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歯を長持ちさせるには 一覧

進化する歯周病の病因論!

歯周病は長く人類を苦しめています🥶。歯周病がどうして起こるのか、どうやったら治るのかは、昔から研究されています。もちろん今も続いていますね。現在行われている歯周病治療はこれまでのわかっていることの集大成です😊。もちろん、これから変わっていく可能性はありますが。

歯周病が細菌によって起こるとわかった19世紀後半から歯周病菌の探索が行われてきました。当時は一種類の歯周病菌が歯周病を起こしているに違いないと研究がされていました💦。こういった特定の細菌やウイルスが、何か1つの特徴的な病気を起こす例は多いです。有名どころで結核や天然痘、ペストなどでしょうか。世界の脅威となった病気はこのタイプが多いです😅。しかし、当時の顕微鏡や培養技術では難しかったようですね。お口の中には無数の細菌がいますから😞。

その後、特定の細菌ではなく、お口の中の細菌の総量が増えることで歯周病の発症が起こると考えられるようになります。単純にお口の中の清掃状態が悪いほど歯周病が進んでいることが多いこと、また、歯磨きをしっかり行い歯石取りなどを行うことで歯周病が改善するためです。これらは特に特定の細菌のために起こる、行っている治療ではないと考えられるためですね😅。

さらに時代が進んで顕微鏡や細菌の分離技術・培養技術が進化すると、やはり特定の細菌が歯周病を起こすという考えが主流になってきます。しかしそう簡単にはいかない😞。歯周病に関与すると思われる細菌がたくさんみつかります。さらにこれらの菌がいれば必ず発症するわけではないこともわかってきます。このことから細菌と宿主である人間とのバランス関係が発症には重要と考えられるようになりました。

現在では宿主である人間の要因としては遺伝的要因や歯ぐきの形態、ストレス、食生活、嗜好品なども含めて多岐にわたります💦。細菌側の要因も棲みついている歯周病菌の数や種類に型、歯周病菌以外の細菌との兼ね合いなど様々です💦。本当に広い範囲で研究が進められています。

歯周病が1つの細菌から発症していればすでにワクチンなどで根絶されていたかもしれません。しかし現在の所そういったことは難しそうです😞。あまりにも多くの要因が関わっています。まだまだわかっていないことも多いでしょう。今後すごい発見があり、歯周病治療が大きく変わる可能性もありますが、今のところ歯磨きをしっかりしながら定期健診でそれを補うのが1番得策のようです。歴史が変わるその日まで、ぼちぼちがんばりましょう。

 

歯磨き粉を使うと、歯磨きする時間が短くなる❓

今回はよくいわれる歯磨きについての話題について検証していきます。今回は、『歯磨き粉を使うと歯磨きする時間が短くなる❓』についてです。おそらく聞いたことあるのではないでしょうか。結構患者さんにも聞かれます。

「歯磨き粉を使うと爽快感がでやすいため、すぐに磨いた気になってしまうから。」、「歯磨き粉に入っている発泡剤のせいで、お口の中がすぐに泡でいっぱいになってしまうから。」など、一見もっともらしい理由まで添えられています。納得してしまいそうですね😞。

では実際どうなのでしょうか。これに関しては論文がきちんとでています。どんな論文か簡単にみてみましょう👍。

🌟ある集団に対して以下3通りの歯磨きをしてもらい、その時間を計測した。

  • 歯磨き粉を使わない。
  • 歯磨き粉を使う。(発泡剤無し。)
  • 歯磨き粉を使う。(発泡剤あり。)

ただし2と3の歯磨き粉の成分は、発泡剤の有無以外同一とする。

さて結果はどうだったのでしょうか❓

結果は3つのやり方とも歯磨きの時間に差はでませんでした😲。歯磨き粉の使用の有無、そして発泡剤配合の有無に歯磨きの時間は関係がないことがわかったんです。ですから歯磨き粉を使うと、歯磨きをする時間が短くなるというのは完全にデマなんです。

逆に歯磨き粉を使わない方では、ブラッシング時間が短くなってしまうとういう報告があります😲。やってみるとわかるのですが、歯磨き粉を使わないと、歯ぐきに痛みがでやすくなるため、とても磨きにくくなります。歯磨き粉が歯ブラシの滑りを良くしてくれているんですね(緩衝作用とよんでいます。)。また、爽快感や心地よさも激減です。人間だれしも嫌なこと、面倒くさいこと、楽しくないことはしたくないものです😞。歯磨きを使った方が、気持ちよくしっかり歯磨きできるんです👍。

