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加齢によるリスクを防ごう!

今回のテーマは加齢です。年齢を重ねるとともに、若かりし頃に難なくできていたことができなくなっていきますね😞。お酒には弱くなりますし🍺、食べる量も減ります。今やCoCo壱番屋の有名チャレンジメニュー、1300gカレー(ご飯1300g、カレールー700gで2kgです。)の完食など、絶対に不可能です(もうやってないですよ🍛。)。徹夜なんかも、もってのほかですね。昔は徹夜で麻雀を平日でもやっていたのに、、、、、。しかも連ちゃんで、、、、、。

どんなに頑張ってもやってくる加齢、お口の中や周りも例外ではありません😢。歯や歯ぐきだけでなく、唾液、お口の周りの筋肉や関節、味覚なども加齢に伴う様々な変化があります。そしてその変化の多くは好ましい変化ではなく、リスクとなってあらわれます🙅。これをできるだけ防ぎたい。ある程度は仕方ないとしても、生涯食べたりしゃべったりするのに困らないぐらいにしたい。そのためには若い頃からしておくべきこともありますし、年齢を重ねてから工夫していかないといけないこともあります。今回はそんなお話です👍。

★歯の加齢リスク。★

やはり1番の加齢リスクは虫歯です。加齢以外の要素も大きいので微妙なところではあるのですが、時間が経過するほど虫歯のリスクはどうしても上がります。虫歯菌に感染するのを遅らせたり🦠、歯磨きを頑張ったり、食事に気をつけたり、歯医者さんへ定期健診に通ったり、、、、、できることは多いです。一旦治療になってしまうと、その後定期的な治療が必要になることが多くなります。治療をした歯の数が多いほど虫歯のリスクが上がることがわかっています😲。治療のたびに歯が減っていき、最終的には抜歯となるのです💦。

歯の加齢リスクとして次に挙がるは咬耗・摩耗です。歯のすり減りといえばわかりやすいでしょうか。歯はすごく硬いのですが、食事をしたり咬み締めたりを繰り返すことで徐々にすり減っています😢。人によって歯の硬さや、食事内容、歯ぎしりや食いしばったりする頻度が違うので、すり減り方はそれぞれですが、まったく無傷な方はいません。少しずつ、でも確実に消耗していっています。そして、欠けたり割れたりしてきます💦。前述した虫歯などで歯が減っているとなおさらです。これについては車のタイヤをイメージしてもらうとわかりやすいと思います🚙。タイヤが弱かったり、運転が荒かったり、舗装されていない道を通ることが多かったりすればそれだけ消耗します。そしてパンクしてしまうのです。歯のすり減りに対してはマウスピースが効果的です。歯のすり減りはみればわかりますので、不安な方は1度ご相談ください😊。

★歯ぐきの加齢リスク。★

歯ぐきの1番の加齢リスクはやっぱり歯周病になります。虫歯と同じで、加齢以外の要素も大きいので微妙なところではあります。ただ、時間が経過するほど歯周病のリスクはどうしても上がります😞。歯周病も感染症となるため感染対策が有効です🦠。歯磨きも大事になりますし、定期健診も是非受けてくださいね。歯周病は虫歯に比べて、若い時にあまり深刻な症状がでないことが多いです。でも確実に進行していき、気づいた時には、、、、、ということが多い病気でもあります🥶。咬む力を支える歯ぐきが悪くなり、咬む力を支えることができなくなれば、咬むたびに痛みがでるようになります。そうなると、歯を抜かないと痛みは無くなりません😢。抜歯となります。

次に歯ぐきの加齢リスクとして挙げられるのは、歯ぐきが無くなっていく(下がっていく。)ことです。歯周病もその原因となるのですが、歯周病とは関係なく歯ぐきはだんだん無くなっていく(下がっていく。)傾向があります💦。歯ブラシをあてる力が強かったり、歯ぎしり・食いしばりが強いとなおさらです。歯ぐきが無くなっていくと、相対的に歯が長くみえるようになり見た目に影響がでてきます。これを気にされている方は多いです。

歯ぐきが無くなる影響が見た目だけならまだいいのですが、他にも様々な影響がでてきます。歯と歯の隙間も広がるので、物がつまりやすくなり、清掃しにくくなりますね💧。昔は通らなかった歯間ブラシが、だんだん通るようになるのはこのためです。こういったことが結構問題となります😲。物が詰まりやすくなった分、歯磨きを頑張らないといけません。でも清掃自体が難しくなっていきます、難度が上がるのです。これだけでも大変なのに、全身的な影響も絡んできます。一般的に加齢に伴い、歯磨き自体も困難になってくることがほとんどです。手がうまく動かせなくなることで歯磨きが大雑把になることが多く、新しいオーラルケアグッズを取り入れることも難しくなります💦。ご自身での歯磨きが難しくなれば、虫歯や歯周病が進みやすくなる悪循環です。定期健診を増やすなどして対応をしましょう。より安全かつ簡単シンプルに、かつ短時間でできる

歯磨きの方法やオーラルケアグッズがでるといいのですがね😊。

歯ぐき無くなることで最近問題になっているものに、歯の根っこの虫歯もあります。歯ぐきが無くなり露出した歯の根っこの部分にできる虫歯です。歯と歯ぐきの加齢の合わせ技ですね🙅。予防・治療ともなかなか難しく、私達歯医者さんも頭を抱える問題となっています。

★唾液の加齢リスク。★

次は唾液の加齢リスクです。唾液は年齢とともに減っていく傾向があります(年齢自体はあまり影響が無いとの報告もあります)。唾液の減少は加齢に加えて、薬の副作用や全身疾患、お口やその周りの機能低下など様々な原因がありますが、どれも加齢と大きく関わっているものが多いです💦。唾液が減ると、虫歯や歯周病が進みやすくなります。また、酸性の飲食物で歯の表面が溶ける酸蝕症も起こりやすくなりますね。食べ物をうまくまとめられないため、物を食べるのに影響がでますし、発音障害など会話にも支障がでます。唾液の減少というのはみなさんが考えているよりつらいんですよ😢。対応法は原因によって変わりますが、一筋縄ではいかないことも多いです。

★お口の周りの筋肉や関節の加齢リスク。★

お口の周りに限らずですが、筋肉や関節も加齢により弱くなっていく傾向がありますね。食べたり飲んだり、発音をしたり、呼吸をしたり、、、、、お口に歯様々な役割があります。これらは歯や歯ぐきだけでなく、そのまわりの筋肉や関節、もっといえば神経系まで含めての複雑な運動です。少しでも歯車が狂えば、その動きや機能に問題がでてきます🥶。どこに問題が出てきているかで対応法も変わります。気になることがあればご相談くださいね😊。

★味覚の加齢リスク。★

味覚にも変化があります。全体的に低下傾向があるのですが、特に感じにくくなる味があったりして厄介です。味覚も様々な原因によって加齢による変化がおこります👅。味覚が変わると全身的にも影響がでかねません。変だなと思ったら要相談ですよ😲。

加齢は避けては通れないところがあります。気づかないうちに進むことも多く、なかなか難しいです😞。ただ1つ言えるのは、症状がでてきてから対応すると大変ということです。これはお口の中や周りだけの話ではなく、全身的にも同じですね。まだ何も症状が無いころから、いろいろと対策をしておくことが大事です。できるだけ衰えないようにできることはたくさんありますよ😊。

生涯食べるのに、しゃべったりするのに困らないようにするのに、気を付けないといけないのは虫歯や歯周病だけではありません。他にもたくさんあります。それらは加齢リスクによるものも多いのが現状ですが、防げるものも多いです👍。症状がある方はその対応をしっかりしいきましょう。まだ何ともない方は将来に備えましょう。気になることがあれば何でもご相談くださいね。

舌の下のスジ(舌小帯)が短い子が多くなっている

みなさんは舌の下に何があるか知っていますか❓。1度見てみてください。薄く血管が透けて見えますね。凸凹して結構グロテスクです🥶。他にも唾液がでる場所があり、顎の下を押すと唾液がでてくるのがわかる方もいるかもです。そして真ん中に舌の裏とお口の底を結ぶスジみたいなものがありませんか❓。今回はそのスジについてのお話です。これを舌小帯と呼んでいます。

舌小帯は太さや長さは違っても、みなさんにあるものです。舌の運動機能の調整や舌が後ろに下がり過ぎるのを防止する役割があります。舌が後ろに下がり過ぎると気道が塞がって大変大変です🥶。死んでしまいます。産まれたばかりのときは太く短く、成長とともに長くなり後方に移動します。しかし、最近この舌小帯が太く短すぎたり、成長してもそのままだったりすることで、様々な影響がでてきているのですΣ(・ω・ノ)ノ!。

