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虫歯ゼロで育てる秘訣 一覧

歯磨き粉のフッ素は効果絶大ですΣ(・ω・ノ)ノ!

現在虫歯はどんどん減ってきています。私達歯医者さんとしては嬉しいことです😊。やっぱり治療はしたくはありません。悲しくなります😢。

この虫歯の減少に大きな役割を果たしたのはフッ素です。歯磨き粉へのフッ素添加やフッ素洗口、そして歯医者さんでのフッ素塗布など様々な利用法がありますね。もちろん他にも要因はあるのですが、フッ素が大きな役割を果たしていることは、世界中の虫歯研究者の間で意見が一致していますΣ(・ω・ノ)ノ!。

その中でも歯磨き粉へのフッ素添加は世界中に最も普及しており、虫歯の減少に大きな役割を果たしているといわれています。どれぐらい効果があるかといいますと、論文レビューではフッ素を含む歯磨き粉の虫歯予防効果は24%となっています🎉。しかし、これは2、3年の研究報告による結果がほとんどを占めています。フッ素を含む歯磨き粉のように毎日使うものは、その後もどんどん効果が蓄積されていきます。予防効果がさらに大きくなっていくことがわかっています😲。そういった効果を加味するとどうなるか。フッ素を含む歯磨き粉の虫歯予防効果はなんと、『虫歯を半減する。』、『使わない場合は虫歯が倍になる。』といわれています🎇。これはもはや、フッ素を含む歯磨き粉を使った方が良いというレベルではありません。虫歯を減らしたいと思ったらフッ素入りの歯磨き粉の使用は必須といっていいレベルなのです😲。

 

日本でもフッ素を含む歯磨き粉はずいぶん普及しました。しかし、日本は虫歯予防のためのフッ素利用が外国に比べて遅れているのです。虫歯予防先進国である欧米に比べると、20年は遅れています💦。それは現在も同じで、現在日本の歯磨き粉に含まれるフッ素濃度は1500ppm(1%が10000ppmです。)が最大となっており、この量のフッ素を含む歯磨き粉が高濃度フッ素含有歯磨き粉として売られています。しかし、海外における高濃度フッ素含有歯磨き粉は2500ppm~5000ppmです😲。虫歯のリスクが高い成人や高齢者に起こる歯の根っこの虫歯に効果が高いことがわかっています。

 

フッ素にはいろいろな意見があります。虫歯研究者の方にも、歯医者さんでフッ素塗布には反対という方もいます💦。しかし、そんな研究者の方でも、歯磨き粉に含まれるフッ素の虫歯予防効果について否定される方、またその使用を反対する方はいません。それぐらい安全かつ効果が高い利用方法といえます。

 

前述しましたが、虫歯を減らしたいと思ったらフッ素入りの歯磨き粉の使用は必須といっていいレベルです🎇。年齢などによって使用する量などに注意が必要となりますが、使わないという選択肢はありません。わかないことがあれば何でもご相談ください。

汚れを染め出させてくださいね

ひかる歯科ちえこども歯科に来ていただいている方はわかりますね😊。定期健診や歯ブラシの練習、歯石をとったりする際に、ひかる歯科ちえこども歯科では必ずと言っていいほどプラークの染め出しを行います。古い汚れは濃い紫色に、比較的新しい汚れはピンクから赤色に染まります。なかなかの優れものなんですよ👍。ただ、染め出すと落とすのに時間がかかるため、時間がかけられない小さなお子さんではできません👶。

 

この優れた染め出しですが、嫌がられることもあります💧。汚れがはっきりみえるので恥ずかしい、唇や舌なんかも赤く染まってしまう、面倒くさいなどの理由です。ただ、やっぱりした方がいいです。今回はその理由をみていきましょう👍。

 

◎単純にわかりやすい。◎

お口の中の汚れ(プラーク。)は白いです。歯も白いですよね。付いている汚れの量や位置によっては、ぱっと見よくわかりません💦。べっとりと汚れが付いていれば、一目みてすぐにわかるんですけどね、、、、、。これでは歯ブラシの練習をする際に、指導をする側、指導される側もよくわかりません。どこにどうあてると汚れが落ちたかや、本当にきれいになっているかがよくわからないのです💦。洗剤なんかの実演販売と一緒で、最初にいかに汚れが付いているか、それがいかに落ちているかをわかりやすくすることが大事です。それには、視覚的に見えるようにすることが、1番簡単かつ効果的です👍。

