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お母さん達からよくいただく質問 一覧

洗口液は何がいい?

さて今回はよくある質問から💦。「おすすめの洗口液はありますか?」についてです。私自身は歯磨き粉を使っての歯磨きの後、うがいをしないケアをしていますので、普段は洗口液を使っていません。のどが痛いなど、風邪のひき始めに使うぐらいですかね。一応、おすすめ(私が好きで効果も十分と思っている洗口液。)はありますので、医院ではそれが売りにでています。ちょこちょこ売れています。

 

さてこの洗口液、様々なものが売りに出されています。効能も虫歯や歯周病予防はもちろん、プラークの付着を抑えたり、口臭予防や知覚過敏、歯を白くするなど様々。どれを使うか迷いますよね😅。何がいいんでしょうかね?

 

私個人の考えとしては、「好きなものを使ってください。」です。自分の求めている効能があり、味や匂い、爽快感など、好きなものでいいのではないかと思います。

 

なんかやる気なさそうでしょう😊。それもそのはず。この洗口液、たくさんの有効成分が含まれていますが、歯磨きをしっかりせずに使ってもあまり効果が出ないんです。お口の中の汚れ、プラークはバリアを張っています.

これを物理的、機械的に破壊しないと、有効成分が入り込めないんです😅。これを壊してくれるのが歯磨きそのものです。ですから、歯ブラシのあて方、動かし方は、どの洗口液を使うかよりはるかに重要です。洗口液でうがいをするだけでは、歯磨きの代わりにはなりえません。あくまで補助という位置付けと考えていただければと思います💧。

こういった理由から、私個人は洗口液を重要視していません。やはり基本となる歯磨きを重視します。しかし、この洗口液、歯磨きをしっかりした後に用いれば効果は絶大です。かゆい所までよく手が届くといいますか、補助としては大変頼もしい。優秀です😊。また、忙しくて歯磨きできない、でもお口の臭いが気になる時なんかはいいですよね。災害時などに用いられる、水が無くても大丈夫なタイプもあり、役立っています。その特性をしっかり理解して正しく使っていただければと思います。

 

洗口液について最後にもう1つ!アルコール含有の洗口液、特にアルコールに弱い方は注意してください😞。患者さんの中に「お口の中の皮がむけてはがれる」、「お口の中がひりひりする」などと症状を訴えて来られる方がいます。すべての患者さんではありませんが、洗口液の使用の中止、もしくはアルコールを含まない洗口液に変更したところ症状が無くなった方が結構いらっしゃいます。当院だけでも10人ほど。参考になれば幸いです。

うちの子黒い着色がいっぱいつくんですけど!

今回はお子さんに時々みられる症状についてです。その症状とは、『歯全体に黒い着色がいっぱいつく。』というもの😲。これが本当にたくさんついています。それはもう、文字通り「歯全体」にです。大人ですとヘビースモーカーの方が似たような状態になっていることがありますが、それよりひどい時もあるぐらいです💦。初めてみるとびっくりしますよね💧。

 

この症状、【Black Stain】と呼ばれています。国によって出現率に差がありますが、大体2~20%ぐらいのお子さんに認められ、早いお子さんは2才頃からみられます。実際、当院に通われている患者さんにもいらっしゃいます。

 

一般に歯につく着色というとお茶🍵やコーヒー☕、タバコ🚬などの影響をいわれますが、この【Black Stain】は少し原因が異なります。なぜついてくるのか完全に解明されてはいないのですが、1番は細菌性の原因が大きいようです。この黒い色は細菌により産生された硫化鉄に由来しているといわれています。【Black Stain】を生じているお子さんのお口の中には、この硫化鉄を産生する細菌の比率が高いこともわかっています🦠。

 

また唾液の成分や作用も関係しているといわれています。【Black Stain】がみられるお子さんでは、唾液中のカルシウムやリンの濃度、また唾液の緩衝能(酸性に傾いたお口の中をもとの中性に戻す作用。)が高いことがわかっています。こういった方は歯石もつきやすかったりしますけどね😅。

 

ではこの【Black Stain】、何か悪いことをするんでしょうか❓実はお口の中で悪さをすることはありません。見た目の問題だけです。ただかなりたくさんついてくることので、気になる場合は頻繁に歯医者さんで取るしかありません。自分で取るのは困難です( ノД`)シクシク…。

