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歯周病予防 一覧

タバコを止めると歯周病はどれぐらいでよくなりますか?

今回はタバコと歯周病についてです🚬。タバコと歯周病は密接な関係があります。喫煙をされている方の歯周病の改善には禁煙が大前提といわれるほどです。喫煙をされている方は、歯周病に「かかりやすい💧」、「気がつきにくい💧」、「治りにくい💧」状態になっています。まずはそれぞれの項目について簡単にまとめました。

★「かかりやすい💧」

タバコに含まれる有害物質によって免疫機能が妨げられます。喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病罹患率が2.7倍高く、重度に進行した人の割合も高いことが知られています。

★「気がつきにくい💧」

タバコに含まれるニコチンなどの有害物質により、血管が収縮、腫れや出血がなどの自覚症状が出にくくなります。見た目より歯周病の状態が悪いことが多く、こちらがびっくりすることもあります💦。

★「治りにくい💧」

いざ治療を始めても、喫煙者の歯ぐきや歯石は固くて治療が大変です。また前述した血流の悪さから治りも悪く、治療効果が思うようにあがりません( ノД`)シクシク…。

いかがでしょうか。はっきりいって悪いことしかないんです。歯の喪失が10

年早まるともいわれています。怖いですよね🥶。数年間喫煙をすると、歯ぐき

の表面は釉薬(ゆうやく。)を塗ったような光沢は放ちます。歯ぐきが線維性に

厚くなり硬くなってしまいます。では禁煙して歯周病の治療をすると、この歯ぐ

きの状態は改善するのでしょうか?治るにしてもどれくらい時間がかかるので

しょうか?

禁煙を開始してから数週間すると、歯ぐきからの出血が起こりやすくなりま

す😅。みなさん不安になりますが、これは正常な反応です。喫煙によって血管

が収縮し出血しにくくなっていたのに加えて、免疫機能も落ちていたためです。

禁煙により歯ぐきに正常な反応が起こる様になったんです。いままで隠れてい

た悪い物がみえてきたといってもいいかもしれません。これは論文でもはっき

り証明されています。

こういった反応を経ながら歯周病治療を進めますが、繊維性に厚く硬くなっ

た歯ぐきが元通りになるのはかなりの時間がかかります。なんとその期間は大

体1年と言われていますΣ(・ω・ノ)ノ!。いかにタバコが歯ぐきに悪影響を与えて

いるかがわかりますね😢。

タバコは歯周病にとって大敵です。かといってやめるのもなかなか難しい。そ

れでも少しずつ本数を減らしたり、電子タバコや加熱式タバコなどを利用する

などストレスにならない程度でかまわないので禁煙の方向に進んでみてくださ

い。必ずいい方向で帰ってきますよ。

歯が無くても 歯周病菌はいるのでしょうか?

歯周病と全身疾患との関係がいわれるようになって久しいです。歯周病は糖尿病を筆頭に骨粗鬆症、動脈硬化、腎臓病、関節リュウマチ、認知症、早産など様々な疾患と関係していることがわかっていますΣ(・ω・ノ)ノ!。現在もこのテーマで国内外様々な研究や調査が行われています😲。

 

歯周病菌がどのように全身に影響を与えるかも研究が進んでいます。現在考えられている大きな経路としては、

 

★歯ぐきから歯周病菌が直接体内に侵入する😅。

侵入した歯周病菌は血液などを通して全身を巡ります💦。血中の白血球や動脈硬化の血栓の中、さらに羊水や胎盤の中でも歯周病原因菌が見つかっています( ノД`)シクシク…。

特に歯周病の進んでいる方は要注意。歯周病が進んでいる方は、体表面に手のひら以上の潰瘍やびらんがあるのと同じ状態といわれています。そういった場所からは歯周病菌が侵入しやすそうですよね🥶。

 

さて、今回のテーマである、歯の無い方ではどうでしょう。歯がないので歯周

病はありません。では歯周病菌はどうでしょうか?

