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2025年5月

お口の乾燥と味覚障害!

さて今回は味覚障害のお話です。新型コロナでも話題になりましたね😅。体調が悪いときなど、一時的に味を感じなくなった方もいるかもしれませんが、味覚障害は結構つらいです。

おいしく食べることは人生の大きな喜びです😊。バランスのよい食事をよく咬んで味わって食べることは、身体だけでなく、精神的な健康を維持するための基本となります。そのためには丈夫な歯や歯ぐきだけでなく🦷、健全な味覚が必要不可欠です。御高齢の方のデータとなりますが、味覚障害が無い方とある方を比較すると、「体調が良い、」「毎日が充実している」と答えた方の割合は味覚障害が無い方の方がはるかに高くなりました😲。味覚障害があると食欲不振や食べる物の偏り、味の濃い物を好む傾向がでるため、いわゆる生活習慣病(高血圧や糖尿病など。)にかかりやすい傾向もあります。

一口に味覚障害といっても症状はいろいろです。『味が薄く感じる。』、『味がまったくわからない。』、『特定の味だけわからない。』、『甘い物が苦く感じる。』、『食べるといつも嫌な味を感じる。』、『お口の中に何もなくても常に苦みや渋味を感じる。』などなど、、、、、。なかなか難しい💦。しかしこの味覚障害、ずっと増加傾向なのです。実際、味覚障害を主訴に歯医者さんやお医者さんを受診した患者さんの数は増加の一途を辿っています。

原因もいろいろで、新型コロナのような病気の後遺症や薬剤の副作用、ストレス、栄養不足、加齢などが考えられています。

その中でもまず疑ってほしいのがお口の乾燥です😲。味覚障害に限らずですが、舌になにか症状があり、特に見た目が問題無い場合に、最初に疑うものの1つがお口の乾燥です。味覚障害も例外ではありません。特に味は唾液によって運ばれますから、お口が乾燥していると味覚障害が起きやすくなります。

実際、味覚障害がある方では唾液の分泌量が下がっているという報告があります。味覚が正常な方の唾液分泌量は基準値を満たしているのに対して、味覚障害がある方の唾液分泌量は全員が基準値を満たせず、味覚が正常な方に比べて唾液分泌量は半分以下であったとされています💧。

お口の乾燥も味覚障害と同じで原因が多岐にわたるため難しいのですが、お口が乾燥しやすい口呼吸になっていないか、水分は足りているか、服用しているお薬なにかなどを調べます。また、唾液を出やすくするために唾液腺マッサージや食生活の指導も行います。

味覚障害は自覚症状が乏しいのも特徴です。だんだん悪くなるので気づきにくいのです。しかし身体の健康や精神の安定に強く関わります。味覚に異常を感じたら早めにご相談ください。

歯に着色がつきやすい 人の 対処法

歯への着色、気にされている方多いですよね。原因としてはお茶やコーヒー、赤ワインなどの飲用🍵☕🍷や喫煙🚬、鉄の摂取などですが、お口の中に住んでいるばい菌にも左右されます🦠。付きやすさに個人差が結構あり、なかなか対処が難しいです😢。着色自体は虫歯や歯周病の原因とはならないのが救いですね。むしろ虫歯にはなりにくいという報告まであったりします。今回は、歯磨きの状態によって取るべき対処法をみてみます。

◎歯磨きができていない、、、、、。◎

論外です。まず歯磨きをがんばりましょう。話はそれからです、、、、、。

◎歯磨きはまずまずできている。◎

歯磨きがまずまずできていて、着色が付きやすい方は次の段階に進みます😊。まずは着色除去効果のある歯磨き粉を使ってみることです。こういった歯磨き粉には着色除去を目的とした清掃剤(以前は研磨剤と呼ばれていました。)が入っています。着色よりも硬度が高いものが含まれており、機械的に着色を除去することができます。かといって歯よりは硬度が低いため、基本的に歯面を傷つけることは無いようになっています👍。

また、最近では清掃剤で機械的に着色を除去するのではなく、吸着など別の作用機序によって着床を除去する歯磨き粉も販売されています。いろいろ試してみましょう。いい歯磨き粉を見つけてください。

もう1つお勧めするとしたら電動歯ブラシや、音波ブラシですね。通常の歯ブラシに比べると着色除去効果も強いですよー。

◎歯磨きを頑張り過ぎている。◎

最後に歯磨きを頑張り過ぎている場合があります😲。普通の歯ブラシや電動・音波ブラシなどいろいろありますが、過度に磨き過ぎているのです。強く当て過ぎていたり、長く磨き過ぎていたりするのです。そうするとどうなるか❓。歯面が傷ついてしまうのです💦。歯面が傷つくと着色が付きやすくなってしまいます。着色を付かないようにしようと頑張った結果、裏目にでているパターンですね😢。でもわかる。

