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甘い物食べたい! ですよね

みなさんは甘い物好きですか?食べたくなっちゃいますよね。私も糖質制限をしている身にもかかわらず、時々食べたくなる。そして誘惑に負けてしまう時があります。おいしいですよね。

さて、この甘い物、虫歯菌の大好物でもあります。患者さんの中には虫歯にならないよう甘い物をとらないようにしている方や、お子さんに与えないようにされている方もいらっしゃいますね。もちろん悪いことではありませんが、それがストレスになっては困りもの。お子さんの場合、我慢させすぎると大人になってからその反動がくることもあります。甘い物を食べるのも人生の幸せの1つです。節度をもって食べれば大丈夫。今回はそんなお話をしていきますね😊。

では、どんなことに気をつければいいのでしょうか?

 

⓵、食後のデザートとして一緒に食べましょう!

どのみち食事はとりますよね。だったら同じタイミングにしましょう。虫歯の原因は甘い物だけではありませんしね。

 

⓶、食事やおやつの時間を決めて食べましょう!

規則正しくです。食事やおやつに限らず大事ですよね。特に小さな頃にこういった意識を持てるといいですよね。

 

⓷、だらだら食べない!

食事やおやつに全集中(古い!)です。しっかり楽しみましょう。

 

①~③の目的は一緒です。

⓵、⓶、⓷については間食の回数を減らす、だらだら食べないことが1番の目的です。食事の後はお口の中が酸性に傾き、虫歯に対して不利な状態になります。30分もすると唾液の作用などで中和されますが、間食が多くだらだら食べていると不利な状態がずっと続いてしまいます。お口に食べ物(砂糖などを含む飲み物も含めて。)を入れるのは1日5回までなら虫歯のリスクはそんなに上がらないといわれています😊。しかし、7回以上になると明らかにリスクが上がります。

 

⓸、虫歯になりにくい甘味料をうまく使おう!

代表的なのはキシリトールでしょうか。虫歯の原因菌が利用できない甘味料ですね。多く食べると下痢をしやすくなったりと他の問題もありますが、是非活用しましょう。

 

⓹、間食を工夫しよう!

どうせ食べるなら、歯ごたえのある甘い物(グミなど)や、ビタミンや食物繊維をたっぷり含む甘い物(フルーツなど)にしましょう。

 

⓺、歯磨きをしっかり!

まあ、基本です。一番大事です。

 

⓻、フッ素を活用しましょう!

歯を強化してくれるフッ素を活用しましょう。家でできること(歯磨き粉やフッ素洗口など)、歯医者さんでできること(フッ素塗布)とあります。

 

☆定期健診を受けましょう!

悪くなってないか要チェックです。

甘い物をたべることは人生の楽しみです。ストイックに我慢するのも、かっこ

いいですが、その楽しみを自ら放棄してはもったいない。食べ方、歯磨き、フッ素、定期健診をうまく活用して甘い物を楽しみましょう。

口臭の原因は?

口臭気になりますよね!実は私も気になります。最近はずっとマスクをしていたので、あまり気にせずにすんでいました。外せるのは嬉しいのですが、口臭がしてないか気になりますよね。自分ではわからないからですね。

 

実は調査結果で8割の方が口臭を気にされていると言われています。結構多いですよね。比率は女性の方が多く、40代あたりが1番きになる方が多いとのことです。しかし、実際に歯医者さんなどに口臭を主訴に通われるのは、1割ぐらい。多くは放置しているか、ガムや洗口液などでごまかしているようです。

 

それでは、口臭の原因はなんなのでしょうか?まずは病的ではない口臭についてみていきましょう。

☆生理的口臭😊

臭いの強さは人によって異なりますが、誰にでもある口臭です。食事や歯磨きをすることで弱まります。

特徴としては朝起きた時や、お腹が空いている時、緊張している時に臭いが強くなる傾向があります。特に朝起きた時ですね。これは唾液の量が減ってしまい、その間にお口の中の細菌が増加、細菌によって作られる臭いのもと(揮発性の硫黄化合物)も増加するために起きる口臭です。生きている限り当たり前に起こる口臭と思っていただいてかまいません。ゼロは不可能です💦。

 

また時期的な生理的口臭もあります。例えば思春期の口臭。これは性ホルモンの影響で男女とも体臭・口臭とも強くなる傾向があります。また、女性特有の口臭としては女性ホルモンの影響(生理や妊娠など。)によって、口臭が強くなることもあります。こういった、一時的に強くなる口臭は心配の必要はまったくありません。

 

また生理的口臭とは少し毛色が異なるかもしれませんが、原因のはっきりした一時的な口臭もありますね。わかりやすい例はニンニクやニラをたくさん食べた後や、お酒を飲んだ後ですね。私もお酒を飲んで帰ってきて、娘にほおずりしたら露骨に嫌がられたことがあります。まだ娘が5才ぐらいの時です。ほおずり自体が嫌だった可能性もありますが、そこは考えないようにしましょう((´∀`*))。

 

こういった臭いは自分ではあまりわからなかったりしますよね。まだ勤務医だった頃、その医院の院長ともつ鍋を食べにいった次の日、自分では大した事ないと思っていたのですが、スタッフに「今日の院長と先生の臭いはやばいですよ。勘弁してください。」と言われた(怒られた?)ことがあります😅。それ以後、次の日が診療の時は気を付けるようにしています。ちなみのこういった口臭は胃の中から臭っているわけではありません。一度胃腸から吸収された臭い成分が血液の中に溶け込み、肺などからでてきて口臭となります。ブレスケア効果あるのか?