 

実は歯周病菌は歯が1本も無くても、お口の中に生息していることがわかっ

ています😲。歯肉や舌、頬、唇などいわゆるお口の中の粘膜といわれる場所の

表面はすべてといっていいでしょう。さらに粘膜の組織内や細胞の中にも入り

込み生息できることが知られています。特に多いのは舌苔です。舌の表面にある

白いやつですね👅。この舌苔が増えると歯周病菌も増えることがわかっていま

す。これは直接粘膜を調べなくても、唾液の中の細菌を調べると検出できるレベ

ルです。

 

さらには入れ歯からも見つかっています😲。入れ歯にも歯垢(プラーク、特

に入れ歯に付着しているものをデンチャープラークといいます。)が付着しますがその中に含まれますし、入れ歯の内部にも入り込んでいるとの報告もあります。清掃が不十分な入れ歯では、手入れがよい入れ歯に比べて歯周病菌の検出率が高くなります。

 

このように歯周病菌は歯が無くなってもいなくなりません。しかし歯周病は無いため、上記のように歯周病菌が直接体内に侵入する可能性は低くなります。しかし、お口の中は傷が付きやすいため油断はしない方がいいでしょう( ノД`)シクシク…。

 

その他の問題としては誤嚥性肺炎の問題もあります。また、歯周病菌について

は腸内細菌の組成に影響するという報告もあります💦。その結果、腸の壁がも

ろくなる、腸の壁を透過しやすくなることで、本来通り抜けられない悪い物質が

体内に入り込みやすくなってしまうんです。そしてこの悪い物質は全身を巡り

ます( ノД`)シクシク…。細菌流行りの腸活にも関わるかもですね。いかがでしょ

うか😞。歯周病が無くても結構怖くなりませんか🥶。

 

お口はすべての入口です。その入口が悪くなれば、その先も悪くなるのは当た

り前です😊。歯のあるなしに関わらずきれいにしましょうね。

進化する歯周病の病因論!

歯周病は長く人類を苦しめています🥶。歯周病がどうして起こるのか、どうやったら治るのかは、昔から研究されています。もちろん今も続いていますね。現在行われている歯周病治療はこれまでのわかっていることの集大成です😊。もちろん、これから変わっていく可能性はありますが。

歯周病が細菌によって起こるとわかった19世紀後半から歯周病菌の探索が行われてきました。当時は一種類の歯周病菌が歯周病を起こしているに違いないと研究がされていました💦。こういった特定の細菌やウイルスが、何か1つの特徴的な病気を起こす例は多いです。有名どころで結核や天然痘、ペストなどでしょうか。世界の脅威となった病気はこのタイプが多いです😅。しかし、当時の顕微鏡や培養技術では難しかったようですね。お口の中には無数の細菌がいますから😞。

その後、特定の細菌ではなく、お口の中の細菌の総量が増えることで歯周病の発症が起こると考えられるようになります。単純にお口の中の清掃状態が悪いほど歯周病が進んでいることが多いこと、また、歯磨きをしっかり行い歯石取りなどを行うことで歯周病が改善するためです。これらは特に特定の細菌のために起こる、行っている治療ではないと考えられるためですね😅。

さらに時代が進んで顕微鏡や細菌の分離技術・培養技術が進化すると、やはり特定の細菌が歯周病を起こすという考えが主流になってきます。しかしそう簡単にはいかない😞。歯周病に関与すると思われる細菌がたくさんみつかります。さらにこれらの菌がいれば必ず発症するわけではないこともわかってきます。このことから細菌と宿主である人間とのバランス関係が発症には重要と考えられるようになりました。

現在では宿主である人間の要因としては遺伝的要因や歯ぐきの形態、ストレス、食生活、嗜好品なども含めて多岐にわたります💦。細菌側の要因も棲みついている歯周病菌の数や種類に型、歯周病菌以外の細菌との兼ね合いなど様々です💦。本当に広い範囲で研究が進められています。