こういった方は適切な歯ブラシをあてる強さと時間を守って磨く必要があります。そのあたりは歯医者さんできちんと説明を受けましょう。特に電動・音波ブラシを使っている方は注意してくださいね。取扱説明書をよく読んで、その指示に従って使ってください🙇。

食生活を変えることやタバコをやめることも検討してもいいのですが、なかなか難しいことが多いです。好きなものはそう簡単にやめられない😞。ばい菌の要因も手軽に変えることはできません。まずは歯磨きでできることはないかを考えましょう。気になることがあればご相談ください。

歯の上に入れ歯を入れる時があります!

今回は少し特殊な入れ歯のお話です。入れ歯というと通常歯が無い所に入れるものですよね。総義歯なら全部の歯がない状態で入っています💧。部分入れ歯の場合、残っている歯に対して入れ歯を支えるため“クラスプ”といわれる金具をかけたりしますが、入れ歯が入る所に歯はありません💧。

 

しかし、歯の状態などによっては歯の上に入れ歯を入れることがあるのですΣ(・ω・ノ)ノ!。もちろん歯の頭の部分が残っていたら入れ歯は入りませんので、歯の根っこだけが残っている状態で入れます。これを“オーバーデンチャー”と呼んでいます😲。入れ歯の下に歯ぐきだけでなく、歯も支えとしてあるので、痛みがでにくく、安定もしやすいですね👍。ちょっと特殊な入れ歯ではありますが、珍しいものではありません。結構やります。その場合、積極的にする場合と、仕方なくする場合とありますので少しみてみましょう。

 

🌟積極的にする場合。🌟

先ほど部分入れ歯の場合、残っている歯にクラスプをかけるという話がでてきました。入れ歯を支えてくれる大切なものなのですが、当然かける歯には強い力がかかります😢。かける歯の状態はあまり良くないと、すぐに悪くなってしまう可能性があります💦。そういった時は思い切って入れ歯の下に歯を入れてしまった方が将来長く持ち、安定しやすいことが多いです。将来悪くなりそうな歯が多い場合にもいいですね。他にも、歯並びが悪くクラスプをかけにくい時や左右でバランスがとれずうまく人工の歯が並べられない時なども検討します。結構うまくいきやすいですよ👍。

 

また、応用編として磁石を応用して入れ歯の安定を高めたりもできます。保険診療でも認められおり、一時期流行りました。ただ、あまり予後が良くないため、現在はする先生があまりいません😞。なぜ保険導入したかな、、、、、❓。

 

★仕方なくする場合。★

次に仕方なくする場合です。仕方なくってなに❓って思いますよね。これは残っている歯がぼろぼろで、本来なら歯を抜いて入れ歯を作った方が良い時にやることがあります。歯を抜いて入れ歯を作った方がいいのですが、あまりに御高齢であったり、持病がひどい場合など歯を抜くのが難しいケースがあります😢。そういった時に残っている悪い歯のとがった所だけ丸めて、入れ歯を作ることがあります。

 

このオーバーデンチャー、神経がある歯がある場合、神経をとる処置が必要となります。これは大きなデメリットとなります💦。また、入れ歯の範囲としては広くなるため、少し抵抗もあるかもしれません。ただ、ケースをうまく選んで行えば、大変有用な入れ歯です。是非知っておいていただければと思います。

インビザラインフルの治療事例10を追加しました

こんにちは。

インビザラインフルの治療について インビザラインフルの治療事例 10を追加しました。

歯周病菌は子供に感染するの❓

虫歯や歯周病が感染症であることがだいぶ知られてきました🦠。特に虫歯に関しては、歯が出始めた頃から感染が始まることを知っている方が多くなってきたと思います。ひかる歯科ちえこども歯科にも、歯がでてきたばかりのお子さんがたくさん来られていますよ😊。虫歯の感染を防止するためにはどうすればいいかの質問も多いです。

虫歯菌の感染についても少し説明しましょうか。虫歯菌が1番感染しやすいのは、2才頃(概ね1才半から2才半。)です。この時期は『感染の窓』とも呼ばれており、本当に虫歯菌の感染が起きやすい、時期となっています。そしてもう1つ、虫歯の感染に関しては2才を境に大きな違いがでるものがあります。

それは将来の虫歯へのなりやすさです。その研究結果をみてみましょう。スウェーデン、イエテボリ大学の研究です🌟。

2才前に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 5.0

2才後に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 0.3

おわかりでしょうか。2才を境に16倍近い差がでています。将来虫歯にならないようにするには、虫歯菌への感染をできるだけ遅くすることが大事です。少なくとも2才以降にすることが大事となります😊。ここまでくわしくは認知されていないとは思うのですが、小さい頃が虫歯菌の感染防止に大事であることはずいぶん浸透してきていると思います。

