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仕上げ磨きを嫌がるんです😢

さて今回はよくある訴えから。それは、『うちの子、仕上げ磨きを嫌がるんです😢。』、です。特に仕上げ磨きを始めた頃に多い訴えです。ところが歯医者さんで仕上げ磨きをすると、すんなりと受け入れたりします。保護者の方がびっくりすることも多いです😲。まあ、やり慣れているからなんですけどね。そこで今回は嫌がらない仕上げ磨きのコツについてです👍。

🌟楽しくやろう。🌟
仕上げ磨きをやらなきゃしなきゃとなると楽しくなくなります😞。お子さんは敏感です。仕上げ磨きをする側が嫌々やっていると、お子さんも嫌々になってしまいます。ゲーム感覚で楽しくやりましょう😊。無理やり完璧にやるより、完璧じゃなくても歯磨きが嫌いにならないようにすることが大事です。とにかく楽しんで🎶。

 

🌟驚かせない。🌟
いきなり歯磨きをするのではなく、まず唇や頬をなでたりつんつんしたり、歯ブラシで唇や舌の先を触ったりしてあげましょう。『今から歯磨きをするよ。』、というサインを送りましょう👍。

 

🌟痛くしない。🌟
特に痛みが出やすいのが上の前歯です。1番前の歯と歯の間に上唇小帯というスジがあるのですが、その付近はとても敏感です。指で保護しながら磨いてあげてくださいね😊。

 

 

 

🌟息苦しくないように。🌟

これが意外に仕上げ磨きを嫌がる理由として多いです。実はお子さんの中には、仕上げ磨きの間は息を止めている子が多いんです🥶。仕上げ磨きで息苦しくなっているのです。お子さんは歯ブラシを近づけると自然と息を吸い、歯ブラシがお口に入っている間は息を止める、もしくは鼻呼吸をします。そして、口から歯ブラシを出すと唾液を飲み込み、息を吐き出します。小さなお子さんほど、1分当たりの呼吸数は多くなるため、小さなお子さんほど息苦しさが強くなる傾向があります😲。ですから1度に長く磨こうとしてはいけません。1度の磨ける時間は目安として、『年齢+2秒』、とされています。

 

これをうまく利用する方法もあります。歯ブラシをお口の中に入れている間、数を数えるのです🎶。歯医者さんでやっているのを、見たことある方もいるかもしれません。数を数えることで、お子さんはどれぐらい頑張ればいいかわかります。そして仕上げ磨きをする側が、お子さんの呼吸をコントロールしてあげることができるんです。是非試してみてください😊。

 

仕上げ磨きはしないといけません。かといってそれが義務となり、嫌々やるものになってはいけません。お子さんと一緒に楽しくすることが大事です。そのためには、驚かせない、痛くしない、苦しくないことも大切となります。是非仕上げ磨きをお子さんとのスキンシップとして楽しんでくださいね。

歯を打って歯の根っこが折れた😢

今回はできれば起きてほしくない、歯を打ったり、ぶつけたりしたときのお話です。いわゆる外傷のときですね😢。

歯の外傷は大人・こどもとも起こりますが、大人の場合は交通事故など全身的に重傷なことが多く、歯の治療は後回しになることが多いです。こどもの場合は転んだり、何かにぶつかったりで起こることが多く、局所的な外傷であるため、外傷が起こってすぐに連絡があることが多いですね💦。
ひかる歯科ちえこども歯科にも保育園や小学校、保護者の方からよく連絡が来ます☎。
多い日は1日に外傷が何人も重なったり、毎日外傷のお子さんが来院される週もあります。

 歯をうった場合、状況は大きく3つに分けられます。まずは「歯が折れた💦。」、そして「歯が揺れている💦。」、最後に「歯が抜けた💦。」です。今回は「歯が折れた💦。」、それも歯の根っこが折れたときの対応法をみてみましょう。

 歯の根っこだけが折れている場合、見ただけではその状況はわかりません。歯の根っこは歯ぐきの中、骨の中に埋まっているからです。レントゲンを撮っての判断となります。外傷で歯が折れている場合、歯の根っこに対して縦に割れていることまずありません。横もしくは斜めに割れていることがほとんどです。

 こういった場合にどうするか❓。実は割れている歯の根っこをひっつけたりすることはありません。そもそも骨の中なので無理です。基本は放置となります😲。歯の位置が変位している場合は、元の位置に戻して固定(隣の歯とくっつける処置です。骨折した時のギブスみたいなものと思ってください。)します。また、揺れが強い場合も固定を行います。歯の根っこが折れているときの固定は。大体3ヶ月ほどするのですが、固定を外した後は経過をみるだけのことがほとんどです。割れている歯の根っこはその後もさわりません。

 状況によっては神経を取る、歯を抜くとういう選択肢も出てくるのですが、ほとんどのケースではまず大丈夫。治療するにしても固定だけで経過は良好です。これは私だけがそういう治療方針であるわけではありません。外傷の治療で有名な先生がいるのですが、その先生いわく、『外傷で歯の根っこが折れた場合の最もよい治療は、歯医者さんに行かないことである。』です。それぐらい外傷で歯の根っこが折れた場合に、歯を抜いてしまう先生が多いのでしょう😢。