ただ歯磨き粉を使うとお口の中が泡でいっぱいになり磨きにくい方もいるかもしれません。そういった方は発泡剤の少ないタイプの歯磨きを選んでください。もしくは水分が多いと発砲しやすくなるため、歯磨き前に唾液を吐き出したり、水をつけずに磨くようにしてください👍。これだけで結構変わりますよ。

歯磨き粉を使って歯磨きの時間が短くなることはありません。むしろ歯磨きしやすくなりますし、気持ちよさも与えてくれます。また、歯磨き粉に含まれる様々な薬効成分も見逃せません。自分に合った歯磨き粉を是非みつけてくだあい。はっきりいって歯磨き粉を使わないという選択肢はありませんよ。

シーラントの下に虫歯菌が 残っていたら どうなりますか?

今回は時々ある質問から😊。それは、『シーラントをする前にばい菌を全部取りきっているのかどうか?』というものです。うん、シーラントに関して調べている方の質問ですね。歯科関係者かな?しかも若干答えづらい質問です💧。何故なら残っている可能性がかなりの確率であるからです💦。エーって思いますよね😱。

シーラントは歯の溝が虫歯にならないように予防的に埋めてしまう処置です。シーラントを行う前にブラシや超音波で機械的に清掃したり、薬液で化学的にきれいにします。もちろん徹底的にやります。しかし深い溝の底にはどんなにがんばってもばい菌が残ることわかっています😲。もう一度いいます。残っているんですよ(m´・ω・`)m ゴメン…。大事なことなので2回、、、、、。では、これら残ってしまったばい菌の上にシーラントをすると、どうなってしまうのでしょうか?悪くなってしまうのでしょうか?

虫歯は歯の表面に付着した虫歯菌によって引き起こされるダイナミックな変化といえます。普段は虫歯菌とお口の中の環境や歯との力のバランスが保たれていますが、歯ブラシの不良や不適切な食生活により、虫歯菌の活性が勝ってそのバランスが崩れると、虫歯菌が産生した酸によってしだいに歯の硬組織が崩壊し、病変が進行します😞。

逆手にとれば、虫歯菌の活性を押さえることができたら、虫歯の進行は止められるということです。シーラントをすると、シーラントに覆われた虫歯菌と外界が遮断され、虫歯菌への栄養供給が断たれます。栄養が届かなくなった虫歯菌は活性が抑えられるのと同時に、その数を減らしていきます。結果として、歯の溝における虫歯の進行は止まります。まさに兵糧攻め😊。虫歯菌がシーラントの下に残っていたとしても、基本的には大丈夫です。

私が言っているだけでは心配ですよね。実はきちんと論文でも報告されているんです😊。簡単にまとめさせていただきますが、まずシーラントを行った後にばい菌が増殖したという報告はありません。むしろ減少しており、シーラント処置歯はシーラント未処置に比べて平均総ばい菌数が100分の1になっていたと報告されています。さらに、約50%においてはシーラント処置後に生きているばい菌がいなくなっていたとのことです👍。

いかがだったでしょうか。シーラントをして虫歯が進みやすくなることはまずありません。虫歯のリスクが高い方にとってはとても有益な処置となります。

不安なことがあったらなんでも聞いてくださいね。

アルカリ性食品なのに酸性❓

さて、みなさんはアルカリ性食品、酸性食品とういうのを聞いたことありますか(。´・ω・)?。健康食品などでよくみかけますね。「アルカリ性食品だから体にいいですよー。」、「酸性食品だからこんな効果がありますよー。」とかいろいろといわれています。結構根強く残っているこの分類、実はちょっと注意が必要な分類なんです😅。

 

このアルカリ性食品、酸性食品とういう分類は19世紀末に提唱された概念です。体内での栄養素の燃焼を想定し、食品を高温で燃やして生じた灰を溶かした水溶液がアルカリ性であればアルカリ性食品、酸性であれば酸性食品としています(´ε`;)ウーン…。食品に含まれる無機陽イオン(ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)と無機陰イオン(リン、イオウなど)のバランスで判断されるもので、無機陽イオンが多いとアルカリ性食品、無機陰イオンが多いと酸性食品と分類されます。何が注意かというと、このアルカリ性食品や酸性食品という分類と、その食品自体がもつ酸性度と異なることがあることです😲。

 