 

またタバコの臭いもありますね。ただ、タバコの臭いは一時的ですまないこともあります。タバコをずっと吸われている方は、肺にニコチンやタールが染みついていることがあります。禁煙をしても、すぐには臭いが無くならず、しばらく残ってしまうようです😞。せっかくやめたのに、、、、、。

 

では次に病的な口臭に入っていきましょう。病的な口臭は大きく3つに分けられます。

 

☆仮性口臭症、口臭恐怖症💧

☆お口以外の部分に原因がある口臭💧

☆お口の中に問題がある口臭💧

1つ1つみていきましょう。

 

☆仮性口臭症、口臭恐怖症💧

患者さんは口臭を訴えるのですが、社会的容認限度を超える口臭が認められない場合に分類されます。心理的な口臭です。特徴としては自分で口臭を気にされてはいますが、他人からの指摘は受けていないことがあります。また話している時などに、お口の周りを隠すなど、口臭を気にされる仕草が多いことも特徴でしょうか。検査結果を用いたカウンセリングなどで改善すれば仮性口臭症、それでも改善しなければ口臭恐怖症となります。口臭恐怖症になると、1歯科医院だけで対応しても改善は難しく、精神面で専門的なサポートが必要になってきます💦。

 

☆お口以外の部分に原因がある口臭💧

耳鼻咽喉科疾患、呼吸器系疾患、消化器系疾患、内分泌系疾患など様々な疾患が原因となります💦。その疾患に応じた、特徴的な臭いがでることもあり、状態によっては原因の特定が容易なこともあります。ただ、病的な口臭の中で占める割合は10パーセントあるかないかで頻度は低いです。

特に原因として多くなるのは耳鼻咽喉科疾患、鼻が悪いと鼻で呼吸ができなくなってしまいます。必然的に口呼吸にあるので、お口が乾燥して口臭がしやすくなってしまいます😞。お口の中とも絡んできますが、これは結構多いです。

☆お口の中に問題がある口臭💧

口臭のほとんどはこれにあたります。報告により若干のブレはありますが、病的な口臭の7割から9割はお口の中に原因がある口臭なんです😲。

歯垢・歯石💦

お口の中に問題がある口臭の最大の元凶といっても過言ではありません。この後の項目のほとんどは、この歯垢や歯石が原因となっていたり、それらを溜まりやすくしたり、清掃しにくくする要因です。汚れと言ったりしますが、細菌の塊です。うがい程度ではとれません、歯磨きをしっかり行うとともに、定期的なクリーニングを歯医者さんで受けましょう。

虫歯💦

虫歯が小さなうちは口臭がきつくなることはありません。しかし進行してくると、虫歯の穴に歯垢がつまりやすくなります。細菌数も急激に増え、臭いのもともどんどん増えます。その結果、口臭が強くなります。さらに進行して歯の神経が腐ったり、虫歯が原因で膿がでてくるようになると、かなり口臭が強くなり、独特な臭いがしてきます。しっかり治療をするとともに、歯ブラシをがんばりましょう😊。

✕歯周病💦

こちらも初期の頃は大丈夫なのですが、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケットと呼んでいます。)が深くなるにつれて口臭が強くなっていきます。歯周ポケットが深くなってくると歯ブラシの毛先がどんなに頑張っても届かなくなります。また、歯石がこの歯周ポケットに蓋をしてしまうこともあり、自分では清掃したくてもできない状態になってしまうのです。その結果、細菌数がどんどん増加、臭いの元も溜まっていきます。さらに歯周病が進行し、歯ぐきが出血しやすくなったり、膿をもつようになると口臭がさらに強くなります。虫歯と同じでしっかり治療をすること、また、歯ブラシをがんばりましょう😊。

✕舌苔💦。

歯と歯ぐきは気を付けている方も舌はどうでしょうか?舌はお口の中の口臭の原因の中でも結構重要な位置付けです。報告にもよりますがお口の中の口臭の原因の半分を占めるとも。白くなっている方は要注意!歯ブラシでも構いませんが、舌磨き専用のブラシもありますので是非試してみてください。

✕口腔乾燥💦。

口呼吸やストレス、薬剤性や全身疾患など口腔乾燥を引き起こす要因はたくさんあります。お口が乾燥すると、お口の中を守ってくれている唾液の作用が弱まり、細菌が増えやすくなります。その結果、臭いの元が増加し口臭が強くなります。特に口呼吸はお口の中や周りに原因がある場合もありますが、鼻がわるいことも多いです。それぞれに合わせた対応が必要です😊。

 

✕悪くなった人工物💦。

お口の中の詰め物や被せ物。だんだん劣化してヒビがはいったり、穴があいたり、合いが悪くなったりしてきます。意外に口臭の原因になっていることがあります😞。

 

✕入れ歯💦。

入れ歯を入れている方も注意が必要です。入れ歯のプラスチック部分は色や臭いを吸着します。一度吸着してしまうと、なかなか取れなくなります💦。毎日、しっかり清掃し入れ歯洗浄剤を活用しましょう😊。

 

いかがでしょうか。口臭の原因のほとんどはお口の中に原因があります。

言わないだけで気にされている方は多いです。ガムや洗口剤を使うのも1つの対策ですが、根本的には歯垢や歯石が原因です。歯磨きをしっかりするとともに、定期的に歯医者さんでクリーニングをしましょう。

フッ素っていつまで塗るの?

今回はよくある質問、「フッ素はいつまで塗りに来たらいいんですか?」についてです。

 

小学校高学年や中学校になると、歯磨きもお子さんにまかせるようになってきますし、お口の中への関心は薄れてきます。忙しくなってきますし、勉強や部活、そして受験なんかの方が気になる様になってきますよね。でも、できればもう少しがんばって欲しい!

