ちょっと黒くても経過観察!
さて今回は治療するかしないか問題です。ひかる歯科ちえこども歯科を受診される方の訴えで多いものに、「歯が少し黒くなっているのでみてほしい。」、というのがあります。結構多いです😅。診てみると歯の溝が少し黒くなっているだけで、穴にはなっていないことがほとんどです。レントゲンでも穴になっている感じはありません。この場合どういった処置を行えばいいでしょうか❓。
正解は放置です。まあ、放置は言い過ぎで定期的に予防処置や観察を行い、状態が変わらなければ何もする必要はありません。学校歯科健診ではCO(Caries Observation)と呼ばれる状態です。もちろん少しずつ虫歯が進んで治療になってしまうこともあるのですが、多くの場合そのままで大丈夫なことがほとんどですね😊。
少し黒くなっていても治療しない方がいい理由もきちんとあります。1つずつみていきましょう。
🌟健康な歯を削らずに済みます。🌟
歯の治療となると白い詰め物や銀歯になります😞。こういったものを入れるためには、ある程度の幅や厚みが必要ですよね。少し黒くなっている程度で治療を行うと、健康な歯を削らないとその幅や厚みが確保できないのです💦。つまりもう少し虫歯が進んでから治療しても、削る量が変わらないのです。結果が同じであるなら、できるだけ遅く治療した方が歯を長持ちさせることに繋がります👍。
🌟トラブルが少なく歯が長持ちします。🌟
他院にて少し黒くなっていた歯を削って治療されたのが嫌で、治療途中でひかる歯科ちえこども歯科に来られる方がいらっしゃいます💧。そういった方は治療された歯と治療しなかった歯を比較しながら経過をみることができます。そうするとトラブルが多いのは治療した歯なのです😲。治療した歯は詰め物や銀歯が外れたり、詰め物や削って薄くなった歯が欠けたりしてきます。そしてだんだんと治療範囲が大きくなっていきます。治療範囲が大きくなればなるほど、歯は減っていますからトラブルがでる可能性も増えます。一方、治療していない歯は運がよければそのままですし(運❓)、虫歯になったとしても治療の開始を大幅に遅くできます。結果として歯を長持ちさせられます👍。
いかがだったでしょうか。基本的に虫歯は早く治療すればするほど虫歯のリスクは上がることがわかっています💦。詰め物や銀歯が多いほど虫歯のリスクが上がることも、研究で明らかになっています💦。虫歯の管理の基本は健康な歯質をできるだけ残すことなのです😊。
ただ、この方法を行うには条件もあります。定期的にみせていただくことが必要不可欠です。状態が変わっていないことを確認しないといけません。治療が必要になった場合、最低限の侵襲で治療を行うためにも必要です。大変かもしれませんが、それが歯を長持ちさせることに繋がります。
お口の中をみせていただくと、これは本当に治療する必要があったのか疑問に思う歯をみることはいまだに多いです😞。実は治療をしないという選択は、勇気がいります。本当に何もしないでいいのかと疑われることもあります😞。お金にもなりません。基本的に医療は処置や検査をすればするほど、儲かるからです💰。治療するかどうかは歯医者さんによってだいぶ判断が変わります。不安に思われたら一度ご相談くださいね。
2025年7月5日 | カテゴリー:新着情報, お母さん達からよくいただく質問, 歯科の豆知識 Q&A, 歯を長持ちさせるには, 虫歯ゼロで育てる秘訣, 院長からの発信, 治療について |