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歯磨きの後、うがいしないでいいんですか?

みなさんは歯磨きの後のうがいはどうされていますか?1回ですか?2回ですか?それとももっとしていますか?やり方はどうでしょう?強くぶくぶくうがいをしていますか?それとも軽くしていますか?

実は歯磨きの後のうがいはしなくても大丈夫😲。やるにしても軽く本当に最低限に留めましょう😲。最近の歯磨き粉には、歯や歯ぐきにとっていい成分がたくさん入っています。この効果を十分に発揮させるためには、できるだけ高濃度でお口の中に残しておく必要があります。そのためには歯磨き後のうがいはしない、しても最低限にした方がいいのです。何度かテレビなどでも紹介されている方法ですので、知っている方もいるかもしれません。

では、やり方のこつです😊。

 ⓵、歯磨き粉は多めに使います。

5才ぐらいまでは5mm、6才から14才ぐらいまでは1cm、

15才以上は2cmぐらいが目安とされています。結構多いですよね😲。

 ⓶、全体をしっかり磨きましょう。

フロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどを併用するとなおグッド👍。

隅々まできれいにして、歯磨き粉をいきわたらせましょう。

 ⓷、うがいはせずお口の中で余る歯磨き粉は吐き出す。もしくは少量のみず(10ml程度)で軽くうがいをする。

一番大事な所です。できるだけいい成分を逃がさないΣ(・ω・ノ)ノ!。

⓸、その後、最低2時間は飲食をしない。

夜ならすぐ寝ちゃいましょう💤。ちょっと長いですよね。

どうでしょうか。やり方は難しくありませんよね。今日からでもできるんじゃ

ないかと思います。ただ多い意見としては、気持ち悪いんじゃないかということ

😞。日本人はきれい好きなので、なかなかこのやり方が普及しないとも言われ

ています。でも大丈夫。やってみると案外なんともありません😊。私は20年

近くこのやり方です。

それでも気持ち悪い方は、少し方法を変えてみましょう。

❶、まずは今まで通り歯磨きをしましょう。うがいも通常通りで大丈夫。

❷、その後、もう一度歯磨き粉を歯ブラシにつけて、全体にいきわたる様にしましょう。つける歯磨き粉の量は前述した通りです。

❸、うがいはしません。余った分を吐き出すだけ。

❹、最低2時間は飲食をしない。

これならどうでしょう。できそうですか?

歯磨き粉には歯やはぐきにとっていい成分がたくさん入っています。それを

流してしまうなんてもったいない。方法は他にもあると思いますが、歯磨き粉を

使っているなら、そのいい所を余すことなく利用しましょう。さあ、さっそく今

日からやってみてください😊。善は急げですよ。

食生活でお口の中は変わります!

今回は食生活とお口の中の関係についてです。みなさんは食生活とお口の中の関係と聞くと、なにを思い浮かべますか(。´・ω・)?。「甘い物を食べると虫歯になりやすい。」、「しっかり咬まないと顎が育たない。」などでてきますでしょうか。お口の中を守る方法としては歯磨きが重要視されますが、この食生活もかなり重要な要素となります。歴史をみてみると、むしろ食生活の方が大事なのでは❓と思わせられるぐらいです。有名な本の紹介とともに少しみてみましょう😊。

まずは有名な本の紹介です。その本は、『食生活と体の退化-先住民の伝統食と近代食 その体への驚くべき影響―』です。歯科医師であるウェストン・A・プライス(Weston A. Price)博士によりアメリカで出版された本で、和訳版もでています。食生活がいかにお口の中に影響するかが、本当によくわかる本となっています👍。

内容を簡単にですがご紹介します。プライス博士は1930年初めより世界中の未開の地(アフリカ、南米、オーストラリア、ポリネシア、スイス、北部カナダなど)を訪ね、伝統的な食物から加工食品に代わることで、虫歯や歯周病、悪い咬み合わせが増えたことを発見しました。

太平洋南東部のニューカレドニアやフィジー諸島に住むメラネシア人でのデータをみてみましょう。彼らはイモや魚介類がなどの自然の物が主食としていました。当時は歯並びがきれいな人が大勢を占めており、虫歯のある人の割合はなんとたったの0.42%、歯周病もほぼ認められなかったそうです😲。

ところがです。精白した小麦によって作られたパンや砂糖、缶詰などを食べ始めると、状況が一変します。歯並びは悪くなり、虫歯のある人の割合は30.1%に跳ね上がります。歯周病も一気に増加しました😞。歯並びについては写真もたくさん載っていてとてもわかりやすいですね。当時ほとんどの島には歯医者さんなんていません。それまで必要ありませんでしたからね。そのため治療ができず、虫歯の痛みが唯一の自殺の原因になっていたそうですよ😲。

