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歯科の豆知識 Q&A 一覧

こどもの歯並びをゆがませる態癖とは?

皆さん、態癖という言葉をご存じでしょうか?あまり聞き慣れない言葉かもしれません。態癖の定義は、、、

『日常の生活習慣の中で、無意識で行う様々な習癖がある。このささいな習癖が長期に及ぶことにより、歯牙を移動し、顎顔面系さらには全身に大きな影響を及ぼす。この顎口腔系に悪影響を及ぼす習癖を態癖と名付けた。』

となっています。

わかりやすくいうと、口腔をはじめ全身に影響を与える「よくない生活習慣」のことです😞。例を挙げると

  • 通学時のショルダーバッグ💧。

中学生や高校生になると、ランドセルからショルダーバッグにかわりますよね。教科も増え、たくさんの教材や部活の道具などを重そうに抱えている光景をよく目にします。このバッグをいつも同じ側の肩にかけていると、体のゆがみが生じてきます(ショルダー癖。)。登校時は右肩、下校時は左肩というように、左右均等にかけるようアドバイスしてあげてください😊。

  • 部活動での姿勢💧。

部活動でもゆがみを生じることがあります。吹奏楽は口元を押さえた

り、力が入りやすいため、下顎が後ろに下がったり、楽器のあたる前歯部周辺に影響がでたりします(楽器癖。)。バイオリンなども顎で固定するため、その方向に抑えられてくいしばったりすることで、体のバランスもゆがんでいきます。

美術や手芸もずっと下を向いての作業が多いため、下顎が後に下がりやすく、くいしばりしやすい状態になります。長時間の作業は避け、休み休み行うよう指導しましょう😊。

  • 歯医者さんの姿勢💧。

歯医者さんも姿勢が悪くなりがちです。下を向いての作業が多く、せまいお口の中をみるために体を傾けていることも多いです。常に気も張っていますしね。実際、腰痛を持っている歯医者さんは多いんですよ😞。私も注意はしています、、、、、

いくつか態癖の例を挙げさせてもらいました。こういった態癖は1日1時間程度の間歇的な力(一定の間隔を置いて、起こったり止んだりすること力。)でも骨や歯に影響を出すと言われています。人間は生まれた時は、ほとんどの人が左右対称です。それに態癖というささいな力が加わることで、お口や顔面、体が少しずつ非対象になっていきます😅。

前置きが長くなりましたが、今回は特にこどもの歯並びをゆがませる代表的な態癖をご紹介します。1つは睡眠癖、これにはうつぶせ寝や横向き寝があります。寝ている間にずっとしているのでタチが悪いです。2つ目は頬杖です。これも無意識にしていることが多いですよね。ちなみにこれはこどもだけでなく、大人にも共通します。1つ1つみていきましょう😊。

☆睡眠癖(うつぶせ寝)😅

うつぶせ寝をしていると、枕のあたっている歯が直線状に数歯まとめて押し込まれます。1歯だけでなく、複数の歯がフラットに内側に入り込んでいる場合は、このうつぶせ寝を疑います💦。

顔貌にも変化が生じます。目の高さが異なったり、口角も非対称、顎のラインが細く、くいしばっているようにみえたりします。姿勢も悪くなっていることが多く、首が前傾していたり、まっすぐ立っていても前からみて首や肩がゆがんでいます💦。

うつぶせ寝の改善方法のですが、寝る前に上を向いて寝ることを意識することはもちろんです。寝ている間は自分で制御できないので難しくなります。どうしてもやめられない場合、しばらく寝袋を使用してもらうとやめられることが多いです。手が寝袋の中にあるので、うつぶせ寝が自然と防止されます。うつぶせ寝が解消できると、上記の症状は自然と解消することがほとんどです😊。

☆睡眠癖(横向き寝)😅

横向き寝をしていると、枕のあたっている歯列がベロ側に入り込みます。顔と枕の間に手や腕を挟む横向き寝の場合、挟まれた手や腕の形を写し出すように歯の列がベロ側に倒れていきます。特有のサインとしては力のかかる1本の歯の軸がベロ側に傾斜しています💦。

顔貌としてはうつぶせ寝と同じく、目の高さが異なったり、口角も非対称、顎のラインが細く、くいしばっているようにみえたりします。姿勢も、首が前傾していたり、まっすぐ立っていても前からみて首や肩がゆがんでいまことがあります💦。

横向き寝の改善方法ですが、まず寝る前に上を向いて寝ることを意識するようにしましょう。しかし人間は寝ている間に必ず寝返りを打ちます。これは防ぎようがなかなかありません。実はこの横向き寝の場合、歯の列に力がかからなければ問題ありません。寝返りを打ってもお口の周りに力がかからないようにするため、Tの字型の枕が売られています。バスタオルなどを巻いてみたり、工夫してみてください😊。横向き寝がよくなると、上記の症状も解消することがほとんどです。

☆頬杖😅

一口に頬杖といってもいろいろなパターンがあります。右手、もしくは左手でしている場合や両手でしている場合、座った時に膝で頬杖をしている場合もあります。体育座りの時にしているケースもありますね。女の子が両手で頬杖しているとかわいくみえますが注意が必要です💦。

お口の中の特徴としては、力がかかっている部位の歯がベロ側に入り込みます。歯の列がせまくなりやすいですね。特に両側に力がかかっており、口唇の力が弱いと前歯が前にでてくることもあります。以前は前歯がきれいに並んでいたのに、最近でてきたように感じられるなら、左右から力がかかるような態癖がないかを疑います😞。

