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歯の溝を虫歯から守ります!その名はシーラント

みなさん歯ブラシがんばっていますか?虫歯や歯周病にならないよう日々精進していますでしょうか?私も日々頑張っています😊。

 

ではこの「シーラント」、どれくらいの予防効果をもつのでしょうか?報告によると、4年以上で約60%の虫歯予防効果が認められています。結構高くないですか😊?また、フッ素との併用によってその予防効果はさらにアップすることがわかっているのですが、この「シーラント」自体がフッ素を含んでおり、少しずつフッ素を放出してくれたりするんです。さらに条件付きですが、保険適応となっています。うん、完璧ですね。

 

 それでは「シーラントの」手順です!

  • 歯の溝をきれいにします。

専用のブラシや超音波などを用いて機械的に、さらに薬液を用いて化学的にきれいにします。歯を削る必要はありません。これ重要ですよね。

 

  • 「シーラント」がしっかりくっつくようにノリを塗ります。
  • 「シーラント」を歯の溝に隙間なく入れて、固めます。

 

光をあてて固めるタイプ、時間で固まるタイプのものがあります。当院では患者さんの状態にあわせて適した方を用いています。大事なのは小窩裂溝をしっかりと埋めて、汚れが入らない、溜まらない様にすることです。

 

どうでしょう?処置としてはそんなに難しくありません。小さなお子さんでもできる処置なのも高評価ですね。実際当院では2才頃から行っているお子さんもいらっしゃいます。

 

では次に、この「シーラント」が適した方々についてです。

☆虫歯のリスクが高い方💧

やっぱりこれですね。それを減らすためにやるんですからね。特に1才から3才頃、早期から虫歯になりかけていたりすでになっているお子さん、そして小学生で子供の歯に虫歯がたくさんあったり治療を受けているお子さんです。

 

☆出てきたばかりの歯がある方💧

出てきたばかりの歯は実はちょっと弱いんです。さらにまだ摩耗していないため、デコボコも大きい状態。虫歯菌の産生する酸に弱く、汚れも溜まりやすい。そして磨きにくいの3重苦なんです( ノД`)シクシク…。歯がでてきて成熟するまで(大体3年から4年ぐらいでしょうか。)、しっかり守ってあげましょう。特に大人の歯で6才頃にでてくる6才臼歯(第1大臼歯)と12才頃にでてくる12才臼歯(第2大臼歯)。この2つの歯は将来本当に悪くなりやすい😞。でてきた時から将来に向けてしっかり準備していきましょう。もちろんフッ素の併用や歯ブラシもちゃんとすることも忘れずに。

 

こういった方々は積極的に「シーラント」をすることをおすすめします。逆に虫歯のリスクが低い方や、歯がでてきて時間が経っている(3年から4年以上)方は、しなくてもそんなに虫歯になるリスクは上がりません。私達、歯医者さんもやみくもにこの「シーラント」をするわけではありません。効果が十分に見込めるか、必要性を十分に判断して行っています。

 

 

さて、この「シーラント」ですが悪い噂もあります。それが、「シーラントをするとかえって虫歯になりやすい」というもの。実はこれ、全くそういう事実はありません。

 

気を付けておくことは シーラントが欠けたり取れたりしていることに気が付かず油断していると、汚れが溜まって虫歯になってしまうということです。「シーラント」自体が虫歯の原因になることありませんのでご安心ください。「シーラント」も咬んでいる限りすり減ったり、取れたり、欠けたりすることがあります。そのため処置後の定期検診も大事です。「シーラント」に異常がないかをしっかりチェックをしてもらうようにしましょう。

 

フッ素塗布や歯磨きの確認も兼ねて一石三鳥ですよ。虫歯になりやすい時期を乗り切っていきましょう😊。

 

適切な時期に正しく使えば「シーラント」の虫歯予防効果は絶大です。虫歯になる時期が早いか遅いかは、将来お口の中に大きな差がでます。是非活用していきましょうね。

 

 

親子で歯や歯ぐきが悪いです!遺伝ですか?