こういったデータは世界中様々あるのですが、この本ほどしっかりまとめられたものは他にはありません。なによりびっくりするのがこの本の出版が1939年であること!今から80年以上前に、食生活の変化によってお口の中が変わってしまうことに気付いた歯医者さんがいて、それをまとめ、退化という言葉を本の題名に付けて警告してくれているのです👍。この本をみていると歯磨きとか遺伝的要素は思っているより影響が無いのかもしれない、虫歯や歯周病、悪い歯並びの本当の原因は何なのか考えさせられます(´ε`;)ウーン…。

近代食はお口の中だけでなく全身的な疾患にも大きく影響しているといわれています。かといっていまさら100%伝統食に戻るのも難しい💦。いろいろ考え、対策しながらやっていかないといけませんね。

こどもの歯の虫歯は 生え変わるから 治療しなくてもいいですか?

うーん、その気持ちわからんでもない(笑)。確かに生え変わりますからね。お子さんを歯医者さんに連れて行くのも面倒くさいですし、初めての歯医者さんだったりしたら上手にできるかも不安です。サメみたいにずっと生え変わるといいんですけどね🦈🦈🦈🦈🦈。サメいいなあ。

とはいっても私は歯科医です。さすがに「こどもの歯の虫歯はほっといていい。」とは言えない、、、。それで今回は、こどもの歯の虫歯をほっといてはいけない理由を紹介していきます😊。それではどうぞ!

🙅大人の歯が虫歯になりやすくなる💧

こどもの歯はいっぺんに生え変わりません。6才頃から12才頃にかけてゆっくりと生え変わっていきます。虫歯になっているこどもの歯が残っていると、虫歯菌がお口の中にうようよいる状態で大人の歯がでてきてしまうことになります。これだけでもぞっとするのに、でてきたばかりの大人の歯は未成熟で虫歯にも弱い🥶。悪くならない方が不思議です💦。

🙅大人の歯の成長を邪魔します💧

こどもの歯のすぐ下では次に生える大人の歯が作られています。こどもの歯の根っこまで虫歯が広がると、大人の歯に影響がでてしまうことがあるんです。歯の形が変になったり、色が変になったりします。歯の質も弱くなることがあるので、虫歯にも注意が必要になります😞。

🙅歯並びが悪くなる💧。

こどもの歯は大人の歯の生える位置を案内するガイド役を担っています。虫歯が進行し歯の形が崩れていると、大人の歯の生える位置がずれてしまうんです。たとえば6才臼歯(6才頃ででてくる大人の歯です。1番後ろのこどもの歯のさらに後方に生えてきます。その際、1番後ろのこどもの歯に沿うように生えてきます。)が出てくるときに、その前のこどもの歯が崩れていたり無かったりすると、本来の場所より前に詰めて生えてきてしまいます。すると、後で生えてくる大人の歯のスペースが足りなくなり、歯並びが悪くなってしまうのです😞。

いかがだったでしょうか。こどもの歯の虫歯はほっておいてもいいことがありません。なるべく早く治療してしまいましょう。虫歯は小さい方が治療も楽ですし、痛くもありません。なんでも早めが大事です😊。

でも本当は虫歯にならないことが1番です。虫歯とわかって歯医者さんに行くのではなく、その前から通っていただければと思います。虫歯にならないようにできることはたくさんありますし、歯医者さんに慣れることもできます。では、いつからか?こどもの歯が生えたらいつでも大丈夫ですよ。お待ちしております。

インプラントも状態が悪くなったりしますか? ①

さて今回はよくいただく質問からです。それは、『インプラントは悪くなるの❓』というもの。まあ、ぶっちゃけた話をすると悪くなるときもあります。ですから歯と同じで定期的なメンテナンスはやっぱり必要です。ではどんな不具合が起こるのか、インプラントの構造や歯との違いを交えながらみていきましょう。

 

🌟インプラント本体(フィクスチャー、人工歯根ともいいます。)🌟

骨に中に埋め込んでいる部分です。歯の根っこに相当します。家でいうと基礎にあたる部位となり、とても大事な部分ですね。チタンまたはチタン合金でできており、生体親和性がよく大変丈夫です。このインプラント本体自体に問題が起こることはまず無いといってかまいません。歯のように虫歯にはなりませんし、割れたりすることもまずありません。(実は1度だけ割れているのをみたことがありますが💦。)欠点はフッ素で腐食することぐらいでしょうか。ただこれも歯磨き粉に入っているフッ素濃度程度では影響がないことがわかっています。全体的にいって歯の根っこより丈夫といえます。

 

