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若い頃から歯が丈夫。虫歯知らずの方へ

さて今回は歯が丈夫な方へ向けての内容となっています。10代、20代から歯で困っている方もいれば、20代、30代、40代ぐらいまで歯ではまったく困ったことが無い方もいらっしゃいます。若い頃からトラブルが多い方からしたらうらやましい限りですよね。でも実はこういった方は、40代頃からガクッと悪くなることがあるので、注意が必要なんですよ。

 

その理由は歯周病です。若い頃、歯医者さんに縁の無い人に限って、歯周病が進んでいることが多いんです。その理由は大きく2つあります。さっそくみていきましょう。

 

☆歯周病菌の割合が多いことが多い

お口の中にどんな細菌がすんでいるか、その割合は人によって違います。虫歯菌の割合が多い方もいれば、少ない方もいます。歯周病菌の割合が多い方もいれば、少ない方もいるんです。両方とも少ない方もいるでしょう。ただ1ついえるのは、虫歯菌の割合が少ないお口の中は、歯周病菌がすみやすく、その割合が高くなっていることが多いということ。これは逆もしかりです。そのせいで、若いころは虫歯で困ることが無く、歯医者さん知らずだったにもかかわらず、40代を過ぎて進行した歯周病で苦しむことになるのです。

 

☆歯周病に気付くのが遅れる

歯で困ることが無いので歯医者さんへなかなかいきませんよね。歯の検診も学校に通っている間はありますが、その後は無いことが多いです。すると付着した歯周病の原因となる、プラークや歯石はそのままです。誰にも指摘されません。歯周病の進行はゆっくりで、よほどひどくならないと痛みがでることありません。若い頃は歯医者さんに行くほどの症状がでにくいのです。しかし、確実に歯を支える歯ぐきや骨を破壊し、進行しています。

 

さらに、40代を過ぎると忙しくて歯ブラシがおろそかになったり、ストレスが重なったりします。そうすると歯周病菌が増えて、体の抵抗力も落ちるでしょう。これまでずっと咬む力を受けてきた歯や歯ぐきも疲弊していますし、糖尿病や喫煙などがあればその影響も受けるでしょう。そういった様々な要因が重なり、40代頃から歯周病が一気に表面化してくるのです。症状がでてきた時にはすでにかなり進行していることが多いです。

 

お口の健康は症状だけで判断してはいけません。症状が無くても、しばらく歯医者さんに行っていないという方は、遅くならないうちに一度受診されることをおすすめします。悪くなければそれでいいじゃないですか。

 

平均寿命が80才近い昨今、40代から歯を失うのは早すぎます。まだまだ先は長いですよ😊。豊かな食生活を楽しむことは人生の楽しみの1つ、歯や歯ぐきを大事にしていきましょう。早くから始めることが大事ですよ。

歯を白くしたい!

歯を白くしたいという方が増えてきました😊。理由はコロナ禍が終わって、マスクを付ける必要が無くなってきたからのようです(実際そうおっしゃる患者さんが多いです)。私もマスクを外すことが多くなりました。みなさんと同じように口臭が大丈夫か気になりますね。あとは鼻毛がでてないかとか(笑)。マスク、実は楽だった、、、。でも戻りたくない、、、。

歯を白くするというとホワイトニングが一番にでてきますよね。このホワイトニングとクリーニングがごっちゃになっている方が結構多いです。まずそれぞれを説明していきます。

 

◎クリーニング🐼

歯の表面についている汚れや茶しぶ、歯石などを取っていくことです。歯石を除去する際に一緒に行いますので、保険診療で行うことができます😊。歯そのものや詰め物、被せ物の色は変わりません。

 

◎ホワイトニング🐼

歯そのものの色を変えます。詰め物や被せ物の色は変わりません。歯の内部の色素を過酸化水素や過酸化尿素などを含むお薬を使って分解します。その名の通り白くなります😊。クリーニングとは異なり保険の適応はありません。

 

治療の順番としてはまずクリーニングからとなります。クリーニングを行うと今現在の歯の色がわかるようになります。この状態で大丈夫という方はホワイトニングの必要ありません。まだまだ歯の色が気になる、もっと歯を白くしたいという方はホワイトニングを考えていくという流れになります✨。ちなみに日本人の平均的な歯の色はこちらでもわかっています。聞いていただければ、いつでもその色と比べることができますのでお気軽にご相談ください。

 

さてこのホワイトニング、実は2種類あります。歯医者さんで行うオフィスホワイトニング、そして自宅にて自分で行うホームホワイトニングです。それぞれメリット、デメリットがあります。どちらでするかはそれぞれの状況に応じて決めていただければと思います。それぞれみていきましょう。

 

☆オフィスホワイトニング

歯医者さんで行うホワイトニングです。歯を白くするお薬を歯の表面に塗布し、特殊な光をあてます。1回の施術時間は大体1時間ぐらいです。

 

〇メリット(ホームホワイトニングと比べて。)😊。

・面倒くさくない。基本おまかせです。

・施術時間が短い。

・短時間で白くできる。

(特に結婚式など大事な予定が間近に控えている方などには最適です。)

 

×デメリット(ホームホワイトニングと比べて。)😞。

・強めのお薬を使うため、歯ぐきに痛みや荒れがでることがある。

・強めのお薬を使うため、歯がしみてくることがある。

・急激に歯を白くするため、仕上がりがいまいち。

(個人的にはうーんといった感じです。)

・後戻りしやすい。

 

☆ホームホワイトニング

 

自宅にて自分で行うホワイトニングです。歯の形に沿った専用のトレー(マウスピースみたいなもの。)を作製し、トレーに歯を白くするお薬を注入、トレーを歯に装着する方法です。大体1日2時間ほど装着しておきます。毎日でなくても大丈夫で、装着した分だけ効果がでます。

