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1日の歯磨きの回数は何回がいいですか?

今回は1日に何回歯磨きをすればいいのか問題です。この質問はよく聞かれます。みなさんは1日に何回歯磨きされていますか❓1回(。´・ω・)?、2回(。´・ω・)?、それとも3回(。´・ω・)?、それ以上という方もいるかもしれませんね。ただこれも、多ければいいというものではありません。きちんと磨けているかどうか、いうなれば、『歯磨きの質』も重要になります。『歯磨きの質』が伴っていなければ、何回やっても無意味ですよ😢。

 

まずは虫歯や歯周病予防の観点から、歯磨きを1日に何回すればいいかをみていきましょう。答えは何回だと思われますか❓意外に思われるかもしれません。実は1回でも十分です😲。なぜかといいますと、歯や歯ぐきについた汚れが、歯や歯ぐきに悪影響を及ぼす悪い汚れに変化するのに最低でも1日かかるためです。つまり1日に1回、【きちんと汚れを除去できれば】、虫歯や歯周病が進むことはありません。ただこれも、【きちんと汚れを除去できれば】、というのが大事なポイントです。それができなければ1日1回では当然不十分ですし、何回やっても(やらないよりはいいでしょう。)汚れが残っているところが悪くなってしまうでしょう💦。ですから、1日に1回はある程度の時間をとって、【きちんと汚れを除去する】ようにしましょう。1日に中途半端に3回やるより、虫歯や歯周病に対する予防効果ははるかに高くなりますよ👍。

 

ではその1回の歯磨きはいつがいいのでしょうか。基本的には夜寝る前が推奨されています。寝ている間は唾液の量も減少しますし、お口の中のばい菌が増えやすくなります🦠。ですから寝る前にばい菌をできるだけ減らしておくことは重要です。

 

とはいっても歯磨きの重要性は虫歯や歯周病予防に限りませんよね。朝起きたらお口の中が気持ち悪い方もいるでしょう。食事の後は口臭が気になる方もいるでしょう。ですから自分が気になることに合わせて、歯磨きをするのはもちろんかまいません。むしろ大歓迎です🎉。

 

いかがだったでしょうか。歯磨きの1日の回数については0回だったり、多すぎなければ特に問題はありません。ただしどんな場合でも1日に1回はある程度の時間をとって、【きちんと汚れを除去する】ことを心がけましょう👍。その時間帯は寝る前がベストです。そのうえでライフスタイルや自分の気になることに合わせて歯磨きを追加していただければ大丈夫です。【きちんと汚れを除去する】ためのご説明や、ツールの紹介などは当院でも行えますので、是非活用してくださいね。

歯科 レントゲンの 安全性は?

うん、そうですよねー。放射線被爆心配ですよねー。撮らずにすむなら撮らない方がいい。薬も飲まないでいいならその方がいいですし、治療もしなくていいならしたくない。当たり前です😊。病院自体行きたくて行っていることあまりありませんからね😞。

 

私もできるだけ撮らないよう心掛けてはいます。レントゲンなどの検査は慎重であるべきという立場です。ただどうしても撮らないとわからないことも多い💦。歯と歯の間だったり、詰め物や被せ物の下、骨の状態なんかは見ただけではわからない。あてずっぽうで治療するわけにはいかないですからね。実際見た感じ大丈夫そうでも、レントゲンを撮ると想像以上に病気が広がっていることもあります😲。まあ、レントゲン撮っても大きさがはっきりわからないときもあります( ノД`)シクシク…。

 

では、歯医者さんのレントゲンはどれくらい危ないのでしょうか?実際に数値でみてみましょう😊。

 

実効線量(ミリシーベルト)

歯科デンタル撮影             0.0163~0.0391

(歯数本分を写す小さいレントゲン撮影)

歯科パノラマ撮影             0.0399~0.0436

(上下の顎全体を写す大きいレントゲン撮影)

 

1年間の自然被爆量                2.40

 

さていかがでしょうか?おおよそ1年間の自然被爆量の100分の1から50分の1ぐらいなのがわかるかと思います。さらに最近のレントゲン撮影(当院もそうですが。)はデジタル化されており、さらに照射線量が減っています。大体上記の数値の10分の1から5分の1となります。そうしますと、一年間の自然被爆量と比較すると1000分の1から250分の1ぐらいになります😊。数値で言うと0.00163~0.00872ミリシーベルトです。ちなみに飛行機(国内線)に1回乗った時の実効線量は0.003ミリシーベルトだったりします。

