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洗口液は何がいい?

さて今回はよくある質問から💦。「おすすめの洗口液はありますか?」についてです。私自身は歯磨き粉を使っての歯磨きの後、うがいをしないケアをしていますので、普段は洗口液を使っていません。のどが痛いなど、風邪のひき始めに使うぐらいですかね。一応、おすすめ(私が好きで効果も十分と思っている洗口液。)はありますので、医院ではそれが売りにでています。ちょこちょこ売れています。

 

さてこの洗口液、様々なものが売りに出されています。効能も虫歯や歯周病予防はもちろん、プラークの付着を抑えたり、口臭予防や知覚過敏、歯を白くするなど様々。どれを使うか迷いますよね😅。何がいいんでしょうかね?

 

私個人の考えとしては、「好きなものを使ってください。」です。自分の求めている効能があり、味や匂い、爽快感など、好きなものでいいのではないかと思います。

 

なんかやる気なさそうでしょう😊。それもそのはず。この洗口液、たくさんの有効成分が含まれていますが、歯磨きをしっかりせずに使ってもあまり効果が出ないんです。お口の中の汚れ、プラークはバリアを張っています.

これを物理的、機械的に破壊しないと、有効成分が入り込めないんです😅。これを壊してくれるのが歯磨きそのものです。ですから、歯ブラシのあて方、動かし方は、どの洗口液を使うかよりはるかに重要です。洗口液でうがいをするだけでは、歯磨きの代わりにはなりえません。あくまで補助という位置付けと考えていただければと思います💧。

こういった理由から、私個人は洗口液を重要視していません。やはり基本となる歯磨きを重視します。しかし、この洗口液、歯磨きをしっかりした後に用いれば効果は絶大です。かゆい所までよく手が届くといいますか、補助としては大変頼もしい。優秀です😊。また、忙しくて歯磨きできない、でもお口の臭いが気になる時なんかはいいですよね。災害時などに用いられる、水が無くても大丈夫なタイプもあり、役立っています。その特性をしっかり理解して正しく使っていただければと思います。

 

洗口液について最後にもう1つ!アルコール含有の洗口液、特にアルコールに弱い方は注意してください😞。患者さんの中に「お口の中の皮がむけてはがれる」、「お口の中がひりひりする」などと症状を訴えて来られる方がいます。すべての患者さんではありませんが、洗口液の使用の中止、もしくはアルコールを含まない洗口液に変更したところ症状が無くなった方が結構いらっしゃいます。当院だけでも10人ほど。参考になれば幸いです。

うがいのできないこどもに歯磨き粉を使っていいの?

さて、今回はよくある質問からです。それは、『うがいのできないこどもに歯磨き粉を使っていいの?』というもの。この場合のうがいのできないこどもとは、歯がでてくる6ヵ月頃から、うがいができるようになる2才頃までのこどもを指しています。答えとしては使っていただいて大丈夫です😊。ただしフッ素が入っているものでお願いします。またさらにいくつか注意点があります💦。

実は以前まで(20年ぐらい前でしょうか。)は、うがいのできない2才以下のお子さんの場合、フッ素を含有しているかどうかにかかわらず歯磨き粉の使用は推奨していませんでした。しかし、効果的な虫歯予防のためには歯が出てきた直後からフッ素の応用が望ましいとされ、現在は大きく見直されています。ですから是非使っていただければと思います。

では使う際の注意点をみていきましょう。

 

☆フッ素濃度は500ppm(泡状歯磨き粉であれば1000ppm)🌟

一般の方や小学生以上のお子さんが使う歯磨き粉よりフッ素濃度が低めになっています。この点はご注意ください。乳幼児向けと書いてあればまず大丈夫かと思います。当院にも置いてありますが、よく売れていますよ😊。ちなみに当院に置いてあるのはバナナ味です🍌。

 

☆使用量はお子さんの爪の先ほどの量🌟

1回の使用量はお子さんの爪の先ほどの量とよく言われています。いろいろな文献や本にこう書かれているのですが、わかりにくいですね。お子さんの切った爪程度の量と思っていただいてかまいません。ごく少量ですね😊。これでもわかりにくいかな😅。

