歯磨き粉には何が入ってる❓役割は❓
今回のテーマは歯磨き粉!これにどんなものが入っているかについてです。みなさんは歯磨き粉に何が入っているか見たことありますか?いっぱい書いてあって何がなんだかわからないですよね。実は私も、ものによってはわかりません😅。一緒に勉強してみましょうΣ(・ω・ノ)ノ!。
まず、歯磨き粉に入っている成分は大きく2種類に分けられます。「基本成分」と「薬用成分」といわれています。そして「薬用成分」が入っているかどうかで、歯磨き粉は2種類のカテゴリーに分けられています。それが『化粧品』と『医薬部外品』というカテゴリーです。それぞれを説明していきます。
🌟歯磨き粉2つのカテゴリー🌟
・『化粧品』
「基本成分」のみが配合されている歯磨き粉。
・『医薬部外品』
「基本成分」に加えて「薬用成分」が配合されている歯磨き粉。日本で販売されている歯磨き粉の95%以上は『医薬部外品』に属する。薬用歯磨剤などといわれることも。
いかがでしょうか。みなさんが使っている歯磨き粉はどちらでしょうか。『化
粧品』と書かれていたらかなりレアですよ😊。
では次に「基本成分」についてそれぞれみていきましょうか。「基本成分」に
は湿潤剤、清掃剤、発泡剤、香味剤、粘結剤、保存剤があります。こちらも1つ
ずつみていきましょうね😊。
🌟「基本成分」🌟
⓵、湿潤剤👍。
歯磨き粉に湿り気を与えペースト状に保ってくれます。これが無いとペー
ストがすぐに固まってしまい、チューブの開閉がうまくできなくなってしまっ
たり、硬くなった歯磨き粉で磨くと歯ぐきを傷つけやすく、痛みがでやすくな
ってしまいます💦。
・主な原料(ソルビット液、濃グリセリンなど。)
水になじみやすく、私たちの生活で身近に使われている成分がほとんどです。
ソルビット液は味が良く、なめると冷たく感じるキャンディーなどによく用いられています。濃グリセリンは化粧水や乳液、クリームなどの保湿剤としてよく使われています。
⓶、清掃剤👍。
清掃剤ってなんだ?って思われた方もいるかもしれません。以前は研磨剤
といわれていました。そのため、歯も削れてしまうのではという誤解を受ける
こともあった成分です。役割としてはプラークを除去しやすくする、お茶やタ
バコなどによる着色汚れを除去し、歯本来の色を保つことが挙げられます。液
体歯磨き粉には含まれません。ジェル状の歯磨き粉には入っているものと入っ
ていないものがあります。清掃剤が入っていないと歯に黄ばみが付きやすくな
るため確認してくださいね😊。
・主な原料(炭酸カルシウム、含水ケイ酸、無水ケイ酸、リン酸水素カルシウ
ムなど。)
うーん。無機質ですね💧。
⓷、発泡剤👍。
お口の中で歯磨き粉を泡立てます。お口に中のすみずみまで歯磨き粉がいきわたるようになります。さらにプラークを軟らかくして除去しやすくする、除去したプラークを包み込んで再度の付着を防止する、水に溶けにくい成分を歯磨き粉に均一に溶かし込む、歯ぐきへのダメージを軽減し心地よく快適に歯磨きできるようにする、など結構大事な役割をもっています😲。
・主な原料(ラウリル硫酸ナトリウムなど。)
発泡剤の90%以上をこのラウリル硫酸ナトリウムが占めています。硫酸ときくと怖く感じますがシャンプーやボディーソープにもよく入っていますよ。一般的には界面活性剤といわれていますね。
⓸、香味剤👍。
その名の通り、香りと味の成分です。他の成分の臭気をマスキングし、歯磨き粉を使いやすくする役割もあります。楽しく心地よい歯磨きのためには必須の成分ですね。特にお子さんでは重要です😊。
・主な原料(ミント系、フルーツ系、フローラル系など様々な香味料。)
⑤、粘結剤👍。
粘度調整剤ともいわれています。水に溶けることで粘性を与え、とろみを増したり、ゼリー状にしたりする性質があり、この働きのおかげで唾液にさらされてもある程度の粘度を維持できます。その結果歯ブラシと歯ぐきの摩擦を軽減し、傷つきにくく、また心地よい磨き心地を得ることができます😲。