 

◎古い汚れがわかる。◎

前述した通りひかる歯科ちえこども歯科では、古い汚れは濃い紫色に、比較的新しい汚れはピンクから赤色に染まる染め出しを行っています。汚れは古いほど悪さをしやすくなりますし、古い汚れが残っている部位は常に歯ブラシが当たっていないことを示しています💧。同じ汚れでも、注意が必要なレベルが全然違います。それを視覚的に説明できるのは大きいですね。焦点を絞った歯ブラシの指導や練習ができます👍。

 

◎汚れを落としやすい。◎

患者さんにとっても汚れが見やすく、落としやすくなりますが、お口の中のクリーニングを行う歯科衛生士さんにとってもそれは同じです😊。どんなベテランの歯科衛生士さんも、染め出しなしのクリーニングでは汚れの取り残しが多くなるとされています😲。せっかくクリーニングに来るのですから、しっかりきれいにしてもらいたいですよね。そのためにも染め出しは必要不可欠です👍。

 

正直、歯科医院側は染め出しを行っても利益はでません😢。時々勘違いされている方もいらっしゃるのですが、染め出したから料金をいただけるわけではないのです。そういった保険点数はありません。染め出しをしてもしなくても料金は変わりません💰。そういった意味では染め出しをしない方が、歯科医院側にとっては、材料も時間も使わずにすむことになります。でも、そういったわけにもいかない。染め出しをするかしないかで、歯ブラシの練習やクリーニングの質に大きな差がでます😲。みなさんも嫌だなと思うこともあるかもしれませんが、是非染め出しはさせてくださいね。

歯は出てきた後も強くなる!

お子さんの歯が出てくるの楽しみですよね😊。こどもの歯は生後6ヶ月ぐらいから出てきます。おとなの歯は6才頃から出てきたり、生え変わったりしてきます。見ていて嬉しくなりますよね✌(‘ω’✌ )。

 

でも注意していただきたいことが1つあります🥶。それは、出たばかりの歯は弱いということです。弱いというのはどういったことかというと、軟らかいということです😲。もちろんプヨプヨするほど軟らかくはないのですが、削るとさくさく削れてしまいます。大人の方の歯とは明らかに硬さが違います。当然、虫歯になりやすいのです。

 

 

 

でも、どうして大人の歯になると硬く強くなるのでしょうか❓。今回は歯が硬く強くなる過程を少しみてみましょう。

 

 

実は、歯は2段階を経て硬く強くなります。第1段階は歯がお口の中に出てくる前です。歯は顎の中で少しずつ作られていきます。こどもの歯なんかは、お子さんがお母さんのお腹の中にいる頃から作られ始めるんですよ😲。最初は歯胚といって軟らかい状態から始まります。歯を作る細胞が現れ、歯の形を作っていきます。そこに血液中のカルシウムが付くことで硬く強くなっていきます🥛。そしてお口の中に出てきます。

 

お口の中に出てくると第2段階開始です。今度は唾液中のカルシウムが付くことで硬く強くなっていきます🥛。そして、このときに歯を強化してくれるフッ素も一緒に付きやすいです。そのため、歯が出てきてばかりのときにフッ素を応用するのは大変効果的です😊。

 

見ただけでは歯が変わっているかどうかは正直わかりません💦。流したてのコンクリートを考えてみてください。遠くから見ても固まっているかどうかはわかりませんよね。でも、間違って踏めば足の型が付いてしまいます。でも、固まってしまえば大丈夫、足の型は付かなくなります。歯も同様なのです。出たばかりの歯は一見硬く見えますが、流したてのコンクリートなのです😢。

 

では実際どれぐらい硬くなっていくのか❓。これは実際に研究報告があります。少しみてみましょう。

 

歯の表面から10μmの深さで硬度を調べています。単位はモース硬度という単位ですが数値だけ見ていただければよろしいかと思います👍。

 

硬 度

歯が出てくる前          253

 

出てきて2~3年         334

出てきて4~10年        380

出てきて10年以上        439

 

どうでしょう、結構変わりますよね🎶。出てきたばかりの弱い時期を乗り越えると、だいぶ楽になります。親知らずを入れなければ、12歳ぐらい最後に歯がでてきますので、18才ぐらいまでは注意した方がよさそうですね。大事にしてください。

エリスリトール キシリトール Σ(・ω・ノ)ノ!

