上の総入れ歯を金属で❓
今回は上の総入れ歯についてのお話です。総入れ歯とはすべての歯が無くなった場合に作る入れ歯ですね😞。この総入れ歯、通常はレジンといわれる合成樹脂で全体を作っていることが多いのですが、まれに上の総入れ歯で、口蓋といわれる部分を金属で覆ってあることがあります。一体何が違うのか❓今回はその違いをみていきたいと思います。
🌟全体をレジンで覆っている総入れ歯。🌟
一般的によくみられる総入れ歯です。保険が適応され、作製までの費用は大体3割負担で1万ちょっとぐらいですね。
【メリット】
・保険が適応される。 ・調整しやすい。
・修理しやすい。
【デメリット】
・壊れやすい。 ・厚みがでやすい(3mm程度。)。
・しゃべりにくい。 ・違和感が大きい。
・温度がつたわりにくい。
🌟一部(口蓋。)を金属で覆っている総入れ歯。🌟
まれにみられる総入れ歯です。金属もコバルトクロム合金やチタン合金、金合金など種類があったりします。保険がきかないため、金属の種類や歯医者さんによって値段が変わりますが、20万円から60万円ぐらいはします。
【メリット】
・丈夫で使えなくなるほど壊れることは少ない。
・薄くできる(0.7mm~1mm程。)。
・しゃべりやすい。 ・違和感が少ない。
・温度がつたわりやすい。
【デメリット】
・保険がきかない。 ・調整しにくい。
・壊れにくいが、万が一壊れた場合修理が難しい。
いかがでしょう。どちらも良いところ、悪いところとあります。それを踏まえて私個人の考えを書いていきます。
私個人としては20万円から60万円かけて、一部(口蓋。)を金属で覆ってある保険外の総入れ歯を作製する意味はあまり無いと考えています😲。
全体をレジンで覆ってある保険内の総入れ歯のデメリットはほとんどが慣れてくるものです。確かに壊れやすいのですが、大体即日修理が可能です😅。不安な方はスペアの入れ歯を作製することも可能です。20万円あれば10個以上つくれますよ(笑)。なによりお口の中は少しずつ変わっていきます。調整がしにくいのは結構困るのです💦。場合よってはできないこともあります💧。
ですから私が、一部(口蓋。)を金属で覆ってある総入れ歯を保険外で作製する場合は以下の通りです。
- どうしても全体をレジンで覆ってある総入れ歯(保険内。)に慣れることができず、一部(口蓋。)を金属で覆ってある総入れ歯(保険外。)を作製することでそれが確実に改善できる判断したとき。
- 咬む力が強く全体をレジンで覆ってある総入れ歯(保険内。)では頻繁に壊れてしまうとき。
初めて総入れ歯を作る方に、一部(口蓋。)を金属で覆ってある保険外の総入れ歯をおすすめすることはありません。あくまで私個人の考えですので、いろいろと意見はあると思いますが、ひかる歯科ちえこども歯科としてはこの方針となりますでご了承ください。
2024年6月30日 | カテゴリー:新着情報, これがお薦め ホームケア, 歯科の豆知識 Q&A, 院長からの発信, 治療について |