代表的な例はお酢です。お酢は無機陽イオンを多く含むためアルカリ性食品に分類されます。しかし実際の酸性度はどうでしょう。お酢のpHは2後半から3前半のものが多いのですが、これはまぎれもなく酸性です。数値を出さなくてもお酢は酸性であることはほとんどの方はご存じではないでしょうか。でもこの分類ではアルカリ性食品なってしまうのです😞。

 

歯医者さんで問題になるのは酸蝕症などの説明をするときです。酸蝕症とは酸性度の高い食べ物や飲み物、サプリメント、薬剤などを頻繁に摂取している方にみられる疾患で、歯の表面が溶けて薄くなったり、丸みをおびたり、しみてくるなどの症状がでてきます🥶。現在増えている疾患です。この場合、酸性度が高く、頻回に摂取している品物を制限する必要があります。しかし、その品物がアルカリ性食品となっていると、患者さんとしてはなぜとなってしまいます❓。

 

前述したお酢なんかはその代表例です。健康食品として定期的に取り上げられますし、日常的に摂取している方が多いですね。

 

食品中の無機イオンがお口の中で完全に溶出することはなく、その影響でお口の中のpHが大きくかわることはありません。お口の中ではその食品自体がもつ酸性度のみが問題となり、アルカリ性食品や酸性食品という分類は関係がないことを知っていただければと思います。でも、なかなか難しいですよね。

食生活でお口の中は変わります!

今回は食生活とお口の中の関係についてです。みなさんは食生活とお口の中の関係と聞くと、なにを思い浮かべますか(。´・ω・)?。「甘い物を食べると虫歯になりやすい。」、「しっかり咬まないと顎が育たない。」などでてきますでしょうか。お口の中を守る方法としては歯磨きが重要視されますが、この食生活もかなり重要な要素となります。歴史をみてみると、むしろ食生活の方が大事なのでは❓と思わせられるぐらいです。有名な本の紹介とともに少しみてみましょう😊。

まずは有名な本の紹介です。その本は、『食生活と体の退化-先住民の伝統食と近代食 その体への驚くべき影響―』です。歯科医師であるウェストン・A・プライス(Weston A. Price)博士によりアメリカで出版された本で、和訳版もでています。食生活がいかにお口の中に影響するかが、本当によくわかる本となっています👍。

内容を簡単にですがご紹介します。プライス博士は1930年初めより世界中の未開の地(アフリカ、南米、オーストラリア、ポリネシア、スイス、北部カナダなど)を訪ね、伝統的な食物から加工食品に代わることで、虫歯や歯周病、悪い咬み合わせが増えたことを発見しました。

太平洋南東部のニューカレドニアやフィジー諸島に住むメラネシア人でのデータをみてみましょう。彼らはイモや魚介類がなどの自然の物が主食としていました。当時は歯並びがきれいな人が大勢を占めており、虫歯のある人の割合はなんとたったの0.42%、歯周病もほぼ認められなかったそうです😲。

ところがです。精白した小麦によって作られたパンや砂糖、缶詰などを食べ始めると、状況が一変します。歯並びは悪くなり、虫歯のある人の割合は30.1%に跳ね上がります。歯周病も一気に増加しました😞。歯並びについては写真もたくさん載っていてとてもわかりやすいですね。当時ほとんどの島には歯医者さんなんていません。それまで必要ありませんでしたからね。そのため治療ができず、虫歯の痛みが唯一の自殺の原因になっていたそうですよ😲。

こういったデータは世界中様々あるのですが、この本ほどしっかりまとめられたものは他にはありません。なによりびっくりするのがこの本の出版が1939年であること!今から80年以上前に、食生活の変化によってお口の中が変わってしまうことに気付いた歯医者さんがいて、それをまとめ、退化という言葉を本の題名に付けて警告してくれているのです👍。この本をみていると歯磨きとか遺伝的要素は思っているより影響が無いのかもしれない、虫歯や歯周病、悪い歯並びの本当の原因は何なのか考えさせられます(´ε`;)ウーン…。

近代食はお口の中だけでなく全身的な疾患にも大きく影響しているといわれています。かといっていまさら100%伝統食に戻るのも難しい💦。いろいろ考え、対策しながらやっていかないといけませんね。

歯磨きの後、うがいしないでいいんですか?

みなさんは歯磨きの後のうがいはどうされていますか?1回ですか?2回ですか?それとももっとしていますか?やり方はどうでしょう?強くぶくぶくうがいをしていますか?それとも軽くしていますか?