 

ではなにか良いことはないのかというと、これがあったりします😲。【Black Stain】があるお子さんは虫歯になりにくいです。確かに当院に通われているお子さんでもその傾向はみられます。この理由は硫化鉄を産生する細菌の比率が高い分、虫歯菌の比率が下がるためです。また唾液中のカルシウムやリンが多いこと、唾液の緩衝能が高いことも虫歯を抑制する方向に作用します。

 

では治すにはどうすればいいのでしょうか❓これについては残念ながら治療法は確立していません。ただお子さんの【Black Stain】は、成長するにつれて自然に無くなっていくことほとんどです。だんだん硫化鉄を産生する細菌の比率が減ってくると考えられています。ただ、その代わりに虫歯菌や歯周病菌の比率が高くなっている可能性もあるため注意が必要です🙅。

 

大人の方でも着色が付きやすい方はいます。こういった方も食生活や歯ブラシだけの問題では無く、細菌の比率や唾液の成分や機能が関わっている可能性が高いです。前述した通り着色自体は何も悪さはしませんのでそこは安心していただければとは思います😊。

 

とはいっても気になる方はいつでもお声がけください。着色を取るだけでも来ていただいて大丈夫ですよ。

甘い物食べたい! ですよね

みなさんは甘い物好きですか?食べたくなっちゃいますよね。私も糖質制限をしている身にもかかわらず、時々食べたくなる。そして誘惑に負けてしまう時があります。おいしいですよね。

さて、この甘い物、虫歯菌の大好物でもあります。患者さんの中には虫歯にならないよう甘い物をとらないようにしている方や、お子さんに与えないようにされている方もいらっしゃいますね。もちろん悪いことではありませんが、それがストレスになっては困りもの。お子さんの場合、我慢させすぎると大人になってからその反動がくることもあります。甘い物を食べるのも人生の幸せの1つです。節度をもって食べれば大丈夫。今回はそんなお話をしていきますね😊。

では、どんなことに気をつければいいのでしょうか?

 

⓵、食後のデザートとして一緒に食べましょう!

どのみち食事はとりますよね。だったら同じタイミングにしましょう。虫歯の原因は甘い物だけではありませんしね。

 

⓶、食事やおやつの時間を決めて食べましょう!

規則正しくです。食事やおやつに限らず大事ですよね。特に小さな頃にこういった意識を持てるといいですよね。

 

⓷、だらだら食べない!

食事やおやつに全集中(古い!)です。しっかり楽しみましょう。

 

①~③の目的は一緒です。

⓵、⓶、⓷については間食の回数を減らす、だらだら食べないことが1番の目的です。食事の後はお口の中が酸性に傾き、虫歯に対して不利な状態になります。30分もすると唾液の作用などで中和されますが、間食が多くだらだら食べていると不利な状態がずっと続いてしまいます。お口に食べ物(砂糖などを含む飲み物も含めて。)を入れるのは1日5回までなら虫歯のリスクはそんなに上がらないといわれています😊。しかし、7回以上になると明らかにリスクが上がります。

 

⓸、虫歯になりにくい甘味料をうまく使おう!

代表的なのはキシリトールでしょうか。虫歯の原因菌が利用できない甘味料ですね。多く食べると下痢をしやすくなったりと他の問題もありますが、是非活用しましょう。

 

⓹、間食を工夫しよう!

どうせ食べるなら、歯ごたえのある甘い物(グミなど)や、ビタミンや食物繊維をたっぷり含む甘い物(フルーツなど)にしましょう。

 

⓺、歯磨きをしっかり!

まあ、基本です。一番大事です。

 

⓻、フッ素を活用しましょう!

歯を強化してくれるフッ素を活用しましょう。家でできること(歯磨き粉やフッ素洗口など)、歯医者さんでできること(フッ素塗布)とあります。

 

☆定期健診を受けましょう!

悪くなってないか要チェックです。

甘い物をたべることは人生の楽しみです。ストイックに我慢するのも、かっこ

いいですが、その楽しみを自ら放棄してはもったいない。食べ方、歯磨き、フッ素、定期健診をうまく活用して甘い物を楽しみましょう。

フッ素っていつまで塗るの?

