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院長からの発信 一覧

上の総入れ歯を金属で❓

今回は上の総入れ歯についてのお話です。総入れ歯とはすべての歯が無くなった場合に作る入れ歯ですね😞。この総入れ歯、通常はレジンといわれる合成樹脂で全体を作っていることが多いのですが、まれに上の総入れ歯で、口蓋といわれる部分を金属で覆ってあることがあります。一体何が違うのか❓今回はその違いをみていきたいと思います。

🌟全体をレジンで覆っている総入れ歯。🌟

一般的によくみられる総入れ歯です。保険が適応され、作製までの費用は大体3割負担で1万ちょっとぐらいですね。

【メリット】

・保険が適応される。      ・調整しやすい。

・修理しやすい。

【デメリット】

・壊れやすい。         ・厚みがでやすい(3mm程度。)。

・しゃべりにくい。       ・違和感が大きい。

・温度がつたわりにくい。

🌟一部(口蓋。)を金属で覆っている総入れ歯。🌟

まれにみられる総入れ歯です。金属もコバルトクロム合金やチタン合金、金合金など種類があったりします。保険がきかないため、金属の種類や歯医者さんによって値段が変わりますが、20万円から60万円ぐらいはします。

【メリット】

・丈夫で使えなくなるほど壊れることは少ない。

・薄くできる(0.7mm~1mm程。)。

・しゃべりやすい。       ・違和感が少ない。

・温度がつたわりやすい。

【デメリット】

・保険がきかない。       ・調整しにくい。

・壊れにくいが、万が一壊れた場合修理が難しい。

いかがでしょう。どちらも良いところ、悪いところとあります。それを踏まえて私個人の考えを書いていきます。

私個人としては20万円から60万円かけて、一部(口蓋。)を金属で覆ってある保険外の総入れ歯を作製する意味はあまり無いと考えています😲。

全体をレジンで覆ってある保険内の総入れ歯のデメリットはほとんどが慣れてくるものです。確かに壊れやすいのですが、大体即日修理が可能です😅。不安な方はスペアの入れ歯を作製することも可能です。20万円あれば10個以上つくれますよ(笑)。なによりお口の中は少しずつ変わっていきます。調整がしにくいのは結構困るのです💦。場合よってはできないこともあります💧。

ですから私が、一部(口蓋。)を金属で覆ってある総入れ歯を保険外で作製する場合は以下の通りです。

  • どうしても全体をレジンで覆ってある総入れ歯(保険内。)に慣れることができず、一部(口蓋。)を金属で覆ってある総入れ歯(保険外。)を作製することでそれが確実に改善できる判断したとき。
  • 咬む力が強く全体をレジンで覆ってある総入れ歯(保険内。)では頻繁に壊れてしまうとき。

初めて総入れ歯を作る方に、一部(口蓋。)を金属で覆ってある保険外の総入れ歯をおすすめすることはありません。あくまで私個人の考えですので、いろいろと意見はあると思いますが、ひかる歯科ちえこども歯科としてはこの方針となりますでご了承ください。

九州デンタルショーに行ってきたよΣ(・ω・ノ)ノ!

6月2日(日)、今年も九州デンタルショーに行ってきました✌。一般の方にはあまりなじみはないイベントですよね。でも、歯医者さんや歯科衛生士さん、そして歯科技工士さんにとっては結構大きなイベントです👍。毎年この時期に福岡で行われます。今回はマリンメッセ福岡での開催となりました。グランメッセ熊本の海、福岡バージョンですね😊。しばらく福岡国際会議場で開催されていましたが、ひさびさのマリンメッセ福岡での開催です。実は結構楽しみにしているイベントだったりします😊。
 
 九州デンタルショーでは歯医者さんで使う機械や材料、システムなどを開発・作製している主だったメーカーが一堂に会します😲。実際に機械や材料に触れながらメーカーの方から説明をうけることができますし、試供品をもらったり、機械の貸し出しの約束をしたりできます。もちろん一気に購入までしてしまってもかまいません。やはりというか歯科において話題になっている治療に関する展示が多くなり、歯科界の潮流を肌で感じることができますよ👍。どのメーカーも『推しの商品』があり、すごく推してきますね((´∀`*))。人気のブースは並ばないと担当者と話もできません。
 