 折れている歯の根っこはその後どうなるかというと人によって様々です。レントゲンで確認していくのですが、あまり変わりなく安定していたり、骨が入り込んでいるように見えたり、歯の根っこが少しずつ無くなっているようにみえることもあります。しかしどのケースでも結構大丈夫。症状はなく、咬むのも問題無いですね😲。見ている方としては、やっぱり不安や心配があるのですが🥶、くっつける方法が無いのでそのままです。

 外傷で歯の根っこが折れた場合でも、すぐに神経を取ること、ましてや歯を抜くということは考えません。人の治る力はすごいです。それを信じて放置、これも立派な治療なのです。でも、見守る勇気がいるんですけどね。
 

歯に角がある場合・・・👹

今回は特殊な歯の形についてです。おとなの歯で多くみられるため、歯の交換時期に、保護者の方が、『歯に角がある。』、『歯に尖っている部分がある。』というような訴えでやってきます👹。それぐらいみたらすぐわかるほど、目立っています😲。
 
1番多いのは下の真ん中ぐらいの歯、前から4番目と5番目の歯の咬むところです。上の同じ歯、同じところにでてくることもあります。どう見てもおかしな角がでているのです🥶。多いときは8本すべてに角がでているときもあります。これを私達歯医者さんは、中心結節と呼んでいます。
そして、上の前歯の裏にもでてくることがあります。これもみたら、すぐわかるほど目立っていますね。こちらは切歯結節とか棘突起と私達歯医者さんは呼んでいます。

さて、これら特殊な歯の形、ほうっておいていいのでしょうか❓。普通に生活している分には目立たないので、そのままでも良さそうです。しかし状態によっては、そうもいかないのです😲。
まず、最初の問題は歯の形が複雑になっていることです。複雑になっているということは汚れが溜まりやすく、磨きにくいということですね。虫歯になりやすくなってしまうのです🦠。そのため、汚れが溜まりやすくなっているところを埋めることで対応します😊。
でも、ちょっと待ってください。尖っているのなら削ればいいじゃんって思いませんでしたか❓。思いますよね❓。ところがそう簡単に削るわけにはいかないのです。

何故かといいますと、この尖っている部分に歯の神経が走っていることがあるのです。下手に削ると神経が傷ついて、歯全体の神経を取らないといけなくなるときもあります😞。虫歯も無いのにそれは避けたい。基本は摩耗していくのを待ちます。削るにしても少しずつ慎重にとなります。一気に削るなんてありえないのです。

時々ですが、この中心結節や切歯結節が折れてしまうことがあります。角ですからおれることもあるんですね👹。しかし、これが結構問題なのです。折れたところに神経が走っていると、そこから刺激やばい菌が入り込んで、歯の神経が悪くなることもあります。痛みや腫れがでてきて、治療を余儀なくされます🥶。実際、痛みや腫れがでてきて受診され、中心結節や切歯結節の破折が原因による場合があります。そういったことを防ぐために、周りを埋めて補強してあげるときもあるんです。そしてこの場合も、あとは自然に摩耗していくのを待ちます。

この中心結節と切歯結節は珍しいものではありません、特にひかる歯科ちえこども歯科はお子さんが多いので、よく目にします。角が小さければそのままでもいいのですが、大きいときは前述した説明を行い、処置を行わせてもらっています😊。おとなの歯がでてくるときはよくみてあげてくださいね。ちょっとでも変だなと思ったらいつでもみせてください。

顎関節症もいろいろです😲 あなたの顎関節症はどのタイプ?

さて、今回は顎関節症のお話です。聞いたことありますか❓。症状としては「お口を動かすと顎に音がなる。」「お口を動かすと顎が痛い。」、「お口が開きにくい、開かない。」、などですね🥶。受診理由としてはまずまずの頻度です。
 一昔前は比較的若い女性の方に多い病気といわれていました。しかし、最近では高齢の方にも多い病気となっています。
 顎関節症ですから、当然関節絡みの病気となります。しかし、症状によって原因も変わり、処置方針も変わります。今回は大雑把に顎関節症の種類をみてみたいと思います😊。
◎顎を動かす筋肉が痛んでいる。◎
 関節を動かすのは筋肉です。関節を動かすために筋肉が無理をしていると、顎を動かす筋肉に痛みがでたり、顎が動かしにくくなります。いうなれば、『筋肉痛や肉離れ、もしくは肩こりと同じように凝っている状態。』です。結構多いですよ🥶。
◎関節部に力がかかり過ぎている。◎
 基本的に関節部は、強く咬むほど負担がかかります。そういった状態が続くと関節部に傷ができて、いわゆる炎症が起こります。いうなれば、『捻挫のような状態。』です😢。症状は痛みが多いですね。
◎関節円盤がずれている。◎
 関節には骨と骨が直接擦れないように、関節円盤という“座布団”みたいな緩衝材があります。これがずれることによって起こる顎関節症です。顎関節症の原因としては1番多いものになります😲。顎を動かすと音がでたり、痛んだりしますね。しかも、症状によってさらに2パターンに分けられます。
⓵、お口が開く場合。
 ずれた“座布団”がお口を開けるとき、もとに戻る状態です。お口を開けるとき、音がなったり痛みがでたりしますが、お口は開けることができます😃。
⓶、お口が開かない場合。
 ずれた“座布団”がお口を開けてもずれたままで、“座布団”が邪魔をしてお口を開けられなくなっている状態です。食べられないことはありませんが、日常生活に若干支障がでてきます。奥歯に虫歯があっても治療は困難な状態です💦。
◎骨に異常が出ている。◎
 関節の構成する骨自体に異常がでている場合です。変形性顎関節症とも呼ばれています。基本的にレントゲンでの診断となります。高度な変形の場合、普通の歯医者さんでは対応できないです🥶。
 どうでしょう。一口に顎関節症と言ってもいくつかの種類に分けられます。関節だけではないのです。それぞれにあった治療が必要になるんですね。関節ですから、症状の経過が長い方ほど治療も長くかかる傾向があります😲。気になる方は早めに受診してくださいね。