歯周病が1つの細菌から発症していればすでにワクチンなどで根絶されていたかもしれません。しかし現在の所そういったことは難しそうです😞。あまりにも多くの要因が関わっています。まだまだわかっていないことも多いでしょう。今後すごい発見があり、歯周病治療が大きく変わる可能性もありますが、今のところ歯磨きをしっかりしながら定期健診でそれを補うのが1番得策のようです。歴史が変わるその日まで、ぼちぼちがんばりましょう。

 

飲酒 と 歯について

皆さん、お酒は好きですか?私は晩酌はしませんが、飲み会の時は飲みます。以前はビールからの焼酎でしたが、最近はウイスキーが好きですね。ただ、20代の頃よりだいぶ弱くなった😞。悲しい・・・・・

さてお酒は歯や歯ぐきにとって悪いのでしょうか?それぞれについてみていきましょう。

 

☆お酒と歯💧

お酒と虫歯に直接の関係はあまりありません。しかし歯に悪い影響がないかといえば、あるとなります。

まず、お酒自体の問題ですが酸性のものがほとんどです。酸は歯にとって大敵、溶けてしまいます。頻繁に酸性のものを食べたり飲んだり、嘔吐を繰り返す方などにみられる酸蝕症という疾患があります。一度、『酸蝕症 写真』などで検索してみてください。でてくる写真などのようにひどくはなくても、影響がまったくないとはいえません。

 

そして、もう1つの問題はだらだら食べたり飲んだりすることです。お酒の飲み始めると、1杯飲んで終わることはまずありませんよね。飲んではつまんで時間をかけて味わうと思います。飲み会になると1次会、2次会、3次会となる方もいるでしょうし、シメまであったりしますよね。お口の中の環境は食事の後に酸性に傾きやすくなるのですが、唾液などの作用でもとの状態に戻ります。しかしだらだら食べたり飲んだりしているとこの作用が働かず、ずっとお口の中が酸性の状態になってしまうんです。これも歯が悪くなる原因となります。

 

さらにお酒を飲んだ後、歯磨きはどうしてますか?しなかったりしてませんか?したとしても、いつもより簡単にすませていませんか?私も、「もういいかな」となってしまう時があります。これもよくありません。

 

☆お酒と歯ぐき💧

お酒と歯周病についても直接の関係はあまりありません。しかし悪い影響はやっぱりあります。

まずは先ほどと同じですが、歯磨きが疎かになってしまうこと。気をつけましょう。私もですが、、、、、

 

そしてもう1つはお酒の持つ血管拡張作用から。歯周病が重度の方は、歯ぐきが腫れたり痛んだりしやすくなります。特に抜歯など外科的な処置を行った後は要注意!腫れが強くなったり、痛みが出やすくなったり、出血しやすくなったりといいことがありません。

 

時々聞くのがアルコール殺菌をしているのでいくら飲んでも大丈夫というものです。たぶん冗談で言っているだけだと思うのですが、これは間違いです。まずアルコールで殺菌作用を持たせるためには高濃度である必要があります。70%ぐらいで1番殺菌作用が強くなるのですが、こんな高濃度のアルコールを飲むと粘膜を直接傷めてしまいます。また、細菌の塊である歯垢(プラーク)はバリアに守られています。アルコールもこの中にまでなかなか浸透できないのです。

とはいってもお酒は楽しいもの。なんでもそうですが、節度をもって楽しむ、これが1番大事かもしれませんね。歯磨きをしっかりできるぐらいの、余力は残して飲みましょう。

タバコと お口の健康・・・タバコって悪いの?

タバコって悪いの?