 

〇メリット(オフィスホワイトニングと比べて。)😊。

・やさしいお薬を使うので、歯ぐきの痛みや荒れがでにくい。また、歯がしみてくることが少ない。

・仕上がりがきれい。ホワイトニング効果も高い。

・効果が持続しやすい。

・トレーさえ大丈夫なら、歯を白くするお薬だけの購入も可能。いつでも再開できる。

 

×デメリット(オフィスホワイトニングと比べて。)😞。

・自分でやるので面倒くさい。慣れるまで時間がかかる。

・施術時間が長い。1日2時間ほどトレーを装着する必要がある。

・効果がでるまで時間がかかる。

 

いかがでしょうか?どちらがよいでしょうか?どちらのホワイトニングもどんどん進化しており、安全かつ効果もでやすくなってきています。しかし、個人的にですが症状がでにくく仕上がりがきれいなホームホワイトニングをおすすめしています。ちょっと大変ですし根気はいりますが、その価値は十分と思っています。そのため当院では現在オフィスホワイトニングは行っていません。ホームホワイトニングのみ行っています😊。ちなみにオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを同時に行っていく、デュアルホワイトニングというやり方もあります。

 

さて、気になるのは費用対効果ではないでしょうか💦。正確なデータは無いので、私の実感となります。大体オフィスホワイトニング1回分が、ホームホワイトニング1週間分に相当すると考えています。費用としては熊本でオフィスホワイトニングが1回あたり10000円~15000円ほど、ホームホワイトニングはトレーの作製と1ヵ月分のお薬が付いて30000円から40000円前後が多いようです。(ちなみに当院のホームホワイトニングは税込み27500円です。)オフィスホワイトニングは1回だけで満足できる白さになることもありますが、2回、3回とすることが多いです。ホームホワイトニングも満足する白さになるのに3週間ぐらいかかることが多くなります。そうするとどうでしょう?費用対効果は両者でそんなに変わらないことがわかるのではないでしょうか😊。

 

次にホワイトニングを行う上で知っておいていただきたいことについてです。

  • 詰め物や被せ物は白くなりません。白くなるのはご自身の歯の部分だけです。そのため、ホワイトニングが終わったらその白さに合わせて詰め物や被せ物をやり直す必要があります💦。
  • 効果の現れ方には個人差があり、早く白くなる方となかなか白くならない方がいらっしゃいます。歯の質や黄ばみの原因、そしてその程度が人によって異なるためです。ただこれまでまったく効果が出なかった人をみたことはありません。時間がかかっても満足できる白さとなっています😊。

以下の方はホワイトニングができません、、、

✕無カタラーゼ症の方(絶対禁忌です。)💧。

聞き慣れない病気ですよね。確率は0.001%以下と言われています。過酸化水素を分解するカタラーゼという酵素が作れない先天的な疾患です。歯を白くするお薬には過酸化水素や過酸化尿素が使用されています。無カタラーゼ症の方は、これを分解ずることができないため口の中がひどく荒れて、場合によっては壊死してしまいます🥶。怪我をしたときに塗る傷薬(過酸化水素の入ったオキシドール系のもの。)を塗った際に発砲していた方は大丈夫です。

✕妊娠中の方💧。

胎児への安全性がよくわかっていません。悪影響があるとも言えないのですが、やらないほうが無難というところでしょうか。同じ理由で授乳中の方も避けた方が無難です。

✕お子さん💧。

歯が出てきたばかりで成熟していません。歯を白くするお薬が強く浸透する可能性があり、悪影響の懸念があります。

次は条件付きで可能な方です。

△虫歯などがある方💧。

虫歯の穴から歯を白くするお薬が強く浸透してしまいます。先に虫歯治療を行う必要があります。

△歯周病のある方💧。

歯を白くするお薬の影響で歯ぐきが荒れやすくなります。先に歯周病治療を行う必要があります。

△知覚過敏がある方💧。

歯を白くお薬の影響で知覚過敏が強くなることがあります。知覚過敏の治療を先に行った方が無難です。

最後にホワイトニング中の注意事項となります😊

ホワイトニング中は色の濃い飲み物や食べ物(コーヒー、カレー、ワインな

ど)、酸性度の高い飲み物や食べ物(炭酸飲料など)、および喫煙は控えましょう。

ホワイトニングだけで結構長くなりました😊。でもきれいな歯はやっぱりい

いですね。これからマスクも減っていくでしょうし、口元がきれいなのは大事で

す。みなさんもホワイトニング考えてみませんか。わからないことがありました

ら何でもご相談ください。

いつも咬んでるのっておかしいの?お口ポカンは?

みなさんリラックスしている時、上下の歯は咬んでいますか?それとも咬んでいませんか?唇はどうでしょう?唇は自然に閉まっていますか?それとも空いて、お口ポカンになっていませんか?

まずは正常な状態からです。

リラックスしている時、上下の歯の状態は、咬んでいないのが正解です。お口の周りの筋肉が働いていないとき、前歯において2mmから3mm程上下の歯が開いているのが正常。これを安静位空隙と呼んでいます。人によって若干の差はあるのですが、上下の歯がいつも咬んでるという方は、要注意です😞。いいことは何1つ無いといっても、過言ではありません。

では唇はどうでしょう。唇は歯と違って閉まっているのが正解です。いつもお口が開いている方はいませんか?こちらも要注意です。先程と同じで、いいことは何1つありません。

では何が悪いのかをみていきましょう。まずは歯からです。

〇常に咬んでいると何がわるいの?

上下の歯が咬み合うのは、本来食事の時が中心となります。力をいれたり緊張した時に一時的にグッと咬むことはあっても、リラックス時に上下の歯は離れていなければなりません。では、いつも咬んでいると何が悪いのでしょうか?