顔面もねじれてきたり、口角も非対称、顎のラインが細く、くいしばっているようにみえたりします。体も傾いてきたりします。

頬杖の対策ですが、まずは自分で意識してしないようにすることです。睡眠癖と違い自分でどうにかできることが多いです。どうしてもやめられない場合は、必要な時以外は机の上に手を乗せないようにしましょう。無意識に頬杖をしてしまうのですから、そもそも手を顔の近くに置かないようにしましょう。また、膝による頬杖もありますので注意が必要です(# ゚Д゚)。頬杖が無くなれば、それに伴う症状も解消されることがほとんどです😊。

以上、今回挙げた3つの態癖は無意識に行っていることが多く、影響も大きいため注意が必要です。こういった態癖が続くと、お口の中だけでなく顔貌や全身も力の影響をうけてゆがんでいきます。そのままにしておくと、ゆがみがさらにゆがみを生む負のスパイラルに入ってしまいます。最近では、「肩が凝る。」、「頭が痛い。」、「疲れやすい。」、「顎の関節が痛い。」、「顎の関節に音が鳴る。」、「口が明けにくい。」など、大人が抱えることが多い不調を訴えるこどもも少なくありません🥶。発育不全に繋がる恐れもあるため、態癖はできるだけ改善した方がよいです😊。

とはいっても態癖の原因である力、これは目に見えないものです。なかなか説明も難しい💦。しかしお口の中や顔貌などにその結果を見出すことはできます。従って、その実際にでている結果と日常生活での態癖を結びつけることが大事となります。それにはご家族の協力も不可欠になります。自分だけで治すのは難しい😞。お子さんを注意深く見守り、態癖をしている時は注意をしてあげてください。寝ている時は姿勢を正してあげてください。写真に撮ったりしてもいいですね。本人はしっかり意識をすること、周りの方はしっかり見守ることが大事です😊。

生きている限り、態癖とは共存していかなければなりません。気を付けていても時間が経つと忘れてしまったり、生活環境が変わることで、無意識のうちに別の態癖でゆがみが生じたりと終わりがありません。だからこそ、態癖がこんなにも悪影響を及ぼすことを知っていただければと思います。特に成長期のお子さんにとっては、健やかな成長への一助にもなります。みんなで見守っていきましょう。

鼻呼吸で感染対策Σ(・ω・ノ)ノ!

さて今回は鼻呼吸についてのお話です🐽。鼻呼吸と対を成す呼吸として口呼吸があります👄。基本的に口呼吸はいろいろな面で不利です。お口の中だけでみても、乾燥のため虫歯・歯周病になりやすくなりますし、歯並びや咬み合わせにも悪影響があります。ひかる歯科ちえこども歯科で歯並びや咬み合わせの治療をする場合、口呼吸の原因が鼻や喉にある場合は耳鼻科の受診をお願いするほどです😢。

そして口呼吸は鼻呼吸に比べて圧倒的に風邪を引きやすいです💦。今回はこの点について詳しく見てみましょう。実は、『鼻は天然のマスク。』とまでいわれているんですよ😊。

このことを説明するには、まず風邪の原因を知っておかないといけません。風邪の原因はウイルス感染によるものがほとんどです。インフルエンザやコロナもそうですね🦠。そして、このウイルスの特性として、低温と乾燥に強いというものがあります。逆に言えば高温と湿気に弱いということです。そのためウイルスによる風邪は冬に流行することが多くなります。

では鼻呼吸が感染に強い理由をみていきましょうΣ(・ω・ノ)ノ!。

🌟鼻はすぐれた暖房です。🌟

さて1つ問題です。外の空気を-40℃としましょう。この空気を鼻らか吸い込むと、喉の奥では何度になっていると思いますか❓。ちなみに-15℃ぐらいになるとバナナで釘が打てますし🍌、あくびで涙がでると一瞬のうちに凍って目が開きにくくなります。鼻毛も凍っていますよ🥶。

正解はというと30℃ぐらいまで上がります😲。実に70℃も上がります。逆に大丈夫なのかと思うぐらい上がりますね。たった10cmちょっとの鼻の中を通過するだけですよ。鼻の中の豊富な毛細血管が温めてくれています。ちなみにこの毛細血管は鼻血の原因でもあります。それだけ毛細血管が豊富なんですね。

🌟鼻はすぐれた加湿器です。🌟

さてまた問題です。鼻の中では1日どれぐらいの水分がでているでしょうか❓。ちなみに唾液は1日1~1.5ℓでています。

正解は約1ℓです😲。どうでしょう。思っていたより多くありませんか。これが吸った空気を湿らせるために使われています。基本的に肺の湿度は、生物が海中から発生した名残なのか、ほぼ100%になっています。吸った空気が肺に行き着く前に湿度を上げておかないといけません。寒い日に口呼吸で激しい運動をすると、肺が乾燥して痛くなるんですよ💧。

このように鼻から吸った空気は喉に到達する前に十分温められ、湿気を帯びます。ウイルスを弱らせることができるんです。お口から空気を吸うと、ほぼダイレクトに外の空気が喉にあたります。ウイルスは元気なままです。ウイルスの感染は喉や肺から起きますので、口呼吸の方が感染に不利なのは当然です😞。

その他にも鼻事態のもつ感染防御システムもあったりします。とにかく口呼吸でいいことはまずありません。感染1つとってもはるかに鼻呼吸が有利です。みなさん鼻呼吸を目指してくださいね。

フロスや歯間ブラシを使うと、 歯と歯の間に隙間ができる❓

さて、今回はよく聞かれる質問からです。それは、「フロスや歯間ブラシを使うと、歯と歯の間に隙間ができませんか❓。」というもの。みなさん歯と歯の間の隙間ができるのは気になりますよね。でも、これについてははっきりわかっているのでみていきましょうか😊。

