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咬む力が少ないと メタボになりやすい?!

今回は咬む力と栄養の関係、そしてそれがどのように要介護へとつながるかをみてみましょう。咬む力と栄養の関係は何となくわかるのではないでしょうか。咬む力が小さくなれば、咬めるものが減っていきます。当然食べられるものが、制限されますよね😞。食べる物に偏りがでてきます。すると、当然、栄養にも偏りがでてくるでしょう💦。まあ、これはわかりやすい。

では次に、栄養が偏るとどうなるでしょうか❓。食べられなくなっていますから、栄養が足りず、やせ細っていくのでしょうか。まあ、これもあります。要介護になっていく1つのパターンです💧。でも、食べ過ぎで生活習慣病から要介護になるパターンも多いのです。咬めなくなっているのにどうして❓って思いますよね。ここが、結構複雑なところです。いくつかパターンがあるのです。でも、どれも元を辿れば、咬む力が小さくなったことにあります。それでは、くわしくみていきましょう。

まずは咬む力と栄養との関係についてです。これはいろいろな報告があります。いくつかある報告をちょっとまとめてみます😊。

 

咬む力を測定してその力によってグループを分けます(咬む力が強い方と低い方など。)。入れ歯のある方は入れ歯を入れて、咬む力をみています。そうすると咬む力が低い方ほど、緑黄色野菜を含む野菜類全般、肉や魚など咬みにくい食品を避けていることがわかりました🥬🍖🐟。一方で増えた食品もあります。それが穀物類です。特にお米ですね🌾。小麦よりお米が増えやすいようです。まあ。パンよりご飯の方がやわらかいですからね🍞。栄養素で詳しく見てみます。まずは3大栄養素、炭水化物(食物繊維は除く、以下の炭水化物も同じ。)は増えます、そしてたんぱく質、脂肪は減少傾向でした。その他ビタミンやミネラル、食物繊維も減少していたと報告されています。この結果は、どの報告についても概ね一致しています😞。

 

次に歯の数と栄養との関係です。通常歯の数が減少すれば、咬む力も減少します。歯の数でグループを分けて、調査を行いました🦷。結果はというと、やはり、緑黄色野菜を含む野菜類全般、肉や魚など咬みにくい食品を避けていることがわかりました🥬🍖🐟。牛乳や乳製品も減っていたようです🐄。一方で増えた食品としてはお米とお菓子類となっていますね🌾🍫。栄養素で詳しく見てみます。炭水化物は増加、そしてたんぱく質、脂肪は減少傾向です。その他ビタミンやミネラル、食物繊維も減少です。咬む力の報告と大体一致しているのがわかるかと思います😞。おもしろいのは、歯の数と栄養の報告は歯医者さんだけを対象にした報告もあるのですが、そちらも結果はほぼ同じです。歯医者さんであっても歯の数が減ると、どうにもならんようですね😊。私も気をつけないとですね。歯は大事にしましょう。

大雑把にみると炭水化物は増加、その他は減少といったところですかね。

では次に、この栄養の偏りがどのように要介護へと繋がるのかをみていきましょう。こちらが先程述べたようにいくつかパターンがあります。

★パターン1。★

まずはみんなが1番思いつくパターンからです。咬む力が減ると咬める食品が減ります。そして、食べるのに時間がかかるようになります。食べるのがおっくうになってきますよね。そのため食べる量自体が減ってくる、食べる意欲が無くなる場合です😢。いわゆる栄養が足りない低栄養という状態になってしまうことです。

低栄養とはなんでしょうか。日本で低栄養❓って思いますよね。でも御高齢の方を中心に問題となっており、体力低下による寝たきりや骨折など要介護になる原因として注目されています😲。簡単に言うと1日に摂取するエネルギーや栄養素よりも、1日に消費するエネルギーと栄養の方が上回る状態が続いている状態です。だんだん弱っていくに決まっていますよね😅。

低栄養は恐いです。低栄養により筋力や体力が低下することで、日常生活動作の減少が起こります。日常生活動作が減少すると食事の準備も大変になりますし、お口の周りの筋力が減少することで食事自体が摂りにくくなります。結果として低栄養を加速させ、筋力や体力もさらに低下する悪循環に陥るのです🥶。日常生活動作が減少したことで、リハビリをすすめられることが多いのですが、これは低栄養時には逆効果になります😞。栄養が足りていない時にリハビリをしても体力を奪われるだけです。

実は、70才を超えても1日に必要なたんぱく質やビタミン、ミネラルの量は減りません😲。一般成人と変わりはないのです。しっかり栄養を摂らないといけないのですが、咬む力が弱くなることでそれが難しくなります。可能な限り咬む力は回復させる必要があります。

★パターン2。★

次は増えた栄養素での問題です。唯一増えた栄養素は何でしょうか。それは炭水化物でしたね🌾。炭水化物の摂取が増加して、1番怖いのは糖尿病です。もともと、糖尿病がある方はなおさらです。

糖尿病は生死に関わる様々な合併症を引き起こす恐い病気です。当然、要介護の原因にもなります。糖尿病の治療で大事なのはバランスのとれた食事となるのですが、それが難しい状態になります。どうにかしないと💧。

★パターン3。★

さてパターン3です。昔はパターン1の報告が多かったのですが、現在ではこのパターン3が1番多くなっているといわれています😲。パターン2はパターン3に含んでもいいのかもしれません。一体どういう状態でしょうか。

パターン3は食べ過ぎによる生活習慣病の悪化です。やっぱりどういうこと❓、食べ過ぎ❓って思われますよね。だって、食べにくくなっているのにね❓。しかし、データとしてきちんとでていて、咬む力が小さい・歯の数が少ない方ほど総摂取エネルギーが増えているというデータがあるのです😲。そして、結果として、咬む力が小さい・歯の数が少ない方ほどメタボリックシンドロームの割合が高く、生活習慣病の罹患割合も高くなっていました。特に70才以上ではこの傾向が有意に認められています。

なぜこんなことが起こるのでしょうか。先程、昔はパターン1の報告が多かったと前述しました。昔はこんなことありえなかったのです。原因は食生活の変化にあります。現在では軟らかく食べやすい、しかも高エネルギーな食品が手に入りやすくなっています。咬まなくても十分エネルギーの補給ができるのです😲。

 

良いことのように思いますよね。しかし、咬まないため満腹感や満足感がありません。結果として食べ過ぎてしまうのです💧。また、こういった食品は炭水化物中心のものが多いです。炭水化物は中毒性があるため、さらに食べたくなるという悪循環、どんどん摂取してしまいます。この傾向はアメリカの全国調査でも、同じような結果が得られています。

 

生活習慣病にはいろいろあります。先程でてきた糖尿病、高血圧や高脂血症、高コレステロール血症、痛風などは有名です。さらにその先にはもっと怖い病気が控えています。心筋梗塞、脳梗塞などその代表です。いずれも要介護となる病気の代表です。

 

咬む力が小さくなることで、いろいろなことが起こってきますね。恐いです。咬む力には歯の数はもちろん、お口の周りの筋肉や顎の関節、唾液など様々な要因が関与してきます。歯の数が少なくなった方は入れ歯やインプラント、お口の周りの筋肉の筋力低下には口腔機能訓練(あいうべ体操なども含む。)など対策はあります。ただやっぱり悪くしないことが1番と思います。今からでもいろいろと対策はできます。お子さんもですよ。何かあれば是非ご相談ください。将来の健康もありますが、なによりもなんでもおいしく食べるために重要ですよ。間違いなく幸せの1つですからね。

ホワイトニングあるある😲

白い歯、いいですね😊。古くは「芸能人は歯が命✨。」なんてフレーズもありました。白い歯に対する需要は年々増えているように思います。保険診療においても、白い歯が適応できる範囲が広がってきていますし、この流れは今後も続いていくと考えられます。

歯を白くするホワイトニングを希望される方も増えています。ひかる歯科ちえこども歯科でも、されている方は結構いらっしゃいますね。年々増えている印象です✨。

しかしこのホワイトニング、トラブルもあったりします。歯を白くしてくれるようなお薬ですから、それなりに強い作用を持っています。使い方や、使う方によっては様々な症状がでます💦。また、白くなりにくい歯もあります。ホワイトニングをどんなにやっても思ったほどの効果がでない歯もあるのです。私達歯医者さんは、歯をみればホワイトニングの効果がでやすいかどうかがある程度わかります。起こりえる不安要素や予測できることは事前にご説明させていただきますので、こういったトラブルはひかる歯科ちえこども歯科ではまずありません。しかし、歯医者さん以外で行うホワイトニングや通販などで売っている自分で行うホワイトニングではよくトラブルになったという話を聞きますね。注意してくださいね😞。

今回はホワイトニングで起こるえるトラブルについてみてみたいと思います。基本的にはひかる歯科ちえこども歯科では事前に必ず説明する内容となっていますよ😊。

  • 歯がしみるようになった。歯が痛くなった。●

前述した通り、歯を白くしてくれるお薬です。当然、それなりに強い作用を持っています💦。歯を白くしてくれる有効成分の濃度が高いほど、歯がしみることが多くなることもわかっています💦。ホワイトニングには歯医者さんですべてを行う【オフィスホワイトニング】と、歯医者さんで作製したトレーを用いて家で行う【ホームホワイトニング】があるのですが、歯医者さんで行う【オフィスホワイトニング】の方が有効成分の濃度は高くなります。しかも【オフィスホワイトニング】は光をあてて有効成分を活性化させますし、光による熱刺激も発生するため、しみる症状はでやすい傾向があります😅。人によっては【オフィスホワイトニング】が難しいこともありますね。

