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我が子の 歯並び と 虫歯ゼロ について
今日は、我が子の 口腔内写真を撮影してみました。
我が子にやる場合はちょっと適当になってしまい、きちんと資料をとっておらず、トレーナー治療前の口腔内写真がありませんでした。
もともとの歯に形成不全はあるのですが、今のところ虫歯ゼロ、歯並びもトレーナー治療のおかげで、よくなっているのではないかと思います。
歯並びに関しては、患者さんへの指導のように熱心にはできていませんが、まじめに装置使用等してくれたので良かったなと思っています。
自分の子供にこのトレーナー治療をできたことは 本当によかったです。
2018年3月19日 | カテゴリー:歯並び |
お子さんへの おやつ教育
先日、ある歯医者さんが書いた本を読みました。
基本的に 歯科治療はしなくてよい、という内容のものです
虫歯は生活習慣病ですから、食生活をただせばよくなる、というのはその通りだと思います。
患者さんに食生活についてのお話はしていますが、実際にはそれ程簡単ではないようです
虫歯の治療をする→その後しばらく来院されず→1年後また新しい虫歯ができて来院 というサイクルに入る子どもたちが一定数いるので
そのサイクルに入らないようにしてあげたいと思っていました
乳歯は 真ん中から ABCDEとよぶ歯で 5本 それが上下左右で20本あるのですが、
2歳でDを大きい虫歯にしてくる→治療する→3歳で2歳の時には生えてなかったEを虫歯にしてくる というサイクルのお子さんがいるのです。
これが一番予防したいパターンです。
それで 初診のとき、定期健診のときには、虫歯はどうしてなるのか?
予防するにはどうしたらよいか?
ということについてお話しています。
できることから 簡単に 取り入れてもらえればいいと思います。
歯が丈夫で長持ちすることは、健康に生きることにつながりますよ。
2018年3月5日 | カテゴリー:食育 |
虫歯ゼロ がGOALです
当院は むし歯ゼロ のお子さんを育てるのが 得意な歯科医院です。
虫歯ゼロで育てる ポイントについては こどもに虫歯をつくらない5つのポイント という記事で記載しています。
当院では、この5つのポイントができるように お母さんとお子さんの サポートをしていきます。
サポート①おやつの取り方についてお話します。コツをつかめば、虫歯のできにくい食生活になります
サポート②虫歯ができやすい場所は 年齢ごとに変わっていきますので、その年齢ごとの予防処置があります。
おうちでの歯磨きの仕方などをお話します。
赤ちゃんの時、2歳の時、3歳の時、4-5歳のとき、6歳の時、と注意する位置をお話します。
サポート③虫歯は早期発見し、虫歯がみつかった場合は、怖がらずに治療できる年齢まで虫歯が大きくならないようにサポートします
サポート④低年齢児の治療の前には、かならず 治療前に練習をします。
サポート⑤練習には20項目があり、すべてできるようになると、10人中9人は泣くこともなく上手に治療できています。
乳歯の虫歯ゼロ ができなかった場合も、永久歯の虫歯ゼロ、を達成することは可能です。
当院は開業して3年あまりですが、患者さんのなかには、3歳のときから、わたし(副院長の甲斐田)の勤務先にずっと受診してくれていたお子さんが来てくれています。
彼女は、もともと むし歯が沢山あり、乳歯のときに、神経をとる治療もしていました。銀歯もたくさん入っていました。
しかし、それから12年、永久歯になり、現在は中学生ですが、1本もむし歯がありません。
わたしたちの求める目標とするGOALはそこです。
定期的に 予防処置を行い 新しい虫歯を作らない、虫歯ゼロの永久歯列 がGOALです。
そのためには当院に継続的に関わらせていただく必要があります
以前は、どんな低年齢のお子さんでも 大人と同じような治療をきっちりするということが 小児歯科の使命だと考えていました。
しかし、長い目でみて、こどもたちの口の中をむし歯ゼロに育てることの方をGOALにしたいと考えたとき
こどもたちには歯科を好きになってもらいたい
お母さんたちにもこどもたちにも そのためには 食生活に気を付けてもらいたい
楽しく予防に通ってほしい、 それが将来の虫歯ゼロへの近道、と考えるようになりました。
