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オンライン請求を始めました

かる歯科ちえこども歯科でもオンライン請求を始めました。とはいっても、患者さんには何の関係もない話です😅。こちらの事務的な作業の話になります。

 

みなさんは私たち保険医医療機関がどのように診療報酬(収入。)を得ているかご存じでしょうか❓。窓口でいただく料金は、診療報酬の一部だけです。人によって変わりますが、0割から3割だけですね。もちろんこれだけでは赤字です💰。残りの診療報酬をしかるべき場所に請求しています。

 

その際に『レセプト』といわる請求書を作成します。これは、患者さんにこのような治療をしました、患者さんからは一部費用をいただいています、あと残りの分をくださいという請求書となります💰。基本的に患者さん1人にあたり1枚作成します。私が歯医者さんになった頃は、まだまだ紙ベースで作成している歯医者さんが多かったです。しかも手書きで作成していました。カルテをみながら1枚1枚手作業で作成していたんです。もちろん大変な作業なので、それ専門の業者さんがいて、委託していましたね💦。

 

私がひかる歯科ちえこども歯科を開業したときは電子媒体での請求がほとんどになっていました。現在、ほとんどの歯医者さんでカルテはパソコン上で作成しています。このパソコンをレセプトコンピューター(通称レセコン。)と呼んでおり、レセプトの作成までやってくれます😲。それをCD-Rなどに焼き付けて郵送して請求するという方式です。ひかる歯科ちえこども歯科を開業して10年、この方式でやってきました。

 

しかし最近では、オンライン請求が主流となっています。これは、インターネットを通じてオンラインで診療報酬を請求するものです。いつでもそれができる環境にはしてあったのですが、診療以外の仕事を大きく変更するのは面倒だったのでずっとあと回しにしていたのです😅。しかし、令和6年9月までにオンライン請求に移行せよというお国からのお達しがきました💦。ぎりぎりの今になって、ついにオンライン請求に切り替えました😊。

 

まあ、やってみると楽ですね。郵便局に出向く必要が無く、郵送代もかかりません。医院内で完結できます。ただ、本当に送れているのかが不安ではある😰。大丈夫かな、、、、、。初めてだし、、、、、。

 

オンラインといえば保険証の廃止の方がみなさんの影響が大きいでしょう。令和6年12月から保険証も原則マイナンバーカードを用いたオンライン資格確認に移行します💧。こちらはずいぶん前に準備を整えていますが、現在、ひかる歯科ちえこども歯科にマイナンバーカードにて受診される患者さんは全体の5%ほどです。これから増えるのでしょうか。

歯医者さん体験 ご参加ありがとうございました

8月7日 歯医者さん体験を開催しました。

今年も24人のご参加 ありがとうございました。

歯医者さん体験の内容については 後日また投稿いたします。

また、来年も開催予定です。

インスタ、もしくは 院内チラシで 参加者を募集します

院内チラシは6月ごろ配布することが多いです(例年ありがたいことにあっという間に参加者が埋まります)

ご興味のある方は インスタをチェックしていただいていると 募集の情報を

流しますので、ぜひそちらから情報を見ていただけたらと思います。

ひかる歯科ちえこども歯科

 

市販のお菓子を与えていいのは何才から❓

さて今回はよくある質問からとなります。その質問は、「お菓子は何才から与えていいでしょうか❓」です。注意していただきたいのは「おやつは何才から与えていいでしょうか❓」ではないことです。ひかる歯科ちえこども歯科にはたくさんの小さなお子さんが来院されるため、おやつをどうしたらいいかについてよく話題になります😊。そんな中よく、“市販のお菓子は与えては駄目なのか❓”、“市販のお菓子を与えるとしたら何才からが妥当か❓”を聞かれます。正直にいいますと、基本的に虫歯予防の観点からいえば、『市販のお菓子は与えない方がいい。』となります😞。全身的にもあまり良いとはいえません。もちろんすべてのお菓子でありませんが、、、、、。

 

気持ちはわかります。おやつを準備するのも大変です。いろいろと考えながらだとさらに大変です。市販のお菓子なら買ってストックもしておけますし便利ですもんね。みんな忙しいのです💦。お子さんも喜びますしね😞。私もちょこちょこ買ってあげていました🙅。

 

さて今回はそんな便利な市販のお菓子の話なのですが。まずおやつとの違いをはっきりさせておきましょうか。ここがごっちゃになっているといけません🙅。おやつとお菓子はまったくの別物なのです😲。それではおやつとはなんでしょう。何のためにあるのでしょうか❓。

 

🌟おやつとは❓🌟

 

さて、まずは質問からです。おやつは必要なものしょうか❓、それともなくてもいいものでしょうか❓。正解はというと必要なものとなります。しかも小さなお子さんほど大事なものになります。何故でしょうか。

 

そもそも、お子さんにおやつを与える本来の目的は、栄養とエネルギーの補給です。小さなお子さんほど消化機能が未熟で、1回で食べられる量が少なく、1日3回の食事だけでは必要なエネルギー量を満たすことが難しいのです💦。お子さんの必要なエネルギー摂取量は身体の大きさに比べてかなり多くなります。3才を過ぎると1日の必要エネルギー摂取量は、大人の3分の2を超えてきます。でも、3回の食事でそんなに食べることができません。そのため第4の食事としておやつが欠かせないのです😊。

 

