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お母さん達からよくいただく質問 一覧

サプリメントでの栄養摂取について!

今回はサプリメントでの栄養摂取についてです。私達歯医者さんは、歯や歯ぐきのこと以外でも、食事の取り方や内容などについても聞かれることが多いです😊。その中で、サプリメントの摂取についての質問は結構多かったりします。

世の中には様々なサプリメントがでていますね。かく言う私もマルチビタミン&ミネラルというサプリメントを愛飲しています。どうしても足りてない感じがするんですよね。みなさんはどうですか❓。

サプリメントの市場規模は1.5兆円を超えるといわれており、今もなお伸びています👏。しかし、サプリメント自体に明確な定義はなく、「特定の成分が濃縮された錠剤やカプセル形態の製品。」とされているにすぎません。薬ではないため、「病気を治す。」などの効果や効能を謳うことは禁じられています。ただし、特定保健用食品として条件付きであれば、一定の効果を掲載できます。

サプリメントと食品、この2つの栄養摂取で大きく違うのは、やはり「特定の栄養素を、食品では摂取できないほど多量に含む。」点です。食品だけでは不足しがちで、なかなか摂取できない栄養素も簡単に補給できます😲。特に有効性がはっきりしている栄養素、骨粗鬆症に対するカルシウムやビタミンD、妊娠中の葉酸などは有名ですね😊。

しかし、取り過ぎることで害になるものもあります😅。こちらの話で有名なのはβカロテンです。名前は聞いたことあるのではないでしょうか。βカロテンは緑黄色野菜に多き含まれる成分で、抗酸化作用を有しているため、がんの抑制作用が期待されていました。実際に大規模な実験が行われており、喫煙者に対してβカロテンのサプリメントを服用してもらいました。結果はというと、肺がんの発症率が1.3倍に増加したため、この実験は中断されています😢。この研究の結果、世界がん研究基金のレポートで、「βカロテンは肺がんのリスクを明確に上げる。」示されています。ちなみに食品からのβカロテン摂取については、関連無しとされています。

どんなに良いものでも、量によっては毒にもなるといったところでしょうか💧。サプリメントの安全性や有効性については国立健康・栄養研究所のデータなどが充実していますので是非参考にされてください。

そして、サプリメントと食品、この2つの栄養摂取で大きく違うことがもう1つあります😅。それが咬むという動作です。咬むことの効能はたくさんわかってきています。また、咬む力が弱くなるだけでも様々な問題がでてきます。サプリメントだけで栄養をとると、この咬むという動作は確実に減りますし、咬む力も衰えます。このデメリットもかなり大きいです。歯医者さんとしては、こちらの方が深刻です( ノД`)シクシク…。

やはり栄養摂取は食物によるものが基本です😊。サプリメントにはあまり大きな期待はせず、補助的な摂取に留めるべきです。ましてはサプリメントの過剰摂取はやめましょう。1日量は守ってくださいね。サプリメントが全面的に悪いわけではありません。うまく使って健康になりましょう。

スポーツ用のマウスピースについて😊

今回はスポーツ用のマウスピースについてです。

当院でも作成していますが、このスポーツ用のマウスピースの需要は年々高まっているように感じます。

スポーツ用のマウスピースには大きく2つの役割があります😊。1つはしっかり咬み締めることで力を目一杯出せるようにすること、そしてもう1つが外傷の予防です。特にスポーツ時の外傷は近年増加傾向にあるので有効です。ラグビーなどでは試合をする際に、スポーツ用のマウスピースの着用を義務付けています。最近は練習でもつけないと参加できないようです👍。

さてこのスポーツ用のマウスピースですが、既製のものとカスタムメイドのものがあります。それぞれ特徴があるのでみてみましょう。

🌟既製のスポーツ用マウスピース。🌟

一番のいいところは安くて気軽に買うことができることです。スポーツ用品店やネットでも買うことができます🎶。結構売れているようです。ただし、細かい所の調整ができないため、適合が悪いことが多いです。すぐはずれてしまったり、発音や呼吸がしにくくなったりと競技にも影響がでます😞。実際そういった研究報告もあります。また、そういったことから、買ったけれどもあまり使用していないことも多いことがわかっています😢。