🌟上部構造(被せ物、人工歯ともいいます。)🌟

まさに歯として機能する部分です。家でいうと屋根にあたりますね。ネジで留めていることもあればノリでくっつけていることもあります。基本的には歯にいれる被せ物と同じと考えていただいてかまいません。そのため起きるトラブルも同じです。すり減ったり欠けたり、はずれたりすることがあります。ネジ留めの場合はネジが緩んでくることもありますね。車でいうとタイヤにあたる部位のため、上記のようなトラブルはご自身の歯だろうとインプラントだろうと起こってきます💧。こればっかりは仕方がない(´・ω・`)ショボーン。でも、虫歯にはなりませんよ。

 

🌟アパットメント(連結部分、土台、支台ともいいます。)🌟

上記したインプラント本体と上部構造を繋げています。家でいうと柱にあたりますね。この部分はインプラント本体に対してネジ留めしてあることがほとんどです。そのためトラブルとしてはネジが緩んでくることがあります💦。

私達歯医者さんがインプラントの話をする場合、インプラント本体の話になることがほとんどです。しかし、一般の方々はインプラントというとこの3つの部分を総称していっていることが多いようですね。

この3つの部分に関しては虫歯になることはありません。ご自身の歯に入れる被せ物などと同じようなトラブルは起こりますが、インプラントだからすごく多いということもありません。総じて優秀といっていいと思いますΣ(・ω・ノ)ノ!。もちろん何も治療していない歯の方がよいのですが、人工の歯としては本当によくできています。

②へ続く

1日の歯磨きの回数は何回がいいですか?

今回は1日に何回歯磨きをすればいいのか問題です。この質問はよく聞かれます。みなさんは1日に何回歯磨きされていますか❓1回(。´・ω・)?、2回(。´・ω・)?、それとも3回(。´・ω・)?、それ以上という方もいるかもしれませんね。ただこれも、多ければいいというものではありません。きちんと磨けているかどうか、いうなれば、『歯磨きの質』も重要になります。『歯磨きの質』が伴っていなければ、何回やっても無意味ですよ😢。

 

まずは虫歯や歯周病予防の観点から、歯磨きを1日に何回すればいいかをみていきましょう。答えは何回だと思われますか❓意外に思われるかもしれません。実は1回でも十分です😲。なぜかといいますと、歯や歯ぐきについた汚れが、歯や歯ぐきに悪影響を及ぼす悪い汚れに変化するのに最低でも1日かかるためです。つまり1日に1回、【きちんと汚れを除去できれば】、虫歯や歯周病が進むことはありません。ただこれも、【きちんと汚れを除去できれば】、というのが大事なポイントです。それができなければ1日1回では当然不十分ですし、何回やっても(やらないよりはいいでしょう。)汚れが残っているところが悪くなってしまうでしょう💦。ですから、1日に1回はある程度の時間をとって、【きちんと汚れを除去する】ようにしましょう。1日に中途半端に3回やるより、虫歯や歯周病に対する予防効果ははるかに高くなりますよ👍。

 

ではその1回の歯磨きはいつがいいのでしょうか。基本的には夜寝る前が推奨されています。寝ている間は唾液の量も減少しますし、お口の中のばい菌が増えやすくなります🦠。ですから寝る前にばい菌をできるだけ減らしておくことは重要です。

 

とはいっても歯磨きの重要性は虫歯や歯周病予防に限りませんよね。朝起きたらお口の中が気持ち悪い方もいるでしょう。食事の後は口臭が気になる方もいるでしょう。ですから自分が気になることに合わせて、歯磨きをするのはもちろんかまいません。むしろ大歓迎です🎉。

 

いかがだったでしょうか。歯磨きの1日の回数については0回だったり、多すぎなければ特に問題はありません。ただしどんな場合でも1日に1回はある程度の時間をとって、【きちんと汚れを除去する】ことを心がけましょう👍。その時間帯は寝る前がベストです。そのうえでライフスタイルや自分の気になることに合わせて歯磨きを追加していただければ大丈夫です。【きちんと汚れを除去する】ためのご説明や、ツールの紹介などは当院でも行えますので、是非活用してくださいね。

取れてもすごいよシーラント!