原因はいろいろと考えられているのですが、昔は産まれてすぐに助産師さん(以前は産婆さんと呼んでいましたね。)がこの舌小帯を切っていることが多かったんですΣ(・ω・ノ)ノ!。産まれてすぐにですよ。びっくりしませんか。舌が動いた方がおっぱいを吸いやすいという考えからですね。ところがいくつかの分野から、やっても意味がないのでは❓、助産師が切るのは危ないのでは❓という意見がでるようになり、だいぶ前からでは産まれてすぐ舌小帯を切る習慣は無くなりました。自治体や学校での健診でも、この舌小帯についてみることはほとんどありません。それに繋がる質問はあるのですが、舌小帯に問題があるということまで至らないことがほとんどのようです。検診ではなにも言われず終了です。難しいですね。そして現在、舌小帯を切らなかったことによる様々な障害が大なり小なりでてきているのです😢。障害が大きい方は、歯医者さんに舌小帯の切除を目的に紹介などで来られることがあります。しかし、日常生活にあまり影響が無い方は見過ごされているのが現状です。ひかる歯科ちえこども歯科に受診されている方でも、『舌小帯を切った方がいいよね。』という方は結構いらっしゃいます。しかし、日常生活に支障がそんなに無い場合、外科的処置を勧めるのはなかなか敷居が高いです😞。なかなか受け入れてもらえません😢。

舌小帯を切る1番の目的は、舌の動く範囲を広げることにあります。昔の助産師さん達は舌がよく動いた方がおっぱいを吸いやすいことがわかっていたのでしょう。哺乳瓶🍼や人工ミルク🥛が今ほど発達していなかったことも関係しているのだと思います。おっぱいをしっかり吸うしかないですからね💦。そして、最近では舌小帯が発音や歯並び・咬み合わせにも大きな影響を与えることもわかってきています。舌小帯を切ることでどんなメリットがあるか、またどんなデメリットを防止できるかをみていきましょう。

🌟おっぱいが吸いやすくなりますよ。🌟

舌小帯が太く短く、舌の動きに大きな制限がある場合、まずおっぱいを吸うのに支障がでます💦。正常な哺乳では、舌を母親の乳房をしごくように動かし、舌の背と上顎(口蓋。)で乳房を挟んだ状態から舌の蠕動運動によっておっぱいを分泌させます。そのため舌小帯が太く短く、舌がうまく上に挙げることができないと、おっぱいをうまく分泌させることができなくなります😢。

また、舌が舌小帯によって固定されている場合、舌を上手に乳房に巻き付けることができません。舌と乳房の間に隙間ができて空気をたくさん飲み込んでしまうのです😞。空気をたくさん吸ってしまうことで、おっぱいを吐いたり、おならが多くなったりします。いつもお腹が張っていることもありますね。

舌小帯に原因がある場合、こういった症状が改善できるのです✄。目に見えてしっかりおっぱいを吸えるようになりますよ😊。ひかる歯科ちえこども歯科にもちょこちょこある訴えや依頼です。

ただ判断が難しいときもあります。最近は哺乳瓶🍼や人工ミルク🥛がよく普及しています。一般的に哺乳瓶の方がおっぱいより、圧倒的に吸いやすいです。そのため、舌小帯に問題があっても、体重も順調に増加し気づかれないことがあります。逆に体重増加が少なくても、おっぱいはしっかり吸えていて、おっぱいの出る量に問題がある場合もあります。症状や状況に応じた判断が必要になるのです😊。

🌟発音がしやすくなります。🌟

次に発音の問題ですね。この問題は最近増えています💦。保育園や小学校で問題が表面化してくることが多いです。言語聴覚士さんも大活躍です。発音の改善を目的として、舌小帯を切ることはひかる歯科ちえこども歯科でも多いですよ✄。

舌小帯が太く短いと、舌の運動範囲に制限がでます。特に舌の先の運動制限では、サ行やタ行、ラ行などに発音障害が出やすくなりますΣ(・ω・ノ)ノ!。舌をきちんと動かせないまま、成長すると筋力不足も起こり、さらに発音が不明瞭となる言葉がでてきます。しかし、多少の運動制限では、日本語は発音しやすい言語のためか、あまり問題にならないことも多いようです。英語など外国語を学んだ時に気付かれることもありますよ💦。特に英語ではRの発音がネックになるようです。

舌小帯を切った後も発音の訓練が必要なことが多いです。もともと舌を動かせていませんから、筋力の不足などもあり、舌小帯を切ったからすぐに発音できるようになることは少ないのです。舌を動かす訓練やリハビリを、ちょっと頑張らないといけません😢。

🌟歯並びが悪くなるのを防げますよ。🌟

これが最近1番多いです😲。舌の動きが悪いため、歯並びが悪くなっているケースです。歯並びは歯の大きさや顎の大きさの影響を強く受けていますが、それと同じ、もしくはそれ以上にお口の周りの筋肉の影響を受けます。唇や頬、そして舌もそうです。筋肉のバランスが取れている位置に歯が並んでいくイメージです。舌の動きが悪いと、内側から歯を押す力が弱くなります。そのため上下の歯とも内側に入り込みやすくなります。歯と歯が重なる歯並びになりやすくなるのです💧。

また、舌の動きが悪いと、食べたり飲んだりしたときに無理にその動きをしようとするため、他の部位(頬や唇など。)に無理がきます。通常とは違う動きでなんとかその動作を保っている状態です。これを悪習癖と呼んでいます。こういった悪習癖が続くことも、歯並びを悪くする原因となります💧。

前述した通り、舌小帯が太く短く、舌の運動制限が原因で歯並びが悪くなっていると思われるケースは多いです。この舌の悪習癖は、発音などの問題を含め、お口の中の様々な問題の原因となります😢。期間が短いほど治しやすくなるので、見つけ次第対処したいところですね。ひかる歯科ちえこども歯科では歯並びの治療もたくさんしています。その治療の一環として、切ることは多いですよ✄。ただこの場合も、切った後に舌動かす訓練、リハビリが必要になりますね。

いかがだったでしょうか❓。以前は生まれたと同時に切られることの多かった舌の下のスジ、舌小帯。最近は切ることが無くなったために、様々なお口の問題が出てきています💦。生死には関わりませんし、症状に気づかないまま、お口の中の状態が悪化していることも少なくありません。基本的に舌の動きが制限されている時間が長くなるほど、問題は大きくなっていきます。早めに対処することで、それらの問題を予防できるのです😊。自分やお子さんの舌の下を今すぐでも見てみてください。舌小帯が太く短くありませんか❓。インターネットでの画像検索と比べてみてください。その他に舌の動きが悪い方は、舌苔がつきやすくなります。舌の表面が白い方も要注意ですよ。もし気になる、わからないようであればいつでもご相談くださいね。

スポーツとお口の中🏓

みなさんは何かスポーツをしていますか❓。私は大学までずっと卓球をしていましたね。一応全国大会もでているんですよ。最近は卓球も人気があるようでなによりです。やっぱり日本代表が強いと盛り上がりますよね🎉。私の頃は稲中卓球部という感じでしたからね。わかりますかね、、、、、🌾。

最近は卓球とは離れていますが、ジョギングやウォーキングをしています。別名、深夜徘徊です😊。早朝のときもあります。毎年熊本城マラソンにでていますよ。まあ、遅いですけどね。もともとスプリンターですから、、、、、。

さて、今回はそんなスポーツとお口の中の関係についてです。みなさんはどう思われますか❓。スポーツをしている方は、お口の中も鍛えられていて健康そのものでしょうかね。実は逆となっていますΣ(・ω・ノ)ノ!。これは様々な研究報告があるのですが、スポーツを熱心に取り組んでいる方ほど、お口の清掃状態が悪く、虫歯も多い傾向があるのです。これはプロの選手でも同じ傾向があります😲。なぜこんなことになるのか。これもわかっていることが多いですので少しみていきましょう。スポーツをされている方や、お子さんがスポーツに励んでいる保護者の方は必見です👍。

★お口の中の清掃状態が悪くなりやすい。★

様々な研究報告でもこれは指摘されています。1番の理由はスポーツの練習に時間を取られていること、そして疲れてしまうことです。歯磨きにあてる時間が短い、もしくはしないで寝てしまうのです😞。歯医者さんでクリーニングを受ける時間もとれません。

本人もそれを問題と感じているのか、プロのスポーツ選手に対するアンケートでは、「お口の清掃に悩んでいる。」と答えた方が45%もいたそうです。お口の中の状態がスポーツのパフォーマンスに影響を与えることがわかってきているからでしょう。プロの選手ほど気にされています😲。

★虫歯や歯周病になりやすい。特に虫歯は重症化しやすい。★

前述した、“お口の中の清掃状態が悪くなりやすい。”とも密接に関連しているでしょう。虫歯や歯周病についても様々な研究報告で明らかになっています。特に虫歯については大きな差がでていますね。原因も多岐にわたっています。

【お口の中が乾燥しやすい。】

まずはお口の乾燥です。スポーツをしていると呼吸数は増えますし、口呼吸になりがちです。運動中は緊張状態になりますし、汗もかきます💦。そのため全身的に脱水状態になりやすく、お口の中も乾燥しやすくなります。

お口の乾燥は虫歯・歯周病ともそのリスクをあげます。きちんと水分を補給しながらスポーツはやってくださいね💧。

【飲食回数の増加。】

スポーツをやっているとどうしても飲食の回数が増えます。特に中学生や高校生。補食なんてものがあったりしますね😲。スポーツの前と後で食べているでしょう。スポーツ中もでしょうか❓。悪い事ではないのです。しっかりした体を作るのに、そして疲労回復にもとても大事なものです。ただ、その内容については一考の余地があるかもしれません。虫歯、歯周病とも悪影響ですよ🥶。