☆顎が疲れやすくなります💧

顎が休まる時がありませんからね。常にまわりの筋肉や靭帯などが緊張している状態です。疲れますよね。よくいわれる顎関節症の原因にもなります。

☆歯への負担が大きいです💧

歯へも大きな力がかかっています。歯がすり減ったり欠けたり、詰め物や銀歯も取れやすくなったりします。ときには歯の根っこが折れて抜歯になることもあります。ちなみに歯のこういった破折は、歯を失う原因の17.8%を占めます。もちろん虫歯で歯が減っていることも大きな要因ですが、あなどれない数値ですよね😅。

 

☆歯ぐきへの負担が大きいです💧

歯を支えている歯ぐきにも大きな力がかかってきます。当然歯ぐきも傷みやすくなります。歯を支える骨を減らしてしまう歯周病も進行しやすくなってしまうんです。歯周病は歯を失う原因の37.1%を占めます。咬む力に歯を支える力が負けると、咬むごとに痛みがでてくるため抜歯を余儀なくされます。

 

☆悪くなる時は急激に悪くなる💧

歯や歯ぐきに負担が大きいことは前述しました。そのため1本の歯が悪くなって無くなると、周りの歯や歯ぐきの負担が一気に増加します。ぎりぎり耐えていた残りの歯も急激に状態が悪化、抜歯となっていくことが少なくありません。歯並びが悪い方は特に注意が必要です。

実はこの咬む力というのは結構大きいです。食事をする時でも、自分の体重と同じぐらいの力がかかっています😲。これだけの力が、咬み合い始めてからずっとかかっています。また、普段から上下の歯が咬んでいる方は、寝ている時も歯ぎしり、食いしばりをしていることが多いです。これも、程度の問題はありますがよくありません。どうですか?24時間自分と同じ体重がかかっている状態を想像してみてください?大変なんてもんじゃないですよね😅。

普段から上下の歯が咬み合っているといいことはまずありません。咬み合っている方は意識してお口の周りをリラックスするよう心がけてみてください。日中はある程度自分で防ぐことはできると思います。なかなか難しい方や寝ている時の歯ぎしり・食いしばりが強い方はマウスピースも考えてもいいかもしれないですね。考えている以上に咬む力の影響は大きいですよ🥶。

さて、次は唇についてです。

 

〇お口ポカンは何が悪いの?

唇が開いているのは、食べる時やしゃべる時、あくびをするときなどです。普段リラックスしている時、何もしていない時は閉じているのが正常です。お口ポカンというとかわいいイメージもあるかもしれません。でも、これ、立派な病気なんです😲。「口唇閉鎖不全症」といいます。そのままですね。病気ということは悪いことがあります。では、どんな悪いことがおこるのかをみてみましょう。

 

☆お口の中が乾燥しやすくなります💧

乾燥しやすくなるだけかって思いませんでしたか?実はこれ結構大変です。お口の中は常に唾液で守られています。この唾液がすごいんです。お口の中やお口の周りをスムーズに動かせるようになり、しゃべりやすくしてくれますし、食べ物を飲み込みやすくしてくれます。これを潤滑作用といいます。さらにお口の中を清潔にしてくれる自浄作用、お口の中を一定の状態に保ってくれる緩衝作用。その他にも細菌やウイルスに対する抗菌作用、歯に対する保護や再石灰化作用、歯ぐきなどの粘膜に対する保護作用、消化作用などなど盛りだくさん。普段意識しないかもしれませんが、唾液は超高性能。お口が乾燥しているということは、これらの作用もうまく働かなることを意味します。実際、唾液がゼロになると、お口を使う日常生活はまともにできなくなると言われています。お口ポカンで唾液がゼロになることはありませんが、いろいろなところで悪影響がでると思っていただいていいかと思います😞。

 

☆虫歯や歯周病になりやすくなる、口臭にも注意💧

これも唾液の作用に関係があります。唾液による自浄作用や緩衝作用、歯への再石灰化作用、歯や歯ぐきの保護作用、虫歯菌や歯周病菌に対する抗菌作用などが弱まり、虫歯や歯周病が進行しやすくなります。お口の中の細菌数が増えやすくなるため、口臭もしやすくなります。

 

☆風邪にかかりやすくなる💧

お口ポカンな方はお口で呼吸をする口呼吸であることがほとんどです。呼吸は鼻で行う鼻呼吸が正常です。鼻呼吸の方は鼻がフィルターの役割をしてくれるため風邪の原因となるウイルスの侵入を防ぐことができますが、口呼吸の方はこのフィルターが作用しません。体内にウイルスが入り込みやすく、風邪にかかりやすくなります。

 

☆歯並びや咬み合わせに影響がある💧

歯並びや咬み合わせはお口の周りの筋肉の影響を強く受けます。お口ポカンな方はお口の周りの筋肉のバランスが悪くなっていることが多く、歯並びや咬み合わせが悪くなっていることが多いです。

 

☆顔貌や姿勢に影響がでる💧

歯並びや咬み合わせとも関係しますが、顎や顔面の形態や成長にも悪影響がでることがあります。特徴的な顔貌(アデノイド顔貌、くわしくは検索を!)や息がしにくい場合は猫背になったりします。

どうでしょうか?結構いろいろな問題がでてくるんですよ。では原因や対策を見ていきましょう😊。

まず確認していただきたいのは鼻で呼吸できるかどうか。鼻が悪くて鼻呼吸できない状態なら、お口で呼吸するしかありません。お口ぽかんでないと死んでしまいます。この場合はまず耳鼻科への受診を考えてください。