 

さて、レントゲンが一番気になるのは、やっぱり妊娠中の方や妊娠の可能性のある方ではないでしょうか💦。胎児に影響がでる実効線量は100ミリシーベルトとされています。上記の数値でも、まあ大丈夫かなというところでしょうが、歯医者さんのレントゲンをお腹に直接あてることはありません。また、鉛入りの防護エプロンも着用します。これにより実効線量はさらに100分の1となります。妊娠中でもまったく問題はありません😊。

 

とはいっても、やっぱり気持ちの問題も大きいです。いくら数値で大丈夫とわかっていても気分のいいものではないですよね。東日本大震災での原発事故の後はレントゲンを撮りたくないという方が増えました。テレビなどでそういった特集が組まれたりするとやっぱり増えます。みなさん心配なんですよ。レントゲンのことで気になることがありましたら何でもご相談ください。

 

取れてもすごいよシーラント!

歯の溝を虫歯から守ってくれるシーラント。溝を塞ぐことで、プラークや細菌が入り込むのを防ぎ、溜まらないようにしてくれます。さらに、フッ素を少しずつ放出し歯を強くしてくれます😊。うーん、完璧!でてきたばかりの弱い歯にとってはまさに救世主💖。しかしこのシーラント、少しずつ欠けたり、取れたりしてしまうことがあるんですね。そのため定期的な観察をしながら、必要なら追加する必要があります💦。

 

しかし取れたからといって悪くなるわけではありません。むしろ一般的に使用されるレジン系シーラントでは、取れても予防効果が持続することがわかっています😲。その報告をみてみましょう。

 

(レジンとは虫歯治療で詰める詰め物です。詳しくは略で💧。)

  • 虫歯の無い奥歯をもつ187人のお子さんを対象とする。
  • 左右の一方にシーラントを行い、もう片方はそのままにする。
  • 6ヶ月後に確認。23人でシーラントが取れていた。
  • このシーラント取れてしまった23人を18ヶ月後に再度確認する。
  • シーラントが外れていた36歯のうち4歯が虫歯になっていた。一方、シーラントを行っていない(そのままにしていた、)36歯のうち24歯が虫歯になっていた。

 

 ⇩ 

 

 

いかがでしょうか。シーラントをしたけれど取れてしまった歯は、何もしていない歯に比べて、虫歯になる割合がずいぶん少ないのがわかるかと思います😊。従って虫歯になりにくい順番に並べると、、、

 

1位   シーラントをしており、その状態を維持できている歯。

2位   シーラントをしたけれど、取れてしまった歯。

3位   何もしていない歯。

となります。

 

どうしてこんなことが起こるのでしょうか。一時的でもシーラントが入っていることがよいのでしょうか?それもあるかもしれません。でも、一番の理由は別にあります。

 

シーラントを行う際に歯の表面にしっかりくっつくように処理をします。この処理でシーラントが歯の表面にくっつくだけでなく、その内部までしみこむことがわかっています。そのため表面上大部分のシーラントがはずれても、このしみこんだシーラントは残っており、歯の天敵である酸の浸透が遮断されるとためと考えられています😲。

 

もちろん外れていない状態が一番ですので、シーラントをした後も定期的な観察は必要した方がいいです。でもたとえはずれても、悪くなりやすくなることはありません。「シーラントをするとかえって虫歯になりやすくなる。」という悪い噂もあるシーラントですが、そんなことはありません😊。出てきたばかりの歯や虫歯のリスクが高い方にとっては、とてもおすすめできる処置ですよ。

インプラントとフッ素!歯磨き粉も注意?

さて今回はよくある質問からです。それは、「インプラントをしている人はフッ素入りの歯磨き粉を使ってはいけないの?」というもの。インプラントしていない方からすると❓って感じでしょうね。ひょっとしたらインプラントをしている方でも、インプラントとフッ素の関係について知らない方がいるかもしれません。まず、どういったことかみていきましょう。

 

インプラントにはチタンが使われています。とても優れた金属材料で、現在インプラント治療はこれなしには成立しないといっても過言ではありません😊。からだはふつう、異物が入ってくると排除しようとします。でもチタンは、顎の骨に埋め込んでも排除されずに、むしろがっちりと骨と結合してくれるんです。その他にも腐食しにくく、アレルギーも少ないなど、からだに埋め込む材料として、とても優れた性質を持っています。

 