今回はタバコがお口の健康に与える影響についてです。

まあ言わずもがな、、、はっきり言って悪い影響しかない。全身的にもいい影響は皆無ですが、お口の中もしかりです。強いて言えばストレス発散の効果があること、そして税収に貢献していることぐらいでしょうか。まあ、それはそれで大事ですけどね。

一般の方からみると目にみえる変化は、ヤニがついて見た目が悪くなることぐらいかもしれません。しかし私達歯科医師からみると喫煙者と非喫煙者のお口の中の状態はまったく違います。

さてお口の中でどんな悪さをするかみてみましょう。

★歯周病に「かかりやすい💧」、「気がつきにくい💧」、「治りにくい💧」。歯の喪失が10年早まるといわれています。

・「かかりやすい」

タバコに含まれる有害物質によって免疫機能が妨げられます。喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病罹患率が2.7倍高く、重度に進行した人の割合も高いことが知られています。

「気がつきにくい

タバコに含まれるニコチンなどの有害物質により、血管が収縮、腫れや出血がなどの自覚症状が出にくくなります。見た目より歯周病の状態が悪いことが多く、こちらがびっくりすることもあります。

・「治りにくい」

いざ治療を始めても、喫煙者の歯ぐきや歯石は固くて治療が大変です。また前述した血流の悪さから治りも悪く、治療効果が思うようにあがりません( ノД`)シクシク…。

 

味覚が鈍くなる。食べる楽しみがなくなりますよ。

★口臭の悪化。自分ではわからないんですよね。

★口腔・咽頭癌の発生率が3倍。

★お子さんの虫歯発生率や治療後にも影響するとの報告あり。

やめた方がいいタバコですが、これがなかなか難しい。禁煙外来などもありますが続かないことも多いようです。最近は電子タバコや加熱式タバコなど有害物質を減らしてくれるものも販売されています。少しでも害を減らすとういう意味ではいいかもしれませんね。

 

でも最後はやはりやめたいというモチベーションです。やめるためのモチベーションは何でもいいと思います、お子さんのこと、お孫さんのことを考えてでもいいでしょう。それこそタバコが高くなったから、風当たりが強くなったからでもいいと思います。タバコをやめた後の自分を妄想してもいいかもですね。

 

健康になって色々なことにチャレンジ、かっこよくなってもてまくる、きれいになってもてまくる、好きな人にいい匂いだねっていわれる、お金があまってあまって億万長者になる・・・かずみんスタイルですね。(かずみんって何?と思った方はお手数ですが「かずみん」で検索ください。)

 

私もタバコは大学生になってやめました。(おかしいことを言っているのは自分でも重々承知しております。つっこみは無しでお願いします(笑))まあもちろん重度のヘビースモーカではなかったのですが、かっこつけたいお年頃だったのでしょうね。

禁煙は是非考えてみてください。お口の中のことがやめたいというモチベーションの1つになっていただければ嬉しい限りです。

 

歯周病VS全身疾患Σ(・ω・ノ)ノ!

周病が原因で他の病気にかかりやすくなるのか、また、その逆はあるのか?

歯周病と全身疾患の関係については様々な研究・調査が行われています。ただ1つ確実に言えるのは、歯周病とからだ全体に関係があるということは、はっきりわかっている。」ということです。もちろん個々の疾患との関係でいうと、はっきりわかっていることもあれば、まだまだクエスチョン?なこともあります。また、個人個人の歯周病や全身疾患の重症度、年齢、生活習慣、体質などによっても、どれぐらい関係があるかは変わってきます。

しかしながらお口はすべての入口です。その入口が悪くなれば、その先も悪くなるのは当たり前ですよね。歯周病がどのように全身に影響を与えるか、現在考えられているその経路をみてみましょう。

★歯ぐきから歯周病の原因菌が直接、、、

歯周病の原因菌が、直接歯ぐきから体内に侵入することがわかっています。侵入した歯周病原因菌は血液などを通して全身を巡ります。血中の白血球や動脈硬化の血栓の中、さらに羊水や胎盤の中でも歯周病原因菌が見つかっています( ノД`)シクシク…。

