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歯周病と関係ある病気って?(歯周病と全身の病気)

歯周病と全身疾患、関係はあるのでしょうか?このテーマで国内外様々な研究や調査が行われています。今回は歯周病と関連の深い全身疾患について簡単にみてみましょう。

☆歯周病と糖尿病

糖尿病になると血液の流れが悪くなり、体の抵抗力や免疫力も低下します。感染症である歯周病に対しては、かかりやすい💦、重症化しやすい💦、治りにくい💦、再発しやすい💦など良いことが1つもありません。さらに糖尿病の方は、唾液が減少するため、これも虫歯や歯周病のリスクになります。

逆に歯周病が原因で、糖尿病にかかりやすくなること、糖尿病が悪化することもわかっています。歯周病の治療をすることで、糖尿病も改善しやすくなるという報告もたくさんあります😊。

☆歯周病と骨粗鬆症

骨粗鬆症は体の骨密度が低くなり、脆くなる病気です。女性に多く、骨折を起こしやすくなります。致命的な病気ではありませんが、結果として要介護の原因になることが多いです。歯を支える骨もスカスカになります。そのため歯周病の進行が進みやすいことが報告されています。

☆歯周病と動脈硬化

アメリカ心臓学学会は、「歯周病は、他のリスク因子の影響とは独立して、動脈硬化に関連性があるといえる。」と発表しています。まだはっきりしていない、クエスチョン?な所も多いのですが、血中や動脈硬化の血栓の中からみつかっている歯周病原因菌や、歯周病により産生される炎症性物質が関与していると考えられています。

☆歯周病と腎臓病

腎臓病は糖尿病や喫煙、加齢、高血圧、糸球体腎炎、自己免疫疾患など様々な原因で起こりますが、原因がよくわからないことも多い疾患です。しかし、原因不明とされていたもののうち、一部歯周病が関係することがわかってきました。歯周病による炎症性物質による影響と考えられています。

また。歯周病を治療することで腎臓病も改善したという報告もあります😊。

☆歯周病と関節リウマチ

歯周病も関節リウマチも炎症性の疾患です。お互いに産生する炎症性物質が相互に作用している可能性があります。他にも、関節リウマチの方は、手足が動かしにくいため歯磨きが不十分になりやすいこと、関節リウマチの薬に免疫力を低下させる作用があることも原因と考えられています。

また、歯周病と関節リウマチの両方にかかっている方の歯周病を治したら、関節リウマチも改善したという報告は多くされています😊。

☆歯周病と認知症

歯周病により歯を失い、咬んだりお口を動かす刺激が減少することによる脳への刺激低下、また

歯周病により産生される炎症性物質の影響が報告されています。

☆歯周病と早産・低体重児早産

歯周病により産生される炎症性物質の中に子宮を収縮させる作用がある物質(プロスタグランジンE2といわれます。陣痛促進剤として使われています。)があること、また、羊水や胎盤から歯周病原因菌がみつかることがわかっており、これらが早産や低体重児早産を引き起こすと考えられています。

また妊娠中の方は、歯ぐきが腫れたり出血しやすくなったりします。妊娠性歯肉炎といわれており、ホルモンのバランスの変化が原因と考えられています。

いかがでしょうか。すべての入口である口、悪くなれば当然全身に影響がでてきます😞。歯周病は虫歯に並ぶお口の中の代表的な病気です。しかし歯周病は予防、治療法とも確立しています。確実に状態をよくできるんです😊。お口から全身の健康習慣、始めてみませんか。

みんな大好き白い詰め物 レジン

さて今回は白い詰め物(CR コンポジットレジン)についてです。

みなさんは白い歯と銀歯、どちらが好きですか?色だけ違って、物性や治療費が一緒なら断然白い歯ですよね。

私は治療の中でもこの白い詰め物が一番好きです。患者さんによっては「すごい!」とか「魔法みたい!」と言ってくださる方もいらっしゃって、とてもうれしくなります。年に1度行うお子様向け歯医者さん体験でもチャレンジしていただくのですが、一番人気のセッションになっています。結構楽しいですし、うまくできるとドヤ顔できますよ(お子様によっては超うまい子もいてびっくりさせられま💦。)。