ではこういった点を踏まえて市販のお菓子がおやつに適しているかを考えていきましょう。まずは市販のお菓子の特徴をみてみましょう💧。

 

⓵、糖分からできているものが多い。

⓶、揚げ物が多い。

⓷、味の濃いものが多い。

⓸、着色料や保存料が多く含まれる。

などでしょうか。それぞれ何が悪いかをみていきましょうか👍。

 

⓵、糖分からできているものが多い。

これについてはいうまでもなく虫歯になりやすいですよね( ノД`)シクシク…。糖分、特にブドウ糖は虫歯菌として1番悪名高いミュータンス連鎖球菌の大好物です🦠。ミュータンス連鎖球菌はブドウ糖を栄養に増殖し、歯を溶かす酸を産生します。さらにネバネバした身を守るバリアーまで作ってしまうんです😢。これが結構厄介です。市販のお菓子はこの点で大変不利です。

 

また、飴やキャラメルなどお口の中に長い時間留まるものが多いのも問題です。お口の中は食べ物を食べると酸性へと傾いていきます。お口に中から食べ物が無くなると、唾液などの作用などでまた中性へと戻っていくのですが、お口の中に長い時間食べ物が留まったり、だらだら食べ続けていたり、頻繁に食べているといつまでたっても中性に戻りません💦。お口の中が酸性に傾いている時間が長ければ長いほど虫歯になりやすくなります💧。市販のお菓子はこの点でも適しているとは言えません。

 

そもそも論なのですが、おやつの役割である栄養の補給ができていません。エネルギーの補給はともかく、栄養にはミネラルやビタミンなども含まれます。市販のおやつはこういった栄養素が絶望的に不足しています😢。さらに糖分は過剰摂取になりやすく、中毒性もあるため良いことがありません。最近はお子さんの糖尿病も増えているとのことです。虫歯だけでなく全身的にも良くないのです😞。注意が必要ですね🙅。

 

⓶、揚げ物が多い。

ポテトチップスなんかが代表でしょうか。素材が糖分ですから⓵の問題もありますね💧。そもそも糖分と油の組み合わせは最悪です。1番肥満になるパターンですね。でも、1番おいしいのです、、、、、😢。宣伝でも言っていますよね。黒烏龍茶の宣伝でしたっけ(。´・ω・)?。

 

⓷、味の濃いものが多い。

甘味が強かったり塩味が強かったり、味の濃いものが多いですよね。これは味覚を育むうえで問題となってきます🥶。

味覚は離乳食が始まる5ヶ月頃から10才頃までの食生活により育まれていきます。この時期に与えられた食べ物によって味覚の好みができます。特に離乳食スタートから3才頃までは、重要な時期と言われています😲。この頃に味の濃い物ばかり食べていると、味を感じにくくなり、自然の味を感じなくなってしまいます。

 

例えば、甘いお菓子ばかり与えていると、野菜やお米など自然な素材本来の甘さをおいしいと思えなくなってしまいます。甘い物への欲求もエスカレートしやすくなり、好き嫌いが多いお子さんになってしまいます😢。結果として将来の健康も損なうことになります。

 

この時期は食生活の基盤をつくる大切な時期となります。保護者の方がコントロールできる間に正しい食生活を身につけることが、お子さんの将来の健康に繋がります😊。

 

⓸、着色料や保存料が多く含まれる。

もちろん安全基準にのっとって使用されているのですが、避けることに越したことはありません。現在は安全とされているものでも、将来やっぱり害があったなんてものはいくらでもあります。こういったものは小さな頃から、積み重なったものが将来影響をだしてきます💦。

 

いかがでしょうか。市販のお菓子については、虫歯や味覚などお口の健康はもとより、全身的な健康、将来の健康にも影響が大きいです。食べずに済むならそれにこしたことはありません😢。

 

大変かもしれませんが、おやつは自然の甘みを感じられる季節の果物や、野菜など具沢山のサンドイッチなんかがいいですね。無糖のヨーグルトに果物をいれてもいいかもしれません。できればお子さんと一緒に準備し、手作りするのが理想です😊。栄養とエネルギーの補給というおやつの1番の目的を踏まえた上で、簡単に作れ、お子さんと触れ合うことができ、規則正しく与えられるといいですね。まあ、なかなか難しい🥶。面倒くさい(# ゚Д゚)。忙しいだよ🔥。

 

というわけでうまく市販のお菓子も利用することも考えましょう😊。市販のお菓子の中にも、栄養バランスを考えてあるものもあります。探してみると面白いですよ。また、市販のお菓子はお子さんが喜ぶものが多いですよね。たまには悪い所に目をつむって、そういった楽しみを経験するのもいいことだと思います。いつもだと駄目ですが、、、、、💦。

 

市販のお菓子を与える年齢については、できるだけ遅い方がいいというのが答えになります。もし与えるならば、虫歯予防や味覚の形成・おやつの目的の観点から、早くても3才以降が望ましいとされていますね😊。

 

こういったことについては、私個人はどちらかというとあまり厳しくはありません。世の中には楽しいはたくさんあります。厳しくし過ぎてそういった楽しいことを経験しないのは間違っていると思っています。また、保護者の方も楽をしていいと思います。便利なものがあればどんどん活用すべきです。私も活用します😊。あとは程度の問題というとこでしょうかね💖。

 

入れ歯の不具合とは・・・?

