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虫歯ゼロで育てる秘訣 一覧

歯ブラシの交換時期は❓

歯ブラシの交換時期どうしていますか❓。歯ブラシは毛先のコシが命です。毛先が開いて、コシが無くなってくると汚れを落とす力がどんどん落ちてしまいます。きちんと歯磨きしているつもりでも、まったく汚れが落ちていないなんてこともあるかもです💦。適切な時期に交換するのが望ましいですね😊。

 

よく聞くのは、『1ヶ月で交換しよう。』でしょうか。しかし、1ヶ月がベストという明確な証拠があるわけではないのです。ただ、定期的に歯ブラシを交換した方が良いという研究や調査報告は結構あります😲。

 

 

🌟研究1。🌟
小学生を対象に生活習慣と虫歯の関連性を検討した研究の中の1つです。歯ブラシの交換時期が「1~3ヶ月ごと。」の児童と、歯ブラシの交換時期が「3~6ヶ月ごと。」の児童で、虫歯の数を調べました。結果は、歯ブラシの交換時期が短い児童の方が虫歯の数が少なくなりました。

 

🌟研究2。🌟
定期的な歯ブラシ交換の有効性を調べた研究です。2週間ごとに歯ブラシを替えるグループと1度も歯ブラシを替えないグループの2つを作り、10週間経過をみました。結果は、同じ歯ブラシを10週間使用したグループでは、歯ブラシの毛先の開き具合が大きく、磨き残しも多くなったそうです。

 

うん、確かに歯ブラシは定期的に替えた方が良さそうです。でも、どこにも1ヶ月で替えるべきという根拠はありませんよね💦。どうしてかといいますと、歯ブラシの毛先の開き具合(歯ブラシの劣化具合といってもいいかもしれません。)は個人差が大きいのです。1日に何回、どれぐらいの時間歯磨きをするのか、歯ブラシをあてる力はどうか、歯ブラシを咬んだりしていないかなど様々な要素が絡んできます。使い方だけでなく製品によっても変わってくるでしょう。そのため、すべての人が1ヶ月で歯ブラシを交換した方が良いとは言えません😢。もっと短い期間で変えた方が良い方もいるでしょうし、2ヶ月、3ヶ月使っていても大丈夫な方もいるのです。

 

ただまったく意味が無いわけではありません。歯ブラシの使用状況がわからない場合や、集団を対象に歯ブラシの交換時期について説明するときは、期間がはっきりしていてわかりやすいです。これはこれで意義があります👍。
しかし本来は、毛先の開き具合をみて歯ブラシを交換すべきです。歯医者さんに通われている方は、ご自身が使っている歯ブラシもみてもらうことをお薦めします。歯ブラシのやり方だけでなく、交換時期などについてもアドバイスできることがあります😊。なんでもご相談くださいね。

隠れ虫歯にご注意をΣ(・ω・ノ)ノ!

今回は隠れ虫歯についてのお話です。隠れ虫歯って何って感じですよね❓。隠れ虫歯の定義は、『視診(見る検査。)では見逃されるが、レントゲン検査や他の虫歯検査機器によって探知される象牙質(歯の表層はエナメル質という生体で1番硬い組織で覆われています。その内側に象牙質があります。)まで進行した虫歯である。』、となっています。ようは、見た目は大丈夫だけど、結構進んでいる虫歯と思ってください😢。削っての治療が必要な状態です。英語では「Hidden Caries」と呼ばれています👹。

 

 

どれぐらいみてもわからないかといいますと、診療室でしっかりみてもわからいほどです。私の目が“ふしあな”であることを考慮しても、みるだけでみつけるのは難しいです。当然、学校歯科健診などでは絶対にみつかりません😢。だって、穴どころか色も変わっていないことがあるのです。本当にとんでもない奴なんです。

 

しかも頻度もまずまず高いです。研究報告によって差はあるのですが、大臼歯と呼ばれる奥の大きな歯(前から6番目、7番目の歯。)で10%ぐらい、小臼歯と呼ばれる真ん中ぐらいの歯(前から4番目、5番目の歯。)で1%ぐらいとされています。大臼歯の10%は結構高い数値ですよね😢。しかも、複数歯で認められることもあり、1歯でみつかったら全体調べた方がよくなってしまいます💦。

虫歯は怖い

 

 