🌟カスタムメイドのスポーツ用マウスピース。🌟

歯医者さんで型をとって作るため適合もよく、細かい所まで調整がききます。個人個人に合わせて、また、競技するスポーツに合わせての調整が可能で、協議のパフォーマンスを阻害せず快適に使用ができます👍。デメリット?は歯医者さんへ行かないといけないところですね。型を採って作製するためできるまでで2回、調整を含めるともう1回は最低でも必要となります。また、費用も既製のものと比べると高くなってしまいます💦。

スポーツ用のマウスピースはきちんとあっていないと、効果がはっきできません。基本的にはカスタムメイドのものがお薦めですね😊。ただ1度作って終わりというわけではありません。使っていると劣化してきますし、壊れることもあります。その場合は買い替え、もしくは作り替えが必要です。次はその基準をみていきます。

◎唇の力だけではずれるようになったら新しくしましょう。

すぐ外れるようでは、役目が果たせません😢。

◎穴が開いてきたら新しくしましょう。

しっかり使っていると咬む所に穴があいてくるんですよ💧。

◎成長に合わせて新しくしましょう。

お子さんの場合、成長とともに顎が成長していきます。また歯並びも変わっていきます。それに合わせて作り替えていく必要があります😊。

◎変形してしまったら新しくしましょう。

自然に変形することはあまりないのですが、熱に弱い材質でできているので、熱湯で消毒する、ポケットにいれたまま乾燥機にかけるなどの行為で変形します。他にも夏に、車の中にずっと入れていて変形したこともありました。熱には注意です🙅。

しっかり使っていると大体1年に1回ほど作り替えになるイメージですね。

面倒かもしれませんが、しっかりと力を出せるように、また、お口の中を守るた

めに必要です。是非しっかりとしたカスタムメイドのスポーツ用マウスピース

を使ってくださいね。

下の子ほどよく虫歯になるんです😢

さて、今回は皆さんが陥りやすい問題についてです。それは、『下の子ほど虫歯ができやすい。』、です。まさにあるあるです。うちもそうだって思った方は手を挙げて(^O^)/は~い。

原因ははっきりしています。いわなくてもわかると思うのですが1つ1つみていきましょう。

🌟下の子ほど歯磨きが手抜き。🌟

下の子ほど歯磨きが手抜きになっていませんか❓。1人目のお子さんと同じようにできていますか❓。いわないでいいです。絶対できていませんから。そもそも歯磨きに限らずですからね😊。どこかで甘くなっていますよ。まあ、頑張り過ぎても疲れます。

🌟食事や間食が不規則になりやすい。🌟

食事や間食も1人目のお子さんより下の子の方が不規則になりやすいです💦。1人目のときはその子中心で良かったんです。でもお子さんが増えるとそうはいきません。お子さんの必要摂取カロリーは身体の大きさに比べると多くなっており、3度の食事だけでは胃が小さいため確保できません。そのため間食が大事になるのですが、これも年齢によって変わってきますし、個人差も大きいです。兄弟姉妹間でも同じというわけにはいきません😲。すべてに合わせるのは不可能です。必然的にどこかで甘いところができてきます。

ちなみに、「間食時間。」と「間食の回数。」は虫歯の発生と密な関係があることがわかっていますよ🥶。また、今回のテーマとははずれますが、もう1つ強い関係があるのが、「買い食い。」となっています。逆に、「間食が1日1回以下。」と「間食時間に規則性がある。」などは、虫歯の減少に働くことがわかっているんですよ👍。

🌟悪いことを覚えるのが早い。🌟

1人目のお子さんが砂糖の量が多い、おいしいお菓子を食べるようになったのはいつでしょうか❓。甘いジュースを飲むようになったのはいつでしょう❓。下のお子さんはそのときそれらを一緒に食べたり飲んだりしていませんか。だって、下の子だけあげないのはかわいそうです😢。仕方ない、仕方ない🙅。