それにはむし歯の治療をいつするか、ということより、これから虫歯ができないように予防していくこと、食生活を改善してもらうことが より重要です。
ぜひ定期的に予防で通院してください。
低年齢でもきっちり治療してほしい、という方は そういった対応もできますので、ご相談ください。
2018年2月26日 | カテゴリー:こどもの 口腔機能を 育てるには, 治療について |
当院の矯正システムについて知りたい方はコチラ
当院のこどもの早期矯正システム(小学3年生までを特に推奨しています)について ご紹介します
当院で使っている MRC矯正のコンセプトと装置は、オーストラリアのファレル先生によって25年前に開発されました。
この画像にうつっている装置は、現在100種類以上あり、顎の大きさ、歯並び、機能のステップ、により使い分けるようになっています。
この装置は、装着中、正しい、口腔機能を学ぶトレーニングができるようになっています。
この装置を1日起きているときに1時間と就寝時につけること、口腔機能訓練を毎日5分ほど行うことで歯並びがよくなってきます。
この矯正のコンセプトは、歯並びを悪化させた原因となっている呼吸、機能を治すことで、結果的に歯並びが治るというものです。
この治療のメリットは、
①口呼吸→鼻呼吸へのトレーニングができ、呼吸の状態がよくなる
②成長を味方につけることができる
③②の結果、非抜歯で歯をならべることができる
④機能を治していることから後戻りしにくい
⑤ブラケット等、みえる固定装置を装着しないでよい
といったことが挙げられます
このシンプルな装置は、すべての歯科医院で使用することができますが、機能を治す、という意味で上手に用いることができる歯科医院は限られています。
当院は何年もこのシステムに取り組んできて オーストラリアのMRCに公式に加盟し(マイオブレイスメンバー)このシステムで多くのお子さんの歯並びを治せるようになりました。
MRC加盟歯科医院とは・・・
MRCの認定する基準をクリアした歯科医院です。
MRCに加盟した歯科医院には、MRC本部から、動画等、教育システムが配布されます(以前は英語のものが多かったのですが、翻訳され使いやすくなりました)
スタッフは、加盟歯科医院だけのセミナーに参加することができるため、当院のスタッフはお子さんへのトレーニングについて毎年研修を受けてきました。
こういったセミナーを受講することで、毎年毎年、わたしたちのお子さんへの指導内容は改良されてきています。
1年前と今でもトレーニングの内容はだいぶ変わりました。これからもより効率的に楽しく治してもらえるように頑張っています。
当院のMRC矯正システムは、例えていえば 歯並び塾だと思ってください。
毎月、歯並び塾でレッスンをうけて、おうちでもレッスンをすることでよくなっていく、ということです。
では、なぜわたしたちが、このシステムでの矯正をするようになったのか・・・についてお話したいと思います
[aside type=”boader”]わたしたちがMRC矯正をはじめたわけ
私(副院長の甲斐田 知映)は、九大を卒業後、九大小児歯科に残り、こどもの虫歯治療や歯並びについて学びました。
その頃、大学では全体的な矯正は矯正歯科が担当することが多く、小児歯科では全体的な矯正の患者さんは少なかったため、もっと専門的に学びたいと思い、大学の小児歯科を退局後、
矯正専門医院にお世話になり、矯正について学びました。
そこで、現在の一般的な治療では、やはり、歯の生える場所の足りないお子さん(顎の成長が不足しているお子さん)は、将来永久歯を間引かないと治らないことが多い、(抜歯して矯正する必要がある)という現実を知りました。
小学校低学年で矯正治療を開始して一旦終了し、再度永久歯が生えそろってからもう一度治療をする必要があることが多いのです。
私はもともと小児歯科出身ですので、お子さんたちは、小児歯科に小さい頃から来てくれるのに、結局、歯の並ぶ場所のないお子さんは、非抜歯では難しいのかな、という残念な気持ちもありました。
持って生まれた顎の大きさやバランスはもう変えることができないんでしょうか
そんなとき、ある患者さんに出会いました
彼女はわたしの小児歯科のアルバイト先の患者さんです。
小学校中学年、初診時、かなりの出っ歯さんでした。
そして上顎はとても狭い状態でした。
従来の矯正では将来的に抜歯矯正になると思われました。