 その他にも、たくさんのセミナーが開催されたり、普段なかなか会えない知り合いの歯医者さんに出会えたりするのも楽しみの1つですね。当院がお世話になっている出入り業者さんきていて、取引のある歯医者さんへの挨拶に余念がないようでした。相変わらず大変そう😞。
 
 午前9時に開場だったので、それにあわせて行ったのですが結構並んでいましたΣ(・ω・ノ)ノ!。私個人としては、行列に並んでまで早く入りたいのかは疑問なのですが、超人気のラーメン屋並みに人気です。中の混雑ぶりをみていると、歯医者さんの世界もまだまだ盛況だなと思います😊。
 
 私もお目当ての機械や材料なんかをしっかりみることができてご満悦、様々な新商品の資料や試供品もいただくことができました。4時間ほど滞在させていただきましたが、とても有意義な時間を過ごせました。日曜日なのに仕事ですよね、これって😞。
 
 気になっているのは以前(私が福岡にいた頃。20年程前。)に比べると規模が小さくなっており、勢いも無くなってきていることでしょうか💧。現在は土日の2日間の開催ですが、前は金土日の3日間あったんですよ。試供品もばらまくように配っていました。それはもう花咲かじいさんのようにです🌸。最近はきちんと名前や医院名を書かないともらえなかったりします。まあ、医療法の問題もあるらしいですけどね。うーん、どうなんでしょう。歯医者さんの世界はやっぱり衰退していっているのかな❓一応不況業種らしいですよ。

睡眠時無呼吸症候群って怖いんです🥶

皆さんは睡眠時無呼吸症候群を聞いたことはありますか❓。テレビや雑誌で取り上げられることも多いので、もう知らない方はいないかもしれませんね。でもその怖さまではあまり広がっていないように思います。今回はそんな恐いお話です🥶。
 現在日本では5人に1人が不眠やいびき、日中の過度の眠気など何らかの睡眠障害を自覚しているといわれています。睡眠障害にもいろいろあるのですが、睡眠時無呼吸症候群はその中で最も多くを占めています😲。
 睡眠時無呼吸症候群は寝ている時に、『呼吸が止まり、目が覚める。』、を繰り返す病気です。そのため深い睡眠がとれず、日中に非常に強い眠気に襲われます。これだけでも問題なのですが、他にもたくさんの問題がでるのです🥶。
★高血圧。
 呼吸が止まるため、身体が慢性的な酸素不足に陥ります。その酸素不足を補うために心拍数を上げて酸素を送ろうとします。その結果、高血圧になってしまうのです。睡眠時無呼吸症候群の方の高血圧の割合は健常者の2倍です🥶。
★虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など。)。
 高血圧に伴い動脈硬化もすすみます。心臓を酷使するのも相まって、虚血性心疾患になりやすくなります。睡眠時無呼吸症候群の方の虚血性心疾患の割合は健常者の3倍です🥶。
★脳血管障害(脳梗塞や脳出血など。)。
 高血圧に伴う動脈硬化や脳の酸素不足などから脳血管障害が起こりやすくなります。睡眠時無呼吸症候群の方の脳血管障害の割合は健常者の4倍です🥶。
★糖尿病。
 睡眠不足によるストレスにより糖尿病になりやすくなります。睡眠時無呼吸症候群の方の糖尿病の割合は健常者の1.5倍です🥶。
 その他にも高コレステロール血症など、いわゆる生活習慣病といわれる病気は、のきなみかかりやすくなります。逆流性食道炎やうつ病、認知症なども併発しやすく、お子さんですと発育障害、注意欠如、多動性障害も起こします😅。
 特に中等度以上の睡眠時無呼吸症候群ですと将来の生存率に直結します💦。中等度以上の睡眠時無呼吸症候群を放置した場合、8年後の生存率は、治療を受けた方と比較して約63%まで低下したと報告されています😲。生存していても、生活機能を著しく損ない、ひいては要介護状態に陥る可能性が高まっています。恐い🥶。
 どうでしょう。思っていたより怖くないですか。データを見る限り治療をきちんとした方がよさそうです。そしてその治療の中には、歯医者さんで作る装置を使うこともあります😲。ただ、保険診療では耳鼻科とのタイアップが必要で装置に制限があります。そのため保険外診療でよりよい装置を作製する歯医者さんもありますね👍。
 睡眠障害と歯医者さん、一見するとあまり関係なさそうですよね。私達歯医者さんもまだまだ勉強、研鑽しないといけないところでもあります。何か不安があればいつでもご相談くださいね。

