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インプラントとフッ素!歯磨き粉も注意?

さて今回はよくある質問からです。それは、「インプラントをしている人はフッ素入りの歯磨き粉を使ってはいけないの?」というもの。インプラントしていない方からすると❓って感じでしょうね。ひょっとしたらインプラントをしている方でも、インプラントとフッ素の関係について知らない方がいるかもしれません。まず、どういったことかみていきましょう。

 

インプラントにはチタンが使われています。とても優れた金属材料で、現在インプラント治療はこれなしには成立しないといっても過言ではありません😊。からだはふつう、異物が入ってくると排除しようとします。でもチタンは、顎の骨に埋め込んでも排除されずに、むしろがっちりと骨と結合してくれるんです。その他にも腐食しにくく、アレルギーも少ないなど、からだに埋め込む材料として、とても優れた性質を持っています。

 

ところが弱点があって、チタンはフッ素に触れると腐食してしまうんです。現在販売されている歯磨き粉にはたいていフッ素が入っているので、心配になるのも仕方がありません。高価なインプラントが錆びて折れたりしたら大変ですからね💦。

 

でも、安心していただいて大丈夫です😊。チタンがフッ素でどれほど腐食するのかについては、きちんと調べた研究データがあります。日本の歯磨き粉に含まれるフッ素濃度ぐらいでは、お口の中に残るフッ素はごく微量で低濃度。日常的に使用しても問題ないことがわかっています。さらに、インプラントの大部分は顎の骨の中に埋まっていますし、お口の中にでる部分も人口の歯で覆われています。この点からみても、フッ素がインプラントに直接触れる機会は限定的であり、影響は少ないと考えられています。

 

フッ素を使わず、残っている歯の虫歯予防が十分でないと、新たな治療が必要になったり、将来的にまたインプラントが必要になってしまうかもしれません。あれやこれやを天秤にかけ総合的に判断すると、フッ素入り歯磨き剤の使用は有益かつ大事と考えられます。最近ではインプラントに対してもいい効果があるとの報告もありますし、是非毎日お使いください😊。

 

ただし、歯科医院でのフッ素塗布には注意が必要です。歯科医院で塗布するフッ素は高濃度となっているため、当院でも酸性のフッ素塗布剤については使用を控えるようにしています。使用する場合もインプラントの入っている歯を保護して用います。

 

ちなみにインプラント自体は虫歯にはなりません。でも、歯周病にはなります。インプラント周囲炎と呼んでいます。インプラントを支える顎の骨が無くなれば、とれちゃうことも😲。しっかりケアしましょうね。

 

歯肉マッサージって効果ある?

みなさんは歯肉マッサージって聞いたことありますか?雑誌などで取り上げられたり、時々ブームになっていたりしますよね👍。歯医者さんでも力を入れているところもあります。ただこれもブーム的なものがあるようで、力を入れてやっている時期もあれば、やっていない時期もあったりします😞。

 

歯肉マッサージと聞くと、歯ぐきを中心にじっくりとマッサージをするイメージがあるかもしれません。もちろんそういったやり方もあります。実際やってもらうと結構気持ちいいです👼。でもそこまで難しく考えなくても大丈夫😲。普段している歯磨きでも十分その効果はあるんです。

 

では歯肉をマッサージするとどんないいことがあるんでしょう❓

 

🌟気持ちいい。リラックスできる。🌟

 

マッサージって気持ちいいですよね。眠くなってしまいます。まさに癒し。これだけでもしてもらう、する価値がありますよね👍。この考えを1番取り入れてもらいたいのは、お子さんの仕上げ磨きのときです。ただ磨くのではなく、やさしくマッサージするように、さらにゲーム感覚で楽しさもおり交えながら磨いてあげてください。きっとお子さんも歯磨きが好きになってくれますよ。

 

歯肉マッサージの効果は癒しだけではありませんよ。細胞学的にも大変高い効果があることが実験で報告されています。

 

◎歯ぐきの粘膜上皮が丈夫になり、その増殖機能が高まることがわかっています。これにより、歯ぐきの表面が傷つきにくくなります。また、バイ菌が歯ぐきの表面を通りにくい状態となり、バイ菌に対する防御機能も上がります👍。

 

◎歯ぐきに外から刺激が伝わることで、歯ぐきの内部を構成する細胞(線維芽細胞といいます。)の増殖が促進されることがわかっています。歯周病などで歯ぐきの内部まで傷ついたとしても、すみやかに線維芽細胞が増殖し歯ぐきの修復にあたります。結果として歯周病などの進行を防ぎ、治癒を促進します👍。

 

◎血流が良くなります。これにより歯ぐきの細胞が活発化しますし、バイ菌に対する抵抗性も上がります👍。

どうでしょう。歯ぐきを傷つけるほど強くやり過ぎるとさすがに問題がありますが、基本的にいい効果しかありません。これらの効果は

歯ブラシでも十分得られる効果です😊。もちろん歯ぐきを中心にしっかりマッサージをすれば、より高い効果が得られるでしょう。歯肉

マッサージ専用の器具も販売されていますので、1度使ってみてもいいかもしれませんね。

 

歯磨きというと、どうしても汚れをとるとういう義務的な作業のイメージが強いですよね😞。でも実はこういった隠れた効果を持ってい

るんです。今日から歯をみがくときは、歯ぐきのマッサージをしているんだと思いながらすると、癒されたり、楽しくなるかもしれまん

よ。

入れ歯の作り替えは できれば おすすめしません!