入れ歯、できれば避けたいですよね。でも歯が無くなると、そうも言ってられません。作るしかない😞。今回は入れ歯ででやすい不具合についてです。入れ歯を作った直後にでやすい不具合と、入れ歯を作ってしばらくたってからでてくる不具合とあります。それぞれみていきましょう!

  • 入れ歯を作った直後にでやすい症状💧

 

☆痛い💦

 

まずはこれですね😞。入れ歯を使っていただけるかどうかの最初の分かれ目です😅。入れ歯をお渡しする前に歯ぐきとのあたりが強い所は調整しますし、咬み合わせも調整するのですが、多かれ少なかれ最初は痛みがでやすいです。歯医者さんで調整している時は大丈夫でも、実際食事をすると痛みがでることもあります。

 

入れ歯は物を咬むとどうしても沈み込みます。人によって咬む力や咬み方、顎の動かし方は違います。咬む力が強くかかる所ほど痛みがでやすくなります。また歯ぐきも、薄い所があれば厚い所もあります。歯ぐきが薄い所ほど痛みがでやすく、傷になりやすいです。もちろん、みてわかる所はお渡しする前に調整するのですが、実際に使ってみないとわからないことも多いのが実情です😲。

 

実際に使っていただき痛みがでている部位に合わせて調整を行います。咬む力が強いようなら咬み合わせの調整を行いますし、歯ぐきとのあたりが強ければ入れ歯の内面を調整します。この入れ歯を作った直後にでる痛みに関しては慣れることはまずありません。必ず歯科医院での調整が必要です🙇。

 

☆はずれやすい💦

 

バネで支えている入れ歯(部分入れ歯といいます。)で多いです。バネが無い入れ歯(総入れ歯などです。歯ぐきとの合い具合でくっついている入れ歯です。)では、作った直後の適合はいいのでそんなに問題になることはありません。特に初めて入れ歯を使う方の場合、なかなかうまく外せないことがあります。そのため意図的にバネを緩くする場合もあります。時々外せなくなったりするんですよ😞。バネを締めてあげれば改善しますので大丈夫です💖。

 

☆違和感がある。気持ち悪い💦

入れ歯って結構大きいですからね。もともとの歯より広範囲にわたりますか

ら、どうしても違和感や気持ち悪さがでてきます。調整できる所は調整しますが、慣れていただかないといけない場合もあります。これについては以下の3パターンでしょうか、、、

 

・調整しても問題無い場合。

調整します。

 

・調整できるが、他の不具合がでる可能性がある場合。

慣れない、もしくは慣れなさそうなら調整します。しかしそれによって他

の不具合がでてくる可能性があります。

 

例)入れ歯が厚い場合、、、

薄くはできます。しかし薄すぎると割れる可能性が高くなります。

例)入れ歯のバネが気になる場合、、、

バネが複数あれば減らすことはできますが、外れやすくなるかもしれません。

 

・調整できない場合。

基本的に慣れていただくしかありません。気になる内容によりますが、保険外の治療で改善できる場合もあります。

例)バネが1つしかない入れ歯でバネが気になる場合、、、

無くすと維持できません。無理です🙇。

人によって感覚は違うので、なかなか難しんですよ😞。

 

☆入れ歯がかちかちなる💦

歯と違って特有の音がでます。これもご自分の歯が少ない方ですと改善は難しいです😅。

 

☆入れ歯の歯の大きさや形が気になる💦

入れ歯が完成する前に試適(仮合わせ。)を行います。その時に確認するので、まず大丈夫なのですが、まれに完成後に言われることがあります。完成後に歯の大きさや形を大きく変えることはできません。試適(仮合わせ。)の段階なら、いくらでも変更ができます。それまでにおっしゃってください😊。

 

入れ歯を作った直後にでやすい症状は1回改善して安定すればでにくくなります。1回の調整で大丈夫な時もあれば、何度か調整が必要になることもあります。時間が解決(慣れですね。)してくれるときもありますね。大変な時もありますが、一緒にがんばりましょう💖。

 

  • 入れ歯を作ってしばらくたってからでてくる症状💧

 

☆痛い💦

1度安定した入れ歯は痛みにくいのですが、何かの拍子に痛みがでてくることがあります。すぐに落ち着けば大丈夫ですが、続く場合は調整が必要です。また入れ歯に問題が無くても、歯周病などで歯ぐきが腫れ、入れ歯に腫れた部位があたることで痛みがでていることもあります😞。

 

☆はずれやすい💦

 

入れ歯は長く使っているとだんだんはずれやすくなってきます。バネがある入れ歯は取り外しを重ねるうちにバネがだんだん緩みます。この場合はバネをしめれば大丈夫😊。また入れ歯は変わらなくとも、歯ぐきは少しずつやせていく傾向があります。歯ぐきがやせると入れ歯が合わなくなり、はずれやすくなってしまいます。この場合は入れ歯を現在の歯ぐきの合わせて裏打ちすることができますよ👍。

 

☆入れ歯と歯ぐきの間にものがつまる💦

 

入れ歯と歯ぐきはくっついているわけではありませんので、完全に防ぐことはできません。しかし、入れ歯を長く使っているとだんだんものが詰まりやすくなってきます。これも前述したことが原因となります。入れ歯がはずれやすくなると、入れ歯が歯ぐきから浮いた感じになりますので、ものが詰まりやすくなります。また、歯ぐきがやせて、入れ歯と歯ぐきの間の隙間が大きくなるとやっぱりつまりやすくなります😅。対応も前述した通りです。