0歳からどうぞ 😊

今回はよく聞かれる質問からです。その質問は、『こどもはいつから歯医者さんに連れてきたらいいですか❓。』、というものです。みなさんはいつからだと思われますか❓。正解は「0才から。」、「歯がでてきたらすぐ。」となります。早すぎると思われますかね。
 現在、お子さんの虫歯は減少傾向にあります。そんな状況においても、わざわざ0才から歯医者さんに行く必要があるのか❓、という声もあります。しかし、虫歯は病変を除去し人工物に置き換えるという、いわば“引き算”的な病気であるため、確実に将来虫歯になるかならないかを見極める方法や検査ができない限り、虫歯になる前に、虫歯にならないよう、歯医者さんでみていくことがベストな選択です👍。

 また虫歯以外にも大事な要素があります。歯周病もそうですし、歯並びもそうです。こういった要素も早め早めに先手を打つことで、適切かつ的確な治療ができますし、うまくすれば小さな手を加えることで、大きな治療をすることなく済む可能性もあります👍。成長過程でしかわからないことや、できない治療があるのです。
 ひかる歯科ちえこども歯科が開業して一貫して目標にしているのが、
「現在診療しているお子さんが大きくなって、お口の中で困らない状態にすること、そしてそのお子さんに子供が生まれたあと、その子供を当院に連れてきてくれること。

というものがあります。この目標を達成するためには、できるだけ早くからみせていただいた方が有利になります😊。ひかる歯科ちえこども歯科では、単にお子さんの治療をするだけでなく、お子さんがその後の長い人生を健康かつ充実したものにするための礎を作ることを目標にしています。
 それでは0才からお子さんをみていくことでどのような利点があるのでしょうか❓。実はたくさんの利点があります、少しずつみていきましょう😊。
🌟何も病気が無い所からのスタートできることが多いです。🌟
どういうことと思われるかもしれませんね。意味がよくわからないと思います。でもこれってすごいことなのです😲。通常歯医者さん(お医者さんもそうですが。)何の病気を持たずにくることは珍しいのです。定期的な受診をしている方も何かしら問題があるから受診しているわけです。何も病気が無い所に悪い所を気にすることなく、予防のためのアプローチだけを集中してできます。予防の真髄といってもいいかもしれません。うん、やっぱり何言っているかよくわかりませんね😢。でも、相当に有利な状態なのですよ💖。
🌟こどもの頃にしかできないことがある。🌟
⓵、虫歯菌の感染予防に大事な時期になります。
虫歯は感染症です。歯が出てきた頃から感染が起こります🦠。この感染が早いか遅いが出で、将来の虫歯の数に大きな差がでるのです。実際にそれを裏付ける研究データがあります。
スウェーデン、イエテボリ大学の研究です。
 2才前に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 5.0
 2才後に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 0.3
おわかりでしょうか。2才を境に16倍近い差がでています。悪くなることを遅くすること、すなわち虫歯菌への感染をできるだけ遅くする、少なくとも2才以降にすることが大事となります😊。
この段階ではこどもお世話をする方々の協力が不可欠です。こども本人のお口の中をきれいにすることはもちろんですが、ご両親やおじいちゃん、おばあちゃんのお口の中の清潔に保つようにしましょう。虫歯菌の栄養となる糖類はできるだけ避け、食器なども共用しない方がいいです。併せて定期的な検診やフッ素塗布を行うといいですね。特におじいちゃん子、おばあちゃん子は虫歯が多い子が多いので要注意です。まあ甘くなるんでしょうね(笑)。でも大事な時期ですから全力で感染を阻止しましょう😊。こどもの頃しかできないことですよ。
⓶、出てきたばかりの歯は弱いのです。
こどもの歯、大人の歯とも出てきたばかりは弱く、虫歯になりやすいです。そのため悪くならないよう、きちんとしたプラークコントロールやフッ化物による歯質強化、シーラントなどの予防処置が必要となります。特にフッ素は出てきたばかりの歯ほど、取り込みがよく歯質の強化に有利です😊。この虫歯になりやすい時期をどう乗り切るかが重要です。将来大きな差がでます。
⓷、成長を利用しての歯並び治療ができる。
 お子さんはこどもの歯から始まり、少しずつ大人の歯にはえ変わっていきます。それに伴い顎も成長します。歯並びも大きく変わっていきますし、この時期にしかできない、歯並びの治療があるのです👍。成長に合わせた適切な時期に、歯並びの治療へ介入できるのも強みです😊。
🌟はえ変わりでリセット。🌟
 こどもの歯に虫歯があっても抜けてしまうため、リセットできます。大人の歯で虫歯が無い状態へ向けて再スタートできますよ🎆。こどもの歯で虫歯がたくさんあっても、あきらめる必要はありません。でも、この再スタートはこの1回だけですよ。
🌟素直です。🌟
 歯医者さんに対する先入観がありません。お口の健康観の育成がしやすいですし、歯医者さんに定期的に行くのが当然という感覚が根付きます😊。
 いかがでしょう。お子さんを早くから歯医者さんへ連れてくると良いことがいっぱいです🎉。0才からでもどんどんきてくださいね。
 でも、実はこども歯科にも難しいところはいっぱいあります💦。次は大人の治療と違って難しい所をみてみましょう💦。これらをいかに克服するかが、こども歯科の腕の見せ所です。基本的にたくさんお子さんをみている歯医者さんの方が得意です。
★虫歯になりやすいです。★
先程もでてきましたが、出てきたばかりの歯は弱く、虫歯になりやすいです😢。フッ素を取り込みやすいという利点はありますが、油断するとすぐに虫歯になってしまいます。唾液量も大人に比べて少ないため、虫歯のリスクを上がります。
さらに歯のはえ変わりなどにより、お口の中がどんどん変化していきます。単純に磨きにくい。その反面、歯磨きの技術はまだ拙かったり、できなかったりですから仕上げ磨きは必須です。なかなか難しいのです。