さて、今回は入れ歯の作り替えについてです。私はあまり入れ歯の作り替えをおすすめしません。壊れても修理や調整で大丈夫なら、そのまま経過をみます😊。私の方から「作り替えましょう。」ということは、まず無いです。

 

そんな私でも仕方なく入れ歯を作り替えるのは、、、、、

 

⓵、入れ歯を無くされた時💧

実は結構あります。間違って捨ててしまったり、洗面所やトイレなどで流してしまったりといろいろです( ノД`)シクシク…。

 

②、入れ歯が修理不能、もしくは修理してもすぐにまた壊れる時💧

これも仕方が無いですね。9割方修理できるのですが、難しい時もあります。

泣く泣く作り替えます( ノД`)シクシク…。

 

③、作り替えることで確実に患者さんの満足度が上がる時💧

入れ歯はやっぱり難しいです。入れ歯を使われている患者さんには、入れ歯への不満が何かしらあります。それを設計の変更などで改善できる見込みが高ければ、作り替えを考えます😊。

 

以上の3つですかね。いずれも仕方が無い、もしくは明らかに勝算がある場合に限ります。勝算?

 

実は上記以外の理由での入れ歯の作り替えの希望は結構多いです。多い理由としては、まず、「入れ歯をきれいにしたい。」です。長く使っているとどうしても汚れてきますからね😞。そして同じくらい多いのが、「なんとなく。」となります。どちらもあまり作り替えはおすすめしません。むしろ止めます。その理由についてみていきましょう😅。

 

☆入れ歯をきれいにしたい💧

 

気持ちはわかります。確かにだんだん汚れていく。でも、これが結構難しいのです😲。入れ歯を長く使っていると、その使っている入れ歯にお口が合ってきているのです。入れ歯は体の適応無しには成立しません。その入れ歯に合わせて顎やお口の周りの筋肉などが合わせてくれているんですね。これが慣れといわれるものです。さらにそのお口にあわせて入れ歯もすり減ったりしてきています。こういったものを新しく作って再現するのは不可能です。一般的に入れ歯を新しく作る場合、よくて作る前と同じ、前の入れ歯を超えるのは難しいと言われています。入れ歯を新しく作ったけど、結局古い入れ歯を使っているという方は結構います😅。

 

特に難しいのは、患者さんに入れ歯で咬むのに不自由はない、でも咬み合わせや顎の動きが大きくずれている場合です。私たちとしては、正常な咬み合わせの入れ歯を作りたいのですが、これはすごく難しい。なかなか慣れない。相当な時間をかける必要があります😞。どんなにずれていようと、ずれている入れ歯に近い入れ歯を新しく作った方が受け入れは早いです(それはそれでどうなのかは置いといてください🙇。下手くそっていわないで😢。)。

 

☆なんとなく💧

これもやめておいた方がいいです。この「なんとなく。」には、今入れ歯に持っている不満が作り替えることで解消するかもしれないという思いがあります。けれど、何も考えず同じ設計で作り直してもまずよくなることはありません😞。それでよくなるのであれば調整で改善できるんです。前述した通り、設計変更などで改善できる見込みが高ければやります。もしくは調整を繰り返し、その不満が無くなった上で、調整して良くなった入れ歯を参考にしながら新しく作るのならありです😊。

いかがでしょうか。入れ歯はやっぱり難しい。もちろん私達歯医者さんの知識・技術もあるのですが、患者さんの受け入れがあって初めて成り立ちます。そういったものは、1回なじむと変えるのはなかなか難しいですよね。特に年を取れば取るほどです。入れ歯は新しい方がいいわけでは無いことを覚えておいていただければ思います。しっかり咬める入れ歯はそれだけで財産ですよ。大事にしてください。

仕上げ磨きを楽しもう!(3才未満編。)

お子さんの仕上げ磨きされていますか😊。今回は3才未満のお子さんの仕上げ磨きについてです。基本的に、3才未満のお子さんは歯磨きの必要性を理解できません。ですから、歯磨きを「イヤだ🙅。」と感じると、我慢できずに逃げ出そうとします。体を拘束されたり、お口を無理に引っ張ったり開けさせたり、唾液が溜まって苦しかったり、歯ブラシをあてる強さが強かったり、、、、、一生懸命やろうとすればするほど、仕上げ磨きがしにくくなるんですよね( ノД`)シクシク…。では、一体どうすればいいのでしょうか❓

 

🌟仕上げ磨きを楽しもう。🌟

 

仕上げ磨きを親子で楽しめるスキンシップの時間に変えていきましょう。膝の上にお子さんの頭をおいて寝かせたら、こちょこちょしながその日のことをお話ししましょう。そして少しずつ、ほっぺたや唇をさわっていきます。マッサージをするような感じで進めていきましょう。やさしい声掛けも忘れずに。ベロを出してもらってベロタッチをすると楽しいですよ👅。もぐら叩きみたいにお子さんがベロを出したときに、さわってあげるんです。ゲーム感覚でやってみてください。その延長線上で仕上げ磨きをしていきましょう。きれいにできるだけでなく、お口の機能も高めることができますよ😊。

 

🌟仕上げ磨きは気持ちいい。🌟

 

お子さんに歯磨きが気持ちいいことだと思わせること成功への鍵です。まずは保護者の方が気持ちよさそうに歯磨きをすること、そしてそれをみせることが大事です。双方のお口の健康に寄与できて一石二鳥です。

