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お母さん達からよくいただく質問 一覧

普通の歯ブラシと電動歯ブラシ どっちを使ったらいいですか?

普通の歯ブラシVS電動歯ブラシ

今回は普通の歯ブラシと電動歯ブラシの対戦をお送りします🥊。普通の歯ブラシとは手用歯ブラシのこと、電動歯ブラシは音波・超音波歯ブラシなども含めますよ。みなさんはどちらが勝つと思いますか❓。やっぱり電動歯ブラシが強いですかね!意外にも普通の歯ブラシでしょうか!それではいろいろな研究結果をみてみましょう。

まずは歯垢(プラーク。)の除去効果についてです。これについてはたくさん報告されていますが、電動歯ブラシを勝ちとするものがほとんどです🎉。では歯ぐきの改善効果はどうでしょうか。こちらも電動歯ブラシの勝ちとする報告がほとんどですね🎉。やっぱり電動の方がよさそうですかね😊。ちなみに電動歯ブラシの中でみてみると、ただの電動歯ブラシ、音波歯ブラシ、超音波歯ブラシの間において、歯垢の除去効果や歯ぐきの改善効果に差はほとんどみられなかったそうです。

でもこんな報告もあります。歯医者さんが各種歯ブラシを使って歯垢の除去効果の比較を行ったところ、普通の歯ブラシがもっとも効果が高かったそうなんです😲。つまり普通の歯ブラシできちんと磨けている方は、電動歯ブラシを使わなくても大丈夫といえます。また、さきほど電動歯ブラシの方が歯垢の除去効果や歯ぐきの改善効果が高かったと書きましたが、これも臨床的な有効性となると不明としている報告も結構あります。難しいところですね(-ω-;)ウーン。

これらのことから、どちらの歯ブラシも適切に使えば十分に歯垢は除去できるし、歯ぐきも改善してくるといえます😊。違いは普通の歯ブラシは100%自分で動かさないといけないこと、電動歯ブラシはある程度まかせても大丈夫なことでしょう。そのため電動歯ブラシは脳梗塞の後遺症や関節リウマチなどで普通の歯ブラシがうまく使えない方には絶大な効果があります👍。また面倒くさがり屋さんにもいいですね。

また、電動歯ブラシは普通の歯ブラシではとれない着色(ステイン。)をあるていど除去できます。歯の白さをキープしたい方にも適しています🌟。

でも注意も必要です。電動歯ブラシは機種によって歯や歯ぐきの当て方や動かし方が結構違ったりします。変な当て方をしていると、歯や歯ぐきへのダメージは普通の歯ブラシより大きくなってしまいます。しっかりトリセツ(西野カナ風。)を読んで使ってくださいね😊。

普通の歯ブラシ、電動歯ブラシとも適切に使うことが1番大事です。わからないことがあったらご相談ください。

精油(エッセンシャルオイル)って 歯に使っていいの?

みなさんはエッセンシャルオイルって使っていますか❓。私はというと、自分で買ったことはまずないですね。もらったことはありますが、ちょっと使ってあとはそのままといった感じです😢。長続きしません😞。

 

エッセンシャルオイルは精油とも呼ばれていますね。植物の樹皮や花、葉、果皮などから抽出、精製された成分で、1番有名な使い方はアロマテラピーでしょうか😊。

 

さてそんなエッセンシャルオイルですが、実は歯磨き粉や洗口液にも含まれていたりします。なんのためにと思われませんでしたか❓。臭いや味を良くして、リラックスできるようにでしょうかね❓。もちろんそういった効能も期待されていると思いますが、結構しっかりとした薬効効果があったりします。いくつか報告もありますのでみてみましょう👍。

 

まず、抗菌作用がしっかりあったりします。もともとは植物が自分の身を守るために持っている成分と考えられますが、お口の中に住んでいるばい菌にも広く効果があることがわかっています🦠。さらに、ばい菌だけでなくカビの一種であるカンジダ菌や一部のウイルスにも有効であるという報告もあります👍。結構すごいんです。

 