 

まず質問の答えからです。実はこのフッ素塗布、一生続けてもいいです。フッ素塗布により、歯の構成成分であるハイドロキシアパタイトが、より酸に強い結晶であるフロルアパタイトに変わります。これにより虫歯になりにくくなります。ただこの変化が起こりやすい、フッ素を取り込みやすく効果のでやすい時期があります。それが、歯が生えてきて4・5年の間です😊。この時期はとても大事です。

 

生えてきたばっかりの歯は実はまだまだ未成熟でやわらかいんです👶。溝も深く汚れも溜まりやすいうえ、歯磨きもまだまだうまくできません。虫歯になりやすい環境がそろっています。だんだん硬く成熟していくのですが、この時フッ素塗布の効果が最も高くなります。

 

ではその時期はいつでしょうか?こども歯から大人の歯への生え変わりが終わるのが大体12才頃、それから4・5年になりますので、大体高校生頃までですね。この時期までは継続してフッ素塗布を行うことを強くおすすめします。先程も記した通り、虫歯のリスクも大変高い時期でもあります。定期的なクリーニングやブラッシング指導、虫歯予防処置であるシーラントなども併せて行うとより安心です。

 

ちなみにこの時期ですと、「歯医者さんでのフッ素塗布と、自宅や学校でのフッ素洗口、フッ素入りの歯磨き粉の使用を併せてしてもいいのか?」という質問もよくあります。これもどんどんしていただいてかまいません。歯医者さんでのフッ素塗布は高濃度のフッ素を用います。フッ素洗口や歯磨き粉に入っているフッ素は低濃度となっており、実はそれぞれで作用機序が違います。一緒に行えばそれぞれの効果がでます😊。安心して行ってください。

 

中学生、高校生は勉強や部活で自分を鍛える時期。是非歯もフッ素で鍛えてあげてください。いろいろな面で人生の分かれ道となる時期ですが、歯にとっても将来どうなるかの分かれ道となります。受診率も下がりがちな時期ですが、将来のため、お子さん・ご両親ともご協力いただければと幸いです。

うがいのできないこどもに歯磨き粉を使っていいの?

さて、今回はよくある質問からです。それは、『うがいのできないこどもに歯磨き粉を使っていいの?』というもの。この場合のうがいのできないこどもとは、歯がでてくる6ヵ月頃から、うがいができるようになる2才頃までのこどもを指しています。答えとしては使っていただいて大丈夫です😊。ただしフッ素が入っているものでお願いします。またさらにいくつか注意点があります💦。

実は以前まで(20年ぐらい前でしょうか。)は、うがいのできない2才以下のお子さんの場合、フッ素を含有しているかどうかにかかわらず歯磨き粉の使用は推奨していませんでした。しかし、効果的な虫歯予防のためには歯が出てきた直後からフッ素の応用が望ましいとされ、現在は大きく見直されています。ですから是非使っていただければと思います。

では使う際の注意点をみていきましょう。

 

☆フッ素濃度は500ppm(泡状歯磨き粉であれば1000ppm)🌟

一般の方や小学生以上のお子さんが使う歯磨き粉よりフッ素濃度が低めになっています。この点はご注意ください。乳幼児向けと書いてあればまず大丈夫かと思います。当院にも置いてありますが、よく売れていますよ😊。ちなみに当院に置いてあるのはバナナ味です🍌。

 

☆使用量はお子さんの爪の先ほどの量🌟

1回の使用量はお子さんの爪の先ほどの量とよく言われています。いろいろな文献や本にこう書かれているのですが、わかりにくいですね。お子さんの切った爪程度の量と思っていただいてかまいません。ごく少量ですね😊。これでもわかりにくいかな😅。

 

☆残ったものは拭き取る🌟

泡なども含め歯の面やお口の中に残っているものはガーゼなどで拭き取ってください。歯磨き粉の使用量も少ないため、毎日飲み込んだとしても副作用がでる心配はまったくないのですが、本来飲んだり食べたりするものではないからですね。

 

☆歯磨き後は飲んだり食べたりしないでください🌟

うがいはできませんのでいいのですが、できれば30分ほど飲んだり食べたりを控えてください。せっかくフッ素入りの歯磨きを使っているのに効果が激減してしまいます。でも、ぐずったりするんですよ(笑)。

 

☆お子さんの好きな味を探そう🌟

お子さんが好きな味をさがしましょう。この時期の歯磨きは将来のお口の中を左右します。できれば歯磨きを好きになってもらいたい。嫌いにならないでほしい。親子で楽しんでくれるといいですね。

ちなみに好き過ぎて歯磨き粉を食べる子がいらっしゃいます。食べ過ぎるとお腹を壊すなどの中毒症状がでることもあります。保管はお子さんの手が届かない所へお願いします。

いかがだったでしょうか。ちょっとめんどくさい感じもあるかもしれません。でも、この時期のフッ素の予防効果は絶大です。必ず効果はでてきます。是非、将来を見据えつつ、歯磨きを親子で楽しんでください。

歯をうったらどうするの?歯をうった後起こる事?

