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歯科の豆知識 Q&A 一覧

歯科で売ってるガムは他のガムと違うの?

今日はガムについてのお話です。みなさんはガムを咬まれていますか❓。外国の方と比べると、まだまだ日本人でガムを日常的に咬んでいる方は少ないですかね。でもだんだん増えてきている印象を受けます。

 

私はというとお昼休みにお昼ご飯を食べた後にガムを咬んでいます😊。ちなみにひかる歯科ちえこども歯科で販売しているガムです。食べ過ぎ防止や歯ブラシ替わり、そして口臭予防を主な目的としています👍。

 

もともとガムは味と爽快感を楽しむ嗜好品として消費されていました。1990年頃から、健康意識の高まりを受けて、砂糖ではなく代用甘味料が使われたガムが数多く販売されるようになりました。

 

代用甘味料の代表がキシリトールです😲。他にもソルビトールやアスパルテームなどたくさんありますが、現代使われている代用甘味料のほとんどが虫歯になりにくいものとなっています。砂糖と違って虫歯菌の栄養になりにくく、虫歯の原因となる酸が酸性されないんです🦠。

 

代用甘味料はそれぞれで甘さが異なりますが、人々の嗜好のにあう甘さにする目的で、多くのガムでは複数の代用甘味料がさまざまな割合で配合されていますね😊。

さてそれでは歯医者さんで売っているガムは市販のものとどう違うのでしょうか❓。いいものなのでしょうか❓。

まず、第1の違いは、やっぱり虫歯になりにくい代用甘味料の配合率が高いことですね。わかりやすい例でいえばキシリトール100%なんかが、「まさにそれっ👍。」、という感じです。とにかくガムを咬んで虫歯にはさせない。味は二の次です(すいません。言い過ぎました🙇。おいしいですよ💖。)。

第2の違いは歯にとっていい成分が追加で入っていることが多いです。代表的なのは歯の再石灰化を促進させてくれるリン酸化オリゴ糖カルシウム(POS-Ca)やカゼインホスペプチド(CPP-ACP)などです。ひょっとしたら聞いたこと、見たことあるかもしれません。フッ化物が入っているものも結構あったりします。絶対にガムで歯を悪くさせないという強い意気込みを感じますね😊。

 

こういったことから市販品のガムより歯医者さんで売っているガムは、虫歯になりにくく、歯を強化までしてくれます。毎日咬むなら歯医者さんで売っているガムの方がおすすめです👍。

 

ガムは唾液の分泌を促進することでも虫歯や歯周病を予防してくれますし、お口の周りの機能を高めてくれる効果もあります。脳にもいいらしいですし😲、悪いことはないもありませんねΣ(・ω・ノ)ノ!。みんなで、歯医者さんで売っているガムを咬みましょう。

入れ歯を作るなら まずは保険適応の入れ歯から 

さて今回は入れ歯のお話です。不幸にして入れ歯を入れないといけなくなった場合、どんなものが入るのか心配ですよね😞。ひかる歯科ちえこども歯科では入れ歯を作製するときに、出来上がりに近い形の入れ歯をみていただくようにしています。また、実際に手に持っていただきます。そして、必ず保険の入れ歯から作らせていただきます。

 

結構多いトラブルとしてあるのが、初めての入れ歯を保険外で作ったけど使えないというものです💧。作った歯医者さん、承諾した患者さん、双方なかなか勇気があるなと思います💦。ここからは私の考えになりますが、保険外の入れ歯を作る条件です😲。まずは、保険内の入れ歯を十分使えていることです。これは絶対条件です。そして、さらにより良い状態にしたいと考え、それが保険外の入れ歯で改善できることが確実である場合に作るべきです。その理由を挙げていきますね😊。

 

😞入れ歯は入れ歯なんです。😞

保険内の入れ歯、保険外の入れ歯とありますが、どちらも入れ歯であることは変わりありません。両方とも取り外しが必要ですし、違和感も大きいです💦。もとの歯のように咬むことはまず不可能であり、入れ歯の咬む力はご自身の歯と比べると、総入れ歯で10%~20%、部分入れ歯で30%~40%といわれています💦。これは入れ歯である限り、保険内・保険外関係ないことです😢。慣れも必要になりますし、まずは保険内での作製が無難です。