歯と歯の隙間ができる1番の理由は歯周病です。歯周病で歯と歯の間の歯ぐきが下がってくると隙間が大きくなります。下がった歯ぐきをもとに戻すのはなかなか難しいですから、下げないようにすることが大事です。そしてもう1つ大きな理由としては歯と歯の間の虫歯があります。歯と歯の間にものが詰まりやすくなり、歯ぐきが傷みやすくなります。食片圧入といい、これも歯ぐきを下げる大きな原因となります。適切なフロスや歯間ブラシの利用は、歯周病、そして歯と歯の間の虫歯のリスク、どちらも下げることがはっきりとわかっています😲。フロスや歯間ブラシを使わない方が歯と歯の間に隙間ができる原因となるといってもいいぐらいです🥶。

しかしフロスや歯間ブラシを適切に使っていても、歯と歯の間が広がったように感じることがあります。また、使い方を誤ると歯と歯の間を広げる原因となります。注意点をいくつかみていきましょうΣ(・ω・ノ)ノ!。

🌟適切にフロスや歯間ブラシを使っている場合。🌟

もともと歯ぐきが腫れている場合に、歯と歯の間の隙間が広がったように感じてしまいます。フロスや歯間ブラシを適切に使うことで腫れが治ってきている状態で、歯ぐきの状態としては良くなっているんです。いわば正常な状態になっているのですが、腫れが引き、結果として歯ぐきが下がり、歯と歯の間が広がったように感じてしまいます😞。フロスや歯間ブラシを使わなければもっと歯ぐきは悪くなりますので、受け入れましょう👍。

★フロスや歯間ブラシの使い方が誤っている場合。★

こちらは問題です。過度な力による清掃や誤った方向から無理に器具を入れるなど、歯ぐきを傷つけるような使い方をしていると歯ぐきが下がり歯と歯の間の隙間が大きくなる原因となってしまいます😞。フロスや歯間ブラシを使う際は使い方もですが形態や大きさも大事です。もしわからなければ、ひかる歯科ちえこども歯科でご説明できますよ。

フロスや歯間ブラシを適切に使用して、歯と歯の間の隙間が広がることはありません。むしろ歯と歯の間を広げないためには必須です。面倒くさいかもしれませんが、時間をみつけて使うようにしてくださいね。

お口の癌とタバコとお酒!

さて今回はお口の癌のお話です。みなさんはお口の中に癌ができることをご存じでしょうか❓。すべての癌の2%程ですので、あまりなじみは無いかもしれませんね。しかしお口に癌ができてしまい切除となると、見えやすいところであるため見た目の問題が大きく、食べる・しゃべるなどの機能にも影響がでることが多いため結構大変です😞。そんなお口の癌ですがタバコやお酒と関係が深いことがわかっています。

まずはタバコとの関係からです🚬。日本人の喫煙率は年々下がってきていますが、2019年のデータで男性27.1%、女性7.6%、全体で16.7%となっています。それではお口の中に癌ができた方の喫煙率はどれぐらいかといいますと、男性82.9%、女性35.9%となっています😲。平均よりかなり高くなっているのがわかるかと思います。お口の中はタバコの煙と1番接してしまうところです。当然といえば当然かもしれませんね🥶。

次にお酒との関係です🍶。日本人の飲酒率(ここでの飲酒率は、週に3回以上、飲酒日1日当たり1合以上お酒を飲む方の割合としています。)は、2008年のデータ(ふ、古い_| ̄|○。)で男性35.9%、女性6.4%、全体で20.8%となっています。ではお口の中に癌ができた方の飲酒率はといいますと、なんと73.7%😲。こちらも平均よりかなり高くなっていますね。お口の中はアルコールと直接接触しますし、アルコールの最初の代謝産物で害の強いアセトアルデヒドがお口の中にもでてきます。アルコールの分解が遅い方(お酒に弱い方、顔がすぐ赤くなる方。)ほど害が強くなります🥵。

ちなみにお酒を飲むときにタバコを吸われる方はもっと危険です。タバコに含まれる様々な発癌性物質がお酒を溶媒として作用しやすくなるといわれています🥶。

国際歯科連盟はタバコに関して、「お口の中の癌はタバコを完全に禁止することにより、その発生と親交のリスクを大幅に減らすことができる。歯医者さんや歯科衛生士さんが禁煙を勧めることでこれを支援することができる。」という声明を出しています。それほど関連が強いことがわかっているのですΣ(・ω・ノ)ノ!。

タバコや頻繁な飲酒はやめるにこしたことはありません😊。とはいってもやめるのは難しい方も多いでしょう。そんな方はリスクが高いことを知っているだけでもいいと思います。たまにはお口の中に問題がないかチェックしてみてください。わからないことがあればご相談ください。

ちなみに私は歯医者さんになって、お口の中の癌の患者さんを5人大学病院にご紹介させていただいています。普通の歯医者さんが、お口の中の癌に遭遇するのは一生に1度あるぐらいと聞いていますので平均よりだいぶ多めです。良い事なのか悪い事なのかよくわからんところもあるのですが、ある程度判断はできているようです(-ω-;)ウーン。

上の総入れ歯を金属で❓

今回は上の総入れ歯についてのお話です。総入れ歯とはすべての歯が無くなった場合に作る入れ歯ですね😞。この総入れ歯、通常はレジンといわれる合成樹脂で全体を作っていることが多いのですが、まれに上の総入れ歯で、口蓋といわれる部分を金属で覆ってあることがあります。一体何が違うのか❓今回はその違いをみていきたいと思います。