そのときには外科手術も併用したほうがいいかもしれません。
そんなときに、このMRC矯正システムをおもいだしました。
この装置(実際には画像の装置とはすこし異なる仲間の装置を使いました)と、口腔機能訓練をやってみましょう。
そうお母さんに提案しました。
1年半後 それだけで
ここまで治りました。あの装置と口腔機能訓練だけです。
私自身、驚愕の結果でした。この模型をみると、患者さんはもちろんのこと、歯科関係者でさえ、驚く効果です。
拡大装置は何一つ使用していません。上顎は本人の舌の力で広がりました。
やっぱり筋肉なんだ、機能なんだ、そう思いました。
それから ブラケット矯正はやめて、MRC矯正システムに切り替えました。
このお子さんを治したのは、もうだいぶ前のことになります。
MRC矯正システムは、この装置を使えば簡単に治せるというわけではなく、お子さんの問題点や機能を診て、指導していかないといけない部分もありますし、
歯並びによっては補助的な装置を適切なタイミングで使用する必要があります。
最初はなかなかその部分が難しく、このシステムだけでは治せませんでした。
しかし長い期間携わったことでかなりの歯並びが治せるようになりました。
こんな装置で本当に治るのか?
と不思議ですよね。
この装置だからこそ治る歯並びがあります。
ほかにも沢山のお子さんの矯正治療経過について 来院時ご覧いただくことができます。
(このシステムでは、このほかに拡大の補助装置を用いることがあります。その画像は後ほどアップします。)
このシステムについて、歯並びを学力にたとえて説明することがあります。
学力は、生まれ持った学力に加え、環境や努力で変化しますよね、それと同じで小学生低学年からこのシステムで治療すれば
歯並びにも生まれ持った遺伝がありますが 環境やトレーニングで変化がある
ということです。
この矯正システムで 大切なポイントは、お子さんに モチベーションをもってもらい、楽しく口腔機能を学んでもらうことです。
わたしたちの小児歯科はそういうことに向いています。
ぜひ一緒に歯並びを治しませんか?
お子さん自身の 治したい!というポジティブなやる気が必要です。
この治療のデメリットは固定式の装置ではないため、お子さんが口に入れてくれないと難しい、ということにあります。
今まで1人だけ、治療途中から装置をなかなか使ってくれなくなったお子さんがいました。
どうにか歯並びは最後まで治すことができました。
そのお子さんも最初はとてもやる気がありましたしとてもかわいい素直な子なのですが、こういうこともあります。
その子は装置はなかなか入れてくれませんが、治療が終了した今もうちの歯科医院に定期的に通院してくれています。
取り外し式の装置だからこそ お子さんがやる気になるまで この治療はお勧めしません。
お父さん、お母さんの協力が不可欠です。
最後に当院の中学生以上の矯正治療とこの早期矯正治療の料金システムについてご説明します。
当院の矯正治療料金(料金の改訂予定あり)
(ブラケット矯正治療(従来の治療 中学生以上)基本料70万円~
インビザライン(みえない矯正 中学生以上)基本料70万円~(全く宣伝していませんが当院でも人気のある矯正です)
中学生以上は、基本的にはインビザラインです。
現在(料金改定の予定あり)
小1-小6 基本料30万円~(税別)
となっています。毎月のアクティビティ料金 5000円(税別)が必要です
ブラケットをつけずに、お子さんの機能を治し、上下の顎の成長バランスもよくなり、呼吸もよくなる。
→この料金以上の価値があると考えています。
上下の顎の成長バランスを整える治療は小学生の間でしかできない治療です。
うちの子供も習い事をしていますが、その2-3年分のお月謝を足すとこの金額以上になっているでしょう。
MRCシステムでの矯正は、教育や習い事と同じように親がこどもに与えられる財産になると考えています。
私たちは今後も 患者さん一人ひとりをみて、同じような歯並びにみえても 機能、生体反応は違いますので
真摯に治療に取り組んでいきたいと思います。
今後 随時 料金システムの改定の予定があります。
2018年2月11日 | カテゴリー:こどもの 口腔機能を 育てるには |
こどもに 虫歯をつくらない 5つのポイント
お子さんをできれば 虫歯で苦労しないようにしてあげたいと思いませんか?