★血液を介して炎症性物質が広がる、、、

歯周病にて産生された炎症性物質(いろいろな物質がありますがここでは省略します。)が血液中に入って全身を巡ります。これらの物質は本来悪くない場所でも、炎症反応を惹起させます。一時的ならすぐ落ち着くかもしれませんが、歯周病は自然に治るものではありません。長期間、持続的に

歯周病による炎症性物質の拡散が続くことで、全身いたるところで炎症が起こっているのと同じ状態になってしまうんです( ノД`)シクシク…。

★腸内細菌に影響する、、、

私たちは毎日お口の中の細菌を飲み込んでいます。これは歯周病原因菌も例外ではありません。この飲み込んだ歯周病原因菌が腸内細菌の組成(細菌叢といいます。)変化させることがわかっています。その結果、腸の壁がもろくなる、腸の壁を透過しやすくなることで、本来通り抜けられない悪い物質が体内に入り込みやすくなってしまうんです。そしてこの悪い物質は全身を巡ります( ノД`)シクシク…。細菌流行りの腸活にも関わるかもですね。

いかがでしょうか。結構怖くなりませんか。

でも、歯周病を改善することで全身にも良い影響があるということはとても魅力的なことだと思います。なぜなら、歯周病の予防法・治療法ともに確立しているから。歯周病は治療すれば改善する病気ですし、予防もできる病気なんです。「お口から始める全身の健康習慣」、今からでもやってみませんか。

歯周病と関係ある病気って?(歯周病と全身の病気)

歯周病と全身疾患、関係はあるのでしょうか?このテーマで国内外様々な研究や調査が行われています。今回は歯周病と関連の深い全身疾患について簡単にみてみましょう。

☆歯周病と糖尿病

糖尿病になると血液の流れが悪くなり、体の抵抗力や免疫力も低下します。感染症である歯周病に対しては、かかりやすい💦、重症化しやすい💦、治りにくい💦、再発しやすい💦など良いことが1つもありません。さらに糖尿病の方は、唾液が減少するため、これも虫歯や歯周病のリスクになります。

逆に歯周病が原因で、糖尿病にかかりやすくなること、糖尿病が悪化することもわかっています。歯周病の治療をすることで、糖尿病も改善しやすくなるという報告もたくさんあります😊。

☆歯周病と骨粗鬆症

骨粗鬆症は体の骨密度が低くなり、脆くなる病気です。女性に多く、骨折を起こしやすくなります。致命的な病気ではありませんが、結果として要介護の原因になることが多いです。歯を支える骨もスカスカになります。そのため歯周病の進行が進みやすいことが報告されています。

☆歯周病と動脈硬化

アメリカ心臓学学会は、「歯周病は、他のリスク因子の影響とは独立して、動脈硬化に関連性があるといえる。」と発表しています。まだはっきりしていない、クエスチョン?な所も多いのですが、血中や動脈硬化の血栓の中からみつかっている歯周病原因菌や、歯周病により産生される炎症性物質が関与していると考えられています。

☆歯周病と腎臓病

腎臓病は糖尿病や喫煙、加齢、高血圧、糸球体腎炎、自己免疫疾患など様々な原因で起こりますが、原因がよくわからないことも多い疾患です。しかし、原因不明とされていたもののうち、一部歯周病が関係することがわかってきました。歯周病による炎症性物質による影響と考えられています。

また。歯周病を治療することで腎臓病も改善したという報告もあります😊。

☆歯周病と関節リウマチ

歯周病も関節リウマチも炎症性の疾患です。お互いに産生する炎症性物質が相互に作用している可能性があります。他にも、関節リウマチの方は、手足が動かしにくいため歯磨きが不十分になりやすいこと、関節リウマチの薬に免疫力を低下させる作用があることも原因と考えられています。