親子は似た所がたくさんありますよね。似て嬉しい所もあれば、いやそこは似なくていいのにって所もありますよね😞。お父さん、お母さんでお子さんの悪い所はどっちに似たのかを言い争ったりしていませんか(笑)?うちもいい所は私に似てて、悪い所は副院長に似ているので困っています。でも、副院長はいい所は自分に似てて、悪い所は全部私のせいと言います。なんで、不思議不思議(笑)。では、虫歯や歯周病に関してはどうでしょうか。それぞれについてみていきましょう。

 

まずは虫歯と遺伝についてから。

 

〇虫歯と遺伝について💦

虫歯のなりやすさに関して、遺伝的な要素がまったく無いわけではありません。歯の硬さって人によってだいぶ違います。健康な歯を削って治療をしなければならないことがあるのですが、人によって削れ方が全然違うのです。すごく硬くて時間がかかる方もいれば、さくさく削れる方もいらっしゃいます。びっくりしますよ😲。また、虫歯のなりやすさでいえば、歯並びも問題になります。歯並びが悪い方の方が虫歯のリスクは高くなります。汚れが溜まりやすいですし、磨きにくくなりますからね。この2点については、遺伝的な要素があるといってもいいかもしれません。

 

しかし、虫歯はそもそも虫歯菌の感染によって起こる感染症です。虫歯菌が感染しなければ、どんな状況でも虫歯になりえません。親子で虫歯がいっぱいの場合、親から子へ同じ虫歯菌が感染していると考えられます。ですから感染をさせない、感染するにしてもできるだけ時期を遅らせることが大事です。特に1才6ヶ月頃から2才6ヶ月頃が最も感染しやすく、2才になる前に感染するのと、2才より後に感染するのでは将来大きな差がでます。実際にそれを裏付ける研究データがあります。

 

☆スウェーデン、イエテボリ大学の研究です。

2才前に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 5.0

2才後に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 0.3

 

おわかりでしょうか。2才を境に16倍近い差がでています😲。お子さんを虫歯にならないようにするには少なくとも2才までは感染しないよう気をくばる必要があります。ご家族みんなでお口の中を清潔に保ち、糖類は控えるか規則正しく摂取する、食器などは共有しないよう注意しましょう。親御さんに虫歯が多い場合は特に注意が必要です。

 

また、感染した場合もその後の生活が大きく影響します。ご家族ですと生活習慣はどうしても似てきますよね。間食が多くだらだら食べたり、いつも甘い飲み物を飲んでいたり、歯磨きが疎かだったり、歯医者さんに行く習慣が無かったり。こういった環境ですと、ご家族みんな虫歯に感染しやすく、また進行しやすくなってしまいます。当然お口の中も似てきますよね。

 

いかがだったでしょうか。虫歯については遺伝的な影響よりも、後の環境的な要因の方が大きいです。今日からでも、虫歯予防のためできることはたくさんあります。未来の自分、お子さん、お孫さん、そしてさらなる子孫のため虫歯予防始めてみませんか。

 

では次に歯周病と遺伝についてです。こっちの方が手強いですよ。

 

〇歯周病と遺伝について💦

 

歯周病のなりやすさにも遺伝は間接的ですが関わります。虫歯と同じで歯並びが悪い方は、汚れが溜まりやすく歯ブラシがしにくい分不利になるでしょう。また歯並びが良い方と、悪い方では支えることができる咬む力も変わってきます。これも歯並びが悪い方の方が不利になります😞。同じ咬む力がかかっていても、歯並びが悪い方の方が、歯を支える歯ぐきや骨へのダメージは大きくなります。咬む力は自分の体重と同じぐらいかかっているため、影響は小さくありません。さらに歯を支える骨の厚さや密度、からだの感染症に対する抵抗力なども関係します。こういったことは、遺伝的な影響があります。

 

ただやっぱり歯周病も感染症です。感染しなければ歯周病にはなりません。そのため対策は虫歯とほぼ同じになります。

 

しかし歯周病の場合、感染する時期が長いためより注意が必要です。虫歯は1才半~2才半ぐらいに大きな感染のピークがあり、感染する時期が2才を境目として、将来虫歯になる可能性が大きく変わりました。歯周病菌の感染は小学生から高校生、場合によっては成人になってからも起こります。従って本人、ご両親、おじいちゃん、おばあちゃんなど身近な方に加えてお友達やパートナーなどにも注意が必要です。お口の中がきれいな人と付き合うようこども頃から教えてあげてください(笑)。特にパートナー、夫婦でお口の中が似てきますよ。まあ誰から感染するにしても、感染する時期が遅い方がよいのは虫歯と同じとなります。