甘酒は身体にいい❓

甘酒について聞かれることがありました🍶。甘酒が健康にいいのかどうか、お口の中が悪くならないかについてです。まったく甘酒を飲まない方にとっては、そんな質問されるの❓って思いますよね。私も何か行事で出されでもしないかぎり、まず飲むことはないですね。毎年、初詣で加藤神社に行くと入口のところで売られているのでそれを飲むぐらいでしょうか。

初詣のルーティンワークとなっています💖。でも、実は結構愛飲家はいるようですΣ(・ω・ノ)ノ!。
 というのも、甘酒は『飲む点滴』と呼ばれており体に良いイメージがあるからです😲。たびたびテレビや雑誌でも取り上げられていますね。古くは奈良時代から日本人に飲まれてきた嗜好飲料です。原料の違いによって、⓵酒粕に砂糖などの甘味料を入れて製造するものと、⓶米麹と米を原料としデンプンを糖化することで甘味を得るものと2種類あります。酒とついていますがいずれもソフトドリンク(清涼飲料水。)に分類されています。しかし、⓵の工程で作られた甘酒には微量のアルコールを含むことがあります🍺。
 甘酒のエネルギーは100mlあたり約81キロカロリーです。同量のコーラが45キロカロリー、牛乳が65キロカロリーなので、飲料としてはかなり高カロリーとなっています😲。さらに、ビタミンB類やナイアシン、葉酸なども豊富に含まれています。これが、食糧難の時代の日本において、『飲む点滴』と呼ばれた所以の1つなのでしょう。

 それでは健康にいいかをみていきましょう。甘酒には麹菌がたくさん含まれています。コレステロールや血圧が高めの方に効果的であったという報告がありますね。うん、話題になった紅麹ですね、、、、、🥶。

 甘酒のエネルギーのほとんどは糖分で占められています。その量は清涼飲料水より多いぐらいです。そのため常用するものではありません。糖尿病へ一直線ですね、、、、、🥶。基本的に甘酒そのものを飲んで、健康に効果があったという報告は無いようです。
 また、糖分が多いということは虫歯にも注意が必要です。糖分の摂取回数と虫歯には強い相関関係があります。この点からも常飲するものではありません😞。

 間食の目安が1日あたり200キロカロリーと言われていますので、他の完食を食べないのであれば、甘酒を1日200mlぐらいならいいのかなといった感じでしょうか👍。ただし、御高齢の方や食の細い方など、少ない量でエネルギーを確保したい方には適した飲み物です。この場合、たんぱく質も一緒に取りたいですから、きな粉なんかを混ぜるとより良いでしょう。いずれにしても、『飲む点滴』といわれるほどの効果は期待しない方がよさそうですね。

その発音障害は 経過観察で 大丈夫です😊

今回はお子さんの発音の発達について、特に大丈夫な発音障害についてです。発音障害というより、発音の誤りと言った方がいいかもしれません💦。

私たちは生まれてから少しずつ言葉を発音できるようになります。簡単な母音から始まり、だんだん難しい子音を発音できるようになり、大体6才から7才頃までにすべての音が発音できるようになります。この発展途上の段階でみられるお子さんの発音の誤りには、様子をみて大丈夫なものと、大丈夫でないものとあります😲。

大丈夫なものは、音の一部を省略したり、習得の遅い音をすでに習得をしている音に置き換えたりするなど、一般的には「赤ちゃん言葉」、「幼児音」と呼ばれています👶。特に他に問題無ければ、小学校低学年ごろまでには自然に改善することがほとんどです😊。少し例をみてみましょう。