やってみないとわからないところもあるのですが、歯の厚さや質である程度しみる症状がでやすいかどうかはわかります。年齢も関係し、若い方程しみる症状はでやすい傾向がありますね。しみる可能性が高ければ、有効成分の濃度やホワイトニングを行う時間、ホワイトニングを行う頻度などを調整できます。その方にあったやり方で進めていきます。

もともと知覚過敏がある方は注意が必要です。知覚過敏がある方がホワイトニングを行うとほぼ確実に知覚過敏が強くなります。この場合は、ホワイトニングの前に知覚過敏の治療を行う必要があります。

ホワイトニングを行うためには、歯を白くするお薬を必ず歯に接触させないといけません。そのため、このしみるという症状は、ホワイトニングを行う皆さんにでる可能性があります。ただ、そういった症状がでても対応策はありますので安心してくださいね。

  • 歯ぐきが痛くなった。●

これも、歯を白くするお薬の作用が強いために起こります。歯ぐきが痛んだり、ピリピリしたり、違和感がでたり症状も様々ですね。どちらかといえば、【ホームホワイトニング】で起こることが多いです。【ホームホワイトニング】では、歯を白くするお薬が歯ぐきに接触するのを防ぐことが難しいです。ある程度の接触は必ずあります。症状がでるかどうかは、やってみないとわからないところもありますが、歯ぐきが薄い方や歯周病がある方は症状がでやすいですね💦。歯周病はしっかり治療しておきましょう。

【オフィスホワイトニング】ではまずこの症状がでることはありません。歯医者さんですべてを行う【オフィスホワイトニング】では、歯ぐきに歯を白くするお薬が触れないよう、しっかりと歯ぐきを保護して行います。まず大丈夫なのですが、【オフィスホワイトニング】で用いる歯を白くするお薬は作用が強いです。万が一歯ぐきに接触した場合、症状はかなり強くでます。私は大学院時代に歯を白くするお薬と同じ成分をよく実験で使っていたのですが、それが皮膚につくとしばらく苦しんでいましたね。

  • 思ったほど歯が白くならない。●

歯医者さん以外で行うホワイトニングや通販などで売っている自分で行うホワイトニングでよく聞くトラブルです💧。同じホワイトニングのお薬を使って、同じようにホワイトニングを行っても、効果は人によって違います。私達歯医者さんは歯をみれば効果が出やすいかどうか、ある程度判断がつきます。

例えば、歯が厚くしっかりした方は効果がでにくくなります。歯の質も関係してきますね。年齢も高い方の方が効果は出にくいです。また、お口の清掃状態が悪い方も効果はでにくくなります🦠。

歯の黄ばみが何からきているかでも効果の出方がかわります。一般的な黄色系、薄茶色系の歯は基本的にホワイトニングの効果がきちんと出やすい歯ですね。歯の厚みや質によって若干作用の出方に違いはでますが、最終的にはきれいにホワイトニングできます😊。一方、グレー系の歯の色は難しいです。グレー系の歯の色は金属の着色(詰め物や飲み薬の副作用など。)によって起こっていることが多く、ホワイトニングの効果がでにくい歯です。正直かなり難しい歯になります。また、神経が無い歯も通常のホワイトニングでは効果がでにくいです。歯の内側から色が変わっているため、歯の表から行うホワイトニングでは効果がでにくくなります。この場合は、歯の内側から歯を白くする【ウォーキングブリーチ】というホワイトニング法を併用すると改善しやすいですね。

こういったことは事前にご説明させていただきますのでご安心ください👍。

  • ホワイトニングの効果がまったくでない。●

これも、歯医者さん以外で行うホワイトニングや通販などで売っている自分で行うホワイトニングでよく聞くトラブルですね😢。原因としては大きく2つです。1つ目は、歯の黄ばみの原因が茶渋などの着色のときです。ステインとも呼んでいます。このステインはホワイトニングではほとんど落ちません😲。歯医者さんで磨いて落とす必要があります。そもそも、原因を取り違えています。

2つ目は歯のほとんどが詰め物や被せ物の場合です。詰め物や被せ物などの人工物は、ホワイトニングで白くなりません😲。この場合、詰め物や被せ物をやり替える必要があります。患者さんの中には、“歯医者さん以外のホワイトニングを受けていたけどまったく変わらない”とのことで、ひかる歯科ちえこども歯科を受診された方がいたのですが、すべて被せ物でした。変わるわけがありません。処置方法を完全に間違っています💦。

  • 色むらや白いスポットが消えない。●

色むらが強い歯や、白いスポットがある歯はそもそもきれいにホワイトニングがしにくい歯です😞。ホワイトニングは基本的に歯全体に作用しますので、部分的に作用を強く効かせたりすることができません。色むらはそのまま、白いスポットもそのまま残ることが多いです。もちろん全体的には白くなっており、色むら白いスポットとも薄くはなりますが、完全に消すことが難しいことがあります😢。こういった場合は、【オフィスホワイトニング】より【ホームホワイトニング】の方がきれいにできることが多いです。状態によっては最終的に詰め物などで対応することもありますよ。

ホワイトニングは今後も需要が増えることが予想されています。興味を持っている方も多いと思います😊。ただ、知っておいていただきたいこともあります。歯がしみたり、歯ぐきが痛むなどの症状がでることがあります。人によって効果の出方も変わります。場合によってはホワイトニング以外の処置も必要になります。そういったことを、ホワイトニング開始前に知っておくことが大事です。私達歯医者さんはそういったことをある程度予測できます。不安がありましたら何でもご相談くださいね。

低栄養を防ごう!

今回はひそかに問題になっている低栄養についてです。日本で低栄養❓って思いますよね。でも御高齢の方を中心に問題となっており、体力低下や寝たきりになる原因として注目されています😲。

低栄養は恐いです。低栄養により筋力や体力が低下することで、日常生活動作の減少が起こります。日常生活動作が減少すると食事の準備も大変になりますし、お口の周りの筋力が減少することで食事自体が摂りにくくなります。結果として低栄養を加速させ、筋力や体力もさらに低下する悪循環に陥るのです🥶。日常生活動作が減少したことで、リハビリをすすめられることが多いのですが、これは低栄養時には逆効果になります😞。栄養が足りていない時にリハビリをしても体力を奪われるだけです。

原因は様々です。お口の中のトラブルによる食欲不振、歯の喪失やお口の周りの筋力低下による咬む力や飲み込む力の低下など、歯医者さんが関わる部分も多いですね。食べにくいもの(肉や野菜など。)を避けて、食べやすいもの(炭水化物中心。)ばかり食べるようになることで、低栄養までいかなくても栄養の偏りは確実に起こります。お口の中が悪くならないよう、歯医者さんにはしっかり通いましょう😊。

また栄養に対する誤解も結構あります。代表的なのは高齢になると粗食がいいというものです。実際、年を取るに連れて食欲も落ちますしね。私は40代ですが、20代の時より明らかに食べられる量・飲める(特にお酒。)量とも減っています😅。でも、知っておいていただきたいのは、70才を超えても1日に必要なたんぱく質やミネラルの量は減らないのです😲。一般成人と変わりはありません。特にたんぱく質は筋肉の材料であり、筋力低下を防ぐのに必須となります。食欲は減っても、しっかり食事を摂らないといけないのです👍。

とはいっても食欲は落ちています。そうなると効率よく栄養をとる必要がでてきます。少量で高カロリー、高タンパク質が理想ですね。そうなるとどうなるか❓。やはり肉や魚が理想となります。炭水化物は基本向いていません。肉類であれば鶏肉より豚や牛、ひれ肉よりバラ肉が良くなります🍖。魚類であればタイやヒラメなどの白身魚より、サバやアジ、ブリなどの青魚の方がいいですね🐟。あとは卵もいいですね🍳。

調味料もうまく使いましょう。特にオリーブオイルやマヨネーズは便利です。オリーブオイルは高カロリーな脂肪そのもの、いろいろなものにそのままかけて食べることができ、胃もたれもあまりしません。マヨネーズは完全栄養食の卵そのものです。どんどん使いましょう😊。

年をとるほど粗食がいいというのは間違いです。食欲が落ちる分、がっつりとした食材を選んで食べないといけません💦。そのためにはお口の中を悪くしないことも大事です。将来、低栄養にならないよう今から歯医者さんに通いましょうね。

入れ歯の清掃○✕クイズ🎉 入れ歯のお手入れでしていいことダメなこと

今回は入れ歯の清掃についてのお話をクイズ形式でみていきましょう🎉。普段質問が多かったり、いつのまにか面倒になっておろそかになっている内容がほとんどです。是非参考にしてください😊。

