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その離乳食 赤ちゃんは 食べられますか?

赤ちゃんの離乳食

健康でバランスのいいものを食べさせたいですよね。

自分の子の離乳食がどんどん進むと安心しますよね。。。

 

 

でもちょっと待ってください。

 

その離乳食、お子さんは本当に食べられますか?
今、お子さんの歯はどのくらい生えてますか?

奥歯が上下ともに生えて、噛めるようになっていなければ、ベロと上あごで押しつぶせる硬さのものしか食べられないんです。

もしくは歯ぐきでつぶしています。

お子さんがつぶせる堅さかどうかは、お母さんの親指とお兄さん指でつぶせるかどうか、で判断してください。

(親指とひとさし指の組み合わせは力があるので向いていません)

 

お子さんの顎の動きは、前後運動 上下運動 左右運動の 順で 動けるようになっていきます。

今お子さんの顎の動きはどの段階までできるようになってますか?

 

左右運動ができなければ、歯ぐきでもなかなかつぶせないで困っているかもしれません。

 

このポイントがまだ獲得できていない状態で

から揚げを食べさせたりしてませんか?

 

うまく食べられないですよ・・・。

食べているなら、丸のみしている可能性方会です。

 

この丸のみ癖がつくと、お口の機能もおかしくなりますし、歯並びも悪くなります。

消化も悪いと思います。

(丸呑み癖→口を開けて、食べるようになるというわけではありません。これにはもっといろんな要素が関わっていると思います)

 

発達には順序があり、こどものペースがあります。

 

這えば立て 立てば歩めの 親心・・・

とはよくいったもので、親はいつもこどもの成長が楽しみで、

できることが増えると嬉しいんですね。

 

ですが、

早くできるようになるのがいいわけじゃないんですね。

 

お子さんが順序良く、

(例えば 寝返り、ずりバイ、はいはい、たっちというような)

発達を獲得していくのがやはりすごく大切です。

 

何か月で、というのは目安であって、離乳食も、こどものペースで進めていいんですよ。

赤ちゃんの発達を勉強すると、赤ちゃんってすごく頑張っているんだなーと思います。

 

哺乳をみると、全身のエネルギーを使ってますよね。

その一番の応援者はやっぱりお父さん、お母さんだと思います。

 

お子さんの歯の生え方や、顎の状態をみて、ゆっくりとその子のペースで離乳食をすすめていきましょう。
私たちもその応援団としてお手伝いできると嬉しいです。

授乳姿勢が 大切

breast-feeding-1582978_640赤ちゃんが生まれて・・・

おっぱいをあげたり、ミルクをあげたり、すると思うんですけど、

このときの授乳が、お口の発達、歯並びの これからを決めます。

赤ちゃんが生まれて・・・

授乳から・・・口唇と舌の 機能の獲得がはじまっていくんですね。

 

 

 

先日 助産師の渡部信子先生のお話をお聴きする機会があり、そのときに、赤ちゃんの舌のうごきは、お母さんの子宮の状態から決まってくるんだ・・・ということを学びました。

他にも、鉗子分娩だと上顎の成長が阻害されるという話を 九大歯学部の同期卒の先生から教えてもらったり、

妊娠出産って、とにかくまず生まれてきれくれるだけで本当に嬉しい・・・と思っていましたが、妊婦さんの子宮を整えることってすごく大事なんだな、と再認識しました。

ここのところ、妊婦の子宮を整える・・・ということに関しては、詳しく知りたい方は、ぜひ助産師さんにお聞きになるといいと思います。また、渡部信子先生のご著書を読むのもすごく勉強になると思います。

 

 

で、今日のテーマですが、

 

歯科の立場からのおはなしなんですが、赤ちゃんのお口の機能の発達の第一歩として、

授乳姿勢が 大切 です。

何がポイントかというと

赤ちゃんのお口にまっすぐ乳首を入れてあげることが大切なんですね。

それが、赤ちゃんが上唇と下唇を合わせる、練習になりますし、まっすぐお口に入れた乳首を舌で上あごにつけて

おっぱいを飲むことで、舌のすいあげ機能も発達します。そして赤ちゃんの上あごを広げる成長につながります。

もし、赤ちゃんのお口に対して、斜め上から乳首を含ませると、赤ちゃんが舌で吸い上げなくても母乳がでてくるため、

赤ちゃんは舌の吸い上げの訓練をすることができなくなります。

また、吸い上げの訓練のためには、赤ちゃんに乳首を深く含ませることが大切です。

赤ちゃんは乳首を深く含むことで、舌、唇、頬の筋肉を使いながら、母乳をしぼりだしていくのです。

 

