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歯科の豆知識 Q&A 一覧

夜な夜な研いでいます🔪

今回はひかる歯科ちえこども歯科に務める歯科衛生士さん達のお話です。彼女たちが毎日のように研いでいるものがあります🔪。夜な夜なは嘘ですが、時間が空いた時に研ぎまくっています🔪。

歯科治療は外科処置が多いので刃物も多く使います。代表的なのは『メス』ですね。ただこのメスについては、現在は使い捨てのものがほとんどです😲。メスの先、刃の部分だけ替えられるようになっており、当然患者さん毎に替えています。昔はきちんと研いでいたのでしょう。漫画「ブラックジャック」の中でも、メスを研ぎ師に研いでもらうシーンがあります。その時は1千万支払っていましたね💦。良い仕事には良い道具が必要であり、それだけの投資も必要ということでしょうか。ちなみにこの回で、この研ぎ師は心停止で亡くなるのですが、遺言のような手紙が残されています。その内容は、「天地神明にさからうことなかれ、おごるべからず、生き死にはものの常也、医道はよそにありと知るべし。」となっています。実は医療とはなんなのかに踏み込んだ神回だったりします(/・ω・)/。医療従事者の中では結構人気のある回となっています😊。

すごい勢いで脱線しましたが🙇、ひかる歯科ちえこども歯科の歯科衛生士さんが研いでいるのは『ハンドスケーラー』といわれるものです。何をする器具かといいますと、歯石を除去する器具です。

歯石を除去する器具というと最近はピーっという音と振動、しかも水を出しながら使う超音波スケーラーが主流となっています。歯石を取ったことある方は必ず使われていると思います。これとは違って完全手用で用いる『ハンドスケーラー』と呼ばれるものがあるのです。超音波スケーラーではきちんととれない歯石や中等度の歯周炎以上の方に行う麻酔を使っての歯周病治療の際には大活躍します。まだまだ必要不可欠な器具です😲。

この『ハンドスケーラー』は複雑な歯の形態に対応するため、前歯用・奥歯用があったり、歯の面によって使い分けがされていたり、刃の大きさも様々となっています。種類が豊富で、結構研ぐのが大変です。今のところ『メス』のように先だけ替えるようなことはできません( ノД`)シクシク…。

しかし、研いである『ハンドスケーラー』と研いでいない『ハンドスケーラー』ではその差は歴然ですΣ(・ω・ノ)ノ!。まったく切れ味が違いますΣ(・ω・ノ)ノ!。患者さんに対して最小限の侵襲で最大限の結果を出すためには必要なことです。

この『ハンドスケーラー』を研ぐことをシャープニングと呼んでいます。ひかる歯科ちえこども歯科の歯科衛生士さんたちが真心こめてシャープニングした『ハンドスケーラー』を是非試してみてくださいね。お待ちしていますよ🔪。

 

上顎に食べ物が残りやすい・・・😞

今回は食事中のトラブルについての質問です。そのトラブルとは、『上顎に食べ物がよく引っ付いて残っている。』というものです。わかる方には、口蓋といった方がいいかもしれませんね。

御高齢の方やお子さんでの相談が多いです。食事をするといつも上顎に食べ物が残ってしまっているんですね💦。食事はしっかり飲み込まないといけません。確かに気持ち悪いし、気になりますよね😞。

この原因としては大きく2つです。対応法とともに見ていきましょう。

○唾液の分泌が悪い。○

唾液の分泌が悪いと食べ物をうまくまとめることができませんし、パサパサして飲み込みにくくなります💦。結果として上顎に残りやすくなります💧。御高齢の方で多い原因ですね。

唾液の減少については原因が多岐にのぼります。加齢やストレス、全身疾患や薬剤によるもの、唾液腺(唾液を作るところです。)への外科手術や放射線治療、口呼吸などたくさんあります😲。1度歯医者さんへ相談していただいた方がいいのですが、自分でやれる対応策もいくつかあります。

⓵、唾液腺マッサージ。

頬や下顎の骨の内側に大きな唾液腺があります。そこをさするように、押すようにマッサージします。くわしくは【唾液腺マッサージ】で検索してみてください。たくさんでてきますよ😊。