治療は下の写真のような感じです。

 

処置前                 処置後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この治療法、メリットは白いだけではありません。

白い詰め物は特殊な光をあてて硬化させるのですが、硬化する前は柔らかいお餅状、もしくはドロッとした状態です。硬化させる前なら自由自在に形を整えたり、入れ込んだりできます。ですから最低限の歯の切削だけで治療ができ、非常に低侵襲なんです。

 

 

さらに基本的に1日で治療が終わります。ここまでのメリットだけでも、もはや他の追従を許さない治療法です。

しかも、しかもです。この治療法、保険適応のおまけつき。歯1本あたり3割負担で1500円かからない。やらないでいられますか。1500ですよ。(深夜のネットショッピングみたいになってきましたね(笑)。)

地味な治療ですし、あまり取り上げられることがないのですが、私個人としては、この白い詰め物に関わる技術の発展はインプラントや再生療法を凌駕するものと思っています。

さて特徴をまとめますと、、、

〇メリット

☆見た目がいい。だれだって自然が1番。

☆非常に低侵襲。歯にやさしい。

☆基本1日で終わる。治療期間が短くて済む。

☆保険適応。

残念ながら悪い所もあります、、、

〇デメリット

☆強度が金属ほど無い。奥歯のように咬む力が強い部位で、広範囲の治療

は長くもたない可能性がある。特に歯ぎしりやくいしばりがある方は きついです。

☆お口の中で直接処置を行うので広範囲の処置になると技術的に難しくなる。特に奥歯における歯と歯の間の治療は、強度の面も相まることでさらに難しくなる💦。

このようにデメリットもありますが、強度や接着力は日々向上しています。

治療技術を補ってくれるキットもありますし、適応範囲はどんどん広がってい

ます。今後もこの傾向は続くでしょう。

当院では白い詰め物で治療ができると判断した場合、積極的にこの治療を

行います。判断に迷う場合は白い詰め物、銀歯のメリット・デメリットを説明した上で選択していただきます。わからないことがありましたら、ご気軽にご相談ください。

歯石がつきやすい理由 歯石を撮ったほうが良い理由

今日は歯石についてのお話です。

歯石って何ですか?歯についている石ですよねー(笑)。とらないといけないものなのでしょうか?ただの石ならそのままでもよさそうですけどね、、、

まずは歯石がどのように作られるかを見ていきましょう。

 

歯石はプラーク(歯垢)の中の細菌によって作られます。歯石形成の最初の段階は、プラーク中の細菌が歯とくっつくことです。歯にくっついた細菌は2週間ぐらいで死んでしまい石灰化します。その石灰化した細菌同士がくっついて歯石の芯となります。この芯にさらに細菌がくっついて、、、を繰り返して歯石は少しずつ大きくなります。

ちなみに歯石を作りやすい(石灰化しやすい)細菌がいます。その名はCoryne-bacterium matruchotii。この細菌比率が高いと歯石が付きやすくなります。実際歯石の付きやすさは人によってかなり違います😞。

また唾液も歯石の形成に関係があります。唾液のpHが上昇し、お口の中がアルカリ性に傾くと、細菌の石灰化が促進されます。

 

大雑把にいうと、細菌が歯石形成のきっかけからその成長にまで関与、唾液がその手助けをしているといったところでしょうか。

では歯石の害とはなんでしょうか?

☆歯石に含まれる細菌や毒素による害

歯石の80%は無機質です。この無機質には害はありません。問題は残り20%の有機質と水です。これはプラークと同じ組成となっており、細菌や毒素などを含みます。歯石内の細菌のほとんどは死んでいるため、歯垢ほど害はありませんが、まったくの無害ではありません。歯磨きではとれませんしね。