それ以外の原因はお口の中にあることがほとんどです。特に多いのはお口の周りや舌の筋力低下。わかりやすいのはお口を閉める筋肉でしょうか。お口を閉じるのに関係する筋肉の力が弱ければ、お口ポカンになりやすくなります。単純ですよね( ノД`)シクシク…。その他にも、舌の下に舌小帯と呼ばれる筋が走っているのですが、この張りが強すぎて舌がうまく動かせないことも原因となります。また、飲み込む時などに変な癖がある場合もありますね。

お口の中の原因をまとめると、①お口の周りや舌の筋力の低下、②筋肉をうまく動かすことができない、の2つに集約されます。これに対する対策はトレーニングになります。①の筋力低下に関しては自分でできることも多いです。有名なのは「あいうべ体操」ですね。よく咬んで食べることも大事です。他にもいろいろありますから調べてみてください。②については自分だけでは難しいことも多いです。見せていただければ必要な処置を行ったり、その状態に特化したトレーニングを紹介できるかと思います。

さて最後にお口の正常な状態をもう一度確認しましょう。唇は閉じていて、上下の歯は咬んでいない、です。確認してみてくださいね😊。

給食後、30分歯磨きしては駄目ですか?

本日はこの質問です。一時期テレビなどでも話題になりましたね💦。食後すぐに歯磨きをすると、歯が削れやすいのでやめましょうというもの。30分は時間をおいて歯磨きをしたほうがよいと言われていました。当時はお子さんを持つお父さん、お母さんはもちろん、学校の先生からも聞かれたりしたものです。さて、その真意のほどはいかに?

 

結論から言いますと、給食後にすぐに歯磨きをしても何の問題もありません。いままで通りで大丈夫です😊。では、なぜこんな話になってしまったのでしょうか?

 

このようなことが話題になったのは、「酸性食品接種後すぐに歯磨きをすると歯がすり減ってしまう危険性が高まる」、という報告が欧米を中心に報告されていたためです。注意していただきたいのは、『食事』ではなく『酸性食品』となっている点です。この『酸性食品』がいつの間にか『食事』にすり替わってしまったのです😲。

 

実際に歯が酸で溶けていく病気はあります。酸蝕症と呼ばれており、以前はメッキ工場やガラス工場で出る酸性のガスを吸うことによって起こる職業病の1種でした。現在では酸性の食べ物や飲み物の過剰摂取が1番の原因となっており、生活習慣病と言ってもいいかもしれません。酸性の飲食物として例をあげると、レモン・コーラ・サイダー・栄養ドリンク・ビール・梅酒・赤ワイン・柑橘類・酢・もづく・スポーツドリンクなどたくさんあります。その他の原因としては逆流性食道炎、拒食症などで嘔吐を繰り返す方にもみられます。胃酸は強い酸性ですからね💧。酸は歯の大敵です。

 

実はこの酸蝕症、欧米人の方が日本人よりずっと多いと言われています。つまり上記の報告をもう少しくわしくすると、「酸蝕症の多い欧米人が酸性食品を食べた後に歯磨きをする」、という条件付きでの話となります。ただ食事をしただけとういう話ではありません。しかも酸蝕症の原因が食後すぐの歯磨きであるのかどうかは、はっきりしていなかったりします。

 

日本人は欧米人に比べて酸蝕症の方は少ないです。今後は増えていく可能性がありますので、その方の歯の状態や食べる物によっては食後の歯磨きに注意が必要になるかもしれません。しかし、給食に関してはまず大丈夫と言っていいかと思います。お子さんで酸蝕症になっている方は大人の方よりさらに減ります。また、給食でそんな酸性の食べ物ばっかりでてくることはありません。なによりイギリスで出版されている酸蝕症の教科書「Dental Erosion」でも、「一般に食後すぐに歯を磨くべきである。」と注意されています😊。時代とともに歯磨きの仕方も変わったりするのですが、今のところ、食後すぐに歯磨きしても問題はありませんよ。

歯磨き粉ってどれがいいですかね?

さて今回はよくある質問から。「おすすめの歯磨き粉はありますか?」についてです。もちろんおすすめ(私たちが好きで効果も十分と思っている歯磨き粉。)はあります。当院では大人の方に向けて、私のおすすめと副院長のおすすめを1種類ずつ、こども向けではフレーバーの違いを別と数えると6種類ほど置いています。まずまず売れ行きは好調です。

 

しかし、当院に置かれている歯磨き粉なんて全体のほんの一部にすぎません。世の中にはたくさんの歯磨き粉が売りにだされています。それも様々な効果が謳われていますよね。虫歯や歯周病予防はもちろん、知覚過敏や口臭予防、歯を白くするなどたくさんあります。どれを使うか迷いますよね。

 

さて、ここで結論をいいますと、「好きなものを使ってください。」となります。歯磨きは毎日するものです。味や舌ざわり、発砲の具合もとっても大事。まずは楽しく、そしてストレスなくできることを最重要視してください。特にお子さんは味や舌ざわりにとても敏感です。歯磨きを好きになってもらうため、仕上げ磨きがやりやすいよう、お子さんが喜ぶ歯磨き粉を探してあげてください。毎日の歯ブラシがおいしくない、まずいと嫌になっちゃいますからね。大人の方は、効果を重要視してもいいと思います。お口の中で気になることにあわせて、歯磨き粉を選ぶのもモチベーションをアップさせてくれます。効果がでれば、より歯磨きに対するやる気がでるというものです。

 

好きなものを使ってもいい他の理由も挙げておきます。最近の歯磨き粉は特殊なものを除くと、最も大事な虫歯・歯周病予防に対する有効成分が、ほとんどの製品で含まれています。それぞれ特徴を持ってはいますが、大事な所はきちんと押さえている。日本の歯磨き粉は優秀なんです。

 

