こんばんは。
熊本市中央区国府の 家族で通える歯科医院 ひかる歯科ちえこども歯科の 甲斐田です。
新患で来られた患者さんの親御さんに
「こどもの虫歯の治療を今までしてもらっていたところでは、とにかくすぐ詰め物がとれる。
すぐにとれるから、こどもの詰め物とはもうそういうものだとおもっていた」
といわれたのですが、当院で治療が終わった後、
「ここの詰め物はフロスをしても違う。外れる感じがしない」
と言っていただきました。
良かったです。
当院の 乳歯の詰め物は 長持ちするように工夫をしています。
暫く間があいて、久しぶりに来た患者さんを検診したときでも、詰め物は外れてなくて、問題ないことが殆どです。
乳歯の詰め物というのは、コツをつかんで治療しないと、一般的に 永久歯よりは 外れやすいです。
その理由は
①お子さんは唾液が多い。唾液で歯の接着面が汚染されると、詰め物は外れやすい
ということと
②乳歯のエナメル質は薄い。(エナメル質はほとんどが無機質でつくられているため、
象牙質より接着しやすい。そのエナメル質が薄い乳歯は詰め物がひっつける面積が小さいということ)
ということにあります。
わたしたちは
①のために 小さいお子さんの治療には 必ずラバーダム防湿を使用しています。
これを使用することで、お子さんのお口の中に薬液やお水が流れることがなく、お子さんが急に動いても、口を傷つけることがなく、
さらに、唾液が接着面につかないので、詰め物が長持ちします。
また、
②のために、歯を削るときの削る形で外れにくいような工夫をしています。
以前、ディーラーさんに
「なぜ、こちらでした乳歯の詰め物は外れにくいのか?コツを教えてほしいと 他院の先生から 質問が出ているので教えてほしい」
と質問されたのですが、
やっぱり
ポイントとしては
唾液の排除ができているか、ということにあると思います。
ラバーダムは、治療者が 手順に慣れるまでは 時間がかかると思いますが、
慣れるとすぐに装着できます。
慣れてしまえば、安全で綺麗に正確に 処置できるので お子さんの治療のときは必ず
ラバーダムをするのが一番長持ちするコツなのではないかと 思っています。
2020年10月7日
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