歯の溝を虫歯から守ってくれるシーラント。溝を塞ぐことで、プラークや細菌が入り込むのを防ぎ、溜まらないようにしてくれます。さらに、フッ素を少しずつ放出し歯を強くしてくれます😊。うーん、完璧!でてきたばかりの弱い歯にとってはまさに救世主💖。しかしこのシーラント、少しずつ欠けたり、取れたりしてしまうことがあるんですね。そのため定期的な観察をしながら、必要なら追加する必要があります💦。

 

しかし取れたからといって悪くなるわけではありません。むしろ一般的に使用されるレジン系シーラントでは、取れても予防効果が持続することがわかっています😲。その報告をみてみましょう。

 

(レジンとは虫歯治療で詰める詰め物です。詳しくは略で💧。)

  • 虫歯の無い奥歯をもつ187人のお子さんを対象とする。
  • 左右の一方にシーラントを行い、もう片方はそのままにする。
  • 6ヶ月後に確認。23人でシーラントが取れていた。
  • このシーラント取れてしまった23人を18ヶ月後に再度確認する。
  • シーラントが外れていた36歯のうち4歯が虫歯になっていた。一方、シーラントを行っていない(そのままにしていた、)36歯のうち24歯が虫歯になっていた。

 

 ⇩ 

 

 

いかがでしょうか。シーラントをしたけれど取れてしまった歯は、何もしていない歯に比べて、虫歯になる割合がずいぶん少ないのがわかるかと思います😊。従って虫歯になりにくい順番に並べると、、、

 

1位   シーラントをしており、その状態を維持できている歯。

2位   シーラントをしたけれど、取れてしまった歯。

3位   何もしていない歯。

となります。

 

どうしてこんなことが起こるのでしょうか。一時的でもシーラントが入っていることがよいのでしょうか?それもあるかもしれません。でも、一番の理由は別にあります。

 

シーラントを行う際に歯の表面にしっかりくっつくように処理をします。この処理でシーラントが歯の表面にくっつくだけでなく、その内部までしみこむことがわかっています。そのため表面上大部分のシーラントがはずれても、このしみこんだシーラントは残っており、歯の天敵である酸の浸透が遮断されるとためと考えられています😲。

 

もちろん外れていない状態が一番ですので、シーラントをした後も定期的な観察は必要した方がいいです。でもたとえはずれても、悪くなりやすくなることはありません。「シーラントをするとかえって虫歯になりやすくなる。」という悪い噂もあるシーラントですが、そんなことはありません😊。出てきたばかりの歯や虫歯のリスクが高い方にとっては、とてもおすすめできる処置ですよ。

禁煙すると口内炎がΣ(・ω・ノ)ノ!

さて今回は禁煙と口内炎がテーマです。

まあ言わずもがな、、、はっきり言って喫煙には悪い影響しかない。全身的にもいい影響は皆無ですが、お口の中もしかりです😞。歯周病だけでみても、「かかりやすい💧」、「気がつきにくい💧」、「治りにくい💧」と3拍子そろいます。歯の喪失が10年早まるといわれていますね😲。

 

強いていい影響を挙げればストレス発散の効果があること、そして税収に貢献していることぐらいでしょうか。まあ、それはそれで大事ですけどね👍。

 

喫煙されている方は禁煙を考えたこともあるのではないでしょうか😊。最近は禁煙外来もありますし、様々な禁煙補助グッズが売られています。電子タバコや禁煙パイポ、ニコチンパッチに飴やガムなど形態も様々です。

 

さて、習慣的に喫煙をされている方の体内には、常に一定量のニコチンが存在しています🚬。禁煙を始めるとニコチンが体から徐々に抜け、ダメージを受けていた身体が正常に回復していきます。その過程で現れる様々な症状を、禁煙離脱症状(タバコの禁断症状。)といいますが、その中に口内炎が入っているんです😲。禁煙を開始した方の40%に発症するといわれており、ほとんどの場合禁煙を初めて2週間以内に現れます。

 

なぜ禁煙後に口内炎ができやすくなるのかについては、よくわかっていないことが多いです❓仮説として、タバコの成分により粘膜表面が硬くなる(角化といいます。)ことが口内炎に対し抑制的に働いていることや、禁煙後のストレスで口内炎ができやすくなるなどの報告があります。

 

重症化することはまずありません。ほとんどは1ヶ月以内に治りますので、その点では心配はまったくいりません。ただ、別の問題があったりします😞。その問題とは、、、、、

 

  • 口内炎が喫煙補助グッズの副作用と思ってしまう💧。

先程書いたように禁煙離脱症状であり、禁煙補助グッズの副作用ではありません。禁煙がうまくいっている証拠なんです。でも、そう思ってしまいますよね( ノД`)シクシク…。その結果として、禁煙補助グッズの使用中止に至ってしまい、禁煙失敗へと繋がります_| ̄|○。

 

  • 口内炎は痛いしストレス💧。

ご存じの通り口内炎は痛みを伴います。禁煙自体でストレスがかかっているのに、さらに口内炎の痛みによるストレスが加わってしまうんです。これが喫煙再開のきっかけとなることが結構あります( ノД`)シクシク…。

 