🌟全体をレジンで覆っている総入れ歯。🌟

一般的によくみられる総入れ歯です。保険が適応され、作製までの費用は大体3割負担で1万ちょっとぐらいですね。

【メリット】

・保険が適応される。      ・調整しやすい。

・修理しやすい。

【デメリット】

・壊れやすい。         ・厚みがでやすい(3mm程度。)。

・しゃべりにくい。       ・違和感が大きい。

・温度がつたわりにくい。

🌟一部(口蓋。)を金属で覆っている総入れ歯。🌟

まれにみられる総入れ歯です。金属もコバルトクロム合金やチタン合金、金合金など種類があったりします。保険がきかないため、金属の種類や歯医者さんによって値段が変わりますが、20万円から60万円ぐらいはします。

【メリット】

・丈夫で使えなくなるほど壊れることは少ない。

・薄くできる(0.7mm~1mm程。)。

・しゃべりやすい。       ・違和感が少ない。

・温度がつたわりやすい。

【デメリット】

・保険がきかない。       ・調整しにくい。

・壊れにくいが、万が一壊れた場合修理が難しい。

いかがでしょう。どちらも良いところ、悪いところとあります。それを踏まえて私個人の考えを書いていきます。

私個人としては20万円から60万円かけて、一部(口蓋。)を金属で覆ってある保険外の総入れ歯を作製する意味はあまり無いと考えています😲。

全体をレジンで覆ってある保険内の総入れ歯のデメリットはほとんどが慣れてくるものです。確かに壊れやすいのですが、大体即日修理が可能です😅。不安な方はスペアの入れ歯を作製することも可能です。20万円あれば10個以上つくれますよ(笑)。なによりお口の中は少しずつ変わっていきます。調整がしにくいのは結構困るのです💦。場合よってはできないこともあります💧。

ですから私が、一部(口蓋。)を金属で覆ってある総入れ歯を保険外で作製する場合は以下の通りです。

  • どうしても全体をレジンで覆ってある総入れ歯(保険内。)に慣れることができず、一部(口蓋。)を金属で覆ってある総入れ歯(保険外。)を作製することでそれが確実に改善できる判断したとき。
  • 咬む力が強く全体をレジンで覆ってある総入れ歯(保険内。)では頻繁に壊れてしまうとき。

初めて総入れ歯を作る方に、一部(口蓋。)を金属で覆ってある保険外の総入れ歯をおすすめすることはありません。あくまで私個人の考えですので、いろいろと意見はあると思いますが、ひかる歯科ちえこども歯科としてはこの方針となりますでご了承ください。

誤飲と誤嚥?誤嚥性肺炎って?

今回は誤飲と誤嚥についてです。まずそれぞれの定義をみてみましょう

誤飲・・・食べ物や飲み物でないものを誤って飲み込んでしまうこと💦

誤嚥・・・食べ物や飲み物、その他異物が食道ではなく気管にはいってしまうこと💦

簡単に違いをいうと、食道・胃の方へ落ちるか、気管・肺の方に落ちるか、になりますね。ではまずは誤飲からみていきましょう。

さて、この誤飲。一番注意が必要な時期はいつになるでしょうか?

正解は『乳幼児期』になります。あいつら何でも口にいれますからね😊。少しの油断も許されませんよ😊。かわいんですけどね、、、。

多いのはタバコやコイン、ペットボトルの蓋、化粧品、電池類(特にボタン型電池)、アクセサリー、おもちゃ、医薬品などです💧。液体型の石鹸や洗剤も注意が必要ですね💧。ほかにもいろいろあります、、、💧。

しかし、この乳幼児期の誤飲、侮ってはいけません。誤飲するものによっては胃洗浄、内視鏡や開腹による手術が必要になることもありますし、最悪命にも関わります🥶。

この時期は大人の方が注意していただくことが大事です。危ないものはとにかく片づける😠。お子さんの手の届かないようにすること😠。これにつきます。まあ、予想を超えてくるのがヤツラの恐ろしさですけどね。本当、かわいんですけどね、、、、、、、、、、、、、、、。

では大人では誤飲は起こらないのか?実はこれが結構あります😲。しかも医療に関係するものが多いです💦。

まず、医薬品の誤飲です。飲む量を間違える、他人のお薬を飲んでしまうなどです。御高齢の方や認知症の方で多い誤飲ですね💧。

そして、次に歯医者さん関連の誤飲です。これも多いんです💦。みなさんも経験があるかもしれません。白い詰め物や銀歯、仮の詰め物などがとれてしまい、飲み込んでしまうことが結構あります。いつの間にか無くなっているなんて時もありますね💦。大きいものでは入れ歯もあります。正直、どうしてそれを飲み込んだと思ってしまうぐらい、大きめの入れ歯を飲み込んでいる症例をみることがありますΣ(・ω・ノ)ノ!。

ちなみにこの歯医者さん関連の誤飲、治療中に起こることもあります💦。一番多いのは銀歯の調整中ですね。たいていは落としてもすぐ取り出すことができますし、患者さんが自分で出してくれることもあります。しかし、極まれにですが、誤飲にまで至ることがあるんです( ノД`)シクシク…。

歯医者さん関連の誤飲では、小さくて自然排出するものはレントゲンを撮りながら経過をみます😊。尖っていたり、大きなもので自然に排出しない場合には内視鏡や開腹による手術になる場合もあります😞。

私も誤飲まで起こしたことは無いのですが、お口の中に銀歯を落としてしまったことは何度かあります🥶。長く歯医者さんをやっていると、これをしたことが無い方はいないのではないでしょうか。みなさん治療中は気を付けましょう!!!ひょっとしたら何かが落ちてくるかもしれないと常に気を張っていてくださいね!!!私も注意します。ごめんなさい🙇🙇🙇🙇🙇。