 

☆残ったものは拭き取る🌟

泡なども含め歯の面やお口の中に残っているものはガーゼなどで拭き取ってください。歯磨き粉の使用量も少ないため、毎日飲み込んだとしても副作用がでる心配はまったくないのですが、本来飲んだり食べたりするものではないからですね。

 

☆歯磨き後は飲んだり食べたりしないでください🌟

うがいはできませんのでいいのですが、できれば30分ほど飲んだり食べたりを控えてください。せっかくフッ素入りの歯磨きを使っているのに効果が激減してしまいます。でも、ぐずったりするんですよ(笑)。

 

☆お子さんの好きな味を探そう🌟

お子さんが好きな味をさがしましょう。この時期の歯磨きは将来のお口の中を左右します。できれば歯磨きを好きになってもらいたい。嫌いにならないでほしい。親子で楽しんでくれるといいですね。

ちなみに好き過ぎて歯磨き粉を食べる子がいらっしゃいます。食べ過ぎるとお腹を壊すなどの中毒症状がでることもあります。保管はお子さんの手が届かない所へお願いします。

いかがだったでしょうか。ちょっとめんどくさい感じもあるかもしれません。でも、この時期のフッ素の予防効果は絶大です。必ず効果はでてきます。是非、将来を見据えつつ、歯磨きを親子で楽しんでください。

2才!虫歯菌が感染しやすいです!

さて、今回は虫歯菌が感染しやすい2才頃(概ね1才半から2才半)について考えていきます。この時期は『感染の窓』とも呼ばれており、本当に虫歯菌の感染が起きやすい、時期となっています。でも、なんで感染しやすいのでしょうか。その理由をみていきましょう😊。

☆第2乳臼歯がでてくる時期なんです💧

第2乳臼歯とは1番奥のこどもの歯です。大体2才を過ぎるとでてきます。1番大きく表面積も広い歯で、歯の溝も深く、奥なので磨きにくい。虫歯菌は歯の表面にくっついて感染していきますが、この第2乳臼歯は感染する絶好のターゲットとなっています。一言で言えば、『虫歯菌がくっつきやすく、磨きにくい。』です。念入りに磨いてあげてください😊。

☆感染への抵抗力が低い時期なんです💧

1才を過ぎると卒乳をしていくことが多いかと思います。実は母乳の中には母乳抗体というものがあり、お口の中を感染から守ってくれています。卒乳が進めば進むほど、この抗体が減っていきます。さらに自分自身の感染への抵抗力(免疫力。)も未発達なため、虫歯菌の感染がしやすいのです。これが2才頃と重なります😞。

☆行動様式が変わってくるんです💧

2才半を過ぎると自我がだんだん芽生えてきます。「イヤだ、イヤだ。」で代表される反抗期(イヤイヤ期ともいいますね。)になります(# ゚Д゚)。親との距離が少しできて、唾液感染する機会が少なくなります。その後、思春期までは唾液感染の機械は無くなります😊。

 

でもなんで思春期頃になると、また唾液感染の機会が増えるんですかね。長年考えているのですか、真面目な私にはわかりません❓。もっと私の知りえない大人の世界が関係しているのでしょうか(。´・ω・)?。オトナブルー❓

 

さていかがだったでしょうか。これが2才頃(概ね1才半から2才半)に虫歯菌が感染しやすい理由です。最も注意していただきたい時期ですね😅。そしてもう1つ、虫歯の感染に関しては2才を境に大きな違いがでるものがあります。

 

それは将来の虫歯へのなりやすさです。その研究結果をみてみましょう。スウェーデン、イエテボリ大学の研究です。

2才前に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 5.0

2才後に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 0.3

 

おわかりでしょうか。2才を境に16倍近い差がでています。将来虫歯にならないようにするには、虫歯菌への感染をできるだけ遅くすることが大事です。少なくとも2才以降にすることが大事となります😊。

 

この頃本人に虫歯を防ぐ術はありません。周りの方々で防いでいくしかありません。歯ブラシはもちろん、食生活や食器を共用しないなどの工夫をしましょう。フッ素も役立ちます。周りの方々のお口の中をきれいにするのも大事です。是非、みなさんでお越しください。みんなでこの大変な時期を乗り越えましょう。

フロスの選び方は?