(例1)カ行音、ガ行音がタ行音、ダ行音になる。

からす   →   たらす

がっこう  →   だっとう

けーき   →   てーち            などなど。

(例2)サ行音、ザ行音、ツがタ行音、ダ行音になる。

うさぎ   →   うたぎ

ぞう    →   どう             などなど。

(例3)サ行音、ザ行音、ツがシャ、チャ、ジャ行音になる。

うさぎ   →   うしゃぎ、うちゃぎ

ぞう    →   じょう

つくえ   →   ちゅくえ           などなど。

(例4)ラ行音がダ行音になる。

らっぱ   →   だっぱ

ろぼっと  →   どぼっと           などなど。

(例5)ラ行音が省略される。

ぼーる   →   ぼーう            などなど。

(例6)ハ行音が省略される。

はっぱ   →   あっぱ

ごはん   →   ごあん            などなど。

いかがでしょうか❓聞いたことありませんか❓かわいいですよね。

こういった発音の誤りは基本的に様子をみて大丈夫です😊。無理に発音の誤りを指摘して、言い直させたりする必要はありません。言い直させるにしても、お子さんのストレスにならない程度でお願いします。それよりはお子さんが話すことを楽しめるような環境を作ってあげることが重要です👍。できればお口の機能の発達に繋がる遊びや日常動作を増やしてあげるといいですね。いろいろなものをよく咬んで食べる、シャボン玉や笛・ラッパなどを吹く、あいうべ体操をするなどです。他にもたくさんあります。発音以外にも効果があり、一石でたくさんの鳥がとれますよ👍。

ただ、本人が発音できないことを気にしていたり、6才から7才頃になっても改善傾向がみられないようなら、言語聴覚士さんの発音指導を考えます💦。また上記以外の発音の誤りは大丈夫ではない発音障害の可能性が高いです。この場合も言語聴覚士さんや歯医者さんへの受診をおすすめします💧。

今回は発音の発達途中にみられる大丈夫な発音の誤りについてみてみました。こういった時期も大変かわいいものです。そのうち生意気になりますから、気楽にこのかわいい時期を楽しんでくださいね。

マイオブレース矯正の治療事例紹介に症例11を追加しました

マイオブレイス矯正の治療事例紹介に 症例11を追加しました。

兄弟で矯正を頑張ってくれた受け口の患者さんの治療事例です。

2年しっかり取り組んでくれてきれいになりました。

 

変化する虫歯の病因論  虫歯は感染症

虫歯は感染症、虫歯菌によって引き起こされることはみなさんご存じでしょうか❓。

 

最近は、虫歯が感染症であるという認識がずいぶん広まってきているように思います。虫歯菌が感染しやすいのは2才頃(概ね1才半から2才半)です。この時期は本当に注意が必要な時期で、『感染の窓』とも呼ばれています。
そして、虫歯の感染に関しては2才を境に大きな違いがでるものがあります。

それは将来の虫歯へのなりやすさです。その研究結果をみてみましょう。スウェーデン、イエテボリ大学の研究です🌟。

 

2才前に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 5.0

2才後に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 0.3

 

おわかりでしょうか。2才を境に16倍近い差がでています。将来虫歯にならないようにするには、虫歯菌への感染をできるだけ遅くすることが大事です。少なくとも2才以降にすることが大事となります。虫歯が感染症であること、虫歯菌が特定されていることなどを踏まえ、こういった大事なことがわかってきました。

 

しかし、病因(病気の原因。)という点で考えると、虫歯が虫歯菌を原因とする単純な感染症とはいえないこともわかってきています。少し、虫歯の病因論の変遷と併せてみていきましょう👏。

 

【非特異的プラーク仮説。】
非特異的とは特別変わったことがない、特徴がないという意味です。どういった説かといいますと、虫歯はお口の中の汚れ(プラークですね。)の量が多いほど発生しやすくなるという考えです。虫歯は特定のばい菌の活動によってできるものではなく、プラーク全体の様々なばい菌の活動の結果によって起こるという説ですね。まだ、ばい菌の同定や培養などができなった時代の病因論となりますので、経験則によるところが強いですね。まあ、プラークが多い方の方が、虫歯が進行する確率は統計的に確かに高くなります。あながち、間違っているわけではありません。

【特異的プラーク仮説。】
非特異的プラーク仮説とは逆ですね。こちらは虫歯の原因となるばい菌がいるという考え方です。実際にミュータンス連鎖球菌やラクトバシラス菌などの虫歯菌が同定されています。この考え方でとらえている方が多いでしょうね。歯科関係者も例外ではありません。

そもそも虫歯が感染症だと考えられたのは、1924年、Clarke(クラーク。)らがミュータンス連鎖球菌を虫歯の病巣から分離したのが始まりです。その後、1960年、Fitzgerald(フィッツジェラルド。)とKeyes(カイス。)らが特定の連鎖球菌を感染させることで虫歯が誘発されることを示したことによります。その他にも様々な研究が行われています。

感染症に関する有名な条件にKоch(コッホ。)の条件があります。生物に少し詳しい方ならご存じかもそれません。その条件とは・・・・・

⓵、その菌が当該感染症患者(病巣。)から分離される。
⓶、その菌が他の疾患から検出されない。
⓷、病巣から分離・培養された菌を実験動物に感染させると、同一疾患が発生
する。
となっています。

虫歯とミュータンス連鎖球菌の関係は、一見するとこれらの条件を満たしているようにみえます。しかし、虫歯はミュータンス連鎖球菌が明確に存在してなくても発生することがあります。また、ミュータンス連鎖球菌が高いレベルで歯面に存在するのにもかかわらず、虫歯が発生しないことがあることもわかっています。つまり、ミュータンス連鎖球菌という特定のばい菌の存在が、必ずしも虫歯の発生と結びつくとは限らないということです。

ちなみに、上記した実験は、無菌動物に1種類のばい菌のみを感染させる方法がとられており、様々なばい菌が共生しているお口の中とは異なる環境下での実験であることも注意が必要ですね。