【炭酸飲料やスポーツ飲料の頻回摂取。】

前述したい飲食回数の増加にこれが加わるとさらに悪いです😞。特に虫歯に関しては大きく差がでることがわかっています。炭酸飲料やスポーツ飲料は糖分を多量に含まれているものがほとんどです🍺。さらに酸性、pHが低いもの多いのです。ご存じの通り、糖分は虫歯の原因ですし、酸は歯を溶かします。虫歯になりやすく、虫歯の進行にも強く関わってくる要因となっています🥶。

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これまでの内容で1番注意していただきたいのは中学生や高校生です🙅。この時期は他にも虫歯になりやすい要因がたくさんあります。小学校卒業まで虫歯無しだったお子さんが、中学生以降、急に虫歯ができやすくなることは珍しくありません😢。他の要因も挙げておきましょう。スポーツをやっていなくても虫歯に注意しなくてはならない時期なのです。

まず、中学生や高校生という時期、この時期は大人の歯がでてきたばかりです。出てきたばかりの歯はちょっと軟らかいため、虫歯になりやすい🦷。特に12才頃にでてくる第2大臼歯(前から7番目の歯。)は磨きにくさも相まって悪くなりやすいです。しかもこの時期は仕上げ磨きを卒業する時期にもあたります。卒業というより磨かせてくれなくなりますね💧。お口の中を十分に管理することができないうえ、今どうなっているのかもわからなくなります。結果として、痛みがでるまでわからないこともありますし、他の歯は大丈夫なのにこの歯だけ虫歯になっていることも少なくありません😢。

生活面も変わります。行動範囲や交友関係がどんどん広がります。いたらんことを覚えてきますよね💦。塾に遅くまで通っていると、食事も不規則になりがちで間食も増えることが多いです。スポーツ抜きにしても虫歯になりやすい生活になってしまうことが多いのです😢。

そして1番の問題です。それは反抗期です🥶。親のいうことなど聞きません。仕上げ磨きはおろか、歯磨き自体をしなかったり、、、、、歯医者さんにも来なくなります、、、、、。正直この時期は私達歯医者さんにとってもどうにかしたい👏。小学生卒業まで定期的に来ていたお子さんの来院が、急に不規則になったり、来なくなる時期なのです😢。

とにかく中学生、高校生の時期はスポーツも含めて、お口に中に注意が必要な時期なのですよ🙅。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

さて、スポーツとお口の中の話の続きにもどりましょう😊。

★咬み締めることが多いです。★

みなさんは力仕事をする時にお口の中はどうなっていますか。おそらくしっかり咬み締めていますよね。スポーツをする時も一緒です。力をしっかりと入れるとき、踏ん張らないといけないときは必ず咬み締めます🦷。そうすることで、より力が発揮できます。しかし、歯や歯ぐきに負担がかかるのは間違いありません。すり減ったり、欠けたりすることがあります。これはマウスピースで予防できますよ。

★練習を休む不安があるのです。★

真面目で熱心にやっている方やレギュラーメンバーになっている方は練習を休めません。休むことで他のメンバーに迷惑がかかることを気にしたり、レギュラーメンバーからはずされる不安があるためです。歯医者さんの定期健診で休むというのは、なかなか難しい、、、、、。歯が痛くなっても受診を我慢する方もいらっしゃいます。結果としてお口の中がどんどん悪くなります😢。

★外傷が多いです。★

スポーツによる外傷は増加傾向にあります。お口の中やお口の周りの外傷も同じく増加傾向です💦。お口の中やお口の周りの外傷が多くみられるスポーツとしては研究報告がいくつかあります。報告によって順位が若干異なるのですが、上位に入るスポーツとして、ラグビー🏉や野球⚾、サッカー⚽、バスケットボール🏀、バレーボール🏐などが挙げられます。大きい球を使う球技が多いですね。卓球は入っていません🏓。

お口の中の外傷に対してはマウスピースが有効です。ラグビーなどは特に外傷が多いため、試合の際にマウスピースを着用することを義務づけています。最近は、マウスピースを着用しないと練習にも参加できないようです。他のスポーツでも広がるといいですね😊。やはり外傷などで歯が大きくかけたり、折れたりするのはもったいないです😢。私達も残念でなりません。

いかがだったでしょう。まず知っていただきたいのは統計的にスポーツをしている方の方がお口の中の状態が悪くなりやすいことです。これはプロのスポーツ選手でも同じ傾向です。お口の中が悪くなると痛みやしっかり咬み締めることができなくなることで、やっているスポーツのパフォーマンスにも影響がでてきます💧。そのため1流のプロの選手ほどお口の中に気を使っていますし、しっかり噛み締めて力が出せるようマウスピースも使っていることが多いです。時間がなかなかとれないかもしれません。でも、1流のプロの選手を見習って、お口の中を大切にしましょうね。

食べるって大変なんですよ!

皆さんは「食べる。」をどこまで意識していますか❓呼吸と同じであまり気にしたことないのかもしれませんね。では、「食べる。」のに重要なものはなんでしょうか❓まずでてくるのは歯や歯ぐきではないでしょうか。私達歯医者さんで行う治療や予防も、この2つに対するものがメインになっています。しかし「食べる。」という動作は、歯や歯ぐきで咬むだけに留まりません。実はもっと様々なものが絡む、非常に複雑かつ高度な行為なんです😲。そのため一口に食べられないといっても、歯や歯ぐき以外に原因があることも珍しくありません。今回は「食べる。」というメカニズムを簡単にみてみましょう。きっとびっくりされますよ😊。

 

「食べる。」行為は食べ物の位置から以下の5期に分けられます。ぞれぞれが連続的にスムーズに行われることが大事です😊。

 

🌟先行期。🌟 食べ物を認識します。

食べ物を口へ運ぶ前の段階です。目の前にある食べ物の形や量、質を認識し、口へ運ぶ量や速さ、咬む力を判断し、唾液の分泌を促します。認知症などで問題がでることがあります💧。

 

🌟準備期。🌟 食塊を形成します。

取り込んだ食べ物を飲み込みやすい形態にするため、歯や歯ぐきはもちろん、舌や唇、頬、顎を巧みに動かし、咬み砕いてまとめていきます。そこに唾液が混ぜ合うことでより飲み込みやすい形状がつくられます。これを食塊形成と呼んでいます。歯医者さんでの治療や予防でメインとなる歯や歯ぐきは、この段階の一部を担っているにすぎません。歯や歯ぐきが大丈夫でも、舌や唇、頬などの機能低下や麻痺、唾液の減少などがあれば問題がでてきます。

 

🌟口腔期。🌟 食塊を咽頭へ送ります。

準備期で形成された食塊が舌の動きにより少しずつ後方の咽頭へと送られます。この段階が、嚥下(食べ物を飲み込むこと。)といわれる動作のスタートとなります。このときも舌や唇、頬などの機能低下や麻痺、のどの機能に障害あれば問題がでてきます。

 

☆咽頭とは?

咽頭とはのどといわれる部分の一部です。のどは空気・食物の通り道で咽頭と喉頭からなります。食べ物は咽頭→食道→胃へ流れ、空気は咽頭→喉頭→気管→肺へ流れます。咽頭は高さにより上咽頭、中咽頭、下咽頭に分けられ、これらが複雑に作用し呼吸や発声、嚥下を行います。

 

🌟咽頭期。🌟 食塊を食道へ送ります。

食道の入口部が開大し、咽頭に送られた食塊を咽頭周囲筋と奥舌で食道の入口へ絞りながら送り込むという、まさに嚥下そのものが起こるときです。このとき食塊が食道以外の器官に入り込むのを防ぐため様々な工夫がなされています👍。食べ物が気管から肺に入ると大変ですからね。

 

舌や咽頭筋の機能低下や麻痺、咽頭と食道の連携、気管に食塊が入らないよう喉頭がしっかり塞がれるなどの動作に障害があると、当然問題がでてきます。いわゆるむせや誤嚥が起こるのは、この段階がうまくいってないためであることが多いです。

 

🌟食道期。🌟 食塊を胃まで送ります。

嚥下された食塊が食道の蠕動運動(収縮、弛緩を繰り返し、食塊を胃へと向かって移動させる運動。)により、胃まで送り込まれます。食塊の逆流を防ぐため、ここでも様々な器官が働きます。

いかがでしょうか。「食べる。」って結構大変でしょう。「食べる。」というと歯や歯ぐきが中心というイメージが強いですが、「食べる。」という動作全体でみるとその一部を担っているにすぎません。もちろん他の部位より問題が出やすいですし、目にみえる位置のためわかりやすいというのはあります。しかし、そこばっかりみていると他の大事な問題を見過ごすこともあります。私達歯医者さんもより見識を深めなければなりませんし、注意が必要なところなんです。

それでは次に歯や歯ぐき以外に問題があって、「食べる。」という機能に障害がでている場合に多い訴えをみていきましょう。

★食べ物がパサパサしてうまく食べられません。★

これは唾液の分泌が少なく、食塊をうまくまとめることができなかったり、十分にコーティングできていないため起こる症状です。食塊を食道へ送り込みやすくするのは唾液の役割です。