今回は歯をうってしまった場合の対応と、歯をうった後に起こる事についてご紹介します。

まず歯のまわりの怪我に対する対応ですが、、、

 

歯ぐきや唇、頬、舌の怪我に対しては軽度ならそのまま経過をみます。必要なら投薬や縫合などの処置を行います。怪我の程度がひどく、骨まで影響がでている(骨折など)場合、一般の歯科医院ではまず対応はできません。高次の医療機関への紹介となります。

歯をうった場合、状況は大きく3つに分けられます。まずは「歯が折れた💦」、そして「歯が揺れている💦」、最後に「歯が抜けた💦」です。それぞれについて対応法をみていきましょう。

 

☆歯が折れた💦

○歯の頭が折れた場合💧。

白い詰め物による修復が基本ですが、歯の神経の露出が強い場合は神経をとる処置が必要な場合もあります。もちろんできるだけ神経をとらなくてすむよう努めています。

○歯の頭から根っこにかけて折れた場合💧。

折れ方にもよりますが、神経をとる処置はほぼ必須となります。保存不能なことも多く、保存したとしても長く持たないことも多いです。

○歯の根っこが折れている場合💧。

揺れがでないよう固定(骨折した時のギブスみたいなもの)を行います。

神経をとる処置も必要なら行います。折れている部位によっては保存が厳しいことがあります。

 

☆歯が揺れている💦

○振盪(歯牙打撲)💧揺れは軽度、痛みもほとんど無い状態です。

そのまま経過観察します。

○亜脱臼💧歯の揺れがあり、痛みを伴うことが多い状態です。

揺れが強くならないよう、また痛みがでないよう固定を行います。歯ぐきが傷ついていることが多いため投薬も行います。

○脱臼💧歯が元の位置からずれており、揺れ、痛みとも強い状態です。

基本的には麻酔を行い、歯を元の位置に戻します(整復といいます。)。その後、亜脱臼同様固定を行い、投薬を行います。亜脱臼の場合より、固定期間が長くなることが多いです。

ただし、歯の交換期にあたる乳歯の場合は抜歯を選択することもあります。その後大人の歯が出てくるのを待ちます。

また、小さなお子さんで多いのですが、陥入している場合(歯が骨の方向、骨の中に埋まってしまっている。)、お子さんの年齢や協力度によっては整復せず自然法萌出を待つ場合があります。

 

☆歯が抜けた💦

○脱落💧歯が完全に抜けてしまった状態です。

歯の交換期にあたる乳歯の場合や、抜けて時間が経っているとき(概ね2時間以上)、抜けた歯の保存状態が悪いときは歯を戻すことはせず、傷の消毒や投薬で経過をみます。

 

それ以外の場合は、抜けた歯の再植を行い、脱臼同様固定、投薬を行います。処置は早ければ早いほど成功確率があがります(できれば30分以内、遅くとも2時間以内。)。固定期間が長くなることが多く、後に神経をとる処置が必要になることが多くなります。

 

その他の注意点としては抜けた歯の保存方法でしょうか。歯牙保存液があればベストですが、普通の家にはありませんよね。牛乳やお口の中に含んで持ってきていただければ助かります。絶対に乾燥させないようお願いいたします。

 

以上、簡単にですが歯をうったときの治療方法を書かせていただきました。

 

実際の臨床ではそれぞれの状態が混合していることも多いため、状態に合わせた処置が必要になります。またいずれの処置後も外傷歯付近

を気にして触ったりしない、外傷歯で咬まないようにしていただければと思います。安静が一番大事です。

 

それでは次、歯をうった後に起こる後遺症についてです💦。

外傷を起こした歯は、状態によって、白い詰め物で修復したり、神経をとる処置をしたり、整復(ずれた歯を元の位置に戻すこと。)して固定したりします😞。揺れがなく痛みも無くなれば経過をみるのですが、時間たって起こる後遺症ともいうべきものがいくつかあります😞。

打った歯そのものに起こる後遺症と、打った乳歯の後にでてくる永久歯への後遺症の2つがありますのでそれぞれみていきましょう。

 

☆打った歯そのものに起こる後遺症💦

○歯の変色💧歯の色がだんだんと茶色、黒色っぽくなっていきます。

変色の原因は歯の神経が打った衝撃でだんだん悪くなっていることにあります。変色が軽度で症状がなければそのまま経過をみます。小さなお子さんですと少しずつ改善する場合もあります(若いってすごいですね。)が、変色が重度で、痛みや腫れ、レントゲンによる異常所見がでてくれば神経をとる治療が必要になります。

○歯の動揺💧

固定を外した直後は一時的に歯の動揺が強くなることがあります。これに関してはしばらくすると改善することが多いので、痛みなどなければ経過をみて大丈夫です。

 

問題は歯の根っこが吸収してきた場合です💧。乳歯の場合は本来の予定より早期に抜けることになります。永久歯が出てくるまで時間がかかるため、見た目や歯並びに影響がでます。これに関しては対応策があります。

深刻なのは永久歯の歯の根っこが吸収してきた場合です。吸収を止める手段が無いため、もたせるだけもたせ、悪くなったら歯を別の方法で作らなければなりません。外傷歯は前歯のことが多いため大変です。

 

○歯の根っこの吸収不全💧乳歯のみ問題になります。

乳歯の外傷歯は早期に抜けることが多いのですが、反対に歯の根っこが吸

収しにくくなることがあります。後にでてくる永久歯のでてくる位置や方向に問題があれば抜歯が必要です。

 

○歯肉退縮💧歯ぐきの形態が不ぞろいになります。

受傷時に歯ぐきの損傷が強い場合、歯ぐきの形態に異常がでてくることがあります。乳歯の場合は永久歯の生え変わりに伴い改善することが多いですが、永久歯の場合は自然にはよくなりません。治すには比較的高難度な外科治療が必要になります。

 