まあ、こんな感じですね😊。どうしてもお子さんの数が増えるほどどこか甘いところがでてきます。これはお口の中に限らずですよね。だって、どう考えても大変です。

もちろん、2人目以降のお子さんでもなんの問題がないこともあります。頑張ってらっしゃるなと本当に思います🎉。逆に1人目で虫歯が多い場合は、2人目・3人目も虫歯が多い傾向があります。これもどうにかしたい😢。

子育ては楽しいことも多いですが、やっぱり大変です😊。いつもいつも完璧を求めても疲れてしまいます。少し手を抜きつつも、うまくやっていければと思います。大変ですができるだけ、でもぼちぼちやっていきましょう。

歯に着色がつきやすい 人の 対処法

歯への着色、気にされている方多いですよね。原因としてはお茶やコーヒー、赤ワインなどの飲用🍵☕🍷や喫煙🚬、鉄の摂取などですが、お口の中に住んでいるばい菌にも左右されます🦠。付きやすさに個人差が結構あり、なかなか対処が難しいです😢。着色自体は虫歯や歯周病の原因とはならないのが救いですね。むしろ虫歯にはなりにくいという報告まであったりします。今回は、歯磨きの状態によって取るべき対処法をみてみます。

◎歯磨きができていない、、、、、。◎

論外です。まず歯磨きをがんばりましょう。話はそれからです、、、、、。

◎歯磨きはまずまずできている。◎

歯磨きがまずまずできていて、着色が付きやすい方は次の段階に進みます😊。まずは着色除去効果のある歯磨き粉を使ってみることです。こういった歯磨き粉には着色除去を目的とした清掃剤(以前は研磨剤と呼ばれていました。)が入っています。着色よりも硬度が高いものが含まれており、機械的に着色を除去することができます。かといって歯よりは硬度が低いため、基本的に歯面を傷つけることは無いようになっています👍。

また、最近では清掃剤で機械的に着色を除去するのではなく、吸着など別の作用機序によって着床を除去する歯磨き粉も販売されています。いろいろ試してみましょう。いい歯磨き粉を見つけてください。

もう1つお勧めするとしたら電動歯ブラシや、音波ブラシですね。通常の歯ブラシに比べると着色除去効果も強いですよー。

◎歯磨きを頑張り過ぎている。◎

最後に歯磨きを頑張り過ぎている場合があります😲。普通の歯ブラシや電動・音波ブラシなどいろいろありますが、過度に磨き過ぎているのです。強く当て過ぎていたり、長く磨き過ぎていたりするのです。そうするとどうなるか❓。歯面が傷ついてしまうのです💦。歯面が傷つくと着色が付きやすくなってしまいます。着色を付かないようにしようと頑張った結果、裏目にでているパターンですね😢。でもわかる。

こういった方は適切な歯ブラシをあてる強さと時間を守って磨く必要があります。そのあたりは歯医者さんできちんと説明を受けましょう。特に電動・音波ブラシを使っている方は注意してくださいね。取扱説明書をよく読んで、その指示に従って使ってください🙇。

食生活を変えることやタバコをやめることも検討してもいいのですが、なかなか難しいことが多いです。好きなものはそう簡単にやめられない😞。ばい菌の要因も手軽に変えることはできません。まずは歯磨きでできることはないかを考えましょう。気になることがあればご相談ください。

歯周病菌は子供に感染するの❓

虫歯や歯周病が感染症であることがだいぶ知られてきました🦠。特に虫歯に関しては、歯が出始めた頃から感染が始まることを知っている方が多くなってきたと思います。ひかる歯科ちえこども歯科にも、歯がでてきたばかりのお子さんがたくさん来られていますよ😊。虫歯の感染を防止するためにはどうすればいいかの質問も多いです。

虫歯菌の感染についても少し説明しましょうか。虫歯菌が1番感染しやすいのは、2才頃(概ね1才半から2才半。)です。この時期は『感染の窓』とも呼ばれており、本当に虫歯菌の感染が起きやすい、時期となっています。そしてもう1つ、虫歯の感染に関しては2才を境に大きな違いがでるものがあります。

