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歯を長持ちさせるには 一覧

出たばかりの歯は弱いのです😢

お子さんの歯が出てくるの楽しみですよね😊。こどもの歯は生後6ヶ月ぐらいから出てきます。おとなの歯は6才頃から出てきたり、生え変わったりしてきます。見ていて嬉しくなりますよね✌(‘ω’✌ )。

 でも注意していただきたいことが1つあります🥶。それは、出たばかりの歯は弱いということです。弱いというのはどういったことかというと、軟らかいということです😲。もちろんプヨプヨするほど軟らかくはないのですが、削るとさくさく削れてしまいます。大人の方の歯とは明らかに硬さが違います。当然、虫歯になりやすいのです。

 でも、どうして大人の歯になると硬く強くなるのでしょうか❓。今回は歯が硬く強くなる過程を少しみてみましょう。
 実は、歯は2段階を経て硬く強くなります。第1段階は歯がお口の中に出てくる前です。歯は顎の中で少しずつ作られていきます。こどもの歯なんかは、お子さんがお母さんのお腹の中にいる頃から作られ始めるんですよ😲。最初は歯胚といって軟らかい状態から始まります。歯を作る細胞が現れ、歯の形を作っていきます。そこに血液中のカルシウムが付くことで硬く強くなっていきます🥛。そしてお口の中に出てきます。

 お口の中に出てくると第2段階開始です。今度は唾液中のカルシウムが付くことで硬く強くなっていきます🥛。そして、このときに歯を強化してくれるフッ素も一緒に付きやすいです。そのため、歯が出てきてばかりのときにフッ素を応用するのは大変効果的です😊。歯がしっかり硬く強くなるのに、大体歯が出てきて3年ほどかかります。実際、歯が出てきて3年以内に虫歯になる確率は大変高いです💧。

 見ただけでは歯が変わっているかどうかは正直わかりません💦。流したてのコンクリートを考えてみてください。遠くから見ても固まっているかどうかはわかりませんよね。でも、間違って踏めば足の型が付いてしまいます。でも、固まってしまえば大丈夫、足の型は付かなくなります。歯も同様なのです。出たばかりの歯は一見硬く見えますが、流したてのコンクリートなのです😢。

 そして、この影響を1番受けやすい歯があります🙅。それが12才臼歯、前から7番目の歯で、大体12才頃に出てくるのでこの名がついています。これ以前に出てくる歯は、乳幼児期や小学生の頃となります。比較的保護者の方の管理下に置かれていることが多く、歯医者さんにも定期的に来てくれるためあまり悪くなりません。ところがこの12才臼歯は中学生になる頃に出てきます。保護者の管理下から外れる頃であり、歯磨きが不十分になりがちです。塾や部活・友人関係なども大きく変化します。食生活や間食などの日常習慣も大体歯に悪い方に変わりますし、歯医者さんに来る頻度も下がりがちな時期なのです💦。そして反抗期でもあります。言うことなんか聞きゃしない(# ゚Д゚)。他の歯は大丈夫なのに、この12才臼歯だけすごく悪くなっていることも珍しくありません😅。

 歯は出てきたばかりは弱い。このことを知っていただければ助かります。知っているだけでも、だいぶ変わってくると思います。そして、注意が必要なのは歯が出てきて3年。3年すると歯はずいぶん硬く強くなっていきます。それまでしっかり悪くならないようにしましょう。

甘酒は身体にいい❓

甘酒について聞かれることがありました🍶。甘酒が健康にいいのかどうか、お口の中が悪くならないかについてです。まったく甘酒を飲まない方にとっては、そんな質問されるの❓って思いますよね。私も何か行事で出されでもしないかぎり、まず飲むことはないですね。毎年、初詣で加藤神社に行くと入口のところで売られているのでそれを飲むぐらいでしょうか。