みなさんはエリスリトールって聞いたことありますか❓。糖質制限をされている方やダイエットに興味がある方は、おそらく耳にしたことがあるのではないでしょうか。私も糖質を制限しているので、よく知っています。

 

特徴として、甘味は砂糖の75%程度と甘味料としては若干劣るのですが、『ほぼカロリーゼロ。』、『血糖値を上げない。』、『お腹が緩くならない。』、などの特徴を持ちます😲。エリスリトールを主成分とした製品にラカントがありますね。こちらの方が有名かもしれません。ラカントは99%程がエリスリトールで占められており、残り1%程が羅漢果となっています。羅漢果は砂糖の300倍ぐらいの甘味を持っているため、結果的にラカントは砂糖と同じぐらいの甘味を持っています。こちらも糖質制限やダイエットの強い味方となっています。普通にそのあたりで売っていますし、天然成分由来であることも安心材料ですね😊。

 

さてこのエリスリトールですが、似たような名前の有名な甘味料があるのに気づかれましたか❓。そうキシリトールです。キシリトールを聞いたこと無い方は、もういないのではないかと思います。虫歯にならない甘味料としては、断トツで1番有名ですよね。実はこのエリスリトールはキシリトールと同じ、糖アルコールという甘味料に分類されています。同じ仲間なのです😲。

 

そのためキシリトールと同じで虫歯予防効果があることがわかっています。しかもキシリトールよりもその効果が高いことがわかっています🎉。エリスリトールはキシリトールと同じで、虫歯菌のエサになりません。さらにキシリトールと比べて、歯垢(プラーク。)の付着や形成を抑制する効果や虫歯菌の増殖を抑制する効果も強いことがわかっています。さらに歯周病菌にも効果があることが示唆されているのです🎇。キシリトールに比べてお腹も緩くなりにくいため使いやすいのも良いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

キシリトールの研究は1970年頃から始まりました。それに対してエリスリトールは1990年頃から始まっており、歴史的に現在はキシリトールが優勢となっています。しかし今後はエリスリトールの商品が増えてくると思われます(((o(*゚▽゚*)o)))。実際、エリスリトール配合の歯磨き粉や洗口剤どんどんでています。ちなみに、ひかる歯科ちえこども歯科でよくやっているパウダーメンテナンスで使うパウダーにもこのエリスリトールが使われています。それぐらい優秀な材料なのです😲。

 

 

 

 

 

 

 

 

今後どんどん広がっていくと思われるエリスリトール、いろいろな商品がでてくると思われます。是非覚えておいてくださいね。

歯ブラシの交換時期は❓

歯ブラシの交換時期どうしていますか❓。歯ブラシは毛先のコシが命です。毛先が開いて、コシが無くなってくると汚れを落とす力がどんどん落ちてしまいます。きちんと歯磨きしているつもりでも、まったく汚れが落ちていないなんてこともあるかもです💦。適切な時期に交換するのが望ましいですね😊。

 

よく聞くのは、『1ヶ月で交換しよう。』でしょうか。しかし、1ヶ月がベストという明確な証拠があるわけではないのです。ただ、定期的に歯ブラシを交換した方が良いという研究や調査報告は結構あります😲。

 

 

🌟研究1。🌟
小学生を対象に生活習慣と虫歯の関連性を検討した研究の中の1つです。歯ブラシの交換時期が「1~3ヶ月ごと。」の児童と、歯ブラシの交換時期が「3~6ヶ月ごと。」の児童で、虫歯の数を調べました。結果は、歯ブラシの交換時期が短い児童の方が虫歯の数が少なくなりました。

 

🌟研究2。🌟
定期的な歯ブラシ交換の有効性を調べた研究です。2週間ごとに歯ブラシを替えるグループと1度も歯ブラシを替えないグループの2つを作り、10週間経過をみました。結果は、同じ歯ブラシを10週間使用したグループでは、歯ブラシの毛先の開き具合が大きく、磨き残しも多くなったそうです。

 