☆歯石の表面にプラークがつきやすい

歯石の表面はざらざらしており、プラークがつきやすくなります。また歯石についているプラークは除去しにくいです。この害は大きいです。

☆歯周ポケット(歯と歯ぐきの間にある溝、正常でも2~3mmほどあります。)に蓋をしてしまう

歯周ポケットが歯石で覆われてしまうと、歯周ポケット内に歯ブラシの毛先が入りません。自分で清潔に保つことができなくなります。また、歯周ポケット内が外気と触れにくくなり、嫌気性菌(酸素が嫌いな細菌です。)が増えやすい環境になります。歯周病菌はすべてこの嫌気性菌に属しているので、歯周病がどんどん進みやすくなります。この害も大きいですね。

ちなみに歯石には、歯肉の上に付着している歯肉縁上歯石と、歯肉の中(歯周ポケット内です。)についている歯肉縁下歯石があります。

歯肉縁上歯石は、、、

色は黄白色、硬さはそこそこで歯との接着も弱いです。比較的容易に除去できます。鏡で下の前歯の裏をご覧ください。ついていませんか?

歯肉縁下歯石は、、、

色は褐色、暗褐色、非常に硬く歯との接着も強いです。この歯石がついている方は、歯周病が進んでいる方が多いです💦。歯周ポケットの中についているため、歯ぐきに与える影響も大きいうえ、除去するには麻酔が必要となるケース大半です。手強いんですよ( ノД`)シクシク…。

できれば歯石がつかないことが理想です。プラークコントロールが重要となりますが、まったくつかないようにするのは困難です😞。つくにしても歯肉縁上歯石のうちに除去することが大事です。

歯石の付き方はプラークコントロールだけではなく、お口の中に住んでいる細菌の割合や唾液の成分も影響します。人によってつき方は違いますので、その方にあった間隔で定期検診を受けられるのがおすすめです。

 

 

 

 

歯の矯正で「詐欺商法」、150人が提訴 「モニターで無料」うたう(朝日新聞デジタルより)

どうしてこんなことを・・・という感じですね。

ヤフーにもニュース記事ででていました。

昔からよくある詐欺商法ですが、本当に勘弁してほしい💧。実際の被害者は1000人以上、総被害額は10億円以上とも言われています。たちが悪いのはお金だけの問題ではなく、治療が間違っていたり、途中になってしまったりで健康被害がでていることです。よくここまでモラルの無いことができるなと逆に感心できるレベルです🔥。

さてマウスピース矯正についてですが、この治療法自体はとてもすばらしいものです。従来の矯正方法のように難しい技術が必要では無く、見た目の問題もありません。とても画期的な矯正方法です。特に今回問題となっているマウスピース矯正(インビザライン)は世界中で行われており、実績・信頼性ともにダントツです。過去のデータからどのように歯が動くかシミュレーションもでき、歯科医師側だけでなく患者さん側にとっても受け入れやすい矯正方法です。

このようにすばらしい画期的な矯正方法ですが、いくつか大事なことがあります。それはきちんとした知識、技術、経験、そして何よりモラルを持った歯科医師のもとですることが大事だということ。

インビザラインはこれまで矯正治療の経験がなくても、講習さえ受ければ発注できるシステムです。しかし大事なのは発注をするまでに行う、診断や治療計画の立案です。さきほどシミュレーションできることをお話ししましたが、本当にその通りに動くのかどうかを判断する知識と経験が必要なのです。これは一朝一夕でできるようになるものではありません。またうまく動かない場合に他の矯正方法でリカバリーできる技術や経験も必要です。

また矯正治療はどうしても長期にわたります。やむえない場合もありますが、途中で主治医が変わらないことも大事です。最後まできちっと治療を行ってくれる地に足を据えた歯科医院をおすすめします。今回問題となっている歯科医院もいつでも店をたためるようにしていたようです。

マウスピース矯正全般にいえるのですが、決して万能な治療方法ではありません。向き不向きもあります。個人的な考えになりますがマウスピース矯正は、これまで矯正治療を行っていた歯科医院が矯正方法との1つして採用するものであって、これまで矯正をしていなかった歯科医院が急に始める治療方法ではないと考えています。

怖がらせてしまったかもしれませんが、マウスピース矯正自体は先ほど述べた通りすばらしい画期的な矯正方法です。きちんとした歯科医院で、適切に用いればきれいに治ります。

当院ではインビザラインでシミュレーションを行う際、院内のみならず外部の有名な矯正専門の先生にもみてもらうダブルチェック体制を敷いています。インビザラインで問題なく治療できるか、もしうまくいかない場合でもリカバリーできるかを判断し、より患者さんに安心して矯正治療を行っていただくためです。わからないことがありましたら何なりとご相談ください。

 

歯ぐきの検査って何?

