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院長からの発信 一覧

歯周病の治療で1番大事なのは❓

みなさんは歯周病の治療を受けていますか❓。受けているならばどんな治療をしていますか❓。歯周病の治療には段階があり、歯周病が進行している方ほど上の段階に入る可能性が高くなります。そして上の段階の治療ほど、身体にとって侵襲が大きい、大変な治療となっていきます😲。低侵襲なやさしい治療から順にみていきましょうか。

 

⓵、プラークコントロール。

基本は歯磨きを中心としたものになりますね。

 

⓶、歯石取り。

私達はスケーリングと呼んでいます。歯ぐきの上についている歯石を中心に除去していきます。

 

⓷、歯ぐきの奥の方の歯石取り。

私達はスケーリング・ルートプレーニングと呼んでいます。ルートは歯の根っこ、プレーニングは滑らかにすることを意味し、歯の根っこの表面についている歯石や汚染物を除去し、表面を滑沢にする処置です。歯ぐきの奥に器具を入れて行いますので、基本的に麻酔をして行います💉。

 

⓸、歯周外科手術。

歯ぐきを切って開いて内部をよくみえるようにし、徹底的にきれいにしてしまいます🥶。もちろん麻酔は必須です。エムドゲインやリグロスなどの歯周組織再生材を用いることもあります。

基本的に⓵から始まり、⓶に入ります。必要があれば⓷、そして⓸に進んでいく仕組みです。⓵と⓶は受けたことがある方は多いと思います。

 

さてこの中で1番大事なのは何でしょうか❓。歯医者さんや歯科衛生士さんに聞けばほぼ100%、⓵のプラークコントロールと答えるはずです。これには様々な理由があります👏。

 

そもそもプラークコントロールがしっかりしていれば重度の歯周病にはなりにくいです。歯周病の原因はプラークだけではないので、完全に防げないときもありますが、プラークが大きな要因であることは間違いありません🦠。軽度な歯周病ならプラークコントロールを徹底するだけで治りますし、中等度の歯周病もある程度進行を抑えることが可能です👍。

 

プラークコントロールは自分で行うセルフケアと私達歯医者さんが行うプロフェッショナルケアに分けられますが、セルフケアのプラークコントロールは誰でもできますし、患者さんへの侵襲も少ないです😊。プロフェッショナルケアのプラークコントロールも手技が比較的シンプル、実は私達歯医者さんだってすごい手術をしたいわけではありません。しないで済めばその方がいいと思っているんですよ😢。

 

また、⓵のプラークコントロールが確立していないと、⓶の歯石取りや⓷の歯ぐきの奥の方の歯石取り、そして、⓸の歯周外科手術の効果も期待ができないこともわかっています😲。治療後、その状態を維持するためにもプラークコントロールは大事となり、これが不十分だと再発につながります💧。

 

あくまでイメージですが、⓵のプラークコントロールはピラミッドの最下層、土台となる部分です。その上に⓶や⓷がのり、最上階が⓸とういうイメージですね△。歯周病の治療は、⓵の土台となるプラークコントロールがしっかり支えてくれないと成り立たないものなのです。

 

歯周病の治療も少しずつ変わってきています。以前は⓸の歯周外科手術や、それに伴う歯周組織再生療法が大変もてはやされていました。最近は、如何に患者さんの侵襲を少なく、最良の効果を出すかが重要視されてきています😊。これは虫歯治療でも同じです。何はともあれプラークコントロール、これが大事です。わからないことがありましたらご気軽にご相談くださいね。

昔からの健康法をみてみよう😊

健康、大事ですよね。私もそうありたいと日々思っています。健康法に関する本もたくさん出ていますし、みんな興味を持っているのでしょう😊。

さて、ここで1つの健康書をご紹介しましょう。それは、『養生訓』という本です📚。養生というのは今で言う健康という意味ですね。この本は、元禄時代の頃に活躍した本草学者(中国や東アジアで発達した医薬に関する学問に携わる学者。)である貝原益軒によってまとめられました。貝原益軒は生来病弱だったのですが、古今東西から様々な健康法を学び実践したおかげで、当時としては珍しく84才まで生を受けたとされています。そんな、貝原益軒がまとめた本が『養生訓』です✨。江戸時代から通じて、最も多くの日本人に読まれた健康書の1つとも言われています。

