患者さんからの質問 歯石をとるとき 歯も削れませんか?
さて今回は歯石を取った後におこりやすいことについてです。特に歯石が多く付いている方や、歯周病が進んでいる方にでやすいです💦。
ただ1つ知っておいていただきたいのは、いわゆる歯石取りで歯が削れることはないということ😊。歯石取りは金属製のハンドスケーラーといわれる歯石取り専用の器具や、超音波スケーラーやエアスケーラーといわれる機械を使って行います。ガリガリしたり響く感じがありますし、場所によってはしみたりすることもありますよね😞。しかし歯はそんなにやわではありません。歯石取りに使う器具や機械では到底削れない。心配はいりません。
とはいっても歯石を取ると、いろんな症状がでてきたり、変化が起こります。1つ1つみていきましょう。
☆しみやすくなった💧。
歯石が多い方や歯周病が進んでいる方に多いです。歯石取りによる刺激がまったくないわけではありませんが、多くは歯石を取って今まで歯石に覆われていた歯の表面がでてくることに起因します。歯石自体は悪い物とはいえ、覆っていたものが無くなるのです。人でいえば服を脱がされるようなものです😊。多くは一時的で、時間が経つと治まってきますが、必要ならしみ止めのお薬を塗る時もあります。
☆歯の形が変わった💧。歯と歯の間が空いた💧。物が挟まりやすくなった💧。
これも歯石が多い方や歯周病が進んでいる方に多いです。特に歯石が付きやすい下の前歯で感じることが多いです。表現は異なりますが、すべて原因は同じ。歯と歯の間を埋めるように付いていた歯石を取ってしまったからです。散らかっていた部屋を片付けて、窓を開けたような状態です。一番きれいで自然な状態になっているのですが、ひさしぶりだと変に感じてしまうんですね😊。
☆歯ぐきが下がった💧。歯ぐきがやせてきた💧。歯が長くなった💧。
歯石取りを行って、しばらくしてから起こってきます。いろいろな表現の仕方がありますが、原因は同じです。実は歯周病の治療がうまくいっている、歯ぐきが治ってきている証拠です。歯石が付いていると歯ぐきが炎症を起こして赤くなったり、腫れたりしています。その原因が無くなり、歯ぐきの腫れが落ち着いてきているのです😊。いいことなんですが、やっぱり嫌ですよね😞。
歯石取りの後、歯が削られたといって怒鳴り込まれたなんて話も時々聞きます。そこまでなくてもせっかくお口の中をきれいにしたのに、悪くなったと思われるのも困りますし、なにより歯石取りをしたくなくなったら大変です😞。当院でも歯石を取る際に、上記のようなことが起こる可能性があると説明するようにしていますし、歯石をした後の来院時にはしみたりしなかったかを確認しています😊。なにか気になることがありましたら何でもご相談ください。