今回はよくある質問、「フッ素はいつまで塗りに来たらいいんですか?」についてです。

 

小学校高学年や中学校になると、歯磨きもお子さんにまかせるようになってきますし、お口の中への関心は薄れてきます。忙しくなってきますし、勉強や部活、そして受験なんかの方が気になる様になってきますよね。でも、できればもう少しがんばって欲しい!

 

まず質問の答えからです。実はこのフッ素塗布、一生続けてもいいです。フッ素塗布により、歯の構成成分であるハイドロキシアパタイトが、より酸に強い結晶であるフロルアパタイトに変わります。これにより虫歯になりにくくなります。ただこの変化が起こりやすい、フッ素を取り込みやすく効果のでやすい時期があります。それが、歯が生えてきて4・5年の間です😊。この時期はとても大事です。

 

生えてきたばっかりの歯は実はまだまだ未成熟でやわらかいんです👶。溝も深く汚れも溜まりやすいうえ、歯磨きもまだまだうまくできません。虫歯になりやすい環境がそろっています。だんだん硬く成熟していくのですが、この時フッ素塗布の効果が最も高くなります。

 

ではその時期はいつでしょうか?こども歯から大人の歯への生え変わりが終わるのが大体12才頃、それから4・5年になりますので、大体高校生頃までですね。この時期までは継続してフッ素塗布を行うことを強くおすすめします。先程も記した通り、虫歯のリスクも大変高い時期でもあります。定期的なクリーニングやブラッシング指導、虫歯予防処置であるシーラントなども併せて行うとより安心です。

 

ちなみにこの時期ですと、「歯医者さんでのフッ素塗布と、自宅や学校でのフッ素洗口、フッ素入りの歯磨き粉の使用を併せてしてもいいのか?」という質問もよくあります。これもどんどんしていただいてかまいません。歯医者さんでのフッ素塗布は高濃度のフッ素を用います。フッ素洗口や歯磨き粉に入っているフッ素は低濃度となっており、実はそれぞれで作用機序が違います。一緒に行えばそれぞれの効果がでます😊。安心して行ってください。

 

中学生、高校生は勉強や部活で自分を鍛える時期。是非歯もフッ素で鍛えてあげてください。いろいろな面で人生の分かれ道となる時期ですが、歯にとっても将来どうなるかの分かれ道となります。受診率も下がりがちな時期ですが、将来のため、お子さん・ご両親ともご協力いただければと幸いです。

うがいのできないこどもに歯磨き粉を使っていいの?

さて、今回はよくある質問からです。それは、『うがいのできないこどもに歯磨き粉を使っていいの?』というもの。この場合のうがいのできないこどもとは、歯がでてくる6ヵ月頃から、うがいができるようになる2才頃までのこどもを指しています。答えとしては使っていただいて大丈夫です😊。ただしフッ素が入っているものでお願いします。またさらにいくつか注意点があります💦。

実は以前まで(20年ぐらい前でしょうか。)は、うがいのできない2才以下のお子さんの場合、フッ素を含有しているかどうかにかかわらず歯磨き粉の使用は推奨していませんでした。しかし、効果的な虫歯予防のためには歯が出てきた直後からフッ素の応用が望ましいとされ、現在は大きく見直されています。ですから是非使っていただければと思います。

では使う際の注意点をみていきましょう。

 

☆フッ素濃度は500ppm(泡状歯磨き粉であれば1000ppm)🌟

一般の方や小学生以上のお子さんが使う歯磨き粉よりフッ素濃度が低めになっています。この点はご注意ください。乳幼児向けと書いてあればまず大丈夫かと思います。当院にも置いてありますが、よく売れていますよ😊。ちなみに当院に置いてあるのはバナナ味です🍌。

 

☆使用量はお子さんの爪の先ほどの量🌟

1回の使用量はお子さんの爪の先ほどの量とよく言われています。いろいろな文献や本にこう書かれているのですが、わかりにくいですね。お子さんの切った爪程度の量と思っていただいてかまいません。ごく少量ですね😊。これでもわかりにくいかな😅。

 