ところが弱点があって、チタンはフッ素に触れると腐食してしまうんです。現在販売されている歯磨き粉にはたいていフッ素が入っているので、心配になるのも仕方がありません。高価なインプラントが錆びて折れたりしたら大変ですからね💦。

 

でも、安心していただいて大丈夫です😊。チタンがフッ素でどれほど腐食するのかについては、きちんと調べた研究データがあります。日本の歯磨き粉に含まれるフッ素濃度ぐらいでは、お口の中に残るフッ素はごく微量で低濃度。日常的に使用しても問題ないことがわかっています。さらに、インプラントの大部分は顎の骨の中に埋まっていますし、お口の中にでる部分も人口の歯で覆われています。この点からみても、フッ素がインプラントに直接触れる機会は限定的であり、影響は少ないと考えられています。

 

フッ素を使わず、残っている歯の虫歯予防が十分でないと、新たな治療が必要になったり、将来的にまたインプラントが必要になってしまうかもしれません。あれやこれやを天秤にかけ総合的に判断すると、フッ素入り歯磨き剤の使用は有益かつ大事と考えられます。最近ではインプラントに対してもいい効果があるとの報告もありますし、是非毎日お使いください😊。

 

ただし、歯科医院でのフッ素塗布には注意が必要です。歯科医院で塗布するフッ素は高濃度となっているため、当院でも酸性のフッ素塗布剤については使用を控えるようにしています。使用する場合もインプラントの入っている歯を保護して用います。

 

ちなみにインプラント自体は虫歯にはなりません。でも、歯周病にはなります。インプラント周囲炎と呼んでいます。インプラントを支える顎の骨が無くなれば、とれちゃうことも😲。しっかりケアしましょうね。

 

歯肉マッサージって効果ある?

みなさんは歯肉マッサージって聞いたことありますか?雑誌などで取り上げられたり、時々ブームになっていたりしますよね👍。歯医者さんでも力を入れているところもあります。ただこれもブーム的なものがあるようで、力を入れてやっている時期もあれば、やっていない時期もあったりします😞。

 

歯肉マッサージと聞くと、歯ぐきを中心にじっくりとマッサージをするイメージがあるかもしれません。もちろんそういったやり方もあります。実際やってもらうと結構気持ちいいです👼。でもそこまで難しく考えなくても大丈夫😲。普段している歯磨きでも十分その効果はあるんです。

 

では歯肉をマッサージするとどんないいことがあるんでしょう❓

 

🌟気持ちいい。リラックスできる。🌟

 

マッサージって気持ちいいですよね。眠くなってしまいます。まさに癒し。これだけでもしてもらう、する価値がありますよね👍。この考えを1番取り入れてもらいたいのは、お子さんの仕上げ磨きのときです。ただ磨くのではなく、やさしくマッサージするように、さらにゲーム感覚で楽しさもおり交えながら磨いてあげてください。きっとお子さんも歯磨きが好きになってくれますよ。

 

歯肉マッサージの効果は癒しだけではありませんよ。細胞学的にも大変高い効果があることが実験で報告されています。

 

◎歯ぐきの粘膜上皮が丈夫になり、その増殖機能が高まることがわかっています。これにより、歯ぐきの表面が傷つきにくくなります。また、バイ菌が歯ぐきの表面を通りにくい状態となり、バイ菌に対する防御機能も上がります👍。

 

◎歯ぐきに外から刺激が伝わることで、歯ぐきの内部を構成する細胞(線維芽細胞といいます。)の増殖が促進されることがわかっています。歯周病などで歯ぐきの内部まで傷ついたとしても、すみやかに線維芽細胞が増殖し歯ぐきの修復にあたります。結果として歯周病などの進行を防ぎ、治癒を促進します👍。

 

◎血流が良くなります。これにより歯ぐきの細胞が活発化しますし、バイ菌に対する抵抗性も上がります👍。

どうでしょう。歯ぐきを傷つけるほど強くやり過ぎるとさすがに問題がありますが、基本的にいい効果しかありません。これらの効果は

歯ブラシでも十分得られる効果です😊。もちろん歯ぐきを中心にしっかりマッサージをすれば、より高い効果が得られるでしょう。歯肉

マッサージ専用の器具も販売されていますので、1度使ってみてもいいかもしれませんね。

 

歯磨きというと、どうしても汚れをとるとういう義務的な作業のイメージが強いですよね😞。でも実はこういった隠れた効果を持ってい

るんです。今日から歯をみがくときは、歯ぐきのマッサージをしているんだと思いながらすると、癒されたり、楽しくなるかもしれまん

よ。

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