初詣のルーティンワークとなっています💖。でも、実は結構愛飲家はいるようですΣ(・ω・ノ)ノ!。
 というのも、甘酒は『飲む点滴』と呼ばれており体に良いイメージがあるからです😲。たびたびテレビや雑誌でも取り上げられていますね。古くは奈良時代から日本人に飲まれてきた嗜好飲料です。原料の違いによって、⓵酒粕に砂糖などの甘味料を入れて製造するものと、⓶米麹と米を原料としデンプンを糖化することで甘味を得るものと2種類あります。酒とついていますがいずれもソフトドリンク(清涼飲料水。)に分類されています。しかし、⓵の工程で作られた甘酒には微量のアルコールを含むことがあります🍺。
 甘酒のエネルギーは100mlあたり約81キロカロリーです。同量のコーラが45キロカロリー、牛乳が65キロカロリーなので、飲料としてはかなり高カロリーとなっています😲。さらに、ビタミンB類やナイアシン、葉酸なども豊富に含まれています。これが、食糧難の時代の日本において、『飲む点滴』と呼ばれた所以の1つなのでしょう。

 それでは健康にいいかをみていきましょう。甘酒には麹菌がたくさん含まれています。コレステロールや血圧が高めの方に効果的であったという報告がありますね。うん、話題になった紅麹ですね、、、、、🥶。

 甘酒のエネルギーのほとんどは糖分で占められています。その量は清涼飲料水より多いぐらいです。そのため常用するものではありません。糖尿病へ一直線ですね、、、、、🥶。基本的に甘酒そのものを飲んで、健康に効果があったという報告は無いようです。
 また、糖分が多いということは虫歯にも注意が必要です。糖分の摂取回数と虫歯には強い相関関係があります。この点からも常飲するものではありません😞。

 間食の目安が1日あたり200キロカロリーと言われていますので、他の完食を食べないのであれば、甘酒を1日200mlぐらいならいいのかなといった感じでしょうか👍。ただし、御高齢の方や食の細い方など、少ない量でエネルギーを確保したい方には適した飲み物です。この場合、たんぱく質も一緒に取りたいですから、きな粉なんかを混ぜるとより良いでしょう。いずれにしても、『飲む点滴』といわれるほどの効果は期待しない方がよさそうですね。

ちょっと黒くても経過観察!

さて今回は治療するかしないか問題です。ひかる歯科ちえこども歯科を受診される方の訴えで多いものに、「歯が少し黒くなっているのでみてほしい。」、というのがあります。結構多いです😅。診てみると歯の溝が少し黒くなっているだけで、穴にはなっていないことがほとんどです。レントゲンでも穴になっている感じはありません。この場合どういった処置を行えばいいでしょうか❓。

正解は放置です。まあ、放置は言い過ぎで定期的に予防処置や観察を行い、状態が変わらなければ何もする必要はありません。学校歯科健診ではCO(Caries Observation)と呼ばれる状態です。もちろん少しずつ虫歯が進んで治療になってしまうこともあるのですが、多くの場合そのままで大丈夫なことがほとんどですね😊。

少し黒くなっていても治療しない方がいい理由もきちんとあります。1つずつみていきましょう。

🌟健康な歯を削らずに済みます。🌟

歯の治療となると白い詰め物や銀歯になります😞。こういったものを入れるためには、ある程度の幅や厚みが必要ですよね。少し黒くなっている程度で治療を行うと、健康な歯を削らないとその幅や厚みが確保できないのです💦。つまりもう少し虫歯が進んでから治療しても、削る量が変わらないのです。結果が同じであるなら、できるだけ遅く治療した方が歯を長持ちさせることに繋がります👍。

🌟トラブルが少なく歯が長持ちします。🌟

他院にて少し黒くなっていた歯を削って治療されたのが嫌で、治療途中でひかる歯科ちえこども歯科に来られる方がいらっしゃいます💧。そういった方は治療された歯と治療しなかった歯を比較しながら経過をみることができます。そうするとトラブルが多いのは治療した歯なのです😲。治療した歯は詰め物や銀歯が外れたり、詰め物や削って薄くなった歯が欠けたりしてきます。そしてだんだんと治療範囲が大きくなっていきます。治療範囲が大きくなればなるほど、歯は減っていますからトラブルがでる可能性も増えます。一方、治療していない歯は運がよければそのままですし(運❓)、虫歯になったとしても治療の開始を大幅に遅くできます。結果として歯を長持ちさせられます👍。

いかがだったでしょうか。基本的に虫歯は早く治療すればするほど虫歯のリスクは上がることがわかっています💦。詰め物や銀歯が多いほど虫歯のリスクが上がることも、研究で明らかになっています💦。虫歯の管理の基本は健康な歯質をできるだけ残すことなのです😊。