☆残ったものは拭き取る🌟

泡なども含め歯の面やお口の中に残っているものはガーゼなどで拭き取ってください。歯磨き粉の使用量も少ないため、毎日飲み込んだとしても副作用がでる心配はまったくないのですが、本来飲んだり食べたりするものではないからですね。

 

☆歯磨き後は飲んだり食べたりしないでください🌟

うがいはできませんのでいいのですが、できれば30分ほど飲んだり食べたりを控えてください。せっかくフッ素入りの歯磨きを使っているのに効果が激減してしまいます。でも、ぐずったりするんですよ(笑)。

 

☆お子さんの好きな味を探そう🌟

お子さんが好きな味をさがしましょう。この時期の歯磨きは将来のお口の中を左右します。できれば歯磨きを好きになってもらいたい。嫌いにならないでほしい。親子で楽しんでくれるといいですね。

ちなみに好き過ぎて歯磨き粉を食べる子がいらっしゃいます。食べ過ぎるとお腹を壊すなどの中毒症状がでることもあります。保管はお子さんの手が届かない所へお願いします。

いかがだったでしょうか。ちょっとめんどくさい感じもあるかもしれません。でも、この時期のフッ素の予防効果は絶大です。必ず効果はでてきます。是非、将来を見据えつつ、歯磨きを親子で楽しんでください。

2才!虫歯菌が感染しやすいです!

さて、今回は虫歯菌が感染しやすい2才頃(概ね1才半から2才半)について考えていきます。この時期は『感染の窓』とも呼ばれており、本当に虫歯菌の感染が起きやすい、時期となっています。でも、なんで感染しやすいのでしょうか。その理由をみていきましょう😊。

☆第2乳臼歯がでてくる時期なんです💧

第2乳臼歯とは1番奥のこどもの歯です。大体2才を過ぎるとでてきます。1番大きく表面積も広い歯で、歯の溝も深く、奥なので磨きにくい。虫歯菌は歯の表面にくっついて感染していきますが、この第2乳臼歯は感染する絶好のターゲットとなっています。一言で言えば、『虫歯菌がくっつきやすく、磨きにくい。』です。念入りに磨いてあげてください😊。

☆感染への抵抗力が低い時期なんです💧

1才を過ぎると卒乳をしていくことが多いかと思います。実は母乳の中には母乳抗体というものがあり、お口の中を感染から守ってくれています。卒乳が進めば進むほど、この抗体が減っていきます。さらに自分自身の感染への抵抗力(免疫力。)も未発達なため、虫歯菌の感染がしやすいのです。これが2才頃と重なります😞。

☆行動様式が変わってくるんです💧

2才半を過ぎると自我がだんだん芽生えてきます。「イヤだ、イヤだ。」で代表される反抗期(イヤイヤ期ともいいますね。)になります(# ゚Д゚)。親との距離が少しできて、唾液感染する機会が少なくなります。その後、思春期までは唾液感染の機械は無くなります😊。

 

でもなんで思春期頃になると、また唾液感染の機会が増えるんですかね。長年考えているのですか、真面目な私にはわかりません❓。もっと私の知りえない大人の世界が関係しているのでしょうか(。´・ω・)?。オトナブルー❓

 

さていかがだったでしょうか。これが2才頃(概ね1才半から2才半)に虫歯菌が感染しやすい理由です。最も注意していただきたい時期ですね😅。そしてもう1つ、虫歯の感染に関しては2才を境に大きな違いがでるものがあります。

 

それは将来の虫歯へのなりやすさです。その研究結果をみてみましょう。スウェーデン、イエテボリ大学の研究です。

2才前に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 5.0

2才後に虫歯菌に感染したこども → 4才時における虫歯の数 0.3

 

おわかりでしょうか。2才を境に16倍近い差がでています。将来虫歯にならないようにするには、虫歯菌への感染をできるだけ遅くすることが大事です。少なくとも2才以降にすることが大事となります😊。

 

この頃本人に虫歯を防ぐ術はありません。周りの方々で防いでいくしかありません。歯ブラシはもちろん、食生活や食器を共用しないなどの工夫をしましょう。フッ素も役立ちます。周りの方々のお口の中をきれいにするのも大事です。是非、みなさんでお越しください。みんなでこの大変な時期を乗り越えましょう。

学校歯科健診、結果あるあるΣ(・ω・ノ)ノ!②

さあ、①の続きですよ。

 

🌟健診で虫歯無し😊。 ⇒ 実際は虫歯あり😞。  よくあります!