ではさっそく1問目です。

入れ歯には、歯に着くような汚れは付かない

正解は✕。付いてしまいます😞。

歯に付く汚れは歯垢やプラークと呼ばれていますね。これは1gあたり1000億匹ものばい菌からできています🦠。入れ歯にもばい菌の組成は変わるのですが、このプラークが付きます。入れ歯に付くプラークをデンチャープラークと呼んでいますね。このデンチャープラークは入れ歯の着色や臭い、材料の劣化などに関わるだけでなく、虫歯や歯周病、入れ歯による口内炎、舌炎、カンジダ症などの原因にもなります💦。

入れ歯の形態は結構複雑です。材質で言えばレジンといわれるプラスチックみたいなものと金属からできていることが多いです。レジンも人口の歯となる白い部分と、粘膜と接するピンクの部分に分けられますし、金属も歯をつかむ部分や繋げるための部分、補強の部分とあります。その方の歯の無くなり方によって様々な形態で作られています😊。

そのため使われている材質や形態に沿ってきちんとした管理や清掃が必要となります。ばい菌は小さいですからねー。どこからでも入り込んで増殖しますよ😅。歯と同じ気持ちで清掃してもらえればと思います。

入れ歯の清掃はブラシで磨くだけで大丈夫

正解は✕。できれば入れ歯洗浄剤を使ってください。

入れ歯の清掃はブラシによる機械的清掃が基本です。ですからブラシを使って磨くのは正しいです。必ずやっていただければと思います👍。

でもばい菌は小さくてみえません🦠。入れ歯の形態も複雑です。きちんと磨いたつもりでも必ず残っていると思ってください。その残ったところをきちんときれいにしてくれるのが入れ歯洗浄剤です。是非活用しましょう😊。

入れ歯洗浄剤を使えば磨かなくても大丈夫

先程と逆ですね。正解はもちろん✕です。しかも先程よりより悪い✕です🥶。

繰り返しになりますが、入れ歯の清掃の基本はブラシによる機械的清掃です。入れ歯洗浄剤は機械的清掃をした入れ歯に使うことが前提となっています。汚れがたくさん残っている状態で入れ歯洗浄剤を使っても効果はほとんどありません。これについては誤解している方が多いので注意してくださいね😅。

義歯洗浄剤はどれを使っても大丈夫

正解は✕です。最低限押さえていただきたい項目があります。

入れ歯洗浄剤で1番気を付けてほしいのはやっぱり金属の部分があるかないかです。入れ歯洗浄剤によっては金属を腐食させる成分が入っているものがあるんです。金属が大丈夫な入れ歯洗浄剤はパッケージに『部分入れ歯用』と書かれていることがほとんどです。これだけはよくみていただければと思います🙇。

他にも保険外の入れ歯を使っている方は注意してください。一般に販売されている入れ歯洗浄剤は保険の入れ歯を対象としたものがほとんどです。保険外の入れ歯は保険と歯違った材質となっているため注意が必要です。わからなければ入れ歯を作った歯医者さんに聞くのが安全です😊。

入れ歯にも歯石が付くことがある

正解は○です。歯石付くんですよ😲。

入れ歯にも歯と同じでプラークが付きます。プラークが石灰化したものが歯石ですから、当然入れ歯にも歯石が付くことがあります。歯に歯石が付きやすい方ほど、入れ歯にも付きやすくなりますね。人によって付きやすさは変わってきます😞。

歯石はブラシではとれません。入れ歯洗浄剤の中には歯石除去効果があるものもあるのですが、あまり期待しない方がいいです。基本的には歯医者さんで取ってもらった方が確実かと思います👍。

入れ歯にも着色が付くことがある

正解は○です。着色も付いてくるんですよ。

入れ歯にもお茶や紅茶、コーヒー、タバコなどの着色がついてきます。これもブラシだけではなかなか取れない😞。こちらも入れ歯洗浄剤で着色除去効果のあるものもあるのですが、あまり期待しない方がいいですね。歯医者さんで取ってもらったほうが賢明です👍。

入れ歯の清掃に歯ブラシを使ってもいい

正解は✕です。入れ歯用のブラシを使いましょう。

歯を磨く歯ブラシでは入れ歯を磨くに毛先が柔らかすぎます。また力もいれにくいため、入れ歯の清掃効率がぐっと下がってしまうんです。入れ歯用のブラシは太く硬く長い毛質になっており、グリップも持ちやすくなっています。是非、入れ歯清掃用のブラシを使ってくださいね😊。

入れ歯の清掃に歯磨き粉を使ってもいい

正解は✕です。駄目なんですよ。

なにが駄目なのかといいますと、歯磨き粉にはいっている清掃剤(研磨剤。)が駄目なんです。清掃剤が入っている歯磨き粉で入れ歯を磨くと、入れ歯の表面(特にレジンと呼ばれるプラスチックみたいな部分)が傷つき、デンチャープラークが内部に侵入・増殖しやすくなります。結果としてばい菌の温床となってしまうんです🦠。できれば入れ歯専用のものを使っていただければと思います。もし無ければ石鹸やハンドソープ、食器用液体洗剤でも大丈夫ですよ。磨くときは滑りやすくなりますから、落としても大丈夫なように、水を張ったボウルの上なんかで磨いてくださいね👍。

すべての入れ歯はブラシでしっかり磨いた方がいい

正解は✕です。なんでって思った方もいるかもしれませんね😲。

まず気をつけないといけないのは保険外の入れ歯です。歯にかける金属が目立たないようにしたノンクラスプデンチャー、入れ歯の内面を軟らかい材質で覆ってあるコンフォートデンチャーなどですね。こういった特別な入れ歯は特殊な材質で作られており、保険内で作られた通常の入れ歯と比べると傷付きやすかったりします😞。

また保険内の入れ歯でも特別な処置がしてある場合は注意が必要です。こういった入れ歯も状況によっては柔らかい材質で入れ歯の内面を覆ってある時があります。やはり傷付きやすいです😞。

こういった入れ歯に対しては柔らかい毛質を持つ専用のブラシを用いることが推奨されています。わからなければ歯医者さんに相談しましょう

入れ歯を入れたまま歯磨きしたら大丈夫

正解は✕。必ず外して清掃してくださいね。

入れ歯を入れたまま歯磨きをしている方は結構多いです😅。特に小さい入れ歯を使われている方ですね。仕事の合間など時間が無いときや、人前で入れ歯をはずしたくないときもあるでしょう。そういった時はまあ仕方が無いかなと思います。でも特に事情が無ければ入れ歯は外して清掃をしてください。

理由の1つ目は入れ歯をしっかりみがけないからですね。入れ歯の形態は複雑です。外して清掃しても、きちんと磨くのが難しいほどです。ましてや入れ歯の内面や歯と接する部分はまったく磨けません💦。

理由の2つ目はご自身の歯や歯ぐきもきれいに磨けなくなります。入れ歯を入れていると、歯や歯ぐきも入れ歯に隠れる部分ができてきます。そういった部分が磨けないんです。入れ歯に接する歯は虫歯・歯周病ともなりやすいため注意が必要なんですよ💦。

入れ歯は基本的に外してきっちり清掃してあげてください。そして歯磨きもしっかりすることが大事です😊。

いかがだったでしょうか。入れ歯の清掃については質問も多いですし、長く使っている方はだんだん我流になっていたりして注意が必要です🙅。とにかく基本は外して清掃をする、入れ歯専用のブラシや磨き粉を用いる、入れ歯洗浄剤を使用するのが基本となります。面倒かもしれません。でも歯や歯ぐきと同じでとても大事なものです。是非大事にしていただければと思います。

加齢によるリスクを防ごう!

今回のテーマは加齢です。年齢を重ねるとともに、若かりし頃に難なくできていたことができなくなっていきますね😞。お酒には弱くなりますし🍺、食べる量も減ります。今やCoCo壱番屋の有名チャレンジメニュー、1300gカレー(ご飯1300g、カレールー700gで2kgです。)の完食など、絶対に不可能です(もうやってないですよ🍛。)。徹夜なんかも、もってのほかですね。昔は徹夜で麻雀を平日でもやっていたのに、、、、、。しかも連ちゃんで、、、、、。

どんなに頑張ってもやってくる加齢、お口の中や周りも例外ではありません😢。歯や歯ぐきだけでなく、唾液、お口の周りの筋肉や関節、味覚なども加齢に伴う様々な変化があります。そしてその変化の多くは好ましい変化ではなく、リスクとなってあらわれます🙅。これをできるだけ防ぎたい。ある程度は仕方ないとしても、生涯食べたりしゃべったりするのに困らないぐらいにしたい。そのためには若い頃からしておくべきこともありますし、年齢を重ねてから工夫していかないといけないこともあります。今回はそんなお話です👍。

★歯の加齢リスク。★

やはり1番の加齢リスクは虫歯です。加齢以外の要素も大きいので微妙なところではあるのですが、時間が経過するほど虫歯のリスクはどうしても上がります。虫歯菌に感染するのを遅らせたり🦠、歯磨きを頑張ったり、食事に気をつけたり、歯医者さんへ定期健診に通ったり、、、、、できることは多いです。一旦治療になってしまうと、その後定期的な治療が必要になることが多くなります。治療をした歯の数が多いほど虫歯のリスクが上がることがわかっています😲。治療のたびに歯が減っていき、最終的には抜歯となるのです💦。