次に歯垢(プラーク。)の中にも浸透しやすいという特徴もあります。プラークは、ただばい菌が集まっているものでなく、外部から自分たちを守るためのバリアーをはっています。フリーレンやフェルンの繰り出す防御魔法みたいなものです。コピーフリーレンやレルネンが使った黒い魔法でしか崩せません(葬送のフリーレン参照😊。)。そのため歯ブラシなどで物理的にプラークを壊さないと、薬の類はあまり効果がありません( ノД`)シクシク…。しかし、このエッセンシャルオイルはプラークの中に浸透しやすいことがわかっています😲。プラークの表面はマイナスに帯電(イオン性。)しています。洗口剤によく含まれる抗菌成分はプラスに帯電(イオン性。)しており、プラークの表面で引き合いつかまってしまうのですが、エッセンシャルオイルはプラスマイナスゼロ(非イオン性。)のため浸透しやすいらしいです👍。

 

こういった効果を持っていることからエッセンシャルオイルを歯磨き粉や洗口剤に用いることは有効であるといえます😊。もちろん基本は歯磨きなのですが、補助として用いることで、プラークを除去しやすくしてくれますし、ばい菌の減少、虫歯や歯周病の予防効果が期待できます。また他の化学的な成分と比べて、長期間使用しても副作用などもでにくいことがわかっています。

 

エッセンシャルオイルは一般的にリラックスグッズというイメージが強いと思いますが、結構しっかりとした薬効効果があります。リラックス効果なども期待できますし、是非好みのものを探してみてください。

歯科で売ってるガムは他のガムと違うの?

今日はガムについてのお話です。みなさんはガムを咬まれていますか❓。外国の方と比べると、まだまだ日本人でガムを日常的に咬んでいる方は少ないですかね。でもだんだん増えてきている印象を受けます。

 

私はというとお昼休みにお昼ご飯を食べた後にガムを咬んでいます😊。ちなみにひかる歯科ちえこども歯科で販売しているガムです。食べ過ぎ防止や歯ブラシ替わり、そして口臭予防を主な目的としています👍。

 

もともとガムは味と爽快感を楽しむ嗜好品として消費されていました。1990年頃から、健康意識の高まりを受けて、砂糖ではなく代用甘味料が使われたガムが数多く販売されるようになりました。

 

代用甘味料の代表がキシリトールです😲。他にもソルビトールやアスパルテームなどたくさんありますが、現代使われている代用甘味料のほとんどが虫歯になりにくいものとなっています。砂糖と違って虫歯菌の栄養になりにくく、虫歯の原因となる酸が酸性されないんです🦠。

 

代用甘味料はそれぞれで甘さが異なりますが、人々の嗜好のにあう甘さにする目的で、多くのガムでは複数の代用甘味料がさまざまな割合で配合されていますね😊。

さてそれでは歯医者さんで売っているガムは市販のものとどう違うのでしょうか❓。いいものなのでしょうか❓。

まず、第1の違いは、やっぱり虫歯になりにくい代用甘味料の配合率が高いことですね。わかりやすい例でいえばキシリトール100%なんかが、「まさにそれっ👍。」、という感じです。とにかくガムを咬んで虫歯にはさせない。味は二の次です(すいません。言い過ぎました🙇。おいしいですよ💖。)。

第2の違いは歯にとっていい成分が追加で入っていることが多いです。代表的なのは歯の再石灰化を促進させてくれるリン酸化オリゴ糖カルシウム(POS-Ca)やカゼインホスペプチド(CPP-ACP)などです。ひょっとしたら聞いたこと、見たことあるかもしれません。フッ化物が入っているものも結構あったりします。絶対にガムで歯を悪くさせないという強い意気込みを感じますね😊。

 

こういったことから市販品のガムより歯医者さんで売っているガムは、虫歯になりにくく、歯を強化までしてくれます。毎日咬むなら歯医者さんで売っているガムの方がおすすめです👍。

 

ガムは唾液の分泌を促進することでも虫歯や歯周病を予防してくれますし、お口の周りの機能を高めてくれる効果もあります。脳にもいいらしいですし😲、悪いことはないもありませんねΣ(・ω・ノ)ノ!。みんなで、歯医者さんで売っているガムを咬みましょう。

口腔内ウエットシート は 歯磨きの代わりになりますか?