たとえば、うどんやラーメンのような滑りのよいもの(表面の付着性が小さいもの。)は、あまり咬まなくてもツルッと飲み込むことができます🍜。しかし、クッキーやパンなど滑りの悪いものはしっかり咬んで十分に唾液を絡めないとなかなか飲み込めません🍪🍞。唾液は食塊をまとめやすくし、しっかりコーティング、滑りを良くしてくれるんです。そんな唾液が少なくなると様々な症状がでてきます。しかも原因が多岐にわたるため注意が必要なんですよ。

★お口の中に食べ物が残りやすく、うまく食べられません★

お口の中全体に食べ物が残りやすい場合は舌の機能障害を疑います。お口の中の食べ物を咽頭に送り込むのに舌はとても重要な働きを持っています。また、唇と歯ぐきの間や頬と歯ぐきの間(この場所を口腔前庭と呼んでいます。)に残りやすい場合は唇や頬の機能障害の可能性が高いです。食塊をまとめるには前述した唾液も重要ですが、唇や頬、舌などがしっかり動いて食塊をまとめることも大事な要素です。これらの機能が低下していると、食塊をうまくまとめられず、お口の中に食べ物が残りやすくなります。特に片麻痺で、右もしくは左に麻痺がある場合は、麻痺のある側に顕著に食べ物が残りやすいです😞。

★唾液が多く、溢れてきて食べにくいです。★

こんな訴えもあったりします。でも唾液が多いわけではありません(まれに薬剤の作用で多くなっているときもあります。)。

通常お口に溜まった唾液は自然に飲み込まれます。しかし飲み込む機能に障害があったり、舌の機能が落ちていると溜まった唾液をうまく飲み込めません😅。だんだん溜まってしまいます。唇や頬の機能も落ちている方ではよだれとして出てくる方もいらっしゃいます。

飲み込む機能が落ちているためやはり食べるのに障害がでます。またお口の中に唾液が溜まっているとお口の中に食べ物入りませんよね。そういった点からも食べにくくなってしまうんです😞。

★食事をするとムセてしまい、食べられません。★

 

ムセはすごく難しいです。食べ物を飲み込む(嚥下。)機能に問題があることが多いのですが、他にも認知機能や意識レベルの低下、食べるときの姿勢、食べるペースや量、十分に食塊が形成されていない、呼吸機能の低下など原因が多岐にわたります😞。実際に食べているところをみて原因を探らないといけません。

 

いかがだったでしょうか。「食べる。」には様々な器官や機能が関わっていることがおわかりいただけたと思います。私達歯医者さんでも、『食べられない。』ときくと歯や歯ぐきに1番に目がいってしまいます💧。一般の方ですとなおさらでしょう。しかし、『食べられない。』原因を間違えると、せっかく入れ歯を作ったのに、やっぱり『食べられない。』なんてことが起こります😢。特に御高齢の方は要注意!知らず知らずのうちに様々な機能が低下していることがあります。いろいろな要素を考慮して、総合的に判断しないといけません。

 

この分野は私達歯科医の中でも得意とする方が少ないです。やはり歯や歯ぐきの治療、インプラントや矯正などいわゆる花形の分野を得意とする先生が多いのが実情です。勉強会もそういった関連がおおいですね。私も以前に、訪問診療を熱心にされている先生に師事していたことで、ある程度の知識と経験を持っていますが、まだまだ未熟と言わざるおえないでしょう。もっと精進しないといけないと思っております。

定期健診の間隔は?

さて、今回はよく聞かれる質問からです。今回の質問は、『定期健診はどれぐらいの期間で来たらいいですか❓。』、です。これは本当によく聞かれます。みなさんとしてはどれぐらいがいいでしょうか。短めがいいですかね、それともできるだけ長めがいいですか。私は歯医者さん(お医者さんもですが。)なんて行かずにすめば、行かない方がいいと思っていますので、長めがいいですね。“お前は本当に歯医者さんか😅”、という出だしとなりましたが、お付き合いくださいね。

 

定期健診の期間を決めるにあたって、ひかる歯科ちえこども歯科が1番の判断材料にしているのは、虫歯や歯周病が進まないかどうかになります🦠。歯を失う原因の約7割をこの2つだけで占めます。残り3割の内、2割が破折となるのですが、この破折も、もとを辿れば虫歯や歯周病が原因なことも多いです。虫歯と歯周病、この2つは定期健診をする上でどうしてもはずせない判断材料となってきます👍。その他にも歯や歯ぐきの状態、歯磨きの状態、歯石や着色の付きやすさ、歯並びや咬み合わせ、入れ歯の状態、患者さん本人の希望などを参考にしながら決めていきます。

 

ちなみにお子さんと大人の方では判断基準が大きく変わってきます。少し違いを見てみましょうか。

🌟お子さんの定期健診の期間は❓。🌟

お子さんの定期健診の期間を決める基準についてです。

◎フッ素を定期的に塗布したいです😊

まずはこれです。これが1番の基準かもしれません。フッ素については、ほとんどの歯磨き粉にも含まれていますし、家や学校でフッ素洗口を行っているお子さんもいるかもしれません。“フッ素過多になるのでは❓。”、という質問を受けることもあるのですが心配はいりません。これは医学的、科学的にも安全性が確立されています。歯磨き粉に含まれるフッ素や、フッ素洗口で用いられるフッ素の濃度は低濃度、歯医者さんで行うフッ素塗布は高濃度のフッ素をも用います。歯を強化する作用機序も全く違い、どちらもしていただいたほうが歯の強化に効果的であることがわかっています😲。是非、歯医者さんでのフッ素塗布を受けられてください😊。出てきたばかりの歯の方が、フッ素の取り込みが良く、歯の強化に繋がりやすいこともわかっているんですよ。

さて、この歯医者さんでのフッ素塗布、どれぐらいの頻度で受けるのがいいのでしょうか❓。歯医者さんで使用する製品によっても若干異なるのですが、大体年に3、4回が1つの基準です。つまり3、4ヶ月に1回ですね。ひかる歯科ちえこども歯科ではこの期間での定期健診が1番多くなっています。

◎歯が弱いんです💦

こどもの歯も大人の歯も出たばっかりの時はちょっと弱いです。虫歯になりやすいんですね😞。その反面、フッ素を取り込みやすいため、歯の強化をしやすい時期でもあります。そのため上記のフッ素塗布の期間が1つの基準となります。歯磨きの練習やシーラントなど予防処置を交えながらみていくのですが、虫歯のリスクが高いと思われるお子さんは健診期間を短くする時もあります💦。そこはケースバイケースです。

◎お口の中の状態が変わりやすいです💧

お口の中の状態が変わる要因としては大きく2つあります。

1つ目は成長、歯がでてきたり生え変わったりしていくことです。お口の中がどんどん変わっていきます💦。時期によって注意が必要な部位も変わりますし、適した清掃方法も変わります。歯の出てき方にも注意が必要です。必要があれば、早めにこどもの歯を抜いたりすることで、大きな治療にならずにすむこともあります。

2つめは生活環境の変化が大きいことです。家で保護者の方と過ごすことが多かったお子さんが、幼稚園・保育園、小学校、中学校、高校とどんどん進んでいきます😊。部活や習い事を始めたり、塾に行き始めたり、交友関係も変わりますし、行動範囲もすごい勢いで広がります。それに伴い、生活習慣が変わります。それが如実にお口の中に現れることがあります😲。例えば、部活を始めたお子さんが、清涼飲料水を飲む頻度が一気に上がることがあります。部活で疲れて歯磨きも不十分になったりします。すると、突然虫歯になりやすくなるのです。他にもいろいろとありますよ。

こういった変化をみていくには、最低でも3、4ヶ月に1回は健診を受けた方が良いと感じています。お子さんにとって半年は長いです。1年だとびっくりするほど変わっています。注意が必要と感じたら、月に1回みていくこともあるぐらいなんですよ😊。

お子さんの定期健診の期間については、3、4ヶ月に1回は必ずといったところです。必要があればもっと短くすることもあります。この時期はとにかく悪くしない、虫歯なんかがができるにしても、できるだけ遅らせることが大事ですね😊。また、歯並びや咬み合わせなどもどんどん変わる時期です。この時期にしかできない治療も多いです。歯医者さんに行く習慣も付きますし、歯や歯ぐきが大事なものであるという考えも根付きやすいですよ👍。

🌟大人の方の定期健診の期間は❓。🌟

次に大人の方です。大人の方についてはその方の状態で判断していくことが多いのですが、1つ基準となっている研究報告があります。保険診療でもそれに従っています。まずはその研究報告を簡単にみてみましょう♪。

海外でのデータですが、中等度歯周炎以上の患者さんでの研究です。まずはこの歯周炎をきっちり治療し、検査結果が正常になるまで治します。その後どれぐらいの頻度で定期健診を行えば、良くなった状態を維持できるかを調べています。結果はというと、3、4ヶ月に1回だったとのことです。中等度歯周炎以上の方でのデータですから、軽度の歯周炎の方もこれに沿った定期健診を行えば、大丈夫と考えられます。そのため、歯医者さんでの定期健診は現在3、4ヶ月に1回が多くなっていますΣ(・ω・ノ)ノ!。どんな方でも3、4ヶ月に1回定期健診を勧める歯医者さんも多いです。