実は歯磨きの後のうがいはしなくても大丈夫😲。やるにしても軽く本当に最低限に留めましょう😲。最近の歯磨き粉には、歯や歯ぐきにとっていい成分がたくさん入っています。この効果を十分に発揮させるためには、できるだけ高濃度でお口の中に残しておく必要があります。そのためには歯磨き後のうがいはしない、しても最低限にした方がいいのです。何度かテレビなどでも紹介されている方法ですので、知っている方もいるかもしれません。

では、やり方のこつです😊。

 ⓵、歯磨き粉は多めに使います。

5才ぐらいまでは5mm、6才から14才ぐらいまでは1cm、

15才以上は2cmぐらいが目安とされています。結構多いですよね😲。

 ⓶、全体をしっかり磨きましょう。

フロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどを併用するとなおグッド👍。

隅々まできれいにして、歯磨き粉をいきわたらせましょう。

 ⓷、うがいはせずお口の中で余る歯磨き粉は吐き出す。もしくは少量のみず(10ml程度)で軽くうがいをする。

一番大事な所です。できるだけいい成分を逃がさないΣ(・ω・ノ)ノ!。

⓸、その後、最低2時間は飲食をしない。

夜ならすぐ寝ちゃいましょう💤。ちょっと長いですよね。

どうでしょうか。やり方は難しくありませんよね。今日からでもできるんじゃ

ないかと思います。ただ多い意見としては、気持ち悪いんじゃないかということ

😞。日本人はきれい好きなので、なかなかこのやり方が普及しないとも言われ

ています。でも大丈夫。やってみると案外なんともありません😊。私は20年

近くこのやり方です。

それでも気持ち悪い方は、少し方法を変えてみましょう。

❶、まずは今まで通り歯磨きをしましょう。うがいも通常通りで大丈夫。

❷、その後、もう一度歯磨き粉を歯ブラシにつけて、全体にいきわたる様にしましょう。つける歯磨き粉の量は前述した通りです。

❸、うがいはしません。余った分を吐き出すだけ。

❹、最低2時間は飲食をしない。

これならどうでしょう。できそうですか?

歯磨き粉には歯やはぐきにとっていい成分がたくさん入っています。それを

流してしまうなんてもったいない。方法は他にもあると思いますが、歯磨き粉を

使っているなら、そのいい所を余すことなく利用しましょう。さあ、さっそく今

日からやってみてください😊。善は急げですよ。

食生活でお口の中は変わります!

今回は食生活とお口の中の関係についてです。みなさんは食生活とお口の中の関係と聞くと、なにを思い浮かべますか(。´・ω・)?。「甘い物を食べると虫歯になりやすい。」、「しっかり咬まないと顎が育たない。」などでてきますでしょうか。お口の中を守る方法としては歯磨きが重要視されますが、この食生活もかなり重要な要素となります。歴史をみてみると、むしろ食生活の方が大事なのでは❓と思わせられるぐらいです。有名な本の紹介とともに少しみてみましょう😊。

まずは有名な本の紹介です。その本は、『食生活と体の退化-先住民の伝統食と近代食 その体への驚くべき影響―』です。歯科医師であるウェストン・A・プライス(Weston A. Price)博士によりアメリカで出版された本で、和訳版もでています。食生活がいかにお口の中に影響するかが、本当によくわかる本となっています👍。

内容を簡単にですがご紹介します。プライス博士は1930年初めより世界中の未開の地(アフリカ、南米、オーストラリア、ポリネシア、スイス、北部カナダなど)を訪ね、伝統的な食物から加工食品に代わることで、虫歯や歯周病、悪い咬み合わせが増えたことを発見しました。

太平洋南東部のニューカレドニアやフィジー諸島に住むメラネシア人でのデータをみてみましょう。彼らはイモや魚介類がなどの自然の物が主食としていました。当時は歯並びがきれいな人が大勢を占めており、虫歯のある人の割合はなんとたったの0.42%、歯周病もほぼ認められなかったそうです😲。

ところがです。精白した小麦によって作られたパンや砂糖、缶詰などを食べ始めると、状況が一変します。歯並びは悪くなり、虫歯のある人の割合は30.1%に跳ね上がります。歯周病も一気に増加しました😞。歯並びについては写真もたくさん載っていてとてもわかりやすいですね。当時ほとんどの島には歯医者さんなんていません。それまで必要ありませんでしたからね。そのため治療ができず、虫歯の痛みが唯一の自殺の原因になっていたそうですよ😲。