⓶、お口をしっかり動かそう。

食事をよく咬んでする、おしゃべりをたくさんする、お口の運動(あいうべ体操なんか有名ですね。)をするなどたくさん方法があります。

⓷、唾液がでやすくなる食べ物を食卓へ。

レモンとか梅干しとか、酢の物とかですね。唾液がでてきませんか❓。ちなみに私は梅干し苦手です😢。

⓸、水分補給をしっかりと。

御高齢の方ですと水分補給自体が足りていないことも多いです。脱水などの原因にもなりますので注意してくださいね🙅。

○舌の動きが悪い。○

こちらは御高齢の方、お子さんとも多い原因になります。特にお子さんでは最近増えています。対応策はお口をしっかり動かすことですね。特に舌に対する訓練は効果が高くなります👍。おしくらまんじゅうのように舌をあらゆる方向から指などで押したてそれを押し返す、舌を前方・左右・上下にできるだけ大きい範囲で動かしたりしましょう。舌圧子やペコぱんだ🐼など、舌を鍛える道具も売っていたりしますよ。唾液の分泌も促進され一石二鳥です😊。

最近はお口の機能低下が問題となっており、それに伴うトラブルも増えています。保険診療でもその改善を目的とした、検査や治療が保険導入されたぐらいです。お口は食べたり、しゃべったり、とても大事なもの。できれば普段の生活の中で鍛えられるといいですね。

入れ歯を支える歯に注意です 

歯を失った場合、大きく3通りの方法があります😢。歯と歯を繋げるブリッジ、取り外し式の入れ歯、そして人口の歯の根っこを埋め込んで歯を立てるインプラントです。インプラントが最もベターな選択肢ですが、それぞれ良いところ、悪いところがあります。

その中でも、入れ歯はどんな歯の無くなり方にも対応できる優れものです。歯を削らずにできますし、外科的な治療も必要無いため、古くは室町時代から入れ歯は使われています😲。ちなみに当時は木製です。すごいですよね😅。入れ歯は嫌だという方も多いですが、現在においても主要な歯の回復方法の1つです。

そんな入れ歯ですが注意しないと、さらに歯を失う破壊装置になることがあります💦。総入れ歯の方は大丈夫です。部分入れ歯の方でのお話となります。

みなさんは部分入れ歯をみたことはありますか❓。部分入れ歯にはクラスプと呼ばれる、歯に引っ掛けるバネがついています。部分入れ歯はこのクラスプにより支えられています。とても大事なものなのですが、引っ掛けられている歯には当然力がかかってしまいます。

では、どんな力がかかるのでしょうか❓。

✕咬む力・沈み込む力。✕

この力はどんな入れ歯でもかかってきます。入れ歯にかかる咬む力・沈み込む力をクラスプのかかっている歯が受け止めています。もちろん歯ぐきも受け止めてくれていますが、歯への影響も大きいです💧。入れ歯が大きいほどこの影響は大きくなります。

✕揺さぶる力。✕

この力もどんな入れ歯にもかかってきます。入れ歯は完全に固定されているわけではありません。様々な力で必ず揺さぶられます。これが歯にも伝わります💧。やはり入れ歯が大きいほど影響は大きくなります。

✕歯を引っこ抜く力。✕

入れ歯を外すときにかかる力です。ただそれよりも問題になるのは、入れ歯の片端に歯が無いときです😞。入れ歯の両端に歯があるときはまだいいのです。歯が無い端の方で入れ歯を使って物を咬むと、作用反作用やてこの原理で、歯がありクラスプのかかっている反対側の歯に抜けるような力がかかります。これも入れ歯が大きいほど強くかかりますし、かなり不利な力になります💧。

入れ歯のクラスプが欠けてある歯はトラブルが多いです。だんだん歯の揺れも大きくなっていくことが多いですし、欠けたり割れたり、人工物が入っているとはずれることも多いですね😢。私達歯医者さんもそういった力には注意して入れ歯を設計していますし、入れ歯を入れた後も入れ歯を支える歯には気をつかっています。それぐらい悪くなりやすいのです。

入れ歯を1回入れると、入れ歯をかける歯が悪くなって、新しく大きくなった入れ歯を入れる。そしてまた、新しい入れ歯をかける歯が悪くなって、入れ歯がさらに大きくなる。こんな悪循環が起こりやすいです😢。入れ歯を入れた後も、入れ歯を入れた後だからこそ、しっかり定期的にみせていただければと思います。

お口の乾燥と味覚障害!

さて今回は味覚障害のお話です。新型コロナでも話題になりましたね😅。体調が悪いときなど、一時的に味を感じなくなった方もいるかもしれませんが、味覚障害は結構つらいです。

 

おいしく食べることは人生の大きな喜びです😊。バランスのよい食事をよく咬んで味わって食べることは、身体だけでなく、精神的な健康を維持するための基本となります。そのためには丈夫な歯や歯ぐきだけでなく🦷、健全な味覚が必要不可欠です。御高齢の方のデータとなりますが、味覚障害が無い方とある方を比較すると、「体調が良い、」「毎日が充実している」と答えた方の割合は味覚障害が無い方の方がはるかに高くなりました😲。味覚障害があると食欲不振や食べる物の偏り、味の濃い物を好む傾向がでるため、いわゆる生活習慣病(高血圧や糖尿病など。)にかかりやすい傾向もあります。