せっかく禁煙を始めたのに、それがうまくいっている症状が原因で、禁煙失敗となるのは勿体ありません。禁煙を始める方は、こういったことを知っていただければと思います。もちろんなにかあればいつでもご相談ください。

仕上げ磨きを楽しもう!(3才未満編。)

お子さんの仕上げ磨きされていますか😊。今回は3才未満のお子さんの仕上げ磨きについてです。基本的に、3才未満のお子さんは歯磨きの必要性を理解できません。ですから、歯磨きを「イヤだ🙅。」と感じると、我慢できずに逃げ出そうとします。体を拘束されたり、お口を無理に引っ張ったり開けさせたり、唾液が溜まって苦しかったり、歯ブラシをあてる強さが強かったり、、、、、一生懸命やろうとすればするほど、仕上げ磨きがしにくくなるんですよね( ノД`)シクシク…。では、一体どうすればいいのでしょうか❓

 

🌟仕上げ磨きを楽しもう。🌟

 

仕上げ磨きを親子で楽しめるスキンシップの時間に変えていきましょう。膝の上にお子さんの頭をおいて寝かせたら、こちょこちょしながその日のことをお話ししましょう。そして少しずつ、ほっぺたや唇をさわっていきます。マッサージをするような感じで進めていきましょう。やさしい声掛けも忘れずに。ベロを出してもらってベロタッチをすると楽しいですよ👅。もぐら叩きみたいにお子さんがベロを出したときに、さわってあげるんです。ゲーム感覚でやってみてください。その延長線上で仕上げ磨きをしていきましょう。きれいにできるだけでなく、お口の機能も高めることができますよ😊。

 

🌟仕上げ磨きは気持ちいい。🌟

 

お子さんに歯磨きが気持ちいいことだと思わせること成功への鍵です。まずは保護者の方が気持ちよさそうに歯磨きをすること、そしてそれをみせることが大事です。双方のお口の健康に寄与できて一石二鳥です。

無理しないことも大事です。一生懸命な保護者の方ほど、親子で仕上げ磨きがストレスになっていることがよくあります😞。虫歯を予防する方法は歯磨きだけではありません。無理に仕上げ磨きを頑張るだけでなく、糖分のコントロールやキシリトールなどの代替甘味料、フッ素塗布など他にもできることはあります。お口の健康を守るためお子さんが気持ちよくできることを優先してやっていきましょう。

 

🌟口を使っていろいろな遊びをしよう。🌟

仕上げ磨きをするときはもちろん、それ以外の時間でもやるといいですね😊。一緒にあっかんべーをしたり、あっぷっぷーをしたり。あいうべ体操なんかもいいですよね。楽しくやれれば何でも大丈夫です👍。

 

簡単にですが3才未満の仕上げ磨きのコツをまとめてみました。大事なのはお子さんに仕上げ磨きを好きになってもらうことです。楽しく、気持ちよく、大人も一緒ですよね😊。そしてその結果が虫歯予防やお口の機能の向上に繋がれば最高です。仕上げ磨きに苦労されている方は、ちょっと視点をかえてみてくださいね。

歯磨き粉の嘘、本当❓

今回は歯磨き粉のうわさについての検証です。歯磨き粉についてはお口の中の清掃グッズの中で、最もいい加減な情報が氾濫しているといわれています😞。例えば、「歯磨き粉を使うと歯や歯ぐきを痛めやすい。」、「泡立つと磨いた気になり、きちんと磨けないまま終わってしまう。」、「甘い歯磨き粉は虫歯になりやすい。」などですね。タチが悪いのは歯医者さんのような専門家でも間違っていることがあることでしょうね💦。私も気をつけねば😅。しかし近年では、歯磨きや歯磨き粉に対しての科学的根拠もまとまっており、これらの噂が嘘か本当かははっきりわかっています。1つ1つみていきましょう。

 

❓歯磨き粉を使うと歯を痛めやすい。❓

 

よく聞くうわさですね。歯磨き粉にはプラークなどをしっかり除去するため清掃剤(研磨剤。)が入っています。この清掃剤が歯を痛めるのではという疑問です。昔からよくいわれていますね😅。

 

しかしこの清掃剤、歯の頭を覆うエナメル質よりはるかにやわらかいため、エナメル質を痛めることはまったくないことがわかっています👍。問題はエナメル質の無い歯の根っこの部分、象牙質といわれる部分です。歯ぐきが減ってくると露出してくる部分です。こちらはエナメル質よりやわらかいため、微量の摩耗が認められることがわかっています。ただこれも、硬めの清掃剤を用いて100年分の歯磨きを行うことで0.3mmぐらいの摩耗がある程度と報告されています。この摩耗量では歯の健康には影響しないことがはっきりわかっており、歯磨きを使わないことによる害のほうが大きいとされています😲。