しかし、注意してほしいことを最後に1つ。歯磨き粉に含まれるたくさんの有効成分、これらは歯磨き自体がきちんとできていないと効果が十分に発揮できません!お口の中の汚れ、プラークはバリアを張っています(水星の魔女でいえばコンポガンビットシールドです。かっこいいですよね)。これを物理的、機械的に破壊しないと、有効成分が入り込めないんです。これを壊してくれるのが歯磨きそのものです。ですから、歯ブラシのあて方、動かし方はもっと重要です。これは洗口剤にも同じことがいえます。

 

時々歯磨き粉を使わない方もいらっしゃいますが、とてももったいないです。今の歯磨き粉はとっても優秀で、昔みたいに歯の表面を傷つけたりすることもありません。たっぷりつけて大丈夫。是非、お気に入りの歯磨きを見つけて、楽しく歯磨きしましょう。

 

妊娠中のお口の変化、赤ちゃんへの影響について学ぼう

通院されている患者さんからおめでたい報告を受けたり、熊本市の妊婦歯科健診で来院される患者さんがいらっしゃったり、当院には妊婦さんがたくさん来院されます。大変めでたいことですよね。しかしこの時期、お口の中は様々な変化が現れ、虫歯や歯周病などのリスクが高まります。また、生まれてくる赤ちゃんのお口を健やかに育てるため、できることもたくさんあります。簡単ではありますが、少しみてみましょう。

☆歯磨きが難しくなる

つわりなどで歯磨き自体が困難になる方が多くいらっしゃいます。虫歯や歯周病のリスクが高くなりますので、無理をせずできる範囲でお口のケアをしましょう。食後にすぐ強めのうがいをしたり、ガムやタブレット、洗口液などの利用もいいですよ😊。

☆お口の中が酸性になりやすい

嘔吐を伴うつわりや、それに伴う食事回数の増加や不規則化、嗜好の変化などによりお口の中が酸性に傾きやすくなります。お口の中が酸性になると虫歯になるリスクが高まります。ことあるごとにうがいをするとリセットできますよ😊。

 

☆唾液の分泌量が変化します

唾液が減って口の中がねばねばすると感じる方もいれば、唾液の分泌が多くなり気持ち悪くなる方もいらっしゃいます。いずれにしても唾液の働きが低下するため虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、口内炎などもできやすくなります😲。

 

☆女性ホルモンの増加により歯周炎になりやすくなります

歯周病原因菌の中には妊娠中に増加する女性ホルモンが大好きな細菌がいます。こういった細菌は妊娠中に爆発的に増え、妊娠性の歯周炎を起こします。歯ぐきが赤くなったり、腫れたりする、歯磨き時の出血が多くなるなどの症状がでます。しかし、これらに症状は適切なブラッシングとプラークコントロールを行えば、ほとんどの場合症状が改善されます。

 

また、まれにですが妊娠性エプーリスといわれる良性のしこりができることがあります。女性ホルモンの増加により、歯ぐきのコラーゲンが増殖したものと考えられています。出産後に自然に消失することがほとんどです💧。

 

☆歯周病にかかっている妊婦さんは、

早産や低体重児出産のリスク5~7倍高くなります💦

歯周病により産生される炎症性物質の中に子宮を収縮させる作用がある物質(プロスタグランジンE2といわれます。陣痛促進剤として使われています。)があること、また、羊水や胎盤から歯周病原因菌がみつかることがわかっており、これらが早産や低体重児早産を引き起こすと考えられています。歯周病結構こわいんです。

 

☆虫歯菌はお母さんからうつることが多い 世界的にみても虫歯菌の感染は母子感染が多いことがわかっています。もちろん育児に関わる方はみなさん気を付ける必要があります。赤ちゃんが生まれる前からお口の中の環境をよくすることが大事です。

 

実は子どもの歯(乳歯)は妊娠初期には作られ始め、出生時には大人の歯(永久歯)も作られ始めていますΣ(・□・;)。こういった時期に母体に、大きな負担があると、後にでてくる大事な歯に影響がでることがあります。まずは全身の体調管理をしっかり、そしてお口の中にも気をくばっていただければと思います。母子ともに健康に、幸せな出産になるといいですね。

要観察歯?初期虫歯?どうするの? 学校検診で言われる言葉の意味は?

学校歯科検診の時期ですね。例年4月から6月の間に行われることになっており、この時期になると学校から歯科検診の結果を受け取ったお子さんがたくさん来られます。実は学校歯科検診できちんと判断するのは難しいです。虫歯と判定されていても、治療の必要がないことはよくあります。逆に、虫歯は大丈夫と判定されていても、虫歯になっていることもあります。明らかに穴が空いている場合なんかはわかりやすいですが、1人1人にかける時間が短く、見にくいこともあり、よくわからないときもあるんですね😞。心配ならやっぱり歯医者さんでしっかりみてもらうことをおすすめします😊。

 

さて、この学校歯科検診ですが要観察歯という項目があります。これについての質問は大変多い💦。今回はこの要観察歯とはいったい何か、どうするのかを見ていきましょう。

 

要観察歯はCOと呼ばれます。これはCaries Observationの略です。Cariesは虫歯、Observationは観察です。そのままですね💧。そしてこれにはほぼ同じ意味を表す言葉があります。それが初期虫歯です。では、この要観察歯や初期虫歯といわれている歯はどういった状態なのでしょうか。

 

これは歯の表面が白くなったり、茶色くなっているだけの状態です。穴にはなっていないけれども、すでに虫歯が始まっている、なりかけているというサインなんです。最初は表面がスムーズなまま白っぽくなり、エアーなどで乾かすとよく見えるような状態です。少し進むと、白っぽくなっている表面がちょっとざらざらした感じになってきます。こうなると乾かさなくてもよくみえます。もっと進むと茶色くなり、さらに進むと小さな穴があいていわゆる虫歯となります。