さて、今回はよくある質問からです。それは、「どんなフロスを選べばいいですか?」というもの。特にワックス無し(アンワックスともいいます。)とワックス付きの違いを聞かれる事は多いです。特徴などいろいろみていきましょう。

 

まずフロスについてです。歯と歯の間に付着したプラークは歯ブラシだけでは除去するのは難しいです。そこでフロスの使用が推奨されています。歯科で用いられるフロスは木綿糸と違って、撚り上げていないナイロン製の線維を束ねたものとなっています。歯に押し当てると平板上となって広い面積で歯面に接触することで、プラークを効率的に除去できます。枝のあるタイプやフロスだけのもの、細いフロスや太いフロス、また、ワックス無しやワックス付きのものなど様々なものが売られています。

 

まず枝のあるタイプと、フロスだけのものについてです。基本的には枝のあるタイプがお子さんの仕上げ磨き、自分で使う場合どちらにおいても使いやすいですね。ただ、フロスだけのものも利点があります。それは横から抜けるということ。お口の中の状態によってはフロスがほつれやすかったり、歯と歯の間に入れたはいいけどなかなか出せない方もいらっしゃいます。そういった方はフロスだけのものが使いやすい時もあります。

 

次は太さについてです。通常、歯と歯の間に通すときは細いタイプで大丈夫です。太い方がプラークは除去しやすいですが、歯と歯の間に通しにくくなります。そもそも太いタイプの方が適している方は歯間ブラシの使用を考えましょう💦。太いフロスが適しているのは、一番後ろの歯の裏側やブリッジの橋の下(歯の無い部分)を清掃する時です。

 

最後によくある質問、ワックス無しとワックス付きについてです。ワックス無しのものが滑りにくくおすすめされることが多いのですが、両者でプラークの除去効果に差は無いといわれています。ワックス無しの方がプラーク取れそうですけどね❓

 

ワックス付きのフロスの方はスムーズに通しやすくほつれにくいため、歯と歯の間が緊密で通しにくい方や歯と歯が重なっている方(叢生)、歯と歯の間に歯石が多くの歯石がついている方、詰め物や銀歯などが多い方などに使いやすいとされています。

 

一般的には枝のあるタイプで、細め、ワックス無しがおすすめです。人によってはワックス付きといったところでしょうか。フロスは面倒くさいですし、なかなか大変ですが、とても虫歯歯周病予防に有用です。是非始めてくださいね。

 

給食後、30分歯磨きしては駄目ですか?

本日はこの質問です。一時期テレビなどでも話題になりましたね💦。食後すぐに歯磨きをすると、歯が削れやすいのでやめましょうというもの。30分は時間をおいて歯磨きをしたほうがよいと言われていました。当時はお子さんを持つお父さん、お母さんはもちろん、学校の先生からも聞かれたりしたものです。さて、その真意のほどはいかに?

 

結論から言いますと、給食後にすぐに歯磨きをしても何の問題もありません。いままで通りで大丈夫です😊。では、なぜこんな話になってしまったのでしょうか?

 

このようなことが話題になったのは、「酸性食品接種後すぐに歯磨きをすると歯がすり減ってしまう危険性が高まる」、という報告が欧米を中心に報告されていたためです。注意していただきたいのは、『食事』ではなく『酸性食品』となっている点です。この『酸性食品』がいつの間にか『食事』にすり替わってしまったのです😲。

 

実際に歯が酸で溶けていく病気はあります。酸蝕症と呼ばれており、以前はメッキ工場やガラス工場で出る酸性のガスを吸うことによって起こる職業病の1種でした。現在では酸性の食べ物や飲み物の過剰摂取が1番の原因となっており、生活習慣病と言ってもいいかもしれません。酸性の飲食物として例をあげると、レモン・コーラ・サイダー・栄養ドリンク・ビール・梅酒・赤ワイン・柑橘類・酢・もづく・スポーツドリンクなどたくさんあります。その他の原因としては逆流性食道炎、拒食症などで嘔吐を繰り返す方にもみられます。胃酸は強い酸性ですからね💧。酸は歯の大敵です。