 

次に生活習慣、これも虫歯とおなじでとても大事になります。間食が多くだらだら食べたり、柔らかくて咬み応えのないものを好んで食べたり、歯磨きが疎かだったり、歯医者さんに行く習慣がなかったりすると、ご家族みんなが歯周病に感染しやすくなりますし進行しやすくなります。ちなみにタバコも要注意。吸っている本人だけでなく、周りにも影響があります。

 

ただ、何と言っても大事なのは歯磨きに対する意識でしょう。歯磨きも自分で行うようになりますから、幼少期からの動機付けが大事です。歯磨きをしっかりする習慣をつけること、定期的な検診を受ける習慣をつけていきましょう。まあ、反抗期もあって難しいですがね。

 

実は中学生や高校生になると、小学生の時と比べて受診率が下がります。仕上げ磨きもさせてくれなくなりますし、親御さんもお子さんのお口の中の状態の把握はできなくなります。お子さんの成長は喜ばしいことですが、歯周病まで成長させないようしたいですね😊。

 

ちなみにこの歯周病、2001年にギネスブックに登録されています。ギネスブックに実際に記載されている文章を抜き出すと、『全世界で最も蔓延している病気は歯周病である。地球上を見渡してもこの病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない。』となっています。感染を完全に防ぐのは難しいか😞。ただ、感染する時期を遅らせたり、お口の中に占める歯周病菌の割合を低くしたり、歯周病の進行を抑えることはできます。がんばりましょう。

 

いかがでしょうか。歯周病も遺伝的な影響がないわけではありませんが、後の環境的な要因の方が大きいです。ご自身やご家族、お友達やパートナーも含めて歯周病対策をしていきましょう。さあ、みんなで歯医者さんに相談だ!

 

歯を失う原因において虫歯は29.2%、歯周病が37.1%を占めます。破折が17.8%を占めていますが、これは虫歯などで残っている歯が少なくなったことに起因することがほとんどです。そう考えると歯を失う原因の8割以上は虫歯と歯周病で占められます。(その他は矯正のための抜歯や埋伏歯などの抜歯となります。)虫歯と歯周病、この2つを防ぐことは将来、お口の中で不自由しないためにとても大切になります。

 

虫歯菌、歯周病菌とも生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはいません。虫歯や歯周病にかかっている方は、どこかで感染してしまっているんです。目にみえる相手ではないので、正直完全に防ぐのは難しい😞。あまり気にし過ぎるのも考えものですが、できることから取り入れていただければと思います。みんなでやっていけば、将来、子々孫々と虫歯や歯周病の感染を減らすことができるはず。自分のためはもちろんですが、それが未来の人達へと繋がります。さあ、今からできることをやっていきましょう。

飲酒 と 歯について

皆さん、お酒は好きですか?私は晩酌はしませんが、飲み会の時は飲みます。以前はビールからの焼酎でしたが、最近はウイスキーが好きですね。ただ、20代の頃よりだいぶ弱くなった😞。悲しい・・・・・

さてお酒は歯や歯ぐきにとって悪いのでしょうか?それぞれについてみていきましょう。

 

☆お酒と歯💧

お酒と虫歯に直接の関係はあまりありません。しかし歯に悪い影響がないかといえば、あるとなります。

まず、お酒自体の問題ですが酸性のものがほとんどです。酸は歯にとって大敵、溶けてしまいます。頻繁に酸性のものを食べたり飲んだり、嘔吐を繰り返す方などにみられる酸蝕症という疾患があります。一度、『酸蝕症 写真』などで検索してみてください。でてくる写真などのようにひどくはなくても、影響がまったくないとはいえません。

 