 

穴があくと物がつまりやすくなり、虫歯菌が溜まりやすくなります。歯ブラシも届かなくなり、虫歯の進行が急速に早くなります。そのため詰める治療などが必要となってしまいます。

 

それでは、この要観察歯や初期虫歯と言われたときにどうすればいいのか?まずは私達歯医者さんにみせていただければと思います😊。実は歯の色が変わっている場合、他の原因で起こっていることがあります。まずは本当に要観察歯、初期虫歯なのかを判断します。この判断を、学校歯科検診だけできちんとするのは正直難しいです。では歯の色が変わっている場合、虫歯以外でどんなことが考えられるのでしょうか。

 

  • 形成不全💧

これも歯の表面が白くなっていたり茶色くなっていたりします。歯の色が変わっている部位は、歯の質が弱いことも多く注意が必要です。ひどい時は歯の一部が欠けたようになっている場合もあり、虫歯と同じ対応が必要になることも💦。しかし虫歯とは違います。

 

これは歯が作られるときに、なにかしらミスをしてしまっている状態、もしくは外傷や炎症など外部からの要因により起こっています。部分的に起こっている時もあれば、全身疾患などで全体的にみられる時もあります。特徴としては虫歯になりにくい歯の先の方で起こることが多いですね。歯が作られる際に歯の先の方から作られますが、その作り始めでミスしやすいためです。戸惑ってるのかな?

 

基本的に色が変わっているだけなら、治療の必要はありません。しかし前述した通り、歯の質が弱いことが多く注意が必要であり、歯の一部が欠けてれば詰めるなどの治療が必要です。虫歯ではありませんし、初期虫歯とも違うのですが、それらと同じ対応が必要となる要観察歯であるといえます💦。

 

  • 着色💧

歯の表面についている付着物です。ステインとか茶しぶなんていうこともありますね。人によって付きやすさが違いますが、基本的に見た目以外の害はありません😊。歯ブラシでとるのは困難ですが、歯科医院専用の清掃器具ならとることができます。ただ、奥歯の歯の溝についているものは完全に取り切れないことがあり、学校歯科検診でひっかかる場合があります。

 

  • 詰め物の変色

虫歯が小さめの時は白い詰め物で治療を行います。この詰め物、歯より着色が付きやすく、時間が経つと変色してきます。欠けたりはずれたりしてなければそのままでも大丈夫なのですが、これも学校歯科検診でひっかかる時があります💦。

 

  • 虫歯の進行止め💧

こどもの歯でよく用いられますが、サホライドという虫歯の進行止めがあり

ます。強い虫歯進行抑制作用があるため、治療の難しい小さなお子さんに使うことが多いです。大変有用なお薬なのですが、1つだけ欠点が、、、。塗った部位が黒くなってしまいます😞。そのため大人の歯には基本的に使いません。歯の色自体が黒くなっており、自然に良くなることはありません。特に治療の必要はないのですが、ずっと残っているため学校歯科検診で引っかかる事があります💦。

 

  • 何か詰まっていたのかな?💧

意外に多いです。上記のような問題も含めて、まったくなんともないのにも

かかわらず、学校歯科検診で虫歯と判定されている場合です。学校歯科検診の時に運悪く何かつまったりしていたのかもしれませんね😅。もちろん治療の必要はありません。

 

さて、いかがだったでしょうか。一口に歯の色が変わっているといってもいろいろな原因があります。学校歯科検診だけではその判断までは正直むずかしい時もあります。指摘を受けたり、気になる所があれば、1度みせていただくのが1番です。では次に、要観察歯や初期虫歯であった場合どうするかです?

 

まず基本的に削っての治療は必要ありません。じつは一昔前まではけっこう

この状態でも削って治療していたんです。COという判定もありませんでしたしね。しっかり削ってしっかり詰めるのが大事と考えられていたんです。でも歯を削って詰めても。いつかは治療のやり直しが必要となります。それだったら治療の始まりはできるだけ遅くした方がいいわけです。そういった反省のもと、穴が空いてしまう前に対策をし、虫歯の進行を止め、歯を守っていこうという考え方に変わってきたんですね😊。では要観察歯や初期虫歯を削って治療しない方がいい理由について挙げていきましょう。

 

☆もとの正常な状態に戻ることがある🎇

毎日の歯磨きをしっかり行い、定期的クリーニングやフッ素塗布を行うことで、時間はかかりますがもとどおりの歯に戻ることがあります😊。フッ素洗口やポスカエフのような水溶性カルシウムを含んだガムを咬んでもいいですね。不規則に食事やおやつを食べたり、だらだら食べたり飲んだりするのはやめましょう。これまでと同じ環境では、必ず悪くなってしまいます。少しでも虫歯になりにくい生活スタイルに変えていきましょう。もとどおりの歯に戻らなくても、悪くならなければ大丈夫ですよ👍。

 

☆健康な歯を削らずに済む🎇

要観察歯や初期虫歯は穴が空いていない状態です。もちろん色が変わっている部分を削って埋める治療はできるのですが、詰め物で埋めるためにある一定以上の厚みを確保しなければなりません。この厚みを確保するために、健康な歯を削る必要があるのです😲。つまり虫歯の状態がもう少し進んで、穴になった後に治療しても削る量はさほど変わらないということになります。先程も述べましたが、治療をしても時間が経てば必ず再治療が必要になる時がやってきます。それであれば治療の始まりはできるだけ遅くした方がいいに決まっているんです。ましてや健康な歯を削ってまで、治療の始まりを早めるなどありえません(# ゚Д゚)。特に歯と歯の間の虫歯、小さいうちは健康な歯を削らないとアクセスできないことが多いです。その方の虫歯のリスクなどを考慮し、慎重に治療に入る時期を見定めます。結構難しいですよ😊。