では現在、虫歯の病因論はどうなっているのでしょうか❓。その答えが、【生物学的プラーク仮説。】、です。どんな考え方かをみてみます。

【生物学的プラーク仮説。】

この仮説では、ミュータンス連鎖球菌などの虫歯の原因とされるばい菌は常在菌(常にお口の中にいるばい菌。)とみなし、健全な部位にも低いレベルで存在しているとします。それが、砂糖の頻繁な摂取や、食生活の乱れ、唾液の分泌の低下、日常のストレスなど環境が変わることにより、プラークの状態も変化、常在菌として存在していたミュータンス連鎖球菌が歯を溶かす酸を作り出すなど他のばい菌とのバランスが崩してしまいます。害をなさなかったばい菌が虫歯の原因となるばい菌へ変化する、そういったばい菌が増えて、虫歯が発生するという考えですね。少しわかりにくいか、、、、、。

もう少し簡単にいいますと、みなさんのお口の中に普通にいて、いつもはひっそりとくら暮らしている虫歯の原因となる素質を持つばい菌が、甘い物ばかり食べたり年を取って唾液が減ったりした結果、歯を溶かす酸を作り出すようなります。この結果、周りにいる酸に弱いばい菌が減りますね。そうすると虫歯の原因となる素質を持つばい菌はより増えやすくなってしまい、さらに酸を作り、どんどん勢力を拡大していきます。それが虫歯を引き起こしてしまうのです。

そのため一時期流行った細菌検査(虫歯の原因となるばい菌がいるかどうかを調べる検査。)は、現在ではさほど意味が無いといわれています。犯人捜しは時代遅れなんですね。
それでは、この【生物学的プラーク仮説。】、を踏まえて、虫歯予防において何が重要なのでしょう。4つほど言われているので1つ1つ確認しましょうね👏。

 

◎プラークコントロール。◎
やっぱりそれかいという声は聞こえない・・・・・👂。まあ、結局大事なのです。プラークの付着していない清潔な歯面に虫歯は発生しないことは明らかになっています。あたりまえか・・・・・。

【生物学的プラーク仮説。】に基づけば、常在菌のバランスが保たれていれば、虫歯は進まないことになります。このバランスを保つためには、食生活や唾液の分泌など様々な要素が絡んできますが、これらを完璧にコントロールすることは不可能でしょう。そのため、プラークコントロールを行い、ばい菌の絶対数を減らしておく、プラークの成熟を防ぐのは有効です。また、フッ素入りの歯磨き粉を併用すると、より効果的であることも示されています。

◎食生活を意識する。◎

【生物学的プラーク仮説。】は常在菌の環境による変化を根本としています。お口の中の環境は、食生活によって左右されるといっていいでしょう。栄養が偏っていませんか❓。特に糖質過多になっていないでしょうか❓。食事や間食の回数はどうでしょう❓。だらだら食べ続けていたりしませんか❓。1度見直してみてくださいね。

◎唾液を意識する。◎
唾液にはお口の中を守ってくれる大事な成分がたくさんはいっています。唾液の増減は常在菌の環境に大きく関係してきます。唾液が減少すると、飲み込みにくくなるだけでなく、目にみえて虫歯や歯周病が進行しやすくなるんです😲。水分はしっかりとっていますか❓。よく咬んで食べていますか❓。日々のストレスはどうでしょう。ストレスが多いと唾液が減ってしまいます。気になる方はご相談ください。

◎虫歯を見極める。◎
これは私達歯科医の領域です。穴になっていたり、黒くなっていたり、白くなっていたり、状態はいろいろですが、その虫歯が“活動性”なのか“非活動性”なのかをみていきます。ようはこの先進行するかどうかが大事なのです👍。まあ、穴になっている場合は、基本埋めた方がいいですが・・・・・😞。

その判断に必要なのは歯面の粗さの評価です。歯面をしっかりと清掃し、乾燥させ、明るい視野で丁寧に観察します。まずは見た感じですね👀。そして補助的に触っての判断も必要なこともあります。そして、粗造な歯面をもつ病変は“活動性”、光沢がある歯面は“非活動性”と判断します。この活動性の判断は健全か虫歯かの判断とは異なります。

“非活動性”と判断すればそのまま経過をみます。もちろん、上記したプラークコントロールや食生活、唾液などの状態が変わらないかをみていく必要がありますね😊。
“活動性”と判断された場合はどうするか。この場合にまず考えるのは、“活動性”を“非活動性”に変えることができるかを考えます。そのためには、やはり上記したプラークコントロールや食生活、唾液などを確認し、改善できるところがないかを探っていくのです😊。難しければ治療を行いますが、よりお口の中の環境を良くすることは治療後の状態を保つにも必要になりますよ。
虫歯の病因論は変化してきています。そのため一昔前ならすぐに治療に入っていた虫歯も、現在では経過をみることも多くなっています。健診で虫歯と判断されても、経過をみてもいいと判断されるのはこういった事情もあります。経過をみてみないとわからない場合もありますしね。基本的に治療に早く入った歯程、その後のトラブルは多くなります。治療せずにすむならそれに越したことはありません。わからないことがありましたら、ご気軽にご相談ください。