とにかく、みただけではわからない大きめの虫歯が10%はあるということです。歯医者さんならレントゲンを撮ると思わぬところに虫歯がみつかる経験はみんなあるはずです🥶。そのため、私達歯医者さんも基本疑いの目でみています。少しでも不安がある、患者さんに症状があればレントゲンを撮らせていただきます。虫歯のリスクが高いと必要と判断すれば、特に何もなくてもレントゲンを撮りますし、定期的にレントゲンを撮らせていただく場合もあります👍。ただ、レントゲンの撮り過ぎは別の意味で問題ですから、そこは考慮しながらになりますね。

 

みなさんも注意してください😲。学校歯科健診のような集団健診でみつからない虫歯はたくさんあります。隠れ虫歯のように、歯医者さんでみてもわからない虫歯があるぐらいですからね。当然です🙇。健診で大丈夫でも気になることがあったら、歯医者さんへ行くようにしましょう。少なくとも健診よりは正確にみることができますし、必要ならレントゲンなど精密検査も行えます。90%は空振りになるかもしれませんが、10%にあたる可能性がありますし、当たった場合は早期の治療が可能になります。歯の寿命を確実に伸ばせるのです。隠れ虫歯は大きめのことが多いため、みつけるなら早い方がいいです👍。気になることがあればいつでもご相談ください。

仕上げ磨きを嫌がるんです😢

さて今回はよくある訴えから。それは、『うちの子、仕上げ磨きを嫌がるんです😢。』、です。特に仕上げ磨きを始めた頃に多い訴えです。ところが歯医者さんで仕上げ磨きをすると、すんなりと受け入れたりします。保護者の方がびっくりすることも多いです😲。まあ、やり慣れているからなんですけどね。そこで今回は嫌がらない仕上げ磨きのコツについてです👍。

🌟楽しくやろう。🌟
仕上げ磨きをやらなきゃしなきゃとなると楽しくなくなります😞。お子さんは敏感です。仕上げ磨きをする側が嫌々やっていると、お子さんも嫌々になってしまいます。ゲーム感覚で楽しくやりましょう😊。無理やり完璧にやるより、完璧じゃなくても歯磨きが嫌いにならないようにすることが大事です。とにかく楽しんで🎶。

 

🌟驚かせない。🌟
いきなり歯磨きをするのではなく、まず唇や頬をなでたりつんつんしたり、歯ブラシで唇や舌の先を触ったりしてあげましょう。『今から歯磨きをするよ。』、というサインを送りましょう👍。

 

🌟痛くしない。🌟
特に痛みが出やすいのが上の前歯です。1番前の歯と歯の間に上唇小帯というスジがあるのですが、その付近はとても敏感です。指で保護しながら磨いてあげてくださいね😊。

 

 

 

🌟息苦しくないように。🌟

これが意外に仕上げ磨きを嫌がる理由として多いです。実はお子さんの中には、仕上げ磨きの間は息を止めている子が多いんです🥶。仕上げ磨きで息苦しくなっているのです。お子さんは歯ブラシを近づけると自然と息を吸い、歯ブラシがお口に入っている間は息を止める、もしくは鼻呼吸をします。そして、口から歯ブラシを出すと唾液を飲み込み、息を吐き出します。小さなお子さんほど、1分当たりの呼吸数は多くなるため、小さなお子さんほど息苦しさが強くなる傾向があります😲。ですから1度に長く磨こうとしてはいけません。1度の磨ける時間は目安として、『年齢+2秒』、とされています。

 

これをうまく利用する方法もあります。歯ブラシをお口の中に入れている間、数を数えるのです🎶。歯医者さんでやっているのを、見たことある方もいるかもしれません。数を数えることで、お子さんはどれぐらい頑張ればいいかわかります。そして仕上げ磨きをする側が、お子さんの呼吸をコントロールしてあげることができるんです。是非試してみてください😊。

 

仕上げ磨きはしないといけません。かといってそれが義務となり、嫌々やるものになってはいけません。お子さんと一緒に楽しくすることが大事です。そのためには、驚かせない、痛くしない、苦しくないことも大切となります。是非仕上げ磨きをお子さんとのスキンシップとして楽しんでくださいね。

出たばかりの歯は弱いのです😢

お子さんの歯が出てくるの楽しみですよね😊。こどもの歯は生後6ヶ月ぐらいから出てきます。おとなの歯は6才頃から出てきたり、生え変わったりしてきます。見ていて嬉しくなりますよね✌(‘ω’✌ )。