赤ちゃんの上あごは生後3ヵ月までの間にものすごく成長するんですね。

この時期以降は、成長はなだらかになります。

なので、3ヵ月までの赤ちゃんの上あごの成長はとても大切なことなんですね。

 

この成長をきちんと獲得するためには、何度も言いますが、まっすぐ乳首を入れて授乳する、ということが重要なポイントなんです。

子供の口が乳首に対して、上になったり、下になったりするのは、よくない、ということです。

 

これは歯並びや顎の成長、舌の機能の獲得にも関わります。

授乳については、乳首と赤ちゃんのお口の高さを合せるのが大切と、育母道の辻直美先生も、専門職向けの講座で、高さを合せて授乳するようにおっしゃっています。赤ちゃんにとってよい授乳姿勢ということです。

 

さらっと書いていますが、毎回きちんとこれができているお母さんは少ないと思います。

 

子育てって大変ですよね。

でもちょっとしたコツで、こどもの成長がうまくいくなら・・・

それは嬉しいなーと思います。

これは、哺乳瓶でも同じことで、哺乳瓶も乳首をまっすぐ入れる必要があります。

ですから、赤ちゃんが自分で持って飲む、というのは乳首をまっすぐに入れることが難しいので推奨できません。

母乳より、哺乳瓶のほうが、舌や、ほっぺた、唇の筋肉を使わずに飲むことができますので、

顎を広げたり、お口の機能の発達には不利になります。

この場合、母乳相談室、や、ヌークといった乳首がお薦めです。

どの哺乳瓶の乳首が、一番こどものお口の発達によいか・・・ということについては、結論がでていません。

もっとはっきりしたことがわかったら、またお知らせしたいと思います。

 

ちょっとしたコツを取り入れていくことで、(これが結構難しいことではあるんですが)おこさんに歯科矯正の治療が今後

必要なくなるとしたら・・・

やっぱり嬉しいことだなーと思います。

今後も私の学んだ ちょっとしたコツをお話していきたいと思います。

 

先日ショッピングモールでまだ1才になってないと思われる赤ちゃんがベビーカーに乗っていて、口に哺乳瓶を突っ込まれていました。赤ちゃんはまだ、手でその哺乳瓶を支えることもできないようです。時々みる光景ではないでしょうか?しかしそれを自分に置き換えてみたら・・・?

自分が何かで寝たきりのときに、口に哺乳瓶のようなものをただ、突っ込まれていたとしたら・・・?

飲みにくいでしょうし、悲しいのではないでしょうか。赤ちゃんは生まれてきたときから一人の人間です。

自分の身に置き換えて考えてみるとよいのではないでしょうか。

噛んで食べることが・・・こんなに差になります!

eat-722387_640どう食べるか は  どう消化吸収するか・・・につながります。

よく咀嚼したほうが、消化吸収がいいです。

それは・・・どういうことにつながるでしょうか?

 

小児歯科界の大先輩 尊敬する岡崎好秀先生 (先生の著書は沢山あり愉快で勉強になる本です)が以前書かれていたことですが、

その昔戦後すぐくらいに

小学4年生のお子さんを体格や歯の状態など均一になるように 2クラスに分けて、

1クラスには、30回以上咀嚼しましょう、といい、

1クラスには何もいわずいつも通りの噛み方で食べる・・・という実験をされた学校があるそうです。

戦後すぐなので、食糧事情はよくなかったと思われます。

どうなったと思いますか?

食べているものは同じですし、食糧事情も悪い、大きな差が出るでしょうか?

 

 

 

こどもたちは1年後にはあまり変化がなかったそうなんです。

しかーし!

6年生になると、体格に大きな差がでて、30回以上咀嚼したクラスの子供たちが、明らかに身長も伸びて、体格差があったそうです。

 

そして・・・それだけではないんです!!!

なんと!30回以上噛むようにしたクラスはIQが軒並み高くなり、平均してかなりの秀才クラスになったというのです!!!

 

まあ、そうはいっても、30回以上噛んで食べるというのは、なかなか毎日の生活でできるものではありませんよね。

できるだけ噛む回数が増えるように、料理や食材の選び方、切り方などで一工夫するというのも一つの手だと思います。

 

また、食事中に水分をとると、噛む回数は減ってしまい、流し込み食べ、ということが増えてしまいます。

最近のお子さんは流し込み食べ、が非常に増えています。

お茶は食事中ではなく食後に飲みましょう。

このことについてはまた詳しく、別の投稿で書きたいと思います。

 

 

歯科から見た 食育について

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食育について

 

何を食べるか、という栄養学的な食育 と どう食べるか、食べる機能面からの食育 の2視点から 食育を語る必要があると考えています。

西日本新聞社の

「命の入口、心の出口」 という本をご存じでしょうか?