 

☆入れ歯の歯がすり減った💦

 

長く入れ歯を使っていると、入れ歯の人工の歯の部分がだんだんすり減ります。これを咬耗と呼んでいます。特に入れ歯と咬んでいる相手側の歯が、自分の歯の時に起こりやすいですね。まあ、硬い自分の歯でも咬耗は起こりますから、入れ歯の人工の歯がすり減らないわけがない(´・ω・`)ショボーン。白い詰め物で継ぎ足したり、人口の歯を交換したりします。あまりにもすり減りが強い時は、作り替えも検討します( ノД`)シクシク…。

 

☆入れ歯が壊れた💦

 

入れ歯も壊れることがあります。割れてしまったり、人工の歯が取れたり、バネがとれてしまったり、、、、、いろいろです😞。ほとんどケースではその日の内に修理ができます。しかし壊れた部位によっては型をとって、修理に必要な部品を調達しないといけなくなりますし、修理ができない部位が壊れると新しく作らないといけません。

 

☆入れ歯が汚れてきた💦

 

入れ歯も使っているうちに汚れてきます。着色が付いてきますし、歯石もついてくるんですよ😲。また、人工の歯の色も黄ばんできます。自分の歯と一緒なんです。しっかりお手入れしましょうね💖。入れ歯の洗浄やクリーニングもできますのでおっしゃってください。

 

☆入れ歯を支える歯が悪くなった💦

 

とくにバネを使う部分入れ歯で注意が必要です。バネは自分の歯にかかっています。その歯には入れ歯を支えるためとはいえ、余計な力がかかっているんです。注意しないと悪くなりやすい🥶。頑張っている歯ですから、大事に磨いてあげてください。悪くなると最悪抜歯、入れ歯も修理や新しく作ることを余儀なくされます、、、、、

 

いかがだったでしょうか。主だった入れ歯の不具合をまとめてみました。他にも失くしたなんてこともありますね。これも新しく作るしかない、、、、、😢。

 

入れ歯は人によって形が全然違います。また、人それぞれ入れ歯に対する考え方が違いますし、感覚も違います。同じようにやれば、みんな大丈夫というものではありません。結構難しいです😞。でもどんな歯の無くなり方でも対応できますし、取り外しができることによるメリットもあります。工夫できる余地も多いので、職人気質の歯医者さんは結構好きな方も多いですね。私も結構好きだったりします💖。入れ歯を入れないようにするのが1番大事なことですが、もしもの時は必要です。今後も入れ歯に対する知識、技術とも磨いていければと思います🙇。

根面う蝕ってなに?

みなさん根面う蝕をご存じでしょうか❓根面虫歯といったほうがわかりやすいでしょうかね。その名の通り、歯の根っこの部分にできる虫歯のことです。歯の根っことは何ぞや?と思った方もいるかもしれません。歯は頭の部分(歯冠といいます。)と根っこの部分(歯根といいます。)に分かれています。それぞれ簡単に説明していきましょう😊。

 

🌟歯の頭の部分(歯冠。)。🌟
通常みえている部分です。エナメル質といわれる生体において1番硬い組織で覆われています。一般に虫歯というと、この部分にできたものを指していることが多いです。

 

🌟歯の根っこの部分(歯根)。🌟
通常は歯を支えている歯ぐきや骨に囲まれている部分です。ですから歯ぐきや骨が減っていない、無くなっていない状態なら見えません。しかし歯ぐきは、年齢とともに少しずつ減っていきますし、歯周病が進んでいる方や、歯ブラシをあてる力が強い方、咬む力が強い方などはさらに歯ぐきや骨の減るスピードが上がります。だんだんと歯の根っこがみえるようになってしまうんです😞。

 

この歯の根っこには前述したエナメル質がありません。硬さに関しては歯の頭の部分より劣るため(それでも骨ぐらいの硬さはあります。)、露出すると削れやすく、知覚過敏を起こしやすい部位でもあります。
さて歯の根っこのついてわかっていただけたでしょうか。基本的に年齢があがるほど、見えてくることが多くなります( ノД`)シクシク…。10代、20代まではよほど特殊な原因でもない限りみえていることはないですね。

 

根面虫歯はこの歯の根っこに起こる虫歯になります。歯ぐきや骨に歯の根っこが覆われていれば、根面虫歯にはなりません。根面虫歯ができるには歯を支える歯ぐきや骨が減ってしまい、歯の根っこが露出してくることが必要十分条件になります。そのためこの根面虫歯は、御高齢の方に多い虫歯となります😲。

 

さて、今回この根面虫歯を取り上げたのは理由があります。みなさんは虫歯の数や虫歯罹患率が、昔に比べて増えているか、それても減っているかご存じでしょうか❓ほとんどの方が減っていると答えることができたのではないでしょうか。実際全体的にはその通りです。昔は虫歯の洪水といわれた時代もあるぐらい、虫歯に溢れていました。今はそういったことはありません。特に19才以下のお子さんにおける虫歯の数および虫歯罹患率の低下は顕著ですね👍。本人や保護者の方々の意識の変化や仕上げ磨きなどの努力、歯を強化するフッ素の活用など様々や要因がありますが現在もこの減少傾向は続いています😊。

 