 

さて今度は誤嚥についてみていきましょう。

この誤嚥ですが、やったことが無い方はいないのではないでしょうか。典型的な誤嚥は、いわゆる食べ損ない・飲み損ないから起きるもので、むせや咳を伴うものです。これは健康な方でも起こります。誤嚥物を出そうとする体の正常の反応です😊。

この誤嚥、誤嚥するものによっては窒息のリスクがあります💧。特に小さなお子さんや御高齢の方は注意🙅。代表的な食べ物はお餅になりますでしょうか。毎年必ずニュースになりますね( ノД`)シクシク…。その他、窒息の原因となった食べ物を挙げると、飴やグミにラムネ、ピーナッツなどの豆類、トマトやぶどうにサクランボ、卵やパンにせんべい、こんにゃくやこんにゃくゼリーなどなど、、、。もうなんでもありですね😞。中には「こんなもので!」とびっくりするものもあります😲。

正直気を付けるといっても完全に防ぐのは難しい😞。誤嚥したことが無い人を見つける方が難しいぐらいですしね💧。ですから、みなさんも対処法を覚えておきましょう。

対処法としては、、、

☆口から誤嚥物が見える場合は、指で掻き出す。

 ☆背部叩打法

☆ハイムリッヒ法(腹部圧迫法)

☆対処が難しい、意識がレベルの低下が見られればすぐ救急車を呼ぶ。

等でしょうか 詳細は検索お願いします。

また、誤嚥しにくいような形態の食事にすること、よく咬んでゆっくり食べること、一口を詰め込み過ぎないこと、良い姿勢で食事を行うことも誤嚥窒息予防に効果があります😊。

むせや咳だけで改善する軽いケースならいいのですが、場合によっては誤嚥物を除去するため内視鏡、もしくは開胸手術が必要になることがありますし、何より命にもかかわります。小さなお子さんや御高齢の方は注意し過ぎるぐらいでいいかもしれません💦。

ちなみにこの誤嚥、歯医者さんの治療中にも起こりやすいです💧。ですから私たちも万が一に備えて、上記の対処法はマスターしています。今のところ使わずにすんでいますが、今後も使わずに済みたいものですね😊。

 

さてこの誤嚥、これについてはもう一つ大きなテーマがあります。それが誤嚥性肺炎です😲。聞いたことがある方もいらっしゃるのではないかと思います。

次はこの誤嚥性肺炎についてみてみましょう❤。まずは肺炎についてです。

世界的には5才未満のお子さんの死亡原因1位となっています😞。しかし、日本においては、小さなお子さんが肺炎でそんなに亡くなっているイメージはあまり無いですよね?それもそのはず、世界で言う肺炎は感染症を直接の原因とするものがほとんどです。日本の医療、感染症対策は世界屈指、ありがたい話ですよね😹。

では、日本において肺炎は少ないのか?実はそうでもありません。日本でも全世代死亡原因第3位となっています😞。しかし、世界とは違い、日本では年齢が上がるほど肺炎を原因とした死亡率が上がるという特徴があります。つまり御高齢の方にこそ注意が必要なんです💧。そしてこの肺炎の多くを占めるのが誤嚥を原因とした、誤嚥性肺炎といわれています💦。

原因として、老化による機能低下や免疫力低下、脳梗塞や脳出血などの疾患を原因とする機能障害があります。飲み込む機能が低下し、誤嚥しやすくなることが一つ目の原因。そして、むせや咳など、誤嚥した際に誤嚥物を吐き出そうとする反応がでにくくなることが二つ目の原因です😞。特にむせや咳がでにくくなっていると、誤嚥していることがわかりにくくなります。誤嚥が見過ごされ、いつのまにか重度の肺炎になっていることも珍しくありません🥶。

ではこの誤嚥性肺炎を防ぐにはどうすればいいのでしょうか?まずは誤嚥性肺炎の3大リスク因子をみていきましょう💦。

★1、お口の中や喉における細菌の増加💧

・口腔清掃、ケアの不足

・自浄性の低下(よく咬まない、咬めない、唾液量減少、胃瘻など)

★2、免疫力の低下💧

・加齢

・薬剤(ステロイドや免疫抑制剤など)

・糖尿病

・ストレス

・低栄養

 ★3、誤嚥💧

・嚥下機能の低下

・誤嚥した際のむせや咳などの反応低下

それぞれに対する対応法です😊。

◎、★1に対して

お口の中や喉の細菌を減らすことはとても重要です。たとえ誤嚥したとし

ても、細菌が多いか少ないかで結果が変わります😊。歯ブラシをしっかり行うこと、入れ歯があれば入れ歯もきれいにすること、よく咬んで食べること、唾液を減らさないようにすること、いずれも大事です😊。

注意が必要なのは胃瘻など、お口から食べなくなったときでしょうか💦。

お口から食べなくなれば安心と思う方が結構多いのですが、逆なんです。

咬むことでお口の中がきれいになる作用があります。胃瘻の方でお口のケアをされていない方は、細菌がどんどん増えます。なんというか、普通ではみられないすさまじい状態になるんですよ🥶。

◎、★2に対して

加齢など避けられない要因もありますが、一言でいうと「健康に規則正しい、ストレスの無い生活を送ろう。」となりますかね(笑)。なかなか難しい、というかそんな生活うらやましい💦。

◎、★3に対して

まず誤嚥しにくいように食事の形態を工夫する、誤嚥しにくい体位で食事をとる、一口を少なめにするなど日常生活でもできることがあります😊。それに加えて、お口の周りの筋肉や飲み込みに係る機能を強化するリハビリを加えていきます。自分でできるものもあれば専門的なものもあります。

いろいろな運動がありますので検索してみてくださいね。できれば悪くなる前、今からでも取り組んで損はありませんよ。

誤嚥しやすくなると食事をとるのがおっくうになります😞。これが低栄養、機能や免疫力の低下を引き起こし、誤嚥性肺炎へと繋がります。そのため、一度誤嚥性肺炎を起こすと、その後も発症を繰り返すという特徴があります🥶。今からでもできることはたくさんあります😊。生涯食べる楽しみを続けるため、できることから始めてみませんか。

九州デンタルショーに行ってきたよΣ(・ω・ノ)ノ!