ただ、この方法を行うには条件もあります。定期的にみせていただくことが必要不可欠です。状態が変わっていないことを確認しないといけません。治療が必要になった場合、最低限の侵襲で治療を行うためにも必要です。大変かもしれませんが、それが歯を長持ちさせることに繋がります。

お口の中をみせていただくと、これは本当に治療する必要があったのか疑問に思う歯をみることはいまだに多いです😞。実は治療をしないという選択は、勇気がいります。本当に何もしないでいいのかと疑われることもあります😞。お金にもなりません。基本的に医療は処置や検査をすればするほど、儲かるからです💰。治療するかどうかは歯医者さんによってだいぶ判断が変わります。不安に思われたら一度ご相談くださいね。

スポーツ用のマウスピースについて😊

今回はスポーツ用のマウスピースについてです。

当院でも作成していますが、このスポーツ用のマウスピースの需要は年々高まっているように感じます。

スポーツ用のマウスピースには大きく2つの役割があります😊。1つはしっかり咬み締めることで力を目一杯出せるようにすること、そしてもう1つが外傷の予防です。特にスポーツ時の外傷は近年増加傾向にあるので有効です。ラグビーなどでは試合をする際に、スポーツ用のマウスピースの着用を義務付けています。最近は練習でもつけないと参加できないようです👍。

さてこのスポーツ用のマウスピースですが、既製のものとカスタムメイドのものがあります。それぞれ特徴があるのでみてみましょう。

🌟既製のスポーツ用マウスピース。🌟

一番のいいところは安くて気軽に買うことができることです。スポーツ用品店やネットでも買うことができます🎶。結構売れているようです。ただし、細かい所の調整ができないため、適合が悪いことが多いです。すぐはずれてしまったり、発音や呼吸がしにくくなったりと競技にも影響がでます😞。実際そういった研究報告もあります。また、そういったことから、買ったけれどもあまり使用していないことも多いことがわかっています😢。

🌟カスタムメイドのスポーツ用マウスピース。🌟

歯医者さんで型をとって作るため適合もよく、細かい所まで調整がききます。個人個人に合わせて、また、競技するスポーツに合わせての調整が可能で、協議のパフォーマンスを阻害せず快適に使用ができます👍。デメリット?は歯医者さんへ行かないといけないところですね。型を採って作製するためできるまでで2回、調整を含めるともう1回は最低でも必要となります。また、費用も既製のものと比べると高くなってしまいます💦。

スポーツ用のマウスピースはきちんとあっていないと、効果がはっきできません。基本的にはカスタムメイドのものがお薦めですね😊。ただ1度作って終わりというわけではありません。使っていると劣化してきますし、壊れることもあります。その場合は買い替え、もしくは作り替えが必要です。次はその基準をみていきます。

◎唇の力だけではずれるようになったら新しくしましょう。

すぐ外れるようでは、役目が果たせません😢。

◎穴が開いてきたら新しくしましょう。

しっかり使っていると咬む所に穴があいてくるんですよ💧。

◎成長に合わせて新しくしましょう。

お子さんの場合、成長とともに顎が成長していきます。また歯並びも変わっていきます。それに合わせて作り替えていく必要があります😊。

◎変形してしまったら新しくしましょう。

自然に変形することはあまりないのですが、熱に弱い材質でできているので、熱湯で消毒する、ポケットにいれたまま乾燥機にかけるなどの行為で変形します。他にも夏に、車の中にずっと入れていて変形したこともありました。熱には注意です🙅。

しっかり使っていると大体1年に1回ほど作り替えになるイメージですね。

面倒かもしれませんが、しっかりと力を出せるように、また、お口の中を守るた

めに必要です。是非しっかりとしたカスタムメイドのスポーツ用マウスピース

を使ってくださいね。

下の子ほどよく虫歯になるんです😢

さて、今回は皆さんが陥りやすい問題についてです。それは、『下の子ほど虫歯ができやすい。』、です。まさにあるあるです。うちもそうだって思った方は手を挙げて(^O^)/は~い。

原因ははっきりしています。いわなくてもわかると思うのですが1つ1つみていきましょう。

🌟下の子ほど歯磨きが手抜き。🌟

下の子ほど歯磨きが手抜きになっていませんか❓。1人目のお子さんと同じようにできていますか❓。いわないでいいです。絶対できていませんから。そもそも歯磨きに限らずですからね😊。どこかで甘くなっていますよ。まあ、頑張り過ぎても疲れます。