 

そもそも歯の摩耗については、歯ブラシをあてる強さや毛先の硬さの方が、より影響が大きいこともはっきりしています。不等号で表すと、、、

 

歯ブラシをあてる強さ>毛先の硬さ>>超えられない壁>>清掃剤

 

です。間に超えられない壁が入っています。それぐらい清掃剤の影響は小さいです。歯を磨く際には歯ブラシをあてる強さに注意しましょう。また、歯ブラシのヘッドの部分が小さく、毛先が硬い歯ブラシほど大きな力がかかりやすいため注意が必要です🙅。

 

 

❓歯磨き粉を使うと歯ぐきを痛めやすい。❓

 

これもよく聞きますね。歯を痛めやすいなら、やわらかい歯ぐきはより痛めやすいといったところでしょうか。しかし、これについても間違いであることがわかっています😲。

 

これは実際やってみてください。歯磨きをつけずにそのまま磨くのと、歯磨きをつけて磨くのとどちらもやってみましょう。どっちの方が刺激強かったですか❓おそらく歯磨き粉をつけずにそのまま磨いた方だと思います(違う方はご免なさい🙇。)。

 

なぜこんなことが起こるのでしょう。これはマッサージなんかを考えていただければわかると思います。マッサージをする際にオイルやクリームを塗ると滑りがよくなりますよね。滑りがよくなることで摩擦が減ります。これにより擦れてひりひりしたり、痛みがでるのを防いでくれるんです。気持ちよくしっかりマッサージできるようになります。歯ブラシも一緒です。歯磨き粉を使った方が気持ちよくしっかり歯磨きできるんです😊。

 

これは歯周病が進んでいる方ほど有効です。歯ぐきが弱っていたり、減っている方はどうしても刺激に弱くなります、そのため歯磨きの時に痛みがでやすくなります。こういった方は少し多めに歯磨きを使っていただいた方が、磨きやすくなることが多いですね👍。

 

泡立つと磨いた気になり、きちんと磨けないまま終わってしまう。

 

こちらもよくいわれていました。ただ最近はあまり発砲しない歯磨き粉が増えてきたので少し減りましたかね。

しかしこれについても、発泡剤の量と歯磨きの時間に影響はないことがはっきり確認されています😊。逆に発泡剤が入っていないと、とても磨きにくくなり、爽快感や心地よさも無くなるためブラッシング時間が逆に短くなってしまうぐらいなんです😲。

また発砲は、歯磨き粉に含まれる有効成分をお口の中のすみずみまで行き届けるのに重要な役割を果たしています。しっかり泡だてましょう🧼。

 

ただお口の中が泡でいっぱいになり磨きにくい方もいるかもしれません。そういった方は発泡剤の少ないタイプの歯磨きを選んでください。もしくは水分が多いと発砲しやすくなるため、歯磨き前に唾液を吐き出したり、水をつけずに磨くようにしてください👍。これだけで結構変わりますよ。

 

甘い歯磨き粉は虫歯になりやすい。

 

そんなわけあるかーーーーー。そんな歯磨き粉が世にでるわけないでしょうがーーーーー。なぜこんな噂がでるのかな(。´・ω・)?。良薬口に苦しの精神かな(。´・ω・)?。

 

まあいずれにせよそんなことはありません。基本的には自分の好きな味を選んでいただいて大丈夫です。甘い味が好きな方もいるでしょうし、少し苦かったり薬のような感じがないと磨いた気がしないという方もいらっしゃると思います。いろいろと試して1番の歯磨き粉をみつけましょう。

 

さてこの歯磨き粉の味についてですが、実は結構重要です。歯ブラシは基本毎日するものになります。毎日続けるというのは大変で、人間何かしらモチベーション(動機。)が必要となります。もちろん「虫歯や歯周病にならないようにしたい。」、「口臭を予防したい。」、「歯を白く保ちたい。」などの目標も大事なのですが、「気持ちいい。」、「楽しい。」「おいしい。」というのもそれ以上に大事になります。強い目標があっても苦痛が伴うものならなかなか続かないのが当たり前です😞。特に小さなお子さんでは歯ブラシの重要性を理解できません。嫌なものは嫌、歯ブラシが嫌だと思ったら全力で抵抗してきます。

 

ですから歯ブラシが、「気持ちいい。」、「楽しい。」、「おいしい。」ことの方が圧倒的に大事となります。「気持ちいい。」、「楽しい。」については若干技術やコツが必要になりますが、「おいしい。」については簡単、お子さんと一緒に歯磨き粉を選ぶだけ。お子さん用の歯磨き粉は絵柄でどんな味がするかわかるものがほとんどです。いろいろ使ってみても楽しいですよ😊。