 

一口に味覚障害といっても症状はいろいろです。『味が薄く感じる。』、『味がまったくわからない。』、『特定の味だけわからない。』、『甘い物が苦く感じる。』、『食べるといつも嫌な味を感じる。』、『お口の中に何もなくても常に苦みや渋味を感じる。』などなど、、、、、。なかなか難しい💦。しかしこの味覚障害、ずっと増加傾向なのです。実際、味覚障害を主訴に歯医者さんやお医者さんを受診した患者さんの数は増加の一途を辿っています。

 

原因もいろいろで、新型コロナのような病気の後遺症や薬剤の副作用、ストレス、栄養不足、加齢などが考えられています。

 

その中でもまず疑ってほしいのがお口の乾燥です😲。味覚障害に限らずですが、舌になにか症状があり、特に見た目が問題無い場合に、最初に疑うものの1つがお口の乾燥です。味覚障害も例外ではありません。特に味は唾液によって運ばれますから、お口が乾燥していると味覚障害が起きやすくなります。

 

実際、味覚障害がある方では唾液の分泌量が下がっているという報告があります。味覚が正常な方の唾液分泌量は基準値を満たしているのに対して、味覚障害がある方の唾液分泌量は全員が基準値を満たせず、味覚が正常な方に比べて唾液分泌量は半分以下であったとされています💧。

 

お口の乾燥も味覚障害と同じで原因が多岐にわたるため難しいのですが、お口が乾燥しやすい口呼吸になっていないか、水分は足りているか、服用しているお薬なにかなどを調べます。また、唾液を出やすくするために唾液腺マッサージや食生活の指導も行います。

 

味覚障害は自覚症状が乏しいのも特徴です。だんだん悪くなるので気づきにくいのです。しかし身体の健康や精神の安定に強く関わります。味覚に異常を感じたら早めにご相談ください。

スポンジブラシはどうですか❓

今回はよくある質問からですね。今回の質問は、『スポンジブラシはどうですか❓』というものです。小さなお子さんを持つ保護者の方や御高齢の方、要介護の方を御家族に持つ方からの質問が多いですね。

みなさんはスポンジブラシをご存じでしょうか。薬局やドラッグストアに売っているのですが、持ち手が細いプラスチックで先にスポンジがついています。スポンジの形態や色は様々ですが、お口に無理なくはいるサイズとなっています😲。普段買うことはあまり無いと思いますので、意識しないとみつけられないでしょう。結構いろいろなメーカーからでていたりしますよ😊。先についているスポンジでお口の中をきれいにします。

お口の奥にまで簡単に入れることができ、吸水性が高いため、大まかに汚れや食渣などを取るのに便利です。水や洗口液、保湿液と併用することで、乾燥してこびりついた痰や汚れなども除去しやすくなります😊。ただし、歯垢(プラーク。)の除去効果は低いことがわかっています。歯ブラシの代わりとするには、かなり力不足であることが報告されています💦。

また、スポンジブラシの役割としてはお口の中のマッサージや機能訓練に使いやすいという利点があります。お子さんの舌をつついて遊んだりできますし、お口の機能が低下した方の訓練によく使われていますね。特に介護の現場でよく使われています👍。

スポンジブラシについてまとめると、、、、、

🌟良い所。🌟

○。お口の奥まで入れやすい。

○、簡単におおまかな汚れや食渣を除去できる。

○、吸収性が高い。

(唾液が多い方はそれを吸ってくれる。唾液が少ない方などお口の中が乾燥している方は、スポンジに水分を含ませることで清掃効果が高まる。)

○、柔らかいので粘膜を傷つけない。

○、粘膜のマッサージ効果がある。

○、お口の機能訓練に使いやすい。

😞悪い所。😞

✕、プラークの除去効果が低い。

✕、細かい所はきれいにできない。

✕、スポンジが取れることがある。

(咬まれると取れやすい。飲み込まないよう注意が必要です。)

✕、基本使い捨て。

などなどです。

良い所もたくさんあるのですが、プラークの除去効果が低いのはいただけない😢。歯ブラシの変わりは難しいです。しかし、お口のマッサージや機能訓練など、目的をもって使うのはいいかと思います。

やはりお口の中の清掃の基本となるのは歯ブラシです。特に理由が無ければスポンジブラシを使う必要はないでしょう。ただ、介護の現場ではよく使われています。一度どんなものかみてみるのはいいかもしれませんね。

歯磨き粉で歯は削れません!