そんな『養生訓』ですが、お口の中のこともいくつかまとめられています。少しみてみましょうか👍。

【禍は口より出て、病は口より入る。】

悪口は災いの元ですし、食中毒など様々な病気は口から入るという意味です。

【歯の病は胃火ののぼるなり。】

歯は、胃腸の病気と関係が深く、よく咬まないと消化不良を引き起こすという意味です。

今でも言われているものですね😊。他にもおもしろいものとしては、

【朝、ぬるま湯で口をすすいで、昨日から歯にたまっているものを吐き出し、干した塩で上下の歯と歯ぐきを磨き、二十・三十回口をすすぐ。さらに口に含んだ湯を粗い布でこし、お碗に入れる。】

これだけ読むとしっかりうがいと歯磨きをしているなという感じですね。むしろ、うがいはやり過ぎなぐらいでしょう。しかしその甲斐あってか、貝原益軒は歯を1本も失っていないと述べています。

さて、問題はここからです。【口に含んだ湯を粗い布でこし、お碗に入れる。】とあります。実はこの湯をあることに使います。なんだと思いますか❓。

正解はなんと“目薬”としてつかます。びっくりしますよね😲。でも貝原益軒はこのおかげで80才を過ぎても目がはっきりみえると述べています。

確かに、お口の中に出される唾液には消毒や抗菌作用があります🦠。幼い頃に傷口を舐めた経験はありませんか❓。自然界の動物は傷口を舐める習性があります。本能で傷に良いことがわかっているからやるのでしょう。

とはいっても、さすがに現在ではちょっとという感じでしょうか。もっと良い目薬もいっぱいありますしね👍。でも、昔の健康法を調べるのも面白いですよ。経験則からきているものがほとんどになるのでしょうが、現在でも通じるものも多いですし、これはさすがに駄目でしょうなんてものもあります。是非、調べてみてくださいね。

デカフェ❓カフェインって悪いの❓

デカフェの製品がいろいろありますね。デカフェとは、本来カフェインを含んでいる飲食物からカフェインを取り除く、あるいは通常カフェインを添加する飲食物に添加を行わないことで、カフェインを含まないようにすることをいいます😊。カフェインの除去方法は、⓵有機溶媒による抽出法、⓶水による抽出法、⓷超臨界二酸化炭素抽出法などがありますが、⓵は有機溶媒の残留の危険性があることから日本では許可されていません💧。⓷はカフェイン以外の損失が少なく、飲食物本来の香りなどを守ることができ、二酸化炭素を使用するため安全性が高いなどの理由から、現在主流になっています。かっこいい名前ですよね。一体どんな処置しているんでしょうか❓。

 

しかし、カフェインって悪いものなのでしょうか❓。カフェイン自体は天然に存在する成分の1つで、コーヒー☕やお茶🍵、チョコレート🍫など多くの飲食物に含まれています。様々な効果・効能があることがわかっており、眠気覚ましや疲労回復・鎮痛効果・脂肪燃焼・筋肉増強・老廃物排出など多種にわたり、古くから利用されてきました😲。特に眠気覚ましで皆さんお世話になっているのではないでしょうか。疲労回復のための栄養ドリンクやエナジードリンクにもたくさん含まれていますし、市販の風邪薬や鎮痛剤にも含まれていることがありますよ。ちなみに私はあまり効きません。たくさんコーヒーを飲んでも普通に寝ることができます😢。

 

しかし、摂取し過ぎるとドキドキが強くなったり、頭痛や吐き気・不眠・脱水・中毒などを起こすこともあります💦。そのため海外では健康への影響を考慮し、妊婦さんやお子さんへのカフェイン摂取量については目安量を示している国もありますΣ(・ω・ノ)ノ!。日本では、カフェインの感受性に個人差が大きいため、健康に及ぼす影響を正確に評価することができないということで、カフェインの1日の摂取目安量が数字として明確に定められていません。しかし、「妊婦の方、お子さんはカフェインを取り過ぎないよう留意してください。」と注意喚起が行われています(´ε`;)ウーン…。

 