☆打った乳歯の後にでてくる永久歯への後遺症💦

○エナメル質形成不全💧永久歯の形態や色調に問題がでます。

受傷時の年齢が低年齢であるほど、また、重症度が高いほど発症する可能性が高い傾向があります💧。形態、色調とも白い詰め物などで修復が可能です😊。またこのエナメル質形成不全は外傷以外の原因でも起こります。

いずれの症状も受傷から時間が経って起こってきます。定期的にみせていた

だくことで、異常があれば早期から対応できる場合があります。症状が改善した

後も油断しないようにしましょう。

 

今回は歯をうったらどうするか、またうった後に起こる後遺症についてみてみました。当院にもよく外傷でお子さんがやってきますが、

実は受傷しやすい年齢や季節があります。年齢としてはまず1才~3才頃。歩けるようになり動きはどんどん活発になります。さらに幼稚

園・保育園にも行き始める時期です。かわいいさかりですよね。受傷原因としては転倒が多く、特に屋内、家庭内での受傷が多くなりま

す。この時期が第1のピークです。

 

第2のピークは7才~9才ごろ。小学校にあがり生活の自由度、行動範囲がどんどん広がっていく時期です💧。だんだん目が届かなくなりますね💦。受傷原因としては転倒も多いですが、物や友達との衝突も多くなります。屋内よりも屋外での受傷が多くなり、特に学校での受傷が半数を占めます。

 

季節としては入園や入学、進級し生活環境の変化がある4月~5月、そして夏休み明けの9月~10月に多いです。また性差ですが、これは男の子が女の子より多くなります。特に7才~9才、第2のピークではその傾向が顕著です。やっぱりやんちゃなんですかね💦。

 

外傷は病気のように予防できる面もあります。起きやすい時期をしっておくことも大事な予防になります。とは言っても突発的な事故で

起こる事も多いです。起きないに越したことはありませんが、起こった時にどうするかを考えておくこと、知っておくことも大切です。何

かありましたら是非ご相談をいただければと思います。

 

マイナ保険証、医療費10割請求相次ぐ! そもそも医療保険制度ってどうなっているの?

さて、今回はこのニュースから。まあ、医療従事者からすると、「そうなるよね。」としかいいようがない。想定内すぎて涙がでるレベルです😢。もちろん厚生労働大臣もわかっていたと思いますし、厚生労働省の方々も予測していたと思いますよ。優秀な方々ですからね。

 

それで対策を打つとのことですが、対策ってもう決まっていますよね。

①、マイナンバーカードと保険証の紐づけを早く正確にする。そして、

②、通信機器の不具合がでないように、また不具合が起こったとしても修理や取り換えがすぐにできるように準備する。

③、どうしてもマイナンバーカードで保険証確認ができないときに備えて専用の窓口(電話などでただちに保険証を確認できる。)を設置する。

④、不利益があれば国側が責任を持って対応する。この4つだけですよ。まさか、マイナンバーカードで保険証確認ができなくても保険診療を行うような通達を出したりしないでしょうね。いや、やりそうで怖いな🥶。基本現場のことは何も考えてないからですね( ノД`)シクシク…。

 

まあ、それだけやってもトラブルが増えるのは目にみえています。なぜならトラブルとなる原因やその所在が増えますし、「トラブルの責任がどこにあるのか?」が曖昧になってしまうからです。患者さんと医療従事者、双方ともにとって納得できない場面が増えるのは間違いありません💧。

 

どういったことでしょうか❓それを知るには現行の医療保険制度を知っておく必要があります。簡単にですがみていきましょう😊。

 

まず、医療保険制度を知る上でかかせない大きな3つの柱についてです。それは【被保険者】、【保険者】、【保険医療機関】です。それぞれが何をしているかを説明していきます。

 

【被保険者】(患者さんともいってもいいかもしれません。)

 

保険証を持っている方々のことです。つまりここでは皆さんのことと思っていただいてかまいません。【被保険者】は【保険者】に保険料を納め(給与からの天引きが多いですよね😢。)、保険証を発行してもらいます。保険証を発行する際には、本人確認のため、住民票の添付が必要になることが多いですね。そして発行してもらった保険証を持って【保険医療機関】を受診すると、保険診療を受けることができます💉。ちなみに保険診療での自己負担金は実際にかかる医療費の1割から3割となっています。これは年齢や収入などで変わります。

 

【保険者】

【被保険者】から保険料をいただき、本人確認をした上で保険証を発行しています。保険資格が無くなれば保険証の回収も行います。また、【被保険者】が受けた医療費の残り(実際にかかる医療費から自己負担金を引いた分。)を【保険医療機関】へ支払います💰。

 

【保険医療機関】

 

一般の歯医者さんはここに属します。【被保険者】の方から保険証の提示を受けて確認したのち、保険診療を提供します💉。その際、実際にかかる医療費の一部負担金をいただきます。そしてかかった医療費の残り(実際にかかる医療費から自己負担金を引いた分。)を【保険者】に請求します。【保険者】への請求は総医療費の7割から9割となりますので、かなり大きいです💰💰💰。

 

ここで大事なのは、保険証の提示が無い、もしくは確認できない場合は保険診療を提供できないということです。その際は、今回問題となっている『医療費を10割請求。』となります。【保険医療機関】側としては総医療費の1割から3割となる自己負担金だけ受け取っても、残りの7割から9割を占める【保険者】への請求ができなければ大幅な赤字となります。そのための防衛策です💧。

 

では、現行の保険証制度の場合、『医療費の10割負担』が生じるのはどんなときでしょうか❓これは大きく分けて2つしかありません。

 