 

実はこの酸蝕症、欧米人の方が日本人よりずっと多いと言われています。つまり上記の報告をもう少しくわしくすると、「酸蝕症の多い欧米人が酸性食品を食べた後に歯磨きをする」、という条件付きでの話となります。ただ食事をしただけとういう話ではありません。しかも酸蝕症の原因が食後すぐの歯磨きであるのかどうかは、はっきりしていなかったりします。

 

日本人は欧米人に比べて酸蝕症の方は少ないです。今後は増えていく可能性がありますので、その方の歯の状態や食べる物によっては食後の歯磨きに注意が必要になるかもしれません。しかし、給食に関してはまず大丈夫と言っていいかと思います。お子さんで酸蝕症になっている方は大人の方よりさらに減ります。また、給食でそんな酸性の食べ物ばっかりでてくることはありません。なによりイギリスで出版されている酸蝕症の教科書「Dental Erosion」でも、「一般に食後すぐに歯を磨くべきである。」と注意されています😊。時代とともに歯磨きの仕方も変わったりするのですが、今のところ、食後すぐに歯磨きしても問題はありませんよ。

歯磨き粉ってどれがいいですかね?

さて今回はよくある質問から。「おすすめの歯磨き粉はありますか?」についてです。もちろんおすすめ(私たちが好きで効果も十分と思っている歯磨き粉。)はあります。当院では大人の方に向けて、私のおすすめと副院長のおすすめを1種類ずつ、こども向けではフレーバーの違いを別と数えると6種類ほど置いています。まずまず売れ行きは好調です。

 

しかし、当院に置かれている歯磨き粉なんて全体のほんの一部にすぎません。世の中にはたくさんの歯磨き粉が売りにだされています。それも様々な効果が謳われていますよね。虫歯や歯周病予防はもちろん、知覚過敏や口臭予防、歯を白くするなどたくさんあります。どれを使うか迷いますよね。

 

さて、ここで結論をいいますと、「好きなものを使ってください。」となります。歯磨きは毎日するものです。味や舌ざわり、発砲の具合もとっても大事。まずは楽しく、そしてストレスなくできることを最重要視してください。特にお子さんは味や舌ざわりにとても敏感です。歯磨きを好きになってもらうため、仕上げ磨きがやりやすいよう、お子さんが喜ぶ歯磨き粉を探してあげてください。毎日の歯ブラシがおいしくない、まずいと嫌になっちゃいますからね。大人の方は、効果を重要視してもいいと思います。お口の中で気になることにあわせて、歯磨き粉を選ぶのもモチベーションをアップさせてくれます。効果がでれば、より歯磨きに対するやる気がでるというものです。

 

好きなものを使ってもいい他の理由も挙げておきます。最近の歯磨き粉は特殊なものを除くと、最も大事な虫歯・歯周病予防に対する有効成分が、ほとんどの製品で含まれています。それぞれ特徴を持ってはいますが、大事な所はきちんと押さえている。日本の歯磨き粉は優秀なんです。

 

しかし、注意してほしいことを最後に1つ。歯磨き粉に含まれるたくさんの有効成分、これらは歯磨き自体がきちんとできていないと効果が十分に発揮できません!お口の中の汚れ、プラークはバリアを張っています(水星の魔女でいえばコンポガンビットシールドです。かっこいいですよね)。これを物理的、機械的に破壊しないと、有効成分が入り込めないんです。これを壊してくれるのが歯磨きそのものです。ですから、歯ブラシのあて方、動かし方はもっと重要です。これは洗口剤にも同じことがいえます。

 

時々歯磨き粉を使わない方もいらっしゃいますが、とてももったいないです。今の歯磨き粉はとっても優秀で、昔みたいに歯の表面を傷つけたりすることもありません。たっぷりつけて大丈夫。是非、お気に入りの歯磨きを見つけて、楽しく歯磨きしましょう。

 

歯ブラシをあてる強さって?