★どんどん成長していきます。★
 大人とお子さんでは当然コミュニケーションの取り方は変わってきます。しかも年齢によってさらに変わってきますし、お子さんお子さんで成長の個人差があるため、一様に対応できるものではありません😲。こればっかりは経験を積んでいくしかありません。私も副院長も、そしてスタッフも常にどんなお子さんなのかを観察しながら診療をしています。
 生活環境もすごい勢いで変わっていきます。ずっと家にいたのが、幼稚園・保育園へ。そして小学校、中学校、高校。部活や塾、受験。友達関係も変わっていきますし、行動範囲はどんどん広くなります。それにより歯医者さんへの受診状況や歯磨きの状態、食生活も変わっていきます。こういったことがお口の中の状態にも如実に表れてくるんです💦。しばらく歯医者さんに来ない間に、お口の中が大変大変になっていることも少なくないです。特に中学校以上、注意がひつようですよ。来なくなるんですよね、、、、、。

★危機感がないです。★
 あまり大きな治療をしたことが無いためあまり危機感がありません。私達歯医者さんとしては、将来を見据えて今がんばって欲しいのですが、なかなか伝わらない( ノД`)シクシク…。まあ、他のこともそうですよね、、、、、😢。勉強とか❓。
 うーん、こども歯科ならではの難しさもあるんです。でもそれも含めてこども歯科はとっても楽しいですよ。ひかる歯科ちえこども歯科にはこどもが好きで、その成長をたのしんでいるスタッフもたくさんいます(というよりこども嫌いな方はひかる歯科ちえこども歯科に面接に来ません。)。安心して0才からご来院ください。なんでもご相談くださいね。

歯医者さん受付あるある!

