発音障害とは❓
今回は発音障害についてです。近年増えている障害の1つです。言語聴覚士さんが1番得意としている分野ですが、歯医者さんも結構関係あったりします😊。
私たちは生まれてから少しずつ発音を獲得していきます。母音(あ、い、う、え、お。)から始まり、比較的簡単な子音からだんだん発音できるようになります。発達に遅れが無い場合、大体6才から7才頃までにすべての音が発音できるようになりますが、個人差もありますね😅。
発音障害とは、話し言葉の中の、ある決まった音が正しく発音ができず、それが習慣化した状態をいいます。発音障害があると、言いたいことがうまく伝わらず、周囲とのコミュニケーションに支障をきたしてしまいます💦。何度も聞き返されることでイライラして周囲の人にあたったり、自信を無くして話さなくなったりするなど、発音障害が心理的なストレスになることも少なくありません💧。お子さんで多い障害となりますが、大人の方でも脳卒中などの後遺症やお口の中の状態によっては起こることがあります。
発音障害はその原因によって大きく3つに分けられます。それぞれをみていきましょう👍。
- 器質性構音障害。●
発音をするときに使う構音器官の形の異常によるものです。
(例)悪い歯並び、咬み合わせ。
【特に反対咬合(下の歯が上の歯より前にでている。)や前歯部開咬(奥歯で咬むと前歯が咬まず開いている。)で問題になることが多く、1番影響を受けるのがサ行音です。】
舌小帯短縮症。
【舌の下にあるすじ(舌小帯。)が太く短くなっているのが舌小帯短縮症です。舌の動きが制限され発音に問題がでます。特に影響をうけるのがラ行音やサ行音です。】
口唇口蓋裂。
【上唇や上顎に亀裂が入った状態で生まれてくる疾患です。頻度は500人から600人に1人で少なくありません。】
歯が無い、入れ歯が無い、入れ歯が合ってない。
などなどです。他にもありますが、この分野は歯医者さんが大きく関わるこ
とが多いです。言語聴覚士さんから依頼が多いのは、舌小帯短縮症の切除ですかね😊。
- 運動障害性構音障害。●
発音に関わる神経や筋肉の異常によるものです。
(例)脳卒中(脳梗塞や脳出血。)の後遺症。
脳性マヒ。
神経マヒなど。
- 機能性構音障害。●
構音器官の形や機能に問題がなく原因が明らかでないものです。ようするに、「ようわからん。」です。実はお子さんの発音障害で最も多いのはこの機能性構音障害です😞。言語聴覚士さーーーーーん( ノД`)シクシク…。
発音の問題は様々な要因が絡み、お互いに負の連鎖に陥っていることも多いです🥶。そのため1つの業種だけでは対応できないことも多くなります。言語聴覚士さんはもちろん、私達歯医者さん、他にも協力が必要なことがあります。ひかる歯科ちえこども歯科はお子さんが多く通われており、発音に関する相談も多いです。ご気軽にご相談ください。
2023年12月27日 | カテゴリー:新着情報, お母さん達からよくいただく質問, 歯科の豆知識 Q&A, 院長からの発信 |