 

要観察歯や初期虫歯は削っての治療は必要ありません。しかしそのまま何もしなければ必ず悪くなってしまいます。悪くならないようすべきことはたくさんありますし、悪くなった場合に削っての治療に入るかどうかも慎重に見定めなければなりません。それが将来歯の寿命に大きく関わってきます😲。そのためには定期的な観察が必ず必要となります。まさに要観察です。穴が空いていないから、削る必要がないからと安心せず、将来歯がどうなるかの瀬戸際に立っていると考えていただければと思います。歯医者さんと一緒に大切に守っていきましょうね。

院長のおすすめ①

今回は院長のおすすめです。

お前は医院のホームページで何をやっているんだという声が(特に副院長)、、、聞こえない。聞こえない。

 

本日ご紹介するのはみんな大好きYOUTUBEの動画から。

私が癒しを求めてみているのは、、、、、、、

「石川綾子」さんです。

 

「デビルズアヤコ」や「デビあや」などのとんでもない愛称で親しまれている彼女ですが、オーストラリア在住の日本人ヴァイオリニストです。この方がすごいのはクラシックにとらわれず、いろいろな分野の音楽をヴァイオリンで聞かせてくれること。自分の好きな曲だとめちゃくちゃテンションが上がります🆙。同じような動画をあげられてる方は他にもいます(ヲタリストAYASEさんもいいですよ。)

 

が、まず実力が段違い。私はヴァイオリンに触ったことすらないのですが、それでも彼女の実力がダントツなのがわかるぐらいすごい。しかも超楽しそうに弾いていて、みているだけでワクワク、聞き入ってしまいます。(クラシックに限定すると庄司紗矢香さんはもっとすごいですよね。デビルズアヤコさんがかすんでみえるほどです。)

 

そんな彼女が目標にしているのは「あなたを眠らせないヴァイオリンコンサート」。小さな頃に連れて行ったもらったクラシックコンサートで、居眠りしている観客をみながら、子供心に「大きくなったらお客様が眠らないコンサートをしたい。」と思ったそうです。うんわかる。クラシック眠たくなりますよね。

 

リラックスできる訳なので、それはそれでいいことなのかもしれませんけどね。

さてここからは私の独断で決めたYOUTUBE、石川綾子ベスト5です。

 

☆第5位🎇

SEKAI NO OWARI 「Habit」

ストラディヴァリウスで演奏してみた/石川綾子

 

2022年レコード大賞を受賞した神曲です。歌詞もおもしろいですよね。

SEKAI NO OWARI本家の動画もいいですよ。

 

☆第4位🎇

ファイナルファンタジー「チョコボのテーマ」石川綾子 ヴァイオリン演奏

言わずと知れた世界的RPGファイナルファンタジーのマスコットキャラクターチョコボのテーマ曲です。特に後半、チョコボレースのテーマはノリもよくておすすめです🆙。がんばって海チョコボ育てましたよね。

 

☆第3位🎇

「宇宙戦艦ヤマト」石川綾子 ヴァイオリン演奏

説明するまでもない名曲ですね。さて、やりますか!って感じになりますね。日本人ならではですか?

 

☆第2位🎇

only my railgun とある科学の超電磁砲 石川綾子

これも説明不要か?いや、いるのか💦。アニメ「とある科学の超電磁砲」のオープニングテーマです。ちなみに超電磁砲と書いてレールガンと読みます。デビルズアヤコが演奏している動画は2つあるのですが、最初に眼鏡を投げ捨てる、青いスカートを履いている方をおすすめします。終盤へかけての盛り上がりがものすごいですよ。本当ノリッノリッです🆙。

 

☆第1位🎇

世界最高名器 ストラディヴァリウスで「夜に欠ける」

演奏してみた/石川綾子

 

第1位はYOASOBIから。YOASOBIの歌はどれもいいですよね。1分15秒そして2分45秒から始まるサビの部分は本当におすすめです🆙。本人も超楽しそうです🆙。私の中ではダントツの一位です。言葉はいりません。是非ご覧あれ。

 

デビルズアヤコは、他にもたくさんの動画をあげています。にんじゃりばんばんや名探偵コナンメインテーマ、キューティーハニー、うっせいわ、新時代、廻廻奇譚、まけないで、コネクト、残酷な天使のテーゼ、千本桜、前前前世、打上花火、smooth criminalなどなどあげればきりがありません。もちろんクラシックも弾いておられます。是非お気に入りの動画をみつけてくださいね。

 

 

歯ブラシをあてる強さって?

今回は歯ブラシのあてる強さについてです。

 

これを私達はブラッシング圧と呼んでいます。歯ブラシを当てる角度や動かし方も大事なのですが、このブラッシング圧もかなり重要な要素です。少しみてみましょう😊。

 

まずは理想的なブラッシング圧からです。これは150gから200gといわれています。ハカリなどに歯ブラシを押し当ててみてください。以外に軽いタッチなので、驚かれるかもしれません。お口の中の汚れを取る時のイメージとしては、ゴシゴシこすって取るのではありません。毛先ではじくようなイメージなんです。このため歯ブラシのコシは大変重要で、毛先が開いたりしてきたらすぐ買い替えることをおすすめします。かなり汚れの除去効果が落ちてしまいますので。

さてこのブラッシング圧ですが弱くても強くても駄目です。それぞれ何が駄目なんでしょう?