知覚過敏の原因と対応法

今回は知覚過敏についてのお話です。知覚過敏は歯医者さんの受診理由として結構な割合を占めています😲。訴えとしては、『冷たいものがしみる。』や『歯ブラシをあてるとしみる』、『スース―する。』といわれることが多いので、最初は虫歯を疑うのですが、みても虫歯は見当たらない、レントゲンでも虫歯は見当たらない、となると診断は知覚過敏となってきます🦷。

知覚過敏はテレビの宣伝でもよくでてきますし、雑誌などでも特集が組まれたりしているため、知らない方はもういらっしゃらないのではないでしょうか。私達歯医者さんも説明が楽です😊。知覚過敏に対する歯磨き粉も売りにだされており、よく売れているようです。“シュミテクト。”はその代表ですね👍。もはや国民病と言ってもいいほど、訴えが多い病気となっています。

さてこの知覚過敏ですが、原因としては大きく3つに分けられます。1番多いのは歯ぐきが下がって起こる知覚過敏、2つ目は最近増加している歯の表面が溶けることによる知覚過敏、そして3つ目が力による知覚過敏です。それぞれで原因はもちろん。対応法も変わってきます。それぞれみていきましょう😊。

🌟歯ぐきが下がって起こる知覚過敏。🌟

1番多い知覚過敏のパターンです。歯ぐきが下がってくることで、歯の根っこが露出してきます。その露出した部分が知覚過敏を起こします。人に例えると、服を脱がされたようなものです。いろんな刺激に弱くなっちゃいますよね😢。あまり脱ぎすぎると視線まで痛くなります。また、露出した歯の根っこは歯の頭の部分と違って、エナメル質という固い組織で覆われていません。そもそも弱いのです🥶。これも知覚過敏がでやすい要因となっています。1番の好発部位は上の糸切り歯や下の前歯、そして上下とも真ん中あたりの歯にでやすいです。

対応は比較的簡単です。露出している歯の根っこに対してしみ止めを塗ります。場合によっては白い詰め物で塞いでしまうこともありますね。しみ止めもいろいろな種類のものが販売されています。ひかる歯科ちえこども歯科でも作用機序の違うしみ止めを常に4種類常備しており、状況によって使い分けていますよ😊。一般で市販されている知覚過敏に対する歯磨き粉も、このタイプの知覚過敏を対象にしているものがほとんどです。

予防法としては歯ぐきを下げないことが1番です。歯ぐきを下げる要因は大きく3つ、年齢に歯周病、そして力の問題です💦。年齢については仕方が無い所もあります。歯ぐきが薄い方は下がりやすいなど遺伝的な要素も若干絡んできます💧。歯周病についてはしっかり歯磨きをがんばりましょう。定期的な歯医者さんへの受診もかかせません。セルフプラークコントロールとプロフェッショナルプラークコントロールをうまく組み合わせていきましょう😊。歯ぐきをさげる力の1つは歯ブラシをあてる力です。ブラッシング圧といわれていますが、これが強すぎると歯ぐきが傷つきやすく、歯ぐきを下げる原因となります。適切なブラッシング圧で磨くことが大事です。よくわからない方は、ひかる歯科ちえこども歯科でもアドバイスできますのでいつでもご相談ください👍。歯ぐきを下げる2つ目の力は歯ぎしりや食いしばりです。歯や歯ぐきに持続的に強い力がかかることで、歯はすり減ったり欠けたりしますし、歯ぐきは下がってしまいます。必要ならマウスピースを作ったりして対応します😊。

歯ぐきが下がると、知覚過敏がでやすくなるだけでなく、見た目も悪くなりますし、物がつまりやすくなったりもします。いいことはありません。若い時から十分注意していただければと思います。

🌟歯の表面が溶けることによる知覚過敏。🌟

2つ目は歯の表面が溶けることによって起こる知覚過敏です。歯が溶けるっておだやかじゃないですね。しかし、これが原因の知覚過敏は最近増加傾向にあります。代表的なのが酸蝕症です。

酸蝕症とは酸性のものをお口の中に含むことが多い方に起こる疾患で、以前は酸を扱う工場などに務める方の職業病として認知されていました。ガス化した酸が歯に作用するんですね。しかし最近では、炭酸飲料水の頻回摂取や健康増進のため酢やワインなどを頻繁に摂取することで、一般の方にもよくみられる疾患となってきています😞。中学生や高校生でも認められますね。歯の表面が酸により溶けていくため、症状としては歯が透き通ったり、歯が丸みを帯びたり、しみたりしてきます。人でいえば太っていた方がやせてしまった感じでしょうか。特殊な例では拒食症で嘔吐を何度も繰り返す方でもみられます。胃酸は強力な酸ですからね、、、、、。

対応法は酸が歯に触れないようにすることが1番です。食生活で起こっている場合はその見直しが最重要となります。それに加えて、しみ止めを塗ったり、歯の修復などを行っていきます👍。