❶、保険証を忘れた。みつからない。失くした💧。

これはよくありますね。長く通われている患者さんですと、「変わってなければ次でいいですよ。」とすることもできるのですが(本当は駄目ですが、、、)、初めて来られた患者さんや、久しぶりの患者さんですとそうもいかない。保険証の確認ができるまで、かかった医療費の10割を一旦いただくようになります😢。ちなみにまれになんですが、そもそも無保険(保険資格なし。)という方も時々いらっしゃいます。もちろん保険診療はできません。

 

❷、保険証が届いていない💧。

これもよくあります。【保険者】に対し保険証の申請をしているがまだ届いていない状態ですね。異動の多い4月によくあります。この原因は、【保険者】の保険証発行に時間がかかっていることにあります。単純に【保険者】における事務手続きの遅れのときもあれば、申請書類の不備などで本人確認に時間がかかっている場合もあるようです。長い時は1ヶ月以上届きません。このタイムラグはどうにかしてほしいといつも思ってます。この場合も、長く通われている患者さんですと、「新しい保険証ができ次第持ってきてください。」、で済ますこともあるのですが(本当は駄目です、、、(再))、初めて来られた患者さんや、久しぶりの患者さんですとそうもいかず、医療費の10割を一旦いただくことになります😢。

 

さて、『医療費の10割負担』が生じる状況をみてみました。正直言って私達【保険医療機関】側も10割いただくのは心苦しいです。後で保険証を持ってきていただければ返金できますが、双方にとって手間がかかりますし面倒ですよね。ただ、❶❷とも原因については患者さん、もしくは【保険者】にあります。【保険医療機関】には一切非が無いというのが現在の状況であることがわかっていただければと思います😲。

 

ではこれがマイナンバーカードによる保険証制度になった場合に、『医療費の10割負担』がどんなときにおこるのかを考えてみましょう。

 

⓵、マイナンバーカードを忘れた。みつからない。失くした💧。

これは上記❶と一緒ですね。保険証がマイナンバーカードに変わっただけです。これについては減ることは無いでしょう。

 

⓶、マイナンバーカードと保険証の紐づけがされていない💧。

 

これは上記❷に相当すると考えていただければいいかと思います。とにかくここについては早く正確にやっていただきたいですね。ちなみに今回の騒動では紐づけがされていないだけでなく、まったく別人の情報が紐づけされていたようです😞。保険証でも時々名前や性別、生年月日などを間違えているときがあるのですが、さすがに別人は聞いてことがない。保険証と違ってみるだけで確認できない分タチが悪いです(# ゚Д゚)。

 

問題はここからです_| ̄|○。

 

⓷、【保険医療機関】における機械やインターネット回線の不具合💧。

 

【保険医療機関】にはマイナンバーカードを読み取る機械があります。この機械やそれを制御するパソコン、またインターネット回線が不具合を起こす可能性があります。すぐに復旧できればいいのですが、機械自体の故障となるとすぐにとはいきません。新しい機械の手配に時間がかかりますし、設置も大変です😢。実際当院に機械を設置する際、6時間程かかっていました。

 

不具合が起きている間、保険証の確認ができなくなります。いつ起きるかわからない不具合のため私達もなかなか打つ手が無いのが現状です( ノД`)シクシク…。しかしこの場合は、【保険医療機関】側に非があることなってしまいます。患者さんにはまったく非はありません。そうすると10割を一旦いただくことや、再度マイナンバーカードを持っていただくことはより気が引けます💦。患者さん側も納得できないでしょう(# ゚Д゚)。トラブルは確実に増えます🥶。

 

⓸、マイナンバーカードを管理するサーバーの不具合💧。

これもそのうち大規模なものが起こりそうですよね。患者さんはもちろん、【保険医療機関】にもなんの非もありません。管理する国側に非があるということになるのですが、国側はマイナンバーカードによって生じた不利益に関しては基本関与しないと明言しています

患者さんは納得できないでしょう。それでも、一旦10割の医療費をお支払いしていただき、再度マイナンバーカードを持って来てもらわないといけないでしょう。トラブルは増えますよね。

 

いかがでしょうか。他にも顔認証がうまくいかなかったり、暗証番号を忘れたり、はたまた大規模な通信障害なんかも考えられます。確実にトラブルの原因が増えてしまうのです。トラブルの原因の所在も増えますし、責任の所在も曖昧になったりします。これでトラブルが増えないわけがありません。

 

完璧とはいえませんが、そこそこうまくいっていた制度に国側が横やりを入れてきたわけです。新しい制度にする場合にトラブルは付きものなのもわかります。ただそれを最小限にする努力と、せめてでてきたトラブルには責任をもって対応していただきたいものです😢。現場としては、本業に集中させてもらいたいというのが本音です。大きな病院ですとそういった係の方がいるかもしれませんが、小さな医院では院長が対応することになります。大変なんですよ。そいった知識に詳しいわけでもないですからね。

 

まあ、今回の締めの言葉はこれですね、

事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ

ですよね。

 

2才!虫歯菌が感染しやすいです!