🌟食事や間食が不規則になりやすい。🌟

食事や間食も1人目のお子さんより下の子の方が不規則になりやすいです💦。1人目のときはその子中心で良かったんです。でもお子さんが増えるとそうはいきません。お子さんの必要摂取カロリーは身体の大きさに比べると多くなっており、3度の食事だけでは胃が小さいため確保できません。そのため間食が大事になるのですが、これも年齢によって変わってきますし、個人差も大きいです。兄弟姉妹間でも同じというわけにはいきません😲。すべてに合わせるのは不可能です。必然的にどこかで甘いところができてきます。

ちなみに、「間食時間。」と「間食の回数。」は虫歯の発生と密な関係があることがわかっていますよ🥶。また、今回のテーマとははずれますが、もう1つ強い関係があるのが、「買い食い。」となっています。逆に、「間食が1日1回以下。」と「間食時間に規則性がある。」などは、虫歯の減少に働くことがわかっているんですよ👍。

🌟悪いことを覚えるのが早い。🌟

1人目のお子さんが砂糖の量が多い、おいしいお菓子を食べるようになったのはいつでしょうか❓。甘いジュースを飲むようになったのはいつでしょう❓。下のお子さんはそのときそれらを一緒に食べたり飲んだりしていませんか。だって、下の子だけあげないのはかわいそうです😢。仕方ない、仕方ない🙅。

まあ、こんな感じですね😊。どうしてもお子さんの数が増えるほどどこか甘いところがでてきます。これはお口の中に限らずですよね。だって、どう考えても大変です。

もちろん、2人目以降のお子さんでもなんの問題がないこともあります。頑張ってらっしゃるなと本当に思います🎉。逆に1人目で虫歯が多い場合は、2人目・3人目も虫歯が多い傾向があります。これもどうにかしたい😢。

子育ては楽しいことも多いですが、やっぱり大変です😊。いつもいつも完璧を求めても疲れてしまいます。少し手を抜きつつも、うまくやっていければと思います。大変ですができるだけ、でもぼちぼちやっていきましょう。

咬む力が強い方の特徴!

皆さんは咬む力を意識したことはありますか❓。咬む力というのは結構強いです。少なくとも自分の体重以上がかかっていることがわかっています😲。それが一生続くのですから、歯も大変なんです。

咬む力が強い方は弱い方より注意が必要です。歯は消耗品です。車でいえばタイヤにあたります🚙。使えば使うほど、負担が重ければ重いほど消耗していきます。それは歯も同じで、同じ歯ならば、咬む力が強い方の方が早く消耗してしまいます💦。これがあなどれない💧。歯を失う原因は虫歯と歯周病で多くを占めますが、咬む力で歯が割れることで失うことも珍しくありません。虫歯や歯周病が原因でも、最後は虫歯で薄くなった歯が割れることで、また、歯周病で歯を支える骨が無くなり、咬む力を支えられず痛みがでて抜くことが多いです。そう考えると最終的な歯を抜く原因として、咬む力はかなりの割合を占めます😢。

注意が必要な咬む力ですが、咬む力が強い方はお口の中やその周りに特徴があります。また、特有の症状がでることも多いですね。今回はそういった特徴や症状をみてみましょう👍。

★歯にでる特徴や症状。

・歯の摩耗、咬耗、すり減り。

歯が全体的に短くなる。

前歯の先が鋭くなる。

糸切り歯の先が丸くなる。

奥歯の溝が無くなる、平らになってくる。

奥歯に謎のくぼみができる。

・歯の破折。

小さく欠けることもあれば、歯の根っこまで完全に割れるなど様々💦。

・歯と歯ぐきの境目にくぼみができる(くさび状欠損と呼んでいます)。

・知覚過敏。

しつこい知覚過敏が多いです😢。

・詰め物や銀歯など、人工物がはずれやすい。

★歯ぐきにでる特徴。

・歯ぐきが下がる💦。

★骨にでる特徴。

・歯の周りの骨が無くなる。

歯の周りの骨が無くなり、歯に揺れがでてきます。咬む力を逃がすための身体の適応反応ともいえます。

・顎の骨が厚くなる。

咬む力を支えるために骨が厚くなります。下の顎の舌側や上顎の口蓋と呼ばれる部分が膨らんできます。特にみやすいのは下顎の舌側です。膨らんでいませんか❓。

★顔貌にでる特徴。

・顔貌が四角形。

スクエアタイプと呼ばれます。お口を動かす筋肉などが発達しているためです。逆に咬む力が弱い方は下顔面が細く、長顔の傾向があります(こちらはテーパリングタイプと呼ばれます。)。