 でも注意していただきたいことが1つあります🥶。それは、出たばかりの歯は弱いということです。弱いというのはどういったことかというと、軟らかいということです😲。もちろんプヨプヨするほど軟らかくはないのですが、削るとさくさく削れてしまいます。大人の方の歯とは明らかに硬さが違います。当然、虫歯になりやすいのです。

 でも、どうして大人の歯になると硬く強くなるのでしょうか❓。今回は歯が硬く強くなる過程を少しみてみましょう。
 実は、歯は2段階を経て硬く強くなります。第1段階は歯がお口の中に出てくる前です。歯は顎の中で少しずつ作られていきます。こどもの歯なんかは、お子さんがお母さんのお腹の中にいる頃から作られ始めるんですよ😲。最初は歯胚といって軟らかい状態から始まります。歯を作る細胞が現れ、歯の形を作っていきます。そこに血液中のカルシウムが付くことで硬く強くなっていきます🥛。そしてお口の中に出てきます。

 お口の中に出てくると第2段階開始です。今度は唾液中のカルシウムが付くことで硬く強くなっていきます🥛。そして、このときに歯を強化してくれるフッ素も一緒に付きやすいです。そのため、歯が出てきてばかりのときにフッ素を応用するのは大変効果的です😊。歯がしっかり硬く強くなるのに、大体歯が出てきて3年ほどかかります。実際、歯が出てきて3年以内に虫歯になる確率は大変高いです💧。

 見ただけでは歯が変わっているかどうかは正直わかりません💦。流したてのコンクリートを考えてみてください。遠くから見ても固まっているかどうかはわかりませんよね。でも、間違って踏めば足の型が付いてしまいます。でも、固まってしまえば大丈夫、足の型は付かなくなります。歯も同様なのです。出たばかりの歯は一見硬く見えますが、流したてのコンクリートなのです😢。

 そして、この影響を1番受けやすい歯があります🙅。それが12才臼歯、前から7番目の歯で、大体12才頃に出てくるのでこの名がついています。これ以前に出てくる歯は、乳幼児期や小学生の頃となります。比較的保護者の方の管理下に置かれていることが多く、歯医者さんにも定期的に来てくれるためあまり悪くなりません。ところがこの12才臼歯は中学生になる頃に出てきます。保護者の管理下から外れる頃であり、歯磨きが不十分になりがちです。塾や部活・友人関係なども大きく変化します。食生活や間食などの日常習慣も大体歯に悪い方に変わりますし、歯医者さんに来る頻度も下がりがちな時期なのです💦。そして反抗期でもあります。言うことなんか聞きゃしない(# ゚Д゚)。他の歯は大丈夫なのに、この12才臼歯だけすごく悪くなっていることも珍しくありません😅。

 歯は出てきたばかりは弱い。このことを知っていただければ助かります。知っているだけでも、だいぶ変わってくると思います。そして、注意が必要なのは歯が出てきて3年。3年すると歯はずいぶん硬く強くなっていきます。それまでしっかり悪くならないようにしましょう。

ちょっと黒くても経過観察!

さて今回は治療するかしないか問題です。ひかる歯科ちえこども歯科を受診される方の訴えで多いものに、「歯が少し黒くなっているのでみてほしい。」、というのがあります。結構多いです😅。診てみると歯の溝が少し黒くなっているだけで、穴にはなっていないことがほとんどです。レントゲンでも穴になっている感じはありません。この場合どういった処置を行えばいいでしょうか❓。

正解は放置です。まあ、放置は言い過ぎで定期的に予防処置や観察を行い、状態が変わらなければ何もする必要はありません。学校歯科健診ではCO(Caries Observation)と呼ばれる状態です。もちろん少しずつ虫歯が進んで治療になってしまうこともあるのですが、多くの場合そのままで大丈夫なことがほとんどですね😊。

少し黒くなっていても治療しない方がいい理由もきちんとあります。1つずつみていきましょう。

🌟健康な歯を削らずに済みます。🌟

歯の治療となると白い詰め物や銀歯になります😞。こういったものを入れるためには、ある程度の幅や厚みが必要ですよね。少し黒くなっている程度で治療を行うと、健康な歯を削らないとその幅や厚みが確保できないのです💦。つまりもう少し虫歯が進んでから治療しても、削る量が変わらないのです。結果が同じであるなら、できるだけ遅く治療した方が歯を長持ちさせることに繋がります👍。