 

これもよくあります。虫歯は無いと判定されていますから、それ以外の項目(歯垢や歯肉、歯並び、咬み合わせなど。)で受診されています。そこで虫歯がみつかります。びっくりしますし、がっかりもするパターンですね😞。

 

これも、学校歯科健診で正確な判断が難しいことに起因します。明らかに大きな穴が開いていたり、歯の咬む所の溝や歯の表面など見やすい場所の虫歯はまず見過ごすことはありません。難しいのは歯と歯の間の虫歯です😅。これは歯医者さんでみさせていただいても、レントゲンをとらないと判断できないことがあります。そういった虫歯は学校歯科健診で引っかかることはあまりありません。早めにみつかって良かったと思って、しっかり治療しましょう。

 

基本的に学校歯科健診のみですべての虫歯をみつけることは不可能です。歯医者さんでみてもらった方が、正確なことはいうまでもありません。何も問題無くてもたまには歯医者さんでしっかりみてもらうのがおすすめです。

 

🌟ずっと大丈夫だった歯並び・咬み合わせが突然要治療になった

これも結構あります!

 

特に小学生のお子さんで多いです。歯はどんどん生え変わりますし、成長発育もさかんです。お口の中だけでなく全身的に変化が大きい時期ですよね。これまでは、「まあいいかな。」という状態が、1年経つと大きく変わることは珍しくありません😲。当院でも、1年以上ぶりにいらっしゃるお子さんは時々いらっしゃいます。もちろん、あまり変わりなく順調なことも多いのですが、びっくりするぐらい変わっていることもありますよ😅。まあ、中学生以降は大きな変化は無くなりますよ。

 

また、もう1つ多い原因としては、学校歯科健診のときに変な咬み方をしている可能性があります。特に、「咬んでください。」というと下顎を前に出して、前歯で咬むお子さんが結構多い。奥歯で咬むよう促すのですが、なかなかできなかったりします💦。学校歯科健診時にこういった状態ですと、歯並び・咬み合わせが要治療となる可能性があります。実際そうなのかなと思われるお子さんが結構いらっしゃいます。当院で詳しくみてみると大丈夫なんですよ😊。

 

🌟学校歯科健診の結果に毎年ばらつきがある。  結構言われます!

特にマンモス校で多いです。マンモス校ですと学校医を務める歯医者さん1人ですべてのお子さんをみるのは難しくなります。どうするかというと、近隣や知っている歯医者さんに応援をかけます。アルバイトですね。私も大学にいた頃はよく行きました。そうするとどうなるか。みる歯医者さんによって判定が変わってくることがあるんです。もちろん判定基準はあります。しかしそこは人がやること、どうしても違いがでてきます😞。これはその歯医者さんが何を得意にしているかでも変わってきます。当院のようにお子さんの治療を得意にしている歯医者さんもいれば、矯正が得意な歯医者さんもいます。インプラントや口腔外科、はたまた入れ歯が得意な歯医者さんもいるでしょう。中には子供なんかほとんどみたことないという歯医者さんもいるかもしれません。こうなると当然判定が変わってきてしまうんです( ノД`)シクシク…。

 

学校歯科健診あるあるの中で特に多い4つを今回は挙げてみました。なかなか難しい所もありますが、お口の中の健康には確実に寄与していますし、保健学習や保健指導などでも役立っています😊。ただ、この健診を受けてさえいれば大丈夫というものではないことは知っておいていただければと思います。1番は定期的に歯医者さんを受診することですが、難しい方は時々でもみせていただければ嬉しく思います。

 

学校歯科健診、結果あるあるΣ(・ω・ノ)ノ!①

今回は学校歯科健診後のあるあるです。まず、学校歯科健診について知っておいていただきたいことがあります。それは正確な診断でないということ。あくまでスクリーニング検査です。歯医者さんのように横になってきちんとみることはありません。無影灯やエアーも無いうえ、レントゲンなども行わず、視診のみで判断をしていきます。さらに判断する項目は結構多いのですが、1人あたりにあてられる時間は1分程、結構大変です。だからといってはいけないのですが、歯医者さんできちんと診断をすると結果が変わる場合が多々あります。今回は、そんなことから起こるあるあるからです💦。

 

🌟健診で虫歯あり😢。 ⇒ 実際は虫歯無し😊。  よくあります!