うん、確かに歯ブラシは定期的に替えた方が良さそうです。でも、どこにも1ヶ月で替えるべきという根拠はありませんよね💦。どうしてかといいますと、歯ブラシの毛先の開き具合(歯ブラシの劣化具合といってもいいかもしれません。)は個人差が大きいのです。1日に何回、どれぐらいの時間歯磨きをするのか、歯ブラシをあてる力はどうか、歯ブラシを咬んだりしていないかなど様々な要素が絡んできます。使い方だけでなく製品によっても変わってくるでしょう。そのため、すべての人が1ヶ月で歯ブラシを交換した方が良いとは言えません😢。もっと短い期間で変えた方が良い方もいるでしょうし、2ヶ月、3ヶ月使っていても大丈夫な方もいるのです。

 

ただまったく意味が無いわけではありません。歯ブラシの使用状況がわからない場合や、集団を対象に歯ブラシの交換時期について説明するときは、期間がはっきりしていてわかりやすいです。これはこれで意義があります👍。
しかし本来は、毛先の開き具合をみて歯ブラシを交換すべきです。歯医者さんに通われている方は、ご自身が使っている歯ブラシもみてもらうことをお薦めします。歯ブラシのやり方だけでなく、交換時期などについてもアドバイスできることがあります😊。なんでもご相談くださいね。

隠れ虫歯にご注意をΣ(・ω・ノ)ノ!

今回は隠れ虫歯についてのお話です。隠れ虫歯って何って感じですよね❓。隠れ虫歯の定義は、『視診(見る検査。)では見逃されるが、レントゲン検査や他の虫歯検査機器によって探知される象牙質(歯の表層はエナメル質という生体で1番硬い組織で覆われています。その内側に象牙質があります。)まで進行した虫歯である。』、となっています。ようは、見た目は大丈夫だけど、結構進んでいる虫歯と思ってください😢。削っての治療が必要な状態です。英語では「Hidden Caries」と呼ばれています👹。

 

 

どれぐらいみてもわからないかといいますと、診療室でしっかりみてもわからいほどです。私の目が“ふしあな”であることを考慮しても、みるだけでみつけるのは難しいです。当然、学校歯科健診などでは絶対にみつかりません😢。だって、穴どころか色も変わっていないことがあるのです。本当にとんでもない奴なんです。

 

しかも頻度もまずまず高いです。研究報告によって差はあるのですが、大臼歯と呼ばれる奥の大きな歯(前から6番目、7番目の歯。)で10%ぐらい、小臼歯と呼ばれる真ん中ぐらいの歯(前から4番目、5番目の歯。)で1%ぐらいとされています。大臼歯の10%は結構高い数値ですよね😢。しかも、複数歯で認められることもあり、1歯でみつかったら全体調べた方がよくなってしまいます💦。

虫歯は怖い

 

 

とにかく、みただけではわからない大きめの虫歯が10%はあるということです。歯医者さんならレントゲンを撮ると思わぬところに虫歯がみつかる経験はみんなあるはずです🥶。そのため、私達歯医者さんも基本疑いの目でみています。少しでも不安がある、患者さんに症状があればレントゲンを撮らせていただきます。虫歯のリスクが高いと必要と判断すれば、特に何もなくてもレントゲンを撮りますし、定期的にレントゲンを撮らせていただく場合もあります👍。ただ、レントゲンの撮り過ぎは別の意味で問題ですから、そこは考慮しながらになりますね。

 

みなさんも注意してください😲。学校歯科健診のような集団健診でみつからない虫歯はたくさんあります。隠れ虫歯のように、歯医者さんでみてもわからない虫歯があるぐらいですからね。当然です🙇。健診で大丈夫でも気になることがあったら、歯医者さんへ行くようにしましょう。少なくとも健診よりは正確にみることができますし、必要ならレントゲンなど精密検査も行えます。90%は空振りになるかもしれませんが、10%にあたる可能性がありますし、当たった場合は早期の治療が可能になります。歯の寿命を確実に伸ばせるのです。隠れ虫歯は大きめのことが多いため、みつけるなら早い方がいいです👍。気になることがあればいつでもご相談ください。

仕上げ磨きを嫌がるんです😢

さて今回はよくある訴えから。それは、『うちの子、仕上げ磨きを嫌がるんです😢。』、です。特に仕上げ磨きを始めた頃に多い訴えです。ところが歯医者さんで仕上げ磨きをすると、すんなりと受け入れたりします。保護者の方がびっくりすることも多いです😲。まあ、やり慣れているからなんですけどね。そこで今回は嫌がらない仕上げ磨きのコツについてです👍。