今回は歯医者さんの顔ともいうべき受付さんについてです。正直言って受付さんは忙しい💦。患者さんが来られたら保険証や診察券を確認し、カルテを出す。診療が終わったら会計をし、予約を取ります。その間に電話もかかってきますし、カルテの印刷や販売物品の確認、待合室やトイレの整理整頓などもしています💧。もちろん手の空いているスタッフも手伝いますが、結構大変なんです。そんな忙しい受付さん、やっぱりトラブルもあります。ではどんなトラブルがあるのかみてみましょう😊。

🙅保険証や診察券の返却忘れ。
 時々あります🙇。基本的に確認したらすぐにお返しするようにしています。でも、途中で電話がかかってきたりして忘れてしまうんですね。もし忘れていたら声をかけてもらえると助かります😅。
最近はマイナンバーカードによる保険証確認も増えてきました。これだと保険証を預かる必要はないのですが、別のトラブルが起こったりしてどっちがいいかわからんです( ノД`)シクシク…。頭痛い、、、、、。

🙅予約の間違い。漏れ。🙅
 当院はクライド型のデジタル予約簿を導入しています。予約の検索が簡単にできるので、おかしな予約はすぐわかります。前日に確認のショートメールが出るため、以前の紙の予約簿を使っていた頃より間違いや漏れは非常に少なくなりました。それでもやはり人のすること、本当にたまにですがあります🙇。電話での予約変更があったときに起こりやすいですね。聞き間違いなんかがおこるんでしょうね。
インターネット予約を導入すると予約の間違いや漏れは減りますし、受付さんの負担も減らせるのでしょう。ただ、デメリットも結構あるんですよね😞。なかなか悩ましいとです。

🙅お待たせする。🙅
完全に診療室側が悪いです。当院は比較的余裕を持った予約体制を引いているのですが、それでも予期せぬ出来事により予定通り進まないことがあります。申し訳ないとしかいいようがない(m´・ω・`)m ゴメン…。受付さんも早くしてほしいと思っていると思いますので、責めないであげてください、、、、、。

🙅予約が取れない。🙅

 当院はお子さんが多いです。そのため混む時間帯が決まっています。平日は夕方から、土曜日は1日中ずっと混んでおりなかなか予約が取れないことがあります。診療室と患者さんとの板挟み、、、、、それでも受付さんは隙あらば入れる気持ちでがんばってくれています。温かく見守ってあげてください🙇。
 いかがでしょうか。歯医者さんの受付さんは結構大変です。甘い気持ちで応募すると大変ですよ。私もできるだけ負担を下げたいと思い全自動精算機などの導入なんかを考えてはいます。ところが歯科用となると医院のパソコン(レセプトコンピューター、通称レセコンといいます。)との連携が必要となります。なかなかいいのが無いんですよね😢。セブンイレブンが導入しているタイプがシンプルかつ優秀でいいんですけどね。あれ、欲しいなー。
 どうか当院の受付さんをよろしくお願い致します。やさしく見守ってあげてください。

塩での歯磨きは❓

さて今回は塩での歯磨きについてです。一時期ですが結構流行って、塩を表に出した歯磨き粉も売りに出されていました。言っていいのかわかりませんが、美味しくないという評判も多かったです。ごめんなさい🙇。最近は表立って塩で磨こうとういう風潮は無いようですが、塩への信仰は根強いです。今でも、塩での歯磨きや、塩で歯ぐきのマッサージをされている方はまずまずいらっしゃいます。一体効果はどうなのでしょうか❓。

実はきちんとした研究報告もあります😲。塩には、たんぱく質を変性させて組織や血管を引き締める作用(収れん作用。)があります。歯周病の患者さんに塩を結晶体のまま、もしくは高濃度の水溶液や塗り薬に添加して使用すると、歯ぐきの出血や腫れといった症状が改善することがわかっています。組織学的(顕微鏡下の世界。)にも血管の収縮や白血球の減少が認められたと報告されているんです。歯ぐきの状態を改善する作用があることがわかっており、実は歯磨き粉の薬効成分にも名を連ねています😊。ただ、研究報告は昔のものしか無く、最近はほとんど研究対象にすらなっていないのが現状のようです。

その理由は明快です。塩よりも効果的に歯ぐきの状態を改善してくれる薬効成分があるからです。有名どころではトラネキサム酸やグリチルリチン酸などでしょうか。ほかにも研究がどんどん進んでいます。