歯の加齢リスクとして次に挙がるは咬耗・摩耗です。歯のすり減りといえばわかりやすいでしょうか。歯はすごく硬いのですが、食事をしたり咬み締めたりを繰り返すことで徐々にすり減っています😢。人によって歯の硬さや、食事内容、歯ぎしりや食いしばったりする頻度が違うので、すり減り方はそれぞれですが、まったく無傷な方はいません。少しずつ、でも確実に消耗していっています。そして、欠けたり割れたりしてきます💦。前述した虫歯などで歯が減っているとなおさらです。これについては車のタイヤをイメージしてもらうとわかりやすいと思います🚙。タイヤが弱かったり、運転が荒かったり、舗装されていない道を通ることが多かったりすればそれだけ消耗します。そしてパンクしてしまうのです。歯のすり減りに対してはマウスピースが効果的です。歯のすり減りはみればわかりますので、不安な方は1度ご相談ください😊。

★歯ぐきの加齢リスク。★

歯ぐきの1番の加齢リスクはやっぱり歯周病になります。虫歯と同じで、加齢以外の要素も大きいので微妙なところではあります。ただ、時間が経過するほど歯周病のリスクはどうしても上がります😞。歯周病も感染症となるため感染対策が有効です🦠。歯磨きも大事になりますし、定期健診も是非受けてくださいね。歯周病は虫歯に比べて、若い時にあまり深刻な症状がでないことが多いです。でも確実に進行していき、気づいた時には、、、、、ということが多い病気でもあります🥶。咬む力を支える歯ぐきが悪くなり、咬む力を支えることができなくなれば、咬むたびに痛みがでるようになります。そうなると、歯を抜かないと痛みは無くなりません😢。抜歯となります。

次に歯ぐきの加齢リスクとして挙げられるのは、歯ぐきが無くなっていく(下がっていく。)ことです。歯周病もその原因となるのですが、歯周病とは関係なく歯ぐきはだんだん無くなっていく(下がっていく。)傾向があります💦。歯ブラシをあてる力が強かったり、歯ぎしり・食いしばりが強いとなおさらです。歯ぐきが無くなっていくと、相対的に歯が長くみえるようになり見た目に影響がでてきます。これを気にされている方は多いです。

歯ぐきが無くなる影響が見た目だけならまだいいのですが、他にも様々な影響がでてきます。歯と歯の隙間も広がるので、物がつまりやすくなり、清掃しにくくなりますね💧。昔は通らなかった歯間ブラシが、だんだん通るようになるのはこのためです。こういったことが結構問題となります😲。物が詰まりやすくなった分、歯磨きを頑張らないといけません。でも清掃自体が難しくなっていきます、難度が上がるのです。これだけでも大変なのに、全身的な影響も絡んできます。一般的に加齢に伴い、歯磨き自体も困難になってくることがほとんどです。手がうまく動かせなくなることで歯磨きが大雑把になることが多く、新しいオーラルケアグッズを取り入れることも難しくなります💦。ご自身での歯磨きが難しくなれば、虫歯や歯周病が進みやすくなる悪循環です。定期健診を増やすなどして対応をしましょう。より安全かつ簡単シンプルに、かつ短時間でできる

歯磨きの方法やオーラルケアグッズがでるといいのですがね😊。

歯ぐき無くなることで最近問題になっているものに、歯の根っこの虫歯もあります。歯ぐきが無くなり露出した歯の根っこの部分にできる虫歯です。歯と歯ぐきの加齢の合わせ技ですね🙅。予防・治療ともなかなか難しく、私達歯医者さんも頭を抱える問題となっています。

★唾液の加齢リスク。★

次は唾液の加齢リスクです。唾液は年齢とともに減っていく傾向があります(年齢自体はあまり影響が無いとの報告もあります)。唾液の減少は加齢に加えて、薬の副作用や全身疾患、お口やその周りの機能低下など様々な原因がありますが、どれも加齢と大きく関わっているものが多いです💦。唾液が減ると、虫歯や歯周病が進みやすくなります。また、酸性の飲食物で歯の表面が溶ける酸蝕症も起こりやすくなりますね。食べ物をうまくまとめられないため、物を食べるのに影響がでますし、発音障害など会話にも支障がでます。唾液の減少というのはみなさんが考えているよりつらいんですよ😢。対応法は原因によって変わりますが、一筋縄ではいかないことも多いです。

★お口の周りの筋肉や関節の加齢リスク。★

お口の周りに限らずですが、筋肉や関節も加齢により弱くなっていく傾向がありますね。食べたり飲んだり、発音をしたり、呼吸をしたり、、、、、お口に歯様々な役割があります。これらは歯や歯ぐきだけでなく、そのまわりの筋肉や関節、もっといえば神経系まで含めての複雑な運動です。少しでも歯車が狂えば、その動きや機能に問題がでてきます🥶。どこに問題が出てきているかで対応法も変わります。気になることがあればご相談くださいね😊。

★味覚の加齢リスク。★

味覚にも変化があります。全体的に低下傾向があるのですが、特に感じにくくなる味があったりして厄介です。味覚も様々な原因によって加齢による変化がおこります👅。味覚が変わると全身的にも影響がでかねません。変だなと思ったら要相談ですよ😲。

加齢は避けては通れないところがあります。気づかないうちに進むことも多く、なかなか難しいです😞。ただ1つ言えるのは、症状がでてきてから対応すると大変ということです。これはお口の中や周りだけの話ではなく、全身的にも同じですね。まだ何も症状が無いころから、いろいろと対策をしておくことが大事です。できるだけ衰えないようにできることはたくさんありますよ😊。

生涯食べるのに、しゃべったりするのに困らないようにするのに、気を付けないといけないのは虫歯や歯周病だけではありません。他にもたくさんあります。それらは加齢リスクによるものも多いのが現状ですが、防げるものも多いです👍。症状がある方はその対応をしっかりしいきましょう。まだ何ともない方は将来に備えましょう。気になることがあれば何でもご相談くださいね。

定期健診の間隔は?

さて、今回はよく聞かれる質問からです。今回の質問は、『定期健診はどれぐらいの期間で来たらいいですか❓。』、です。これは本当によく聞かれます。みなさんとしてはどれぐらいがいいでしょうか。短めがいいですかね、それともできるだけ長めがいいですか。私は歯医者さん(お医者さんもですが。)なんて行かずにすめば、行かない方がいいと思っていますので、長めがいいですね。“お前は本当に歯医者さんか😅”、という出だしとなりましたが、お付き合いくださいね。

 

定期健診の期間を決めるにあたって、ひかる歯科ちえこども歯科が1番の判断材料にしているのは、虫歯や歯周病が進まないかどうかになります🦠。歯を失う原因の約7割をこの2つだけで占めます。残り3割の内、2割が破折となるのですが、この破折も、もとを辿れば虫歯や歯周病が原因なことも多いです。虫歯と歯周病、この2つは定期健診をする上でどうしてもはずせない判断材料となってきます👍。その他にも歯や歯ぐきの状態、歯磨きの状態、歯石や着色の付きやすさ、歯並びや咬み合わせ、入れ歯の状態、患者さん本人の希望などを参考にしながら決めていきます。

 

ちなみにお子さんと大人の方では判断基準が大きく変わってきます。少し違いを見てみましょうか。

🌟お子さんの定期健診の期間は❓。🌟

お子さんの定期健診の期間を決める基準についてです。

◎フッ素を定期的に塗布したいです😊

まずはこれです。これが1番の基準かもしれません。フッ素については、ほとんどの歯磨き粉にも含まれていますし、家や学校でフッ素洗口を行っているお子さんもいるかもしれません。“フッ素過多になるのでは❓。”、という質問を受けることもあるのですが心配はいりません。これは医学的、科学的にも安全性が確立されています。歯磨き粉に含まれるフッ素や、フッ素洗口で用いられるフッ素の濃度は低濃度、歯医者さんで行うフッ素塗布は高濃度のフッ素をも用います。歯を強化する作用機序も全く違い、どちらもしていただいたほうが歯の強化に効果的であることがわかっています😲。是非、歯医者さんでのフッ素塗布を受けられてください😊。出てきたばかりの歯の方が、フッ素の取り込みが良く、歯の強化に繋がりやすいこともわかっているんですよ。

さて、この歯医者さんでのフッ素塗布、どれぐらいの頻度で受けるのがいいのでしょうか❓。歯医者さんで使用する製品によっても若干異なるのですが、大体年に3、4回が1つの基準です。つまり3、4ヶ月に1回ですね。ひかる歯科ちえこども歯科ではこの期間での定期健診が1番多くなっています。

◎歯が弱いんです💦

こどもの歯も大人の歯も出たばっかりの時はちょっと弱いです。虫歯になりやすいんですね😞。その反面、フッ素を取り込みやすいため、歯の強化をしやすい時期でもあります。そのため上記のフッ素塗布の期間が1つの基準となります。歯磨きの練習やシーラントなど予防処置を交えながらみていくのですが、虫歯のリスクが高いと思われるお子さんは健診期間を短くする時もあります💦。そこはケースバイケースです。