こういったデータは世界中様々あるのですが、この本ほどしっかりまとめられたものは他にはありません。なによりびっくりするのがこの本の出版が1939年であること!今から80年以上前に、食生活の変化によってお口の中が変わってしまうことに気付いた歯医者さんがいて、それをまとめ、退化という言葉を本の題名に付けて警告してくれているのです👍。この本をみていると歯磨きとか遺伝的要素は思っているより影響が無いのかもしれない、虫歯や歯周病、悪い歯並びの本当の原因は何なのか考えさせられます(´ε`;)ウーン…。

近代食はお口の中だけでなく全身的な疾患にも大きく影響しているといわれています。かといっていまさら100%伝統食に戻るのも難しい💦。いろいろ考え、対策しながらやっていかないといけませんね。

こどもの歯の虫歯は 生え変わるから 治療しなくてもいいですか?

うーん、その気持ちわからんでもない(笑)。確かに生え変わりますからね。お子さんを歯医者さんに連れて行くのも面倒くさいですし、初めての歯医者さんだったりしたら上手にできるかも不安です。サメみたいにずっと生え変わるといいんですけどね🦈🦈🦈🦈🦈。サメいいなあ。

とはいっても私は歯科医です。さすがに「こどもの歯の虫歯はほっといていい。」とは言えない、、、。それで今回は、こどもの歯の虫歯をほっといてはいけない理由を紹介していきます😊。それではどうぞ!

🙅大人の歯が虫歯になりやすくなる💧

こどもの歯はいっぺんに生え変わりません。6才頃から12才頃にかけてゆっくりと生え変わっていきます。虫歯になっているこどもの歯が残っていると、虫歯菌がお口の中にうようよいる状態で大人の歯がでてきてしまうことになります。これだけでもぞっとするのに、でてきたばかりの大人の歯は未成熟で虫歯にも弱い🥶。悪くならない方が不思議です💦。

🙅大人の歯の成長を邪魔します💧

こどもの歯のすぐ下では次に生える大人の歯が作られています。こどもの歯の根っこまで虫歯が広がると、大人の歯に影響がでてしまうことがあるんです。歯の形が変になったり、色が変になったりします。歯の質も弱くなることがあるので、虫歯にも注意が必要になります😞。

🙅歯並びが悪くなる💧。

こどもの歯は大人の歯の生える位置を案内するガイド役を担っています。虫歯が進行し歯の形が崩れていると、大人の歯の生える位置がずれてしまうんです。たとえば6才臼歯(6才頃ででてくる大人の歯です。1番後ろのこどもの歯のさらに後方に生えてきます。その際、1番後ろのこどもの歯に沿うように生えてきます。)が出てくるときに、その前のこどもの歯が崩れていたり無かったりすると、本来の場所より前に詰めて生えてきてしまいます。すると、後で生えてくる大人の歯のスペースが足りなくなり、歯並びが悪くなってしまうのです😞。

いかがだったでしょうか。こどもの歯の虫歯はほっておいてもいいことがありません。なるべく早く治療してしまいましょう。虫歯は小さい方が治療も楽ですし、痛くもありません。なんでも早めが大事です😊。

でも本当は虫歯にならないことが1番です。虫歯とわかって歯医者さんに行くのではなく、その前から通っていただければと思います。虫歯にならないようにできることはたくさんありますし、歯医者さんに慣れることもできます。では、いつからか?こどもの歯が生えたらいつでも大丈夫ですよ。お待ちしております。

インプラントも状態が悪くなったりしますか? ①

さて今回はよくいただく質問からです。それは、『インプラントは悪くなるの❓』というもの。まあ、ぶっちゃけた話をすると悪くなるときもあります。ですから歯と同じで定期的なメンテナンスはやっぱり必要です。ではどんな不具合が起こるのか、インプラントの構造や歯との違いを交えながらみていきましょう。

 

🌟インプラント本体(フィクスチャー、人工歯根ともいいます。)🌟

骨に中に埋め込んでいる部分です。歯の根っこに相当します。家でいうと基礎にあたる部位となり、とても大事な部分ですね。チタンまたはチタン合金でできており、生体親和性がよく大変丈夫です。このインプラント本体自体に問題が起こることはまず無いといってかまいません。歯のように虫歯にはなりませんし、割れたりすることもまずありません。(実は1度だけ割れているのをみたことがありますが💦。)欠点はフッ素で腐食することぐらいでしょうか。ただこれも歯磨き粉に入っているフッ素濃度程度では影響がないことがわかっています。全体的にいって歯の根っこより丈夫といえます。

