平均寿命と健康寿命って?歯医者さんと関係あるの?
今回は平均寿命と健康寿命のお話です。
日本は世界でも有数の長寿国です。男性の平均寿命は81.47才、女性は87.57才(2022年発表)となっています。平均寿命は国や地域の保健福祉状態を総合的に示す指標となっており、日本の保健福祉は非常に高い水準にあることがわかります。ビバ、日本。
さて、では健康寿命とはなんでしょう?
健康寿命とは、『健康上の問題で日常生活を制限されることなく生活できる期間』となっています。わかりやすくいうと介護されることなく生活できる期間ですね。とても大事ですね。ではどれくらいかといいますと、、、
男性が72.68才、女性が75.38才(2022年発表)となっています。
おわかりになりますか?結構平均寿命と結構差があるんです。その差はなんと男性で8.79才、女性では12.19才となっており、この期間は要介護の状態です。うん、ピンピンころりとは程遠い( ノД`)シクシク…。私なんて体が大きい(身長191cm)から要介護になったら大変です💦。今から注意しないと、、、(´・ω・`)ショボーン。
実はこの平均寿命と健康寿命、どちらも伸びてきているんです😊。しかし、その差はほとんど変わりがありません。平均寿命と健康寿命との差が大きければ大きいほど、つまり要介護の期間が長ければ長いほど、医療費や介護費、また本人やその家族の負担も増加します。今、日本の医療介護が抱える課題は健康寿命をいかにして伸ばすか、これにつきます。
では、歯科はこの大切な分野に関わっているのでしょうか?実は結構関係があります。様々な研究が報告されているので少しみてみましょう。
☆歯が多く残っている方、歯が失われていても入れ歯を使用されている方の方がそうでない方に比べて、、、
・寿命が長い。
・生活の質(QOL)が高い。
・日常生活動作(ADL)が高い。
・社会での活動能力が高い。
・毎日の楽しみが多い。
・筋力や敏捷性、平衡性が高い。
・転倒や骨折のリスクが低い。
・認知症を発症するリスクが低い。
・脳梗塞を発症するリスクが低い。
・心電図の異常が少ない。
・視力が良好👀。
・聴力が良好👂。
・総医療費が安い。
などなどきりがありません。
さらにお口の中を清潔に保つことで誤嚥性肺炎の予防、歯周病を防ぐことで糖尿病や動脈硬化、関節リウマチ、腎臓疾患の予防や改善に繋がります。
現在では要介護要因の半分以上はお口の中の状態に関連するとまでいわれています。すごい、一石何鳥ですか😲。さあみなさん、歯医者さんへレッツゴー、、、、、。
失礼しました。少しでも貢献できるよう精進させていただきます。
2023年3月16日 | カテゴリー:新着情報, 歯科の豆知識 Q&A, 歯を長持ちさせるには, 院長からの発信 |