当院が何故こども歯科に力をいれるのか⑥
~歯並び・咬み合わせ編2~
さて⑤では歯並び・咬み合わせの矯正治療を行う時期としては、大人の前歯がでてくる頃、小学校1年生から小学校3年生ぐらいがベストという話をさせていただきました。では、その時期以前にできることはないのでしょうか。実はたくさんあります☆彡。
歯並びや咬み合わせがどうなるか。これは生まれた直後から始まっていると言っても過言ではありません!
歯並び・咬み合わせは遺伝的な要因も関わってきますが、周囲の筋肉の影響を大きく受けます。唇や頬、舌を中心として、お口の開け閉めや飲み込みに関わる筋肉を含めると頭から顎の下、そして首まで広がっています。最近の傾向として、これらの筋肉の力が弱かったりバランスが悪い、または正常とは違う無理な動かし方をしていることで歯並びや咬み合わせに悪影響がでているケースが多いようです。
簡単な例ですが舌の力が弱いとどうなるか?歯は舌側に倒れます。それでもどうにか咬んで飲み込まないといけません。舌側に倒れた歯に合わせてどうにかしようと正常とは違った動きをしてしまうのです。体としてはうまく順応しているとも言えなくもないのですが、無理をしている状態です。時間が経つと必ず他の問題もでてきます。しかし逆に考えると、こういったケースでは舌の筋肉を鍛えてあげれば自然に治る可能性が十分あります。
今舌の例を挙げましたが、実際に舌は「歯列は舌の筋肉の発達によって発育する」と言われているほど重要です。ですから生まれた直後から鍛える必要があります。簡単にですが、、、
〇おっぱいをしっかり吸わせてあげましょう★。
〇哺乳瓶をつかう場合は出にくいものをえらびましょう。自然に鍛えることができます★。
〇おしゃぶりも有効です。どんどん吸わせてください❄。
(ただし3才までです。)
〇指しゃぶりも大丈夫。させてあげてください❄。
(こちらも3才までです。)
〇3才過ぎたらガムをしっかり咬ませましょう★。
(もちろん虫歯にならない成分の入ったガムでお願いします。咬みごたえがあるものがよりいいですね。虫歯予防にもなっていいですよ。)
〇舌やお口の周りの運動、トレーニングを行いましょう★。
(くわしい話はここでは省きます。)
とにかく「吸う、吸う、吸う」、「咬む、咬む、咬む」、「飲む、飲む、飲む」です💧。この生きるために基本的な動作をしっかりやらせてあげてください。
いずれもこどもが生まれた直後からにできることばかりです。生まれたときから歯並び・咬み合わせが悪くならないよう予防していくのです。当院がこども歯科に力をいれる理由の2つ目がここにあります。
⑦に続く☆彡
2023年2月26日 | カテゴリー:新着情報, 歯を長持ちさせるには, 院長からの発信, こどもの 口腔機能を 育てるには, 歯並び |