★顎の関節にでる症状。

・顎関節症。

顎の関節(耳の少し前あたり。)にも負担がかかりやすく、いわゆる顎関節症になりやすいです。症状は顎関節の変な音、痛み、そしてお口が開きにくいなどです。

★味覚への影響。

・鉱味や酸味がします。何故❓。

★お口や中や周りの痛み、頭痛。

・お口の周りの筋肉などに痛みがでてきます。これが結構強く、痛み止めを服

用しないといけないほどです😲。

いかがでしょう。様々な特徴や症状があるんです。一度お口の中や顔貌をみてみてください。もしくはなにかあてはまる症状があったりしませんか❓。特に痛みで悩んでいる方は多いです。虫歯や歯周病がないのに歯がしみるのが続いていたり、定期的に原因不明な強い痛み出ている方は咬む力の影響が出ている可能性が高いです🥶。マウスピースなど対応法もありますので、不安があればご相談ください。

予防歯科とは❓

皆さんは予防歯科って聞いたことありますか❓。テレビの宣伝なんかでも耳にしたことある方もいるのではないでしょうか。「予防歯科をはじめましょう♪。」みたいな感じですね。では何を予防しているのでしょう。まあ、すぐに思いつくのは虫歯や歯周病ですね。歯医者さんの治療のほとんどをこの2つを原因とする病気が占めています。みなさんから見ても歯医者さんに治療に行くといった場合、原因はこの2つがほとんどでしょう。当然と言えば当然です💦。

しかし、この予防歯科、学問としてはよくわからない位置づけとなっています❓。大学の歯学部はたくさんの講座に分かれています。虫歯を専門とする講座、歯周病を専門とする講座、歯を作る(入れ歯なんかも含む。)講座、矯正を専門とする講座、お子さんの治療を専門とする講座、お口の手術などを専門とする講座(口腔外科。)などもっとあります。大学によって様々です。その中に予防を専門とする講座があったりします。それが、予防歯科学講座です。

今は変わっているのかもしれませんが、当時の予防歯科は何をしているのかがよくわかりませんでした😞。虫歯や歯周病の定期健診を請け負っているような診療科となっていましたが、講義や実習の内容とも、他の講座とほぼ被っているのです💦。当たり前と言えば当たり前です。虫歯や歯周病を専門とする講座もあるのですから。

当時はちょっとやってみようみたいな感じだったんでしょう🎉。予防歯科という概念はアメリカで発祥、ヨーロッパ(特に北欧。)にて熟成され、日本にもたらされています。それを大学で立ち上げるのが1つの流行りという感じでしょうか。

実際、あまり意味のないものとなっていました。何というか日本の行政、縦割りの悪さが出ている感じです。本来予防歯科はそういうものでは無いのです😢。

イメージとして歯医者さんの世界を1つの町とします。そこにたくさんの家が建っています🏠。その家を歯医者さんが行う様々な治療や処置としてください。予防歯科もその家の1つと思ってもらえればいいと思います。これが、大学での考え方でした( ノД`)シクシク…。でも、本来目指すべき姿は、土壌・地面が予防歯科であり、その上に様々な治療や処置となる家が建っていないといけないのです。予防というものはすべての治療や処置の土台にならないといけない👍。そうしないと、治療や処置を繰り返すだけになってしまいます、さらに言えば、予防歯科という土壌・地面をしっかりすることで建っている家を減らす、小さくすることが目標です。目指すは更地、それがお口の健康はもちろん全身的な健康へと繋がります😊。わかりにくですよね😢。

テレビなどで流れる予防歯科という言葉を聞くと、虫歯や歯周病などを予防するというイメージが強いです。お口に中の2大疾患ですから、仕方が無い所もありますが、歯並びや咬み合わせ、お口の機能、その他のお口の中の病気すべてにおいて考えなくてはなりません。最終的にお口の健康を維持し、全身的な健康への寄与、幸せな人生を送れるようにサポートするのが予防歯科なのです。少なくとも私はそういった認識です😊。

ちなみに予防歯科というフレーズは歯医者さんに通いやすくする、歯ブラシや歯磨き粉の販売にも一役買っているようです。要するに世間でいわれる予防歯科には商業的な意味もあります。世間受けもいいのでしょう。まあ、いろいろあるんですよ。

侵襲性歯周炎というのがあります!