今回は歯ブラシのあてる強さについてです。

 

これを私達はブラッシング圧と呼んでいます。歯ブラシを当てる角度や動かし方も大事なのですが、このブラッシング圧もかなり重要な要素です。少しみてみましょう😊。

 

まずは理想的なブラッシング圧からです。これは150gから200gといわれています。ハカリなどに歯ブラシを押し当ててみてください。以外に軽いタッチなので、驚かれるかもしれません。お口の中の汚れを取る時のイメージとしては、ゴシゴシこすって取るのではありません。毛先ではじくようなイメージなんです。このため歯ブラシのコシは大変重要で、毛先が開いたりしてきたらすぐ買い替えることをおすすめします。かなり汚れの除去効果が落ちてしまいますので。

さてこのブラッシング圧ですが弱くても強くても駄目です。それぞれ何が駄目なんでしょう?

 

☆ブラッシング圧が弱いと💧
単純に汚れがとれません( ノД`)シクシク…。

☆ブラッシング圧が強いと💧
汚れはまずまず取れるでしょう。しかし歯や歯ぐき、歯ブラシに強い力がかかることでいろいろと悪いことが起こってきます。

歯ぐきが下がりやすくなります
歯ぐきを傷つけやすく、結果として歯ぐきが下がりやすくなります。歯ぐきが下がる要因は年齢や歯周病、咬む力などいろいろとありますが、このブラッシング圧が強いというのは結構大きな要因なんです。歯ぐきが下がっている方は、ブラッシング圧を一度見直してみてください。

歯が削れてきます
特に歯ぐきが下がっている方はより注意が必要です。歯の頭の部分はエナメル質という非常に硬いもので覆われているのですが、歯ぐきが下がってみえてくる歯の根っこの部分はこのエナメル質がありません。それでも骨と同じぐらいの硬さはありますが、毎日強い力で磨いているとだんだん削れてきます。歯ぐきの近くの歯がくぼんだりしていませんか?これをくさび状欠損と呼んでいます。これがある方はブラッシング圧が強い方が多いです。また咬み合わせが強いことも多いですね。
虫歯や歯周病とは違いますが、歯やはぐきが無くなっていることは変わりません。状態によってはしみたり、痛んだりしてきます。知覚過敏なんていわれていますね。知覚過敏もいろいろな原因があるのですが、前述した歯ぐきが下がること、そしてくさび状欠損は原因として大きな割合を占めます。

歯ブラシがすぐに駄目になります
汚れを落とす力もすぐに無くなります。経済的にも時間的にも無駄になってしまいます。
さて、お口の中をみてみましょう。歯ぐきや歯にそういった所見はありませんか。あればすぐにブラッシング圧をチェックしてみてください。150gから200gですよ!

 

ほかにも、歯ブラシの持ち方はどうでしょうか?グーで握っていませんか?歯ブラシの持ち方はペングリップですよ。

いわゆるペンを持つときの持ち方ということです。グーで握ると自然と力が入ってしまうので注意が必要です。

でもこのブラッシング圧、なかなか難しいんですよ。わからないことがあればいつでもご相談くださいね。

歯磨きやフッ素はいつからしたらいいですか?‐お母さんからいただく質問より

さて今回は赤ちゃんがお産まれになったお母さんからよく聞かれる質問から😊。

それは「歯磨きやフッ素塗布はいつから始めたらいいですか?」というものです。

 

正解からいいますと、「歯が生え始めたらすぐにでも!」です。

 

最初にでてくるこどもの歯は下の前歯で、産まれて半年ぐらいででてきます。この頃は飴やチョコレートなどの甘い物はもちろん、離乳食も始まっていない時期ですよね。歯磨きフッ素塗布なんて必要ないと思われるかもしれません。それでも始めた方がやっぱりいいです。歯磨きとフッ素塗布、それぞれした方がいい理由をみていきましょう😊。

 

☆歯ブラシをしてあげましょう

 

