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歯周病菌は子供に感染するの❓

虫歯や歯周病が感染症であることがだいぶ知られてきました🦠。特に虫歯に関しては、歯が出始めた頃から感染が始まることを知っている方が多くなってきたと思います。ひかる歯科ちえこども歯科にも、歯がでてきたばかりのお子さんがたくさん来られていますよ😊。虫歯の感染を防止するためにはどうすればいいかの質問も多いです。

虫歯菌の感染についても少し説明しましょうか。虫歯菌が1番感染しやすいのは、2才頃(概ね1才半から2才半。)です。この時期は『感染の窓』とも呼ばれており、本当に虫歯菌の感染が起きやすい、時期となっています。そしてもう1つ、虫歯の感染に関しては2才を境に大きな違いがでるものがあります。

それは将来の虫歯へのなりやすさです。その研究結果をみてみましょう。スウェーデン、イエテボリ大学の研究です🌟。

2才前に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 5.0

2才後に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 0.3

おわかりでしょうか。2才を境に16倍近い差がでています。将来虫歯にならないようにするには、虫歯菌への感染をできるだけ遅くすることが大事です。少なくとも2才以降にすることが大事となります😊。ここまでくわしくは認知されていないとは思うのですが、小さい頃が虫歯菌の感染防止に大事であることはずいぶん浸透してきていると思います。

では歯周病菌の感染はどうなっているのでしょうか❓。こちらはあまり知られていないように思いますね。実は、虫歯菌の感染に比べるとちょっとはっきりしない所もあるんですよね、、、、、😞。

実は歯周病菌の感染も小学校入学前から始まっていることがわかっています💦。しかし、この頃の歯周病菌の感染は病原性の低いもののみとなっています。感染源は家族の唾液などからですね。そして、小学校高学年ぐらいまでに、中等度の病原性をもつ歯周病菌が棲みつき始めます💦。これも感染源は家族の唾液などからといわれています。

最後に病原性の1番強い歯周病菌の感染です。このばい菌はPorphyromonas Gingivalisと呼ばれています。最も有名な歯周病菌といってもいいでしょう🦠。このばい菌が感染するのは、概ね18才以降といわれています。感染源は家族の唾液による感染よりも、恋人や配偶者の唾液による感染がほとんどとされていますね。注意していただきたいのは18頃ではなく、18才以降となっているところです。つまり、18才以降ずっと注意が必要なのです😲。

虫歯菌の感染は『感染の窓』とも呼ばれる2才頃を乗り切るとずいぶん楽になります。しかし、歯周病菌の感染予防は、子供の頃だけでなく、ほぼ人生を通じて注意が必要となります。ここが大きな違いとなります💧。

 

ちなみに、ペットからも感染することがわかっています。犬や猫にはヒトと同じ歯周病菌もいるのですが、独自の歯周病菌もいます🐶🐈。これらも、ヒトに感染することがわかっています。ちょっと注意ですよ😢。