今回は歯ぐきの検査についてです。

保険診療では歯石をとる前に必ずしなければならない検査となっており、歯石をとったことがある方は必ず受けたことがあるはずです。(結構時間をかける検査なのですが、時々したことが無いと言われる方がいらっしゃいます?なぜ?)

歯周病の状態を評価するうえで大変重要な検査となりますので、検査項目について1つずつ見ていきましょう。

☆歯周ポケット検査

歯周ポケット(歯と歯ぐきの間にある溝。)の深さを測定する検査です。単位

はmmで、3mm以下を正常とします。歯ぐきが腫れる、歯を支える骨がもろくなる、無くなってくると数値が上がります😞。

治療目標は正常値の3mm以下にすることですが、何故歯周ポケットが深いと悪いのか?それは歯周ポケットが深ければ深いほど清掃しにくく、悪くなりやすいからです。歯ブラシの毛先が届くのは歯周ポケットの2mmから3mm、音波ブラシでも4mmまでといわれています。それ以上になると自分で清掃するのは不可能です。どんなに頑張ってもだんだん悪くなってきてしまうのです😞。

☆BOP(Bleeding On Probing)

歯周ポケット測定の際に出血や膿がでないかをみます。正常なはぐきでは膿はもちろん出血は認められません。何故出血するのか?歯周ポケット内の粘膜が細菌などの影響により炎症を起こし、もろくなっているからです。もっと簡単に言いますと、歯周ポケット内の粘膜が傷だらけの状態と思ってください。さわると出血しますよね😞。

この検査も結構重要です。このBOP、何を示すのか?実は「今現在、歯周病が進んでるよ💧。」という意味を持ちます。症状がなく歯周ポケットも浅くてもBOPが多い方は要注意です。これから悪くなる可能性が高いので、早めに治療をしましょう。逆に、ポケットが多少正常値を超えていても、BOPが無ければ比較的いい状態で維持されていると判断できます😊。

☆歯の揺れ

歯がどれぐらい揺れているかをみます。基本的に歯を支える骨が減れば減るほど強くなりますが、骨が十分でも咬む力に負けて揺れが大きくなっている時もあります。

☆プラーク(歯垢)の付着度

上記3つの検査結果がどうであれ、一番大事な検査です😊。歯垢染色液で染め出すとわかりやすいですね。何故一番大事か?これが改善しないと後に行う治療効果が十分にでないのです💧。また、一旦改善してもすぐに再発してしまいます💦。反対に、プラークの付着度が良くなると、それだけで目にみえて歯ぐきが改善してくるんですよ.

 

歯周病の治療を行う時は、これらの検査を最初や節目節目で入れていきます。

改善してきているかどうかの判断、改善してなければ次にどうしたらいいかを

考えながら治療を進めます😊。

また定期健診の時にも行います。以前と比べて変わりがないか、異常所見が増

えていないかを確認します。悪くなりそうな兆候があれば早めに対応していき

ます😊。

歯ぐきの状態は赤くなったり、腫れたりしていて目に見えて悪いのがわかる

時もありますが、歯周ポケット内を探らないとわからないことも多いです。歯ぐ

きは内側から悪くなりますので、気が向いたら調べてみましょう☆彡

コンビニより多い歯科医院!大変大変?