無理しないことも大事です。一生懸命な保護者の方ほど、親子で仕上げ磨きがストレスになっていることがよくあります😞。虫歯を予防する方法は歯磨きだけではありません。無理に仕上げ磨きを頑張るだけでなく、糖分のコントロールやキシリトールなどの代替甘味料、フッ素塗布など他にもできることはあります。お口の健康を守るためお子さんが気持ちよくできることを優先してやっていきましょう。

 

🌟口を使っていろいろな遊びをしよう。🌟

仕上げ磨きをするときはもちろん、それ以外の時間でもやるといいですね😊。一緒にあっかんべーをしたり、あっぷっぷーをしたり。あいうべ体操なんかもいいですよね。楽しくやれれば何でも大丈夫です👍。

 

簡単にですが3才未満の仕上げ磨きのコツをまとめてみました。大事なのはお子さんに仕上げ磨きを好きになってもらうことです。楽しく、気持ちよく、大人も一緒ですよね😊。そしてその結果が虫歯予防やお口の機能の向上に繋がれば最高です。仕上げ磨きに苦労されている方は、ちょっと視点をかえてみてくださいね。

歯磨き粉の嘘、本当❓

今回は歯磨き粉のうわさについての検証です。歯磨き粉についてはお口の中の清掃グッズの中で、最もいい加減な情報が氾濫しているといわれています😞。例えば、「歯磨き粉を使うと歯や歯ぐきを痛めやすい。」、「泡立つと磨いた気になり、きちんと磨けないまま終わってしまう。」、「甘い歯磨き粉は虫歯になりやすい。」などですね。タチが悪いのは歯医者さんのような専門家でも間違っていることがあることでしょうね💦。私も気をつけねば😅。しかし近年では、歯磨きや歯磨き粉に対しての科学的根拠もまとまっており、これらの噂が嘘か本当かははっきりわかっています。1つ1つみていきましょう。

 

❓歯磨き粉を使うと歯を痛めやすい。❓

 

よく聞くうわさですね。歯磨き粉にはプラークなどをしっかり除去するため清掃剤(研磨剤。)が入っています。この清掃剤が歯を痛めるのではという疑問です。昔からよくいわれていますね😅。

 

しかしこの清掃剤、歯の頭を覆うエナメル質よりはるかにやわらかいため、エナメル質を痛めることはまったくないことがわかっています👍。問題はエナメル質の無い歯の根っこの部分、象牙質といわれる部分です。歯ぐきが減ってくると露出してくる部分です。こちらはエナメル質よりやわらかいため、微量の摩耗が認められることがわかっています。ただこれも、硬めの清掃剤を用いて100年分の歯磨きを行うことで0.3mmぐらいの摩耗がある程度と報告されています。この摩耗量では歯の健康には影響しないことがはっきりわかっており、歯磨きを使わないことによる害のほうが大きいとされています😲。

 

そもそも歯の摩耗については、歯ブラシをあてる強さや毛先の硬さの方が、より影響が大きいこともはっきりしています。不等号で表すと、、、

 

歯ブラシをあてる強さ>毛先の硬さ>>超えられない壁>>清掃剤

 

です。間に超えられない壁が入っています。それぐらい清掃剤の影響は小さいです。歯を磨く際には歯ブラシをあてる強さに注意しましょう。また、歯ブラシのヘッドの部分が小さく、毛先が硬い歯ブラシほど大きな力がかかりやすいため注意が必要です🙅。

 

 

❓歯磨き粉を使うと歯ぐきを痛めやすい。❓

 

これもよく聞きますね。歯を痛めやすいなら、やわらかい歯ぐきはより痛めやすいといったところでしょうか。しかし、これについても間違いであることがわかっています😲。

 

これは実際やってみてください。歯磨きをつけずにそのまま磨くのと、歯磨きをつけて磨くのとどちらもやってみましょう。どっちの方が刺激強かったですか❓おそらく歯磨き粉をつけずにそのまま磨いた方だと思います(違う方はご免なさい🙇。)。

 

なぜこんなことが起こるのでしょう。これはマッサージなんかを考えていただければわかると思います。マッサージをする際にオイルやクリームを塗ると滑りがよくなりますよね。滑りがよくなることで摩擦が減ります。これにより擦れてひりひりしたり、痛みがでるのを防いでくれるんです。気持ちよくしっかりマッサージできるようになります。歯ブラシも一緒です。歯磨き粉を使った方が気持ちよくしっかり歯磨きできるんです😊。

 

これは歯周病が進んでいる方ほど有効です。歯ぐきが弱っていたり、減っている方はどうしても刺激に弱くなります、そのため歯磨きの時に痛みがでやすくなります。こういった方は少し多めに歯磨きを使っていただいた方が、磨きやすくなることが多いですね👍。

 

泡立つと磨いた気になり、きちんと磨けないまま終わってしまう。

 

こちらもよくいわれていました。ただ最近はあまり発砲しない歯磨き粉が増えてきたので少し減りましたかね。

しかしこれについても、発泡剤の量と歯磨きの時間に影響はないことがはっきり確認されています😊。逆に発泡剤が入っていないと、とても磨きにくくなり、爽快感や心地よさも無くなるためブラッシング時間が逆に短くなってしまうぐらいなんです😲。

また発砲は、歯磨き粉に含まれる有効成分をお口の中のすみずみまで行き届けるのに重要な役割を果たしています。しっかり泡だてましょう🧼。

 

ただお口の中が泡でいっぱいになり磨きにくい方もいるかもしれません。そういった方は発泡剤の少ないタイプの歯磨きを選んでください。もしくは水分が多いと発砲しやすくなるため、歯磨き前に唾液を吐き出したり、水をつけずに磨くようにしてください👍。これだけで結構変わりますよ。