さて今回はよくある質問からです。昔からよく聞かれる質問で、もはや迷信といってもいいぐらい有名です💧。みなさんも1度は聞いたことがあるのではないかと思います。その質問は、「歯磨き粉で歯が削れるんですか❓。」というものです。これを信じて歯磨き粉を使っていない方もいらっしゃいますね😞。

歯磨き粉にはプラークなどをしっかり除去するため清掃剤が入っています。この清掃剤が歯を痛めるのではという疑問です。昔からよくいわれていますね😅。今は清掃剤と言われていますが、以前は研磨剤といわれていました。それが悪かったのもあると思われます💦。

しかしこの清掃剤、歯の頭を覆うエナメル質よりはるかにやわらかいため、エナメル質を痛めることはまったくないことがわかっています👍。問題はエナメル質の無い歯の根っこの部分、象牙質といわれる部分です。歯ぐきが減ってくると露出してくる部分です。こちらはエナメル質よりやわらかいため、微量の摩耗が認められることがわかっています。ただこれも、硬めの清掃剤を用いて100年分の歯磨きを行うことで0.3mmぐらいの摩耗がある程度と報告されています。この摩耗量では歯の健康には影響しないことがはっきりわかっており、歯磨き粉を使わないことによる害のほうが大きいとされています😲。

そもそも歯の摩耗については、歯ブラシをあてる強さや毛先の硬さの方が、より影響が大きいこともはっきりしています。不等号で表すと、、、

歯ブラシをあてる強さ>毛先の硬さ>>超えられない壁>>清掃剤

です。間に超えられない壁が入っています。それぐらい清掃剤の影響は小さいです。歯を磨く際には歯ブラシをあてる強さに注意しましょう。また、歯ブラシのヘッドの部分が小さく、毛先が硬い歯ブラシほど大きな力がかかりやすいため注意が必要です🙅。

とはいってもずいぶん根強く残っている迷信です😅。なかなかすぐには切り替えられない方もいらっしゃると思います。歯磨き粉の中には清掃剤の配合が少ない物もありますし、なんなら清掃剤無配合(ジェルタイプのものは清掃剤無配合の歯磨き粉が多いです。)の歯磨き粉もあります。歯磨き粉には歯や歯ぐきにとって良い効果のある成分もたくさん含まれています。味や臭いを楽しんだりもできますし、これは歯磨きを気持ちよく続けるためにも重要です👍。歯磨き粉をつかわないのは本当にもったいない。騙されたと思って(騙してないです。)、是非歯磨き粉を使ってくださいね。お気に入りの歯磨き粉がみつかりますように。

歯周病を防ぐサプリメントって❓

今回はみんなが気になるサプリメントのお話です😊。みなさんは何か決まったサプリメントを継続して飲まれていますか❓。実は私も5年以上飲み続けているサプリメントがあります。私の場合はサントリーウェルネスから販売されているマルチビタミン&ミネラルです。やっぱり不足しがちだなと思いまして、40才になった頃から飲んでいます。セサミンもちょっと引かれたんですけどね(-ω-;)。やっぱりバランスが大事かと思いマルチビタミン&ミネラルにしてみました。まあ、体調が良くなっているのかどうかはわかりません( ノД`)シクシク…。

さて、時折ですが患者さんから次のような質問を受けます。それは、「歯周病を防ぐのにいいサプリメントはありませんか❓。」というもの。まずは歯磨きをしっかりすることが1番大事になりますが、さらに良くしたい、できるだけ悪くしたくない方からよく聞かれます。

しかし残念ながら、歯周病に特化したサプリメントは今のところ見当たりません😞。歯ぐきをサポートしますよっていう製品はありますが、あくまで作用の1つといった感じです。でも歯周病と栄養素の関連については、結構研究されていますのでそれを少しみてみましょう👍。

 

まずは主要栄養素であるたんぱく質から。牛乳などに含まれるガゼインや乳清の摂取量が多い方ほど、歯周病のリスクが低いとの報告があります🥛。次に脂肪についてです。体脂肪率が高い方ほど歯ぐきからの出血が多くみられる傾向があるのですが、オメガ3脂肪酸は歯周病における歯ぐきの赤みや腫れなどの炎症反応を抑えることが報告されていますΣ(・ω・ノ)ノ!。

 

次に微量栄養素についてです。やっぱりかと思うかもしれませんが、皮膚とおなじでビタミンⅭは効果があるようです😊。ビタミンⅭは粘膜の成分であるコラーゲンの生成に必要ですし、老化に対する抑制機能も持っています。ビタミンCの摂取量が少ない方は、多い方に比べて歯周病のリスクが1.3倍高かったと報告されています😲。またカルシウムとビタミンDの摂取が歯周病の治療にいい影響を与えるといった報告や、マグネシウムの摂取が歯周病や歯の喪失を予防するといった報告もされています👍。

 

他にも様々な報告があるのですが、栄養素単体で見た場合、歯周病予防のために1つの栄養素を集中して摂取するべきかというとそこまではないかなーといった感じです😞。たぶん他の効能を表に出した方が売れるでしょう。そのうちいろいろな栄養素をブレンドした歯周病のためのサプリメントができるといいですけどね。

 

まあ、現状はしっかり歯磨きすることが1番です。あと栄養についてはやっぱりバランスが大事かなと思います。摂取しすぎても駄目ですからね💦。サプリメントは足りないところを補うぐらいが丁度いいのかなと思います。

抗菌薬は最低限に!