出てきたばかりの歯は実は少し弱いんです。おっぱいやミルク、少し大きくなって離乳食が中心とはいえ、歯の表面や歯と歯の間には汚れが溜まります。とくに哺乳瓶やマグがいつもあたる前歯は気をつけてください!哺乳瓶カリエス(ボトルカリエス)というものがあるぐらいです🍼。特に1才半を過ぎて哺乳瓶を使っているお子さんは要注意。くわしくは検索してみてくださいね。

 

歯ブラシとフロスを使っていただくのが理想ですが、赤ちゃんが動き回って難しいこともあるでしょう。困っているのなら歯と歯の間はフロスをして、あとはガーゼで拭いてあげてください。ただし奥歯が出てくる頃にはガーゼは卒業です。汚れが溜まりやすい奥歯の溝はガーゼで磨けません。歯ブラシが必須となります。

 

この頃から歯ブラシをした方がいい理由としては慣れもありますね。反抗期が始まってから急に歯磨きを始めてもなかなかうまくいかないことが多いです。下手したら歯磨きが嫌いになってしまうときもあります。赤ちゃんの頃からお口の中をさわられることに慣れさせておくことが大切です。なんなら歯がでてくる前から遊びをかねてさわってあげてください。吸ってもらったり、唇や頬を引っ張ってあげたりなんでもいいです。ふれあいもできて一石二鳥ですよ。

 

☆フッ素塗布をしてあげましょう

 

次はフッ素塗布。こちらは歯がでてからで大丈夫です。歯がでていないと意味がありません。先程も書きましたが出てきたばかりの歯は少し弱いんです。でもフッ素の取り込みも高くなります。しっかり歯を強化してくれるんです。これは出てきたばかりのおとなの歯にもいえますので、覚えておいていただければと思います。年齢に合わせたフッ素スプレーやジェル、歯磨き粉がありますので是非ご相談ください。うがい無しで大丈夫ですので、安心してお使いください。

 

当院には1才未満のお子さんもたくさん受診されています。まだ必要無いかもなどと思わず、気になることがあればいつでもいらしてください.

 

大事なお子さんのお口の中を一緒に守っていきましょう😊。

歯ブラシの選び方

今回はよく聞かれる質問についてです。

歯ブラシってどれがいいんですか?

実はこれ、なかなか難しい質問なんです。

お口の中の大きさや状態は人それぞれ、本来はオーダーメイドで作るべきものですが、そういうわけにもいかない。かといって私たちもすべてのメーカーの歯ブラシを使ったことがあるわけではないので、「あなたはこのメーカーのこれがいいです。」ともなかなかいえない。歯ブラシソムリエみたいな方が医院にいてくれるといいんですけどね。目指してみますかね。おすすめの歯ブラシは医院にて購入できますが、すべての人にあうわけではないのが現状です。

しかし、皆さんに共通して、これだけは押さえていただければというのはあります。1つ1つみていきましょう😊。

☆歯ブラシの硬さ・・・よく聞かれます!
これは『ふつう』や『ミディアム』で大丈夫です。歯や歯ぐきを傷つけることなく、歯と歯の間や歯と歯茎の間にも毛先が入りこみやすく、汚れをとる能力も高いですね。
『やわらかい』や『ソフト』は歯ぐきがかなり弱っている方、歯ぐきの手術をした後など、通常通り磨くと痛みがある場合などに使います。汚れをとるのには不利です。
一方、『かため』や『ハード』、汚れはとれるんですが、歯や歯ぐきを痛める可能性が高いです。また細かい所に入り込みにくく、歯と歯の間や歯と歯ぐきの間をきれいにするのには向きません。

★歯ブラシの大きさ・・・なかなか難しい、、、
こればっかりは人それぞれです。大きい方が汚れは取りやすくなります。しかし、大きすぎると歯ブラシが入れにくくなり、毛先があたらなくなります。特に、上下の奥歯の頬っぺた側と下の歯のベロ側、ここは入りにくい😞。ここにしっかりと入れることができる歯ブラシ、そして汚れをとることができる歯ブラシがおすすめです。難しい方は大きい歯ブラシと、小さな歯ブラシを併用するのもおすすめです。