🌟トラブルが少なく歯が長持ちします。🌟

他院にて少し黒くなっていた歯を削って治療されたのが嫌で、治療途中でひかる歯科ちえこども歯科に来られる方がいらっしゃいます💧。そういった方は治療された歯と治療しなかった歯を比較しながら経過をみることができます。そうするとトラブルが多いのは治療した歯なのです😲。治療した歯は詰め物や銀歯が外れたり、詰め物や削って薄くなった歯が欠けたりしてきます。そしてだんだんと治療範囲が大きくなっていきます。治療範囲が大きくなればなるほど、歯は減っていますからトラブルがでる可能性も増えます。一方、治療していない歯は運がよければそのままですし(運❓)、虫歯になったとしても治療の開始を大幅に遅くできます。結果として歯を長持ちさせられます👍。

いかがだったでしょうか。基本的に虫歯は早く治療すればするほど虫歯のリスクは上がることがわかっています💦。詰め物や銀歯が多いほど虫歯のリスクが上がることも、研究で明らかになっています💦。虫歯の管理の基本は健康な歯質をできるだけ残すことなのです😊。

ただ、この方法を行うには条件もあります。定期的にみせていただくことが必要不可欠です。状態が変わっていないことを確認しないといけません。治療が必要になった場合、最低限の侵襲で治療を行うためにも必要です。大変かもしれませんが、それが歯を長持ちさせることに繋がります。

お口の中をみせていただくと、これは本当に治療する必要があったのか疑問に思う歯をみることはいまだに多いです😞。実は治療をしないという選択は、勇気がいります。本当に何もしないでいいのかと疑われることもあります😞。お金にもなりません。基本的に医療は処置や検査をすればするほど、儲かるからです💰。治療するかどうかは歯医者さんによってだいぶ判断が変わります。不安に思われたら一度ご相談くださいね。

親がタバコを吸うと、こどもは虫歯になりやすくなりますか?

今回はタバコとお子さんの虫歯の関係についてです。とはいってもタバコを吸っているお子さんの話ではありませんよ。タバコを吸っているのは保護者の方ですからね。勘違いしないでくださいね😊。

タバコについては身体にとってまったくいいことがありません🚬。このことはみなさんもよくわかっているのではないかと思います。お口の中においても歯周病と深い関りがあるのは有名な話ですよね💦。

しかしタバコと虫歯、さらに受動喫煙と虫歯の関係となるとあまりよくわかっていないのが現状です。そんな中でも国内外で、受動喫煙と子供の虫歯の関係についての論文がいくつか報告されています。少しずつですが確実に因果関係が明確になっていますΣ(・ω・ノ)ノ!。

でも、エッて思いませんか❓受動喫煙がお子さんの虫歯に影響するんですよ😲。そこまで影響なさそうですよね。どれぐらい影響するのか気になりませんか。それでは一緒に研究データをみてみましょう👍。

🌟お子さんの虫歯が家族の喫煙でできやすくなるんです。🌟

お子さんと同居する家族に喫煙者がいる場合といない場合で、3才までの虫歯の発生率を調べた研究があります。

対象は1才半の時点で虫歯の無いお子さんとしています。1才半で虫歯の無いお子さんが3才になったとき、虫歯がある、もしくは虫歯の治療歴があった場合に虫歯が発生したとします。家庭内で喫煙があるお子さんと無いお子さんに分けて虫歯発生率を調べています。

【結果。】

男児(対象約16000人)         虫歯発生率

家族内で喫煙あり             21.0%

家族内で喫煙無し             14.3%

女児(対象約15000人)         虫歯発生率

家族内で喫煙あり             18.8%

家族内で喫煙無し             12.6%

いかがでしょうか。男女とも1.5倍近く虫歯ができやすくなっています。結構な差ですよね😞。

🌟喫煙する家族が多いほどお子さんの虫歯が増えるんです。🌟

家族内で喫煙する方がいない場合、1人だけいる場合、2人以上いる場合でお子さんの虫歯の数に差がでるかを調べた研究があります。

対象は3才のお子さんです。3才時における虫歯の本数と虫歯の治療歴がある歯の本数の合計を比較しています。

【結果。】

対象のお子さん約700人

家族内に喫煙者はいない        基本値1とします。

家族内に喫煙者1人            1.5倍

家族内に喫煙者2人以上          2.3倍

家族内の喫煙者が増えるほど増えていますね😞。ちなみに父親より母親が喫煙するときの方が、影響が大きいという結果もでています。一般的に母親の方がお子さんと触れ合う時間が多いためと考えられています。