ところがです。実は虫歯の数や虫歯の罹患率が増えている年齢層があるんです😲。それが65才以上の方々です。この原因の多くを占めるのが根面虫歯といわれていますΣ(・ω・ノ)ノ!。
ではなぜ根面虫歯が増えているのでしょうか❓理由を見てみましょう。

 

●平均寿命の上昇と歯を失う高齢者の減少💦。
誤解しないでいただきたいのですが、いいことなんです。しかし、長く生きれば生きるほど、そして残っている歯が多いほどか虫歯になるリスクが高いのも事実_| ̄|○。御高齢の方は全身状態の悪化に伴いお口の中の環境も急激に悪くなることが少なくありません。根面虫歯もその中に含まれます😞。

 

●御高齢の方ほど歯ぐきが減っていることが多い💦。
前述した通り、歯の根っこは基本的に年齢が上がるほど、でてくることが多くなります( ノД`)シクシク…。しかも磨きにくいことが多いΣ(・ω・ノ)ノ!。ただでさえ御高齢になるにつれ歯磨きがしんどくなるのに、難易度も上がります。どうしても悪くなりやすくなってしまうんです😢。
うーん。如何ともし難いですな(-ω-;)ウーン。予防するのもなかなか難しいそうです。でもそういうわけにもいきません。

次に根面虫歯の特徴を見ていきます。その後、現在行われている予防法や対処法をみていきましょう👍。

 

【根面虫歯の特徴】
・歯の頭と歯の根っこの境目から始まることが多く、歯の根っこの方向や横方向に広がっていく。
・深い虫歯になることは少なく、広範囲に浅い虫歯になることが多い。
・進行は比較的ゆっくりしている。
・痛みがでにくく、気づきにくい。
・色は黒や暗褐色。
・全身の健康状態によっては急速に悪化する。
・根面虫歯が進行すると破折し、歯の頭の部分が取れてしまうことがある。

 

根面虫歯の特徴はこんな感じでしょうか。実は一般に虫歯といわれる、歯の頭の部位にできる虫歯とは少し違った特徴を持っています!根面虫歯についてはまだわかっていないことも多く、長期間経過を追った研究もあまり無いのが実情です😞。人間が長生きするようになってでてきた、新しい病気の1つなのかもしれませんね。

さて、それでは現在行われている予防法や対処法です。

 

 

🌟歯ぐきが減っている方に対して。🌟
まだ根面虫歯ができてはいないけれど、歯ぐきが減っている方には根面虫歯について説明を行います。虫歯は知っていても、根面虫歯については知らない方がほとんどです💦。歯の根っこが弱い部位であることの説明や磨き方の説明、定期的な観察、フッ素塗布による歯の根の強化などを行います。実は根面虫歯の予防を目的とした歯磨き粉も売っていたりしますのでお薦めですね。やっぱりならないのが1番です😊。

 

🌟初期の根面虫歯に対して。🌟
多くのみなさんは虫歯をどうするかと聞かれれば、削って詰めたりかぶせたりを想像しますよね。しかし初期の根面虫歯でそういったことは行いません。削ったりする治療をするのではなく、継続して管理するのが基本です👍。患者さんに根面虫歯の位置を説明し気を付けていただきます。定期的に受診していただき悪くなってないか確認、フッ素を塗ることで歯を強化したりします。近年65才以上の方を対象に、根面虫歯に対するフッ素塗布が健康保険に導入されました。それだけ問題が大きくなっていることの表れでもあるのでしょう😞。

 

根面虫歯に対する予防法として特徴的なものとしてはサホライドの塗布もあります。サホライドとはフッ化ジアミン銀を主成分とし、非常に強い虫歯抑制効果があります。しかしいかんせん、塗布した部位が黒くなってしまうため大人の歯には基本ご法度となっています。治療がうまくできないお子さんの、虫歯の進行止めとしてこどもの歯に使うことが多いお薬です。しかし根面虫歯はみえにくい部位であることが多く、黒くなってもあまり目立ちません。そのため根面虫歯に足して大変有用なお薬となっています。

 

🌟削っての治療が必要な場合は❓🌟
でもやっぱり削っての治療に踏み切らないといけないときもあります。根面虫歯はできる場所が治療しにくいことが多いため、私達歯医者さん側もできるだけ避けたいのが本音なのですが、どういった場合か挙げていきましょう😊。

 

○根面虫歯の進行が止めることができない場合💧。
○根面虫歯が大きく、清掃が難しい場合💧。
○患者さんの様々な事情により、定期的な受診ができなくなる場合💧。
などなど。管理よりも治療のメリットが大きいと判断した場合です。ただしこの場合も管理による虫歯リスクの低減ができていないと、良好な結果は望めません。やっぱり管理は大事です😊。

 

根面虫歯はあまり大きく取り上げられることは無いのですが、静かに増えています。近年、根面虫歯に対するフッ素塗布が保険導入されたことからもそのことがわかります😞。わかっていないことも多く、なかなか対応がむずかしい虫歯でもあります。しかし、どんな病気かしっているだけでも将来への予防につながります。どうか記憶の片隅にでも入れておいていただけれ幸いです💖。

本当に怖い受動喫煙・・・・・・

今回はタバコのお話、特に受動喫煙についてです。タバコが出す煙には喫煙者本人が吸う主流煙と、タバコの先から出てきて本人と周りの人が吸うことになる副流煙があります🚬。喫煙者本人が吸う主流煙には発がん性物質など様々な悪い物質が含まれていますね😢。依存性の高い物質もあり、有名なのはニコチンでしょうか。タバコをやめにくくさせたり、やめる時に離脱症状を引き起こしたりします💧。