さて、今回は虫歯菌が感染しやすい2才頃(概ね1才半から2才半)について考えていきます。この時期は『感染の窓』とも呼ばれており、本当に虫歯菌の感染が起きやすい、時期となっています。でも、なんで感染しやすいのでしょうか。その理由をみていきましょう😊。

☆第2乳臼歯がでてくる時期なんです💧

第2乳臼歯とは1番奥のこどもの歯です。大体2才を過ぎるとでてきます。1番大きく表面積も広い歯で、歯の溝も深く、奥なので磨きにくい。虫歯菌は歯の表面にくっついて感染していきますが、この第2乳臼歯は感染する絶好のターゲットとなっています。一言で言えば、『虫歯菌がくっつきやすく、磨きにくい。』です。念入りに磨いてあげてください😊。

☆感染への抵抗力が低い時期なんです💧

1才を過ぎると卒乳をしていくことが多いかと思います。実は母乳の中には母乳抗体というものがあり、お口の中を感染から守ってくれています。卒乳が進めば進むほど、この抗体が減っていきます。さらに自分自身の感染への抵抗力(免疫力。)も未発達なため、虫歯菌の感染がしやすいのです。これが2才頃と重なります😞。

☆行動様式が変わってくるんです💧

2才半を過ぎると自我がだんだん芽生えてきます。「イヤだ、イヤだ。」で代表される反抗期(イヤイヤ期ともいいますね。)になります(# ゚Д゚)。親との距離が少しできて、唾液感染する機会が少なくなります。その後、思春期までは唾液感染の機械は無くなります😊。

 

でもなんで思春期頃になると、また唾液感染の機会が増えるんですかね。長年考えているのですか、真面目な私にはわかりません❓。もっと私の知りえない大人の世界が関係しているのでしょうか(。´・ω・)?。オトナブルー❓

 

さていかがだったでしょうか。これが2才頃(概ね1才半から2才半)に虫歯菌が感染しやすい理由です。最も注意していただきたい時期ですね😅。そしてもう1つ、虫歯の感染に関しては2才を境に大きな違いがでるものがあります。

 

それは将来の虫歯へのなりやすさです。その研究結果をみてみましょう。スウェーデン、イエテボリ大学の研究です。

2才前に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 5.0

2才後に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 0.3

 

おわかりでしょうか。2才を境に16倍近い差がでています。将来虫歯にならないようにするには、虫歯菌への感染をできるだけ遅くすることが大事です。少なくとも2才以降にすることが大事となります😊。

 

この頃本人に虫歯を防ぐ術はありません。周りの方々で防いでいくしかありません。歯ブラシはもちろん、食生活や食器を共用しないなどの工夫をしましょう。フッ素も役立ちます。周りの方々のお口の中をきれいにするのも大事です。是非、みなさんでお越しください。みんなでこの大変な時期を乗り越えましょう。

九州デンタルショーに行ってきたΣ(・ω・ノ)ノ!

6月18日(日)、久しぶりに九州デンタルショーに行ってきました✌。一般の方にはあまりなじみはないイベントですよね。でも、歯医者さんや歯科衛生士さん、そして歯科技工士さんにとっては結構大きなイベントです👍。毎年この時期に福岡で行われます。今回は福岡国際センターでの開催となりました。以前は毎年行っていたのですが、ここ最近は新型コロナの影響で中止になったり、子供の運動会と重なったりしてなかなか行けてなかったんですよ。ですからとても楽しみにしていました。

 

九州デンタルショーでは歯医者さんで使う機械や材料、システムなどを開発・作製している主だったメーカーが一堂に会します。実際に機械や材料に触れながらメーカーの方から説明をうけることができますし、試供品をもらったり、機械の貸し出しの約束をしたりできます。もちろん一気に購入までしてしまってもかまいません。やはりというか歯科において話題になっている治療に関する展示が多くなり、歯科界の潮流を肌で感じることができますよ。どのメーカーも『推しの商品』があり、すごく推してきますね((´∀`*))。ちなみ、『推しの子』おもしろいですよね。アニメも原作以上によくできています。すいません。私の最近の推しをぶっこんでみました。

 

その他にも、たくさんのセミナーが開催されたり、普段なかなか会えない知り合いの歯医者さんに出会えたりするのも楽しみの1つですね。当院がお世話になっている出入り業者さんきていて、取引のある歯医者さんへの挨拶に余念がないようでした。日曜日なのに大変😞。

 

午前9時に開場だったので、それにあわせて行ったのですが結構並んでいましたΣ(・ω・ノ)ノ!。私個人としては、行列に並んでまで早く入りたいのかは疑問なんですが、超人気のラーメン屋並みに人気です。中の混雑ぶりをみていると、歯医者さんの世界もまだまだ盛況だなと思います😊。

 

私もお目当ての機械や材料なんかをしっかりみることができてご満悦。変えないといけないシステムについて段取りをつけることもできましたし、様々な新商品の資料や試供品もいただくことができました。3時間半ほど滞在させていただきましたが、とても有意義な時間を過ごせました。日曜日なのに仕事ですよね、これって😞。

 

気になっているのは以前(私が福岡にいた頃。15年から20年程前。)に比べると規模が小さくなっており、勢いも無くなってきていることでしょうか💧。現在は土日の2日間の開催ですが、前は金土日の3日間あったんですよ。試供品もばらまくように配っていました。それはもう花咲かじいさんのようにです🌸。最近はきちんと名前や医院名を書かないともらえなかったりします。まあ、医療法の問題もあるらしいですけどね。うーん、どうなんでしょう。歯医者さんの世界はやっぱり衰退していっているのかな❓一応不況業種らしいですよ。

学校歯科健診、結果あるあるΣ(・ω・ノ)ノ!②

さあ、①の続きですよ。

 

🌟健診で虫歯無し😊。 ⇒ 実際は虫歯あり😞。  よくあります!