デカフェは妊婦さんやお子さん、カフェインへの感受性の強い方にとって有効です。いわゆる嗜好品に含まれていることが多いため、これが制限されるのはちょっとつらいですよね😊。せっかくなのでしっかり利用しましょう。ただし、カフェインが含まれている飲食物は多岐にわたります。カフェインは原料由来成分で本来表示義務がありません。しっかり確認しないと思わぬところから摂取しているかもしれませんよ🥶。

 

 

加熱式タバコは安全❓

今回は加熱式タバコについてです。ずいぶん普及してきていますね。私の友人にも愛用者が増えています😊。歯医者さんの友人にも結構いますよ。見た感じかっこよかったりしますよね。

基本的にはいい傾向ですね。タバコの害についてはいまさら言うまでもないでしょう。まさに百害あって一利無しです。加熱式タバコは主流煙の有害物質を減少させ、副流煙がでないとされています。タバコを吸う方、周りの方ともメリットは大きいです👍。

日本で販売されている加熱式タバコは、⓵タバコ葉を直接的に加熱し蒸気が口を通じて肺に運ばれるタイプ、⓶加熱装置によりエアロゾルになった蒸気が、タバコ葉が入ったカートリッジ部分を通過し、その蒸気が口を通じて肺に運ばれるタイプ、の2種類があります🚬。注意が必要なのは、加熱方式は異なるだけで、どちらもタバコ製品であることは変わりません。

そのため、加熱式タバコにすればすべてが大丈夫というわけではないようです💦。現在も、通常のタバコと加熱式タバコの有害性の相違については検証が行われています。主流煙には通常のタバコと同様、依存性の高いニコチンが同じくらい含まれるという報告もあります💧。またそれ以外の有害物質、一酸化炭素やアンモニア、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなども検出されたとの報告もあります💧。通常のタバコよりは減っているのでしょうが、完全に安全とは言えないようです。

副流煙についても注意が必要です。加熱式タバコは、「煙がでない、あるいは煙が見えにくい。」、とされています。しかし、特殊なレーザー光を加熱式タバコの使用者に照射すると、大量のエアロゾルがでていることがわかっています💦。これは、通常のタバコとあまり変わらない量とされています💧。主流煙に有害物質が残っている以上、このエアロゾルにも有害物質が残っていると考えていいでしょう😢。

また、加熱式タバコは通常のタバコより害が少ないと言われています。しかし。ラットを用いた実験では、「心臓病や動脈硬化の危険性を減らすことは期待できない。」、という結果がでていますね。もちろんラットと人間は違いますが、まったく害が無いとはいえないようです😢。

WHO(世界保健機構。)も、タバコ使用の唯一の安全なレベルは、「ゼロ使用(zerо use)。」、であると警鐘していますΣ(・ω・ノ)ノ!。できれば、完全にやめる方がいいでしょう。とはいっても、なかなか難しいのもわかっています。加熱式タバコの方が通常のタバコより、有害物質の放出や取り込みが少なくなることは間違いなさそうです。少しでも自分自身、周りの方のため、加熱式タバコを利用することはいいことだと思いますよ。

第3の疾患、tooth wearって❓

みなさん、お口の中の病気といえば何を思い浮かべますか❓。有名なのは虫歯と歯周病ですよね🦷。大体この2つは挙がってくるのではないでしょうか。私達歯医者さんも、日々の診療においてこの2つを相手にした治療や予防を行うことが圧倒的に多いです😊。

そんな中、第3の疾患として名乗りを挙げているのがtooth wearです。toothは歯ですね。wearはすり減る・薄くなるという意味です。従ってtooth wearは「歯の損耗。」ということになります💦。

歯が減る疾患として有名なのは虫歯です。虫歯菌が作り出す酸によって歯が溶けていく病気ですね🦠。それ以外で、歯が減っていく疾患をまとめてtooth wearとした感じでしょうか。そのためいくつかの種類に分けられます。少しみてみましょう👍。

  • 咬耗。●

歯と歯の接触によるすり減りです。従って歯の咬む面に起こりますね。歯は非常に硬いのですが、ずっと咬んでいると少しずつすり減っています😲。歯ぎしりが強い方などは、注意が必要です。すごい方は歯の半分ぐらいすり減っていたりします🥶。