 

甘い歯磨き粉は虫歯になりやすい。

 

そんなわけあるかーーーーー。そんな歯磨き粉が世にでるわけないでしょうがーーーーー。なぜこんな噂がでるのかな(。´・ω・)?。良薬口に苦しの精神かな(。´・ω・)?。

 

まあいずれにせよそんなことはありません。基本的には自分の好きな味を選んでいただいて大丈夫です。甘い味が好きな方もいるでしょうし、少し苦かったり薬のような感じがないと磨いた気がしないという方もいらっしゃると思います。いろいろと試して1番の歯磨き粉をみつけましょう。

 

さてこの歯磨き粉の味についてですが、実は結構重要です。歯ブラシは基本毎日するものになります。毎日続けるというのは大変で、人間何かしらモチベーション(動機。)が必要となります。もちろん「虫歯や歯周病にならないようにしたい。」、「口臭を予防したい。」、「歯を白く保ちたい。」などの目標も大事なのですが、「気持ちいい。」、「楽しい。」「おいしい。」というのもそれ以上に大事になります。強い目標があっても苦痛が伴うものならなかなか続かないのが当たり前です😞。特に小さなお子さんでは歯ブラシの重要性を理解できません。嫌なものは嫌、歯ブラシが嫌だと思ったら全力で抵抗してきます。

 

ですから歯ブラシが、「気持ちいい。」、「楽しい。」、「おいしい。」ことの方が圧倒的に大事となります。「気持ちいい。」、「楽しい。」については若干技術やコツが必要になりますが、「おいしい。」については簡単、お子さんと一緒に歯磨き粉を選ぶだけ。お子さん用の歯磨き粉は絵柄でどんな味がするかわかるものがほとんどです。いろいろ使ってみても楽しいですよ😊。

 

いかがでしょうか。歯磨き粉は歯磨きをするのにとても有効なんです。虫歯や歯周病予防、口臭予防や歯を白くするなどの効果効能もさることながら、歯磨き自体を痛みや違和感なくできるようにしてくれます。さらに気持ちよい爽快感を与えてくれますし、味を楽しむこともできます。使った際の効果効能だけでなく、長くつづけられるよう各メーカー本当に工夫をこらしているんです👍。

 

歯磨き粉が重要な要素である例をもう1つあげましょうか。日本ではあまり実感できないかもしれませんが、歯磨きが浸透していない国や地域はいくらでもあります。そういったところに歯ブラシを浸透させたいときどうするか?もちろん歯磨き自体の重要性を説明するのも重要です。でもそれだけではなかなか続かないそうです。でも、その国や地域の方々が好きな歯磨き粉を使うと一気に定着していくんです。こういった話をきくと歯磨きに歯磨き粉は必須といえますね😊。

 

歯磨き粉に対してはいろいろなうわさがありますし、でてきます。一見すると正しい感じがするものもたくさんありますのでタチが悪いのですが、絶対に使って悪いことはありません。効果効能もですし、歯ブラシを毎日持続するのにも大変有効です。うわさに流される事なくしっかり使ってくださいね。

教えてその薬!② ~ビスフォスフォネート製剤・歯ぐきを腫らすお薬編~

~ビスフォスフォネート製剤・歯ぐきを腫らすお薬編~

さあ、①の続きです。次のお薬はこいつだ!

☆骨を強くするお薬💧。ビスフォスフォネート製剤!

代表例・・・フォッサマック、ボナロン、アレンドロン、ボンビバ

アクトネル、ベネット、リセドロンなど

 

骨粗鬆症の治療や予防をしている方、骨折の既往がある方が飲まれていることが多いです。他にも、骨ベージェット病や多発性骨髄腫、悪性腫瘍の骨転移の治療のために使われています。骨の吸収を抑え、骨密度と骨強度を高める作用があります😊。

 

私たちの体の中では、常に古い骨が吸収されて新しい骨が作られています。このお薬は、骨を吸収する細胞(破骨細胞)の働きを低下させることで、骨が吸収するのを抑制します😊。結果として骨密度、骨強度が上がります。非常に効果が高い薬なので、爆発的に普及しました。

 

そんな中私達歯医者さんの領域で、ある重大や副作用がでてきます。それが、「顎骨壊死」です🙅。名前からして怖くないですか🥶。このビスフォスフォネート製剤を飲まれている方で、骨に影響のある治療(歯を抜く、歯の根っこの治療、インプラント手術や歯ぐきの手術など、結構いろいろあります😞。)を行うと、この顎骨壊死が起こるリスクが跳ね上がります😞。跳ね上がると言っても、もともとの起こる可能性自体がかなり低いため、そう簡単に発症するものではありません。しかし一度起こるとかなり厄介、なかなか治りにくく、最悪顎骨の切除までありえます。結構怖いんです🥶。

 

最近は、ビスフォスフォネート製剤を処方するお医者さんや薬剤師さんも、このことはよくわかってくれており、歯医者さんで治療を受ける前に必ず飲んでいることを伝えるよう言ってくれます。また、処方を開始する前に歯医者さんでの治療を終わらせるよう言ってくれる時もあります。非常に助かります🙇。

 

ではここで、このお薬を飲んでいるとどんな問題があるかをまとめます😊。

 

・顎骨壊死のリスクが上がる💧。

 

飲み薬より注射で投与されている時の方がリスクは上がります💦。また注射で投与されている方は、基本休薬はできません。注射により投薬されている方は、その原因疾患や全身状態が悪いことが多いです。そのため歯科治療より、注射による投薬の継続が優先となります。

・治療に制限がでることがある💧。

このお薬を処方されている期間の長さ、骨折のリスク、糖尿病やステロイド療養の有無などに左右されますが、歯医者さんでの治療のために休薬が必要となります。休薬できたとしても、薬の影響が無くなるまで少なくとも3か月以上はかかり、その間は治療が進みません💦。休薬できない場合、「さてどうしますか」、となります😞。なかなか悩ましいです。

次に対応策です。

〇飲み始める前に歯医者さんの治療を終わらせておく!