🌟お子さんの前で吸わなくても、お子さんの虫歯に影響するんです。🌟

お子さんの虫歯の発生割合を家族内に喫煙者がいない場合、家族内に喫煙者がいるがお子さんの前では吸わない場合、家族内に喫煙者がいてお子さんの前でも吸う場合に分けて調べた研究があります。

対象は生後4ヶ月のお子さん、この時点において家族内における喫煙者の有無やお子さんの前で吸うかどうかを調べます。その後それぞれを追跡して虫歯の発生した割合を調べました。

【結果。】

対象者のお子さんは約7万人         虫歯発生率

家族内に喫煙者はいない         14.0%

家族内に喫煙者がいる          20.0%

(お子さんの前では吸わない)

家族内に喫煙者がいる          27.6%

(お子さんの前でも吸う)

これもはっきりと差がでていますね😞。タバコの害って思っている以上にあるのかもしれません🥶。

🌟妊娠中の喫煙がお子さんの虫歯を増やすんです。🌟

妊娠中の喫煙が、生まれた後のお子さんの虫歯に影響するかを調べた研究があります。これを出生前受動喫煙と呼んでいます。

妊娠中の喫煙が無い場合、妊娠初期のみ喫煙をしていた場合、妊娠中ずっと喫煙をしていた場合に分けて調べています。出生後お子さんが3才になった時点で、虫歯がある、あるいは虫歯の治療歴がある場合に虫歯ありとし、その割合を比べています。はたして影響あるのでしょうか。だってお腹のなかですよ😲。

【結果。】

対象のお子さんは約6400人       虫歯発生率

妊娠中の喫煙無し            13.8%

妊娠初期のみ喫煙あり          21.0%

妊娠中ずっと喫煙あり          25.8%

思ったより影響ありますね、、、、、😞。確かにお子さんの歯はお腹の中にいる時から作られています。特に妊娠初期は大事な時期ではあります。とはいってもここまで影響でるのかって感じですよね🥶。

🌟妊娠中と出生後、どちらも喫煙することで

さらにお子さんの虫歯の数が増えるんです。🌟

喫煙しない場合、妊娠中のみ喫煙した場合、出生後のみ喫煙した場合、妊娠中及び出生後も喫煙をした場合でお子さんの虫歯の数がどうなるかを調べた研究があります。

出生後お子さんが3才になった時点で、虫歯がある、あるいは虫歯の治療歴がある場合に虫歯ありとし、その割合を比べています。

【結果。】

対象のお子さんは約6400人

出生前の喫煙      出生後の喫煙      虫歯発生率

無し          無し        12.8%

あり          無し        19.2%

無し          あり        17.0%

あり          あり        23.9%

うん、そうですね。これまでの結果を踏まえればこうなりますよね😞。

🌟禁煙するとお子さんの虫歯が減るんです。🌟

これまでとは逆の研究ですね😊。まずは妊娠中の喫煙、禁煙についてです。

妊娠中ずっと喫煙をしていた場合と途中で禁煙した場合を比べています。3才時における虫歯のある割合を比較しました。

【結果。】

対象のお子さんは約2000人      虫歯発生率

妊娠中ずっと喫煙           33.0%

妊娠中に禁煙             26.3%

次は出生後です。

家族に喫煙者がずっといる場合と途中で禁煙した場合を比べています。5才時における虫歯のある割合を比較しました。

【結果。】

対象のお子さんは約1300人      虫歯発生率

ずっと喫煙              41.8%

途中で禁煙              24.8%

どちらも効果十分ですね👍。うんやめよう😊。

その他にも、こどもの歯は大人の歯より喫煙の影響を受けやすいという報告もあります。

ちなみに私達歯医者さんも、お口の中にいろいろな悪影響のあるタバコについてはやめるよう説明をします。ただやっぱり難しいところもあります💦。でも、このお子さんのために禁煙するというのは結構大きな動機になっています。実際そういったデータあるんですよ。みなさんも考えてみてくださいね💖。

これまで取り上げてきた研究は、喫煙とお子さんの虫歯との関連性を裏付けてはいるのですが、どのようなメカニズムで虫歯を増やしているかはまったく示していません。みなさんはどう思われますか❓。歯ぐきならともかく歯に喫煙(しかもこの場合受動喫煙です。)が影響するのはなんかピンっとこないですよね(。´・ω・)?。実際よくわかっていないところが多いです。そんな中でもわかっていることもあるので少し紹介していきますね😊。

○歯にタバコの煙を暴露させると虫歯の範囲が広がる!