 

😊保険内の入れ歯が大丈夫なら、保険外の入れ歯も大丈夫。😊

保険外の入れ歯もいろいろと種類があります。見た目を良くするもの、痛みをでにくくするもの、違和感を少なくするものなど様々です👍。基本的に保険内の入れ歯より劣ることは無いので、保険内の入れ歯を十分使いこなせている方は、保険外の入れ歯を作製しても必ず受け入れることができます😊。実際、私は保険外の入れ歯を作製して患者さんの使い心地が悪くなったことはありません。

 

😊保険内の入れ歯をコピーできる。😊

基本的に保険内の入れ歯の方が調整はしやすいことが多いです。いろいろといじることができるので、納得いくまで調整します。そしてその調整した形態や咬み合わせをもとに保険外の入れ歯を作るんです😲。1番うまくいくやり方ですよ。

お口の中は人によってまったく違います。入れ歯も人によってまったく違ったものができます。完全オーダーメイド品ですし、使ってみないとわからないところも多いです😅。ですから高いお金をだすならば、きちんとお試し期間を入れた方が安心です😊。わからないことがありましたらお気軽にご相談くださいね。

口腔内ウエットシート は 歯磨きの代わりになりますか?

今回はよくある質問からですね。今回の質問は、『口腔内ウエットシートはどうですか❓』というものです。小さなお子さんを持つ保護者の方や御高齢の方、要介護の方を御家族に持つ方からの質問が多いですね。

 

みなさんは口腔内ウエットシートをご存じでしょうか。薬局やドラッグストアに売っているのですが、販売されている姿は普通のウエットシートや除菌用アルコールウエットシートみたいな感じですね。意識しないとみつけられないと思います。結構いろいろなメーカーからでていたりしますよ😊。もちろんお口の中の清掃に使うものですから、安全性は保証されています。シートでお口の中の粘膜や歯を拭いてきれいにします。

 

そんなんできれいになるの❓と思われるかもしれませんが、歯に付いている歯垢(プラーク。)の除去効果は有意差をもってあると報告されています。拭き掃除に近いですから、まずまずきれいにできるようです。ただ、歯ブラシに比べるとその除去効果はるかに落ちます。細かいところ、例えば歯と歯の間なんかの清掃は不可能です😞。良い所、悪い所とまとめてみましょうか。

 

🌟良い所。🌟

○、簡単にまずまず歯垢を除去できる。

○、水が必要無い。

(水があまり使えない災害時のお口のケアグッズとしては優秀。御高齢の方や要介護の方、うがいができない方などでは誤嚥の心配が無い。)

○、柔らかいので粘膜を傷つけない。

○、粘膜のマッサージ効果がある。

😞悪い所。😞

✕、細かい所はきれいにできない。

✕、指をお口の中に入れないといけない。

(自分でやる分にはいいが、他の方のお口の中をする場合は咬まれたりするリスクがある🥶。)

などなどです。

 

上記のことから考えると、口腔内ウエットシートに関してはあくまで補助的に用いるべきと思われます。歯磨きをきちんとできるのであれば、あえて口腔内ウエットシートを使う必要はありません😞。ただ水を使わないで良いというのは大きな利点です。

 

前述しましたが水が貴重となる災害時の避難場所での利用は有用ですね😊。お口のケアがおろそかになる避難場所においては肺炎などの発症率が上がることが知られています。どんどん使うべきです👍。

 

またうがいのできない方にも有用です😊。うがいのできない方は通常通りの歯磨きを行うとむせることが多くなりますし、はぎとった汚れをお口の外に出すのが難しくなります。水を使わない、お口の中の汚れを拭きとることのできる口腔内ウエットシートはこういった時に便利です👍。うがいのできない小さなお子さんにも、補助的なら十分有用です。

 

現在のところ口腔内ウエットシートがお口のケアの中心にはなりえません。基本は歯磨き、使う場合はあくまで補助です。しかし、周りの状況や本人の状況によってはとても有用になりえます😊。正しい知識と正しい使い方をしましょう。