それは難しいことだと思っていませんか。
でも・・・実は、そんなことないんですよ。
これだけ気をつけてくれれば 虫歯ゼロに育つ!という5つのポイントを紹介します。
ポイント1 3歳までできるだけ 砂糖の入った おやつを避ける!
歯が生えてから3歳までの間に 口の中に虫歯菌が住み着きます。
この期間に住み着いた虫歯菌の数が少なければ、虫歯になりにくい子供になります。
3歳まではできるだけ砂糖の入ったお菓子を与えるのを避けましょう。
当院では こどもたちを むし歯ゼロに育てることを目標とする歯科医院です。
もうすでに4歳になっているという方、まだ大丈夫です。
次から読んでみてください。
ポイント2
小学3年生まで 寝る前に1回、仕上げ磨きをする!
大人の歯の要、6歳臼歯は生えた直後から2年間が一番虫歯になりやすい時期です。
(だいたい年長から2年生までの間に生えます)
その時期までは必ず仕上げ磨きをしましょう。
ポイント3おやつの種類を選ぶ
ジュース(乳酸飲料、ポカリ等も含む)、飴、ひっつくおやつ(ハイチュー、キャラメル、ガム)は避けましょう。
果物やおにぎりなど、何日も保存がきかない食べ物のほうが虫歯になりにくいおやつです。
ポイント4 3度の食事以外に おやつは2回まで
ここでいうおやつには、ジュースを飲む、牛乳を飲む、ということも含みます。
だらだらと食べていると、お口の中のPHが下がった状態が続き、歯が溶け続けます。
規則正しい食生活で 歯を守りましょう。
ポイント5フッ素入りジェルを使用する
赤ちゃんのときから、うがいしなくても大丈夫な フッ素入りジェルを少し歯ブラシにつけて、仕上げ磨きをしてあげましょう。
歯質が強化されて、虫歯になりにくくなります。
上の5つで取り入れられるものがあったらぜひ1個でも2個でも取り入れてみてくださいね。
2018年1月29日 | カテゴリー:こどもの 口腔機能を 育てるには, 食育 |
こどものいびき と おねしょ
こどものいびきが気になる、というお母さんが時々いらっしゃいます.