○ニコチンが虫歯菌を増やす!

○ニコチンが歯垢(プラーク。)の成熟を促進する!

○カドミウムが唾液の量や質を悪くする!

○鉛やカドミウムが歯をもろくする!

直接的な影響もあれば間接的な影響もあります🥶。まだまだわかっていなことも多いのですが、いろいろと絡んでいるようですね😞。

いかがだったでしょうか。今回はタバコとお子さんの虫歯の関係についてみてみました。お子さんのため、また自分のためにもタバコはやめた方がいいものですよね。なかなか難しいことなのですが、さきほど前述した通り、妊娠したから、またお子さんが生まれるからという理由での禁煙成功率は高いんです👍。日頃なかなかできないことでも、お子さんのためならがんばれるんですね😊。ちなみに孫ができるからも結構強い動機になるそうです。かわいいお子さんのため、お孫さんのためがんばってみましょう。

ぜひ母子健康手帳を持ってきてください(6歳以下)

今回は母子健康手帳についてのお話です。母子健康手帳は妊娠すると発行され、お母さんとお子さんの健康管理に必要な様々な記録を、一括で管理できる世界でも一目置かれている手帳です😲。お母さんの妊娠中の記録はもちろん、お子さんの記録は生まれてから6歳までを中心に、その後は予防接種の記録や管理に使われていますね👍。

さてとても便利な母子手帳ですが、項目の中にお口の中に関する項目があるのはご存じでしょうか❓妊娠中および産後のお母さんのお口の中の項目、そしてお子さんのお口の中の項目ときちんとあるんですよ!。妊娠中のお母さんのお口の中の記録を記入することは割と多いです。行政が主導で行っている妊婦健診があるのでそのときに記入しています。でもお子さんのお口の中の記録を記入することはあまりありません。行政が行う1才半健診や3才児健診のときの記入があるぐらいですかね(。´・ω・)?。みんな忘れているのかな❓。それとも知られていないのかな❓。持ってくる方自体がすくないです😞。

ではどんな項目があるのかみてみましょうか😊。

🌟妊娠中および産後、お母さんのお口の中の健診項目。🌟

お口の中の状態や虫歯の有無、歯石の有無、歯ぐきの状態について、そして特記事項などを記入する欄があります。妊娠中は歯ぐきが荒れやすくなりますし、歯周病が進んでいる方は早産や低体重出生児の可能性が高まります。虫歯が多い方はお子さんへ虫歯菌が感染しやすくなります。注意が必要ですよ🙅。

🌟お子さんのお口の中の健診項目。🌟

お子さんの健診は月齢年齢ごとに記録するところがあります。お口の中の状態や虫歯の有無、汚れの付着具合、歯ぐきや粘膜に異常がないか、咬み合わせなどの項目をみます。これらも大事な項目なのですが、月齢年齢毎に保護者がお子さんの様子をみて記録する項目があります。それぞれの月齢年齢によって、「いつ何ができたか❓。」や「これができるかどうか❓。」、「あれをやっているか❓。」、など様々です。じつはこの項目の中に歯医者さんが関わる項目がかなりあります。お口の中のことや歯ブラシをしているかどうか、フッ素を塗っているかどうかなど歯や歯ぐきに関することだけではありません。卒乳や食事、おやつなどの食育についてや指しゃぶりや発語発音など様々です。実はこれらの情報は診察するうえでとても重要な情報です😲。ここから問題がわかりますし、原因までわかることもあります👍。

是非とも母子健康手帳を記入して持って来てください。歯医者さんが記入する箇所は記入させていただきますし、内容をみてアドバイスできることもあるかもしれませんよ。

では最後に母子手帳あるあるです。【第1子に比べると、第2子、第3子になるにつれて記入が少なく雑になっていく。】母子手帳に限りませんけどね。仕方ない、仕方ない😊。

取れてもすごいよシーラント!