  • 摩耗。●

歯以外の物理的な刺激による歯のすり減りです。物理的刺激の加わる部位に起こります。代表的なのは歯ブラシでしょうか。歯ブラシで歯がすり減るのか❓って思いますよね。これが結構馬鹿にできないのです。歯ブラシをあてる力には注意してくださいね。他には常に何かを咬む癖がある方なども、この摩耗にあたります。お子さんですと鉛筆とかですね✍。

  • アブフラクション。●

こちらも咬む力によって起こります。咬耗との違いは、咬む力が直接かかる咬む面ではなく、歯と歯ぐきの境目付近の歯が減っていきます😲。この付近に応力が集中するためです。歯と歯ぐきの境目付近が窪んでいる方はいらっしゃいませんか。これをくさび状欠損と呼んでおり、虫歯とはまったく異なります。知覚過敏なんかも出やすいですよ🥶。

(アブフラクションは咬む力とは関係ないという報告もあります。)

  • 酸蝕症。●

お口の外からの酸によって歯が溶けていく疾患です。昔は酸を使う職業の方に起こる職業病だったのですが、近年は一般の方にも広がっています。代表的な飲食物に酢やワイン🍷、炭酸飲料🍹などがあります。こういったものを常飲することで歯が溶けてしまうのです🥶。そして少し特殊なものとしては、胃酸による酸蝕症もあります。こちらは摂食障害の方でみられます。

tooth wear自体は以前からあったのですが、日本人の寿命が延びたこと、そして飲食物や嗜好品の変化などによって、近年問題になることが多くなりました💦。昔は仕方ないもの、老化の1つという感じだったのでしょうが、今後はそうはいきません。tooth wearには様々な要因がありますが、どれも時間をかけて少しずつ進みます。早めに徴候を見つけて対処しましょう。わからないことがありましたらご気軽にご相談ください。

入れ歯洗浄剤の効果を最大限に引き出そう

入れ歯洗浄剤使われていますか❓。入れ歯洗浄剤も様々なものが売られており、どれにするか迷ってしまうぐらいですよね。使っている入れ歯の種類や何を重視するかによって、どの入れ歯洗浄剤を使うかが変わってきます。わからないことがあれば、ご気軽にご相談ください😊。

 

そんな入れ歯洗浄剤ですが、使い方にも気をつけましょう。使い方によっては効果が薄れるばかりでなく、入れ歯に負担がかかることもあります💦。どうせ使うなら、その効果を最大限引き出したいですよね。今回は入れ歯洗浄剤を使うにあたっての注意点を挙げていきましょう👍。

 

◎入れ歯洗浄剤に浸ける前にしっかり磨いてください。◎

基本中の基本です。これをやっていない方が結構多いです😞。大きな汚れは入れ歯洗浄剤で落とすことはできませんし、邪魔になって効果を発揮できません。入れ歯洗浄剤に浸ける前には必ず、義歯ブラシなどで簡単にとれる汚れは落としておきましょう👍。その際は研磨剤の入った磨き粉は使わないでくださいね。入れ歯に細かい傷がつくと、汚れやすく清潔に保つのが難しくなりますよ。

 

◎ぬるま湯を用いましょう。◎

基本的に水温が高めの方が、効果はでやすくなりますね。汚れも洗浄液中に溶けやすくなります👍。しかし、水温が高すぎると、今度は入れ歯の材料への悪影響が懸念されます。そのため、人肌程度(40℃ぐらい。)が最もよいとされています。でもちょっと面倒かな😅。

 

◎水量を守りましょう。◎

成分の効果を十分に発揮させるためには濃度も大事です。どの入れ歯洗浄剤も使用方法に適切な水量が記載されています。その量から大きく外れないようにしましょう。濃度が薄くなれば入れ歯洗浄剤の効果が発揮できませんし、濃度が高すぎれば入れ歯の材料に悪影響がでる可能性があります🥶。

 

◎洗浄時間を守りましょう。◎

洗浄時間も大事です。効果が発揮されるためにはある程度の時間が必要です。短すぎれば効果が期待できません。一方、長すぎれば入れ歯の材料への悪影響が懸念されます。使用方法通りの洗浄時間を心がけましょう😊。

 

◎しっかりすすぎましょう。◎

入れ歯洗浄剤での洗浄が終わったらしっかりとすすいでくださいね。丁寧にすすぐことで、入れ歯表面の汚れを確実に落とすことができます。すすぎが不十分ですと、細かい汚れが入れ歯表面に残っていたり、入れ歯の材料に負担がかかります😢。