今回はよくある質問からですね。今回の質問は、『口腔内ウエットシートはどうですか❓』というものです。小さなお子さんを持つ保護者の方や御高齢の方、要介護の方を御家族に持つ方からの質問が多いですね。

 

みなさんは口腔内ウエットシートをご存じでしょうか。薬局やドラッグストアに売っているのですが、販売されている姿は普通のウエットシートや除菌用アルコールウエットシートみたいな感じですね。意識しないとみつけられないと思います。結構いろいろなメーカーからでていたりしますよ😊。もちろんお口の中の清掃に使うものですから、安全性は保証されています。シートでお口の中の粘膜や歯を拭いてきれいにします。

 

そんなんできれいになるの❓と思われるかもしれませんが、歯に付いている歯垢(プラーク。)の除去効果は有意差をもってあると報告されています。拭き掃除に近いですから、まずまずきれいにできるようです。ただ、歯ブラシに比べるとその除去効果はるかに落ちます。細かいところ、例えば歯と歯の間なんかの清掃は不可能です😞。良い所、悪い所とまとめてみましょうか。

 

🌟良い所。🌟

○、簡単にまずまず歯垢を除去できる。

○、水が必要無い。

(水があまり使えない災害時のお口のケアグッズとしては優秀。御高齢の方や要介護の方、うがいができない方などでは誤嚥の心配が無い。)

○、柔らかいので粘膜を傷つけない。

○、粘膜のマッサージ効果がある。

😞悪い所。😞

✕、細かい所はきれいにできない。

✕、指をお口の中に入れないといけない。

(自分でやる分にはいいが、他の方のお口の中をする場合は咬まれたりするリスクがある🥶。)

などなどです。

 

上記のことから考えると、口腔内ウエットシートに関してはあくまで補助的に用いるべきと思われます。歯磨きをきちんとできるのであれば、あえて口腔内ウエットシートを使う必要はありません😞。ただ水を使わないで良いというのは大きな利点です。

 

前述しましたが水が貴重となる災害時の避難場所での利用は有用ですね😊。お口のケアがおろそかになる避難場所においては肺炎などの発症率が上がることが知られています。どんどん使うべきです👍。

 

またうがいのできない方にも有用です😊。うがいのできない方は通常通りの歯磨きを行うとむせることが多くなりますし、はぎとった汚れをお口の外に出すのが難しくなります。水を使わない、お口の中の汚れを拭きとることのできる口腔内ウエットシートはこういった時に便利です👍。うがいのできない小さなお子さんにも、補助的なら十分有用です。

 

現在のところ口腔内ウエットシートがお口のケアの中心にはなりえません。基本は歯磨き、使う場合はあくまで補助です。しかし、周りの状況や本人の状況によってはとても有用になりえます😊。正しい知識と正しい使い方をしましょう。

低出生体重児 の お口の特徴 気に留めてほしいこと

今回は低出生体重児のお口の中についてです。歯周病との関連もよく言われていますがこの低出生体重児、どのようなお子さんかご存じでしょうか❓低出生体重児とは出生体重2500g未満のお子さんのことをいいます。さらに出生体重1500g未満を極低出生体重児、出生体重1000g未満を超低出生体重児といっています👶。

 

低出生体重児はめずらしくはありません。割合で言うと最近は9.5%ぐらいで推移しており、大体10人に1人の割合となっています。もちろん当院にもたくさんの低出生体重児のお子さんが来院されています😊。低出生体重児というのは、それ自体病気でも障害でもありません。しかしお口の中に特有の所見がみられることがあるので、教えていただけると助かります。

 

それではどのような所見がみられるのかみていきましょう。

 

☆歯の出てくる時期が遅くなる👶

こどもの歯は生後6ヶ月ぐらいで出てくるのですが、低出生体重児のお子さんはこの時期が遅れる傾向があります。早く生まれていることが多いので当たり前といえば当たり前ですが、1才ぐらいまででてこないこともめずらしくありません。しかしそれ以上歯が出てこない場合は、生まれつき歯の数が少なかったり、全身疾患などの影響で歯が出るのに異常が起きていることもあるので詳しい検査が必要です。

 

☆歯の出る順番が異なる👶

原因ははっきりわかっていないのですが、出生時の気管挿管などの影響で歯がでてくるのが妨げられたと考えられるケースが報告されています。通常1番前の歯からでてきますが、そこを差し置いて奥の歯がどんどんでてきたりします。遅れてもでてくればいいのですが、あまりに遅い場合はもともと歯が少ない可能性も考えないといけません。

 

☆歯が少ないことが多い👶

これまでの所見のなかでも少し話がでていますが、こどもの歯が少ない割合が多いという報告があります。こどもの歯が少なくても基本的に何もせず、経過をみます。しかし、その後出てくる大人の歯も無いことが多く、形態などに影響がでていることも多いため、継続して経過をみる必要があります💦。

 