◎お口の中の状態が変わりやすいです💧

お口の中の状態が変わる要因としては大きく2つあります。

1つ目は成長、歯がでてきたり生え変わったりしていくことです。お口の中がどんどん変わっていきます💦。時期によって注意が必要な部位も変わりますし、適した清掃方法も変わります。歯の出てき方にも注意が必要です。必要があれば、早めにこどもの歯を抜いたりすることで、大きな治療にならずにすむこともあります。

2つめは生活環境の変化が大きいことです。家で保護者の方と過ごすことが多かったお子さんが、幼稚園・保育園、小学校、中学校、高校とどんどん進んでいきます😊。部活や習い事を始めたり、塾に行き始めたり、交友関係も変わりますし、行動範囲もすごい勢いで広がります。それに伴い、生活習慣が変わります。それが如実にお口の中に現れることがあります😲。例えば、部活を始めたお子さんが、清涼飲料水を飲む頻度が一気に上がることがあります。部活で疲れて歯磨きも不十分になったりします。すると、突然虫歯になりやすくなるのです。他にもいろいろとありますよ。

こういった変化をみていくには、最低でも3、4ヶ月に1回は健診を受けた方が良いと感じています。お子さんにとって半年は長いです。1年だとびっくりするほど変わっています。注意が必要と感じたら、月に1回みていくこともあるぐらいなんですよ😊。

お子さんの定期健診の期間については、3、4ヶ月に1回は必ずといったところです。必要があればもっと短くすることもあります。この時期はとにかく悪くしない、虫歯なんかがができるにしても、できるだけ遅らせることが大事ですね😊。また、歯並びや咬み合わせなどもどんどん変わる時期です。この時期にしかできない治療も多いです。歯医者さんに行く習慣も付きますし、歯や歯ぐきが大事なものであるという考えも根付きやすいですよ👍。

🌟大人の方の定期健診の期間は❓。🌟

次に大人の方です。大人の方についてはその方の状態で判断していくことが多いのですが、1つ基準となっている研究報告があります。保険診療でもそれに従っています。まずはその研究報告を簡単にみてみましょう♪。

海外でのデータですが、中等度歯周炎以上の患者さんでの研究です。まずはこの歯周炎をきっちり治療し、検査結果が正常になるまで治します。その後どれぐらいの頻度で定期健診を行えば、良くなった状態を維持できるかを調べています。結果はというと、3、4ヶ月に1回だったとのことです。中等度歯周炎以上の方でのデータですから、軽度の歯周炎の方もこれに沿った定期健診を行えば、大丈夫と考えられます。そのため、歯医者さんでの定期健診は現在3、4ヶ月に1回が多くなっていますΣ(・ω・ノ)ノ!。どんな方でも3、4ヶ月に1回定期健診を勧める歯医者さんも多いです。

ひかる歯科ちえこども歯科でもこの研究報告も参考にしていますが、個人個人の状態も重視します👍。この研究報告はあくまで中等度歯周炎以上の患者さんでの報告です。歯周炎がごく軽度で、虫歯のリスクも低い患者さんではもっと長く期間を空けてもいいと考えています。

例えば5年ぶりに定期健診を受けにこられた患者さんがいるとします。歯石は少なく、歯ぐきの検査結果もほぼ問題ありません。虫歯はこれまでほとんど治療を受ける必要がなかった状態であり虫歯のリスクも低そうです。そういった方に3、4ヶ月毎の定期健診が必要かということです❓。もちろん定期健診をして悪いというわけではありません。ただ、虫歯や歯周病の観点からいえば、もっと長く期間を空けても大丈夫と予想できます。こういった場合、ひかる歯科ちえこども歯科では年に1回の定期健診をお勧めしています。まあ、健康診断と同じといったところでしょうか😊。

ひかる歯科ちえこども歯科における大人の方の定期健診の期間は、歯や歯ぐきの状態、歯磨きの状態、歯石や着色の付きやすさ、歯並びや咬み合わせ、入れ歯の状態など様々な要因を加味して決めています😲。基準となる3、4ヶ月に1回の方もいらっしゃいますし、年に1回、半年に1回の方もいます。逆に歯周病や虫歯のリスクが高い方は、短くなり1月に1回という方もいらっしゃいます。また、1回決めた期間でも、お口の中の状態が変われば、長くなることもありますし、短くすることもあります。大人の方ではお子さんに比べると少ないですが、生活環境の変化などで急にお口の中が変わることもあります💦。

また、歯医者さんにおける定期健診は虫歯や歯周病予防だけが目的ではありません。髪を切りに行く感覚で、お口の中をきれいにさっぱりしたいという方もいらっしゃいます。虫歯や歯周病は大丈夫でも、歯の着色や白さを気にされている方もいらっしゃいます。そういった方は、短めの定期健診でも大丈夫です😊。ご自由に設定してもらってかまいません。

定期健診の期間はなかなか難しいところもあります。やり過ぎれば費用も時間も負担となってしまいますし面倒です。足りなければ悪くなってしまいます🥶。できるだけ1番いい期間を提示できるよう、考えていますのでいつでもご相談くださいね。

歯磨き粉、目的に合わせて選びましょう😊

皆さんは歯磨き粉をどうやって選んでいますか❓味や匂いでしょうか❓それとも効能でしょうか❓最近の歯磨き粉はたくさんの有効成分が含まれていて、好きなものを使っていただいても大体大丈夫なのですが、できれば自分が必要とする効能があるといいですよね👍。パッケージにはその商品が売りとする効能が大きく書いてあることも多いので、それを参考にしてもいいでしょう。でもできれば何が効果を発揮しているのも知っておくといいかと思います😲。パッケージには効能として書いていなくても、有効成分としては含まれていることもあります。歯磨き粉を選ぶ時の参考にできるでしょう。今回は代表的な効能と、その有効成分を少し詳しくみていきましょう👍。

🌟虫歯予防、歯を強化したい。🌟

フッ素による歯の強化となります。歯の再石灰化(歯の表面が酸で脱灰、溶け出してもそれをもとに戻す作用のことです。)にも関わります。パッケージに書いていなくても含まれていることが多いです。9割以上の歯磨き粉にはフッ素化合物が含まれているという報告もありますね😊。

○フッ化ナトリウム(NaF)。

フッ素により歯の耐酸性を向上させます。歯の最表層の再石灰化に特に関わっており、反応は急速です。カルシウムと反応しやすいため、他の成分にカルシウム主体のものが含まれる場合は使えません。

○モノフルオロリン酸カルシウム(MFP)。

フッ素により歯の耐酸性を向上させます。歯の表層下の脱灰最深部の再石灰化に特に関わっており、反応はゆっくりです。フッ化ナトリウムとともに、よく使われているフッ素化合物となっています。

○フッ化第一スズ(SnF₂)。

フッ素により歯の耐酸性を向上させます。スズイオンによる殺菌効果がありますが、歯面に着色が起こることがあります。上記2つに比べるとシェアは少ないです。

🌟歯質を回復したい。特に歯の頭(歯冠。)の部分。🌟

虫歯予防とかぶるところもあります。虫歯などで失われていく歯の結晶(ハイドロキシアパタイト。)に対して、その成分、特にカルシウムを補給することで結晶の回復を促します😊。

○薬用ハイドロキシアパタイト(mHAP)。

歯の結晶そのものであるハイドロキシアパタイトからなります。歯の結晶成分を補給し、結晶の回復を促します。

○非結晶リン酸カルシウム(CPP-ACP)。

カルシウムなどのミネラルを補給し、結晶の回復を促します。また、酸に対する中和・緩衝作用もあります。

○リン酸三カルシウム(fTCP)。

カルシウムなどのミネラルを補給し、結晶の回復を促します。フッ素化合物の作用を向上する能力もあります。

🌟歯質を回復したい。特に歯の根っこ(歯根。)部分。🌟

🌟知覚過敏を抑えたい。🌟

歯の根っこの部分に作用して、歯質の回復を促してくれます。歯の根っこは年齢が上がるにつれて、また歯周病が進んだりすると露出してきます。歯の根っこに起こる虫歯(根面虫歯。)に対して強い作用を持ち、知覚過敏に対する抑制作用をもつものも多いです。歯の頭の部分と根っこの部分では結晶構造や構成成分が大きく異なるため、注意が必要です😲。

○ナノ粒子ハイドロキシアパタイト(nano HAP)。

歯質の結晶成分からなるハイドロキシアパタイトからなります。しかもnanoつきです。根面虫歯の進行や知覚過敏の抑制効果があります。

○乳酸アルミニウム。

歯の構成成分とはあまり関係ない成分ですが、根面虫歯の進行や知覚過敏の抑制効果があります。

○硫酸カリウム。

刺激の伝達をブロックしてくれるため、知覚過敏抑制効果が高いです。しかし硫酸って、、、、、。

🌟ばい菌を減らしたい。🌟

虫歯菌や歯周病菌そのものを減らしてくれる成分です。フリーレンの防御魔法、全面展開なみに守られた歯垢(プラーク。)の中に浸透する成分や、炎症が起きて増えている、もしくは、歯磨きのあとに残っている浮遊しているばい菌に効きやすいものとあります🦠。歯磨き粉だけでなく洗口剤にも含まれることが多いです。