 

今回は入れ歯洗浄剤の効果を最大限に引き出す方法について注意点を書いてみました😊。まずは、入れ歯洗浄剤に浸ける前にしっかり磨くことです。ここは、1番大事ですね。やっていない方が結構多いです。そして、使用方法通りに使うこと、これも大事です。入れ歯洗浄剤を使う理由に、「面倒がないから。」、「漬けるだけでいいから」というものがあります💧。そういった方は、ただ入れ歯洗浄剤に漬けこんでいるだけの方が多いです。ちょっと面倒ですが、しっかりと効果を引き出すために、時間をかけてくださいね。

入れ歯洗浄剤の種類別効果Σ(・ω・ノ)ノ!

様々な種類の入れ歯洗浄剤が売られています。最近では以前普通に買えることのなかった、歯科医院専売品の入れ歯洗浄剤もインターネット上で売られていたりしますね😲。メリットもあればデメリットもあります。歯科医院専売品の入れ歯安定剤は効果が強く、何かに特化していることが多いです。その特徴をきちんとわかっていないとトラブルになります🥶。

 

さて、入れ歯洗浄剤ですが、主成分(有効成分。)で分けると結構な種類があります。次亜塩素酸。過酸化物、過酸化物+酵素、酵素、銀系無機抗菌剤、生薬、酸、過酸化物+二酸化チタン、界面活性剤+超音波などなど、、、、、たくさんですね😊。それぞれ代表的な作用についてまとめてみました。

 

◎非常に強い ○強い △普通 ✕弱い -わからない

抗菌作用 バイオフィルム除去 歯石除去 消臭作用

次亜塩素酸       ◎       △      -    -

過酸化物        ○       ○      -    ◎

過酸化物+酵素     ○       ○      -    ◎

抗菌作用 バイオフィルム除去 歯石除去 消臭作用

酵素          △       ✕      -    △

銀系無機抗菌剤     ◎       ◎      -    -

生薬          ✕       ✕      -    ○

抗菌作用 バイオフィルム除去 歯石除去 消臭作用

酸           ○       ◎      ◎    ✕

過酸化物+二酸化チタン ○       ○      -    -

界面活性剤+超音波   ◎       ◎      -    △

抗菌作用 バイオフィルム除去 歯石除去 消臭作用

 

この傾向は一般的に売られている入れ歯洗浄剤も歯科医院専売品も大きく変わりありません👍。基本となります。

 

次に気を付けていただきたいのは、金属の部分がある入れ歯と金属の部分が無い入れ歯でしょうか。一般的に売られている入れ歯洗浄剤では、金属がある入れ歯に使える場合、「部分入れ歯用」と明記されていることが多いです。「部分入れ歯用」の入れ歯洗浄剤には金属に対して洗浄効果を発揮する成分が含まれる、もしくは金属に悪い影響を与える成分を入れていません👍。しかし、歯科医院専売品にはこういったことはまず明記されていません。私達歯医者さんはみればわかるからです。

 

また、歯科医院専売品の特徴として、酸性の入れ歯洗浄剤とアルカリ性の入れ歯洗浄剤があります。市販のものにも酸性、アルカリ性はあるのですが、それよりかなり強くなっていると思ってください🥶。酸性の入れ歯洗浄剤は歯石を除去するのに適していますし、アルカリ性の入れ歯洗浄剤は着色などの色素を除去するのに適しています。歯石や着色は一般的に売られている市販の入れ歯洗浄剤で除去するのは困難です。ここは、歯科医院専売品の出番ですね😊。

 

他にも保険外の入れ歯など、特殊な入れ歯には使えない入れ歯洗浄剤もあります。これも注意が必要です💧。

 

以前は専売品でしか買えなかったものが、いろいろと買えるようになってきています。これは歯医者さんだけに限りません。しかし、注意しないと思わぬトラブルに繋がります🥶。専売品は使う方にある一定以上の知識があることを前提に売られているからです。でもメリットも多いですよね。わからないことがありましたら、ご気軽のご相談くださいね💖。