 

いかがでしょうか。歯磨き粉は歯磨きをするのにとても有効なんです。虫歯や歯周病予防、口臭予防や歯を白くするなどの効果効能もさることながら、歯磨き自体を痛みや違和感なくできるようにしてくれます。さらに気持ちよい爽快感を与えてくれますし、味を楽しむこともできます。使った際の効果効能だけでなく、長くつづけられるよう各メーカー本当に工夫をこらしているんです👍。

 

歯磨き粉が重要な要素である例をもう1つあげましょうか。日本ではあまり実感できないかもしれませんが、歯磨きが浸透していない国や地域はいくらでもあります。そういったところに歯ブラシを浸透させたいときどうするか?もちろん歯磨き自体の重要性を説明するのも重要です。でもそれだけではなかなか続かないそうです。でも、その国や地域の方々が好きな歯磨き粉を使うと一気に定着していくんです。こういった話をきくと歯磨きに歯磨き粉は必須といえますね😊。

 

歯磨き粉に対してはいろいろなうわさがありますし、でてきます。一見すると正しい感じがするものもたくさんありますのでタチが悪いのですが、絶対に使って悪いことはありません。効果効能もですし、歯ブラシを毎日持続するのにも大変有効です。うわさに流される事なくしっかり使ってくださいね。

教えてその薬!② ~ビスフォスフォネート製剤・歯ぐきを腫らすお薬編~

~ビスフォスフォネート製剤・歯ぐきを腫らすお薬編~

さあ、①の続きです。次のお薬はこいつだ!

☆骨を強くするお薬💧。ビスフォスフォネート製剤!

代表例・・・フォッサマック、ボナロン、アレンドロン、ボンビバ

アクトネル、ベネット、リセドロンなど

 

骨粗鬆症の治療や予防をしている方、骨折の既往がある方が飲まれていることが多いです。他にも、骨ベージェット病や多発性骨髄腫、悪性腫瘍の骨転移の治療のために使われています。骨の吸収を抑え、骨密度と骨強度を高める作用があります😊。

 

私たちの体の中では、常に古い骨が吸収されて新しい骨が作られています。このお薬は、骨を吸収する細胞(破骨細胞)の働きを低下させることで、骨が吸収するのを抑制します😊。結果として骨密度、骨強度が上がります。非常に効果が高い薬なので、爆発的に普及しました。

 

そんな中私達歯医者さんの領域で、ある重大や副作用がでてきます。それが、「顎骨壊死」です🙅。名前からして怖くないですか🥶。このビスフォスフォネート製剤を飲まれている方で、骨に影響のある治療(歯を抜く、歯の根っこの治療、インプラント手術や歯ぐきの手術など、結構いろいろあります😞。)を行うと、この顎骨壊死が起こるリスクが跳ね上がります😞。跳ね上がると言っても、もともとの起こる可能性自体がかなり低いため、そう簡単に発症するものではありません。しかし一度起こるとかなり厄介、なかなか治りにくく、最悪顎骨の切除までありえます。結構怖いんです🥶。

 

最近は、ビスフォスフォネート製剤を処方するお医者さんや薬剤師さんも、このことはよくわかってくれており、歯医者さんで治療を受ける前に必ず飲んでいることを伝えるよう言ってくれます。また、処方を開始する前に歯医者さんでの治療を終わらせるよう言ってくれる時もあります。非常に助かります🙇。

 

ではここで、このお薬を飲んでいるとどんな問題があるかをまとめます😊。

 

・顎骨壊死のリスクが上がる💧。

 

飲み薬より注射で投与されている時の方がリスクは上がります💦。また注射で投与されている方は、基本休薬はできません。注射により投薬されている方は、その原因疾患や全身状態が悪いことが多いです。そのため歯科治療より、注射による投薬の継続が優先となります。

・治療に制限がでることがある💧。

このお薬を処方されている期間の長さ、骨折のリスク、糖尿病やステロイド療養の有無などに左右されますが、歯医者さんでの治療のために休薬が必要となります。休薬できたとしても、薬の影響が無くなるまで少なくとも3か月以上はかかり、その間は治療が進みません💦。休薬できない場合、「さてどうしますか」、となります😞。なかなか悩ましいです。

次に対応策です。

〇飲み始める前に歯医者さんの治療を終わらせておく!

〇お口の中を清潔にしておく!

〇悪くならないように定期的な検診を!