☆エナメル質形成不全が多い👶

歯の色が全体的に黄色や茶色になっていたり、表面がもろくなっていることがあります😞。特に上の前歯に多いことが知られており、出生体重が低いほどエナメル質形成不全を伴う割合が高くなることが報告されています。極もしくは超低出生体重児では実に60%以上に認められたとする報告もあります。

エナメル質形成不全の歯は虫歯に注意が必要になるため、出てきた直後から専門的なケアを受けることをおすすめします😊。

☆癒合歯が多い👶

癒合歯とは本来2本あるはずの歯が1本になってしまっている(癒合している。)歯のことです。歯が作られる段階でくっついてしまたんですね。下の前歯で多くみられます。次いで上の前歯も多いですね。この癒合歯の頻度は一般に1~5%といわれていますが、極もしくは超低出生体重児では15%程度にのぼると報告されています。

歯の形態が複雑になるため虫歯に注意が必要です。また大人の歯への生え変わりがスムーズにいかないことも多いので、継続的に経過をみる必要があります。

 

☆大人の歯の発育が遅れる👶

発育が遅れている大人の歯は生え変わりも遅くなる傾向があります。全体的に遅い場合は特に問題無いのですが、部分的に遅かったりする場合は処置が必要になることもあります。歯の大きさについてはほとんど変わりがないことが多いようですが、やや小さいとの報告もあります。

 

☆歯並びが悪くなることが多い👶

生まれてからの気管挿管や授乳がうまくできなかったりすることで、顎がうまく発育せず小さいことが多いです。悪い舌癖がついていることもあります。継続的に生え変わりをみながら、適切な時期に治療を行うことをおすすめします😊。

いかがだったでしょうか。低出生体重児のお子さんに特有の所見と書きまし

たが、私達歯医者さんがやることは変わりありません。気を付けないといけない

ことは増えるかもしれませんが、将来的に虫歯や歯周病のない健全な歯並び・咬

み合わせを目指す、これは一貫しています。不安なことがあれば何でもご相談く

ださい。

学校や家でもフッ素入りの歯磨き粉を使用していますが、歯科でも塗ってもらっていいですか?

よくある質問コーナーです😲。今回の質問は、「歯医者さんでのフッ素塗布と、自宅や学校でのフッ素洗口、フッ素入りの歯磨き粉の使用を併せてしてもいいのか?」というものです。特に学校でフッ素洗口をしているお子さんのご両親が心配されるケースが多いですね。

 

1番心配なのは、①フッ素が多すぎるんじゃないか?ということでしょう。そして2番目に、②そんなにいろいろして効果はでるのか?です。それぞれ答えはでているのでみていきましょう😊。

 

☆フッ素が多すぎるんじゃないか?

 

確かに不安ですよね。どんなものであっても、毒にもなりますし薬にもなります。フッ素も例外ではありません😞。一気にたくさんの量を摂取すれば急性中毒を引き起こし、下痢や嘔吐、悪心(フッ素量で2~5mg/kg、以下同じ)、さらに進むと不整脈やけいれん(5~10mg/kg)などを起こすことがあります。ちなみに致死量は32~64mg/kgとなっています。また、歯が作られる時期に慢性的にフッ素摂取量多いと、でてくる歯に変色などが起こります。斑状歯と呼ばれています(くわしくは検索を💦。)。

 

しかし、日本においては心配の必要はほぼありません。まず急性中毒ですが、実は日本でも報告はあります。1才半ほどのお子さんが歯磨き粉をたくさん(約30gとされています。)誤飲し、嘔吐などの症状がでたケース。次の日には退院していますが、30gは結構な量です。普通に生活している分にはまず大丈夫。歯磨き粉に限らず、誤飲はよくありますのでそちらに注意していただければ十分です。ちなみに海外ではフッ素入りの錠剤があり、これによるお子さんの急性中毒が多いようです。お菓子みたいですもんね💦。

 

次に慢性中毒、斑状歯についてです。これもまず心配はいりません。斑状歯は長期にわたってフッ素を体に取り入れることによって起こります。つまり飲み込む必要がある、全身応用の場合に起こります。日本では水道水のフッ素添加が行われておらず低濃度です。そしてフッ素塗布、フッ素洗口、フッ素入り歯磨き粉の使用はいすれも全身応用ではなく、お口の中での局所応用です。全身的に作用することはまずありません😊。

☆そんなにいろいろして効果はでるのか?