☆歯ブラシの毛先の形・・・やまぎりカットや先細などいろいろありますね!
好きなので大丈夫です。毛先の形より、毛先が目的の位置にあたるかどうかが重要です。

☆歯ブラシの密度・・・最近は高密度のものが多いです!密度が高い方が汚れは取りやすいです。

★いつ買い替えるか・・・つい買い忘れますよね
毛先が開いたらというのはよく聞くと思います。ちなみに理想的な歯ブラシをあてる力は150gから200gです。ハカリなんかで一度計ってみてください。案外軽いタッチですが、これで歯ブラシの毛先が簡単にしなってしまうようでは駄目です。汚れはとれません。買い替えましょう。

しかしなんといっても大事なのは磨き方です。どんないい歯ブラシを使っても磨き方が悪ければ意味がありません。逆に、磨き方が良ければどの歯ブラシでもある程度大丈夫。【弘法筆を選ばず】ってやつですね。まあ、そこまで極める必要もないかと思いますので、皆さんも自分にあった歯ブラシをみつけましょう。ストレスなく汚れもスムーズに落とせることが理想です。
ちなみに歯と歯の間は、歯ブラシだけできれいにするのは難しいことがわかっています。どんなに理想的な歯ブラシでも、6割ぐらいしか汚れがとれないといわれているんです。良ければフロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどの併用をおすすめします。

入れ歯のお手入れの仕方

今回は入れ歯の清掃についてです。

ご自分の歯に気を使う方は多いと思います。ところが入れ歯になるとどうでしょう。ある文献では、入れ歯を入れている方の88%において、入れ歯の状態が不衛生であったと報告されているんです。

実は入れ歯にもプラーク(歯垢)が付きます。これを特にデンチャープラークと呼んでいます。さらにこれが石灰化すると歯石になることもあります。ばい菌の塊であるデンチャープラークがお口の中や体にとっていいわけがありません。きれいにした方がいいにきまっていますよね。

ではどうするか?

まず一番大切なこと、これは機械的な清掃が基本であるということです。お口の中でいえば歯ブラシです。お口の中のプラークは歯ブラシで機械的に除去しないときれいになりません。洗口剤だけでは駄目なんです。入れ歯の清掃もブラシによる清掃が基本。よくコマーシャルなどで流れる義歯洗浄剤、これはあくまで機械的清掃の補助です。これを勘違いされている方が非常に多い。「おじいちゃん、お口臭い!」のフレーズでおなじみの義歯洗浄剤のコマーシャル、いい意味でも悪い意味でも影響はかなり大きかったようです。

 

やり方ですが、できれば義歯用の歯ブラシを準備していただいた方がいいですね。使いやすいです。研磨剤の入った歯磨き粉を使うと入れ歯の表面が傷つき、汚れが付き易くなります。義歯専用の研磨剤が入っていないものが望ましいですが、ハンドソープや中性の食器用洗剤でもかまいません😊。しっかりすみずみまで磨いてあげてください。注意点としては滑って落としやすいことでしょうか。落として割れてしまったり、小さな入れ歯ですと排水溝から流してしまう方が結構いらっしゃいます。落としても大丈夫なように、水を張ったタライや洗面器を下に置いておくと安心です。そのうえで入れ歯洗浄剤を使うようにしてください。

 

ちなみに入れ歯洗浄剤も種類があります。酸性やアルカリ性の入れ歯洗浄剤は金属部分に対して腐食作用を持つものもありますのでご用心!わからなければ中性が無難です。

では磨くときに注意する場所です!!!

 

もちろん全体きれい磨いていただきたいのですが、特に注意しないといけないのは、違うものがくっつけてある場所。わかりやすく色でいうと、金属とピンクの境目、金属と白の境目、ピンクと白の境目、白と白の境目となります★。わかりますかね。ここはきれいにひっついているようにみえますが、微細な凹凸がありデンチャープラークが付着、繁殖しやすいです。特にご注意ください。

デンチャープラークは口臭の原因となりますし、義歯そのものを劣化させます。唾液を通して歯や歯ぐきと行き来することも分かっています。そしてなにより誤嚥性肺炎など全身的な影響も大きいといわれています。でもとっても大事な入れ歯、毎日きれいにしてあげてくださいね。

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