〇お口の中を清潔にしておく!

〇悪くならないように定期的な検診を!

この「顎骨壊死」、お口の中の細菌が多い方が起こりやすくなります。そのため、お口の中を清潔に保つことは大事です😊。また、歯医

者さんの治療も終わらせておくといいですね。そしてできるだけ悪くならないように、悪くなったとしても大きな治療にならないよう定期

的な検診をおすすめします。もちろん、後から治療が必要なこともあるでしょう。その場合、様々な要因を考慮し、休薬せず治療を行う

か、休薬するかを考えます。

うーん、効果が高い反面、なかなか悩ましいお薬なんですよね💧。飲まれる予定がある方やすでに飲まれている方、不安なことがあれば

是非ご相談ください😊。

 

さあ、次のお薬にいきましょう。次は歯ぐきを腫らすお薬です。

☆歯ぐきを腫らすお薬💧有名なのは3種類!

⑴、降圧剤、特にカルシウム拮抗薬に分類されるもの💦

代表例・・・アダラート、アムロジン、ノルバスクなど

高血圧の治療や狭心症、心筋梗塞の予防のために飲まれている方が多いお薬です。血管壁の収縮を抑え血管を広げることで、血圧を下げてくれます😊。非常に効きやすく効果も安定、しかも安全性も高いので、治療の第一選択薬に分類されています。ちなみに私も血圧高めなので、そのうちお世話になるかもしれないお薬です(笑)。飲みたくなーい( ノД`)シクシク…。

 

このお薬を長期で飲まれていると、約20%の方で歯ぐきの腫れが起こってくるといわれています。結構高くないですか!特に御高齢の方で多くなります。この理由は降圧剤を飲んでいる方の年齢層がそもそも高いこと、そしてこの年齢層が、歯周病の症状がでやすい時期と重なるためです😞。

 

⑵、抗てんかん剤💦特にフェニトインを含んでいるお薬!

代表例・・・アレンビアチン、ヒダントールなど

てんかんの治療をしている方が飲まれています。てんかんとは、大脳皮質の神経細胞の過剰興奮によって、けいれんや意識消失などの発作を繰り返す中枢神経疾患です💦。人口百人あたり1人、乳幼児から思春期のお子さんや高齢者に多く、治療はお薬での治療が中心となります。

このお薬は脳の興奮を抑えて、てんかんの発作を防いでくれます。しかし長期服用の副作用として、50パーセント以上の方に歯ぐきの腫れがみられるとされています。かなり高確率ですね。びっくりです😲。

 

⑶、免疫抑制剤💧特にシクロスポリンを含んでいるお薬!

代表例・・・サンティミュン、ネオラール、シクロスポリンカプセルなど

このお薬は、免疫を司るリンパ球の働きを強力に抑制する作用があります。腎移植など臓器移植後の拒絶反応の予防に用いるほか、ネフローゼ症候群、乾癬、ベーチェット病、再生不良性貧血、重症筋無力症、さらにはアトピー性皮膚炎や川崎病など、免疫系がかかわる病気にも有用です。

このお薬も長期服用で歯ぐきが腫れることが多く、頻度は25%から30パーセントといわれています。やっぱり高めですね😞。

この3つのお薬、いずれもそれぞれの疾患に対して効果が高いため、よく使用されます。当院においてもこれらのお薬が原因で歯ぐきが

腫れている方の治療を多くみてきました。歯ぐきが腫れるといってもどれぐらい腫れるの?と思われますよね😊。重度だと歯が見えなく

なるぐらい腫れるんですよ😲。結構すごい状態です💧。興味ある方は、『歯肉増殖症 画像』などで検索してみてください。きっと驚か

れると思います。

さて、対応策です😊。

〇お口の中を清潔にしておく!

いずれのお薬においても、やっぱりこれが基本となります。基本って大事ですよね。歯磨き万能です。

 

〇お薬の減量や種類の変更をお願いします!

お薬を出されている主治医の先生と相談します。病気の状態によっては難しい場合もあります😞。勝手にやめないでね💧。

まずはお口の中を清潔に、歯ぐきの治療をしっかり行っていきます。それでも改善が乏しければ、お薬の減量、変更を考えるといった順

番です。若干時間はかかりますが、症状はほぼ落ち着いていきます😊。しかし時には歯肉切除など手

術が必要なケースもあります🥶。

しかし、大事なのはこういったお薬を飲み始めた時から、お口の中にも気を配る事😲、症状を出さないように、でても最小限に抑える

ことです。これらのお薬を飲む予定がある方、すでに飲んでいて気になる方、ご気軽にご相談ください。

 

さて、いかがだったでしょうか。2回にわたって特に教えていただきたいお薬について書かせていただきました。今回挙げさせていただ

いたお薬は、非常に効果が高いもの多く、よく使われているものばかりです。1度お薬を確認してみてください。ひょっとしたら混じって

いるかもしれませんよ。その時は是非教えていただけると助かります。よろしくお願いいたします🙇。

フロスの注意点!難しいんです!