歯の溝を虫歯から守ってくれるシーラント。溝を塞ぐことで、プラークや細菌が入り込むのを防ぎ、溜まらないようにしてくれます。さらに、フッ素を少しずつ放出し歯を強くしてくれます😊。うーん、完璧!でてきたばかりの弱い歯にとってはまさに救世主💖。しかしこのシーラント、少しずつ欠けたり、取れたりしてしまうことがあるんですね。そのため定期的な観察をしながら、必要なら追加する必要があります💦。

 

しかし取れたからといって悪くなるわけではありません。むしろ一般的に使用されるレジン系シーラントでは、取れても予防効果が持続することがわかっています😲。その報告をみてみましょう。

 

(レジンとは虫歯治療で詰める詰め物です。詳しくは略で💧。)

  • 虫歯の無い奥歯をもつ187人のお子さんを対象とする。
  • 左右の一方にシーラントを行い、もう片方はそのままにする。
  • 6ヶ月後に確認。23人でシーラントが取れていた。
  • このシーラント取れてしまった23人を18ヶ月後に再度確認する。
  • シーラントが外れていた36歯のうち4歯が虫歯になっていた。一方、シーラントを行っていない(そのままにしていた、)36歯のうち24歯が虫歯になっていた。

 

 ⇩ 

 

 

いかがでしょうか。シーラントをしたけれど取れてしまった歯は、何もしていない歯に比べて、虫歯になる割合がずいぶん少ないのがわかるかと思います😊。従って虫歯になりにくい順番に並べると、、、

 

1位   シーラントをしており、その状態を維持できている歯。

2位   シーラントをしたけれど、取れてしまった歯。

3位   何もしていない歯。

となります。

 

どうしてこんなことが起こるのでしょうか。一時的でもシーラントが入っていることがよいのでしょうか?それもあるかもしれません。でも、一番の理由は別にあります。

 

シーラントを行う際に歯の表面にしっかりくっつくように処理をします。この処理でシーラントが歯の表面にくっつくだけでなく、その内部までしみこむことがわかっています。そのため表面上大部分のシーラントがはずれても、このしみこんだシーラントは残っており、歯の天敵である酸の浸透が遮断されるとためと考えられています😲。

 

もちろん外れていない状態が一番ですので、シーラントをした後も定期的な観察は必要した方がいいです。でもたとえはずれても、悪くなりやすくなることはありません。「シーラントをするとかえって虫歯になりやすくなる。」という悪い噂もあるシーラントですが、そんなことはありません😊。出てきたばかりの歯や虫歯のリスクが高い方にとっては、とてもおすすめできる処置ですよ。

フロスの注意点!難しいんです!

みなさんフロスは使っていますか?私はすでに歯間ブラシが通る年齢ですのであまりフロスは使いませんが、似たようなものです😊。使っている方はわかるかと思いますが、はっきり言って面倒ですよね😞。でもそんな面倒くさい中、頑張って使っているのですから、正しく使っていただきたい。今回はフロスを使う際に、注意していただきたい点をみていきましょう👍。

☆フロスを歯と歯の間に入れる時のコツは

フロスを歯と歯の間に入れる時、無理やり押し込んでいませんか?これだと通過した際に勢い余って歯ぐきを傷つけてしまいます。フロスを咬む面に対してななめになるようにあてて、のこぎりを引くようにゆっくりと入れていきましょう。

☆磨けるのは歯と歯の間だけではありません🌟

フロスは歯ブラシの届きにくい歯と歯の間を磨くためのものという認識の方が多いかと思います。でも実はここだけではもったいない。じつはもう1ヶ所、歯と歯の間における歯と歯ぐきの間も磨いていただきたい。ここは歯周病の好発部位であり、やっぱり歯ブラシが届きにくい場所です。歯と歯ぐきの間にまでフロス入れるようにすれば効果が格段にあがりますよ。

☆押し込むのではなく、かき出すんです🌟

歯ぐきに向かってフロスを動かして磨くと歯ぐきを傷つける可能性がありますし、プラークを歯ぐきの中に押し込むことになってしまいます。フロスは歯ぐき側から歯の面に沿って、プラークをかき出すイメージで動かしましょう。

☆歯の面を意識しましょう🌟

ただ漠然と動かしてもプラークはなかなか除去できません。結構手強いんです。歯と歯の間を4面に分けて磨くイメージで磨きましょう。フロスを通した場所の手前の歯における頬っぺた側、ベロ側、そして後ろの歯における頬っぺた側、ベロ側です。歯ブラシと同じで歯の面を磨くものという意識が大事です。

☆ぼちぼちやりましょう🌟

フロスは正しく使えばきちんと結果はでます。しかしやっぱり面倒くさいですよね。フロスで得られるメリットより、皆さんが感じる負担の方が大きければ

なかなか続きません。今までフロスをまったく使用してなかった方に、毎日しっかり使用するように言ってもまず無理です。まずは週末だけでも通すようにするなど、無理のない目標を立ててみてはいかがでしょうか。