よくいびきをかいているお子さんや小学生になってもおねしょをするお子さんには睡眠時無呼吸の可能性もあります。
そんな中、当院のMRC矯正の患者さんAくんのお母さんが、
「この子、この治療はじめてすぐ いびきを全くしなくなったんですよ。
でも 今度は下の子が1人で大きないびきをかいているので凄く気になってます。」
Aくん
「Bくんのいびき、すっごいうるさいよね。」
ということでした。
MRC矯正を開始して、いびきがなくなった、睡眠がよくなった というお子さんは何に人もいます。
別の患者さんも 小児科のクリニックで、睡眠時無呼吸じゃないかということで検査が決まっていた、ということなんですが、
このMRC矯正を開始して、睡眠時無呼吸症候群の検査はしないでいいことになったそうです。
ほかにも、私からみて、このお子さんって睡眠時無呼吸 がでてたんじゃないかな、というMRC矯正の患者さん(お子さん)がいるのですが、
「いびきはかいていませんでしたか?」
「いびきをかいていたかどうかはわかりません」
「おねしょはどうでしたか?」
「そういえば、以前はありましたね。そうですか。睡眠時無呼吸症候群の1症状に おねしょがあるんですね。しりませんでした」
とのことでした。
MRC矯正では 口呼吸→鼻呼吸への トレーニングをしますし、気道も広くなってきます。
呼吸を変えるのは難しいですが、よい呼吸を獲得することができ、そのため お口の筋肉のバランス、顎の成長、歯並びも変化してきます。
当院のMRC矯正で 患者さんの睡眠時無呼吸の症状がよくなっているならとても嬉しいなと思いました。
2018年1月28日 | カテゴリー:Myobrace® Member, こどもの 口腔機能を 育てるには, 歯並び |
できるだけ 削らない 治療 を行っています
当院では できるだけ 削らない治療を行っています。(小児歯科もおとなの歯科も)
歯は削ってしまうともう元には戻りません
削って詰めた物も できるだけ長持ちするように工夫して治療していますが、
それでも詰め物の部分は自分の歯ではないので、永久ではありません。
その後、また、詰めるときに少し削る必要がでてきたり、
詰め物の不具合をそのままにしていて そこから新たな虫歯ができたり
と、削ってしまうと ずっと 歯科で定期管理していくことが必要です。
歯の第一の死は 削る必要がある虫歯ができること
第二の死は 神経をとる必要のある状態になること
第三の死は 歯が抜けたとき
ですから、まず、第一の死、第二の死、を食い止めなければいけません。
当院では、すぐに削るのではなく、まずはそのほかの方法で虫歯の進行を止めようとしています。
その前に、定期的な通院で虫歯の予防を行っています。
当院ではMRC矯正をしていることもあり、矯正の患者さんも多いこともありますし、定期的に予防処置を行っているため、虫歯のお子さんも少なく、小児歯科室のほうでは
今日は1人の患者さんの歯も削らなかったな、という日もあります。
昔だったら 削って治療していただろう、と思われる歯も、削らずに、生活習慣を変えてもらい、こちらで予防処置をすることで
できるだけ削らない歯科治療を行っています。
1-2歳のお子さんの初診も増えていますが、この子たちの乳歯を1本も虫歯にせずに 永久歯にしたい、と考えています。
できるだけ、お薬を塗ったり、予防剤を詰めたり
ということを行っています。
また、お口の機能を育て、できるだけ お子さんの呼吸が鼻呼吸になり、健康を獲得し、自然に歯並びが綺麗になるような アドバイスもしています。
その年齢でその子が大切とおもわれることを おうちで簡単にしてもらえることをしてもらえたらとおもっています。
2018年1月22日 | カテゴリー:治療について |
私自身の矯正治療 と MRC
自分自身の矯正治療について ですが
私は歯科とは無関係の一般的な家に生まれました。
(主人(院長)は父が歯科医師です。)
しかし、ほとんど虫歯がありません。
実は奥歯に2本治療痕がありますが、今となっては、これってたぶん、削らなくてよかったのに治療されたんだろうな、と思います。
まあその話はいつかまた書きます。
親に感謝しているのは、虫歯がほとんどない子に育ててくれたことです。