タバコの問題が主流煙だけにあるのなら、ここまで問題にはなっていないと思います。喫煙者の方は最近肩身がどんどん狭くなっていますが、これは副流煙の害が強いためです💦。副流煙にも発がん性物質やニコチン、一酸化炭素、アンモニアなど様々な悪い物質が含まれています。しかも主流煙よりも副流煙の方に多く含まれている物質も少なくありません😲。

この副流煙を吸い込むことを受動喫煙と呼んでいますが、この害が結構強いのです。受動喫煙が成人の健康に及ぼす影響で確実なものとしては、肺がんや虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など。)、脳卒中(脳出血や脳梗塞など。)があります。日本では受動喫煙を原因とするこれらの病気で、1年間に15000人が無くなっているという推計があります(´・ω・`)ショボーン。

お子さんへの影響も深刻です。有名なものでは乳幼児突然死症候群(SIDS)やぜんそくなどでしょうか😞。急性の過敏症や受動喫煙が続くことで、精神的にも肉体的にも刺激に対して過敏になるという報告もあります。

お口の中にも受動喫煙の影響がでます。成人では歯周病や歯の喪失リスクを30%高めることがわかっています💦。お子さんの虫歯にも関連があることが確実となっており、受動喫煙のあるお子さんは2倍近く虫歯のリスクが増えることがわかっています💦。原因は現在も研究が進んでいますが、ニコチンが虫歯菌に作用し、歯にくっつきやすくなったり、歯を溶かす酸をたくさん作ったり、さらに作った酸が薄まらないようにバリアを作ったりするようです。受動喫煙でですよ💧。びっくりしませんか。

タバコはまさに100害あって1利なしです🚬。吸っている本人はまだ仕方がないでしょうが、周りの方々にとっては完全に損しかありません。さらに最近では、喫煙者の服や髪の毛に付いている有害物質や吐く息に含まれる有害物質を吸ってしまう、3次喫煙にも注意が必要とまでいわれています。大切な周りの方々への健康のためにもタバコを吸わない、やめることを考えていきましょうね。

インビザラインとマイオブレース矯正の治療症例を追加しました

こんにちは。

マイオブレース矯正の症例5(反対咬合の矯正)と インビザラインファーストの症例2を 追加しました。

こちらから

治療法は違いますが、2人とも装置をきっちりつけてくれたので 順調に進みました。(治療期間2年程)

現在は永久歯列になってきれいに並んでいます。

口の中からみつかるこども虐待

今回はこども虐待について取り上げたいと思います。

こども虐待により死亡に至った場合は大きく報道されることがありますが、普段はあまり話題になりません。でも、残念なことに、こども虐待の報告相談件数は年々増加しています😢。令和4年は20万件を超えています😞。

最近では埼玉県で出された、『虐待禁止条例改正案』が話題になりましたね。虐待の幅を広げるだけで、実情に合っていない。さらに本当の意味での虐待を防げないことから取り下げられました。問題提起にしても行き過ぎですし、もうちょっと考えて政治はしてほしいですね💧。

さて歯医者さんとこども虐待、関係があるのか❓と思われたかもしれません。

でも実は歯医者さんでこども虐待がみつかることは多いんです。今回はこども虐待について基本的なこと、そして歯医者さんが注意していることを見ていきましょう👍。

まずはこども虐待について基本的なところから。こども虐待は4つの種類に分けられます。それぞれを簡単にみてみましょう。

⓵、身体的虐待

・殴る、蹴るなどの身体的暴力。

・タバコの火などによる体罰など。

⓶、性的虐待

・性的な行為やいたずらをする。

⓷、心理的虐待

・暴言や威圧的な言動による心理的圧力。

・兄弟姉妹間での差別的な扱い。

・夫婦間DVがある。

・兄弟姉妹への虐待行為の目撃。

・こどもの前での夫婦喧嘩。

⓸、ネグレクト

・育児や教育の放棄。

・食事を与えない。

・通学させない。

・夜間に放置する。

・必要な医療を受けさせない。

1番報道などで表立ってでてくるのは⓵の身体的虐待ですね。死亡に至る可能性が最も高い虐待となります。周りからも比較的わかりやすいのも特徴ですね。2番目は⓸のネグレクトでしょうか。放置され餓死したお子さんもいましたね。本当にいたたまれない😞。

それでは、それぞれの虐待と歯医者さんとの関係を見ていきましょう。

  • 歯医者さんとこども身体的虐待●

身体的虐待は最も死亡に繋がりやすい虐待です。特に最大の死亡原因は頭頚部の外傷となっています。目に見える痕跡が残っていることもあるため、周りの方も比較的気づきやすい虐待ですね。医療施設で不自然な怪我などから発覚することも多いです。歯医者さんにおいても身体的虐待がわかることが少なくありません😲。

歯医者さんは頭頚部を毎日身近にみています。頭部や目の周り、鼻や耳、頬や唇、首などですね。そういった部分に不自然や点があればすぐにわかります👍。でも1番みているのはやっぱりお口の中です。歯が欠けたり揺れたりしていないか、歯ぐきや舌に傷がないか、頬や唇の内面に傷がないかなど受診したときは必ずみています😊。虐待している側もお口の中までは見ていない、もしくは隠し切れないことが多く、歯医者さんでの身体的虐待発覚に繋がっています。