低出生体重児 の お口の特徴 気に留めてほしいこと

今回は低出生体重児のお口の中についてです。歯周病との関連もよく言われていますがこの低出生体重児、どのようなお子さんかご存じでしょうか❓低出生体重児とは出生体重2500g未満のお子さんのことをいいます。さらに出生体重1500g未満を極低出生体重児、出生体重1000g未満を超低出生体重児といっています👶。

 

低出生体重児はめずらしくはありません。割合で言うと最近は9.5%ぐらいで推移しており、大体10人に1人の割合となっています。もちろん当院にもたくさんの低出生体重児のお子さんが来院されています😊。低出生体重児というのは、それ自体病気でも障害でもありません。しかしお口の中に特有の所見がみられることがあるので、教えていただけると助かります。

 

それではどのような所見がみられるのかみていきましょう。

 

☆歯の出てくる時期が遅くなる👶

こどもの歯は生後6ヶ月ぐらいで出てくるのですが、低出生体重児のお子さんはこの時期が遅れる傾向があります。早く生まれていることが多いので当たり前といえば当たり前ですが、1才ぐらいまででてこないこともめずらしくありません。しかしそれ以上歯が出てこない場合は、生まれつき歯の数が少なかったり、全身疾患などの影響で歯が出るのに異常が起きていることもあるので詳しい検査が必要です。

 

☆歯の出る順番が異なる👶

原因ははっきりわかっていないのですが、出生時の気管挿管などの影響で歯がでてくるのが妨げられたと考えられるケースが報告されています。通常1番前の歯からでてきますが、そこを差し置いて奥の歯がどんどんでてきたりします。遅れてもでてくればいいのですが、あまりに遅い場合はもともと歯が少ない可能性も考えないといけません。

 

☆歯が少ないことが多い👶

これまでの所見のなかでも少し話がでていますが、こどもの歯が少ない割合が多いという報告があります。こどもの歯が少なくても基本的に何もせず、経過をみます。しかし、その後出てくる大人の歯も無いことが多く、形態などに影響がでていることも多いため、継続して経過をみる必要があります💦。

 

☆エナメル質形成不全が多い👶

歯の色が全体的に黄色や茶色になっていたり、表面がもろくなっていることがあります😞。特に上の前歯に多いことが知られており、出生体重が低いほどエナメル質形成不全を伴う割合が高くなることが報告されています。極もしくは超低出生体重児では実に60%以上に認められたとする報告もあります。

エナメル質形成不全の歯は虫歯に注意が必要になるため、出てきた直後から専門的なケアを受けることをおすすめします😊。

☆癒合歯が多い👶

癒合歯とは本来2本あるはずの歯が1本になってしまっている(癒合している。)歯のことです。歯が作られる段階でくっついてしまたんですね。下の前歯で多くみられます。次いで上の前歯も多いですね。この癒合歯の頻度は一般に1~5%といわれていますが、極もしくは超低出生体重児では15%程度にのぼると報告されています。

歯の形態が複雑になるため虫歯に注意が必要です。また大人の歯への生え変わりがスムーズにいかないことも多いので、継続的に経過をみる必要があります。

 

☆大人の歯の発育が遅れる👶

発育が遅れている大人の歯は生え変わりも遅くなる傾向があります。全体的に遅い場合は特に問題無いのですが、部分的に遅かったりする場合は処置が必要になることもあります。歯の大きさについてはほとんど変わりがないことが多いようですが、やや小さいとの報告もあります。

 

☆歯並びが悪くなることが多い👶

生まれてからの気管挿管や授乳がうまくできなかったりすることで、顎がうまく発育せず小さいことが多いです。悪い舌癖がついていることもあります。継続的に生え変わりをみながら、適切な時期に治療を行うことをおすすめします😊。

いかがだったでしょうか。低出生体重児のお子さんに特有の所見と書きまし

たが、私達歯医者さんがやることは変わりありません。気を付けないといけない

ことは増えるかもしれませんが、将来的に虫歯や歯周病のない健全な歯並び・咬

み合わせを目指す、これは一貫しています。不安なことがあれば何でもご相談く

ださい。

学校や家でもフッ素入りの歯磨き粉を使用していますが、歯科でも塗ってもらっていいですか?