これも心配はいりません。やっただけ効果がでると思っていただいてかまいません。論文としてきっちり報告されています。

 

まず歯医者さんで行うフッ素塗布と学校や自宅で行うフッ素洗口やフッ素入り歯磨き粉の使用についてです。歯医者さんでのフッ素塗布は高濃度のフッ素を用います。フッ素洗口や歯磨き粉に入っているフッ素は低濃度となっており、実はそれぞれで作用機序が違います。一緒に行えばそれぞれの効果がでます😊。安心して行ってください。

 

次にフッ素洗口とフッ素入り歯磨き粉の併用です。フッ素濃度は両者とも低濃度となります。歯磨き粉を使った歯磨きのあとはうがいをしてしまうことが多いと思います。そうすると十分にその効果を得られないことも😲。フッ素洗口を併用することでカバーしましょう。(歯磨き後にうがいをしないという方法もあります。)継続してやることでそれだけ効果がでますよ😊。

 

さて、いかがでしょうか。フッ素に対する不安が少しでも無くなれば幸いです。フッ素もいろいろと言われています。100%安全なものではありませんし、使えば使うほどいいものでもありません。でもどんなものでもそうでしょう?正しく使って歯を守っていきましょう。

歯が無くても 歯周病菌はいるのでしょうか?

歯周病と全身疾患との関係がいわれるようになって久しいです。歯周病は糖尿病を筆頭に骨粗鬆症、動脈硬化、腎臓病、関節リュウマチ、認知症、早産など様々な疾患と関係していることがわかっていますΣ(・ω・ノ)ノ!。現在もこのテーマで国内外様々な研究や調査が行われています😲。

 

歯周病菌がどのように全身に影響を与えるかも研究が進んでいます。現在考えられている大きな経路としては、

 

★歯ぐきから歯周病菌が直接体内に侵入する😅。

侵入した歯周病菌は血液などを通して全身を巡ります💦。血中の白血球や動脈硬化の血栓の中、さらに羊水や胎盤の中でも歯周病原因菌が見つかっています( ノД`)シクシク…。

特に歯周病の進んでいる方は要注意。歯周病が進んでいる方は、体表面に手のひら以上の潰瘍やびらんがあるのと同じ状態といわれています。そういった場所からは歯周病菌が侵入しやすそうですよね🥶。

 

さて、今回のテーマである、歯の無い方ではどうでしょう。歯がないので歯周

病はありません。では歯周病菌はどうでしょうか?

 

実は歯周病菌は歯が1本も無くても、お口の中に生息していることがわかっ

ています😲。歯肉や舌、頬、唇などいわゆるお口の中の粘膜といわれる場所の

表面はすべてといっていいでしょう。さらに粘膜の組織内や細胞の中にも入り

込み生息できることが知られています。特に多いのは舌苔です。舌の表面にある

白いやつですね👅。この舌苔が増えると歯周病菌も増えることがわかっていま

す。これは直接粘膜を調べなくても、唾液の中の細菌を調べると検出できるレベ

ルです。

 

さらには入れ歯からも見つかっています😲。入れ歯にも歯垢(プラーク、特

に入れ歯に付着しているものをデンチャープラークといいます。)が付着しますがその中に含まれますし、入れ歯の内部にも入り込んでいるとの報告もあります。清掃が不十分な入れ歯では、手入れがよい入れ歯に比べて歯周病菌の検出率が高くなります。

 

このように歯周病菌は歯が無くなってもいなくなりません。しかし歯周病は無いため、上記のように歯周病菌が直接体内に侵入する可能性は低くなります。しかし、お口の中は傷が付きやすいため油断はしない方がいいでしょう( ノД`)シクシク…。

 

その他の問題としては誤嚥性肺炎の問題もあります。また、歯周病菌について

は腸内細菌の組成に影響するという報告もあります💦。その結果、腸の壁がも

ろくなる、腸の壁を透過しやすくなることで、本来通り抜けられない悪い物質が

体内に入り込みやすくなってしまうんです。そしてこの悪い物質は全身を巡り

ます( ノД`)シクシク…。細菌流行りの腸活にも関わるかもですね。いかがでしょ

うか😞。歯周病が無くても結構怖くなりませんか🥶。

 

お口はすべての入口です。その入口が悪くなれば、その先も悪くなるのは当た

り前です😊。歯のあるなしに関わらずきれいにしましょうね。

お子さんが歯医者さんを好きになるために!