いかがでしょうか。フロスは結構使いこなすが大変ですし、面倒です。お子さんにしてあげる場合はまだやりやすいのですが、自分で通すのはなかなか難しい😞。でも、せっかく使うのでしたら最大限効果がでる使い方をしていただきたいですし、これから使おうと思っている方はまず無理のない目標からたててみてください。正しく使えばしっかり結果はでてきますよ。

歯の溝を虫歯から守ります!その名はシーラント

みなさん歯ブラシがんばっていますか?虫歯や歯周病にならないよう日々精進していますでしょうか?私も日々頑張っています😊。

 

ではこの「シーラント」、どれくらいの予防効果をもつのでしょうか?報告によると、4年以上で約60%の虫歯予防効果が認められています。結構高くないですか😊?また、フッ素との併用によってその予防効果はさらにアップすることがわかっているのですが、この「シーラント」自体がフッ素を含んでおり、少しずつフッ素を放出してくれたりするんです。さらに条件付きですが、保険適応となっています。うん、完璧ですね。

 

 それでは「シーラントの」手順です!

  • 歯の溝をきれいにします。

専用のブラシや超音波などを用いて機械的に、さらに薬液を用いて化学的にきれいにします。歯を削る必要はありません。これ重要ですよね。

 

  • 「シーラント」がしっかりくっつくようにノリを塗ります。
  • 「シーラント」を歯の溝に隙間なく入れて、固めます。

 

光をあてて固めるタイプ、時間で固まるタイプのものがあります。当院では患者さんの状態にあわせて適した方を用いています。大事なのは小窩裂溝をしっかりと埋めて、汚れが入らない、溜まらない様にすることです。

 

どうでしょう?処置としてはそんなに難しくありません。小さなお子さんでもできる処置なのも高評価ですね。実際当院では2才頃から行っているお子さんもいらっしゃいます。

 

では次に、この「シーラント」が適した方々についてです。

☆虫歯のリスクが高い方💧

やっぱりこれですね。それを減らすためにやるんですからね。特に1才から3才頃、早期から虫歯になりかけていたりすでになっているお子さん、そして小学生で子供の歯に虫歯がたくさんあったり治療を受けているお子さんです。

 

☆出てきたばかりの歯がある方💧

出てきたばかりの歯は実はちょっと弱いんです。さらにまだ摩耗していないため、デコボコも大きい状態。虫歯菌の産生する酸に弱く、汚れも溜まりやすい。そして磨きにくいの3重苦なんです( ノД`)シクシク…。歯がでてきて成熟するまで(大体3年から4年ぐらいでしょうか。)、しっかり守ってあげましょう。特に大人の歯で6才頃にでてくる6才臼歯(第1大臼歯)と12才頃にでてくる12才臼歯(第2大臼歯)。この2つの歯は将来本当に悪くなりやすい😞。でてきた時から将来に向けてしっかり準備していきましょう。もちろんフッ素の併用や歯ブラシもちゃんとすることも忘れずに。

 

こういった方々は積極的に「シーラント」をすることをおすすめします。逆に虫歯のリスクが低い方や、歯がでてきて時間が経っている(3年から4年以上)方は、しなくてもそんなに虫歯になるリスクは上がりません。私達、歯医者さんもやみくもにこの「シーラント」をするわけではありません。効果が十分に見込めるか、必要性を十分に判断して行っています。

 

 

さて、この「シーラント」ですが悪い噂もあります。それが、「シーラントをするとかえって虫歯になりやすい」というもの。実はこれ、全くそういう事実はありません。

 

気を付けておくことは シーラントが欠けたり取れたりしていることに気が付かず油断していると、汚れが溜まって虫歯になってしまうということです。「シーラント」自体が虫歯の原因になることありませんのでご安心ください。「シーラント」も咬んでいる限りすり減ったり、取れたり、欠けたりすることがあります。そのため処置後の定期検診も大事です。「シーラント」に異常がないかをしっかりチェックをしてもらうようにしましょう。

 

フッ素塗布や歯磨きの確認も兼ねて一石三鳥ですよ。虫歯になりやすい時期を乗り切っていきましょう😊。

 

適切な時期に正しく使えば「シーラント」の虫歯予防効果は絶大です。虫歯になる時期が早いか遅いかは、将来お口の中に大きな差がでます。是非活用していきましょうね。

 

 

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