また、塩だけで磨くと悪い点があります💦。歯磨き粉には歯ぐきを改善する薬効成分だけが含まれているわけではありません。ほかにもたくさんの有効成分が含まれています。

まずは、プラークや茶渋などを取り除くのを助けてくれる清掃剤(以前は研磨剤と呼ばれていました。)です。清掃剤はプラークや茶渋を取り除くのに極めて有効です。塩にはこのような作用はありません。他にも歯磨き粉をお口の中全体にひろげて磨きやすくしてくれる発泡剤、虫歯予防に有効なフッ素なども同時に含まれていることが多いですよね👍。そう、塩だけではこういった恩恵を受けることができないのです。これはもったいない。

現時点では塩での歯磨きよりは、普通に歯磨き粉を使っていただいた方がお口の健康のためにはいいと考えられます。歯磨き粉はどんどん進化しています。それを使わないのは損です。なにより塩での歯磨きは美味しくないです🥶。毎日続けないといけないのに、これだとほぼ苦行です。よほど何かないと厳しい、、、、、。どうせなら楽しく、おいしく歯磨きをした方がいいです。自分に合った歯磨きを見つけて使いましょうね。

睡眠時無呼吸症候群って怖いんです

皆さんは睡眠時無呼吸症候群を聞いたことはありますか❓。テレビや雑誌で取り上げられることも多いので、もう知らない方はいないかもしれませんね。でもその怖さまではあまり広がっていないように思います。今回はそんな恐いお話です。

現在日本では5人に1人が不眠やいびき、日中の過度の眠気など何らかの睡眠障害を自覚しているといわれています。睡眠障害にもいろいろあるのですが、睡眠時無呼吸症候群はその中で最も多くを占めています😲。

睡眠時無呼吸症候群は寝ている時に、『呼吸が止まり、目が覚める。』、を繰り返す病気です。そのため深い睡眠がとれず、日中に非常に強い眠気に襲われます。これだけでも問題なのですが、他にもたくさんの問題がでるのです。

★高血圧。

呼吸が止まるため、身体が慢性的な酸素不足に陥ります。その酸素不足を補うために心拍数を上げて酸素を送ろうとします。その結果、高血圧になってしまうのです。睡眠時無呼吸症候群の方の高血圧の割合は健常者の2倍です。

★虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など。)。

高血圧に伴い動脈硬化もすすみます。心臓を酷使するのも相まって、虚血性心疾患になりやすくなります。睡眠時無呼吸症候群の方の虚血性心疾患の割合は健常者の3倍です。

★脳血管障害(脳梗塞や脳出血など。)。

高血圧に伴う動脈硬化や脳の酸素不足などから脳血管障害が起こりやすくなります。睡眠時無呼吸症候群の方の脳血管障害の割合は健常者の4倍です。

★糖尿病。

睡眠不足によるストレスにより糖尿病になりやすくなります。睡眠時無呼吸症候群の方の糖尿病の割合は健常者の1.5倍です。

その他にも高コレステロール血症など、いわゆる生活習慣病といわれる病気は、のきなみかかりやすくなります。逆流性食道炎やうつ病、認知症なども併発しやすく、お子さんですと発育障害、注意欠如、多動性障害も起こします😅。

特に中等度以上の睡眠時無呼吸症候群ですと将来の生存率に直結します💦。中等度以上の睡眠時無呼吸症候群を放置した場合、8年後の生存率は、治療を受けた方と比較して約63%まで低下したと報告されています😲。生存していても、生活機能を著しく損ない、ひいては要介護状態に陥る可能性が高まっています。恐い。

どうでしょう。思っていたより怖くないですか。データを見る限り治療をきちんとした方がよさそうです。そしてその治療の中には、歯医者さんで作る装置を使うこともあります😲。ただ、保険診療では耳鼻科とのタイアップが必要で装置に制限があります。そのため保険外診療でよりよい装置を作製する歯医者さんもありますね👍。

睡眠障害と歯医者さん、一見するとあまり関係なさそうですよね。私達歯医者さんもまだまだ勉強、研鑽しないといけないところでもあります。何か不安があればいつでもご相談くださいね。