ひかる歯科ちえこども歯科でもこの研究報告も参考にしていますが、個人個人の状態も重視します👍。この研究報告はあくまで中等度歯周炎以上の患者さんでの報告です。歯周炎がごく軽度で、虫歯のリスクも低い患者さんではもっと長く期間を空けてもいいと考えています。

例えば5年ぶりに定期健診を受けにこられた患者さんがいるとします。歯石は少なく、歯ぐきの検査結果もほぼ問題ありません。虫歯はこれまでほとんど治療を受ける必要がなかった状態であり虫歯のリスクも低そうです。そういった方に3、4ヶ月毎の定期健診が必要かということです❓。もちろん定期健診をして悪いというわけではありません。ただ、虫歯や歯周病の観点からいえば、もっと長く期間を空けても大丈夫と予想できます。こういった場合、ひかる歯科ちえこども歯科では年に1回の定期健診をお勧めしています。まあ、健康診断と同じといったところでしょうか😊。

ひかる歯科ちえこども歯科における大人の方の定期健診の期間は、歯や歯ぐきの状態、歯磨きの状態、歯石や着色の付きやすさ、歯並びや咬み合わせ、入れ歯の状態など様々な要因を加味して決めています😲。基準となる3、4ヶ月に1回の方もいらっしゃいますし、年に1回、半年に1回の方もいます。逆に歯周病や虫歯のリスクが高い方は、短くなり1月に1回という方もいらっしゃいます。また、1回決めた期間でも、お口の中の状態が変われば、長くなることもありますし、短くすることもあります。大人の方ではお子さんに比べると少ないですが、生活環境の変化などで急にお口の中が変わることもあります💦。

また、歯医者さんにおける定期健診は虫歯や歯周病予防だけが目的ではありません。髪を切りに行く感覚で、お口の中をきれいにさっぱりしたいという方もいらっしゃいます。虫歯や歯周病は大丈夫でも、歯の着色や白さを気にされている方もいらっしゃいます。そういった方は、短めの定期健診でも大丈夫です😊。ご自由に設定してもらってかまいません。

定期健診の期間はなかなか難しいところもあります。やり過ぎれば費用も時間も負担となってしまいますし面倒です。足りなければ悪くなってしまいます🥶。できるだけ1番いい期間を提示できるよう、考えていますのでいつでもご相談くださいね。

Bestな治療とはなんなのか?

さて今回はめずらしく哲学❓的なテーマです。今回のテーマは『Bestな治療とはなんなのか?』です。これがまた歯医者さんによっても違いますし、患者さんによっても変わってきます😅。ただ、歯医者さん側にはある程度の共通項はあります。最終形態で違いがでることはありますが、「生物学的に適切な設計でよく咬める。」、「体への負担が少なく長く持つ。」、「審美性が良い。」、「治療期間を短く。」などはどの歯医者さんでも考えて治療を行っています。症例によってはどこかを妥協しないといけないことはありますが、トータルでみると上記の項目はしっかり満たしていけるように考えますし、がんばります💪。職人気質な歯医者さん多いですからね😊。

 

ここまでの内容はほとんどの方で納得できるのではないでしょうか?ただ、患者さん側からするともう1つ大事な要素があります。それは、「価格」です。やっぱり安い方がいいですよね💰。ただこの「価格」という要素は結構大きいです。歯を失った際の治療でBest(Betterといった方がいいですかね?)はやはりインプラントとなるのですが、これを躊躇なく選択できる方は少ないのが現状です。他にも様々な要因はありますが、歯医者さんのBestと患者さんのBestが異なることは多いです。これをうまいこと擦り合わせて治療を進めていきます😊。インフォームドコンセントって奴ですね。

 

さて、前置きが長くなりました(えっ、前置きΣ(・ω・ノ)ノ!)。ここからが本題です。実は私達、歯医者さん側にとって、本当にこれでいいのかという悩むケースがあります💧。まったく歯医者さん側にとってのBestが入り込めないケースがあります( ノД`)シクシク…。

 

例を挙げさせていただきます。当時90代の女性の方のお話です。主訴は『他院で新しい入れ歯を作ったけれど、まったく使えない。口に入れるのも嫌だ』というものです。調子の良かった古い入れ歯が壊れて、修理しても無駄と言われ、新しく作ったそうです😢。確かに古い入れ歯は大きく3つに割れていました。人工の歯はほとんどすり減って無くなり、下地がみえているほどです。相当長く使われていたのでしょう。色もかなり変色しています。修理できないことはないのですが、修理してもあまりもたないことは明らかです💧。一方、新しい入れ歯ですがきちんとしているんですよ。入れ歯の上手な先生が作られたんだろうと思ったぐらいですから😲。正直ほとんど調整するところがない、、、。まあ、こういったケースは新しく入れ歯を作ってもうまくいかないケースが多いんですけどね((´∀`*))。

 

そこで、何をしたかです?とりあえず古い入れ歯を修理しました。患者さんには「前と同じようによく咬める。」とすごく喜んでいただきましたが、入れ歯としてはどうかというとめちゃくちゃなんですよ😢。形や咬み合わせはまったく基準にあっていません。というかどこで咬んでいるの?って感じです。人工の歯もすり減ってほぼ無くなっており、歯に見えない程です💦。その方は、その後も入れ歯が壊れるたび(2、3ヶ月に1回ぐらい壊れていましたね。)に来院され、修理を繰り返しました。現在は亡くなられていますが、最後まで修理するたびに感謝していただけました。しかし、歯医者さんのBestとはほど遠い( ノД`)シクシク…。個人個人で変わるとはいえ、医学的な入れ歯作製の基準とはいったいなんなんだろうと悩む所です(-_-;)。まあ、患者さんが良ければいいというのは、1つの答えではあるのかもしれません。

 

次の例は訪問診療、介護の現場からです。私も現在はしておりませんが、勤務医の時は訪問診療によく行っていました👜。この訪問診療においては、歯医者さん並びに患者さん、双方にとってBestな治療であったはずのものが仇となってしまうことがあります😲。先ほど歯を失った場合、Best(Better?)な治療はインプラントとお話ししました。残りの選択肢としてはブリッジ(歯と歯を繋げる治療。)と義歯(取り外し式の入れ歯による治療。)となりますが、この両者ですとブリッジを選択されることが圧倒的に多いです。やっぱり義歯はさけたいという気持ちがみなさんあります😢。実際、残っている歯をすべて繋げてブリッジにしているケースもよくみられます。一時期流行った治療法でもあるんですけどね。こういった場合、インプラントも併用されていることも多いです。決して悪い治療ではありません。ただし、自分でしっかり清掃や管理できて、通院できればの話になります( ノД`)シクシク…。

要介護者になった場合、自分でお口の中を管理するのが難しくなります。介護者もおの中の清掃に精通している人ばかりではありません。その結果、お口の中の状態が急速に悪くなることがほとんどです。悪くなった後も大変になります。訪問診療では、歯医者さんで治療をする時と比べて、どうしても治療の制限がでてきます。歯と歯が全体的に繋がっていると全体的に悪くなっていることがほとんどで、治療が大変💧。全身的なことも相まってより難しくなります。

 

実際私も苦労しました。歯と歯が全体にわたって繋げてあるため、悪くなっている歯を治療するには途中で切断しないといけません。全体的にぐらぐらしている場合は、まとめて抜かないといけません。歯医者さんでするのも大変なのに、訪問診療となるとさらに難易度が増します😢。さらに全身的な状態が悪いと、治療にドクターストップがかかることも😲。「抜くのはいいけど、死ぬかもしれんよ。」と言われたこともあります😅。抜きましたけどね、、、、、。だって、そのままじゃ食べれませんし(# ゚Д゚)。

介護の現場から言わせると総義歯(全部が入れ歯。)が1番楽だとよく言われます。変に歯が残っている方が苦労するともよく言われます。なかなか難しい話なのですが、歯医者さんと患者さん、双方で納得したBestな治療も、状況によっては最悪になることもあるんです😢。正直こういったことを経験すると、何がBestなのかわからなくなってしまいます( ノД`)シクシク…。

いかがだったでしょうか。治療をどうするかってすごく難しいんですよ💦。

虫歯1つの治療でも、何を使って治すか、どんな形にするかなど常に考えながらしています。できればBest、それでなくてもよりBetterにしたいと思いながら治療をしていますが、治療後にこれでよかったのか?、大丈夫かなと悩んでいることもしばしばです(-ω-)ウーン。トラブルがでてくることもありますしね(´・ω・`)ショボーン。

治療をどうするかは治療技術の革新や歯科材料の発達なども影響するのですが、その歯医者さんがそれまでどういった経験をしてきたのかも大きく左右します。むしろその方が大きいでしょう。それぞれの歯医者さんが常に揺れ動きながらBestを探しているといった感じなんです(-ω-)ウーン。歯医者さんによって治療方針が違っていたり、個性があるのはそのためです😊。