また形を維持するのにも重要で、チューブから押し出して歯ブラシの上にのせることができたり、歯ブラシ上で垂れたり落ちたりしないのも、この粘結剤のおかげです。
・主な原料(カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、カラギーナンなど。)
⓺、保存剤👍。
歯磨き粉の変質を防いでくれます。安定した効果効能を長く保ったまま、空
気中や歯ブラシ上のばい菌がチューブ内に入っても、腐らない性質を与える働
きがあります。また、バイ菌の増殖を防ぐ働きもあり、歯磨き粉を使っていな
い歯ブラシはばい菌が繁殖して黄色ぽっくなっているときがあります🦠。
・主な原料(パラペン酸、安息香酸ナトリウムなど)
以上が「基本成分」といわれるものです。現在市販されている歯磨き粉はこの「基本成分」だけでなく「薬用成分」を加えたものがほとんどです。では「薬用成分」には何があるかをみていきましょう。ちなみここでの「薬用」という言葉は、病気を治療する医薬品という意味ではなく、人体に対する作用が緩和で予防効果などを訴求できること示しています。きちんと治すには歯医者さんにいく必要がありますのでご注意をΣ(・ω・ノ)ノ!。
🌟「薬用成分」🌟
⓵、虫歯の発生及び進行の予防👍。
いうまでもなくフッ素のことですね😊。最近ではほとんどの歯磨きに含まれています😊。濃度は1500ppm以下と決められています。
・代表例(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウムなど。)
⓶、歯周炎の予防👍。
歯周炎は歯ブラシやお薬だけでは治りせん。きちんと治すためには歯医者さんへ行きましょう。あくまで補助的な効果です💦。
・代表例(ε-アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β-グリチルリチン酸、塩化ナトリウムなど。)
⓷、歯肉炎の予防👍。
歯肉炎は適切な歯ブラシで改善が見込める状態です。しかし歯石は歯ブラ
シでとれませんので、1度きれいに歯石を取ってから歯ブラシを頑張りまし
ょう。一緒に歯ブラシの説明も受けるといいですよ。
・代表例(イソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリジウム、トリクロサン、アスコルビン酸など。)
⓸、歯石の沈着を防ぐ👍。
歯石の沈着を防いでくれます。歯石の付きやすさは人によってずいぶん差
があります。歯ブラシを頑張っているのに付きやすい方はいいかもですよ。
・代表例(ゼオライト、無水ピロリン酸ナトリウム、リン酸三ナトリウム、ポリリン酸ナトリウムなど。)
⓹、口臭の予防👍。
口臭やっぱり気になりますよね🥶。他にも洗口剤やガムなんかも有効に使
いましょう。
・代表例(ラウロイルサルコシンナトリウム、銅クロロフィリンナトリウム、ヒノキチオール、塩化リゾチームなど。)
⓺、タバコのヤニ除去👍。
まずタバコを、、、、、。
・代表例(ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリリン酸ナトリウムなど。)
ごく一部ですが挙げてみました。日本で市販されている歯磨き粉には様々な
材料が使われていますが、濃度や硬度、そして安定性など厳格なルールが決めら
れており、それらを満たしたものしか販売できません。基本的に安心して使用で
きるものばかりです。効果効能で選ぶもよし、味や香りで選ぶのもありです。お
気に入りの歯磨きを見つけてくださいね💖。
ちなみに私はいろいろ使っています。職業柄、正直使いきれないぐらいたくさ
んの、そして多くの種類の歯磨き粉をいただけます。たっぷり付けて歯磨きし
てますよ😊。おすすめはひかる歯科ちえこども歯科で販売していますのでみて
みてくださいね💖。
2023年9月1日 | カテゴリー:新着情報, お母さん達からよくいただく質問, これがお薦め ホームケア, 歯科の豆知識 Q&A, 院長からの発信 |