では歯周病菌の感染はどうなっているのでしょうか❓。こちらはあまり知られていないように思いますね。実は、虫歯菌の感染に比べるとちょっとはっきりしない所もあるんですよね、、、、、😞。

実は歯周病菌の感染も小学校入学前から始まっていることがわかっています💦。しかし、この頃の歯周病菌の感染は病原性の低いもののみとなっています。感染源は家族の唾液などからですね。そして、小学校高学年ぐらいまでに、中等度の病原性をもつ歯周病菌が棲みつき始めます💦。これも感染源は家族の唾液などからといわれています。

最後に病原性の1番強い歯周病菌の感染です。このばい菌はPorphyromonas Gingivalisと呼ばれています。最も有名な歯周病菌といってもいいでしょう🦠。このばい菌が感染するのは、概ね18才以降といわれています。感染源は家族の唾液による感染よりも、恋人や配偶者の唾液による感染がほとんどとされていますね。注意していただきたいのは18頃ではなく、18才以降となっているところです。つまり、18才以降ずっと注意が必要なのです😲。

虫歯菌の感染は『感染の窓』とも呼ばれる2才頃を乗り切るとずいぶん楽になります。しかし、歯周病菌の感染予防は、子供の頃だけでなく、ほぼ人生を通じて注意が必要となります。ここが大きな違いとなります💧。

 

ちなみに、ペットからも感染することがわかっています。犬や猫にはヒトと同じ歯周病菌もいるのですが、独自の歯周病菌もいます🐶🐈。これらも、ヒトに感染することがわかっています。ちょっと注意ですよ😢。

5月8日から通常診療です

5月8日9時半から通常診療です。

どうぞよろしくお願いいたします。

虫歯菌とは❓

虫歯がばい菌による感染症であることがずいぶん浸透しましたね。みなさんが知っている虫歯菌としてはミュータンス菌(ストレプトコッカス・ミュータンス、Streptococcus Mutans。)でしょうか🦠。宣伝などでもでてくるので聞いたことある方は多いかと思います。そして、もう1つ、代表的な虫歯菌として、乳酸桿菌(ラクトバチルス、Lactobacillus。)がいます🦠。こちらは少し、マニアックですかね。詳しい説明は今回省きますが、ミュータンス菌は虫歯の発生に、乳酸桿菌は虫歯の進行に強く関与します😢。

虫歯の発生が無ければ、虫歯の進行はありえません。そのため、虫歯菌に対する研究や虫歯対策のほとんどはミュータンス菌をターゲットにしたものとなっています。実際影響が大きいので当然です💧。歯を溶かす酸を産生するのはもちろん、自分たちを守るバリアを張ったりして結構手強いんですよ。

しかし、最近の研究で、いままで虫歯菌として認知されていなかった普通のばい菌も虫歯に関与することがわかってきています🦠。虫歯菌の条件として、歯を溶かす酸を産生できることが1番に挙げられるのですが、実はお口の中の汚れ(プラーク。)に含まれる多くのばい菌は、糖を代謝して酸を産生できるのですΣ(・ω・ノ)ノ!。また、歯が溶けるにはpH5.5以下になる必要があるのですが、この条件もクリアーしていることがわかっています。つまり、普通にお口の中に存在するばい菌であっても、虫歯の原因になる、油断できないということです😢。

また、ミュータンス菌をもたないヒトでも虫歯ができることもわかっています💧。スウェーデンでの研究報告になりますが、虫歯があるヒトのお口の汚れ(プラーク。)や唾液を採取し、どんなばい菌が検出されるか調べました。結果、お口の中の汚れでは39%、唾液の中では11%の方で、ミュータンス菌が検出されませんでした。このことから、ミュータンス菌以外のばい菌も虫歯の発生に関わっていることを指摘していますΣ(・ω・ノ)ノ!。ただ、ミュータンス菌の検出は虫歯を有するヒトの方で多かったことから、虫歯の発生にミュータンス菌が強く関わることも同時に指摘していますね。さらに、虫歯が無いカリエスフリーなヒトでも、ミュータンス菌が検出されたりもしています、、、、、。

結構、複雑というか厄介ですね。ばい菌の世界は一筋縄でいかないようです。虫歯の発生には歯や唾液の状態や食生活もかかわりますし、もっと複雑なのでしょう。ただ、ばい菌から考える虫歯予防では、虫歯菌として特別なばい菌だけをみるのではなく、すべてのばい菌をターゲットにした方がよさそうですね。それにはやっぱり歯磨きが1番か👍。がんばりましょうね。