こども自身が親からの身体的虐待を、「これはしつけではなく明らかに暴力だ。」と気づく割合が50%を超えるのは17才という報告があります。こども本人、特に低年齢児が周囲に虐待を訴える可能性は極めて低いことになります😞。私達歯医者さんも含めてよく観察することが大事です。

  • 歯医者さんとこども性的虐待●

これについては歯医者さんでみつけるのは難しい虐待となります😞。

  • 歯医者さんとこども心理的虐待●

これも痕跡が残らないため歯医者さんでみつけるのは難しい虐待ですね。ただ待合室での、保護者の方とこどものやり取りや、診療中のこどもの言動などをみていると、どうなのかなと感じる時はありますね💦。実はこども虐待の中で割合としては1番高く、47.2%を占めています。ちなみに身体的虐待は27.7%、ネグレクトが23.7%となっています。

  • 歯医者さんとこどもネグレクト●

歯医者さんで1番問題となり、発覚しやすい虐待となります。ネグレクトの中には必要な医療を受けさせないという項目があります。特に必要な歯科治療を受けさせないことを『デンタルネグレクト』と言われています。どんな状態だと『デンタルネグレクト』を疑うのかを挙げていきます。少しくわしくみてみましょうか👍。

★虫歯がたくさんある。★

まずはこれ。近年こどもの虫歯は減少しているのですが、その一方で、虫歯が多かった時代にはみえてこなかった、こどもへの無関心や無視、育児放棄が原因で起こる虫歯があることがわかってきています。虫歯は育児環境の乱れ、それに伴う生活環境の乱れが大きく関わっています😅。

実際に虐待を受けているこどもに虫歯が多いことはたくさん報告されており、虐待(この場合は特にネグレクト。)の早期発見・防止に対する歯医者さんの役割は注目されています。虫歯は、いまや“治療の対象”に留まらず、“家庭環境のスクリーニング”としてみていく必要性が高まっているんです😲。

★治療途中の歯が多い。★

前項の虫歯がたくさんあるとも被るところが多いのですが、治療途中の歯が多いこどもも要注意です。これはこどもが痛がったときだけ、仕方なく連れてきていることを意味します。痛みが無くなれば治療が途中でも来なくなってしまうんです😞。

★お口の清掃状態が悪い。★

まあ虫歯が放置されているぐらいですから、当たり前といえば当たり前ですね💧。ただ汚れの残り具合のレベルは違います。歯磨きを少しでもしてもらっているこどもと、まったくしてもらっていないこどもでは一目みてわかるほど違いがありますよ。

★問診表の記入がほとんどない。★

問診表の記入が多すぎる方も別の意味で困ることがあるのですが、名前や生年月日以外、ほとんど書かれていないことがあります。それだけこどものことを私達に伝えようという意思がない、治療に興味がないことを示しています😅。

★治療の説明や今後の説明に興味を示さない。★

とりあえず痛みが取れればいいので、どんな治療でもいいし、今後の治療は関係がないといった感じでしょうか( ノД`)シクシク…。予約などは取らずにすぐ帰ろうとするという特徴もあります。

★学校歯科健診の紙を持ってくるのが遅い。★

学校歯科健診は毎年1回、4月から6月の間に行われます(秋ごろに2回目を行う学校もあります)。ほとんどの方はもらったらすぐ、遅くとも夏休みぐらいまでに来院されることが多いですね👍。それ以降に持ってこられることは稀です。特徴として学校歯科健診の結果に関わらず、症状が出てきたから受診する、もしくは学校から提出するよう言われたので仕方なく受診するといった傾向があるようです( ノД`)シクシク…。

★1回で終わらせてほしい。★

何度も通いたくないのはわかります。これは虐待とか関係なくみなさんそうでしょう。ただ、「1回で終わらせてほしい。」と言われる方は大体1回で終わらない方がほとんどです💦。

よく言われる都市伝説に歯医者さんは治療を長引かせているというのがあります。でも治療を長引かせても歯医者さんに大きなメリットはありません。なぜなら治療内容やその本数、範囲が同じなら何日かかろうと収入はほとんど変わらないのです、むしろ長引くほど赤字の治療もあったりします。できるだけ早く治療を終わらせた方が双方にとってWinWinなのです。ここは誤解しないでいただければと思います😊。

どうでしょうか。あてはまったものがありますでしょうか❓。でも勘違いしないでいただきたいのは、これらが当てはまったからと言って、すぐに虐待を疑うわけではありません。他にも待合室でどうしているか、こどもの診療室での受け答えはどうかなど、ほかにも大事な兆候はいくつもあります。そういったことを総合して判断していきます。

一口に虐待といっても難しいです。原因も親として過度の期待からくるものや、孤立した育児環境、経済的困窮など様々です。結果としてお口の中に虐待の徴候が出てきます。お口の中の環境は、“家庭環境のスクリーニング”となることを知っていただければと思います👍。

 

摂食障害とお口の中!