さて今回は抗菌薬のお話です。抗菌薬は歯医者さんでよく使うお薬の1つですね。虫歯も歯周病もばい菌が原因ですから当然と言えば当然です🦠。原因となるばい菌を直接叩いてくれるお薬になります👍。

ただどんなお薬でも基本飲まずに済めばそれにこしたことはありません。最近は抗菌薬に対する耐性菌(抗菌薬が効きにくい、もしくは効かないばい菌のことです😢。)の出現リスクも相まって、歯医者さんでも出す抗菌薬の種類や出し方が変わってきています😲。私も処置が同じでも、それに応じて一律に同じお薬を出したりせず、大丈夫そうなら出しません。私自身お薬はあまり好きではなく、いまでも継続して服用しているお薬は無いですね。二日酔いの頭痛防止で痛み止めを飲むくらいです。よく、効きますよ😊。ん、何か変な事言いました❓。

 

抗菌薬については耐性菌以外の問題も指摘されています。それは様々な全身疾患と相関関係がある事です😲。もちろん『相関関係がある。』ということと、『因果関係がある。』ということは別です。因果関係までは不明なところが多いのですが、相関関係でいえば、、、、、

・肥満。          ・糖尿病。

・喘息。          ・胃食道逆流炎。

・潰瘍性大腸炎。      ・クローン病

・セリアック病。

などです。

なぜ抗菌薬とこういった疾患に相関関係があるのか❓。どうも抗菌薬によって腸内ばい菌の動揺、つまりばい菌種の構成(勢力図。)が変化するためと考えられています🦠。腸内ばい菌については研究が進んでおり、抗菌薬の使用はもちろん、食べる物の変化などでもその勢力図がかわることがわかっています😲。体にとって悪いばい菌(悪玉菌。)や良いばい菌(善玉菌。)と分類されていたりしますね。こういったばい菌の勢力図が変わるのです。当然、宿主である人間の身体にも影響を出してくるでしょう💦。しかもばい菌は多種多様、まだわかっていないばい菌の役割があるでしょうし、ばい菌同士のつながりによって起こる良い影響もあるでしょう(悪い影響もあるかもです。)。

実はお口の中でも影響がでることがあります。抗菌剤の服用によってお口の中のばい菌の勢力図がかわることで、口腔カンジダ症が発症したり、舌が黒くなる黒毛舌などが起こります💧。

こういったことから抗菌薬の使用は必要最小限に留めるべきです。もちろんたまたまいい方向に進む場合もあるかもしれないのですが、そんなかけみたいなことに、何のエビデンスもなく打ってでるべきではなでしょう。

抗菌薬自体は薬の中でも直接原因であるばい菌を叩いてくれる優秀なお薬です。いざという時に利用しない手はないのですが、人間の身体にはもともと備わっている免疫力があります。それを補助する使い方が1番ですね。

スポーツ時の経口保水液はどうでしょう❓

みなさん、経口補水液は飲んだことはありますか❓。有名なものですと、ОS-1(オーエスワン。)やアクアライトОRSでしょうか。脱水などの対策のため、常備している公共機関(学校や病院など。)も多いですね。最近では、自宅でも常備している方も増えているようですし、スポーツ時の水分補給に推奨されています。「飲む点滴。」なんて言われていますね。私の息子も部活や遠征時に持っていくことがあります😊。

スポーツ時の水分補給については、いろいろと変わってきています。一昔前、私がこどもの頃ですと、スポーツ時の水分補給はしないよう言われていた方も多いのではないでしょうか💦。全くもって非科学的な精神論なのですが、結構まかり通っていたように思います。当然、問題がでないわけもなく、だんだん水分補給が推奨されるようになりました。現在では、水分補給禁止なんて言っていたら訴えられそうですね。

水分補給が推奨されてきたものの、何が1番いいのかは難しいところです。水やお茶、スポーツドリンク、清涼飲料水など様々ありますね。好みもあるでしょうし、手軽に準備できることも大事ですね。ただ、1番大事なのはきちんと水分補給ができること、そして、汗で水分とともに失うナトリウムなどのミネラルも補給ができ、適度にエネルギーを含むのがベストです。こういった点でいうと、経口補水液は大変優れています。少しですが、項目別に優れた点や注意する点をみていきましょう。