よくある質問コーナーです😲。今回の質問は、「歯医者さんでのフッ素塗布と、自宅や学校でのフッ素洗口、フッ素入りの歯磨き粉の使用を併せてしてもいいのか?」というものです。特に学校でフッ素洗口をしているお子さんのご両親が心配されるケースが多いですね。

 

1番心配なのは、①フッ素が多すぎるんじゃないか?ということでしょう。そして2番目に、②そんなにいろいろして効果はでるのか?です。それぞれ答えはでているのでみていきましょう😊。

 

☆フッ素が多すぎるんじゃないか?

 

確かに不安ですよね。どんなものであっても、毒にもなりますし薬にもなります。フッ素も例外ではありません😞。一気にたくさんの量を摂取すれば急性中毒を引き起こし、下痢や嘔吐、悪心(フッ素量で2~5mg/kg、以下同じ)、さらに進むと不整脈やけいれん(5~10mg/kg)などを起こすことがあります。ちなみに致死量は32~64mg/kgとなっています。また、歯が作られる時期に慢性的にフッ素摂取量多いと、でてくる歯に変色などが起こります。斑状歯と呼ばれています(くわしくは検索を💦。)。

 

しかし、日本においては心配の必要はほぼありません。まず急性中毒ですが、実は日本でも報告はあります。1才半ほどのお子さんが歯磨き粉をたくさん(約30gとされています。)誤飲し、嘔吐などの症状がでたケース。次の日には退院していますが、30gは結構な量です。普通に生活している分にはまず大丈夫。歯磨き粉に限らず、誤飲はよくありますのでそちらに注意していただければ十分です。ちなみに海外ではフッ素入りの錠剤があり、これによるお子さんの急性中毒が多いようです。お菓子みたいですもんね💦。

 

次に慢性中毒、斑状歯についてです。これもまず心配はいりません。斑状歯は長期にわたってフッ素を体に取り入れることによって起こります。つまり飲み込む必要がある、全身応用の場合に起こります。日本では水道水のフッ素添加が行われておらず低濃度です。そしてフッ素塗布、フッ素洗口、フッ素入り歯磨き粉の使用はいすれも全身応用ではなく、お口の中での局所応用です。全身的に作用することはまずありません😊。

☆そんなにいろいろして効果はでるのか?

これも心配はいりません。やっただけ効果がでると思っていただいてかまいません。論文としてきっちり報告されています。

 

まず歯医者さんで行うフッ素塗布と学校や自宅で行うフッ素洗口やフッ素入り歯磨き粉の使用についてです。歯医者さんでのフッ素塗布は高濃度のフッ素を用います。フッ素洗口や歯磨き粉に入っているフッ素は低濃度となっており、実はそれぞれで作用機序が違います。一緒に行えばそれぞれの効果がでます😊。安心して行ってください。

 

次にフッ素洗口とフッ素入り歯磨き粉の併用です。フッ素濃度は両者とも低濃度となります。歯磨き粉を使った歯磨きのあとはうがいをしてしまうことが多いと思います。そうすると十分にその効果を得られないことも😲。フッ素洗口を併用することでカバーしましょう。(歯磨き後にうがいをしないという方法もあります。)継続してやることでそれだけ効果がでますよ😊。

 

さて、いかがでしょうか。フッ素に対する不安が少しでも無くなれば幸いです。フッ素もいろいろと言われています。100%安全なものではありませんし、使えば使うほどいいものでもありません。でもどんなものでもそうでしょう?正しく使って歯を守っていきましょう。

歯科治療で心臓がドキドキする・・・ なぜおこるの?どういったときになりやすい?