みなさんフロスは使っていますか?私はすでに歯間ブラシが通る年齢ですのであまりフロスは使いませんが、似たようなものです😊。使っている方はわかるかと思いますが、はっきり言って面倒ですよね😞。でもそんな面倒くさい中、頑張って使っているのですから、正しく使っていただきたい。今回はフロスを使う際に、注意していただきたい点をみていきましょう👍。

☆フロスを歯と歯の間に入れる時のコツは

フロスを歯と歯の間に入れる時、無理やり押し込んでいませんか?これだと通過した際に勢い余って歯ぐきを傷つけてしまいます。フロスを咬む面に対してななめになるようにあてて、のこぎりを引くようにゆっくりと入れていきましょう。

☆磨けるのは歯と歯の間だけではありません🌟

フロスは歯ブラシの届きにくい歯と歯の間を磨くためのものという認識の方が多いかと思います。でも実はここだけではもったいない。じつはもう1ヶ所、歯と歯の間における歯と歯ぐきの間も磨いていただきたい。ここは歯周病の好発部位であり、やっぱり歯ブラシが届きにくい場所です。歯と歯ぐきの間にまでフロス入れるようにすれば効果が格段にあがりますよ。

☆押し込むのではなく、かき出すんです🌟

歯ぐきに向かってフロスを動かして磨くと歯ぐきを傷つける可能性がありますし、プラークを歯ぐきの中に押し込むことになってしまいます。フロスは歯ぐき側から歯の面に沿って、プラークをかき出すイメージで動かしましょう。

☆歯の面を意識しましょう🌟

ただ漠然と動かしてもプラークはなかなか除去できません。結構手強いんです。歯と歯の間を4面に分けて磨くイメージで磨きましょう。フロスを通した場所の手前の歯における頬っぺた側、ベロ側、そして後ろの歯における頬っぺた側、ベロ側です。歯ブラシと同じで歯の面を磨くものという意識が大事です。

☆ぼちぼちやりましょう🌟

フロスは正しく使えばきちんと結果はでます。しかしやっぱり面倒くさいですよね。フロスで得られるメリットより、皆さんが感じる負担の方が大きければ

なかなか続きません。今までフロスをまったく使用してなかった方に、毎日しっかり使用するように言ってもまず無理です。まずは週末だけでも通すようにするなど、無理のない目標を立ててみてはいかがでしょうか。

いかがでしょうか。フロスは結構使いこなすが大変ですし、面倒です。お子さんにしてあげる場合はまだやりやすいのですが、自分で通すのはなかなか難しい😞。でも、せっかく使うのでしたら最大限効果がでる使い方をしていただきたいですし、これから使おうと思っている方はまず無理のない目標からたててみてください。正しく使えばしっかり結果はでてきますよ。

歯ぐきの目にみえない老化現象とは?

老化!いやおうなしに襲ってきますよね_| ̄|○。私もお酒は弱くなるし、二日酔いがでるようになるし、食べられなくなるし、、、、、イヤーーーーー🥶。

失礼しました😊。実は歯周病も例外ではありません。御高齢になればなるほど歯周病のリスクが上がります。原因はいろいろありますが、まずはこれまでの生活習慣の経年的な蓄積が1番大きいです。これには感染の機会や歯磨きの習慣に食生活(その方の周りにいる人の生活習慣も影響します。)、咬む力などがあげられます💦。次に全身疾患です。糖尿病や骨粗鬆症は歯周病にとって大きなリスクになることがわかっています💦。

ではこの2つをしっかり押さえこめば大丈夫なのでしょうか?残念ながらそういうわけにはいきません。細胞レベルで歯周病に対して体は弱くなってしまうのです。どういうことかみていきましょう😲。

  • 体を守る力の低下(免疫力の低下。)。

体を守る細胞(免疫細胞)の中で司令塔となる細胞がいます。それをT細胞と呼んでおり、リンパ球の一種です。このT細胞、実は専門の学校でしっかりとした教育を受けて現場にでてきています。その教育の場を胸腺と呼んでいます。防衛大学だと思ってもらえれば大丈夫です😊。幹部なんですよ!ちなみにT細胞のTは胸腺(Thymus)のTです。

この大事な防衛大学である胸腺ですが、年齢とともに小さくなり脂肪におきかわってしまいます。そのためT細胞の数や機能は低下する傾向があります。歯周病は感染症なのでこれは厄介です😞。

  • 血管の変化。

動脈の加齢変化に内膜の肥厚があります。この内膜が肥厚すると血行が悪くなるのですが、この変化は歯周組織においても起こります。その結果、歯ぐきにおいて免疫力の低下や自然治癒力の低下が起こります😞。血行が悪くなっていいことは何もないんです🥶。

  • 歯ぐきの細胞自体の老化。

人の体は細胞からできています。歯ぐきも例外ではありません。この細胞自体が老化していくことで不具合がでてきます💧。実験的に老化させたヒトの歯ぐきを構成する細胞を用いた研究があります。この研究では若い細胞に比べて、歯周病菌に対する反応が強く出てしまい、歯ぐきの破壊に関与する悪い物質をたくさん出してしまうことがわかっています😞。

いかがでしょうか。なかなか難しいところではありますが、御高齢になればなるほど歯周病のリスクはあがります。老化はどうしても防げないところもでてきますので、定期検診の頻度は少し増やしていくのが得策です。悪くなる徴候を逃さないようにしましょうね。

入れ歯洗浄剤は何がいい?