前述した通り、学校歯科健診で虫歯を正確に診断することは難しいです。明らかに大きな穴が開いている状態なら間違うことは無いのですが、歯の色が黒くなっていたり、白くなっていたりして、虫歯になっていそうだなというケースは多いです。判断に迷うとどうするか❓。くわしく調べてもらうため、虫歯判定となります。ちゃんと調べてみましょうということです。

 

また、他にも虫歯と判断がつきにくい状態もあります。虫歯の予防剤で黒くなっていたり、詰め物の変色や歯の形成不全、食べ物が残っていたりとぱっとみて判断がつきにくいことが歯医者さんでみていてもありますね(´・ω・`)ショボーン。学校歯科健診ではなおさら判断しにくいでしょう。こういった状態が虫歯判定になったのかなと思われるケースも多いです💧。

 

定期的に当院に来られているお子さんでもこれはあります。定期的に通っているのに虫歯判定となったことで少々ご立腹して来られることもまれにあります。まあ、そうですよね。でもやっぱり治療の必要な虫歯はないことがほとんどです。そういった場合、『経過をみます。』の項目に○をつけて、当院のハンコを押して健診結果票をお返しします。

 

当院では学校歯科健診の時期になると、上記のようなトラブルを避けるため、「特に問題が無くても学校歯科健診では虫歯判定がでる可能性がある。」ことを前もって伝えるようにしています。まったく問題がないお子さんは、学校歯科健診で虫歯判定がでても次回の定期健診で確認させていただきます。詰め物が多いお子さんや、虫歯に注意が必要な歯があるなど虫歯のリスクが高いお子さんに虫歯判定がでた場合は念のためすぐにみせていただくようにしています😊。

②へ続く。

フロスの選び方は?

さて、今回はよくある質問からです。それは、「どんなフロスを選べばいいですか?」というもの。特にワックス無し(アンワックスともいいます。)とワックス付きの違いを聞かれる事は多いです。特徴などいろいろみていきましょう。

 

まずフロスについてです。歯と歯の間に付着したプラークは歯ブラシだけでは除去するのは難しいです。そこでフロスの使用が推奨されています。歯科で用いられるフロスは木綿糸と違って、撚り上げていないナイロン製の線維を束ねたものとなっています。歯に押し当てると平板上となって広い面積で歯面に接触することで、プラークを効率的に除去できます。枝のあるタイプやフロスだけのもの、細いフロスや太いフロス、また、ワックス無しやワックス付きのものなど様々なものが売られています。

 

まず枝のあるタイプと、フロスだけのものについてです。基本的には枝のあるタイプがお子さんの仕上げ磨き、自分で使う場合どちらにおいても使いやすいですね。ただ、フロスだけのものも利点があります。それは横から抜けるということ。お口の中の状態によってはフロスがほつれやすかったり、歯と歯の間に入れたはいいけどなかなか出せない方もいらっしゃいます。そういった方はフロスだけのものが使いやすい時もあります。

 

次は太さについてです。通常、歯と歯の間に通すときは細いタイプで大丈夫です。太い方がプラークは除去しやすいですが、歯と歯の間に通しにくくなります。そもそも太いタイプの方が適している方は歯間ブラシの使用を考えましょう💦。太いフロスが適しているのは、一番後ろの歯の裏側やブリッジの橋の下(歯の無い部分)を清掃する時です。

 

最後によくある質問、ワックス無しとワックス付きについてです。ワックス無しのものが滑りにくくおすすめされることが多いのですが、両者でプラークの除去効果に差は無いといわれています。ワックス無しの方がプラーク取れそうですけどね❓

 

ワックス付きのフロスの方はスムーズに通しやすくほつれにくいため、歯と歯の間が緊密で通しにくい方や歯と歯が重なっている方(叢生)、歯と歯の間に歯石が多くの歯石がついている方、詰め物や銀歯などが多い方などに使いやすいとされています。

 

一般的には枝のあるタイプで、細め、ワックス無しがおすすめです。人によってはワックス付きといったところでしょうか。フロスは面倒くさいですし、なかなか大変ですが、とても虫歯歯周病予防に有用です。是非始めてくださいね。

 

学校歯科健診って?