それは将来の虫歯へのなりやすさです。その研究結果をみてみましょう。スウェーデン、イエテボリ大学の研究です🌟。

2才前に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 5.0

2才後に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 0.3

おわかりでしょうか。2才を境に16倍近い差がでています。将来虫歯にならないようにするには、虫歯菌への感染をできるだけ遅くすることが大事です。少なくとも2才以降にすることが大事となります😊。ここまでくわしくは認知されていないとは思うのですが、小さい頃が虫歯菌の感染防止に大事であることはずいぶん浸透してきていると思います。

では歯周病菌の感染はどうなっているのでしょうか❓。こちらはあまり知られていないように思いますね。実は、虫歯菌の感染に比べるとちょっとはっきりしない所もあるんですよね、、、、、😞。

実は歯周病菌の感染も小学校入学前から始まっていることがわかっています💦。しかし、この頃の歯周病菌の感染は病原性の低いもののみとなっています。感染源は家族の唾液などからですね。そして、小学校高学年ぐらいまでに、中等度の病原性をもつ歯周病菌が棲みつき始めます💦。これも感染源は家族の唾液などからといわれています。

最後に病原性の1番強い歯周病菌の感染です。このばい菌はPorphyromonas Gingivalisと呼ばれています。最も有名な歯周病菌といってもいいでしょう🦠。このばい菌が感染するのは、概ね18才以降といわれています。感染源は家族の唾液による感染よりも、恋人や配偶者の唾液による感染がほとんどとされていますね。注意していただきたいのは18頃ではなく、18才以降となっているところです。つまり、18才以降ずっと注意が必要なのです😲。

虫歯菌の感染は『感染の窓』とも呼ばれる2才頃を乗り切るとずいぶん楽になります。しかし、歯周病菌の感染予防は、子供の頃だけでなく、ほぼ人生を通じて注意が必要となります。ここが大きな違いとなります💧。

 

ちなみに、ペットからも感染することがわかっています。犬や猫にはヒトと同じ歯周病菌もいるのですが、独自の歯周病菌もいます🐶🐈。これらも、ヒトに感染することがわかっています。ちょっと注意ですよ😢。

虫歯菌とは❓

虫歯がばい菌による感染症であることがずいぶん浸透しましたね。みなさんが知っている虫歯菌としてはミュータンス菌(ストレプトコッカス・ミュータンス、Streptococcus Mutans。)でしょうか🦠。宣伝などでもでてくるので聞いたことある方は多いかと思います。そして、もう1つ、代表的な虫歯菌として、乳酸桿菌(ラクトバチルス、Lactobacillus。)がいます🦠。こちらは少し、マニアックですかね。詳しい説明は今回省きますが、ミュータンス菌は虫歯の発生に、乳酸桿菌は虫歯の進行に強く関与します😢。

虫歯の発生が無ければ、虫歯の進行はありえません。そのため、虫歯菌に対する研究や虫歯対策のほとんどはミュータンス菌をターゲットにしたものとなっています。実際影響が大きいので当然です💧。歯を溶かす酸を産生するのはもちろん、自分たちを守るバリアを張ったりして結構手強いんですよ。

しかし、最近の研究で、いままで虫歯菌として認知されていなかった普通のばい菌も虫歯に関与することがわかってきています🦠。虫歯菌の条件として、歯を溶かす酸を産生できることが1番に挙げられるのですが、実はお口の中の汚れ(プラーク。)に含まれる多くのばい菌は、糖を代謝して酸を産生できるのですΣ(・ω・ノ)ノ!。また、歯が溶けるにはpH5.5以下になる必要があるのですが、この条件もクリアーしていることがわかっています。つまり、普通にお口の中に存在するばい菌であっても、虫歯の原因になる、油断できないということです😢。

また、ミュータンス菌をもたないヒトでも虫歯ができることもわかっています💧。スウェーデンでの研究報告になりますが、虫歯があるヒトのお口の汚れ(プラーク。)や唾液を採取し、どんなばい菌が検出されるか調べました。結果、お口の中の汚れでは39%、唾液の中では11%の方で、ミュータンス菌が検出されませんでした。このことから、ミュータンス菌以外のばい菌も虫歯の発生に関わっていることを指摘していますΣ(・ω・ノ)ノ!。ただ、ミュータンス菌の検出は虫歯を有するヒトの方で多かったことから、虫歯の発生にミュータンス菌が強く関わることも同時に指摘していますね。さらに、虫歯が無いカリエスフリーなヒトでも、ミュータンス菌が検出されたりもしています、、、、、。