6月2日(日)、今年も九州デンタルショーに行ってきました✌。一般の方にはあまりなじみはないイベントですよね。でも、歯医者さんや歯科衛生士さん、そして歯科技工士さんにとっては結構大きなイベントです👍。毎年この時期に福岡で行われます。今回はマリンメッセ福岡での開催となりました。グランメッセ熊本の海、福岡バージョンですね😊。しばらく福岡国際会議場で開催されていましたが、ひさびさのマリンメッセ福岡での開催です。実は結構楽しみにしているイベントだったりします😊。
 
 九州デンタルショーでは歯医者さんで使う機械や材料、システムなどを開発・作製している主だったメーカーが一堂に会します😲。実際に機械や材料に触れながらメーカーの方から説明をうけることができますし、試供品をもらったり、機械の貸し出しの約束をしたりできます。もちろん一気に購入までしてしまってもかまいません。やはりというか歯科において話題になっている治療に関する展示が多くなり、歯科界の潮流を肌で感じることができますよ👍。どのメーカーも『推しの商品』があり、すごく推してきますね((´∀`*))。人気のブースは並ばないと担当者と話もできません。
 
 その他にも、たくさんのセミナーが開催されたり、普段なかなか会えない知り合いの歯医者さんに出会えたりするのも楽しみの1つですね。当院がお世話になっている出入り業者さんきていて、取引のある歯医者さんへの挨拶に余念がないようでした。相変わらず大変そう😞。
 
 午前9時に開場だったので、それにあわせて行ったのですが結構並んでいましたΣ(・ω・ノ)ノ!。私個人としては、行列に並んでまで早く入りたいのかは疑問なのですが、超人気のラーメン屋並みに人気です。中の混雑ぶりをみていると、歯医者さんの世界もまだまだ盛況だなと思います😊。
 
 私もお目当ての機械や材料なんかをしっかりみることができてご満悦、様々な新商品の資料や試供品もいただくことができました。4時間ほど滞在させていただきましたが、とても有意義な時間を過ごせました。日曜日なのに仕事ですよね、これって😞。
 
 気になっているのは以前(私が福岡にいた頃。20年程前。)に比べると規模が小さくなっており、勢いも無くなってきていることでしょうか💧。現在は土日の2日間の開催ですが、前は金土日の3日間あったんですよ。試供品もばらまくように配っていました。それはもう花咲かじいさんのようにです🌸。最近はきちんと名前や医院名を書かないともらえなかったりします。まあ、医療法の問題もあるらしいですけどね。うーん、どうなんでしょう。歯医者さんの世界はやっぱり衰退していっているのかな❓一応不況業種らしいですよ。

睡眠時無呼吸症候群って怖いんです🥶

皆さんは睡眠時無呼吸症候群を聞いたことはありますか❓。テレビや雑誌で取り上げられることも多いので、もう知らない方はいないかもしれませんね。でもその怖さまではあまり広がっていないように思います。今回はそんな恐いお話です🥶。
 現在日本では5人に1人が不眠やいびき、日中の過度の眠気など何らかの睡眠障害を自覚しているといわれています。睡眠障害にもいろいろあるのですが、睡眠時無呼吸症候群はその中で最も多くを占めています😲。
 睡眠時無呼吸症候群は寝ている時に、『呼吸が止まり、目が覚める。』、を繰り返す病気です。そのため深い睡眠がとれず、日中に非常に強い眠気に襲われます。これだけでも問題なのですが、他にもたくさんの問題がでるのです🥶。
★高血圧。
 呼吸が止まるため、身体が慢性的な酸素不足に陥ります。その酸素不足を補うために心拍数を上げて酸素を送ろうとします。その結果、高血圧になってしまうのです。睡眠時無呼吸症候群の方の高血圧の割合は健常者の2倍です🥶。
★虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など。)。
 高血圧に伴い動脈硬化もすすみます。心臓を酷使するのも相まって、虚血性心疾患になりやすくなります。睡眠時無呼吸症候群の方の虚血性心疾患の割合は健常者の3倍です🥶。
★脳血管障害(脳梗塞や脳出血など。)。
 高血圧に伴う動脈硬化や脳の酸素不足などから脳血管障害が起こりやすくなります。睡眠時無呼吸症候群の方の脳血管障害の割合は健常者の4倍です🥶。
★糖尿病。
 睡眠不足によるストレスにより糖尿病になりやすくなります。睡眠時無呼吸症候群の方の糖尿病の割合は健常者の1.5倍です🥶。
 その他にも高コレステロール血症など、いわゆる生活習慣病といわれる病気は、のきなみかかりやすくなります。逆流性食道炎やうつ病、認知症なども併発しやすく、お子さんですと発育障害、注意欠如、多動性障害も起こします😅。
 特に中等度以上の睡眠時無呼吸症候群ですと将来の生存率に直結します💦。中等度以上の睡眠時無呼吸症候群を放置した場合、8年後の生存率は、治療を受けた方と比較して約63%まで低下したと報告されています😲。生存していても、生活機能を著しく損ない、ひいては要介護状態に陥る可能性が高まっています。恐い🥶。
 どうでしょう。思っていたより怖くないですか。データを見る限り治療をきちんとした方がよさそうです。そしてその治療の中には、歯医者さんで作る装置を使うこともあります😲。ただ、保険診療では耳鼻科とのタイアップが必要で装置に制限があります。そのため保険外診療でよりよい装置を作製する歯医者さんもありますね👍。
 睡眠障害と歯医者さん、一見するとあまり関係なさそうですよね。私達歯医者さんもまだまだ勉強、研鑽しないといけないところでもあります。何か不安があればいつでもご相談くださいね。