今回はよく聞くこのフレーズ、「コンビニより多い歯科医院」についてです。

私が歯科医師になる前から言われていた気がしますが、実際どんなものなのか。他の業種なども含めて調べてみました。

美容院     約25.8万件

信号機     約20.8万件

理容院     約11.5万件

歯科医院    約 6.9万件

薬局      約   6万件

コンビニ    約 5.6万件        (2022.3月調べ)

うん、確かに多い★。コンビニも頑張っているようですが、まだまだ余裕です★。しかし美容院多いですね。信号機より多いとは驚きです。そんなにありますかね?いつも3Qカットなのであまり意識してないのもあるのかな?いずれにしても完敗です😢。

さてここで1つ大事なことをいいます。実は歴史上コンビニの件数が歯科医院の件数を上回ったことはありません。歯科医院の件数も増えているのですが、コンビニの件数が猛烈な勢いで追いついてきているのが現状なのです(まあコンビニもこれ以上あまり増えない感じもあります。結構競争が激しいですからね💦)。

さてみなさんが興味あるのは「歯科医院経営は厳しいのか?」ではないでしょうか。本音を言うと、「昔よりは厳しくなっているようだが、いい業界である。」といったところです。「ようだが」と書いたのは、私自身昔を知らないから、話でしか聞いたことがないからです。

厳しくなっている理由はいくつかあります。まず診療報酬が実質下がっていること。同じ治療を行っても、昔の方が高報酬だったりします。差額徴収なんていう制度もありましたしね(くわしくは省略。)。これはご年配の歯科医師の先生方と話すとよくわかります。そんなに違ったのとびっくりするぐらいの差があります😢。ちょっとうらやましいぐらいです💧。

他には歯科医院数の増加、そして虫歯の減少ですね。昔は虫歯の洪水といわれる時代があり、歯科医院さえ開業すれば何もしなくても患者さんがくる時代でした。接遇なんて気にしなくても大丈夫☆彡。しかし今はそういうわけにはいきません。1医院当たりの人口は減っていますし、医療業種全般にいえることですがサービス業としての立ち振る舞いも必要です。接遇や労務、経営など勉強することは多岐にわたり、治療だけをしていればいい時代ではありません。

しかし昔を知らない私にとってこれらは当たり前のこと、また、どの業界でも当たり前にやっていることだと思います。誰がやってもうまくいく業界などありえません。2極化が進んだともいわれていますが、むしろ昔が異常だったと考えるべきです(今が正常ともいえませんが💧)。

現在歯科業界はワーキングプアなどと雑誌で取り上げられ、ずいぶん叩かれ揶揄されたためか、人気は急降下しています。それは大学の定員割れや偏差値の下がり方からも見て取れます。しかし個人的にはいい業界だと思っていますし、なによりなりたくてなった職業です。今後も研鑽を積んでいきたいと思いますし、誇りを持って務めていきたいと思います。

さあみなさん、歯科医師という職業はいかがですか?目指してみませんか?今のところAIにとってかわられることもないようですよ。

 

 

当院が何故こども歯科に力をいれるのか⑦

長くなりましたがまとめますと💧、、、

☆虫歯・歯周病

→悪くなるスタートをできるだけ遅くする。できればかからないことが一番理想です。

☆歯並び・咬み合わせ

→「吸う」、「咬む」、「飲む」をしっかり。悪くなるのを防ぎましょう。それでも悪くなってしまった場合は、小学校1年生から小学校3年生ぐらいで矯正治療を考えます。

となります。

すべて生まれてから中学生、遅くとも高校生ぐらいまでが大事になります。

生涯にわたり歯を保存するのにはスタートでつまずかないことが一番楽です。

これが当院においてこども歯科に力をいれる理由です。

 

当院が開業して一貫している目標の1つに、

「現在診療しているお子さんが大きくなって、お口の中で困らない状態にすること、そしてそのお子さんに子供が生まれたあと、その子供を当院に連れてきてくれること。

があります。

開業して現在9年目ですが、そうなってくれそうなお子さんが何人もおられます。もちろん当院の力だけでできたことではありません。本人はもとより、ご家族の方のご協力があってのことです。感謝しかありません。

まだまだ道半ばですし、勉強すること、改善することも多いのが現状です。そのような中でも、少しでも力になれればと思っております。今後ともひかる歯科ちえこども歯科をよろしくお願いいたします。

ひかる歯科ちえこども歯科

院長 甲斐田 光

 

当院が何故こども歯科に力をいれるのか⑥

~歯並び・咬み合わせ編2~

 

さて⑤では歯並び・咬み合わせの矯正治療を行う時期としては、大人の前歯がでてくる頃、小学校1年生から小学校3年生ぐらいがベストという話をさせていただきました。では、その時期以前にできることはないのでしょうか。実はたくさんあります☆彡。

 

歯並びや咬み合わせがどうなるか。これは生まれた直後から始まっていると言っても過言ではありません!