結構、複雑というか厄介ですね。ばい菌の世界は一筋縄でいかないようです。虫歯の発生には歯や唾液の状態や食生活もかかわりますし、もっと複雑なのでしょう。ただ、ばい菌から考える虫歯予防では、虫歯菌として特別なばい菌だけをみるのではなく、すべてのばい菌をターゲットにした方がよさそうですね。それにはやっぱり歯磨きが1番か👍。がんばりましょうね。

小食なお子さんと食事回数!

今回はよくあるお悩みからです。今回のお悩みは、『小食なお子さんの食事回数はどうしたらいいか❓』、というものです。一般的に歯医者さんでは、虫歯のリスクを下げるため、食事と間食の回数は規則的かつ少ない方が望ましいと説明を受けると思います。これはこれで正しいです👍。しかし、小食であることを保育士さんや保健師さんに言うと、食事や間食の回数を増やしてしっかり食べるよう説明されます。実はこれも正しいです👍。さて、どうしたものでしょうね😞。あべこべです。

こういったときにまず調べていただきたいのは、お子さんの体格が暦年齢に応じた範囲にあるかどうかです。これは母子健康手帳に載っている、乳幼児身体発育曲線(パーセンタイル曲線。)をみればわかります。この範囲内であれば大丈夫、小食と思われていてもしっかり食べていて栄養の確保もできていると考えてかまいません😊。ただし、栄養の摂り方が偏っていないか、規則正しい食生活を送れているかなど、食事や間食の摂り方やその内容については気にかけていただければと思います。特に曲線を上回っている場合は要注意です🙅。

問題は曲線を下回っているときです。この場合は虫歯のリスクを下げることよりも、必要なエネルギーや栄養の摂取を優先した方がいいです。なぜなら全身の発育自体に問題がでる可能性があるためです💦。まずは、夜更かしなど不規則な生活、おやつに甘い物を食べ過ぎている、日中の活動量が少ないなど、小食になっている理由が他にないかを確認してください。そういった要因も無ければ、食事や間食の回数を増やしてエネルギーや栄養素の摂取を増やしていきましょう👍。

もともとお子さんは成人に比べて咬む能力が低いです。消化器も小さく未熟なため、1度で摂取できる量も少なめになっています。しかし、成人と違って成長・発育があるため、体重1kgあたりに必要なエネルギーや栄養素は大きくなります😲。そのためおやつという概念があるのです。回数を増やして補っています。

小食の理由には消化液がでにくいなど、体質的なものもあります💦。成長や発育はとても大事ですので、こういった場合は食事や間食の回数を増やしてあげるしかありません。虫歯のリスクは上がりますが、歯磨き指導はもちろん、虫歯予防処置をしっかりしたり、定期健診を増やすなどで対策はとれます。

保護者の方には、様々な専門家のアドバイスを受けて混乱している方も少なくありません。真面目な方やお子さんのために一所懸命な方ほどどうしたらいいかわからなくなったりします😢。小食もそうですが、何かに対する対応は状態によって変わります。なにかわからないことがあればご気軽にご相談くださいね。

歯磨きの回数は②?

さて今回は1日に何回歯磨きをすればいいのか問題②です。

 

②がでるくらいこの質問は多いです。まずは以前の復習ですよ😊。

 

虫歯や歯周病予防の観点から、歯磨きを1日に何回すればいいかをみていきましょう。答えは何回だと思われますか❓意外に思われるかもしれません。実は1回でも十分です😲。なぜかといいますと、歯や歯ぐきについた汚れが、歯や歯ぐきに悪影響を及ぼす悪い汚れに変化するのに最低でも1日かかるためです。つまり1日に1回、【きちんと汚れを除去できれば】、虫歯や歯周病が進むことはありません。ただこれも、【きちんと汚れを除去できれば】、というのが大事なポイントです。それができなければ1日1回では当然不十分ですし、何回やっても(やらないよりはいいでしょう。)汚れが残っているところが悪くなってしまうでしょう💦。ですから、1日に1回はある程度の時間をとって、【きちんと汚れを除去する】ようにしましょう。1日に中途半端に3回やるより、虫歯や歯周病に対する予防効果ははるかに高くなりますよ👍。