当院においても患者さんにとってBestと思える治療を提示できる場合もあればそうでない場合もあるでしょう。患者さんにもそれまで生きてきた中での考え方や思いがあります。うまく擦り合わせができれば問題無いのですが、なかなか納得できない時もあるかもしれません。そんな時は他の歯医者さんの意見を求めてみることも1つの選択肢です👍。歯医者さんの治療は1度してしまうと、元に戻せないことがほとんどです。慎重に慎重を重ねても悪くありません。

私もよりBestな治療を提示できるよう今後も努力を続けていきたいと思っています。また同時に、ひかる歯科ちえこども歯科における1番のテーマ、「そもそも悪くしないようにする。」についてもより頑張っていきたいと考えています。何かあれば何でもご相談ください。

歯ブラシの選び方は? 歯ブラシの選び方入門😊

さて今回は歯ブラシの選び方入門です。歯ブラシは本当に多種多様で私達歯医者さんでもすべてを把握できていません💧。しかし、歯ブラシの各部位の特徴を押さえておくことで、ある程度選ぶときに応用が効きます。まずは歯ブラシの各部位における特徴を簡単にみてみましょう😊。

【頭部(ヘッド。)。】

歯ブラシの先の部分、毛の付いている部分です。ヘッドでみるのは長さ、厚さ、幅となります。

【毛。】

1番大事な部分ですね。汚れを落としてくれるところです。毛は植毛部の形状、毛先の形状、毛の硬さ、毛の素材など、みるべきところが多いです😅。

〇植毛部の形状。

毛の先が均一で平らとなっているフラットタイプ山形でギザギザしているタイプがあります。後者は山切りカットとかいわれていますね🏔。

〇毛先の形状。

毛先が丸くなっているラウンドタイプと先にいくほど細くなるテーパードタイプとあります。基本的にラウンドタイプの方が汚れは除去しやすいです。

〇毛の硬さ。

毛の硬さは、硬め、普通、やわらかめとあります。

〇毛の素材。

毛の素材もナイロン製、飽和ポリエステル樹脂(PBT製)、動物の毛製🐎🐖、シリコン製などがあります。これについてはナイロン製もしくは飽和ポリエステル樹脂を選んでください。他はあまり歯ブラシには適していません。

【把持部(ハンドル。)。】

歯ブラシをもつところです。ここも太い、細い、長い、短いなどの特徴があります。

【頸部(ネック)。】

頭部と把持部を結ぶ部分です。ストレートネックカーブネックがあります。基本的にはストレートネックの方が汚れを除去しやすいです。

他にも細かい所でいろいろな違いがあったりしますが、基本的に抑えていただきたいのはこれぐらいでしょうか。結構多いかな😅。

それではケース別で歯ブラシの選び方をみていきましょう👍。

🌟ケース1。🌟

虫歯が多い。虫歯治療をした歯が多い。虫歯のリスクが高い。

しっかりと歯の面に毛先があたり、汚れを除去する効率の良い歯ブラシがおすすめとなります👍。ヘッドはお口のサイズによって変わりますが、奥までしっかり入って、自由に動かせることが大事です。毛はフラットタイプで、ラウンドタイプ、毛の硬さは普通がいいですね。ただ、汚れが硬い方(唾液が少ない方など。)や力が手に入らない方などは硬めもありです。把持部は手の大きさに合わせて持ちやすいものを、頸部はストレートタイプが基本となりますよ😊。

🌟ケース2。🌟

歯周病が進んでいる。歯ぐきが腫れやすい。歯周病のリスクが高い。

歯周病が多少あっても軽度であれば先程のケース1に準ずる歯ブラシで大丈夫です。問題は歯周病が進んで、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット。)の深さが深くなっているときです💦。

その場合はというと、ヘッドはお口のサイズに合わせ、植毛部の形状はフラットタイプがいいですね。毛の硬さは基本普通でいいです。把持部は持ちやすいものを、頸部はストレートタイプがおすすめです😊。

毛先の性状はテーパードタイプを考えてもいいでしょう。毛先にいくほど細くなっていますので、歯周ポケットの中にしっかり入って汚れをかき出してくれますよ👍。ただ、きちんとあてきれないと入りませんので、ちょっとばかし上級者向けになるかもしれません。力を入れ過ぎると歯ぐきをいためることもありますしね💧。

また、歯ぐきが腫れたり荒れたりしていて、痛みを感じやすくなっているときがあります。そんなときはやわらかめの歯ブラシを使うのもありです。でも、治療が進んで歯ぐきの状態が改善したら、普通の歯ブラシに戻してくださいね😊。

🌟ケース3。🌟

歯ブラシをあてる力が強い方。

歯ブラシをあてる力が強いと歯がだんだん削れたりしますし、歯ぐきが傷つき下がってくることがあります。歯ブラシをあてる力をきちんとコントロールするのが1番なのですが、なかなか難しい場合も多いですね😅。

そんなときはやわらかめの歯ブラシを使うのもありです。毛は開きやすくなるため歯ブラシの交換頻度は増えますが💦、歯や歯ぐきが悪くなるよりいいかと思います。

また、頸部がカーブネックになっているものもいいですね。カーブしているため力の緩和が期待できます。最近では力が入り過ぎるとカチッといって教えてくれる歯ブラシもありますよ。

🌟ケース4。🌟

知覚過敏が強い方。

知覚過敏が強い方はケース3とおなじで、歯ブラシをあてる力が強い方が多いです😞。まずは歯ブラシをあてる力を確認し、必要なら修正することが1番大事です。知覚過敏に対する治療を進め、シュミテクトなど知覚過敏に効く歯磨き粉を使うなど、知覚過敏に対する処置もしっかり行います。その上で、まだ、知覚過敏が気になるようなら、やわらかめの歯ブラシを使うことを考えます。カーブネックの歯ブラシもいいですよ。知覚過敏は結構しつこいことが多いです😢。

🌟ケース5。🌟

手が不自由、または握力がない方(御高齢の方が多いです。)。歯ブラシをあてる力が弱い方。

ケース3とは逆のケースですね。この場合はフラットタイプ、ラウンドタイプストレートネックの歯ブラシとし、硬めを選ぶのもありです。硬めの歯ブラシの方が汚れを除去する力は強いです。また、把持部は持ちやすいよう太くて長いものが適しています。いろいろ試しましょう。

こういったケースでは電動歯ブラシや超音波・音波ブラシも検討してみてもいいかもしれませんね👍。

🌟ケース6。🌟

妊娠中でつわりの強い方や嘔吐反射が強い方。

妊娠中のつわりで歯磨きが難しくなるときがあります。また、嘔吐反射といって、奥にものが入るとオエっとなる反射があります。人によりますが、お口の奥に歯ブラシを入れられない方もいらっしゃいます💧。

そういった方にはヘッドの部分が小さい歯ブラシがおすすめです。ヘッドと一口にいっても長さ、厚さ、幅とありますが、特に注意していただきたいのは厚さです。薄い物を選んでくださいね😊。

🌟ケース7。🌟

歯並びが悪い方。矯正器具が入っている方。

歯並びが悪い場合、歯を1本ずつ磨いていくイメージが基本となります。1度にまとめて磨こうとしても無理です。いろんな角度から1本の歯にアプローチする必要があります💦。

矯正器具が入っている方も同様です。器具が邪魔しますので、1本ずつしっかり磨いていきましょう💦。

そうなると歯ブラシはヘッドが小さく小回りが効くものがよくなります。ヘッドは長さ、厚さ、幅とみるところがありますが、この場合は幅が1番影響します。幅が小さい歯ブラシを選びましょう👍。

🌟ケース8。🌟

お子さんの歯ブラシは❓。

基本的に年齢に見合った歯ブラシを選んでください。子ども用の歯ブラシは対象年齢が書かれているものが多いですので、それを参考にしましょう。ヘッドや把持部は大人用より小さく、毛も短くなっていますが、その他は虫歯対策を基本とした歯ブラシが多いため、ケース1に準じた歯ブラシとなっています。基本的に年齢が上がるにつれて大きくなっていきます👶。

小学校に上がると大人用の歯ブラシを使っているお子さんが結構いらっしゃいます。大人用の歯ブラシは高校生、早くても中学生からですよ😅。

小学校ぐらいまでは仕上げ磨きをしてもらいます。大体それ以上になると嫌がります。それまでは仕上げ磨き用の歯ブラシも準備していただけると完璧ですね👍。

今回は代表的なケース8つで歯ブラシの選び方を書いてみました。他にも様々なケースが考えられます。わからないことがありましたらご気軽にご相談ください😊。生涯自分の歯でおいしく食べ、人生を健康で楽しんでいくためにも、いい歯ブラシ、いや、パートナーをみつけてくださいね。ちなみに基本的な歯ブラシの交換時期は1ヶ月となっています。毛先が広がるまで使うのは論外です。すでに汚れを落とす力はほとんどなくなっています。いいパートナーですがどんどん新しいものに替えていきましょう。

院長のおすすめ⑦

さてみなさん、美術館は好きですか?私は結構好きで、熊本市内ですと熊本県立美術館や熊本市現代美術館はよく行きます。企画展があれば必ず行っていますね。「これを作った奴の頭の中はどうなってんだ?」と思ったり、説明文を読んでもまったく理解できず頭が痛くなることも多々あるのですが、自分の知らない世界をみるため企画に興味無くても行っています(笑)。決して美術に秀でているわけではありません。そうゆう風にもみえないでしょう😊。

そんな私の一番のおすすめ美術館はやっぱりこれ、

『ルーヴル美術館 inフランス(パリ)』

です😊。

もう建物からアートなんですよ。もともとは要塞として建てられたらしいですが、外観や内観、そして周囲の庭園だけでもみる価値があります。ベルサイユ宮殿なんかもそうですが、日本ではなかなかお目にかかれない雰囲気ですね。個人的にはエントランスのガラス張りのピラミッド(ルーヴルピラミッド)はいらないと思うのですが、どうなんだあれ?評判いいのか?