ひかる歯科ちえこども歯科は土足ですよ😊

土足の歯医者さんが増えてきましたね。最近開業する歯医者さんは、ほぼ100%土足のようです。ひかる歯科ちえこども歯科も、待合室のキッズスペースの一部を除き土足となっています😊。

 

一昔前の歯医者さんはほとんどが土足厳禁でした😲。歯医者さんだけでなく、お医者さんも土足厳禁が多かったですね。スリッパに履き替えることが多かったです。この1番の理由は院内の清潔感を保つこと、そして感染対策のためだったようです。特に昔は道路の舗装状態が悪く、土や砂利が院内に持ち込まれることが多かった。これが不潔とみなされていたのです。清潔感は大事ですからね。しかし最近は、道路事情もよくなり、そういったことを気にする必要が無くなってきています👍。そもそもこのスリッパに履き替えるのは日本特有といってもいいです。海外はほとんど土足ですが、問題にはなっていません。土足によって院外から持ち込まれる汚れやばい菌がお口の中に影響を与える可能性はまず無いことがわかっており、感染対策の上でも何の問題が無いことがわかっているからです😊。

 

そしてもう1つの大きな理由が、患者さんの意識の変化です。どちらかというと、こちらの方が大きいかもしれません。『誰が履いたかわからないスリッパを使いたくない🥶。』、という気持ちですね。スリッパを消毒することで対応できるのでしょうが、気分の問題の方が大きいため嫌な方は嫌でしょう😞。また、靴の履き間違えなどの問題も起こっていました。

 

バリアフリーの問題もあります。スリッパに履き替える医院は大体入口に段差がありますよね。段差があって、スリッパがあればみなさん履き替えますから、そういった設計になっています。バリアフリーにすると、履き替えるべきかどうか判断がつきにくくなります。いちいち説明するのも面倒くさい。それなら土足にしてしまえという考えです👍。そもそもバリアフリーとスリッパの履き替える行為自体が相いれるものではありませんね。しかし、歯医者さんではこの段差がどうしてもでてしまうことがあります。ちょっと話がそれますが、歯医者さんは設計上、床下に新たにエアーや水、排水を目的とした配管をする必要があります。そのためその分だけ、診療室の床が高くなるのです。最初から歯医者さんのために作っている建物なら大丈夫なのですが、すでに立っている建物を改装する(テナント含む。)となるとどうしても段差がでてしまいます。そういったところはスロープなどで対応しています😊。

 

現在は患者さんにとっても、土足の方が居心地いいのではないでしょうか👍。私達もスリッパの管理などをしなくていいので楽です。ただ、床は傷つきやすいですね、、、、、。掃除もちょっと大変です、、、、、😢。特に雨の日は、、、、、☔。ちょこちょこワックスがけをしてもらってきれいさを保っているんですよ😊。ちなみに歯医者さん専門のワックス業者さんで凄腕です。

歯ぐきから血がでても磨いて大丈夫です😊

今回は歯ぐきから血が出る場合についてです。歯ぐきから血が出やすいことを理由に受診される方は結構いらっしゃいます😅。原因としては歯周病であることがほとんどになりますね。歯ぐきのまわりに汚れやばい菌🦠が溜まって、歯ぐきが赤くなったり腫れたりしています。みるからに血がでやすい状態になっていることが多いです😢。別の理由のこともありますが稀です。

 

まず、1番に注意していただきたいのは血がでても歯ブラシを止める必要はないということです🙅。「歯を磨いていたら血がでてきたので歯磨きを控えていました。」、「歯ぐきを傷つけたと思って歯磨きをやめました。」、と言われる方は結構多いです。しかし、よほど強く磨かない限り、歯ぐきの表面が傷ついて出血することはありません。これは大きな誤解で、歯ぐきから血がでる場合のほとんどは、歯と歯ぐきの間の溝である歯周ポケット内からの出血です。歯周ポケットの中がばい菌によって傷ついてしまい、いろいろな悪いものが溜まっている状態になっているのです。歯磨きをすることで、歯周ポケット内に溜まった悪いものが血というかたちで出てきているのです。そのため、歯ブラシをやめる必要はありません。歯ぐきからの出血は歯周病が進もうとしているサインです。やめるとより悪化してしまいますよ🥶。基本的には歯磨きをしっかり行い、歯石を歯医者さんで取ったりしていくことでだんだん出血が減っていきます😊。