お口は食べ物の入口です。食べ方に問題があったり、食べる物が偏っていると、お口の中にはそれに応じた問題がでてきます😞。今回は摂食障害といわれる状態の場合に、お口の中にでてくる問題についてみてみましょう。

代表的な摂食障害は神経性食欲不振症(拒食症。)や神経性過食症(過食症。)が挙げられます。拒食症は思春期や若い女性に多く、間違ったボディーイメージや過度の食事制限の結果引き起こされる過大な体重減少が特徴です💧。食事を制限するタイプとこれに過食と排出行動(嘔吐など。)を伴うタイプに分類されます💦。過食症は過食と排出行動が特徴ですが、拒食症と違ってやせには至りません💧。

こういった摂食障害の方のお口の中に、最も多くみられる疾患は酸蝕症です😲。酸蝕症とは酸性のものをお口の中に含むことが多い方に起こる疾患で、以前は酸を扱う工場などに務める方の職業病として認知されていました。ガス化した酸が歯に作用するんですね🥶。しかし最近では、炭酸飲料水の頻回摂取や健康増進のため酢やワインなどを頻繁に摂取することで、一般の方にもよくみられる疾患となってきています😞。歯の表面が酸により溶けていくため、症状としては歯が透き通ったり、歯が丸みを帯びたり、しみたりしてきます。

摂食障害の方で頻繁に嘔吐をするタイプの方は、お口の中に胃酸を含む嘔吐物がしょっちゅう通る状態となってしまいます。胃酸は結構強い酸となります。そのため酸蝕症になりやすくなってしまうのです😞。ただ通常とは逆方向から酸がやってくるため、一般にみられる酸蝕症とは区別がつくことが多いです。やはりというか歯のベロ側、口蓋側から溶けていくことが多いですね💧。

摂食障害とは少し違うのですが、ダイエットのためにフルーツばかり、特に柑橘系のフルーツをたくさん摂取されている方もいらっしゃいます。こういった方も酸蝕症になっていることがあります😅。

その他にも摂食障害による嘔吐や食事制限によって唾液の分泌が少なくなり、虫歯や歯周病のリスク増大や唇の乾燥、舌の痛みなどが起こることが報告されています。嘔吐の頻度が高い方は顎関節に負担がかかりやすく、顎関節症になることも報告されていますね💦。

最初に述べたようにお口は食べ物の入口です。食べ方に問題があったり、食べる物が偏っていると、お口の中にはそれに応じた問題がでてきます。ましてや出口にしてしまえば、より問題がでてくるのは当たり前です。なんでも通常通り、バランスが1番ですね。

咬み合わせって難しい😞

今回は咬み合わせについてです。みなさんは咬み合わせと聞くとどういったイメージでしょうか❓。やっぱり見た目が最初に気になりますかね。私達歯医者さんからすると、『咬み合わせは難しい。』の一言になります😞。

咬み合わせは歯医者さんの治療すべてに関係してきます。虫歯治療、歯周病治療、入れ歯治療、矯正治療などすべてです。そのためとても重要な学問なのですが、実は『すべての人に大丈夫な絶対的に正しい咬み合わせ。』というのは存在しません。何故でしょうか❓。

まずは咬み合わせが何で決まるかをみてみましょう。まずは、“歯”ですね🦷。歯が並んだ状態を“歯列”と呼んでおり、上下の歯列が咬み合うことで咬み合わせができます😊。これだけだったら楽なのです。歯は硬いですから、1番咬み合う所で咬ませておけば大丈夫なはずです。ところがこれだけでは決まりません。

歯は顎にくっついています。顎は顎の関節やまわりの筋肉、靭帯などの働きによって動きます。そしてそれらは神経によって支配されています。硬い組織だけでなく軟らかい組織、つまり動きのある組織も関与しているのです。これが何を意味するのかというと、『咬み合わせには幅があり、また変化するもの。』、ということなのです。だからこそ難しいのです😅。

教科書で解説される咬み合わせの定義をみてみます。よくあるのは次の2つです。

🌟理想咬合(理想的な咬み合わせ。)。🌟

「咬むことを支える周囲の組織、つまり歯だけではなく、歯肉、顎骨、顎関節、周囲の筋肉や神経系にとって快適で、咀嚼効率が優れ、生理的・形態的に異常がなく、審美的にも良好な咬み合わせ。」

🌟正常咬合(正常な咬み合わせ。)。🌟

「大多数のヒトが有する典型的で標準的な咬み合わせ。」

うーん。どう思われます❓。『がっちりこうなんですよ!』というものではないのです。補足ですが、どちらも、『適切な咬み合わせは人によって違い、すべての人に共通する咬み合わせパターンはあり得ない。』というおまけ文付きです😢。

そのため私達歯医者さんは、歯1本の咬み合わせの調整でも注意して行っています。同じ咬み合わせは存在しないわけですから、その方に合った調整が必要になるからです。特にご自身の歯を削っての調整は慎重にならざる負えません。もとに戻せない処置ですから🥶。

ただ逆に考えてみると、がっちりとしていないからこそ、治療がうまくいっているのも事実と思います。ある程度身体が許容してくれているとも考えることもできるわけです。あまりにもがっちりし過ぎていると逆に治療が大変かもしれないですね😅。

患者さんの立場からすると、『良く咬める。』、『長く使える。』、『見た目がきれい。』というのが基本的な歯医者さんに対するニーズとして多いです。私達もそれをクリアするだけで満足するのではなく、もっと奥や先を見据えた治療を個人個人レベルで行っていきたいと考えています。それが咬み合わせを理解していくことと思っています。精進しなきゃですね。

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