さあ、今年もやってまいりました。学校歯科健診の季節です。例年4月から6月の間に必ず行われることが決められており、この時期当院は健診結果票を持ったお子さんがたくさん来られます。定期的に通院されているお子さんはもちろん、初めて当院を受診される方も多い時期ですね。健診結果票で要治療になっていると気になりますよね。ちなみに年2回、もしくは3回行っている学校もあったりします。

では、学校歯科健診とはどんなものなのでしょうか?その特徴や結果の見方をみていきましょう😊。

 

学校歯科健診の特徴

⓵、集団を対象としていますΣ(・ω・ノ)ノ!。

学校の歯科健診は多くのお子さんを対象としています。学校によって規模は違いますが、これまでの経験では、通常ですと半日から1日で少なくとも150人、多い時は450人ほど診ています。ちなみに分校だと10人ぐらいのときもあります。1人1分が大体の目安となるのですが、450人になると450分(7時間30分、、、)ほど、、、🥶。お昼の休憩を挟んでも、正直死ねます_| ̄|○。腰痛―――――い😢。

 

ちなみに全員が受けることになっており、健診日に休んでも、後で受診するよう言われます。また、以前は治療の必要なお子さんだけに健診結果を通知していましたが、現在はすべてのお子さんに健診結果票を渡しています。お口の中が健康であるという結果をきちんと評価するようにしています✨。

 

⓶、確定的な健診ではなく、スクリーニング検査ですΣ(・ω・ノ)ノ!。

  歯医者さんで行う健診では医学的な立場から確定診断を行います。学校歯科健診はスクリーニング検査となっており、確定診断とはいえないけれど各お子さんの問題をできるだけ早期に発見することはもちろん、保健教育に役立てることを目的にしています😊。

 

⓷、基本的に視診で判断しますΣ(・ω・ノ)ノ!。

基本的に見るだけの検査です。以前は短針という先の細い器具でくわしく調べたりしていましたが、歯を傷つける可能性があることから現在は行いません💦。

 

⓸、みえにくいですΣ(・ω・ノ)ノ!。

小学生ですと立ったまま、中学生以上だとイスに座って行うことが多いです。歯医者さんと同じように、寝た状態で診ることはありません。無影灯もありませんし、エアーもありません。もちろんレントゲンなども使いませんので、どうしても正確な診断は難しい環境です💧。ちなみに中学生、高校生の女の子はお口を大きく開けてくれないことも多いです。まあ、かっこいい歯医者さんの前では恥ずかしいですよね😊。うん、わかる。大丈夫ですよ( ´∀` )。

基本的に正確な診断は難しい健診となります😞。とはいっても学校歯科健診

で問題があれば、みるだけでわかる程の問題があるということです。必ず歯医者

さんに行くようにしましょう。まあ大丈夫なときも多々ありますけどね😅。

 

学校歯科健診の結果の見方。

⓵、歯の項目🦷

 ○異常なし。虫歯なし。

見てはっきりわかるような虫歯はありません。

○CO(シーオー。要観察歯。)。

見てはっきりとした虫歯は確認できないが、虫歯の初期病変の徴候(白濁、白斑、褐色半)が認められる状態。放置すると虫歯に進行すると考えられるため、歯ブラシの状態や食生活の確認など学校だけでなく、歯医者さんにおいても確認や適切な指導を受けた方がいい状態の歯を意味します⚠。