歯科で治療をしていると年に1回か2回程、患者さんの気分が悪くなったり、ドキドキが強くなったり、気が遠くなったりすることがあります😅。こういったものを総称して偶発症と呼んでいます。偶発症とは、医療上の検査や治療に伴って、たまたま生じる不都合な症状で、その行為と因果関係がないものか、不明なものをいいます。さらに予期せずに生じるもの(注意しても避けることが困難なもの。)と知識の不足や誤った器械の使用や整備不良などによるもの、全身疾患が関係するものとしないものなどに分けられています💦。

日本でどれぐらいの頻度でこういった偶発症が起きているのかの大規模な調査は行われていません。ただ予期せぬ偶発症の頻度(予期せぬとはありますが、起こる可能性があることはわかってはいるんですよ😊。)は、私の体感で年に1回から2回ぐらいですね。大体しばらく安静にしていれば回復し、救急車のお世話になるほど大事になったこと今のところありません🚑。知り合いの先生に聞いても大体同じような答えが返ってきますので、それぐらいの頻度なのだろうと思います。全身疾患の多い御高齢の方に多い傾向があるといわれていますが、お子さんや若年者でも起こります。私の経験では御高齢の方よりむしろ、20代から40代の女性の方に多いように思います。
ではどんなときに起こりやすいのでしょうか。こちらはデータがあるのでみてみましょうかΣ(・ω・ノ)ノ!。

★歯医者さんでの偶発症発生時期★
局所麻酔注射中      56%
歯科治療中        23%
歯科治療後        13%
帰宅後           5%
歯科治療前         3%

局所麻酔注射中が圧倒的に多いですね。私が経験した偶発症もほぼすべて局所麻酔注射中です。一部が歯科治療中でしょうか。ただその歯科治療中の偶発症も局所麻酔注射をした後ですので、麻酔の影響があると考えられます😞。
治療内容でみてみると、これは抜歯が圧倒的に多いです。特に親知らずが多くなります。その次は歯の神経を取る処置ですね。基本的に処置内容が重いほど多い傾向があります💧。

麻酔薬の中にドキドキするする成分が入っているのもあるのですが、やはり治療に対する恐怖心や不安によるところが大きいです😰。局所麻酔は治療のスタート前、100m走でいうとスタートの号砲が鳴るのを待ってかまえている状態です。1番緊張する時なのでしょう😅。

その他少ないですが治療後や治療前にも起こることがあります。こうなると歯医者さんでの治療が関係あるのかどうかもよくわからんです(´ε`;)ウーン…。
いろいろな偶発症があるのですが、私達もそういったことに対しての心構えはしっかりしていますし、準備もしています。起こる時は起こると常に想定しながら診療をしておりますので、安心してくださいね。

タバコを止めると歯周病はどれぐらいでよくなりますか?

今回はタバコと歯周病についてです🚬。タバコと歯周病は密接な関係があります。喫煙をされている方の歯周病の改善には禁煙が大前提といわれるほどです。喫煙をされている方は、歯周病に「かかりやすい💧」、「気がつきにくい💧」、「治りにくい💧」状態になっています。まずはそれぞれの項目について簡単にまとめました。

★「かかりやすい💧」

タバコに含まれる有害物質によって免疫機能が妨げられます。喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病罹患率が2.7倍高く、重度に進行した人の割合も高いことが知られています。

★「気がつきにくい💧」

タバコに含まれるニコチンなどの有害物質により、血管が収縮、腫れや出血がなどの自覚症状が出にくくなります。見た目より歯周病の状態が悪いことが多く、こちらがびっくりすることもあります💦。

★「治りにくい💧」

いざ治療を始めても、喫煙者の歯ぐきや歯石は固くて治療が大変です。また前述した血流の悪さから治りも悪く、治療効果が思うようにあがりません( ノД`)シクシク…。

いかがでしょうか。はっきりいって悪いことしかないんです。歯の喪失が10

年早まるともいわれています。怖いですよね🥶。数年間喫煙をすると、歯ぐき

の表面は釉薬(ゆうやく。)を塗ったような光沢は放ちます。歯ぐきが線維性に

厚くなり硬くなってしまいます。では禁煙して歯周病の治療をすると、この歯ぐ

きの状態は改善するのでしょうか?治るにしてもどれくらい時間がかかるので

しょうか?