今回はよくある質問からです。それは、「入れ歯洗浄剤は何がいい?」です。結構よく聞かれます。最近は種類も豊富で迷ってしまいますよね😞。もちろん使っていただいた方が良いものですので、今回は入れ歯洗浄剤についてみていきましょう😊。

しかし、まずは基本的なことを確認しましょう。入れ歯の洗浄で1番大事なのは入れ歯洗浄剤による洗浄ではありません😲。ブラシなどによる機械的清掃が基本です。歯ブラシと一緒なんです。その際入れ歯ブラッシング用の洗浄剤、もしくはハンドソープや中性の食器用洗剤を用いると効果的です。研磨剤の入っている歯磨き粉は入れ歯に細かい傷がつき、細菌が増えやすくなるためNGですよ🙅。入れ歯洗浄剤は、ブラシなどによる機械的清掃をきちんとやったあと、複雑で細かいブラシの届かないところをきれいにする、ブラシだけでは落としきれない細菌をやっつけることを目的に使うものです。入れ歯洗浄剤だけで十分な効果は得ることはできませんよ_| ̄|○。

では入れ歯洗浄剤、どんな種類があるのでしょう?実は結構種類があります。主成分(有効成分といってもいいです。)だけでも次亜塩素酸系、過酸化物系、酵素系、酵素入り過酸化物系、銀系無機抗菌剤系、生薬系、酸系など、、、、、まあ様々です。それぞれ得意不得意分野がありますが、正直私でも覚えてられません😢。ですから大事なところだけ押さえていただければと思います。

まず第1に、入れ歯に金属の部分があるか無いかです。通常の入れ歯の主な材質はレジン(樹脂のような材料。)と金属となります。このレジンに対して影響を出す入れ歯洗浄剤はまずありません。なぜなら通常の入れ歯には必ず使われているからです。ですからレジンだけで作製されている入れ歯については、気になる症状などに合わせて自由に入れ歯洗浄剤を使っていただいてかまいません😃。問題は金属となります。入れ歯洗浄剤の中には金属に対して腐食作用や変色作用などを持つものがあるため注意が必要です。大抵は「部分入れ歯用」などと大きく書いてありますので、大丈夫かと思いますが、わからない場合は裏面まで注意深くみるか、私達に聞いてください😊。

次に柔らかい材料で入れ歯の内面を覆ってある場合も要注意です。軟らかい材料ですとブラシでの機械的清掃で変形を起こす可能性があるため、入れ歯洗浄剤をしっかり使うことが望ましいとされています。ところが、入れ歯洗浄剤も柔らかい材料に使えるものが限られます😞。よく売られている次亜塩素酸系や過酸化物系はあまり適しておらず、銀系無機抗菌剤系や生薬系、酵素系なら大丈夫とされています。

様々な種類の入れ歯洗浄剤が売られていますが、この2点だけはしっかり押さえて選んでいただければと思います。でも、1番大事なのはブラシでの機械的清掃です。これだけは忘れないで。

歯磨き粉には何が入ってる❓役割は❓

今回のテーマは歯磨き粉!これにどんなものが入っているかについてです。みなさんは歯磨き粉に何が入っているか見たことありますか?いっぱい書いてあって何がなんだかわからないですよね。実は私も、ものによってはわかりません😅。一緒に勉強してみましょうΣ(・ω・ノ)ノ!。

まず、歯磨き粉に入っている成分は大きく2種類に分けられます。「基本成分」と「薬用成分」といわれています。そして「薬用成分」が入っているかどうかで、歯磨き粉は2種類のカテゴリーに分けられています。それが『化粧品』と『医薬部外品』というカテゴリーです。それぞれを説明していきます。

🌟歯磨き粉2つのカテゴリー🌟

・『化粧品』

「基本成分」のみが配合されている歯磨き粉。

・『医薬部外品』

「基本成分」に加えて「薬用成分」が配合されている歯磨き粉。日本で販売されている歯磨き粉の95%以上は『医薬部外品』に属する。薬用歯磨剤などといわれることも。

いかがでしょうか。みなさんが使っている歯磨き粉はどちらでしょうか。『化

粧品』と書かれていたらかなりレアですよ😊。

では次に「基本成分」についてそれぞれみていきましょうか。「基本成分」に

は湿潤剤、清掃剤、発泡剤、香味剤、粘結剤、保存剤があります。こちらも1つ

ずつみていきましょうね😊。

🌟「基本成分」🌟

⓵、湿潤剤👍。

歯磨き粉に湿り気を与えペースト状に保ってくれます。これが無いとペー

ストがすぐに固まってしまい、チューブの開閉がうまくできなくなってしまっ

たり、硬くなった歯磨き粉で磨くと歯ぐきを傷つけやすく、痛みがでやすくな

ってしまいます💦。

・主な原料(ソルビット液、濃グリセリンなど。)

水になじみやすく、私たちの生活で身近に使われている成分がほとんどです。

ソルビット液は味が良く、なめると冷たく感じるキャンディーなどによく用いられています。濃グリセリンは化粧水や乳液、クリームなどの保湿剤としてよく使われています。

⓶、清掃剤👍。

清掃剤ってなんだ?って思われた方もいるかもしれません。以前は研磨剤

といわれていました。そのため、歯も削れてしまうのではという誤解を受ける

こともあった成分です。役割としてはプラークを除去しやすくする、お茶やタ

バコなどによる着色汚れを除去し、歯本来の色を保つことが挙げられます。液

体歯磨き粉には含まれません。ジェル状の歯磨き粉には入っているものと入っ

ていないものがあります。清掃剤が入っていないと歯に黄ばみが付きやすくな

るため確認してくださいね😊。

・主な原料(炭酸カルシウム、含水ケイ酸、無水ケイ酸、リン酸水素カルシウ

ムなど。)