噛むことは、生きること。

素晴らしいコピー・・・痺れますね。

そこでも

「口から入る食べ物のことだけではなく、食べる機能についても考えていかないといけないですよ」

という言葉(私が勝手に要約してます)が登場しています。

その言葉は、当院の院長 甲斐田光 が長く勤務医をさせてもらった、宗像の大林歯科医院の 院長 大林京子先生の言葉です。

口は消化器官の一部です。

食べ方によって、吸収され方も違いますし、誤って傷んだ食物を口にしたとしても、よく噛んで食べていれば、

食中毒などにかかる可能性はぐっと低くなります。

近年ではかじりとって食べる経験が少なくなり、逆に、流し込み食べをするお子さんが増えています。

こういったことが口腔機能の低下につながっていると予想されています。

どのように食べるか、どのように食べる機能を育てるか・・・

これは、食育の2本柱の1本です。

ここではおいおい、食べる機能の育て方、についても書いていきたいと思っています。

 

 

卒乳をいつするか それが問題だ 

 

卒乳

うちの子が赤ちゃんの頃は、(今小学生)卒乳の時期は 1才6カ月を目安といわれていました。

同じころ、福岡の1歳半検診に行くことがあり

必ず、

「卒乳はもう済みましたか?」

という問診をするという 必須事項がありました。

基本的に決まっていることなので、どうなのかな?と思いながら、記録していたものです。

このときは 大部分のお母さんが1歳半で卒乳を終えていることが多かったですね。

 

母乳は虫歯の原因になるのか?

ということですが、これは半分 YES!で 半分 NO!です。

母乳は単独では虫歯の原因にならないのですが、離乳食が始まり、お口に母乳由来以外の糖が入るようになると

虫歯の原因になってきます。ですので、離乳食が進むころに卒乳というのは、虫歯学から考えると正しいわけなんですね。

 

ただ、母乳をどうしても続けたいお母さん

いつかはえかわる乳歯の虫歯より、この子がもう卒業する、というまで、母乳を与え続けたい・・・といわれることがあります

乳歯を軽視されていることは 今回は 横に置いといて・・・

大きな虫歯もできてしまっているんですが、やっぱり母乳は卒乳したくない

こういうケースは年の離れた末っ子ちゃんとかに多いんですね。

子供より、お母さんが卒乳を寂しいと感じてしまう・・・というケース。

私も気持ちはわかるので、特に強く指導することもなく、

「できればやめてくださいねー」くらいの指導にとどめていたのですが。

 

果たしてそれが赤ちゃんにとってもいいのか、母親のわがままといえるのか。

結構難しい問題だと思います。

虫歯を沢山作ることになった赤ちゃん、それだけで 健康な永久歯列を作ることへのハンデになりますし、

治療されるのも大変でしょうし 虫歯菌も沢山住み着いちゃっているでしょうし

2才も過ぎてくると、母乳だけでなく、お母さんの愛情を伝える手段はいくらでもあるわけなんですね。

 

卒乳が遅くなる事が歯並びや口腔の発達にに影響を与えるか

これはYES!なんですね。

あまり知られていないことですが、哺乳のときの 嚥下(飲み込み方)と 食べるための 嚥下(飲み込み方)

は違う方法です。ですから、いつまでも哺乳を続けていると、正しい飲み込み方の習得を阻害することがあります。

正しい飲み込み方ができていないと、口呼吸になったり、歯並びが悪くなったり とトータルで健康を害することになりかねません。

 

結論

乳歯が年齢相当にはえそろってきていて、離乳食がすすみ、生活リズムも整っている・・・そろそろ おっぱいの卒業を考えたほうがいい

ということになります。

 

 

食育・・・離乳食準備

 

赤ちゃんの離乳食を食べる準備について

 

赤ちゃんは哺乳のときは 乳児嚥下

離乳食は 成人嚥下 を 獲得するための とても大切な期間です。

 

この時期をどのように迎えるか・・・

赤ちゃんは おもちゃや指をお口に入れたりして、お口で硬さや大きさなど 感じる感覚を育てています。

この感覚が育っていないと お口の中が非常に敏感、過敏な赤ちゃんになります。

離乳食期の前に 歯固めなどでお口の感覚を育てることは非常に重要なことです。

この感覚を育てることで、ヨーグルトはやわらかい、流動的、せんべいは固い、などを お口の中で感じとり、

どのように口を動かすか・・・ということを身に着けていくのです。

そのほか、お母さんがお口のマッサージをしてあげることも とてもいいと思います。

お母さんが食事をしている時、赤ちゃんがお口を動かしたり、欲しがったら・・・

それは離乳食開始時期ということです。

赤ちゃんの離乳食を開始しましょう。

 

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