ひかる歯科ちえこども歯科には毎日たくさんのお子さんが来られます🙇。そんなひかる歯科ちえこども歯科ですが、開業以来一貫した1つの目標があります。それは、「現在診療しているお子さんが大きくなって、お口の中で困らない状態にすること、そしてそのお子さんに子供が生まれたあと、その子供を当院に連れてきてくれること。」です。

 

そのためにスタッフ一同、知識や技術の研鑽に務めています。そしてその知識や技術の中には、お子さんに対する対応も含まれます。特に小さなお子さんに対する対応は大事です。歯医者さんを嫌いにならないよう、好きになってもらえるよういつも考えています😊。

 

基本は明るく、楽しく、やさしくとなるのですが、そればっかりというわけにはいきません。ひかる歯科ちえこども歯科は医療機関Σ(・ω・ノ)ノ!やるべきこと、やれることはきちんとやらねばなりません。ですから治療が難しいお子さんでも少しずつ、できるように、わたしたちと信頼関係ができるように関わっていきます。まずは簡単なことから始めて、スモールステップで進めていき、いつのまにか治療まで終わっていたというのが理想ですね。そしてお子さんが楽しんでくれていたら最高です👍。

 

とはいってもお子さんは多種多様です。知識をかじっただけではなかなか難しいところもあります。でもひかる歯科ちえこども歯科のスタッフは大丈夫👍。経験も豊富(たくさんお子さんが来院してくれますのでドのスタッフも経験豊富になります😊。)ですし、子供好きが多いです(子供嫌いならそもそもひかる歯科ちえこども歯科で働いていないです😊。)。安心してご来院くださいね。

 

さてお子さんが歯医者さんを好きになるためには、もう1つ大事なことがあります。それは保護者の方の協力です😲。この保護者の方の協力次第で、歯医者さんでの嫌な出来事がいい出来事になることもあります。逆に、歯医者さんでのいい出来事が悪い出来事になってしまうのです。その協力とはなにか❓まず1つ目は、とにかく前向きな声掛けをしてあげることです。

 

例えば診療で泣いてうまく治療ができないとき、、、、、

「嫌だったね。」、「恐かったね。」、「なんでできないの。」

ではなく(# ゚Д゚)、

「すごい。」、「できたね。」、「がんばったね。」、「上手だったね。」

「楽しかったね。」、「また来ようね。」

と声かけしてください。

1番大事な人から褒められることは何よりの自信に繋がります。治療がうまく進まないとやきもきされるかもしれません。でも、大丈夫。お子さんのペースで確実にできるようになっていきますよ😊。

そして2つめです。歯医者さんが恐いというイメージを持たせないようしてください。歯医者さんが苦手な方は多いとおもいます😅。そりゃ、お口の中でわけわからんことをされるわけですからね。麻酔の注射もありますし💉、ドリルで歯は削るし🔩、血もでることがありますし、、、、、。そもそも歯医者さんを含めて医療機関なんて行かずにすむなら行きたくないところですよ😞。

 

ただ1つだけ確かなことがあります。歯医者さんが苦手な保護者のお子さんはもれなく歯医者さんが苦手です💦。前述した声掛けが後ろ向きになりやすいのもあるのですが、家庭でも歯医者さんが恐いという話を無意識のうちにしていることがほとんどです。嫌でも歯医者さんは最高だと言ってください((´∀`*))。最高ですか❓。最高です!。

 

私達もお子さんが歯医者さんを好きになるよう頑張りますので、保護者の方もご協力いただければ助かります。よろしくお願いいたします。

歯磨き粉を使うと、歯磨きする時間が短くなる❓

今回はよくいわれる歯磨きについての話題について検証していきます。今回は、『歯磨き粉を使うと歯磨きする時間が短くなる❓』についてです。おそらく聞いたことあるのではないでしょうか。結構患者さんにも聞かれます。

「歯磨き粉を使うと爽快感がでやすいため、すぐに磨いた気になってしまうから。」、「歯磨き粉に入っている発泡剤のせいで、お口の中がすぐに泡でいっぱいになってしまうから。」など、一見もっともらしい理由まで添えられています。納得してしまいそうですね😞。

では実際どうなのでしょうか。これに関しては論文がきちんとでています。どんな論文か簡単にみてみましょう👍。

🌟ある集団に対して以下3通りの歯磨きをしてもらい、その時間を計測した。

  • 歯磨き粉を使わない。
  • 歯磨き粉を使う。(発泡剤無し。)
  • 歯磨き粉を使う。(発泡剤あり。)