そして、もう1つの問題はだらだら食べたり飲んだりすることです。お酒の飲み始めると、1杯飲んで終わることはまずありませんよね。飲んではつまんで時間をかけて味わうと思います。飲み会になると1次会、2次会、3次会となる方もいるでしょうし、シメまであったりしますよね。お口の中の環境は食事の後に酸性に傾きやすくなるのですが、唾液などの作用でもとの状態に戻ります。しかしだらだら食べたり飲んだりしているとこの作用が働かず、ずっとお口の中が酸性の状態になってしまうんです。これも歯が悪くなる原因となります。

 

さらにお酒を飲んだ後、歯磨きはどうしてますか?しなかったりしてませんか?したとしても、いつもより簡単にすませていませんか?私も、「もういいかな」となってしまう時があります。これもよくありません。

 

☆お酒と歯ぐき💧

お酒と歯周病についても直接の関係はあまりありません。しかし悪い影響はやっぱりあります。

まずは先ほどと同じですが、歯磨きが疎かになってしまうこと。気をつけましょう。私もですが、、、、、

 

そしてもう1つはお酒の持つ血管拡張作用から。歯周病が重度の方は、歯ぐきが腫れたり痛んだりしやすくなります。特に抜歯など外科的な処置を行った後は要注意!腫れが強くなったり、痛みが出やすくなったり、出血しやすくなったりといいことがありません。

 

時々聞くのがアルコール殺菌をしているのでいくら飲んでも大丈夫というものです。たぶん冗談で言っているだけだと思うのですが、これは間違いです。まずアルコールで殺菌作用を持たせるためには高濃度である必要があります。70%ぐらいで1番殺菌作用が強くなるのですが、こんな高濃度のアルコールを飲むと粘膜を直接傷めてしまいます。また、細菌の塊である歯垢(プラーク)はバリアに守られています。アルコールもこの中にまでなかなか浸透できないのです。

とはいってもお酒は楽しいもの。なんでもそうですが、節度をもって楽しむ、これが1番大事かもしれませんね。歯磨きをしっかりできるぐらいの、余力は残して飲みましょう。

転ばぬ先のお口の中!

今回はお口の中と転倒との関係についてです。

転倒は高齢者の3人に1人に起こり、そのうち約6%は骨折、約24%は重度の受傷に至ると報告されています。転倒は要介護になる、また介護状態を悪化させる原因として大きな割合を占めています。転倒には様々原因や対策がありますが、お口の中との関係についてしらべた研究・調査をみてみましょう。

☆歯の数が19本以下で入れ歯を使用していない方の転倒リスクは、歯の数 

 が20本以上の方の2.5倍であった。

☆入れ歯を使うことで上記の転倒リスクを半分に減らせる。

                      (調査対象65才以上の方。)

☆ある時点より0本から14本歯を失った方を基準として、大腿骨頸部骨折のリスクが、、、(大腿骨頸部骨折は起こるとほぼ歩けなくなります。手術や長期のリハビリが必要となり、要介護になる可能性が非常に高い骨折です。)

15本から27本歯を失った方で  4.1倍

すべて失った場合で        4.5倍     に増加した。

☆上記の結果から歯を1本失うごとに大腿骨頸部骨折のリスクが1.06倍に高まることがわかった。

(調査対象50才以上の方。)

などなど他にもたくさんの報告があります。

ではなぜこのようなことが起こるのか?考えられる経路をみてみましょう。

★虫歯や歯周病

歯の喪失、入れ歯の未使用(咬まない、咬めない。)

お口の周りの筋肉の機能低下、顎位の不安定

頭部の平衡性の低下、バランス機能の低下

転 倒

★虫歯や歯周病

歯の喪失、入れ歯の未使用

咬むところが無い

踏ん張りがきかない

転 倒

みなさん踏ん張る時はみなさん咬み締めますよね。咬み締められないと踏ん張りがきかないんです。これはスポーツ選手が歯並びを治療したり、スポーツ用のマウスピースをすることからもわかるのではないかと思います。咬まない、咬めないことによるバランス機能の低下、そしていざという時に咬む所がないため踏ん張りがきかない、、、。これが転倒に至る原因になっているんです。

 

実はこの話、高齢者だけの話ではありません。お子さんでも同じです。転倒などで受診されるお子さんは多いのですが、歯並びが悪かったり、顎が細い(普段よく咬んでないので顎やお口のまわりの筋肉が発達していない。)子がほとんどです。お口ぽかんのお子さんも多いですね。特に何度も転倒で受診されるお子さんでは、その傾向が顕著です。

 

そう考えると転倒、それに続く要介護を予防するための対策はこどもの時から始まっているといえるかもしれません。虫歯や歯周病予防はもちろん、歯並びを含めてしっかり咬めるようにしておく。今からでもできることはたくさんあります。さあ、歯医者さんへ相談だ。

平均寿命と健康寿命って?歯医者さんと関係あるの?