 

しかしまだ油断はできません😲。歯周病の治療を進めると歯ぐきからの出血は確実減っていきますが、なかには歯ぐきの状態が数値的には改善しているのに出血しやすい方がいます。もちろん治療前よりは良くなっています。しかし、見た目より出血しやすい方がいらっしゃるのです💦。

 

こういった方は注意が必要です。お口の中に住んでいるばい菌の種類や組成が、歯周病に対する病原性が高い証拠となります🦠。ばい菌が少なくなっても歯ぐきに対する毒性が強いばい菌がいるため、血がでやすい状態が残っているのです。お口の中に住んでいるばい菌の種類は人によって様々です。歯周病に対する病原性が高いばい菌が多い方もいれば、少ない方もいます。虫歯菌も同じですね。これはなかなか変えられません。同じように歯周病の治療を行い、歯ブラシを頑張って、ばい菌の総数を減らしたとしても、結果が異なってくるのです😲。もちろんその後の定期健診にも影響を与えます。出血が残る方は、より注意して経過をみる必要があります。

 

歯ぐきから血がでることだけでも結構みるべきところがあります。でもまずは歯ぐきからの出血があっても歯磨きをやめないこと。これは覚えておいてくださいね。

エナジードリンクに注意!

みなさんはエナジードリンクを飲まれますか❓。私はあまり飲むことはありませんが、好きな方は好きなようですね。毎日飲んでいる方もいらっしゃいます。そのうち翼を授かるかもしれません🐣。

 さて、エナジードリンクは飲むと元気がでてくるといいますが何故なんでしょう❓。今回は含まれている成分に注目しながら、注意点までみていきたいと思いますよ👍。

●炭酸。●
 エナジードリンクは炭酸飲料がほとんどです。すっきりした後味が特徴ですね。この後味が気分を良くしてくれます😊。でも、炭酸だけあってpHは低め。常飲すると虫歯になりやすくなりますし、歯の表面が溶ける酸蝕症になってしまいますよ🥶。

●糖分。●
 糖分がかなり入っています。糖分はすぐに利用できるエネルギー源として大変優秀です。飲むとすぐに元気がでてきます👍。でも、常飲するのは危険です。糖尿病やペットボトル症候群、お口の中では虫歯に注意が必要です🥶。

●アミノ酸。●
 様々なアミノ酸が含まれています。アミノ酸はたんぱく質の原料です。疲労回復や筋肉の修復などに役立ちます👏。

●ビタミン類。●
 不足しがちなビタミンが補給できますよ😊。

●カフェイン。●

 エナジードリンクにとって最も大事なものかもしれません。エナジードリンク特有のものではなく、コーヒー☕やお茶(緑茶、紅茶、ウーロン茶など。)🍵・チョコレート🍫などにも含まれ、自然に存在する成分です。カフェインは脳内に直接作用することができ、精神運動刺激作用によって疲れを感じにくくなり、眠気も覚めてすっきりします。これが、エナジードリンクを飲んで元気がでる1番の理由です。
 とはいっても取り過ぎは厳禁🙅。摂取し過ぎるとドキドキが強くなったり、頭痛や吐き気・不眠・脱水・中毒などを起こすこともあります💦。そのため海外では健康への影響を考慮し、妊婦さんやお子さんへのカフェイン摂取量については目安量を示している国もありますΣ(・ω・ノ)ノ!。日本では、カフェインの感受性に個人差が大きいため、健康に及ぼす影響を正確に評価することができないということで、カフェインの1日の摂取目安量が数字として明確に定められていません。しかし、「妊婦の方、お子さんはカフェインを取り過ぎないよう留意してください。」と注意喚起が行われています(´ε`;)ウーン…。また、反復摂取すると耐性が形成され、依存性もあります。

 代表的な成分をみてみましたが、基本的にエナジードリンクは清涼飲料水に分類されています。常飲するものではありません。注意してください🥶。
 ちなみに似たものに栄養ドリンクがあります。エナジードリンクと違ってこちらは医薬品や医薬部外品、つまり薬や薬に準ずるものとなります💊。栄養素としてはやっぱり栄養ドリンクの方が優秀です。でも、やっぱりこちらも常飲するものではないですよ。注意してくださいね。

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