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第3の疾患、tooth wearって❓

みなさん、お口の中の病気といえば何を思い浮かべますか❓。有名なのは虫歯と歯周病ですよね🦷。大体この2つは挙がってくるのではないでしょうか。私達歯医者さんも、日々の診療においてこの2つを相手にした治療や予防を行うことが圧倒的に多いです😊。

そんな中、第3の疾患として名乗りを挙げているのがtooth wearです。toothは歯ですね。wearはすり減る・薄くなるという意味です。従ってtooth wearは「歯の損耗。」ということになります💦。

歯が減る疾患として有名なのは虫歯です。虫歯菌が作り出す酸によって歯が溶けていく病気ですね🦠。それ以外で、歯が減っていく疾患をまとめてtooth wearとした感じでしょうか。そのためいくつかの種類に分けられます。少しみてみましょう👍。

  • 咬耗。●

歯と歯の接触によるすり減りです。従って歯の咬む面に起こりますね。歯は非常に硬いのですが、ずっと咬んでいると少しずつすり減っています😲。歯ぎしりが強い方などは、注意が必要です。すごい方は歯の半分ぐらいすり減っていたりします🥶。

  • 摩耗。●

歯以外の物理的な刺激による歯のすり減りです。物理的刺激の加わる部位に起こります。代表的なのは歯ブラシでしょうか。歯ブラシで歯がすり減るのか❓って思いますよね。これが結構馬鹿にできないのです。歯ブラシをあてる力には注意してくださいね。他には常に何かを咬む癖がある方なども、この摩耗にあたります。お子さんですと鉛筆とかですね✍。

  • アブフラクション。●

こちらも咬む力によって起こります。咬耗との違いは、咬む力が直接かかる咬む面ではなく、歯と歯ぐきの境目付近の歯が減っていきます😲。この付近に応力が集中するためです。歯と歯ぐきの境目付近が窪んでいる方はいらっしゃいませんか。これをくさび状欠損と呼んでおり、虫歯とはまったく異なります。知覚過敏なんかも出やすいですよ🥶。

(アブフラクションは咬む力とは関係ないという報告もあります。)

  • 酸蝕症。●

お口の外からの酸によって歯が溶けていく疾患です。昔は酸を使う職業の方に起こる職業病だったのですが、近年は一般の方にも広がっています。代表的な飲食物に酢やワイン🍷、炭酸飲料🍹などがあります。こういったものを常飲することで歯が溶けてしまうのです🥶。そして少し特殊なものとしては、胃酸による酸蝕症もあります。こちらは摂食障害の方でみられます。

tooth wear自体は以前からあったのですが、日本人の寿命が延びたこと、そして飲食物や嗜好品の変化などによって、近年問題になることが多くなりました💦。昔は仕方ないもの、老化の1つという感じだったのでしょうが、今後はそうはいきません。tooth wearには様々な要因がありますが、どれも時間をかけて少しずつ進みます。早めに徴候を見つけて対処しましょう。わからないことがありましたらご気軽にご相談ください。