今回は少し珍しい歯周炎についてです。それは侵襲性歯周炎というものです。名前からちょっとすごそうですよね🥶。一般的な歯周炎は慢性歯周炎といわれており、主原因は歯垢(プラーク。)、進行速度は比較的ゆっくりで高齢になるほどかかりやすいイメージではないでしょうか。

しかしこの侵襲性歯周炎はちょっと違います。10代や20代など若い時期に発症することがほとんどで、急速に進行します💦。プラークの蓄積量と疾患重症度が無関係であることが多く、歯ぐきの赤みや腫れ、歯ぐきからの出血などの炎症所見も少なく見た目はそんなに悪くありません。遺伝的な要素があるようで、特定の家族内や家系内に多いことがあります💧。どういうわけか前歯と奥から2番目(親知らずは除いて。)の第1大臼歯で特に進行しやすい特徴があります。発症率は0.05%~0.1%と低いのですが、レントゲンを撮ると「若いのにどうしてこんなに悪いの❓。」ってびっくりするぐらいです。

日本人での発症率は低いのですが、海外では結構高く、人種によりますが5%や10%だったりします。正直こんな歯周病が10%の確率で起こると思うと恐怖しかありません🥶。そのため海外のほうがこの侵襲性歯周病の研究が進んでいます。ある特定の細菌(アクチノバチラス・アクチノミセテムコミタンス、略してAa菌。)が強く関わっているといわれており、特にその細菌の中でも明らかに侵襲性歯周炎への影響が強いタイプが発見されています🦠。

しかし、Aa菌自体は日本人からも検出されるのですが、侵襲性歯周炎への影響が明らかに強いタイプは日本人では検出されません。そのため日本人では侵襲性歯周炎の発症率が低いと考えられています👍。

日本人での侵襲性歯周炎の発症は細菌学的な要素よりも、宿主の要素の方が大きいといわれています。新たに注目を浴びている細菌もいますが、宿主の代謝や免疫に関わる遺伝子による要因の方が強そうです。現在も国内外で活発に研究が行われていますが、まだ明確な結論は得られていないのが現状です😞。

遺伝的な要因があるということであれば注意はできます、家庭内や家系内で歯を早期に失っている方がいないかを調べてみてください。もしそういった方がいれば早めに歯医者さんを受診し、早期発見・早期治療を心がけます。もちろん定期検診は必須です。間隔は短めが無難ですね。遺伝的な要素があるといっても、細菌がいなければ侵襲性歯周病も進みません。通常の歯周炎より注意は必要ですが、十分に歯と歯ぐきを守っていくことはできますよ。

歯周病菌は子供に感染するの❓

虫歯や歯周病が感染症であることがだいぶ知られてきました🦠。特に虫歯に関しては、歯が出始めた頃から感染が始まることを知っている方が多くなってきたと思います。ひかる歯科ちえこども歯科にも、歯がでてきたばかりのお子さんがたくさん来られていますよ😊。虫歯の感染を防止するためにはどうすればいいかの質問も多いです。

虫歯菌の感染についても少し説明しましょうか。虫歯菌が1番感染しやすいのは、2才頃(概ね1才半から2才半。)です。この時期は『感染の窓』とも呼ばれており、本当に虫歯菌の感染が起きやすい、時期となっています。そしてもう1つ、虫歯の感染に関しては2才を境に大きな違いがでるものがあります。

それは将来の虫歯へのなりやすさです。その研究結果をみてみましょう。スウェーデン、イエテボリ大学の研究です🌟。

2才前に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 5.0

2才後に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 0.3

おわかりでしょうか。2才を境に16倍近い差がでています。将来虫歯にならないようにするには、虫歯菌への感染をできるだけ遅くすることが大事です。少なくとも2才以降にすることが大事となります😊。ここまでくわしくは認知されていないとは思うのですが、小さい頃が虫歯菌の感染防止に大事であることはずいぶん浸透してきていると思います。