虫歯菌、歯周病菌の割合は❓

さて今回はお口の中のばい菌についてのお話です🦠。お口の中にはたくさんのばい菌が住んでいます。歯垢(プラーク。)1mg中には実に10億ものばい菌が含まれており、そのばい菌の種類も500~1000種類と多様です。その中で、いわゆる虫歯菌と歯周病菌はどれぐらいの割合をしめているのでしょうか❓。ちょっと予想してみてください。

虫歯菌として1番有名なのはStreptococcus Mutans(ストレプトコッカスミュータンス、以下SM菌)、歯周病菌として1番有名なのはPorphyromonas Gingivalis(ポリフィロモナスジンジバリス、以下PG菌)ですので、この2つのばい菌についてくわしく見ていきたいと思います。

さてそれではまずSM菌からです。報告に若干ばらつきはあるのですが、通常のプラーク中での割合はなんと1%以下の報告が多いです。少なく感じませんか。虫歯の穴の中にあるプラーク中では10%前後の報告が多くなり、だいぶ増加しますが、それでもすごく多いというイメージではありませんよね。

では次にPG菌についてです。こちらも通常のプラーク中での割合は非常に低く、ほぼ0%です。歯肉炎や歯周病がある部位では増加するのですが、それでも3%前後の報告となっています。決して多いとはいえません。

しかしながらこういった状態でも虫歯や歯周病は起こってきているんです💦。全体の細菌数からすると割合が多いとはいえませんが、それでも病気を起こすには十分なのでしょう。ちょっとの差が大変な差になってあらわれるんですね😞。恐い、恐い。

そしてさらに注目すべきは他のばい菌達です🦠。実はSM菌やPG菌が増えてくると、疾患の進行とともにあるばい菌種は増加し、あるばい菌種は減少することがわかっています。つまり虫歯や歯周病の原因となるばい菌だけが変化するわけではなく、ばい菌全体の割合が変化していくのです。そうして虫歯になりやすい環境、歯周病になりやすい環境を整っていくことがわかっています。

お口の中のばい菌は非常に複雑なネットワークを構築しています😅。虫歯や歯周病を予防するのに、特定のばい菌だけに注目していても難しく、もっと大きな視点でみていく必要があります。実際、SM菌が多いという検査結果がでた方でも虫歯の少ない方はいますし、SM菌が少ないという検査結果がでても虫歯が多い方はいるのです。参考程度にしかならないと思っていいでしょう。

そのため現在お口の中のばい菌に対する1番の対策は歯磨きとなっています。虫歯や歯周病の原因菌だけでなく全体の細菌数を減らすことができ、誰でもできる大変優秀な手段です😊。しっかりやってくださいね。

 

オープン、半個室、個室、どれがいい❓

さて今回は歯医者さんの設計のお話です。設計で1番大事なのは、その歯医者さんがどんな歯科医院にしたいのか、どんな診療スタイルなのかです。しかし、設計にも時代の流れやブーム、患者さんのニーズもあります。これらも大事な要素になります。

そんな設計の中で結構大きいのが歯医者さんの診療用チェアーをどのような形式で配置するかです。大きく分けるとオープン、半個室、個室と3つのスタイルがあります。どんなスタイルかわかりますかね❓。ちょっとみてみましょう。

🌟オープンスタイル。🌟

大きな空間に診療用チェアーが複数台そのまま置いてあるスタイルです。昔の歯医者さんはほとんどがこのスタイルでしたね。歯医者さん、スタッフ、患者さんともに動きやすいのが特徴です。また、診療室内で起こっていることを、歯医者さんやスタッフ全員で把握・共有できるのが強みです。経営的にも診療用チェアーを多く自由に配置しやすいため、有利となります。一方で、患者さんからみると周りから丸見え、プライバシーの点から問題があります。医療という、相談しにくいこともある業種であることを考えるとこれは問題です。お医者さんではこのスタイルはみたことありません。

🌟半個室スタイル。🌟

診療用チェアーと診療用チェアーとの間を完全に分けるのではなく、パーテーションやカーテンで区切るスタイルですね。カーテンですとその場に応じて閉めたり開いたりと便利です。オープンスタイルと個室スタイルの良いとこ取りなのですが、ちょっと中途半端なところもあります。まあ、割と多いスタイルです。