🌟楽しくやろう。🌟
仕上げ磨きをやらなきゃしなきゃとなると楽しくなくなります😞。お子さんは敏感です。仕上げ磨きをする側が嫌々やっていると、お子さんも嫌々になってしまいます。ゲーム感覚で楽しくやりましょう😊。無理やり完璧にやるより、完璧じゃなくても歯磨きが嫌いにならないようにすることが大事です。とにかく楽しんで🎶。

 

🌟驚かせない。🌟
いきなり歯磨きをするのではなく、まず唇や頬をなでたりつんつんしたり、歯ブラシで唇や舌の先を触ったりしてあげましょう。『今から歯磨きをするよ。』、というサインを送りましょう👍。

 

🌟痛くしない。🌟
特に痛みが出やすいのが上の前歯です。1番前の歯と歯の間に上唇小帯というスジがあるのですが、その付近はとても敏感です。指で保護しながら磨いてあげてくださいね😊。

 

 

 

🌟息苦しくないように。🌟

これが意外に仕上げ磨きを嫌がる理由として多いです。実はお子さんの中には、仕上げ磨きの間は息を止めている子が多いんです🥶。仕上げ磨きで息苦しくなっているのです。お子さんは歯ブラシを近づけると自然と息を吸い、歯ブラシがお口に入っている間は息を止める、もしくは鼻呼吸をします。そして、口から歯ブラシを出すと唾液を飲み込み、息を吐き出します。小さなお子さんほど、1分当たりの呼吸数は多くなるため、小さなお子さんほど息苦しさが強くなる傾向があります😲。ですから1度に長く磨こうとしてはいけません。1度の磨ける時間は目安として、『年齢+2秒』、とされています。

 

これをうまく利用する方法もあります。歯ブラシをお口の中に入れている間、数を数えるのです🎶。歯医者さんでやっているのを、見たことある方もいるかもしれません。数を数えることで、お子さんはどれぐらい頑張ればいいかわかります。そして仕上げ磨きをする側が、お子さんの呼吸をコントロールしてあげることができるんです。是非試してみてください😊。

 

仕上げ磨きはしないといけません。かといってそれが義務となり、嫌々やるものになってはいけません。お子さんと一緒に楽しくすることが大事です。そのためには、驚かせない、痛くしない、苦しくないことも大切となります。是非仕上げ磨きをお子さんとのスキンシップとして楽しんでくださいね。

出たばかりの歯は弱いのです😢

お子さんの歯が出てくるの楽しみですよね😊。こどもの歯は生後6ヶ月ぐらいから出てきます。おとなの歯は6才頃から出てきたり、生え変わったりしてきます。見ていて嬉しくなりますよね✌(‘ω’✌ )。

 でも注意していただきたいことが1つあります🥶。それは、出たばかりの歯は弱いということです。弱いというのはどういったことかというと、軟らかいということです😲。もちろんプヨプヨするほど軟らかくはないのですが、削るとさくさく削れてしまいます。大人の方の歯とは明らかに硬さが違います。当然、虫歯になりやすいのです。

 でも、どうして大人の歯になると硬く強くなるのでしょうか❓。今回は歯が硬く強くなる過程を少しみてみましょう。
 実は、歯は2段階を経て硬く強くなります。第1段階は歯がお口の中に出てくる前です。歯は顎の中で少しずつ作られていきます。こどもの歯なんかは、お子さんがお母さんのお腹の中にいる頃から作られ始めるんですよ😲。最初は歯胚といって軟らかい状態から始まります。歯を作る細胞が現れ、歯の形を作っていきます。そこに血液中のカルシウムが付くことで硬く強くなっていきます🥛。そしてお口の中に出てきます。

 お口の中に出てくると第2段階開始です。今度は唾液中のカルシウムが付くことで硬く強くなっていきます🥛。そして、このときに歯を強化してくれるフッ素も一緒に付きやすいです。そのため、歯が出てきてばかりのときにフッ素を応用するのは大変効果的です😊。歯がしっかり硬く強くなるのに、大体歯が出てきて3年ほどかかります。実際、歯が出てきて3年以内に虫歯になる確率は大変高いです💧。

