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MRC t4k トレーナー治療をはじめたわけ

副院長の 甲斐田 知映です。

C写真C&

私は九州大学歯学部を卒業後、九州大学小児歯科に入局しました。

そのとき、まず歯科治療の基本を1から教えてもらいました。

指導してくださった先輩方は、本当に尊敬する先生たちです。

そこで、歯並びの治療の基本を学んだのですが、まだまだ私には学ばないといけないことが多く、1本でも歯を動かしたいなら、(歯並びの治療で)もっと矯正歯科を学ぶ必要があるな、と思いました。

そこで、九大小児歯科を退局後、福岡の矯正歯科で矯正をまなびました。

そこの院長先生も素晴らしい人でした。

 

しかし、

せっかく小学生の低学年のうちから治療しても、永久歯がはえかわるための場所が足りなくて、

永久歯が生えそろったあとの中学生くらいのときに、再度歯を抜歯しての治療になることがよくある、ということが私の中でひっかかり、

歯科に小さい頃から来てくれているのだから、どうにか歯並びがよくなるように育成できないものか・・・という想いをもつようになりました。

 

そんなとき、ある患者さんと出会います。

 

彼女は私の中では象徴的な患者さんで、この彼女の治り方をみて、全体的にトレーナー矯正に切り替えたきっかけになった人です。

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初診時

 

初診時 小学4年生でした。

かなり歯が出っ歯な状態で、口が閉じ無い状態でした。

上あごと下あごの大きさに差があり、このままいくと、将来は外科手術併用の歯並びの治療になってしまう・・・と感じました。

 

今まで学んだどの治療法をしても、彼女をきれいに治すのは至難の業だと感じました。

いったいどんな方法で治療してあげたらよいのだろう・・・

悩んだ末に 一緒にトレーナー治療をすることにしました。ほかの装置も考えましたが、

形態的なものや機能的なものもあり、彼女の口には受け入れが難しい状態でした。

 

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1年半後

これは1年半後の彼女の模型です。

その間、トレーナーと、お口のトレーニングをしただけです。

拡大装置などは全く入れていません。

歯科関係者以外にはわかりづらいかと思いますが、

上の状態の歯並びの子が

トレーナーだけでこんなに変化するというのは本当にすごい効果です。

やっぱり歯並びを決めるのは機能なんだ、筋肉なんだ、ということを非常に強く感じました。

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初診時

初診時の上あごです。

狭く前に突出した形態です。

 

 

 

 

 

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1年半後

 

1年半後の上あごです。

拡大装置は使用していません。

取り外し式の トレーナーONLY です。

 

 

 

ここまでくれば、口も閉じますし、横顔もいい方向に変化してきました。

この模型は治療はまだ途中の状態の模型ですが、

ここまでが非常に難しいところで、このあとはスムーズです。

この子が治ってきたころ、トレーナー治療を日本で一番熱心にしていた先生の講演会を聞く機会があったことも大きなポイントとな

り、全般的にトレーナー治療に切り替えました。

トレーナー治療をはじめて・・・すごいな、こんなに治るんだ!と思うことが沢山ありました。

将来は抜歯矯正かな?と思っていた子が、きちんと並んできます。

お顔のバランスもよくなっていきます。

無理に並べているわけではないのです。

 

装置も簡単なトレーナーで、おうちの中だけの装着なので、ほかのお友達に歯並びの治療を知られることもありません。

 

口呼吸から鼻呼吸になることで、全身の健康状態もよくなっているようで、保護者の方からそのようなご報告をききます。

よくなることが沢山・・・

ということで、当院ではトレーナー矯正に熱心に取り組んでいます。

こどもたちが、いろんな意味で良い成長をしていく、今はそれがとても嬉しいです。

我が家のこどもたちも、一緒に取り組んでいます。

 

この治療法をしている歯科医は、殆どの歯科医が、自分の子供にも、自分のスタッフの子供にもこの治療法をしているんですよ