禁煙を開始してから数週間すると、歯ぐきからの出血が起こりやすくなりま

す😅。みなさん不安になりますが、これは正常な反応です。喫煙によって血管

が収縮し出血しにくくなっていたのに加えて、免疫機能も落ちていたためです。

禁煙により歯ぐきに正常な反応が起こる様になったんです。いままで隠れてい

た悪い物がみえてきたといってもいいかもしれません。これは論文でもはっき

り証明されています。

こういった反応を経ながら歯周病治療を進めますが、繊維性に厚く硬くなっ

た歯ぐきが元通りになるのはかなりの時間がかかります。なんとその期間は大

体1年と言われていますΣ(・ω・ノ)ノ!。いかにタバコが歯ぐきに悪影響を与えて

いるかがわかりますね😢。

タバコは歯周病にとって大敵です。かといってやめるのもなかなか難しい。そ

れでも少しずつ本数を減らしたり、電子タバコや加熱式タバコなどを利用する

などストレスにならない程度でかまわないので禁煙の方向に進んでみてくださ

い。必ずいい方向で帰ってきますよ。

進化する歯周病の病因論!

歯周病は長く人類を苦しめています🥶。歯周病がどうして起こるのか、どうやったら治るのかは、昔から研究されています。もちろん今も続いていますね。現在行われている歯周病治療はこれまでのわかっていることの集大成です😊。もちろん、これから変わっていく可能性はありますが。

歯周病が細菌によって起こるとわかった19世紀後半から歯周病菌の探索が行われてきました。当時は一種類の歯周病菌が歯周病を起こしているに違いないと研究がされていました💦。こういった特定の細菌やウイルスが、何か1つの特徴的な病気を起こす例は多いです。有名どころで結核や天然痘、ペストなどでしょうか。世界の脅威となった病気はこのタイプが多いです😅。しかし、当時の顕微鏡や培養技術では難しかったようですね。お口の中には無数の細菌がいますから😞。

その後、特定の細菌ではなく、お口の中の細菌の総量が増えることで歯周病の発症が起こると考えられるようになります。単純にお口の中の清掃状態が悪いほど歯周病が進んでいることが多いこと、また、歯磨きをしっかり行い歯石取りなどを行うことで歯周病が改善するためです。これらは特に特定の細菌のために起こる、行っている治療ではないと考えられるためですね😅。

さらに時代が進んで顕微鏡や細菌の分離技術・培養技術が進化すると、やはり特定の細菌が歯周病を起こすという考えが主流になってきます。しかしそう簡単にはいかない😞。歯周病に関与すると思われる細菌がたくさんみつかります。さらにこれらの菌がいれば必ず発症するわけではないこともわかってきます。このことから細菌と宿主である人間とのバランス関係が発症には重要と考えられるようになりました。

現在では宿主である人間の要因としては遺伝的要因や歯ぐきの形態、ストレス、食生活、嗜好品なども含めて多岐にわたります💦。細菌側の要因も棲みついている歯周病菌の数や種類に型、歯周病菌以外の細菌との兼ね合いなど様々です💦。本当に広い範囲で研究が進められています。

歯周病が1つの細菌から発症していればすでにワクチンなどで根絶されていたかもしれません。しかし現在の所そういったことは難しそうです😞。あまりにも多くの要因が関わっています。まだまだわかっていないことも多いでしょう。今後すごい発見があり、歯周病治療が大きく変わる可能性もありますが、今のところ歯磨きをしっかりしながら定期健診でそれを補うのが1番得策のようです。歴史が変わるその日まで、ぼちぼちがんばりましょう。

 

歯磨き粉を使うと、歯磨きする時間が短くなる❓

今回はよくいわれる歯磨きについての話題について検証していきます。今回は、『歯磨き粉を使うと歯磨きする時間が短くなる❓』についてです。おそらく聞いたことあるのではないでしょうか。結構患者さんにも聞かれます。

「歯磨き粉を使うと爽快感がでやすいため、すぐに磨いた気になってしまうから。」、「歯磨き粉に入っている発泡剤のせいで、お口の中がすぐに泡でいっぱいになってしまうから。」など、一見もっともらしい理由まで添えられています。納得してしまいそうですね😞。

では実際どうなのでしょうか。これに関しては論文がきちんとでています。どんな論文か簡単にみてみましょう👍。

🌟ある集団に対して以下3通りの歯磨きをしてもらい、その時間を計測した。

  • 歯磨き粉を使わない。
  • 歯磨き粉を使う。(発泡剤無し。)
  • 歯磨き粉を使う。(発泡剤あり。)