そしてめちゃくちゃ広いです。正直迷子になっていましたね。かなり時間をとっていたのですが、すべてをじっくりみることはできませんでした😢。また行かねば、、、

でもルーヴル美術館の面白さは、なんといっても有名展示物の数々にあります。教科書やどこかでみた記憶のあるものがたくさんあるんですよ。しかも結構普通にかつ無造作に飾られています。大丈夫かと思ってしまうぐらいですよ💦。厳重に管理されているのは「モナリザ」ぐらいでしょうか。

さらにまわりには観光スポット満載です😊。そもそもルーヴル美術館はセーヌ川沿いにあり、周囲にはコンコルド広場を中心にたくさんの庭園があります。ゆっくり散歩するだけでも楽しいですし、お店もあるので軽食をとるのもいいですよ。北西のシャンゼリゼ通りをまっすぐ行けば凱旋門、北のオペラ通りをまっすぐ行けばオペラ座ガルニエ、南東にノートルダム大聖堂、南西にエッフェル塔などやる気さえあれば歩いて回れる範囲にあります。

そしてなんといっても美術館も多い。ルーヴル美術館とセーヌ川を挟んで反対側にはオルセー美術館、近くの庭園内にはオランジェリー美術館やグランパレ、プティ・パレ美術館、その他にもロダン美術館やポンピドゥーセンターなどまさに芸術の都です。もうよだれしかでてこない🤤。また機会があったらいきたーーーい。カタコンブ・ド・パリにも行ってみたーーーい😊。

ちなみに私は海外に学会発表や仕事絡み以外では行ったことがありません。純粋に観光のみを理由に日本を出たことないんです。今回紹介させていただいたルーヴル美術館なども、あくまで学会発表のついでに立ち寄っただけであることを付け加えておきます(((´∀`))ケラケラ)。どっちがメインなんでしょうね。

高齢者の低栄養に気をつけて!

低栄養(。´・ω・)?。日本でそんなことがあるの❓って思いますよね。確かに若い方々にとってはあまり関係無いことかもしれません。しかし、御高齢の方々にとっては結構深刻な問題なんです。

 高齢になるとだんだん体力が落ちていくことが多いです。筋力の低下や活動意欲の減退、社会参加の不活発化など様々な原因がいわれています。疾患によるものは別として、ある程度は仕方ないのかもしれません。40代の私ですら20代と比べるとですね、、、、、😞。(´・ω・`)ショボーン。

 しかし、この高齢による衰弱、侮れないんです。前期高齢者(65才~74才)における要介護の原因で、高齢による衰弱は7位となっています(上位は脳血管障害や関節疾患、神経疾患、転倒・骨折、認知症などの疾患が占めます。)。これが後期高齢者(75才以上)になると、2位へと急上昇します😲。つまり疾患以外で要介護になる原因として大きな割合を占めるようになるんです。今後、75才以上の人口は唯一増加していく年齢層といわれていますので、結構大きな問題になっていくでしょう🥶。

 そして、この高齢による衰弱に大きく関わっているのが、慢性的な栄養不足から起こる低栄養です。では、この低栄養、どのように起こるのでしょうか❓少しみていきましょうか。

 年齢や身長、日常の活動量などから、1日の必要栄養量はある程度計算できます。例えば、1日の必要栄養量1600キロカロリーの方がいるとします。この方が1日1200キロカロリーしか摂取していないとどうなるでしょうか?1日当たり400キロカロリー足りません。これが1ヶ月続くと、大体1.7kgの体重減少となります。ダイエットならいいですけどね、、、、、😉。

 ではこういった状態が続くと体はどうするのでしょうか。必要栄養量が足りないと体はまず貯蔵してある糖を使っていきます。肝臓にグリコーゲンという形で蓄えられており、これを真っ先に消費します。しかし、このグリコーゲンの貯蔵量は300キロカロリーから400キロカロリーしかないため、1日か2日で使い果たしてしまうんです😢。すると体が次に使っていくのは脂肪です。脂肪はカロリー貯蔵としては非常に優秀な組織で、体には大体10万キロカロリーが貯蔵されています。1日400キロカロリー足りなくても、250日大丈夫な計算になります。大したものですよね👍。では、この脂肪を使い果たすとどうなるか❓問題はここからになります。

 体が次に使っていくのはタンパク質です。具体的にいうと筋肉です💪。筋肉を分解して使っていくんです。そうするとどうなるでしょう?いわなくてもわかるのではないでしょうか。よくいわれるのは、「タコが自分の足を食べて飢えをしのいでいる。」とうものですね😢。この状態が低栄養といわれる状態です🥶。

 このような状態になると、全身的にも様々な問題がでてきます。全身の筋肉が減少していきますので、体力や機能の低下が起こります。これが、要介護の原因となっていくんです。具体的には、、、、、

★全身の筋肉量の減少。★
 よろけやすくなりますし、よろけたときに支えることができず転倒するリスクが増えます。さらに、骨を支える筋肉の減少や骨自体も弱くなっていることもあり、骨折に至ることが多くなります。高齢者の骨折は、一気に生活の質を落としてしまいます。寝たきりになる可能性も高いです😞。

★食べる、飲み込む機能の低下。★
 全身の筋肉量の減少とともに、食べたり飲み込むのに必要な筋肉も減少します。食事をするのに時間がかかるようになったり、柔らかいものしか食べられなくなったり、飲み込めなくなったり、ムセがでやすくなったり、、、、、。食事の摂取量の減少に密接にかかわってくるんです。こうなると低栄養がさらに進みますし、誤嚥性肺炎などのリスクも高まります。要介護へまっしぐらです😞。

★病気にかかりやすくなる。持病の悪化。★
 低栄養になると体力の低下だけでなく、体を守る機能である免疫力も低下します。結果として感染症にかかりやすくなりますし、もともとある持病の悪化なども起こります。これも要介護になる原因として大きいです😞。
 怖いですよね🥶。低栄養は少しずつ進んでいきますし、なかなか気づきにくいものです。昔なら老化の一言で片づけられていたでしょう。でも今は、高齢者の衰弱において大きな原因となっていることがわかっています。普段から意識すれば予防できるんです😊。ではこの低栄養になる原因はなんでしょうか?いろいろとありますが、少しだけ挙げていきますね。

●お口の中の問題●
 歯が無い。痛い歯がある。歯が揺れている。入れ歯が合わない。飲み込めないなど、、、、、。

●全身の問題●
 持病があってなかなか動けない。認知症や精神的な問題など、、、、、。

●環境の問題●
 一緒に食べてくれる人がいない。食事が楽しくない。作ってくれる人がいない。自宅にこもりがちなど、、、、、。

●経済的な問題●
 お金がないなど、、、、、。

 細かい事まで挙げるときりがありません。原因は1つだけでなく、複数が絡み合っていることが多いといわれています。その方に係る方々みんなで対応していく必要があるのですが、私達歯医者さんにできることは多いと思います😊。小さなことでもかまいません。何かありましたらご気軽にご相談ください。

 それでは最後に食事や体重、低栄養のことで注意してもらいたいことを!医療従事者や介護者でも間違っていることがあるので注意してください😲。

🌟年を取ったら粗食がよい?🌟
 粗食を進める本は多いですよね。もちろん程度の問題はあるのですが、御高齢の方ほど肉や魚をしっかり食べた方がよいです🍖🐟。たんぱく質やミネラルの1日の推奨摂取量は御高齢の方(70才以上)でも減りません。男女とも一般の成人の方と同じ量となっています。おおまかにいってたんぱく質は筋肉の材料です。それが減っていけば、当然筋肉は減りやすくなり、骨を支えることができなくなることを意味します。

🌟やせるのはいいこと?🌟
 みんな気になるところですよね(´・ω・`)ショボーン。でもやせていることは健康にとっていいことではありません。世界的なデータでも少し太り気味ぐらい(よくいわれる標準体重より少し重いぐらい。)が1番長生きであることは実証されています。特に御高齢の方がやせていくのは、筋肉量の減少や身体機能の低下を意味すると思っていただいてかまいません😅。やせることはいいことだという誤解は、一般の方々だけでなく、医療従事者や介護者でも見受けられます。もちろん太りすぎもよくありませんが、やせすぎよりはいいと思ってください😊。ご近所の方で、最近ちょっとやせた御高齢の方はいませんか?注意が必要ですよ。

🌟リハビリで運動すれば大丈夫?🌟
 筋肉や体力の減少のため、リハビリを薦められことがあるかもしれません。でもちょっとまってください。まずは食事を見直してみませんか。栄養は足りていますか?特にたんぱく質はどうでしょうか?