 見ただけでは歯が変わっているかどうかは正直わかりません💦。流したてのコンクリートを考えてみてください。遠くから見ても固まっているかどうかはわかりませんよね。でも、間違って踏めば足の型が付いてしまいます。でも、固まってしまえば大丈夫、足の型は付かなくなります。歯も同様なのです。出たばかりの歯は一見硬く見えますが、流したてのコンクリートなのです😢。

 そして、この影響を1番受けやすい歯があります🙅。それが12才臼歯、前から7番目の歯で、大体12才頃に出てくるのでこの名がついています。これ以前に出てくる歯は、乳幼児期や小学生の頃となります。比較的保護者の方の管理下に置かれていることが多く、歯医者さんにも定期的に来てくれるためあまり悪くなりません。ところがこの12才臼歯は中学生になる頃に出てきます。保護者の管理下から外れる頃であり、歯磨きが不十分になりがちです。塾や部活・友人関係なども大きく変化します。食生活や間食などの日常習慣も大体歯に悪い方に変わりますし、歯医者さんに来る頻度も下がりがちな時期なのです💦。そして反抗期でもあります。言うことなんか聞きゃしない(# ゚Д゚)。他の歯は大丈夫なのに、この12才臼歯だけすごく悪くなっていることも珍しくありません😅。

 歯は出てきたばかりは弱い。このことを知っていただければ助かります。知っているだけでも、だいぶ変わってくると思います。そして、注意が必要なのは歯が出てきて3年。3年すると歯はずいぶん硬く強くなっていきます。それまでしっかり悪くならないようにしましょう。

ちょっと黒くても経過観察!

さて今回は治療するかしないか問題です。ひかる歯科ちえこども歯科を受診される方の訴えで多いものに、「歯が少し黒くなっているのでみてほしい。」、というのがあります。結構多いです😅。診てみると歯の溝が少し黒くなっているだけで、穴にはなっていないことがほとんどです。レントゲンでも穴になっている感じはありません。この場合どういった処置を行えばいいでしょうか❓。

正解は放置です。まあ、放置は言い過ぎで定期的に予防処置や観察を行い、状態が変わらなければ何もする必要はありません。学校歯科健診ではCO(Caries Observation)と呼ばれる状態です。もちろん少しずつ虫歯が進んで治療になってしまうこともあるのですが、多くの場合そのままで大丈夫なことがほとんどですね😊。

少し黒くなっていても治療しない方がいい理由もきちんとあります。1つずつみていきましょう。

🌟健康な歯を削らずに済みます。🌟

歯の治療となると白い詰め物や銀歯になります😞。こういったものを入れるためには、ある程度の幅や厚みが必要ですよね。少し黒くなっている程度で治療を行うと、健康な歯を削らないとその幅や厚みが確保できないのです💦。つまりもう少し虫歯が進んでから治療しても、削る量が変わらないのです。結果が同じであるなら、できるだけ遅く治療した方が歯を長持ちさせることに繋がります👍。

🌟トラブルが少なく歯が長持ちします。🌟

他院にて少し黒くなっていた歯を削って治療されたのが嫌で、治療途中でひかる歯科ちえこども歯科に来られる方がいらっしゃいます💧。そういった方は治療された歯と治療しなかった歯を比較しながら経過をみることができます。そうするとトラブルが多いのは治療した歯なのです😲。治療した歯は詰め物や銀歯が外れたり、詰め物や削って薄くなった歯が欠けたりしてきます。そしてだんだんと治療範囲が大きくなっていきます。治療範囲が大きくなればなるほど、歯は減っていますからトラブルがでる可能性も増えます。一方、治療していない歯は運がよければそのままですし(運❓)、虫歯になったとしても治療の開始を大幅に遅くできます。結果として歯を長持ちさせられます👍。

いかがだったでしょうか。基本的に虫歯は早く治療すればするほど虫歯のリスクは上がることがわかっています💦。詰め物や銀歯が多いほど虫歯のリスクが上がることも、研究で明らかになっています💦。虫歯の管理の基本は健康な歯質をできるだけ残すことなのです😊。

ただ、この方法を行うには条件もあります。定期的にみせていただくことが必要不可欠です。状態が変わっていないことを確認しないといけません。治療が必要になった場合、最低限の侵襲で治療を行うためにも必要です。大変かもしれませんが、それが歯を長持ちさせることに繋がります。

お口の中をみせていただくと、これは本当に治療する必要があったのか疑問に思う歯をみることはいまだに多いです😞。実は治療をしないという選択は、勇気がいります。本当に何もしないでいいのかと疑われることもあります😞。お金にもなりません。基本的に医療は処置や検査をすればするほど、儲かるからです💰。治療するかどうかは歯医者さんによってだいぶ判断が変わります。不安に思われたら一度ご相談くださいね。

親がタバコを吸うと、こどもは虫歯になりやすくなりますか?