今回は平均寿命と健康寿命のお話です。

日本は世界でも有数の長寿国です。男性の平均寿命は81.47才、女性は87.57才(2022年発表)となっています。平均寿命は国や地域の保健福祉状態を総合的に示す指標となっており、日本の保健福祉は非常に高い水準にあることがわかります。ビバ、日本。

さて、では健康寿命とはなんでしょう?

健康寿命とは、『健康上の問題で日常生活を制限されることなく生活できる期間』となっています。わかりやすくいうと介護されることなく生活できる期間ですね。とても大事ですね。ではどれくらいかといいますと、、、

男性が72.68才、女性が75.38才(2022年発表)となっています。

おわかりになりますか?結構平均寿命と結構差があるんです。その差はなんと男性で8.79才、女性では12.19才となっており、この期間は要介護の状態です。うん、ピンピンころりとは程遠い( ノД`)シクシク…。私なんて体が大きい(身長191cm)から要介護になったら大変です💦。今から注意しないと、、、(´・ω・`)ショボーン。

実はこの平均寿命と健康寿命、どちらも伸びてきているんです😊。しかし、その差はほとんど変わりがありません。平均寿命と健康寿命との差が大きければ大きいほど、つまり要介護の期間が長ければ長いほど、医療費や介護費、また本人やその家族の負担も増加します。今、日本の医療介護が抱える課題は健康寿命をいかにして伸ばすか、これにつきます。

では、歯科はこの大切な分野に関わっているのでしょうか?実は結構関係があります。様々な研究が報告されているので少しみてみましょう。

☆歯が多く残っている方、歯が失われていても入れ歯を使用されている方の方がそうでない方に比べて、、、

・寿命が長い

   ・生活の質(QOL)が高い

   ・日常生活動作(ADL)が高い

   ・社会での活動能力が高い

   ・毎日の楽しみが多い

   ・筋力や敏捷性、平衡性が高い

   ・転倒や骨折のリスクが低い

   ・認知症を発症するリスクが低い

   ・脳梗塞を発症するリスクが低い

   ・心電図の異常が少ない

   ・視力が良好👀

   ・聴力が良好👂

   ・総医療費が安い

などなどきりがありません。

さらにお口の中を清潔に保つことで誤嚥性肺炎の予防、歯周病を防ぐことで糖尿病や動脈硬化、関節リウマチ、腎臓疾患の予防や改善に繋がります。

現在では要介護要因の半分以上はお口の中の状態に関連するとまでいわれています。すごい、一石何鳥ですか😲。さあみなさん、歯医者さんへレッツゴー、、、、、。

失礼しました。少しでも貢献できるよう精進させていただきます。

当院が何故こども歯科に力をいれるのか⑥

~歯並び・咬み合わせ編2~

 

さて⑤では歯並び・咬み合わせの矯正治療を行う時期としては、大人の前歯がでてくる頃、小学校1年生から小学校3年生ぐらいがベストという話をさせていただきました。では、その時期以前にできることはないのでしょうか。実はたくさんあります☆彡。

 

歯並びや咬み合わせがどうなるか。これは生まれた直後から始まっていると言っても過言ではありません!