では歯周病菌の感染はどうなっているのでしょうか❓。こちらはあまり知られていないように思いますね。実は、虫歯菌の感染に比べるとちょっとはっきりしない所もあるんですよね、、、、、😞。

実は歯周病菌の感染も小学校入学前から始まっていることがわかっています💦。しかし、この頃の歯周病菌の感染は病原性の低いもののみとなっています。感染源は家族の唾液などからですね。そして、小学校高学年ぐらいまでに、中等度の病原性をもつ歯周病菌が棲みつき始めます💦。これも感染源は家族の唾液などからといわれています。

最後に病原性の1番強い歯周病菌の感染です。このばい菌はPorphyromonas Gingivalisと呼ばれています。最も有名な歯周病菌といってもいいでしょう🦠。このばい菌が感染するのは、概ね18才以降といわれています。感染源は家族の唾液による感染よりも、恋人や配偶者の唾液による感染がほとんどとされていますね。注意していただきたいのは18頃ではなく、18才以降となっているところです。つまり、18才以降ずっと注意が必要なのです😲。

虫歯菌の感染は『感染の窓』とも呼ばれる2才頃を乗り切るとずいぶん楽になります。しかし、歯周病菌の感染予防は、子供の頃だけでなく、ほぼ人生を通じて注意が必要となります。ここが大きな違いとなります💧。

 

ちなみに、ペットからも感染することがわかっています。犬や猫にはヒトと同じ歯周病菌もいるのですが、独自の歯周病菌もいます🐶🐈。これらも、ヒトに感染することがわかっています。ちょっと注意ですよ😢。

虫歯菌とは❓

虫歯がばい菌による感染症であることがずいぶん浸透しましたね。みなさんが知っている虫歯菌としてはミュータンス菌(ストレプトコッカス・ミュータンス、Streptococcus Mutans。)でしょうか🦠。宣伝などでもでてくるので聞いたことある方は多いかと思います。そして、もう1つ、代表的な虫歯菌として、乳酸桿菌(ラクトバチルス、Lactobacillus。)がいます🦠。こちらは少し、マニアックですかね。詳しい説明は今回省きますが、ミュータンス菌は虫歯の発生に、乳酸桿菌は虫歯の進行に強く関与します😢。

虫歯の発生が無ければ、虫歯の進行はありえません。そのため、虫歯菌に対する研究や虫歯対策のほとんどはミュータンス菌をターゲットにしたものとなっています。実際影響が大きいので当然です💧。歯を溶かす酸を産生するのはもちろん、自分たちを守るバリアを張ったりして結構手強いんですよ。

しかし、最近の研究で、いままで虫歯菌として認知されていなかった普通のばい菌も虫歯に関与することがわかってきています🦠。虫歯菌の条件として、歯を溶かす酸を産生できることが1番に挙げられるのですが、実はお口の中の汚れ(プラーク。)に含まれる多くのばい菌は、糖を代謝して酸を産生できるのですΣ(・ω・ノ)ノ!。また、歯が溶けるにはpH5.5以下になる必要があるのですが、この条件もクリアーしていることがわかっています。つまり、普通にお口の中に存在するばい菌であっても、虫歯の原因になる、油断できないということです😢。

また、ミュータンス菌をもたないヒトでも虫歯ができることもわかっています💧。スウェーデンでの研究報告になりますが、虫歯があるヒトのお口の汚れ(プラーク。)や唾液を採取し、どんなばい菌が検出されるか調べました。結果、お口の中の汚れでは39%、唾液の中では11%の方で、ミュータンス菌が検出されませんでした。このことから、ミュータンス菌以外のばい菌も虫歯の発生に関わっていることを指摘していますΣ(・ω・ノ)ノ!。ただ、ミュータンス菌の検出は虫歯を有するヒトの方で多かったことから、虫歯の発生にミュータンス菌が強く関わることも同時に指摘していますね。さらに、虫歯が無いカリエスフリーなヒトでも、ミュータンス菌が検出されたりもしています、、、、、。

結構、複雑というか厄介ですね。ばい菌の世界は一筋縄でいかないようです。虫歯の発生には歯や唾液の状態や食生活もかかわりますし、もっと複雑なのでしょう。ただ、ばい菌から考える虫歯予防では、虫歯菌として特別なばい菌だけをみるのではなく、すべてのばい菌をターゲットにした方がよさそうですね。それにはやっぱり歯磨きが1番か👍。がんばりましょうね。

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