0歳からどうぞ 😊

今回はよく聞かれる質問からです。その質問は、『こどもはいつから歯医者さんに連れてきたらいいですか❓。』、というものです。みなさんはいつからだと思われますか❓。正解は「0才から。」、「歯がでてきたらすぐ。」となります。早すぎると思われますかね。
 現在、お子さんの虫歯は減少傾向にあります。そんな状況においても、わざわざ0才から歯医者さんに行く必要があるのか❓、という声もあります。しかし、虫歯は病変を除去し人工物に置き換えるという、いわば“引き算”的な病気であるため、確実に将来虫歯になるかならないかを見極める方法や検査ができない限り、虫歯になる前に、虫歯にならないよう、歯医者さんでみていくことがベストな選択です👍。

 また虫歯以外にも大事な要素があります。歯周病もそうですし、歯並びもそうです。こういった要素も早め早めに先手を打つことで、適切かつ的確な治療ができますし、うまくすれば小さな手を加えることで、大きな治療をすることなく済む可能性もあります👍。成長過程でしかわからないことや、できない治療があるのです。
 ひかる歯科ちえこども歯科が開業して一貫して目標にしているのが、
「現在診療しているお子さんが大きくなって、お口の中で困らない状態にすること、そしてそのお子さんに子供が生まれたあと、その子供を当院に連れてきてくれること。

というものがあります。この目標を達成するためには、できるだけ早くからみせていただいた方が有利になります😊。ひかる歯科ちえこども歯科では、単にお子さんの治療をするだけでなく、お子さんがその後の長い人生を健康かつ充実したものにするための礎を作ることを目標にしています。
 それでは0才からお子さんをみていくことでどのような利点があるのでしょうか❓。実はたくさんの利点があります、少しずつみていきましょう😊。
🌟何も病気が無い所からのスタートできることが多いです。🌟
どういうことと思われるかもしれませんね。意味がよくわからないと思います。でもこれってすごいことなのです😲。通常歯医者さん(お医者さんもそうですが。)何の病気を持たずにくることは珍しいのです。定期的な受診をしている方も何かしら問題があるから受診しているわけです。何も病気が無い所に悪い所を気にすることなく、予防のためのアプローチだけを集中してできます。予防の真髄といってもいいかもしれません。うん、やっぱり何言っているかよくわかりませんね😢。でも、相当に有利な状態なのですよ💖。
🌟こどもの頃にしかできないことがある。🌟
⓵、虫歯菌の感染予防に大事な時期になります。
虫歯は感染症です。歯が出てきた頃から感染が起こります🦠。この感染が早いか遅いが出で、将来の虫歯の数に大きな差がでるのです。実際にそれを裏付ける研究データがあります。
スウェーデン、イエテボリ大学の研究です。
 2才前に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 5.0
 2才後に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 0.3
おわかりでしょうか。2才を境に16倍近い差がでています。悪くなることを遅くすること、すなわち虫歯菌への感染をできるだけ遅くする、少なくとも2才以降にすることが大事となります😊。
この段階ではこどもお世話をする方々の協力が不可欠です。こども本人のお口の中をきれいにすることはもちろんですが、ご両親やおじいちゃん、おばあちゃんのお口の中の清潔に保つようにしましょう。虫歯菌の栄養となる糖類はできるだけ避け、食器なども共用しない方がいいです。併せて定期的な検診やフッ素塗布を行うといいですね。特におじいちゃん子、おばあちゃん子は虫歯が多い子が多いので要注意です。まあ甘くなるんでしょうね(笑)。でも大事な時期ですから全力で感染を阻止しましょう😊。こどもの頃しかできないことですよ。
⓶、出てきたばかりの歯は弱いのです。
こどもの歯、大人の歯とも出てきたばかりは弱く、虫歯になりやすいです。そのため悪くならないよう、きちんとしたプラークコントロールやフッ化物による歯質強化、シーラントなどの予防処置が必要となります。特にフッ素は出てきたばかりの歯ほど、取り込みがよく歯質の強化に有利です😊。この虫歯になりやすい時期をどう乗り切るかが重要です。将来大きな差がでます。
⓷、成長を利用しての歯並び治療ができる。
 お子さんはこどもの歯から始まり、少しずつ大人の歯にはえ変わっていきます。それに伴い顎も成長します。歯並びも大きく変わっていきますし、この時期にしかできない、歯並びの治療があるのです👍。成長に合わせた適切な時期に、歯並びの治療へ介入できるのも強みです😊。
🌟はえ変わりでリセット。🌟
 こどもの歯に虫歯があっても抜けてしまうため、リセットできます。大人の歯で虫歯が無い状態へ向けて再スタートできますよ🎆。こどもの歯で虫歯がたくさんあっても、あきらめる必要はありません。でも、この再スタートはこの1回だけですよ。
🌟素直です。🌟
 歯医者さんに対する先入観がありません。お口の健康観の育成がしやすいですし、歯医者さんに定期的に行くのが当然という感覚が根付きます😊。
 いかがでしょう。お子さんを早くから歯医者さんへ連れてくると良いことがいっぱいです🎉。0才からでもどんどんきてくださいね。
 でも、実はこども歯科にも難しいところはいっぱいあります💦。次は大人の治療と違って難しい所をみてみましょう💦。これらをいかに克服するかが、こども歯科の腕の見せ所です。基本的にたくさんお子さんをみている歯医者さんの方が得意です。
★虫歯になりやすいです。★
先程もでてきましたが、出てきたばかりの歯は弱く、虫歯になりやすいです😢。フッ素を取り込みやすいという利点はありますが、油断するとすぐに虫歯になってしまいます。唾液量も大人に比べて少ないため、虫歯のリスクを上がります。
さらに歯のはえ変わりなどにより、お口の中がどんどん変化していきます。単純に磨きにくい。その反面、歯磨きの技術はまだ拙かったり、できなかったりですから仕上げ磨きは必須です。なかなか難しいのです。