 

 

 

歯並び・咬み合わせは遺伝的な要因も関わってきますが、周囲の筋肉の影響を大きく受けます。唇や頬、舌を中心として、お口の開け閉めや飲み込みに関わる筋肉を含めると頭から顎の下、そして首まで広がっています。最近の傾向として、これらの筋肉の力が弱かったりバランスが悪い、または正常とは違う無理な動かし方をしていることで歯並びや咬み合わせに悪影響がでているケースが多いようです。

 

 

 

 

簡単な例ですが舌の力が弱いとどうなるか?歯は舌側に倒れます。それでもどうにか咬んで飲み込まないといけません。舌側に倒れた歯に合わせてどうにかしようと正常とは違った動きをしてしまうのです。体としてはうまく順応しているとも言えなくもないのですが、無理をしている状態です。時間が経つと必ず他の問題もでてきます。しかし逆に考えると、こういったケースでは舌の筋肉を鍛えてあげれば自然に治る可能性が十分あります。

 

 

今舌の例を挙げましたが、実際に舌は「歯列は舌の筋肉の発達によって発育する」と言われているほど重要です。ですから生まれた直後から鍛える必要があります。簡単にですが、、、

 

 

〇おっぱいをしっかり吸わせてあげましょう★。

〇哺乳瓶をつかう場合は出にくいものをえらびましょう。自然に鍛えることができます★。

〇おしゃぶりも有効です。どんどん吸わせてください❄。

(ただし3才までです。)

〇指しゃぶりも大丈夫。させてあげてください❄。

(こちらも3才までです。)

〇3才過ぎたらガムをしっかり咬ませましょう★。

(もちろん虫歯にならない成分の入ったガムでお願いします。咬みごたえがあるものがよりいいですね。虫歯予防にもなっていいですよ。)

〇舌やお口の周りの運動、トレーニングを行いましょう★。

(くわしい話はここでは省きます。)

 

とにかく「吸う、吸う、吸う」、「咬む、咬む、咬む」、「飲む、飲む、飲む」です💧。この生きるために基本的な動作をしっかりやらせてあげてください。

いずれもこどもが生まれた直後からにできることばかりです。生まれたときから歯並び・咬み合わせが悪くならないよう予防していくのです。当院がこども歯科に力をいれる理由の2つ目がここにあります。

⑦に続く☆彡

 

当院が何故こども歯科に力をいれるのか⑤

~歯並び・咬み合わせ編1~

次は歯並び・咬み合わせについてです。

私個人としては若干の歯並びの乱れがあっても、咬み合わせに大きな不具合が無ければ経過をみてもいいと思っています。そもそも模型で見るような完璧な歯並びの方は、たとえ矯正をした方であってもそうそうお目にかかれるものではありません。

しかし、特に将来的に歯を失いやすい、機能的に問題のある歯並びもあります

 

 

・反対咬合(いわゆる受け口です。咬んだ時に下の前歯が上の前歯より前にある咬み合わせです。

 

 

 

 

 

 

 

・開咬(奥歯しか咬んでおらず、前歯で咬んでいない咬み合わせです。前歯で咬み切れないため本人も不便を感じていることが多い咬み合わせです。)

 

 

 

 

 

 

 

・過蓋咬合(咬み合わせが深いともいいます。咬むと下の前歯が上の前歯で完全にみえなくなる咬み合わせです。出っ歯を伴うことも多いです。)

 

 

 

 

 

 

 

 

などです。

 

いずれも咬む力の向きやバランスに問題があります。8020を達成されている方で、これらの咬み合わせに相当する方を私はみたことがありません。調査結果でも8020を達成している方で、これらの咬み合わせに相当する方は極めて稀であるとされています。見た目など関係なく、将来の歯の保存のために矯正治療を考えるべき咬み合わせです。

 

では矯正治療するならいつがいいのでしょうか。私は大人の前歯が出そろうぐらい、小学校1年生から小学校3年生ぐらいがベストと考えます。(反対咬合はもっと早めに矯正治療を行った方がいい場合もあります。)

 

大人になってから行う矯正治療との違いとしては、

  • 顎の成長を利用して顎の拡大ができるため、足りない場所を確保しやすい。歯を抜かずに治療できることが多く、結果として歯の保存につながります★。
  • 顎の関節がフレキシブルなので、治療中や治療後の不定愁訴などがでにくい。新しい状態に適応しやすいといった方がいいかもしれませんね★。
  • 咬むという力による疲労は少しずつ蓄積していきます。咬み合わせが悪いとなおさらです。早めの改善が歯の保存に有利に働きます★。
  • 上下の顎の成長のアンバランスを成長期を利用して整えることができます。例えば、下顎の前方成長が少ない場合は成長を促したり、逆に多すぎる場合は抑制したり、ということです。