🌟個室スタイル。🌟

近年増えているスタイルです。診療用チェアー1台ごとに1部屋となり、完全に区切られています。プライバシー保護の観点からすると最も優れていますし、患者さんも周りを気にすることなくゆっくり診療を受けられます👍。一方で、密室となるため様々な問題がでることも。個室スタイルを採用している歯医者さんでは各部屋に防犯カメラを設置しているところも多いです📹。また、設計も苦慮することが多くなります。

最近ではどれか1つのスタイルではなく、診療用チェアー1台を個室スタイルにして、残りを半個室スタイルにするなど混合型の歯科医院も多いですね。様々なニーズに答えることができます😊。

ひかる歯科ちえこども歯科では半個室スタイルを採用しています。パーテーションやカーテンで区切っていますね。理由としては、私自身が狭い場所があまり好きではないので、個室にはしませんでした。あと、私の身体も大きいので。そのため私が中心に使う診療室は天井も高いです。あとはお子さんをみることが多いため、私自身、そしてスタッフにも診療室全体を把握していてほしいというのも大きいです。お子さんは状態が変わりやすいです。治療中泣きだすなど何か変化があった場合、周りがすぐにフォローに入れるようにですね👍。

今後は個室スタイルがさらに増えていくと考えられています。みなさんも好きな環境があると思います。ご自身に合ったスタイルの歯医者さんを選んでくださいね。

 

 

こどもの歯が早く抜ける病気があります

お子さんの歯の生え変わり楽しみですよね😊。お子さんにより若干の差はありますが、早ければ4才後半から、平均では6才頃から生え変わりが始まります。最初に生え変わるのは下の1番前の歯になります。少しずつこどもの歯の根っこが無くなり、ぐらぐらしてきます。そして、ポロっと抜けてしまいますね。その後、大人の歯がでてきます🦷。

他にこども歯が抜ける要因として多いのは外傷でしょうか。こればっかりは注意していても起こるときは起こりますね😞。

そして今回ご紹介するのは、こどもの歯が早く抜ける病気です。病気といっても歯周病や虫歯ではありません。遺伝性で全身的な病気となります😲。その病名は『低ホスファターゼ症。』ですΣ(・ω・ノ)ノ!。聞いたことある方は少ないかと思いますが、歯科関係者には比較的良く知られた病気です。特にお子さんを多くみている歯医者さんは絶対に知っていますよ。

低フォスファターゼ症は全身に代謝異常を起こす、進行性の疾患です。原因は硬組織(骨など。)の石灰化や神経伝達物質の合成に重要な働きをする、“組織非特異的アルカリフォスファターゼ”を司る遺伝子の突然変異で、それによって酵素の機能が欠損し、様々な障害がでます(。´・ω・)?。できるだけ早期発見したい疾患です。

しかし、発症割合が10万人に1人と極めてまれなため情報が少なく、早期に発見できる機会が限られています。様々な症状は出るのですが、なかなか気づかれない病気なのです。お医者さんに相談して、第1に疑われる病気ではないのです😞。

そのような中、こどもの歯が早期に抜けてしまうという症状は、一般の方にも比較的わかりやい特徴的な所見となっています。歯医者さんなら言わずもがなです。そのためこの病気は、歯医者さんで疑われて、お医者さんで精密検査、確定するといったことが多い病気となっていますΣ(・ω・ノ)ノ!。

具体的にこどもの歯がどれぐらいで抜けるかといいますと、最初に抜ける時期としては1才~2才が多いとされています😲。通常ですと早くても4才後半(これでもかなり早いです。)ですから、圧倒的に早いです。最初に抜けるのは下の前歯が多いですね。そして上の前歯と続きます。複数歯に及ぶことがほとんどですが、前歯だけに限局した症例が多いようです。ただ、重篤な場合や奥歯や、大人の歯にまで影響がでることもあります🥶。

最近は低フォスファターゼ症に対する治療薬も出てきており、成果も上がっているようです。早く病気に気付くことができれば、それだけ治療の効果が期待できます😊。何か気になることがあればご気軽にご相談くださいね。

 

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