今回はタバコとお子さんの虫歯の関係についてです。とはいってもタバコを吸っているお子さんの話ではありませんよ。タバコを吸っているのは保護者の方ですからね。勘違いしないでくださいね😊。

タバコについては身体にとってまったくいいことがありません🚬。このことはみなさんもよくわかっているのではないかと思います。お口の中においても歯周病と深い関りがあるのは有名な話ですよね💦。

しかしタバコと虫歯、さらに受動喫煙と虫歯の関係となるとあまりよくわかっていないのが現状です。そんな中でも国内外で、受動喫煙と子供の虫歯の関係についての論文がいくつか報告されています。少しずつですが確実に因果関係が明確になっていますΣ(・ω・ノ)ノ!。

でも、エッて思いませんか❓受動喫煙がお子さんの虫歯に影響するんですよ😲。そこまで影響なさそうですよね。どれぐらい影響するのか気になりませんか。それでは一緒に研究データをみてみましょう👍。

🌟お子さんの虫歯が家族の喫煙でできやすくなるんです。🌟

お子さんと同居する家族に喫煙者がいる場合といない場合で、3才までの虫歯の発生率を調べた研究があります。

対象は1才半の時点で虫歯の無いお子さんとしています。1才半で虫歯の無いお子さんが3才になったとき、虫歯がある、もしくは虫歯の治療歴があった場合に虫歯が発生したとします。家庭内で喫煙があるお子さんと無いお子さんに分けて虫歯発生率を調べています。

【結果。】

男児(対象約16000人)         虫歯発生率

家族内で喫煙あり             21.0%

家族内で喫煙無し             14.3%

女児(対象約15000人)         虫歯発生率

家族内で喫煙あり             18.8%

家族内で喫煙無し             12.6%

いかがでしょうか。男女とも1.5倍近く虫歯ができやすくなっています。結構な差ですよね😞。

🌟喫煙する家族が多いほどお子さんの虫歯が増えるんです。🌟

家族内で喫煙する方がいない場合、1人だけいる場合、2人以上いる場合でお子さんの虫歯の数に差がでるかを調べた研究があります。

対象は3才のお子さんです。3才時における虫歯の本数と虫歯の治療歴がある歯の本数の合計を比較しています。

【結果。】

対象のお子さん約700人

家族内に喫煙者はいない        基本値1とします。

家族内に喫煙者1人            1.5倍

家族内に喫煙者2人以上          2.3倍

家族内の喫煙者が増えるほど増えていますね😞。ちなみに父親より母親が喫煙するときの方が、影響が大きいという結果もでています。一般的に母親の方がお子さんと触れ合う時間が多いためと考えられています。

🌟お子さんの前で吸わなくても、お子さんの虫歯に影響するんです。🌟

お子さんの虫歯の発生割合を家族内に喫煙者がいない場合、家族内に喫煙者がいるがお子さんの前では吸わない場合、家族内に喫煙者がいてお子さんの前でも吸う場合に分けて調べた研究があります。

対象は生後4ヶ月のお子さん、この時点において家族内における喫煙者の有無やお子さんの前で吸うかどうかを調べます。その後それぞれを追跡して虫歯の発生した割合を調べました。

【結果。】

対象者のお子さんは約7万人         虫歯発生率

家族内に喫煙者はいない         14.0%

家族内に喫煙者がいる          20.0%

(お子さんの前では吸わない)

家族内に喫煙者がいる          27.6%

(お子さんの前でも吸う)