ただし2と3の歯磨き粉の成分は、発泡剤の有無以外同一とする。

さて結果はどうだったのでしょうか❓

結果は3つのやり方とも歯磨きの時間に差はでませんでした😲。歯磨き粉の使用の有無、そして発泡剤配合の有無に歯磨きの時間は関係がないことがわかったんです。ですから歯磨き粉を使うと、歯磨きをする時間が短くなるというのは完全にデマなんです。

逆に歯磨き粉を使わない方では、ブラッシング時間が短くなってしまうとういう報告があります😲。やってみるとわかるのですが、歯磨き粉を使わないと、歯ぐきに痛みがでやすくなるため、とても磨きにくくなります。歯磨き粉が歯ブラシの滑りを良くしてくれているんですね(緩衝作用とよんでいます。)。また、爽快感や心地よさも激減です。人間だれしも嫌なこと、面倒くさいこと、楽しくないことはしたくないものです😞。歯磨きを使った方が、気持ちよくしっかり歯磨きできるんです👍。

ただ歯磨き粉を使うとお口の中が泡でいっぱいになり磨きにくい方もいるかもしれません。そういった方は発泡剤の少ないタイプの歯磨きを選んでください。もしくは水分が多いと発砲しやすくなるため、歯磨き前に唾液を吐き出したり、水をつけずに磨くようにしてください👍。これだけで結構変わりますよ。

歯磨き粉を使って歯磨きの時間が短くなることはありません。むしろ歯磨きしやすくなりますし、気持ちよさも与えてくれます。また、歯磨き粉に含まれる様々な薬効成分も見逃せません。自分に合った歯磨き粉を是非みつけてくだあい。はっきりいって歯磨き粉を使わないという選択肢はありませんよ。

シーラントの下に虫歯菌が 残っていたら どうなりますか?

今回は時々ある質問から😊。それは、『シーラントをする前にばい菌を全部取りきっているのかどうか?』というものです。うん、シーラントに関して調べている方の質問ですね。歯科関係者かな?しかも若干答えづらい質問です💧。何故なら残っている可能性がかなりの確率であるからです💦。エーって思いますよね😱。

シーラントは歯の溝が虫歯にならないように予防的に埋めてしまう処置です。シーラントを行う前にブラシや超音波で機械的に清掃したり、薬液で化学的にきれいにします。もちろん徹底的にやります。しかし深い溝の底にはどんなにがんばってもばい菌が残ることわかっています😲。もう一度いいます。残っているんですよ(m´・ω・`)m ゴメン…。大事なことなので2回、、、、、。では、これら残ってしまったばい菌の上にシーラントをすると、どうなってしまうのでしょうか?悪くなってしまうのでしょうか?

虫歯は歯の表面に付着した虫歯菌によって引き起こされるダイナミックな変化といえます。普段は虫歯菌とお口の中の環境や歯との力のバランスが保たれていますが、歯ブラシの不良や不適切な食生活により、虫歯菌の活性が勝ってそのバランスが崩れると、虫歯菌が産生した酸によってしだいに歯の硬組織が崩壊し、病変が進行します😞。

逆手にとれば、虫歯菌の活性を押さえることができたら、虫歯の進行は止められるということです。シーラントをすると、シーラントに覆われた虫歯菌と外界が遮断され、虫歯菌への栄養供給が断たれます。栄養が届かなくなった虫歯菌は活性が抑えられるのと同時に、その数を減らしていきます。結果として、歯の溝における虫歯の進行は止まります。まさに兵糧攻め😊。虫歯菌がシーラントの下に残っていたとしても、基本的には大丈夫です。

私が言っているだけでは心配ですよね。実はきちんと論文でも報告されているんです😊。簡単にまとめさせていただきますが、まずシーラントを行った後にばい菌が増殖したという報告はありません。むしろ減少しており、シーラント処置歯はシーラント未処置に比べて平均総ばい菌数が100分の1になっていたと報告されています。さらに、約50%においてはシーラント処置後に生きているばい菌がいなくなっていたとのことです👍。

いかがだったでしょうか。シーラントをして虫歯が進みやすくなることはまずありません。虫歯のリスクが高い方にとってはとても有益な処置となります。

不安なことがあったらなんでも聞いてくださいね。

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