○イソプロピルメチルフェノール(IPMP)。

プラークの中に浸透して殺菌してくれます。黒いゾルトラークですね🥶。安全性が高く、刺激性・毒性も低いです。比較的状態が安定しており、きちんと定期検診を受けられている患者さんに適しています。

○塩化セチルピリジウム(CPC)。

浮遊しているばい菌に効果が高いです。安全性が大変高く、低濃度で効果があるため、多くの歯磨き粉やそれ以外の商品でも使われています。

○グルコン酸クロルヘキシジン(CHX)。

浮遊しているばい菌に効果が高いです。日本ではアレルギーや過敏症などの問題から、濃度が低く設定されているのですが、ポテンシャルは高いです。

○ラウロイルサルコシンナトリウム(LSS)。

界面活性剤ですですが、殺菌作用も持ち合わせています。虫歯や口臭に効果が高いとされています。

🌟炎症を抑えたい。🌟

炎症を抑える成分は上記したばい菌を減らす成分と一緒に配合されていることがほとんどです。特に歯ぐきの炎症に有効ですね。

○グリチルリチン酸

(グリチルリチン酸ジカリウム、β-グリチルリチン酸など。)。

すぐれた抗炎症作用があり、最もよく使われています。

○イプシロンアミノカプロン酸(ε-ACA)。

炎症を誘発する酵素の働きを抑え、炎症の誘発を抑制します。特に痛みや腫れが出やすい方に適しています。

○トラネキサム酸(TXA)。

炎症を誘発する酵素の働きを抑え、炎症の誘発を抑制します。特に出血を抑制する効果が高いです。

○酢酸トコフェノール(ビタミンE)。

血行促進作用があり、歯ぐきを引き締めたい方に適しています。

🌟歯石や着色を取りたい。🌟

歯石や着色は有効成分の浸透力によってそれらが付きにくく、はがれやすくなります。汚れを浮かせる力といってもいいかもしれません。

○ピロリン酸ナトリウム。

歯面のカルシウムと結合することで歯石や着色を付きにくくします。また、歯石や着色に浸透し除去しやすくしてくれます。

○ポリリン酸ナトリウム。

歯面のカルシウムと結合することで歯石や着色を付きにくくします。また、歯石や着色に浸透し除去しやすくしてくれます。ピロリン酸ナトリウムとポリリン酸ナトリウムはどちらも歯石の沈着防止やタバコのヤニ除去として承認されています。

○ポリエチレングリコール(PEG)。

着色に浸透し沈着を抑制してくれます。また、プラークも取りやすくなります。

○ポリビニルピロリドン(PVP)。

着色に浸透し沈着を抑制してくれます。また、プラークも取りやすくなります。

ポリエチレングリコールやポリビニルピロリドンはどちらもヤニ除去として承認されています。

いかがだったでしょうか。主だったものを挙げてみましたが、結構多くなりましたね💦。でも、他にもたくさんあります。正直私もすべては把握できていませんし、聞かれてもよくわからないものもあります。歯磨き粉は各社工夫を凝らした、人類科学の結晶です。使わないという選択はありません。

毎日使うものですから、自分にあった歯磨き粉を使うことはとても大事です😊。虫歯が気になる方は虫歯予防に効果が高い歯磨き粉を、歯ぐきが気になる方は歯周病予防に効果が高い歯磨き粉を、知覚過敏が気になる方は知覚過敏に効果のある歯磨き粉を、歯石や着色が気になる方は歯石や着色を付きにくくする、除去しやすくしてくれる歯磨き粉を選択しましょう。パッケージには大まかな効能は書いてありますが、何が効いているのかも知っておくといろいろと便利です。そういった効能に加えて味や匂いが合えば最高です。是非楽しんでくださいね。

 

小さなお子さんの食事指導(卒乳期編)😊 ②

さあ、①の続きですよ。思ったより長くなっていますがそれだけ質問が多いんです。そしてとても大事なんですよ。お付き合いくださいね。では続きをみていきましょう。

ケース5

🌟【ずっと咬んでいるんです。】🌟

🌟【いつまでも飲み込みません】🌟

  • ケース2と同じで一口量などに問題があることもあるのですが、精神面

と関係していることもあります。

◎食べ方、食べさせ方。

口に入れる量が多い場合は一口量を調整しましょう。咬む力に合わない食べ物を与えている場合は調理の仕方を見直す必要がありますね。

また嫌いなものを溜めている場合もあります。理由も味や形態、表面性状、臭いなど様々😅。お子さんが、「イヤ!。」、「嫌い!。」と言える安心感も大事になります。

ケース6

🌟【好き嫌いが多いです。】🌟

🌟【野菜を食べてくれないです。】🌟

🌟【肉や魚を食べてくれないです。】🌟

お口の機能の発達と食べ物があっておらず、食べられないため嫌がっている場合があります。また食欲や空腹感とも関係します。

◎食材の形状。

しっかりと咬めるまでは、月齢や年齢ではなく、発達に合わせた、咬みやすい調理形態のものを与えましょう。段階を踏んでいかないといけないこともあります😊。

また卒乳が完了しても、大人と同じものが何でも食べられるわけではありません。特に奥歯がまだ出ていない場合、苦手とする食べ物がたくさんあります。これは少し詳しくみてみましょうか😲。

  • 奥歯がまだ出ていないため、食材をすりつぶすことができず、お口の中でうま

く処理できない食べ物の例💦

・ペラペラしたもの。(わかめ、レタスなど。)

・皮が口に残るもの。(トマト、豆など。)

・硬すぎるもの。(かたまり肉、エビ、イカなど。)

・弾力のあるもの。(こんにゃく、かまぼこ、きのこなど。)

・口の中でばらけるもの。(ブロッコリー、ひき肉など。)

  • 唾液を吸われて上あごに食材がくっついて咬みにくくなる食べ物の例💦

・パン、ゆでたまご、さつまいもなど

結構多いですよね😅。ちなみに奥歯がでてきてこどもの歯が生えそろうのは大体2才半ぐらいなんですよ🦷。

◎おやつの与え方。

チョコレートなどの甘いお菓子や、スナック菓子などの味に慣れているお子さんは、野菜などの自然な味がわからなくなり野菜嫌いに繋がることがあります。また、おやつの食べ過ぎでご飯のときに空腹感を感じないと、好きなものだけ食べてしまうことになります😞。

ケース7

🌟【食べるときと食べないときの差が大きいです。】🌟

お口の機能に問題が無ければ、空腹感や食事のタイミング、食事の環境と関係することが多いですね。

◎生活習慣。

空腹を感じていないことが原因の場合が多いので、生活習慣を規則的にすることが1番です。活動量を増やして空腹を感じられるようにするのも効果がありますよ😊。

◎食事の環境。

食事に集中できていないことも多いです。食事に集中できるように、食事中はテレビを消す、おもちゃをかたづける、お子さんが気になるものを周りに置かないようにするといいですね👍。また、「これから食事をとるんだ。」という気持ちになるように、手を洗ってエプロンをつけたり、お気に入りの食器なんかがあるととても効果的ですよ🥄。

ケース8

🌟【食事中もお口がポカンと開いています。】🌟

🌟【よだれが垂れやすいです。】🌟

食事中だけでなく普段からお口が開いていることが多いです。お口の周りの筋肉の未発達が1番の原因です。

◎食べ方、食べさせ方。

食事では少し大きめに切った食べ物を与え、前歯でかじりとらせるようにしましょう。唇が鍛えることができますよ👍。

◎お口の運動。

お口の周りの筋肉、すなわち唇や頬、舌などをどんどん動かすようにしましょう。ラッパを吹くなどの遊びを取り入れたりしてもいいですね📯。おしゃぶりもとても効果的ですよ😊。

ケース9

お口の機能の発達のためには保護者の方による食べさせ方も注意が必要です。これまでにでていない注意点をいくつか挙げておきますね。

🌟【スプーンをなすり上げて食べさせていませんか❓。】🌟

スプーンでの適切な食べさせ方についてです。まずスプーンを口の前にもっていきますよね。お子さんが、「あーん。」と自分からお口を開けてくわえるのを待ちましょう。次に自分で、「パクッ」と食べてしっかりお口を閉じるのを待ちます。その後スプーンをまっすぐ抜いてください。しっかりとお口を閉じた後にスプーンをまっすぐに出すことが重要です😲。

結構多くみられるのですが、お子さんがしっかりスプーンをくわえる前に、スプーンを上唇になすり上げ、食べさせている方がいらっしゃいます。お子さんからすると何もしなくてもお口の中に食べ物が入ってくる状態で、唇を動かしたりする機会が減ってしまい、お口の周りの機能が育ちません🙅。もったいないですよ。

🌟【一口大で入る大きさばかりにしていませんか❓。】🌟

食べやすいように一口大に切って与えることが悪いわけではないのですが、そればっかりだとお口の周りの機能が育ちません。一口では入らないものを咬みとる練習も必要です。手づかみで食べてかじり取る練習のためには、持ちやすく、一口では入らない大きさの食べ物を与えましょう👍。