 

ではその1回の歯磨きはいつがいいのでしょうか。基本的には夜寝る前が推奨されています。寝ている間は唾液の量も減少しますし、お口の中のばい菌が増えやすくなります🦠。ですから寝る前にばい菌をできるだけ減らしておくことは重要です。
では本当に1回でいいのか❓といわれると不安要素もあったりします。50年以上の調査結果の統計処理から、『1日2回以上歯を磨く方の増加。』と『1人平均喪失歯数の減少。』との間には相関関係があり、1日2回以上歯磨きが、歯の喪失を防ぐ可能性も考えられています😊。

 

ただ統計学的な関係があるのと、科学的に関係があるのかは別の話です。いろいろな研究があるのですが、歯磨きの回数が1日に何回が適当かを明確に示した報告はありません。プラークの除去や歯や歯ぐきが悪くなる要素には、歯磨きの回数だけでなく、歯磨きの質(どんな歯ブラシを使っているか、歯ブラシの動かし方、歯磨きをする時間、歯磨き粉の要素など。)や食生活、遺伝的な要素まで考えなければなりません。そういったことまで一致させての研究は難しいのです😞。

しかし科学的には、1日に1回、【きちんと汚れを除去できれば】、虫歯や歯周病が進むことがないことはわかっています。これが最低条件となります😊。

もちろん歯磨きの重要性は虫歯や歯周病予防に限りませんよね。朝起きたらお口の中が気持ち悪い方もいるでしょう。食事の後は口臭が気になる方もいるでしょう。ですから自分が気になることに合わせて、歯磨きをするのはもちろんかまいません。むしろ大歓迎です🎉。

 

歯磨きの1日の回数については0回だったり、多すぎなければ特に問題はありません。ただしどんな場合でも1日に1回はある程度の時間をとって、【きちんと汚れを除去する】ことを心がけましょう👍。その時間帯は寝る前がベストです。そのうえでライフスタイルや自分の気になることに合わせて歯磨きを追加していただければ大丈夫です。【きちんと汚れを除去する】ためのご説明や、ツールの紹介などは当院でも行えますので、是非活用してくださいね。

その発音障害は 経過観察で 大丈夫です😊

今回はお子さんの発音の発達について、特に大丈夫な発音障害についてです。発音障害というより、発音の誤りと言った方がいいかもしれません💦。

私たちは生まれてから少しずつ言葉を発音できるようになります。簡単な母音から始まり、だんだん難しい子音を発音できるようになり、大体6才から7才頃までにすべての音が発音できるようになります。この発展途上の段階でみられるお子さんの発音の誤りには、様子をみて大丈夫なものと、大丈夫でないものとあります😲。

大丈夫なものは、音の一部を省略したり、習得の遅い音をすでに習得をしている音に置き換えたりするなど、一般的には「赤ちゃん言葉」、「幼児音」と呼ばれています👶。特に他に問題無ければ、小学校低学年ごろまでには自然に改善することがほとんどです😊。少し例をみてみましょう。