 

 

 

歯並び・咬み合わせは遺伝的な要因も関わってきますが、周囲の筋肉の影響を大きく受けます。唇や頬、舌を中心として、お口の開け閉めや飲み込みに関わる筋肉を含めると頭から顎の下、そして首まで広がっています。最近の傾向として、これらの筋肉の力が弱かったりバランスが悪い、または正常とは違う無理な動かし方をしていることで歯並びや咬み合わせに悪影響がでているケースが多いようです。

 

 

 

 

簡単な例ですが舌の力が弱いとどうなるか?歯は舌側に倒れます。それでもどうにか咬んで飲み込まないといけません。舌側に倒れた歯に合わせてどうにかしようと正常とは違った動きをしてしまうのです。体としてはうまく順応しているとも言えなくもないのですが、無理をしている状態です。時間が経つと必ず他の問題もでてきます。しかし逆に考えると、こういったケースでは舌の筋肉を鍛えてあげれば自然に治る可能性が十分あります。

 

 

今舌の例を挙げましたが、実際に舌は「歯列は舌の筋肉の発達によって発育する」と言われているほど重要です。ですから生まれた直後から鍛える必要があります。簡単にですが、、、

 

 

〇おっぱいをしっかり吸わせてあげましょう★。

〇哺乳瓶をつかう場合は出にくいものをえらびましょう。自然に鍛えることができます★。

〇おしゃぶりも有効です。どんどん吸わせてください❄。

(ただし3才までです。)

〇指しゃぶりも大丈夫。させてあげてください❄。

(こちらも3才までです。)

〇3才過ぎたらガムをしっかり咬ませましょう★。

(もちろん虫歯にならない成分の入ったガムでお願いします。咬みごたえがあるものがよりいいですね。虫歯予防にもなっていいですよ。)

〇舌やお口の周りの運動、トレーニングを行いましょう★。

(くわしい話はここでは省きます。)

 

とにかく「吸う、吸う、吸う」、「咬む、咬む、咬む」、「飲む、飲む、飲む」です💧。この生きるために基本的な動作をしっかりやらせてあげてください。

いずれもこどもが生まれた直後からにできることばかりです。生まれたときから歯並び・咬み合わせが悪くならないよう予防していくのです。当院がこども歯科に力をいれる理由の2つ目がここにあります。

⑦に続く☆彡

 

当院が何故こども歯科に力をいれるのか⑤

~歯並び・咬み合わせ編1~

次は歯並び・咬み合わせについてです。

私個人としては若干の歯並びの乱れがあっても、咬み合わせに大きな不具合が無ければ経過をみてもいいと思っています。そもそも模型で見るような完璧な歯並びの方は、たとえ矯正をした方であってもそうそうお目にかかれるものではありません。

しかし、特に将来的に歯を失いやすい、機能的に問題のある歯並びもあります

 

 

・反対咬合(いわゆる受け口です。咬んだ時に下の前歯が上の前歯より前にある咬み合わせです。

 

 

 

 

 

 

 

・開咬(奥歯しか咬んでおらず、前歯で咬んでいない咬み合わせです。前歯で咬み切れないため本人も不便を感じていることが多い咬み合わせです。)

 

 

 

 

 

 

 

・過蓋咬合(咬み合わせが深いともいいます。咬むと下の前歯が上の前歯で完全にみえなくなる咬み合わせです。出っ歯を伴うことも多いです。)

 

 

 

 

 

 

 

 

などです。

 

いずれも咬む力の向きやバランスに問題があります。8020を達成されている方で、これらの咬み合わせに相当する方を私はみたことがありません。調査結果でも8020を達成している方で、これらの咬み合わせに相当する方は極めて稀であるとされています。見た目など関係なく、将来の歯の保存のために矯正治療を考えるべき咬み合わせです。