いかがだったでしょうか。なかなか難しいですよね。

おっぱいを飲むことは教えなくてもできること、また、保護者自身物心がついたときには咬んで食べることができていたため、咬む機能は成長とともに自然に獲得できるように思っている方が多いように思います💧。首が座り、おすわりをし、はいはい、つかまり立ち、そして歩くなどの身体の発達は、目に見えるのでわかりやすいですが、お口の中の発達は関心を持って観察しないとなかなか分かりにくいです💦。そのため、卒乳時期からお子さんのお口の機能の発達をよく観察し、お口の機能の発達に合った食べ物を与え、それぞれの時期の課題をしっかり練習して身につけていかなくてはなりません👍。苦手だからと食卓に出さないと、本当に食べられなくなってしまうので、食べやすい方法を色々と工夫していく必要があります。

歯医者さんとしてお口の中に携わる私達も、虫歯や歯周病の予防だけでなく、咬むことの大切さやそれぞれの発達に合わせた食べ物の与え方などに関する正しい情報を提供することはとても大事なことだと考えています。常に知識や技術のアップデートを行っていますので、なにか困りごとや不安なことがありましたらいつでもご相談ください。

とはいっても無理し過ぎないことも大事ですよ。私達や保護者の方々がどんなにがんばってもなかなかうまく食べてくれないときもあります😞。あまり食べない時期もあったりしますし、そんなときはがんばりすぎなくても大丈夫。まずは、「食事は楽しく。」という基本に帰りましょう😊。無理強いしたり、怒ったりしないで、あまり気にしないで楽しく食事を進めましょう。一緒に楽しく、保護者の方がおいしそうに食べているのをみていると、お子さんも「食べよう。」って思ってくれます。それも成長です👶。

最近はいろいろな情報が溢れています。インターネットやテレビ、雑誌などをみて、これをしないと、あれもしないと、こうでなければ、ああでなければとすごく頑張ってらっしゃる保護者の方もよくみかけます。今回のテーマに限らず虫歯予防なんかも同じで、お子さんと楽しみながらやるのが1番です。頑張り過ぎると保護者の方もお子さんも疲れてしまいます。ひかる歯科ちえこども歯科でもサポートできることがあると思いますのでご気軽にご来院くださいね。

小さなお子さんの食事指導(卒乳期編)😊 ①

ひかる歯科ちえこども歯科には毎日たくさんのお子さんが来られます。その中にはまだ1才になっていないお子さんや、卒乳をしていないお子さんもたくさんいらっしゃいます👶。「虫歯が心配。」や「健診で受診を促された。」、「歯の出方が気になる。」などの主訴で来院されることが多いですね。そんな中話を聞いていると、卒乳期のおける困りごとの相談もよくききます。

健康に生きていくうえで、お口の周りの機能の発達は不可欠なものです。特に哺乳期(0ヶ月~6ヶ月頃。)と卒乳期(6ヶ月~18ヶ月頃。)はお口の機能の発達にとって1番大切な時期にあたります。食事を摂り始めるこの時期から、お口の機能が健全に発達するように正しい食習慣を身につけていくことは、お子さんの将来にわたる健康に大きな影響を与えます😲。

今回は卒乳期において、よくある質問についてみていきましょう。
ケース1

🌟【丸飲みするんです。】🌟
🌟【あまり咬まないんです。】🌟
🌟【口からべーって食べ物を出してしまうんです。】🌟

これらの訴えはお口の機能の発達に対して食べ物が合っていないことや、一
口量、姿勢などに問題があることが多いです。お口の機能にあってない食べ物で
すと、お子さんは自分で処理することができません。その結果、食欲のあるお子
さんは丸飲みに、そうでないお子さんはべーっと出すことになるんです。

◎食べ物の形状。
しっかり咬めるまでは、月齢や年齢でなく、発達に合わせた咬みやすい調理形
態のものをあたえましょう😊。硬い物を与えれば咬むのが上手になるわけでは
ありません。段階を踏んで練習をしていかないといけないんです。

◎食べ方、食べさせ方。
スプーンに乗せる量はボウル部分の2分の1から3分の1ぐらいでくちびる
で取り込みやすい量にしましょう。多過ぎると舌の動きが悪くなり、うまく咬め
ませんΣ(・ω・ノ)ノ!。飲み込んだことを確認して次を食べさせてくださいね😊。

卒乳期初期は舌の奥に食べ物を入れると、まだ食べ物を舌でつぶせないため
吐き出してしまいます。卒乳期中期になると自分の舌を使って食べ物を奥に送
る練習ができないためすぐに飲み込む習慣がつきます。舌が発達しないんです。
どちらの場合も舌の前の方に入れるようにしましょう😊。

◎食事中の飲み物。
食事中に飲み物を与えると、流し込む習慣がつきやすくなります。食後に飲ま
せるようにしましょう。

◎食べる時の姿勢。
机やいすの高さが食べやすい姿勢になるようにしましょう。机が高すぎると、
自由に腕や手を動かしにくくなります。両手が食卓の上に自然に乗る高さがい
いですね。頭や体、呼吸が安定するよう、体の軸はまっすぐ、足裏がしっかり床
につくようにしてくださいね。ただ卒乳期初期、自分でしっかり座れないときは、
少し後ろに傾かせて座らせた方が食べやすいですよ😊。

ケース2
🌟【口いっぱいに詰め込んでしまうんです。】🌟
🌟【喉に詰まらせてオエっとなるんです。】🌟
食べ物の大きさや硬さ、一口量、食べ方などが関係します。一口量が多すぎる
と、お口の中で食べ物を処理できず、そのまま飲み込むか、それができなけれ
ば喉詰まりを起こしてオエっとなってしまいます。

◎食べ方、食べさせ方。
スプーンに乗せる量はボウル部分の2分の1から3分の1ぐらいでくちびる
で取り込みやすい量にしましょう。飲み込んだことを確認して次を食べさせて
くださいね😊。

◎手指の発達。
手指の発達が未熟で、手で食べ物を押し込んでしまっている場合があります。
手指の動きの発達を促すために、小さい物をつかむ練習をしたり、手遊び歌な
ど手指を動かす遊びを取り入れるといいですね👍。

ケース3
🌟【ぜんぜん食べないのです。】🌟
🌟【少食なんです。】🌟
虫歯などお口の中に痛みがあって食べられないときもありますが、基本的な
お口の機能の発達に問題や遅れが無い場合は、食事以外の間食や母乳、生活習慣
の乱れが原因になっていることが多いです😞。

◎お口の中に何か問題がないでしょうか❓。
お口の中に痛みなどがあると食べなくなります。虫歯や口内炎、他にもいろい
ろとありますね。1度歯医者さんでみてもらいましょう😊。

◎おやつの与え方。
お子さんは成長のため栄養をたくさん摂る必要があるため、体の大きさに比
べると、多くの栄養を摂らなければなりません。3度の食事だけでは摂りきれな
い必要な栄養を補うのがおやつ本来の目的です。「おやつ=甘い物」ではないこ
とをまず意識してください🙅。おやつの時間や内容、量や質が不適切な場合は
改善しましょう。
味の濃いものや咬まずに食べられるものに慣れてしまっていると、ご飯や野
菜の素朴な甘さやがわからなくなってしまっていうことがあります。甘いおや
つや味の濃いおやつを控えていくようにしてくださいね😊。

◎母乳の有無。
お子さんが泣いたら与えるなど、時間に関係なく母乳を与えている場合、ちょ
こちょこ飲みが習慣になっていて空腹感がなく食べないことが多いです。なか
なか難しいかもしれませんが、まずは、「泣いたらおっぱい。」をやめること、食
事の後にしっかり飲ませて間隔を少しずつあけていきましょう👍。母乳を与え
ることは母子関係のためにも重要です。ただ3才までに食べるためのお口の機
能をしっかり身につけてもらい、いろいろな食材を経験させ、味覚なども含めて
成長発育を促すこともとても大事なんです。この時期を過ぎると正しい機能を
獲得するのに時間がかかってしまいます。少しずつちょこちょこ飲みをやめて
いきましょうね😊。

◎食事中の飲み物。
食事中にお茶やお水をたくさん飲んでいると、それだけでお腹がいっぱいに
なることがあります。できるだけ食事中は飲み物を食卓に置かないようお勧め
します。特にジュース類は駄目ですよ🙅。

◎生活習慣。
生活習慣が不規則だと、食事の時間に眠くなったり、空腹感と食事のタイミン
グが合わなかったりしてしまいます。生活時間の見直しとともに、体を動かしてしっかり遊ぶこともお勧めです👍。
ケース4

🌟【食べ過ぎが心配です。】🌟
ケース3と逆ですね。ただあまり問題がないことが多いです。保護者の方がお
子さんの食事の適量を理解しておらず、食べ過ぎと勘違いしていることが多い
です。もしくは早食いのときもあります。

◎食べ方、食べさせ方。
お子さんは身体が小さいですよね。でも食事の量も少なくていいわけではあ
りません😲。お子さんの場合は身体を維持する栄養に加えて、成長するための
栄養も必要です。そのため体の大きさに比べるとたくさん食べないといけませ
ん🍖🐟🥬米🍞。