◎利尿作用が無い。◎

利尿作用とは排尿を促進させる働きです。水分を補給したいのに、排尿を促進させると、いくら飲んでも出ていってしまう状態になります。効果が期待できません。

利尿作用はカフェインやカリウムを含む飲食物で強くなります。具体的にはコーヒーやお茶、紅茶、ウーロン茶、エナジードリンクやコーラなどの清涼飲料水、野菜ジュースなどです。あと、アルコールも強くなりますね。まあ、スポーツ時にアルコールは飲まないでしょう。経口補水液や水、スポーツドリンクにはこういった作用はありません。スポーツ時にお茶系列のものを飲むなら、是非カフェインレスのものにしてくださいね。水分補給を目的としていますから、分からない場合はきちんと調べてくださいね。

◎ナトリウムなどのミネラルが十分含まれる。◎

スポーツで汗をかくと、水分だけでなくナトリウムなどのミネラルも失われています。そのため、身体からナトリウムが減っている状態になります。水分をとると小腸から吸収されて、血管を通じて全身に水分がいき渡ります。しかし、細胞の中まで水分が取り込まれるためには、ナトリウムなどのミネラルも必要となるのです。身体からナトリウムなどのミネラルが減っていると、細胞の中まで水分が行き渡りません。つまり、水分をしっかり補給するには、ナトリウムなどのミネラルも一緒にとらないといけません💧。

その点を考慮すると、水やお茶、清涼飲料水はまったく駄目ですね。スポーツドリンクは一見良さそうですが、実はまったく足りません。ミネラルの量でいえば、経口補水液の半分ほどなのです。この点でいえば、経口補水液一択となりますね😊。

◎適度なエネルギーを含んでいる。◎

ここでいうエネルギーはブドウ糖と考えていただいてかまいません。1番手軽に補給でき、すぐに体が利用してくれるエネルギーです。飲用以外でもタブレットなど様々な製品が出ていますね。

この点では水やお茶は駄目ですね。経口補水液はブドウ糖が大体2%、スポーツドリンクは砂糖などの糖分が約6%含まれています。清涼飲料水ですともっと多く含まれているものもありますね。

どうでしょう。エネルギーの多いスポーツドリンクや清涼飲料水の方が優れていると思われますか。ところが、話はそう簡単ではありませんΣ(・ω・ノ)ノ!。

何故かといいますと、ブドウ糖の濃度が1~2%ぐらいの方が、水分やナトリウムなどのミネラル、そしてブドウ糖が最も効率よく吸収されることがわかっています。この濃度が低すぎる場合はもちろん、高すぎても駄目なんです。濃度が高い方が吸収されやすそうですが、回転ドアを想像してみてください。人が少なければ回転ドアが回っただけ、人が入ります。しかし、もともとの人が少ないため、中に入る人も少なくなります。人が多すぎると一気にドアの前に殺到、混雑してしまいます。結果として、うまくドアが回りません。ドアがスムーズに回る様にするには、適度な人数で順序良く進んでいくのが1番です。実際、経口補水液は、スポーツドリンクより3倍ほど吸収率がいいことが研究でも明らかになっています。

こういったことを考慮し、一時期スポーツドリンクを薄めたらいいのではないかという話がありました。ペットボトル症候群の問題もありますので、そのままよりいいのかもしれませんが、これでは肝心のミネラルも減ってしまいます。ただでさえスポーツドリンクに含まれるミネラルは経口補水液の半分しかないのに、ますます足りなくなってしまいます。やはり経口補水液の方が優秀といえますね。

 

◎pHが中性。◎

経口補水液のpHは中性です。水も中性、お茶も中性に近いですね。しかし、スポーツドリンクや清涼飲料水は酸性のものがほとんどです。何が問題かといいますと、頻繁に飲んでいると歯が溶けてくるんです🦷。これを酸蝕症と呼んでいます。以前は酸を使う仕事の方に起こる職業病だったのですが、現在では酸性のものを頻回摂取することで、一般の方にも珍しくない病気となっています。健康のため毎日お酢を飲んでいる方や嗜好品としてワインなどをよく飲まれる方などによくみられます。スポーツドリンクや清涼飲料水を飲む機会が多いスポーツをしている方にも多いですよ。特にスポーツ系の部活を熱心に取り組んでいる中学生や高校生は注意が必要です🥶。

◎虫歯には少し注意です。◎

先ほど少し触れましたが経口補水液にはブドウ糖が含まれています。これには少し注意が必要です。ブドウ糖は虫歯菌の大好物だからです🦠。この点では水やお茶の方が安全といえます。