 

これもよくあります。虫歯は無いと判定されていますから、それ以外の項目(歯垢や歯肉、歯並び、咬み合わせなど。)で受診されています。そこで虫歯がみつかります。びっくりしますし、がっかりもするパターンですね😞。

 

これも、学校歯科健診で正確な判断が難しいことに起因します。明らかに大きな穴が開いていたり、歯の咬む所の溝や歯の表面など見やすい場所の虫歯はまず見過ごすことはありません。難しいのは歯と歯の間の虫歯です😅。これは歯医者さんでみさせていただいても、レントゲンをとらないと判断できないことがあります。そういった虫歯は学校歯科健診で引っかかることはあまりありません。早めにみつかって良かったと思って、しっかり治療しましょう。

 

基本的に学校歯科健診のみですべての虫歯をみつけることは不可能です。歯医者さんでみてもらった方が、正確なことはいうまでもありません。何も問題無くてもたまには歯医者さんでしっかりみてもらうのがおすすめです。

 

🌟ずっと大丈夫だった歯並び・咬み合わせが突然要治療になった

これも結構あります!

 

特に小学生のお子さんで多いです。歯はどんどん生え変わりますし、成長発育もさかんです。お口の中だけでなく全身的に変化が大きい時期ですよね。これまでは、「まあいいかな。」という状態が、1年経つと大きく変わることは珍しくありません😲。当院でも、1年以上ぶりにいらっしゃるお子さんは時々いらっしゃいます。もちろん、あまり変わりなく順調なことも多いのですが、びっくりするぐらい変わっていることもありますよ😅。まあ、中学生以降は大きな変化は無くなりますよ。

 

また、もう1つ多い原因としては、学校歯科健診のときに変な咬み方をしている可能性があります。特に、「咬んでください。」というと下顎を前に出して、前歯で咬むお子さんが結構多い。奥歯で咬むよう促すのですが、なかなかできなかったりします💦。学校歯科健診時にこういった状態ですと、歯並び・咬み合わせが要治療となる可能性があります。実際そうなのかなと思われるお子さんが結構いらっしゃいます。当院で詳しくみてみると大丈夫なんですよ😊。

 

🌟学校歯科健診の結果に毎年ばらつきがある。  結構言われます!

特にマンモス校で多いです。マンモス校ですと学校医を務める歯医者さん1人ですべてのお子さんをみるのは難しくなります。どうするかというと、近隣や知っている歯医者さんに応援をかけます。アルバイトですね。私も大学にいた頃はよく行きました。そうするとどうなるか。みる歯医者さんによって判定が変わってくることがあるんです。もちろん判定基準はあります。しかしそこは人がやること、どうしても違いがでてきます😞。これはその歯医者さんが何を得意にしているかでも変わってきます。当院のようにお子さんの治療を得意にしている歯医者さんもいれば、矯正が得意な歯医者さんもいます。インプラントや口腔外科、はたまた入れ歯が得意な歯医者さんもいるでしょう。中には子供なんかほとんどみたことないという歯医者さんもいるかもしれません。こうなると当然判定が変わってきてしまうんです( ノД`)シクシク…。

 

学校歯科健診あるあるの中で特に多い4つを今回は挙げてみました。なかなか難しい所もありますが、お口の中の健康には確実に寄与していますし、保健学習や保健指導などでも役立っています😊。ただ、この健診を受けてさえいれば大丈夫というものではないことは知っておいていただければと思います。1番は定期的に歯医者さんを受診することですが、難しい方は時々でもみせていただければ嬉しく思います。

 

学校歯科健診、結果あるあるΣ(・ω・ノ)ノ!①

今回は学校歯科健診後のあるあるです。まず、学校歯科健診について知っておいていただきたいことがあります。それは正確な診断でないということ。あくまでスクリーニング検査です。歯医者さんのように横になってきちんとみることはありません。無影灯やエアーも無いうえ、レントゲンなども行わず、視診のみで判断をしていきます。さらに判断する項目は結構多いのですが、1人あたりにあてられる時間は1分程、結構大変です。だからといってはいけないのですが、歯医者さんできちんと診断をすると結果が変わる場合が多々あります。今回は、そんなことから起こるあるあるからです💦。

 

🌟健診で虫歯あり😢。 ⇒ 実際は虫歯無し😊。  よくあります!

前述した通り、学校歯科健診で虫歯を正確に診断することは難しいです。明らかに大きな穴が開いている状態なら間違うことは無いのですが、歯の色が黒くなっていたり、白くなっていたりして、虫歯になっていそうだなというケースは多いです。判断に迷うとどうするか❓。くわしく調べてもらうため、虫歯判定となります。ちゃんと調べてみましょうということです。

 

また、他にも虫歯と判断がつきにくい状態もあります。虫歯の予防剤で黒くなっていたり、詰め物の変色や歯の形成不全、食べ物が残っていたりとぱっとみて判断がつきにくいことが歯医者さんでみていてもありますね(´・ω・`)ショボーン。学校歯科健診ではなおさら判断しにくいでしょう。こういった状態が虫歯判定になったのかなと思われるケースも多いです💧。

 

定期的に当院に来られているお子さんでもこれはあります。定期的に通っているのに虫歯判定となったことで少々ご立腹して来られることもまれにあります。まあ、そうですよね。でもやっぱり治療の必要な虫歯はないことがほとんどです。そういった場合、『経過をみます。』の項目に○をつけて、当院のハンコを押して健診結果票をお返しします。

 

当院では学校歯科健診の時期になると、上記のようなトラブルを避けるため、「特に問題が無くても学校歯科健診では虫歯判定がでる可能性がある。」ことを前もって伝えるようにしています。まったく問題がないお子さんは、学校歯科健診で虫歯判定がでても次回の定期健診で確認させていただきます。詰め物が多いお子さんや、虫歯に注意が必要な歯があるなど虫歯のリスクが高いお子さんに虫歯判定がでた場合は念のためすぐにみせていただくようにしています😊。

②へ続く。

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