この「顎骨壊死」、お口の中の細菌が多い方が起こりやすくなります。そのため、お口の中を清潔に保つことは大事です😊。また、歯医

者さんの治療も終わらせておくといいですね。そしてできるだけ悪くならないように、悪くなったとしても大きな治療にならないよう定期

的な検診をおすすめします。もちろん、後から治療が必要なこともあるでしょう。その場合、様々な要因を考慮し、休薬せず治療を行う

か、休薬するかを考えます。

うーん、効果が高い反面、なかなか悩ましいお薬なんですよね💧。飲まれる予定がある方やすでに飲まれている方、不安なことがあれば

是非ご相談ください😊。

 

さあ、次のお薬にいきましょう。次は歯ぐきを腫らすお薬です。

☆歯ぐきを腫らすお薬💧有名なのは3種類!

⑴、降圧剤、特にカルシウム拮抗薬に分類されるもの💦

代表例・・・アダラート、アムロジン、ノルバスクなど

高血圧の治療や狭心症、心筋梗塞の予防のために飲まれている方が多いお薬です。血管壁の収縮を抑え血管を広げることで、血圧を下げてくれます😊。非常に効きやすく効果も安定、しかも安全性も高いので、治療の第一選択薬に分類されています。ちなみに私も血圧高めなので、そのうちお世話になるかもしれないお薬です(笑)。飲みたくなーい( ノД`)シクシク…。

 

このお薬を長期で飲まれていると、約20%の方で歯ぐきの腫れが起こってくるといわれています。結構高くないですか!特に御高齢の方で多くなります。この理由は降圧剤を飲んでいる方の年齢層がそもそも高いこと、そしてこの年齢層が、歯周病の症状がでやすい時期と重なるためです😞。

 

⑵、抗てんかん剤💦特にフェニトインを含んでいるお薬!

代表例・・・アレンビアチン、ヒダントールなど

てんかんの治療をしている方が飲まれています。てんかんとは、大脳皮質の神経細胞の過剰興奮によって、けいれんや意識消失などの発作を繰り返す中枢神経疾患です💦。人口百人あたり1人、乳幼児から思春期のお子さんや高齢者に多く、治療はお薬での治療が中心となります。

このお薬は脳の興奮を抑えて、てんかんの発作を防いでくれます。しかし長期服用の副作用として、50パーセント以上の方に歯ぐきの腫れがみられるとされています。かなり高確率ですね。びっくりです😲。

 

⑶、免疫抑制剤💧特にシクロスポリンを含んでいるお薬!

代表例・・・サンティミュン、ネオラール、シクロスポリンカプセルなど

このお薬は、免疫を司るリンパ球の働きを強力に抑制する作用があります。腎移植など臓器移植後の拒絶反応の予防に用いるほか、ネフローゼ症候群、乾癬、ベーチェット病、再生不良性貧血、重症筋無力症、さらにはアトピー性皮膚炎や川崎病など、免疫系がかかわる病気にも有用です。

このお薬も長期服用で歯ぐきが腫れることが多く、頻度は25%から30パーセントといわれています。やっぱり高めですね😞。

この3つのお薬、いずれもそれぞれの疾患に対して効果が高いため、よく使用されます。当院においてもこれらのお薬が原因で歯ぐきが

腫れている方の治療を多くみてきました。歯ぐきが腫れるといってもどれぐらい腫れるの?と思われますよね😊。重度だと歯が見えなく

なるぐらい腫れるんですよ😲。結構すごい状態です💧。興味ある方は、『歯肉増殖症 画像』などで検索してみてください。きっと驚か

れると思います。

さて、対応策です😊。

〇お口の中を清潔にしておく!

いずれのお薬においても、やっぱりこれが基本となります。基本って大事ですよね。歯磨き万能です。

 

〇お薬の減量や種類の変更をお願いします!

お薬を出されている主治医の先生と相談します。病気の状態によっては難しい場合もあります😞。勝手にやめないでね💧。

まずはお口の中を清潔に、歯ぐきの治療をしっかり行っていきます。それでも改善が乏しければ、お薬の減量、変更を考えるといった順

番です。若干時間はかかりますが、症状はほぼ落ち着いていきます😊。しかし時には歯肉切除など手

術が必要なケースもあります🥶。

しかし、大事なのはこういったお薬を飲み始めた時から、お口の中にも気を配る事😲、症状を出さないように、でても最小限に抑える

ことです。これらのお薬を飲む予定がある方、すでに飲んでいて気になる方、ご気軽にご相談ください。

 

さて、いかがだったでしょうか。2回にわたって特に教えていただきたいお薬について書かせていただきました。今回挙げさせていただ

いたお薬は、非常に効果が高いもの多く、よく使われているものばかりです。1度お薬を確認してみてください。ひょっとしたら混じって

いるかもしれませんよ。その時は是非教えていただけると助かります。よろしくお願いいたします🙇。

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