 もともと栄養が足りていない方がリハビリを頑張ったらどうなるでしょう?消費カロリーが増えますから、さらにカロリーが足りなくなってしまうんですよ😲。低栄養がさらに進んでしまうんです。リハビリをするのであれば、摂取カロリーも増やさないと駄目なんです。せっかくリハビリをしても、食事が変わらなければ、健康の改善どころか悪化することにしかなりません💧。
 食は生物にとって体、というより命を維持するために1番大切なものです。だからこそ、そこに過不足や偏りがあれば必ず異変が起こってきます💦。今回はそのなかでも低栄養を取り上げました。人間は基本的に飢餓に悩まさられる時期が長かったためか、栄養が足りなくてもある程度はどうにかしてくれます。そのためすぐには症状となって現れません。しかし、症状がでてくるときにはすでにかなり進行した状態です。そのような状態にならないよう、お口の中を悪くしないことはもちろん、小さな異変に気付けるように今後も研鑽していければと思っております。

歯ブラシの 選びかたに ついて

今回は歯ブラシについて部分別に説明していきたいと思います。

 

本来お口の中は人それぞれですから、その方にあった歯ブラシをみつける必要があります😲。お口の大きさも違えば歯の大きさも違います。歯並びも違いますし、虫歯に注意が必要な方、歯周病に注意が必要な方もいらっしゃいます。もっといえば、手の大きさや不自由がないかで歯ブラシの持ち方が変わってきますし、年齢や食生活、生活習慣によってお口の環境も違うのです。本来であれば、歯ブラシ選びをお手伝いする「歯ブラシソムリエ」みたいな方が必要と思っています😊。

 

現在市販されている歯ブラシは多種多様、私達歯医者さんでもすべてを把握できません。その中で一般の方が自分にあった歯ブラシをみつけるのは至難の業です💦。みなさんはどうやって選んでいますか❓。宣伝やパッケージのキャッチコピーを参考にしたいたり、歯医者さんのおすすめなんかをそのまま使っている方が多いと思います。でも、ひょっとしたら自分にもっと合う歯ブラシがあるかもしれません。その歯ブラシ選びの助けになればと思います😊。

 

🌟頭部(ヘッド)。🌟

毛が付いている先の部分です。長さ、厚さ、幅とみるところがあります。

◎長さ。

歯は小さいですよね。1本1本しっかり磨くには、ヘッドの長さについては短い方が適しています。長いと小回りが効かず、細かい所が磨けません。まあ、短すぎるのも問題ですので、大まかな目安として2cmは超えないぐらいの長さがおすすめです👍。

 

◎厚さ。

厚さについては薄い方が有利です👍。奥歯などにも入れやすいですね。

 

◎幅。

幅も大きすぎるとうまくお口の中で動かせません。基本は少し小さめの方が、小回りも効ききますのでおすすめです👍。特に歯並びが悪い方は幅がより小さい方が磨きやすいですね。

ヘッドについてはお口や歯の大きさによって適したサイズが異なります。奥まで楽に入り、しっかり細かく動かせるサイズが理想でしょうか😊。いろいろ試してみてください。

 

🌟毛。🌟

歯についている汚れを取ってくれる1番大事な部分です👍。あまり気にされていないかもしれませんが結構種類があります。みていただきたいのは、植毛部の形状、毛先の形状、毛の硬さ、毛の素材などでしょうか。

 

◎植毛部の形状。

大きく分けるとフラットなタイプとギザギザしているタイプですね。ギザギザしているタイプは山切りカットとかいわれていますね🏔。どちらも良いところがあるので、好みで選んでもいいのですが、安心確実なのはフラットタイプです。フラットタイプの方が確実に当たる範囲が広いです。山切りカットはうまく形にはまる場所はいいのですが、うまくはまらないと磨くのが難しくなります😞。歯の大きさは前歯と奥歯で異なりますので、すべての場所で山切りカットがうまくはまることはありません。基本はフラットタイプで大丈夫でしょう😊。一般に市販されている歯ブラシもフラットタイプが主流です。

 

◎毛先の形状。

毛先の形状は大きく2種類、ラウンドタイプとテーパードタイプに分けられます。ラウンドタイプは切った毛先を丸めたもの、テーパードタイプは毛の先にいくほど細くなっているタイプです。どちらも良いところ、悪いところがありますね😊。

ラウンドタイプは毛先の面積が大きいため汚れの除去効果が高いですね。テーパードタイプと違って先にいくほど細くならないため、コシも強く毛先が開きにくいです。1番多く売られているタイプです😲。

一方、テーパードタイプは毛先が細いため細かいところに入り込みやすいです。特に歯と歯ぐきの間の溝、歯周ポケットの中を磨くのには適しています👍。歯周病の方にはいいかもしれません。ただし毛先の面積が狭く、先細りのためコシも弱いため、汚れの除去効果が低くなります。材料の技術も進んでいますが、今のところちょっと上級者向けの歯ブラシといえます💦。

毛先の形状についてはラウンドタイプが無難といえるでしょう。

 

◎毛の硬さ。

毛の硬さは硬め、普通、やわらかめと3種類ありますね。それぞれ特徴をみてみましょう。

○硬め。

毛が硬いため汚れを取る力は強いです。コシもあり長持ちしますね。汚れが多い方、硬い方(唾液の少ない方などは汚れが硬くなりやすいです。)には適しています。しかし、硬い分だけ柔軟性に乏しく、歯や歯ぐきを傷つけやすいです。歯ブラシをあてる力に気をつけないと、歯が削れてきたり、歯ぐきが下がったりしてしまいます💦。もろ刃の剣ですね😢。特に知覚過敏がある方や、歯ぐきが弱い方は絶対におすすめできません。

 

○普通。

現在1番売られているタイプです😊。汚れ除去効果は十分ですね。歯ぐきが弱い方はこれでも痛みを感じることがあります。

 

○やわらかめ。

毛がやわらかく、コシも無いため、汚れの除去能力がどうしても低くなります💦。その分時間をかけないといけません💦。歯ブラシの交換も早めにする必要があります💦。ただ、歯ぐきが弱って痛みを感じやすい方、磨くときに力を入れ過ぎる方には適しています。

硬めは基本おすすめしません。やわらかめは状況によっては使っていただく時もありますが、状況が改善すれば普通に戻します。まあ、基本的に普通で大丈夫ということです😊。

 

◎毛の素材。

毛の素材も何種類かあります。有名どころをみていきます。

 

○ナイロン。

摩耗に強く、歯ブラシに向いている素材といわれています。毛が広がりやすいため、1ヶ月程で交換が必要なのが唯一の欠点です。現在の歯ブラシの主流となっています😊。

 

○飽和ポリエステル樹脂(PBT)。

ナイロンより耐久性にすぐれ、毛先の劣化も遅いです。乾燥も早いので、ばい菌の繁殖も抑えることができます🦠。テーパードタイプの歯ブラシはほとんどがこのタイプです。特に欠点が無いため、今後どんどん増えていくと思われます😊。

 

○動物の毛。

たいへんやわらかくしなやかです🐎🐖。歯や歯ぐきにやさしいですが、汚れを落とす力は弱いため歯ブラシには適しません。しかも乾燥しにくく、不衛生になりがちです。動物アレルギーの心配もあり、天然素材ですがあまりおすすめはできません😞。

 

○シリコン。

歯を磨く形態になっていないものが多く、歯磨きには適していません。赤ちゃんの歯ブラシの代用品や歯ぐきのマッサージなどに用います💦。

歯ブラシの素材はナイロン、もしくは飽和ポリエステル樹脂(PBT)がよいでしょう。まあ、普通に選ぶとこの2つのどちらかです。

 

🌟把持部(ハンドル。)。🌟

歯ブラシをもつところですね。これも太い、細い、長い、短いなどの違いがあります。

 

◎太い。

つかみやすいため、手の不自由な方や握力の弱い方、御高齢の方に適しています😊。

 

◎細い。

手が小さい方やペングリップで歯ブラシを持つ場合は細いタイプが適しています👍。

 

◎長い。

手の大きな方(特に男性。)は把持部が短いと磨きにくいです。長めのタイプを選びましょう。

 

◎短い。

手が小さい方、特にお子さんに適しています。

把持部については手の大きさなどで個別に判断していく方がよさそうですね😊。持ち方は大事です。

 

🌟頸部(ネック。)。🌟

毛のついている頭部と、持つ部位になる把持部との間の部分です。大きくストレートネックとカーブネックがあります。

基本的には歯の面に垂直に毛先があたるストレートネックの方が、汚れが除去しやすいため歯磨きに適しているとされています。ただし、カーブネックは力の緩和が期待できるため、歯ブラシをあてる力が強くなりがちな方には有効です。ちなみに、ある一定以上力がかかるとカチッという音で教えてくれる歯ブラシもありますよ👍。

 

いかがだったでしょうか。今回は歯ブラシの各部位についてくわしくみてみました。歯ブラシは本当に多種多様で私達歯医者さんでもすべては把握できていません💦。もちろん磨き方や磨く時間などの方が重要になるのですが、どんな歯ブラシを使うかで効率は変わってきます。できるだけ自分に合った歯ブラシを使った方が楽になります👍。良い歯ブラシみつけてくださいね。

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