タバコと お口の健康・・・タバコって悪いの?
タバコって悪いの?
今回はタバコがお口の健康に与える影響についてです。
まあ言わずもがな、、、はっきり言って悪い影響しかない。全身的にもいい影響は皆無ですが、お口の中もしかりです。強いて言えばストレス発散の効果があること、そして税収に貢献していることぐらいでしょうか。まあ、それはそれで大事ですけどね。
一般の方からみると目にみえる変化は、ヤニがついて見た目が悪くなることぐらいかもしれません。しかし私達歯科医師からみると喫煙者と非喫煙者のお口の中の状態はまったく違います。
さてお口の中でどんな悪さをするかみてみましょう。
★歯周病に「かかりやすい💧」、「気がつきにくい💧」、「治りにくい💧」。歯の喪失が10年早まるといわれています。
・「かかりやすい」
タバコに含まれる有害物質によって免疫機能が妨げられます。喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病罹患率が2.7倍高く、重度に進行した人の割合も高いことが知られています。
・「気がつきにくい」
タバコに含まれるニコチンなどの有害物質により、血管が収縮、腫れや出血がなどの自覚症状が出にくくなります。見た目より歯周病の状態が悪いことが多く、こちらがびっくりすることもあります。
・「治りにくい」
いざ治療を始めても、喫煙者の歯ぐきや歯石は固くて治療が大変です。また前述した血流の悪さから治りも悪く、治療効果が思うようにあがりません( ノД`)シクシク…。
★味覚が鈍くなる。食べる楽しみがなくなりますよ。
★口臭の悪化。自分ではわからないんですよね。
★口腔・咽頭癌の発生率が3倍。
★お子さんの虫歯発生率や治療後にも影響するとの報告あり。
やめた方がいいタバコですが、これがなかなか難しい。禁煙外来などもありますが続かないことも多いようです。最近は電子タバコや加熱式タバコなど有害物質を減らしてくれるものも販売されています。少しでも害を減らすとういう意味ではいいかもしれませんね。
でも最後はやはりやめたいというモチベーションです。やめるためのモチベーションは何でもいいと思います、お子さんのこと、お孫さんのことを考えてでもいいでしょう。それこそタバコが高くなったから、風当たりが強くなったからでもいいと思います。タバコをやめた後の自分を妄想してもいいかもですね。
健康になって色々なことにチャレンジ、かっこよくなってもてまくる、きれいになってもてまくる、好きな人にいい匂いだねっていわれる、お金があまってあまって億万長者になる・・・かずみんスタイルですね。(かずみんって何?と思った方はお手数ですが「かずみん」で検索ください。)
私もタバコは大学生になってやめました。(おかしいことを言っているのは自分でも重々承知しております。つっこみは無しでお願いします(笑))まあもちろん重度のヘビースモーカではなかったのですが、かっこつけたいお年頃だったのでしょうね。
禁煙は是非考えてみてください。お口の中のことがやめたいというモチベーションの1つになっていただければ嬉しい限りです。