これもはっきりと差がでていますね😞。タバコの害って思っている以上にあるのかもしれません🥶。

🌟妊娠中の喫煙がお子さんの虫歯を増やすんです。🌟

妊娠中の喫煙が、生まれた後のお子さんの虫歯に影響するかを調べた研究があります。これを出生前受動喫煙と呼んでいます。

妊娠中の喫煙が無い場合、妊娠初期のみ喫煙をしていた場合、妊娠中ずっと喫煙をしていた場合に分けて調べています。出生後お子さんが3才になった時点で、虫歯がある、あるいは虫歯の治療歴がある場合に虫歯ありとし、その割合を比べています。はたして影響あるのでしょうか。だってお腹のなかですよ😲。

【結果。】

対象のお子さんは約6400人       虫歯発生率

妊娠中の喫煙無し            13.8%

妊娠初期のみ喫煙あり          21.0%

妊娠中ずっと喫煙あり          25.8%

思ったより影響ありますね、、、、、😞。確かにお子さんの歯はお腹の中にいる時から作られています。特に妊娠初期は大事な時期ではあります。とはいってもここまで影響でるのかって感じですよね🥶。

🌟妊娠中と出生後、どちらも喫煙することで

さらにお子さんの虫歯の数が増えるんです。🌟

喫煙しない場合、妊娠中のみ喫煙した場合、出生後のみ喫煙した場合、妊娠中及び出生後も喫煙をした場合でお子さんの虫歯の数がどうなるかを調べた研究があります。

出生後お子さんが3才になった時点で、虫歯がある、あるいは虫歯の治療歴がある場合に虫歯ありとし、その割合を比べています。

【結果。】

対象のお子さんは約6400人

出生前の喫煙      出生後の喫煙      虫歯発生率

無し          無し        12.8%

あり          無し        19.2%

無し          あり        17.0%

あり          あり        23.9%

うん、そうですね。これまでの結果を踏まえればこうなりますよね😞。

🌟禁煙するとお子さんの虫歯が減るんです。🌟

これまでとは逆の研究ですね😊。まずは妊娠中の喫煙、禁煙についてです。

妊娠中ずっと喫煙をしていた場合と途中で禁煙した場合を比べています。3才時における虫歯のある割合を比較しました。

【結果。】

対象のお子さんは約2000人      虫歯発生率

妊娠中ずっと喫煙           33.0%

妊娠中に禁煙             26.3%

次は出生後です。

家族に喫煙者がずっといる場合と途中で禁煙した場合を比べています。5才時における虫歯のある割合を比較しました。

【結果。】

対象のお子さんは約1300人      虫歯発生率

ずっと喫煙              41.8%

途中で禁煙              24.8%

どちらも効果十分ですね👍。うんやめよう😊。

その他にも、こどもの歯は大人の歯より喫煙の影響を受けやすいという報告もあります。

ちなみに私達歯医者さんも、お口の中にいろいろな悪影響のあるタバコについてはやめるよう説明をします。ただやっぱり難しいところもあります💦。でも、このお子さんのために禁煙するというのは結構大きな動機になっています。実際そういったデータあるんですよ。みなさんも考えてみてくださいね💖。

これまで取り上げてきた研究は、喫煙とお子さんの虫歯との関連性を裏付けてはいるのですが、どのようなメカニズムで虫歯を増やしているかはまったく示していません。みなさんはどう思われますか❓。歯ぐきならともかく歯に喫煙(しかもこの場合受動喫煙です。)が影響するのはなんかピンっとこないですよね(。´・ω・)?。実際よくわかっていないところが多いです。そんな中でもわかっていることもあるので少し紹介していきますね😊。

○歯にタバコの煙を暴露させると虫歯の範囲が広がる!

○ニコチンが虫歯菌を増やす!

○ニコチンが歯垢(プラーク。)の成熟を促進する!

○カドミウムが唾液の量や質を悪くする!

○鉛やカドミウムが歯をもろくする!

直接的な影響もあれば間接的な影響もあります🥶。まだまだわかっていなことも多いのですが、いろいろと絡んでいるようですね😞。

いかがだったでしょうか。今回はタバコとお子さんの虫歯の関係についてみてみました。お子さんのため、また自分のためにもタバコはやめた方がいいものですよね。なかなか難しいことなのですが、さきほど前述した通り、妊娠したから、またお子さんが生まれるからという理由での禁煙成功率は高いんです👍。日頃なかなかできないことでも、お子さんのためならがんばれるんですね😊。ちなみに孫ができるからも結構強い動機になるそうです。かわいいお子さんのため、お孫さんのためがんばってみましょう。

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