 

☆ブラッシング圧が弱いと💧
単純に汚れがとれません( ノД`)シクシク…。

☆ブラッシング圧が強いと💧
汚れはまずまず取れるでしょう。しかし歯や歯ぐき、歯ブラシに強い力がかかることでいろいろと悪いことが起こってきます。

歯ぐきが下がりやすくなります
歯ぐきを傷つけやすく、結果として歯ぐきが下がりやすくなります。歯ぐきが下がる要因は年齢や歯周病、咬む力などいろいろとありますが、このブラッシング圧が強いというのは結構大きな要因なんです。歯ぐきが下がっている方は、ブラッシング圧を一度見直してみてください。

歯が削れてきます
特に歯ぐきが下がっている方はより注意が必要です。歯の頭の部分はエナメル質という非常に硬いもので覆われているのですが、歯ぐきが下がってみえてくる歯の根っこの部分はこのエナメル質がありません。それでも骨と同じぐらいの硬さはありますが、毎日強い力で磨いているとだんだん削れてきます。歯ぐきの近くの歯がくぼんだりしていませんか?これをくさび状欠損と呼んでいます。これがある方はブラッシング圧が強い方が多いです。また咬み合わせが強いことも多いですね。
虫歯や歯周病とは違いますが、歯やはぐきが無くなっていることは変わりません。状態によってはしみたり、痛んだりしてきます。知覚過敏なんていわれていますね。知覚過敏もいろいろな原因があるのですが、前述した歯ぐきが下がること、そしてくさび状欠損は原因として大きな割合を占めます。

歯ブラシがすぐに駄目になります
汚れを落とす力もすぐに無くなります。経済的にも時間的にも無駄になってしまいます。
さて、お口の中をみてみましょう。歯ぐきや歯にそういった所見はありませんか。あればすぐにブラッシング圧をチェックしてみてください。150gから200gですよ!

 

ほかにも、歯ブラシの持ち方はどうでしょうか?グーで握っていませんか?歯ブラシの持ち方はペングリップですよ。

いわゆるペンを持つときの持ち方ということです。グーで握ると自然と力が入ってしまうので注意が必要です。

でもこのブラッシング圧、なかなか難しいんですよ。わからないことがあればいつでもご相談くださいね。

歯の溝を虫歯から守ります!その名はシーラント

みなさん歯ブラシがんばっていますか?虫歯や歯周病にならないよう日々精進していますでしょうか?私も日々頑張っています😊。

 

ではこの「シーラント」、どれくらいの予防効果をもつのでしょうか?報告によると、4年以上で約60%の虫歯予防効果が認められています。結構高くないですか😊?また、フッ素との併用によってその予防効果はさらにアップすることがわかっているのですが、この「シーラント」自体がフッ素を含んでおり、少しずつフッ素を放出してくれたりするんです。さらに条件付きですが、保険適応となっています。うん、完璧ですね。

 

 それでは「シーラントの」手順です!

  • 歯の溝をきれいにします。

専用のブラシや超音波などを用いて機械的に、さらに薬液を用いて化学的にきれいにします。歯を削る必要はありません。これ重要ですよね。

 

  • 「シーラント」がしっかりくっつくようにノリを塗ります。
  • 「シーラント」を歯の溝に隙間なく入れて、固めます。

 

光をあてて固めるタイプ、時間で固まるタイプのものがあります。当院では患者さんの状態にあわせて適した方を用いています。大事なのは小窩裂溝をしっかりと埋めて、汚れが入らない、溜まらない様にすることです。

 

どうでしょう?処置としてはそんなに難しくありません。小さなお子さんでもできる処置なのも高評価ですね。実際当院では2才頃から行っているお子さんもいらっしゃいます。

 

では次に、この「シーラント」が適した方々についてです。

☆虫歯のリスクが高い方💧

やっぱりこれですね。それを減らすためにやるんですからね。特に1才から3才頃、早期から虫歯になりかけていたりすでになっているお子さん、そして小学生で子供の歯に虫歯がたくさんあったり治療を受けているお子さんです。

 

☆出てきたばかりの歯がある方💧

出てきたばかりの歯は実はちょっと弱いんです。さらにまだ摩耗していないため、デコボコも大きい状態。虫歯菌の産生する酸に弱く、汚れも溜まりやすい。そして磨きにくいの3重苦なんです( ノД`)シクシク…。歯がでてきて成熟するまで(大体3年から4年ぐらいでしょうか。)、しっかり守ってあげましょう。特に大人の歯で6才頃にでてくる6才臼歯(第1大臼歯)と12才頃にでてくる12才臼歯(第2大臼歯)。この2つの歯は将来本当に悪くなりやすい😞。でてきた時から将来に向けてしっかり準備していきましょう。もちろんフッ素の併用や歯ブラシもちゃんとすることも忘れずに。

 

こういった方々は積極的に「シーラント」をすることをおすすめします。逆に虫歯のリスクが低い方や、歯がでてきて時間が経っている(3年から4年以上)方は、しなくてもそんなに虫歯になるリスクは上がりません。私達、歯医者さんもやみくもにこの「シーラント」をするわけではありません。効果が十分に見込めるか、必要性を十分に判断して行っています。

 

 

さて、この「シーラント」ですが悪い噂もあります。それが、「シーラントをするとかえって虫歯になりやすい」というもの。実はこれ、全くそういう事実はありません。

 

気を付けておくことは シーラントが欠けたり取れたりしていることに気が付かず油断していると、汚れが溜まって虫歯になってしまうということです。「シーラント」自体が虫歯の原因になることありませんのでご安心ください。「シーラント」も咬んでいる限りすり減ったり、取れたり、欠けたりすることがあります。そのため処置後の定期検診も大事です。「シーラント」に異常がないかをしっかりチェックをしてもらうようにしましょう。

 

フッ素塗布や歯磨きの確認も兼ねて一石三鳥ですよ。虫歯になりやすい時期を乗り切っていきましょう😊。

 

適切な時期に正しく使えば「シーラント」の虫歯予防効果は絶大です。虫歯になる時期が早いか遅いかは、将来お口の中に大きな差がでます。是非活用していきましょうね。