 

では矯正治療するならいつがいいのでしょうか。私は大人の前歯が出そろうぐらい、小学校1年生から小学校3年生ぐらいがベストと考えます。(反対咬合はもっと早めに矯正治療を行った方がいい場合もあります。)

 

大人になってから行う矯正治療との違いとしては、

  • 顎の成長を利用して顎の拡大ができるため、足りない場所を確保しやすい。歯を抜かずに治療できることが多く、結果として歯の保存につながります★。
  • 顎の関節がフレキシブルなので、治療中や治療後の不定愁訴などがでにくい。新しい状態に適応しやすいといった方がいいかもしれませんね★。
  • 咬むという力による疲労は少しずつ蓄積していきます。咬み合わせが悪いとなおさらです。早めの改善が歯の保存に有利に働きます★。
  • 上下の顎の成長のアンバランスを成長期を利用して整えることができます。例えば、下顎の前方成長が少ない場合は成長を促したり、逆に多すぎる場合は抑制したり、ということです。

 

また矯正をしない場合でも、歯並びが悪くならないようにできることはたくさんあります。くわしい話はここでは割愛しますが、定期的にみせていただくことで、必要な処置を適切な時期に行えますし、普段の生活の中で気をつけていただくことを説明できる場合があります。気になることがあればいつでもみせてください。虫歯・歯周病予防も兼ねて一石二鳥、いや三鳥ですね★。

⑥に続く☆彡

当院が何故こども歯科に力をいれるのか④

~虫歯編~

虫歯は虫歯菌による感染症ですが、歯が無いと感染しません。ですから生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中に虫歯菌はいません。最初に下の前歯がでてくるのが6ヶ月頃、ここから虫歯菌による感染が始まることになります。特に1才6ヶ月頃から2才6ヶ月頃が最も感染しやすいといわれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

③にて悪くなるスタートをできるだけ遅くすることが大事になることをお話しました。実際にそれを裏付ける研究データがあります。

スウェーデン、イエテボリ大学の研究です。

2才前に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 5.0

2才後に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 0.3

 

 

 

おわかりでしょうか。2才を境に16倍近い差がでています。悪くなることを遅くすること、すなわち虫歯菌への感染をできるだけ遅くする、少なくとも2才以降にすることが大事となります。虫歯菌も感染しないようなワクチンができるといいかもですね💦

 

 

この段階ではこどものお世話をする方々の協力が不可欠です。こども本人のお口の中をきれいにすることはもちろんですが、ご両親やおじいちゃん、おばあちゃんのお口の中の清潔に保つようにしましょう。虫歯菌の栄養となる糖類はできるだけ避け、食器なども共用しない方がいいです。併せて定期的な検診やフッ素塗布を行うといいですね。特におじいちゃん子、おばあちゃん子は虫歯が多い子が多いので要注意です。やっぱりお孫さんには甘くなるんでしょうね(笑)。

 

 

 

~歯周病編~

次は歯周病です。歯周病も感染症ですので対策は虫歯菌と同じです。しかし感染する時期が長く、小学生から高校生、場合によっては成人になってからも起こります。本人、ご両親、おじいちゃん、おばあちゃんなど身近な方に加えてパートナーなどにも注意が必要です。お口の中がきれいな人と付き合うようこども頃から教えてあげてください(笑)。歯ブラシも自分で行うようになりますから、幼少期からの動機付けが大事です。歯ブラシをしっかりする習慣をつけること、定期的な検診を受ける習慣をつけていきましょう。まあ、反抗期もあってずっと続けていくということが一番難しいですかね💧

 

 

 

 

 

 

 

④では虫歯・歯周病において悪くなるスタートをできるだけ遅くするために必要なことを簡単にですが書かせていただきました。いずれもこどもの頃に注意することばかりです。生涯にわたり歯を保存するのにはスタートでつまずかないことが一番楽です。当院がこども歯科に力をいれる理由の1つがここにあります。こども本人を中心にみんなで守っていきましょう。

次は歯並び・咬み合わせについてです。

⑤へ続く☆彡

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