例えば、10kgのお子さんの食べる量はどれくらいでしょうか。10kgと
いいますと、個人差はありますが、1才半から2才半のお子さんにあたります。
大人の平均体重は男性で64.0kg、女性が52.7kgですから、その5分
の1から6分1でしょうか。正解はカロリーでみてみるといいですね👍。成人
の推奨摂取カロリーは性別や体格、運動量でだいぶ変わるのですが大体200
0~2500カロリーです。では1~2才のお子さんはといいますと950カ
ロリー、3~5才ですと1300カロリーなんです。概ね2分の1ですね😲。
つまり大人の半分ぐらいは食べないといけないのです。体の大きさで判断した
ら駄目なんですよ🙅。

気を付けていただきたいのは早食いです。早食いですとすごく食べているよ
うに感じてしまいます。この場合、咬まずに飲み込んでいないかなど、ケース1
に相当しないかも確認が必要です。

さて卒乳期の食事におけるよくある質問をまとめてきました👍。短くするつ
もりでしたが長くなりそうですね。まだまだあります。②へいきますね。
②へ続く。

歯ブラシの選び方は? 歯ブラシの選び方入門😊

さて今回は歯ブラシの選び方入門です。歯ブラシは本当に多種多様で私達歯医者さんでもすべてを把握できていません💧。しかし、歯ブラシの各部位の特徴を押さえておくことで、ある程度選ぶときに応用が効きます。まずは歯ブラシの各部位における特徴を簡単にみてみましょう😊。

【頭部(ヘッド。)。】

歯ブラシの先の部分、毛の付いている部分です。ヘッドでみるのは長さ、厚さ、幅となります。

【毛。】

1番大事な部分ですね。汚れを落としてくれるところです。毛は植毛部の形状、毛先の形状、毛の硬さ、毛の素材など、みるべきところが多いです😅。

〇植毛部の形状。

毛の先が均一で平らとなっているフラットタイプ山形でギザギザしているタイプがあります。後者は山切りカットとかいわれていますね🏔。

〇毛先の形状。

毛先が丸くなっているラウンドタイプと先にいくほど細くなるテーパードタイプとあります。基本的にラウンドタイプの方が汚れは除去しやすいです。

〇毛の硬さ。

毛の硬さは、硬め、普通、やわらかめとあります。

〇毛の素材。

毛の素材もナイロン製、飽和ポリエステル樹脂(PBT製)、動物の毛製🐎🐖、シリコン製などがあります。これについてはナイロン製もしくは飽和ポリエステル樹脂を選んでください。他はあまり歯ブラシには適していません。

【把持部(ハンドル。)。】

歯ブラシをもつところです。ここも太い、細い、長い、短いなどの特徴があります。

【頸部(ネック)。】

頭部と把持部を結ぶ部分です。ストレートネックカーブネックがあります。基本的にはストレートネックの方が汚れを除去しやすいです。

他にも細かい所でいろいろな違いがあったりしますが、基本的に抑えていただきたいのはこれぐらいでしょうか。結構多いかな😅。

それではケース別で歯ブラシの選び方をみていきましょう👍。

🌟ケース1。🌟

虫歯が多い。虫歯治療をした歯が多い。虫歯のリスクが高い。

しっかりと歯の面に毛先があたり、汚れを除去する効率の良い歯ブラシがおすすめとなります👍。ヘッドはお口のサイズによって変わりますが、奥までしっかり入って、自由に動かせることが大事です。毛はフラットタイプで、ラウンドタイプ、毛の硬さは普通がいいですね。ただ、汚れが硬い方(唾液が少ない方など。)や力が手に入らない方などは硬めもありです。把持部は手の大きさに合わせて持ちやすいものを、頸部はストレートタイプが基本となりますよ😊。

🌟ケース2。🌟

歯周病が進んでいる。歯ぐきが腫れやすい。歯周病のリスクが高い。

歯周病が多少あっても軽度であれば先程のケース1に準ずる歯ブラシで大丈夫です。問題は歯周病が進んで、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット。)の深さが深くなっているときです💦。

その場合はというと、ヘッドはお口のサイズに合わせ、植毛部の形状はフラットタイプがいいですね。毛の硬さは基本普通でいいです。把持部は持ちやすいものを、頸部はストレートタイプがおすすめです😊。

毛先の性状はテーパードタイプを考えてもいいでしょう。毛先にいくほど細くなっていますので、歯周ポケットの中にしっかり入って汚れをかき出してくれますよ👍。ただ、きちんとあてきれないと入りませんので、ちょっとばかし上級者向けになるかもしれません。力を入れ過ぎると歯ぐきをいためることもありますしね💧。

また、歯ぐきが腫れたり荒れたりしていて、痛みを感じやすくなっているときがあります。そんなときはやわらかめの歯ブラシを使うのもありです。でも、治療が進んで歯ぐきの状態が改善したら、普通の歯ブラシに戻してくださいね😊。

🌟ケース3。🌟

歯ブラシをあてる力が強い方。

歯ブラシをあてる力が強いと歯がだんだん削れたりしますし、歯ぐきが傷つき下がってくることがあります。歯ブラシをあてる力をきちんとコントロールするのが1番なのですが、なかなか難しい場合も多いですね😅。

そんなときはやわらかめの歯ブラシを使うのもありです。毛は開きやすくなるため歯ブラシの交換頻度は増えますが💦、歯や歯ぐきが悪くなるよりいいかと思います。

また、頸部がカーブネックになっているものもいいですね。カーブしているため力の緩和が期待できます。最近では力が入り過ぎるとカチッといって教えてくれる歯ブラシもありますよ。

🌟ケース4。🌟

知覚過敏が強い方。

知覚過敏が強い方はケース3とおなじで、歯ブラシをあてる力が強い方が多いです😞。まずは歯ブラシをあてる力を確認し、必要なら修正することが1番大事です。知覚過敏に対する治療を進め、シュミテクトなど知覚過敏に効く歯磨き粉を使うなど、知覚過敏に対する処置もしっかり行います。その上で、まだ、知覚過敏が気になるようなら、やわらかめの歯ブラシを使うことを考えます。カーブネックの歯ブラシもいいですよ。知覚過敏は結構しつこいことが多いです😢。

🌟ケース5。🌟

手が不自由、または握力がない方(御高齢の方が多いです。)。歯ブラシをあてる力が弱い方。

ケース3とは逆のケースですね。この場合はフラットタイプ、ラウンドタイプストレートネックの歯ブラシとし、硬めを選ぶのもありです。硬めの歯ブラシの方が汚れを除去する力は強いです。また、把持部は持ちやすいよう太くて長いものが適しています。いろいろ試しましょう。

こういったケースでは電動歯ブラシや超音波・音波ブラシも検討してみてもいいかもしれませんね👍。

🌟ケース6。🌟

妊娠中でつわりの強い方や嘔吐反射が強い方。

妊娠中のつわりで歯磨きが難しくなるときがあります。また、嘔吐反射といって、奥にものが入るとオエっとなる反射があります。人によりますが、お口の奥に歯ブラシを入れられない方もいらっしゃいます💧。

そういった方にはヘッドの部分が小さい歯ブラシがおすすめです。ヘッドと一口にいっても長さ、厚さ、幅とありますが、特に注意していただきたいのは厚さです。薄い物を選んでくださいね😊。

🌟ケース7。🌟

歯並びが悪い方。矯正器具が入っている方。

歯並びが悪い場合、歯を1本ずつ磨いていくイメージが基本となります。1度にまとめて磨こうとしても無理です。いろんな角度から1本の歯にアプローチする必要があります💦。

矯正器具が入っている方も同様です。器具が邪魔しますので、1本ずつしっかり磨いていきましょう💦。

そうなると歯ブラシはヘッドが小さく小回りが効くものがよくなります。ヘッドは長さ、厚さ、幅とみるところがありますが、この場合は幅が1番影響します。幅が小さい歯ブラシを選びましょう👍。

🌟ケース8。🌟

お子さんの歯ブラシは❓。

基本的に年齢に見合った歯ブラシを選んでください。子ども用の歯ブラシは対象年齢が書かれているものが多いですので、それを参考にしましょう。ヘッドや把持部は大人用より小さく、毛も短くなっていますが、その他は虫歯対策を基本とした歯ブラシが多いため、ケース1に準じた歯ブラシとなっています。基本的に年齢が上がるにつれて大きくなっていきます👶。

小学校に上がると大人用の歯ブラシを使っているお子さんが結構いらっしゃいます。大人用の歯ブラシは高校生、早くても中学生からですよ😅。

小学校ぐらいまでは仕上げ磨きをしてもらいます。大体それ以上になると嫌がります。それまでは仕上げ磨き用の歯ブラシも準備していただけると完璧ですね👍。

今回は代表的なケース8つで歯ブラシの選び方を書いてみました。他にも様々なケースが考えられます。わからないことがありましたらご気軽にご相談ください😊。生涯自分の歯でおいしく食べ、人生を健康で楽しんでいくためにも、いい歯ブラシ、いや、パートナーをみつけてくださいね。ちなみに基本的な歯ブラシの交換時期は1ヶ月となっています。毛先が広がるまで使うのは論外です。すでに汚れを落とす力はほとんどなくなっています。いいパートナーですがどんどん新しいものに替えていきましょう。

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