うーん。無機質ですね💧。

⓷、発泡剤👍。

お口の中で歯磨き粉を泡立てます。お口に中のすみずみまで歯磨き粉がいきわたるようになります。さらにプラークを軟らかくして除去しやすくする、除去したプラークを包み込んで再度の付着を防止する、水に溶けにくい成分を歯磨き粉に均一に溶かし込む、歯ぐきへのダメージを軽減し心地よく快適に歯磨きできるようにする、など結構大事な役割をもっています😲。

・主な原料(ラウリル硫酸ナトリウムなど。)

発泡剤の90%以上をこのラウリル硫酸ナトリウムが占めています。硫酸ときくと怖く感じますがシャンプーやボディーソープにもよく入っていますよ。一般的には界面活性剤といわれていますね。

⓸、香味剤👍。

その名の通り、香りと味の成分です。他の成分の臭気をマスキングし、歯磨き粉を使いやすくする役割もあります。楽しく心地よい歯磨きのためには必須の成分ですね。特にお子さんでは重要です😊。

・主な原料(ミント系、フルーツ系、フローラル系など様々な香味料。)

⑤、粘結剤👍。

粘度調整剤ともいわれています。水に溶けることで粘性を与え、とろみを増したり、ゼリー状にしたりする性質があり、この働きのおかげで唾液にさらされてもある程度の粘度を維持できます。その結果歯ブラシと歯ぐきの摩擦を軽減し、傷つきにくく、また心地よい磨き心地を得ることができます😲。

また形を維持するのにも重要で、チューブから押し出して歯ブラシの上にのせることができたり、歯ブラシ上で垂れたり落ちたりしないのも、この粘結剤のおかげです。

・主な原料(カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、カラギーナンなど。)

⓺、保存剤👍。

歯磨き粉の変質を防いでくれます。安定した効果効能を長く保ったまま、空

気中や歯ブラシ上のばい菌がチューブ内に入っても、腐らない性質を与える働

きがあります。また、バイ菌の増殖を防ぐ働きもあり、歯磨き粉を使っていな

い歯ブラシはばい菌が繁殖して黄色ぽっくなっているときがあります🦠。

・主な原料(パラペン酸、安息香酸ナトリウムなど)

以上が「基本成分」といわれるものです。現在市販されている歯磨き粉はこの「基本成分」だけでなく「薬用成分」を加えたものがほとんどです。では「薬用成分」には何があるかをみていきましょう。ちなみここでの「薬用」という言葉は、病気を治療する医薬品という意味ではなく、人体に対する作用が緩和で予防効果などを訴求できること示しています。きちんと治すには歯医者さんにいく必要がありますのでご注意をΣ(・ω・ノ)ノ!。

🌟「薬用成分」🌟

⓵、虫歯の発生及び進行の予防👍。

いうまでもなくフッ素のことですね😊。最近ではほとんどの歯磨きに含まれています😊。濃度は1500ppm以下と決められています。

・代表例(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウムなど。)

⓶、歯周炎の予防👍。

歯周炎は歯ブラシやお薬だけでは治りせん。きちんと治すためには歯医者さんへ行きましょう。あくまで補助的な効果です💦。

・代表例(ε-アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β-グリチルリチン酸、塩化ナトリウムなど。)

⓷、歯肉炎の予防👍。

歯肉炎は適切な歯ブラシで改善が見込める状態です。しかし歯石は歯ブラ

シでとれませんので、1度きれいに歯石を取ってから歯ブラシを頑張りまし

ょう。一緒に歯ブラシの説明も受けるといいですよ。

・代表例(イソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリジウム、トリクロサン、アスコルビン酸など。)

⓸、歯石の沈着を防ぐ👍。

歯石の沈着を防いでくれます。歯石の付きやすさは人によってずいぶん差

があります。歯ブラシを頑張っているのに付きやすい方はいいかもですよ。

・代表例(ゼオライト、無水ピロリン酸ナトリウム、リン酸三ナトリウム、ポリリン酸ナトリウムなど。)

⓹、口臭の予防👍。

口臭やっぱり気になりますよね🥶。他にも洗口剤やガムなんかも有効に使

いましょう。

・代表例(ラウロイルサルコシンナトリウム、銅クロロフィリンナトリウム、ヒノキチオール、塩化リゾチームなど。)

⓺、タバコのヤニ除去👍。

まずタバコを、、、、、。

・代表例(ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリリン酸ナトリウムなど。)

ごく一部ですが挙げてみました。日本で市販されている歯磨き粉には様々な

材料が使われていますが、濃度や硬度、そして安定性など厳格なルールが決めら

れており、それらを満たしたものしか販売できません。基本的に安心して使用で

きるものばかりです。効果効能で選ぶもよし、味や香りで選ぶのもありです。お

気に入りの歯磨きを見つけてくださいね💖。

ちなみに私はいろいろ使っています。職業柄、正直使いきれないぐらいたくさ

んの、そして多くの種類の歯磨き粉をいただけます。たっぷり付けて歯磨きし

てますよ😊。おすすめはひかる歯科ちえこども歯科で販売していますのでみて

みてくださいね💖。

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