 

🌟上部構造(被せ物、人工歯ともいいます。)🌟

まさに歯として機能する部分です。家でいうと屋根にあたりますね。ネジで留めていることもあればノリでくっつけていることもあります。基本的には歯にいれる被せ物と同じと考えていただいてかまいません。そのため起きるトラブルも同じです。すり減ったり欠けたり、はずれたりすることがあります。ネジ留めの場合はネジが緩んでくることもありますね。車でいうとタイヤにあたる部位のため、上記のようなトラブルはご自身の歯だろうとインプラントだろうと起こってきます💧。こればっかりは仕方がない(´・ω・`)ショボーン。でも、虫歯にはなりませんよ。

 

🌟アパットメント(連結部分、土台、支台ともいいます。)🌟

上記したインプラント本体と上部構造を繋げています。家でいうと柱にあたりますね。この部分はインプラント本体に対してネジ留めしてあることがほとんどです。そのためトラブルとしてはネジが緩んでくることがあります💦。

私達歯医者さんがインプラントの話をする場合、インプラント本体の話になることがほとんどです。しかし、一般の方々はインプラントというとこの3つの部分を総称していっていることが多いようですね。

この3つの部分に関しては虫歯になることはありません。ご自身の歯に入れる被せ物などと同じようなトラブルは起こりますが、インプラントだからすごく多いということもありません。総じて優秀といっていいと思いますΣ(・ω・ノ)ノ!。もちろん何も治療していない歯の方がよいのですが、人工の歯としては本当によくできています。

②へ続く

1日の歯磨きの回数は何回がいいですか?

今回は1日に何回歯磨きをすればいいのか問題です。この質問はよく聞かれます。みなさんは1日に何回歯磨きされていますか❓1回(。´・ω・)?、2回(。´・ω・)?、それとも3回(。´・ω・)?、それ以上という方もいるかもしれませんね。ただこれも、多ければいいというものではありません。きちんと磨けているかどうか、いうなれば、『歯磨きの質』も重要になります。『歯磨きの質』が伴っていなければ、何回やっても無意味ですよ😢。

 

まずは虫歯や歯周病予防の観点から、歯磨きを1日に何回すればいいかをみていきましょう。答えは何回だと思われますか❓意外に思われるかもしれません。実は1回でも十分です😲。なぜかといいますと、歯や歯ぐきについた汚れが、歯や歯ぐきに悪影響を及ぼす悪い汚れに変化するのに最低でも1日かかるためです。つまり1日に1回、【きちんと汚れを除去できれば】、虫歯や歯周病が進むことはありません。ただこれも、【きちんと汚れを除去できれば】、というのが大事なポイントです。それができなければ1日1回では当然不十分ですし、何回やっても(やらないよりはいいでしょう。)汚れが残っているところが悪くなってしまうでしょう💦。ですから、1日に1回はある程度の時間をとって、【きちんと汚れを除去する】ようにしましょう。1日に中途半端に3回やるより、虫歯や歯周病に対する予防効果ははるかに高くなりますよ👍。

 

ではその1回の歯磨きはいつがいいのでしょうか。基本的には夜寝る前が推奨されています。寝ている間は唾液の量も減少しますし、お口の中のばい菌が増えやすくなります🦠。ですから寝る前にばい菌をできるだけ減らしておくことは重要です。

 

とはいっても歯磨きの重要性は虫歯や歯周病予防に限りませんよね。朝起きたらお口の中が気持ち悪い方もいるでしょう。食事の後は口臭が気になる方もいるでしょう。ですから自分が気になることに合わせて、歯磨きをするのはもちろんかまいません。むしろ大歓迎です🎉。

 

いかがだったでしょうか。歯磨きの1日の回数については0回だったり、多すぎなければ特に問題はありません。ただしどんな場合でも1日に1回はある程度の時間をとって、【きちんと汚れを除去する】ことを心がけましょう👍。その時間帯は寝る前がベストです。そのうえでライフスタイルや自分の気になることに合わせて歯磨きを追加していただければ大丈夫です。【きちんと汚れを除去する】ためのご説明や、ツールの紹介などは当院でも行えますので、是非活用してくださいね。

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