また、歯周病と関節リウマチの両方にかかっている方の歯周病を治したら、関節リウマチも改善したという報告は多くされています😊。

☆歯周病と認知症

歯周病により歯を失い、咬んだりお口を動かす刺激が減少することによる脳への刺激低下、また

歯周病により産生される炎症性物質の影響が報告されています。

☆歯周病と早産・低体重児早産

歯周病により産生される炎症性物質の中に子宮を収縮させる作用がある物質(プロスタグランジンE2といわれます。陣痛促進剤として使われています。)があること、また、羊水や胎盤から歯周病原因菌がみつかることがわかっており、これらが早産や低体重児早産を引き起こすと考えられています。

また妊娠中の方は、歯ぐきが腫れたり出血しやすくなったりします。妊娠性歯肉炎といわれており、ホルモンのバランスの変化が原因と考えられています。

いかがでしょうか。すべての入口である口、悪くなれば当然全身に影響がでてきます😞。歯周病は虫歯に並ぶお口の中の代表的な病気です。しかし歯周病は予防、治療法とも確立しています。確実に状態をよくできるんです😊。お口から全身の健康習慣、始めてみませんか。

歯石がつきやすい理由 歯石を撮ったほうが良い理由

今日は歯石についてのお話です。

歯石って何ですか?歯についている石ですよねー(笑)。とらないといけないものなのでしょうか?ただの石ならそのままでもよさそうですけどね、、、

まずは歯石がどのように作られるかを見ていきましょう。

 

歯石はプラーク(歯垢)の中の細菌によって作られます。歯石形成の最初の段階は、プラーク中の細菌が歯とくっつくことです。歯にくっついた細菌は2週間ぐらいで死んでしまい石灰化します。その石灰化した細菌同士がくっついて歯石の芯となります。この芯にさらに細菌がくっついて、、、を繰り返して歯石は少しずつ大きくなります。

ちなみに歯石を作りやすい(石灰化しやすい)細菌がいます。その名はCoryne-bacterium matruchotii。この細菌比率が高いと歯石が付きやすくなります。実際歯石の付きやすさは人によってかなり違います😞。

また唾液も歯石の形成に関係があります。唾液のpHが上昇し、お口の中がアルカリ性に傾くと、細菌の石灰化が促進されます。

 

大雑把にいうと、細菌が歯石形成のきっかけからその成長にまで関与、唾液がその手助けをしているといったところでしょうか。

では歯石の害とはなんでしょうか?

☆歯石に含まれる細菌や毒素による害

歯石の80%は無機質です。この無機質には害はありません。問題は残り20%の有機質と水です。これはプラークと同じ組成となっており、細菌や毒素などを含みます。歯石内の細菌のほとんどは死んでいるため、歯垢ほど害はありませんが、まったくの無害ではありません。歯磨きではとれませんしね。

☆歯石の表面にプラークがつきやすい

歯石の表面はざらざらしており、プラークがつきやすくなります。また歯石についているプラークは除去しにくいです。この害は大きいです。

☆歯周ポケット(歯と歯ぐきの間にある溝、正常でも2~3mmほどあります。)に蓋をしてしまう

歯周ポケットが歯石で覆われてしまうと、歯周ポケット内に歯ブラシの毛先が入りません。自分で清潔に保つことができなくなります。また、歯周ポケット内が外気と触れにくくなり、嫌気性菌(酸素が嫌いな細菌です。)が増えやすい環境になります。歯周病菌はすべてこの嫌気性菌に属しているので、歯周病がどんどん進みやすくなります。この害も大きいですね。

ちなみに歯石には、歯肉の上に付着している歯肉縁上歯石と、歯肉の中(歯周ポケット内です。)についている歯肉縁下歯石があります。

歯肉縁上歯石は、、、

色は黄白色、硬さはそこそこで歯との接着も弱いです。比較的容易に除去できます。鏡で下の前歯の裏をご覧ください。ついていませんか?