 ○C(虫歯があります。要処置歯。)。

見て明らかに虫歯が確認でき、治療を必要とする状態。歯医者さんへの受診を指示されます😞。

○要注意乳歯。

そのまま残すかどうかの判断を要すると認められる歯です。歯医者さんへの受診を指示されます😞。

⓶、歯垢(プラーク。)の項目🦠

 ○ほとんど歯垢の付着を認めないもの。

きれいに歯ブラシできています。この状態を維持しましょう。

○歯の3分の1以下に歯垢の付着を認めるもの。

歯ブラシの指導は必要な状態です。家庭での歯ブラシを丁寧に行うようにしましょう。歯医者さんへの受診までは指示されないことが多いようです⚠。

○歯の3分の1を超えて歯垢の付着が認められるもの。

歯ブラシの指導はもちろん必要で、場合によっては生活習慣に問題が無いか健康相談なども行うべき状態です。歯医者さんへの受診も促されます😞。

⓷、歯肉(歯ぐき。)の項目👄

 ○異常なし。

歯肉に炎症が無い状態です。この状態を維持しましょう。

○GO(ジーオー。歯周疾患要観察者。)。

歯垢の付着が認められ、歯肉に炎症がある状態ですが、歯石の付着はありません。歯ブラシを適切に行い、生活習慣を改善することで、炎症の消退が期待できる程度の状態であり、歯医者さんへの受診までは指示されないことが多いようです⚠。

 ○G(ジー。)。

精密検査による診断や治療が必要な歯肉の状態です。歯石の付着を伴うものや、歯ぐきが増殖するように腫れている場合にこの判定になります。歯医者さんへの受診を指示されます😞。

⓸、顎関節の項目。

 ○異常なし。

顎関節に異常は認めず、特に何の問題も無い状態です。

○定期的な観察が必要です。

お口を開け閉めする際に顎関節から音がなったり、睡眠中の歯ぎしりなどがあるとこの判定になります。特に自覚症状や機能障害はない状態で、基本的には経過観察となります⚠。

○専門医(歯科医。)の診察をうけましょう。

お口を開け閉めする際に痛みがあったり、お口が開きにくい、お口を開け閉めする際に顎の動きがふらつくなどの症状があるとこの判定になります。歯医者さんへの受診を指示されます😞。

⓹、歯列・咬合(歯並び・歯の咬み合わせなど。)の項目。

 ○異常なし。

歯列・咬合に異常は認めず、特に何の問題も無い状態です。

○定期的な観察が必要です。

現在の状態に問題はあるが、今後の成長や歯の生え変わりなどで改善する可能性がある状況です。問題が確定していないといってもいいかもしれません⚠。学校歯科健診において唯一明確に基準が定められていない項目でもあり、判断が難しい項目だったりします( ゚Д゚)。

○専門医(歯科医。)の診察をうけましょう。

  経過観察をしていても変化しない、異常が確定しているもの。具体的に判断する基準が決められています(以下参照。)。歯医者さんへの受診を指示されます😞。

 

※叢生(歯が重なっているなど、顎に入りきれていない状態。)

隣接する歯と歯が4分の1以上重なりあっているもの。

※正中離開。

上の1番前の歯同士が6mm以上離れているもの。

※開咬。

奥歯でしか咬んでおらず、上下の前歯で6mm以上の空隙が認められるも

の。ただし歯がでてきている途中のものは含まない。

※上顎前突(出っ歯。)。

下の前歯より上の前歯が7~8mm以上前にでているもの。

※反対咬合。

前歯において2本以上、下の前歯が上の前歯より前にでているもの。

※過蓋咬合。

下の前歯が上の歯肉に咬みこんでいたり、咬むと下の前歯が上の前歯に隠れてみえなくなるもの。

他にも細かく決められていますがこんなところです。結構多いですよ😅。

⓺、その他の項目。

唇や頬、舌などについても異常所見があれば挙げていきます。

 

さて項目としてはこんなところです。学校歯科健診とはいっても結構みる項目はあります。これらを見えにくい環境で、1人1分ほどでやっていきます。最初の方でも書きましたが正直死ねます_| ̄|○。腰痛―――――い😢。

 

近年の傾向として、子供の虫歯に関してはずっと減少してきています😊。お子さんに携わるすべての方の努力の賜物です。今後もその傾向が続けばいいなと思っています👍。その一方、歯並び・歯の咬み合わせに関しては異常が増えているといわれています😅。

 

 

また、気になるのは学校歯科健診で要治療者と判断されたお子さんの受診率は

 

だんだん減っているといわれています😲。両親共働きだったりして、なかなか歯医者さんに連れていける時間がないなど様々な理由が挙げられています。学校歯科健診で要治療と判断されるというのは、きちんと歯医者さんでみてもらった方がいいということです。ですから学校歯科健診の結果は是非とも捨てずにお子さんのお口の健康のために生かしていただければと思います。いつでもお待ちしていますよ😊。

 

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