スポーツドリンクや清涼飲料酢はもっと注意が必要です。中学生や高校生になり部活を頑張る様になって、急に虫歯ができやすくなることは多いです。話を聞いてみるとスポーツドリンクや清涼飲料水を部活中はもちろん、家でも常飲するようになったという話はよくあります💦。小さなお子さんでも、下痢になった際に、スポーツドリンクを飲むように勧められて、下痢が治った後も水分補給にいいと思い与え続けて結果、虫歯がたくさんということもあります💦。

◎あまりおいしくないです。◎

みなさんは経口補水液を飲んだことはありますか❓。飲んだことある方はわかると思うのですが、通常の状態で飲んでもあまりおいしくないと思います。実はこれは良いことで、このため飲み過ぎることがありません。一方、脱水などが進んでおり、身体が水分やミネラルを欲しているときはおいしく感じられます。すなわち、おいしく感じれば身体が脱水状態にある可能性が高いということになります。私も1度、風邪でのどがすごく痛んで、食べるのはもちろん、飲むのも苦痛という状態になったことがあります。やはり脱水状態だったのでしょう。ОS-1が初めておいしいと感じました😊。ちなみに絶対コロナだと思ったのですが、陽性反応はでませんでした。歯医者さんを開業して初めて臨時でお休みさせていただいたのもこのときです。

◎少しお高め。◎

水やお茶、スポーツドリンク、清涼飲料水に比べると若干お高めですね。まあ、良いものは高いんです💰。

◎売っているところが限られる。◎

製品の特性上、どこにでも置いてあるものではないですね😢。

スポーツ時の経口補水液の活用は有効といえます、スポーツの時以外でも病気の時や脱水の疑いがある場合もいいですね。ただやっぱり、常飲するものではありません。その点は注意してくださいね。

咬む力が少ないと メタボになりやすい?!

今回は咬む力と栄養の関係、そしてそれがどのように要介護へとつながるかをみてみましょう。咬む力と栄養の関係は何となくわかるのではないでしょうか。咬む力が小さくなれば、咬めるものが減っていきます。当然食べられるものが、制限されますよね😞。食べる物に偏りがでてきます。すると、当然、栄養にも偏りがでてくるでしょう💦。まあ、これはわかりやすい。

では次に、栄養が偏るとどうなるでしょうか❓。食べられなくなっていますから、栄養が足りず、やせ細っていくのでしょうか。まあ、これもあります。要介護になっていく1つのパターンです💧。でも、食べ過ぎで生活習慣病から要介護になるパターンも多いのです。咬めなくなっているのにどうして❓って思いますよね。ここが、結構複雑なところです。いくつかパターンがあるのです。でも、どれも元を辿れば、咬む力が小さくなったことにあります。それでは、くわしくみていきましょう。

まずは咬む力と栄養との関係についてです。これはいろいろな報告があります。いくつかある報告をちょっとまとめてみます😊。

 

咬む力を測定してその力によってグループを分けます(咬む力が強い方と低い方など。)。入れ歯のある方は入れ歯を入れて、咬む力をみています。そうすると咬む力が低い方ほど、緑黄色野菜を含む野菜類全般、肉や魚など咬みにくい食品を避けていることがわかりました🥬🍖🐟。一方で増えた食品もあります。それが穀物類です。特にお米ですね🌾。小麦よりお米が増えやすいようです。まあ。パンよりご飯の方がやわらかいですからね🍞。栄養素で詳しく見てみます。まずは3大栄養素、炭水化物(食物繊維は除く、以下の炭水化物も同じ。)は増えます、そしてたんぱく質、脂肪は減少傾向でした。その他ビタミンやミネラル、食物繊維も減少していたと報告されています。この結果は、どの報告についても概ね一致しています😞。

 

次に歯の数と栄養との関係です。通常歯の数が減少すれば、咬む力も減少します。歯の数でグループを分けて、調査を行いました🦷。結果はというと、やはり、緑黄色野菜を含む野菜類全般、肉や魚など咬みにくい食品を避けていることがわかりました🥬🍖🐟。牛乳や乳製品も減っていたようです🐄。一方で増えた食品としてはお米とお菓子類となっていますね🌾🍫。栄養素で詳しく見てみます。炭水化物は増加、そしてたんぱく質、脂肪は減少傾向です。その他ビタミンやミネラル、食物繊維も減少です。咬む力の報告と大体一致しているのがわかるかと思います😞。おもしろいのは、歯の数と栄養の報告は歯医者さんだけを対象にした報告もあるのですが、そちらも結果はほぼ同じです。歯医者さんであっても歯の数が減ると、どうにもならんようですね😊。私も気をつけないとですね。歯は大事にしましょう。