 

また矯正をしない場合でも、歯並びが悪くならないようにできることはたくさんあります。くわしい話はここでは割愛しますが、定期的にみせていただくことで、必要な処置を適切な時期に行えますし、普段の生活の中で気をつけていただくことを説明できる場合があります。気になることがあればいつでもみせてください。虫歯・歯周病予防も兼ねて一石二鳥、いや三鳥ですね★。

⑥に続く☆彡

当院が何故こども歯科に力をいれるのか④

~虫歯編~

虫歯は虫歯菌による感染症ですが、歯が無いと感染しません。ですから生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中に虫歯菌はいません。最初に下の前歯がでてくるのが6ヶ月頃、ここから虫歯菌による感染が始まることになります。特に1才6ヶ月頃から2才6ヶ月頃が最も感染しやすいといわれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

③にて悪くなるスタートをできるだけ遅くすることが大事になることをお話しました。実際にそれを裏付ける研究データがあります。

スウェーデン、イエテボリ大学の研究です。

2才前に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 5.0

2才後に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 0.3

 

 

 

おわかりでしょうか。2才を境に16倍近い差がでています。悪くなることを遅くすること、すなわち虫歯菌への感染をできるだけ遅くする、少なくとも2才以降にすることが大事となります。虫歯菌も感染しないようなワクチンができるといいかもですね💦

 

 

この段階ではこどものお世話をする方々の協力が不可欠です。こども本人のお口の中をきれいにすることはもちろんですが、ご両親やおじいちゃん、おばあちゃんのお口の中の清潔に保つようにしましょう。虫歯菌の栄養となる糖類はできるだけ避け、食器なども共用しない方がいいです。併せて定期的な検診やフッ素塗布を行うといいですね。特におじいちゃん子、おばあちゃん子は虫歯が多い子が多いので要注意です。やっぱりお孫さんには甘くなるんでしょうね(笑)。

 

 

 

~歯周病編~

次は歯周病です。歯周病も感染症ですので対策は虫歯菌と同じです。しかし感染する時期が長く、小学生から高校生、場合によっては成人になってからも起こります。本人、ご両親、おじいちゃん、おばあちゃんなど身近な方に加えてパートナーなどにも注意が必要です。お口の中がきれいな人と付き合うようこども頃から教えてあげてください(笑)。歯ブラシも自分で行うようになりますから、幼少期からの動機付けが大事です。歯ブラシをしっかりする習慣をつけること、定期的な検診を受ける習慣をつけていきましょう。まあ、反抗期もあってずっと続けていくということが一番難しいですかね💧

 

 

 

 

 

 

 

④では虫歯・歯周病において悪くなるスタートをできるだけ遅くするために必要なことを簡単にですが書かせていただきました。いずれもこどもの頃に注意することばかりです。生涯にわたり歯を保存するのにはスタートでつまずかないことが一番楽です。当院がこども歯科に力をいれる理由の1つがここにあります。こども本人を中心にみんなで守っていきましょう。

次は歯並び・咬み合わせについてです。

⑤へ続く☆彡

パウダーメンテナンスについて説明ページを作成しました

当院で行っている パウダーメンテナンスについての ページを作成しました。

短時間で プラークや着色がとれて 歯がすっきりときれいになります。

ぜひ ご覧ください。

虫歯は感染症

こんばんは。

熊本市中央区国府の 家族で通える歯科医院 ひかる歯科ちえこども歯科の 甲斐田です。

 

虫歯菌は 赤ちゃんの時期に周りから感染します。

感染する時期は 歯が生えてから 2歳7か月まで。

 

この2歳7か月までに 感染した虫歯菌の数が 一生の虫歯菌の数になります。

2歳7か月まで虫歯菌の感染予防をしていると 一生虫歯になりにくいお子さんになります。

 

虫歯菌の感染数を抑えるには?

お砂糖を控えるのが一番効果的です。

2歳7か月まで できるだけ お砂糖を控えておくと

それ以降の虫歯予防が楽になります。

 

 

 

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