ただし2と3の歯磨き粉の成分は、発泡剤の有無以外同一とする。

さて結果はどうだったのでしょうか❓

結果は3つのやり方とも歯磨きの時間に差はでませんでした😲。歯磨き粉の使用の有無、そして発泡剤配合の有無に歯磨きの時間は関係がないことがわかったんです。ですから歯磨き粉を使うと、歯磨きをする時間が短くなるというのは完全にデマなんです。

逆に歯磨き粉を使わない方では、ブラッシング時間が短くなってしまうとういう報告があります😲。やってみるとわかるのですが、歯磨き粉を使わないと、歯ぐきに痛みがでやすくなるため、とても磨きにくくなります。歯磨き粉が歯ブラシの滑りを良くしてくれているんですね(緩衝作用とよんでいます。)。また、爽快感や心地よさも激減です。人間だれしも嫌なこと、面倒くさいこと、楽しくないことはしたくないものです😞。歯磨きを使った方が、気持ちよくしっかり歯磨きできるんです👍。

ただ歯磨き粉を使うとお口の中が泡でいっぱいになり磨きにくい方もいるかもしれません。そういった方は発泡剤の少ないタイプの歯磨きを選んでください。もしくは水分が多いと発砲しやすくなるため、歯磨き前に唾液を吐き出したり、水をつけずに磨くようにしてください👍。これだけで結構変わりますよ。

歯磨き粉を使って歯磨きの時間が短くなることはありません。むしろ歯磨きしやすくなりますし、気持ちよさも与えてくれます。また、歯磨き粉に含まれる様々な薬効成分も見逃せません。自分に合った歯磨き粉を是非みつけてくだあい。はっきりいって歯磨き粉を使わないという選択肢はありませんよ。

シーラントの下に虫歯菌が 残っていたら どうなりますか?

今回は時々ある質問から😊。それは、『シーラントをする前にばい菌を全部取りきっているのかどうか?』というものです。うん、シーラントに関して調べている方の質問ですね。歯科関係者かな?しかも若干答えづらい質問です💧。何故なら残っている可能性がかなりの確率であるからです💦。エーって思いますよね😱。

シーラントは歯の溝が虫歯にならないように予防的に埋めてしまう処置です。シーラントを行う前にブラシや超音波で機械的に清掃したり、薬液で化学的にきれいにします。もちろん徹底的にやります。しかし深い溝の底にはどんなにがんばってもばい菌が残ることわかっています😲。もう一度いいます。残っているんですよ(m´・ω・`)m ゴメン…。大事なことなので2回、、、、、。では、これら残ってしまったばい菌の上にシーラントをすると、どうなってしまうのでしょうか?悪くなってしまうのでしょうか?

虫歯は歯の表面に付着した虫歯菌によって引き起こされるダイナミックな変化といえます。普段は虫歯菌とお口の中の環境や歯との力のバランスが保たれていますが、歯ブラシの不良や不適切な食生活により、虫歯菌の活性が勝ってそのバランスが崩れると、虫歯菌が産生した酸によってしだいに歯の硬組織が崩壊し、病変が進行します😞。

逆手にとれば、虫歯菌の活性を押さえることができたら、虫歯の進行は止められるということです。シーラントをすると、シーラントに覆われた虫歯菌と外界が遮断され、虫歯菌への栄養供給が断たれます。栄養が届かなくなった虫歯菌は活性が抑えられるのと同時に、その数を減らしていきます。結果として、歯の溝における虫歯の進行は止まります。まさに兵糧攻め😊。虫歯菌がシーラントの下に残っていたとしても、基本的には大丈夫です。

私が言っているだけでは心配ですよね。実はきちんと論文でも報告されているんです😊。簡単にまとめさせていただきますが、まずシーラントを行った後にばい菌が増殖したという報告はありません。むしろ減少しており、シーラント処置歯はシーラント未処置に比べて平均総ばい菌数が100分の1になっていたと報告されています。さらに、約50%においてはシーラント処置後に生きているばい菌がいなくなっていたとのことです👍。

いかがだったでしょうか。シーラントをして虫歯が進みやすくなることはまずありません。虫歯のリスクが高い方にとってはとても有益な処置となります。

不安なことがあったらなんでも聞いてくださいね。

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