★どんどん成長していきます。★
 大人とお子さんでは当然コミュニケーションの取り方は変わってきます。しかも年齢によってさらに変わってきますし、お子さんお子さんで成長の個人差があるため、一様に対応できるものではありません😲。こればっかりは経験を積んでいくしかありません。私も副院長も、そしてスタッフも常にどんなお子さんなのかを観察しながら診療をしています。
 生活環境もすごい勢いで変わっていきます。ずっと家にいたのが、幼稚園・保育園へ。そして小学校、中学校、高校。部活や塾、受験。友達関係も変わっていきますし、行動範囲はどんどん広くなります。それにより歯医者さんへの受診状況や歯磨きの状態、食生活も変わっていきます。こういったことがお口の中の状態にも如実に表れてくるんです💦。しばらく歯医者さんに来ない間に、お口の中が大変大変になっていることも少なくないです。特に中学校以上、注意がひつようですよ。来なくなるんですよね、、、、、。

★危機感がないです。★
 あまり大きな治療をしたことが無いためあまり危機感がありません。私達歯医者さんとしては、将来を見据えて今がんばって欲しいのですが、なかなか伝わらない( ノД`)シクシク…。まあ、他のこともそうですよね、、、、、😢。勉強とか❓。
 うーん、こども歯科ならではの難しさもあるんです。でもそれも含めてこども歯科はとっても楽しいですよ。ひかる歯科ちえこども歯科にはこどもが好きで、その成長をたのしんでいるスタッフもたくさんいます(というよりこども嫌いな方はひかる歯科ちえこども歯科に面接に来ません。)。安心して0才からご来院ください。なんでもご相談くださいね。

歯医者さん受付あるある!

今回は歯医者さんの顔ともいうべき受付さんについてです。正直言って受付さんは忙しい💦。患者さんが来られたら保険証や診察券を確認し、カルテを出す。診療が終わったら会計をし、予約を取ります。その間に電話もかかってきますし、カルテの印刷や販売物品の確認、待合室やトイレの整理整頓などもしています💧。もちろん手の空いているスタッフも手伝いますが、結構大変なんです。そんな忙しい受付さん、やっぱりトラブルもあります。ではどんなトラブルがあるのかみてみましょう😊。

🙅保険証や診察券の返却忘れ。
 時々あります🙇。基本的に確認したらすぐにお返しするようにしています。でも、途中で電話がかかってきたりして忘れてしまうんですね。もし忘れていたら声をかけてもらえると助かります😅。
最近はマイナンバーカードによる保険証確認も増えてきました。これだと保険証を預かる必要はないのですが、別のトラブルが起こったりしてどっちがいいかわからんです( ノД`)シクシク…。頭痛い、、、、、。

🙅予約の間違い。漏れ。🙅
 当院はクライド型のデジタル予約簿を導入しています。予約の検索が簡単にできるので、おかしな予約はすぐわかります。前日に確認のショートメールが出るため、以前の紙の予約簿を使っていた頃より間違いや漏れは非常に少なくなりました。それでもやはり人のすること、本当にたまにですがあります🙇。電話での予約変更があったときに起こりやすいですね。聞き間違いなんかがおこるんでしょうね。
インターネット予約を導入すると予約の間違いや漏れは減りますし、受付さんの負担も減らせるのでしょう。ただ、デメリットも結構あるんですよね😞。なかなか悩ましいとです。

🙅お待たせする。🙅
完全に診療室側が悪いです。当院は比較的余裕を持った予約体制を引いているのですが、それでも予期せぬ出来事により予定通り進まないことがあります。申し訳ないとしかいいようがない(m´・ω・`)m ゴメン…。受付さんも早くしてほしいと思っていると思いますので、責めないであげてください、、、、、。

🙅予約が取れない。🙅

 当院はお子さんが多いです。そのため混む時間帯が決まっています。平日は夕方から、土曜日は1日中ずっと混んでおりなかなか予約が取れないことがあります。診療室と患者さんとの板挟み、、、、、それでも受付さんは隙あらば入れる気持ちでがんばってくれています。温かく見守ってあげてください🙇。
 いかがでしょうか。歯医者さんの受付さんは結構大変です。甘い気持ちで応募すると大変ですよ。私もできるだけ負担を下げたいと思い全自動精算機などの導入なんかを考えてはいます。ところが歯科用となると医院のパソコン(レセプトコンピューター、通称レセコンといいます。)との連携が必要となります。なかなかいいのが無いんですよね😢。セブンイレブンが導入しているタイプがシンプルかつ優秀でいいんですけどね。あれ、欲しいなー。
 どうか当院の受付さんをよろしくお願い致します。やさしく見守ってあげてください。

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