🌟力による知覚過敏。🌟

最後に力による知覚過敏です。実は3つの知覚過敏の中で1番やっかいな知覚過敏となります😢。咬む力(歯ぎしりや食いしばり。)や噛み癖(右側でばっかり咬むなど。)、口腔悪習癖(指しゃぶりや常に唇咬んでいる、つねに舌を歯に押し付けているなど。)、全身的なストレスなど原因が多岐にわたります。歯に持続的に強い力がかかることで、歯の神経が過敏にかってしまうんですね。上記2つの知覚過敏と違って、症状の発現や消失に波があり、症状がでた場合、知覚過敏を大きく超える痛みがでることもあります。見た目と症状が一致しないため私達歯医者さんも困ってしまいます😞。上記2つの知覚過敏に対する対応では症状が完全に改善しないか、まったく効果がないことも多いですね。

力というのは直接目にみえないため診断が難しいです。力による知覚過敏を疑うのは、まず通法の知覚過敏に対する治療だけでは効果が十分にでないことが第1となります。次に歯に力がかかっていないかどうかもみていきます。患者さんが歯ぎしりや食いしばり、お口の悪い癖などを自覚していればいいのですが、自覚していることは稀です💦。ただお口の中にその兆候があることは多いです。歯のすり減りがある。歯の先が少し欠けている。詰め物や銀歯がはずれやすい。顎が痛い、開きにくい、音がする。頭痛や肩こりがある。口内炎ができやすい。頬や舌に歯の圧痕がある。舌痛があるなど、、、、、💦。結構たくさんありますね😅。そういったことを総合して判断していきます。

対応法としては、まず患者さんに、歯に対して無理な力がかかっていることを認識してもらうことが1番です。例えばいつも食いしばっている方の場合、安静時に食いしばっていないか注意するよう説明します。安静時に上下の歯が咬み合っているのは異常なんですよ😢。そしてマウスピースなど、歯に力がかかるのを防ぐ装置の使用も検討します👍。咬み合わせの調整なども1つの手段なのですが、ご自身の歯の場合、非常に慎重な診査と調整が必要となります。銀歯など人工物の調整はいくらでも替えがきくのでいいのですが、ご自身の歯の調整は元に戻せない処置となります。調整しても治らないというのは避けたいものです🥶。いずれにしても上記2つの知覚過敏に比べると対応が複雑かつ難しいですね。

今回は知覚過敏についてまとめてみました。一口に知覚過敏といっても原因が様々で、原因によって治療方法も変わります。治るまでなかなか苦労することも少なくありません😢。症状が日常生活でそんなに気にならない、強くならないようなら経過をみるのも1つの手となります。しかし症状が強くなると、神経を取らざる負えないときもあるため油断はできません。近年増えている知覚過敏、気になるならいつでもご相談くださいね。

加齢によるリスクを防ごう!

今回のテーマは加齢です。年齢を重ねるとともに、若かりし頃に難なくできていたことができなくなっていきますね😞。お酒には弱くなりますし🍺、食べる量も減ります。今やCoCo壱番屋の有名チャレンジメニュー、1300gカレー(ご飯1300g、カレールー700gで2kgです。)の完食など、絶対に不可能です(もうやってないですよ🍛。)。徹夜なんかも、もってのほかですね。昔は徹夜で麻雀を平日でもやっていたのに、、、、、。しかも連ちゃんで、、、、、。

どんなに頑張ってもやってくる加齢、お口の中や周りも例外ではありません😢。歯や歯ぐきだけでなく、唾液、お口の周りの筋肉や関節、味覚なども加齢に伴う様々な変化があります。そしてその変化の多くは好ましい変化ではなく、リスクとなってあらわれます🙅。これをできるだけ防ぎたい。ある程度は仕方ないとしても、生涯食べたりしゃべったりするのに困らないぐらいにしたい。そのためには若い頃からしておくべきこともありますし、年齢を重ねてから工夫していかないといけないこともあります。今回はそんなお話です👍。

★歯の加齢リスク。★

やはり1番の加齢リスクは虫歯です。加齢以外の要素も大きいので微妙なところではあるのですが、時間が経過するほど虫歯のリスクはどうしても上がります。虫歯菌に感染するのを遅らせたり🦠、歯磨きを頑張ったり、食事に気をつけたり、歯医者さんへ定期健診に通ったり、、、、、できることは多いです。一旦治療になってしまうと、その後定期的な治療が必要になることが多くなります。治療をした歯の数が多いほど虫歯のリスクが上がることがわかっています😲。治療のたびに歯が減っていき、最終的には抜歯となるのです💦。

歯の加齢リスクとして次に挙がるは咬耗・摩耗です。歯のすり減りといえばわかりやすいでしょうか。歯はすごく硬いのですが、食事をしたり咬み締めたりを繰り返すことで徐々にすり減っています😢。人によって歯の硬さや、食事内容、歯ぎしりや食いしばったりする頻度が違うので、すり減り方はそれぞれですが、まったく無傷な方はいません。少しずつ、でも確実に消耗していっています。そして、欠けたり割れたりしてきます💦。前述した虫歯などで歯が減っているとなおさらです。これについては車のタイヤをイメージしてもらうとわかりやすいと思います🚙。タイヤが弱かったり、運転が荒かったり、舗装されていない道を通ることが多かったりすればそれだけ消耗します。そしてパンクしてしまうのです。歯のすり減りに対してはマウスピースが効果的です。歯のすり減りはみればわかりますので、不安な方は1度ご相談ください😊。