(例1)カ行音、ガ行音がタ行音、ダ行音になる。

からす   →   たらす

がっこう  →   だっとう

けーき   →   てーち            などなど。

(例2)サ行音、ザ行音、ツがタ行音、ダ行音になる。

うさぎ   →   うたぎ

ぞう    →   どう             などなど。

(例3)サ行音、ザ行音、ツがシャ、チャ、ジャ行音になる。

うさぎ   →   うしゃぎ、うちゃぎ

ぞう    →   じょう

つくえ   →   ちゅくえ           などなど。

(例4)ラ行音がダ行音になる。

らっぱ   →   だっぱ

ろぼっと  →   どぼっと           などなど。

(例5)ラ行音が省略される。

ぼーる   →   ぼーう            などなど。

(例6)ハ行音が省略される。

はっぱ   →   あっぱ

ごはん   →   ごあん            などなど。

いかがでしょうか❓聞いたことありませんか❓かわいいですよね。

こういった発音の誤りは基本的に様子をみて大丈夫です😊。無理に発音の誤りを指摘して、言い直させたりする必要はありません。言い直させるにしても、お子さんのストレスにならない程度でお願いします。それよりはお子さんが話すことを楽しめるような環境を作ってあげることが重要です👍。できればお口の機能の発達に繋がる遊びや日常動作を増やしてあげるといいですね。いろいろなものをよく咬んで食べる、シャボン玉や笛・ラッパなどを吹く、あいうべ体操をするなどです。他にもたくさんあります。発音以外にも効果があり、一石でたくさんの鳥がとれますよ👍。

ただ、本人が発音できないことを気にしていたり、6才から7才頃になっても改善傾向がみられないようなら、言語聴覚士さんの発音指導を考えます💦。また上記以外の発音の誤りは大丈夫ではない発音障害の可能性が高いです。この場合も言語聴覚士さんや歯医者さんへの受診をおすすめします💧。

今回は発音の発達途中にみられる大丈夫な発音の誤りについてみてみました。こういった時期も大変かわいいものです。そのうち生意気になりますから、気楽にこのかわいい時期を楽しんでくださいね。

お口の乾燥と味覚障害!

さて今回は味覚障害のお話です。新型コロナでも話題になりましたね😅。体調が悪いときなど、一時的に味を感じなくなった方もいるかもしれませんが、味覚障害は結構つらいです。

おいしく食べることは人生の大きな喜びです😊。バランスのよい食事をよく咬んで味わって食べることは、身体だけでなく、精神的な健康を維持するための基本となります。そのためには丈夫な歯や歯ぐきだけでなく🦷、健全な味覚が必要不可欠です。御高齢の方のデータとなりますが、味覚障害が無い方とある方を比較すると、「体調が良い、」「毎日が充実している」と答えた方の割合は味覚障害が無い方の方がはるかに高くなりました😲。味覚障害があると食欲不振や食べる物の偏り、味の濃い物を好む傾向がでるため、いわゆる生活習慣病(高血圧や糖尿病など。)にかかりやすい傾向もあります。

一口に味覚障害といっても症状はいろいろです。『味が薄く感じる。』、『味がまったくわからない。』、『特定の味だけわからない。』、『甘い物が苦く感じる。』、『食べるといつも嫌な味を感じる。』、『お口の中に何もなくても常に苦みや渋味を感じる。』などなど、、、、、。なかなか難しい💦。しかしこの味覚障害、ずっと増加傾向なのです。実際、味覚障害を主訴に歯医者さんやお医者さんを受診した患者さんの数は増加の一途を辿っています。

原因もいろいろで、新型コロナのような病気の後遺症や薬剤の副作用、ストレス、栄養不足、加齢などが考えられています。

その中でもまず疑ってほしいのがお口の乾燥です😲。味覚障害に限らずですが、舌になにか症状があり、特に見た目が問題無い場合に、最初に疑うものの1つがお口の乾燥です。味覚障害も例外ではありません。特に味は唾液によって運ばれますから、お口が乾燥していると味覚障害が起きやすくなります。

実際、味覚障害がある方では唾液の分泌量が下がっているという報告があります。味覚が正常な方の唾液分泌量は基準値を満たしているのに対して、味覚障害がある方の唾液分泌量は全員が基準値を満たせず、味覚が正常な方に比べて唾液分泌量は半分以下であったとされています💧。

お口の乾燥も味覚障害と同じで原因が多岐にわたるため難しいのですが、お口が乾燥しやすい口呼吸になっていないか、水分は足りているか、服用しているお薬なにかなどを調べます。また、唾液を出やすくするために唾液腺マッサージや食生活の指導も行います。

味覚障害は自覚症状が乏しいのも特徴です。だんだん悪くなるので気づきにくいのです。しかし身体の健康や精神の安定に強く関わります。味覚に異常を感じたら早めにご相談ください。

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