大雑把にみると炭水化物は増加、その他は減少といったところですかね。

では次に、この栄養の偏りがどのように要介護へと繋がるのかをみていきましょう。こちらが先程述べたようにいくつかパターンがあります。

★パターン1。★

まずはみんなが1番思いつくパターンからです。咬む力が減ると咬める食品が減ります。そして、食べるのに時間がかかるようになります。食べるのがおっくうになってきますよね。そのため食べる量自体が減ってくる、食べる意欲が無くなる場合です😢。いわゆる栄養が足りない低栄養という状態になってしまうことです。

低栄養とはなんでしょうか。日本で低栄養❓って思いますよね。でも御高齢の方を中心に問題となっており、体力低下による寝たきりや骨折など要介護になる原因として注目されています😲。簡単に言うと1日に摂取するエネルギーや栄養素よりも、1日に消費するエネルギーと栄養の方が上回る状態が続いている状態です。だんだん弱っていくに決まっていますよね😅。

低栄養は恐いです。低栄養により筋力や体力が低下することで、日常生活動作の減少が起こります。日常生活動作が減少すると食事の準備も大変になりますし、お口の周りの筋力が減少することで食事自体が摂りにくくなります。結果として低栄養を加速させ、筋力や体力もさらに低下する悪循環に陥るのです🥶。日常生活動作が減少したことで、リハビリをすすめられることが多いのですが、これは低栄養時には逆効果になります😞。栄養が足りていない時にリハビリをしても体力を奪われるだけです。

実は、70才を超えても1日に必要なたんぱく質やビタミン、ミネラルの量は減りません😲。一般成人と変わりはないのです。しっかり栄養を摂らないといけないのですが、咬む力が弱くなることでそれが難しくなります。可能な限り咬む力は回復させる必要があります。

★パターン2。★

次は増えた栄養素での問題です。唯一増えた栄養素は何でしょうか。それは炭水化物でしたね🌾。炭水化物の摂取が増加して、1番怖いのは糖尿病です。もともと、糖尿病がある方はなおさらです。

糖尿病は生死に関わる様々な合併症を引き起こす恐い病気です。当然、要介護の原因にもなります。糖尿病の治療で大事なのはバランスのとれた食事となるのですが、それが難しい状態になります。どうにかしないと💧。

★パターン3。★

さてパターン3です。昔はパターン1の報告が多かったのですが、現在ではこのパターン3が1番多くなっているといわれています😲。パターン2はパターン3に含んでもいいのかもしれません。一体どういう状態でしょうか。

パターン3は食べ過ぎによる生活習慣病の悪化です。やっぱりどういうこと❓、食べ過ぎ❓って思われますよね。だって、食べにくくなっているのにね❓。しかし、データとしてきちんとでていて、咬む力が小さい・歯の数が少ない方ほど総摂取エネルギーが増えているというデータがあるのです😲。そして、結果として、咬む力が小さい・歯の数が少ない方ほどメタボリックシンドロームの割合が高く、生活習慣病の罹患割合も高くなっていました。特に70才以上ではこの傾向が有意に認められています。

なぜこんなことが起こるのでしょうか。先程、昔はパターン1の報告が多かったと前述しました。昔はこんなことありえなかったのです。原因は食生活の変化にあります。現在では軟らかく食べやすい、しかも高エネルギーな食品が手に入りやすくなっています。咬まなくても十分エネルギーの補給ができるのです😲。

 

良いことのように思いますよね。しかし、咬まないため満腹感や満足感がありません。結果として食べ過ぎてしまうのです💧。また、こういった食品は炭水化物中心のものが多いです。炭水化物は中毒性があるため、さらに食べたくなるという悪循環、どんどん摂取してしまいます。この傾向はアメリカの全国調査でも、同じような結果が得られています。

 

生活習慣病にはいろいろあります。先程でてきた糖尿病、高血圧や高脂血症、高コレステロール血症、痛風などは有名です。さらにその先にはもっと怖い病気が控えています。心筋梗塞、脳梗塞などその代表です。いずれも要介護となる病気の代表です。

 

咬む力が小さくなることで、いろいろなことが起こってきますね。恐いです。咬む力には歯の数はもちろん、お口の周りの筋肉や顎の関節、唾液など様々な要因が関与してきます。歯の数が少なくなった方は入れ歯やインプラント、お口の周りの筋肉の筋力低下には口腔機能訓練(あいうべ体操なども含む。)など対策はあります。ただやっぱり悪くしないことが1番と思います。今からでもいろいろと対策はできます。お子さんもですよ。何かあれば是非ご相談ください。将来の健康もありますが、なによりもなんでもおいしく食べるために重要ですよ。間違いなく幸せの1つですからね。

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