★歯ぐきの加齢リスク。★

歯ぐきの1番の加齢リスクはやっぱり歯周病になります。虫歯と同じで、加齢以外の要素も大きいので微妙なところではあります。ただ、時間が経過するほど歯周病のリスクはどうしても上がります😞。歯周病も感染症となるため感染対策が有効です🦠。歯磨きも大事になりますし、定期健診も是非受けてくださいね。歯周病は虫歯に比べて、若い時にあまり深刻な症状がでないことが多いです。でも確実に進行していき、気づいた時には、、、、、ということが多い病気でもあります🥶。咬む力を支える歯ぐきが悪くなり、咬む力を支えることができなくなれば、咬むたびに痛みがでるようになります。そうなると、歯を抜かないと痛みは無くなりません😢。抜歯となります。

次に歯ぐきの加齢リスクとして挙げられるのは、歯ぐきが無くなっていく(下がっていく。)ことです。歯周病もその原因となるのですが、歯周病とは関係なく歯ぐきはだんだん無くなっていく(下がっていく。)傾向があります💦。歯ブラシをあてる力が強かったり、歯ぎしり・食いしばりが強いとなおさらです。歯ぐきが無くなっていくと、相対的に歯が長くみえるようになり見た目に影響がでてきます。これを気にされている方は多いです。

歯ぐきが無くなる影響が見た目だけならまだいいのですが、他にも様々な影響がでてきます。歯と歯の隙間も広がるので、物がつまりやすくなり、清掃しにくくなりますね💧。昔は通らなかった歯間ブラシが、だんだん通るようになるのはこのためです。こういったことが結構問題となります😲。物が詰まりやすくなった分、歯磨きを頑張らないといけません。でも清掃自体が難しくなっていきます、難度が上がるのです。これだけでも大変なのに、全身的な影響も絡んできます。一般的に加齢に伴い、歯磨き自体も困難になってくることがほとんどです。手がうまく動かせなくなることで歯磨きが大雑把になることが多く、新しいオーラルケアグッズを取り入れることも難しくなります💦。ご自身での歯磨きが難しくなれば、虫歯や歯周病が進みやすくなる悪循環です。定期健診を増やすなどして対応をしましょう。より安全かつ簡単シンプルに、かつ短時間でできる

歯磨きの方法やオーラルケアグッズがでるといいのですがね😊。

歯ぐき無くなることで最近問題になっているものに、歯の根っこの虫歯もあります。歯ぐきが無くなり露出した歯の根っこの部分にできる虫歯です。歯と歯ぐきの加齢の合わせ技ですね🙅。予防・治療ともなかなか難しく、私達歯医者さんも頭を抱える問題となっています。

★唾液の加齢リスク。★

次は唾液の加齢リスクです。唾液は年齢とともに減っていく傾向があります(年齢自体はあまり影響が無いとの報告もあります)。唾液の減少は加齢に加えて、薬の副作用や全身疾患、お口やその周りの機能低下など様々な原因がありますが、どれも加齢と大きく関わっているものが多いです💦。唾液が減ると、虫歯や歯周病が進みやすくなります。また、酸性の飲食物で歯の表面が溶ける酸蝕症も起こりやすくなりますね。食べ物をうまくまとめられないため、物を食べるのに影響がでますし、発音障害など会話にも支障がでます。唾液の減少というのはみなさんが考えているよりつらいんですよ😢。対応法は原因によって変わりますが、一筋縄ではいかないことも多いです。

★お口の周りの筋肉や関節の加齢リスク。★

お口の周りに限らずですが、筋肉や関節も加齢により弱くなっていく傾向がありますね。食べたり飲んだり、発音をしたり、呼吸をしたり、、、、、お口に歯様々な役割があります。これらは歯や歯ぐきだけでなく、そのまわりの筋肉や関節、もっといえば神経系まで含めての複雑な運動です。少しでも歯車が狂えば、その動きや機能に問題がでてきます🥶。どこに問題が出てきているかで対応法も変わります。気になることがあればご相談くださいね😊。

★味覚の加齢リスク。★

味覚にも変化があります。全体的に低下傾向があるのですが、特に感じにくくなる味があったりして厄介です。味覚も様々な原因によって加齢による変化がおこります👅。味覚が変わると全身的にも影響がでかねません。変だなと思ったら要相談ですよ😲。

加齢は避けては通れないところがあります。気づかないうちに進むことも多く、なかなか難しいです😞。ただ1つ言えるのは、症状がでてきてから対応すると大変ということです。これはお口の中や周りだけの話ではなく、全身的にも同じですね。まだ何も症状が無いころから、いろいろと対策をしておくことが大事です。できるだけ衰えないようにできることはたくさんありますよ😊。

生涯食べるのに、しゃべったりするのに困らないようにするのに、気を付けないといけないのは虫歯や歯周病だけではありません。他にもたくさんあります。それらは加齢リスクによるものも多いのが現状ですが、防げるものも多いです👍。症状がある方はその対応をしっかりしいきましょう。まだ何ともない方は将来に備えましょう。気になることがあれば何でもご相談くださいね。

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