歯肉縁下歯石は、、、

色は褐色、暗褐色、非常に硬く歯との接着も強いです。この歯石がついている方は、歯周病が進んでいる方が多いです💦。歯周ポケットの中についているため、歯ぐきに与える影響も大きいうえ、除去するには麻酔が必要となるケース大半です。手強いんですよ( ノД`)シクシク…。

できれば歯石がつかないことが理想です。プラークコントロールが重要となりますが、まったくつかないようにするのは困難です😞。つくにしても歯肉縁上歯石のうちに除去することが大事です。

歯石の付き方はプラークコントロールだけではなく、お口の中に住んでいる細菌の割合や唾液の成分も影響します。人によってつき方は違いますので、その方にあった間隔で定期検診を受けられるのがおすすめです。

 

 

 

 

当院が何故こども歯科に力をいれるのか④

~虫歯編~

虫歯は虫歯菌による感染症ですが、歯が無いと感染しません。ですから生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中に虫歯菌はいません。最初に下の前歯がでてくるのが6ヶ月頃、ここから虫歯菌による感染が始まることになります。特に1才6ヶ月頃から2才6ヶ月頃が最も感染しやすいといわれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

③にて悪くなるスタートをできるだけ遅くすることが大事になることをお話しました。実際にそれを裏付ける研究データがあります。

スウェーデン、イエテボリ大学の研究です。

2才前に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 5.0

2才後に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 0.3

 

 

 

おわかりでしょうか。2才を境に16倍近い差がでています。悪くなることを遅くすること、すなわち虫歯菌への感染をできるだけ遅くする、少なくとも2才以降にすることが大事となります。虫歯菌も感染しないようなワクチンができるといいかもですね💦

 

 

この段階ではこどものお世話をする方々の協力が不可欠です。こども本人のお口の中をきれいにすることはもちろんですが、ご両親やおじいちゃん、おばあちゃんのお口の中の清潔に保つようにしましょう。虫歯菌の栄養となる糖類はできるだけ避け、食器なども共用しない方がいいです。併せて定期的な検診やフッ素塗布を行うといいですね。特におじいちゃん子、おばあちゃん子は虫歯が多い子が多いので要注意です。やっぱりお孫さんには甘くなるんでしょうね(笑)。

 

 

 

~歯周病編~

次は歯周病です。歯周病も感染症ですので対策は虫歯菌と同じです。しかし感染する時期が長く、小学生から高校生、場合によっては成人になってからも起こります。本人、ご両親、おじいちゃん、おばあちゃんなど身近な方に加えてパートナーなどにも注意が必要です。お口の中がきれいな人と付き合うようこども頃から教えてあげてください(笑)。歯ブラシも自分で行うようになりますから、幼少期からの動機付けが大事です。歯ブラシをしっかりする習慣をつけること、定期的な検診を受ける習慣をつけていきましょう。まあ、反抗期もあってずっと続けていくということが一番難しいですかね💧

 

 

 

 

 

 

 

④では虫歯・歯周病において悪くなるスタートをできるだけ遅くするために必要なことを簡単にですが書かせていただきました。いずれもこどもの頃に注意することばかりです。生涯にわたり歯を保存するのにはスタートでつまずかないことが一番楽です。当院がこども歯科に力をいれる理由の1つがここにあります。こども本人を中心にみんなで守っていきましょう。

次は歯並び・咬み合わせについてです。

⑤へ続く☆彡

パウダーメンテナンス!

熊本市中央区国府の 家族で通える歯科医院 ひかる歯科ちえこども歯科の 甲斐田です。

当院では パウダーメンテナンスを 取り入れています。

 

パウダーメンテナンスとは きめ細かなパウダーを使ったメンテナンスで

エアフロ―という機械を用います。

天然歯を 傷つけることなく 心地よく メンテナンスをうけていただくことができます。

 

 

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