ちなみにうちの子供も(小学生2人)1本もむし歯はありません。むし歯は食生活さえ気を付ければ できません。
小さい頃は 下唇をかむ癖があり、それをよく親に指摘されていました。
実際そういう写真も実家に残っています。
かみ合わせは悪かったのですが、出っ歯ではあったものの、歯がガタガタしていなかったので 自分の歯並びが悪いということに 気づいていませんでした。
そういう方、患者さんにもたくさんいらっしゃいます。かみ合わせが悪くても、ガタガタしてなければ、OK!みたいな。
実際専門的なことを学ばないと歯並びって難しいですよね。
しかし、大学に入って、1年生のとき、すべての科(歯科のなかでもいろんな専門科にわかれています)を回る授業がありました。
そこで訪れる科で、必ず、あなたは歯並びを治した方がいいね、と指摘されるんです。
小さい頃、下唇をかむ癖があったね、とも指摘されました。
自分の小さい頃の癖まで当てられて、すごいなーと思いました。
私の歯並び、治した方がいいんだ、ということに気づきました。
しかし、当時学生でお金もなかったですし、何よりあの装置をつけるのが嫌で、結局学生時代6年間矯正しませんでした。
(歯学部の半数以上は学生の間に矯正します。やはり自分の歯並びについてしり、気になりだすからです)
でもずっと治したいと思っていたところ、ある日、歯並びが悪いせいもあり、顎関節症になりました。
口が開かなくなったり、顎がすごく痛くなったり、そういうことです。
それで観念して 研修医のときに、矯正治療を開始しました。
そのときの主治医は 現在小倉で 開業されている 五百井先生です。
五百井先生は技術はすばらしいうえに、仏のように優しい先生で、矯正科を回った時に
この先生にぜひ主治医になってもらいたい、と思ったので、実習で担当してもらった後、お願いに行きました。
その後2年して、治療が終わり、顎関節症がよくなりました。
私は 歯科とは無縁の 一般家庭で育ち、 歯並びのこともよくわからず、矯正も高額と感じていました。
ブラケットの装置もとても嫌でした。
ですから、一般的な感覚もよくわかっているつもりです。
しかし、歯並びを治したことは、非常に良かったです。
それは、審美的に、というのもありますが、かみ合わせがかわったことで、顎関節症もなおり、口も閉じやすくなり、風邪もひきにくくなりました。
さらに、当院でやっているMRC矯正はというと、 ブラケット装置もつけずにできますし、大人になってブラケット治療をするよりも成長を味方につけて
よい発達を得ることができます。気道も広くなり、よい睡眠が獲得できて、健康になります。
治療のゴールのレベルも高いと思います。
健康を獲得すること、呼吸が変わることによる顔貌の変化もふくめると、素晴らしい価値があります。
(そういえば、呼吸と睡眠がよくなった結果、成績があがった子もいます。勉強に集中できるようになったそうです。
これは患者さんの自己申告によるものなので、確かめようはないのですが)
私がこどものときにこの治療があったら、ぜひ受けたかったと本当に心から思っています。
タイムマシンがあったら、トレーナー(マイオブレイス)を子供のころの自分に渡したいです。
もしそういうことができていたら、今より健康で風邪をひきにくいでしょうし、今より顔のバランスもいいはずです。
実際にお母さんたちにも、大人はできないんですか?とか、私も子供のころにこの治療を受けたかったといわれます。
もちろん、自分のこどもにもやっています。
自分のこどもにこの治療をやることができたことが、歯科医師になっての一番の収穫のようにも感じています。
本当は、知っている子供たちみんなに薦めたいですが、自費なので、聞かれた時だけお話しています。
でも、本当にお薦めなんです。
どうしたら、この価値を 皆さんにわかってもらえるかなと、考えています。
今度、歯科の友人にMRC治療についてのセミナーをすることになりました。
当院はかなりよいレベルで患者さんが治っていっていると思います。
MRC矯正についてはもう長い間取り組んでいるのでだいぶ自分のなかでもいろんなことが整理されてきました。
セミナーをすることで患者さんにもより伝わりやすいお話ができるようになると思います。
2018年1月21日 | カテゴリー:Myobrace® Member, 歯並び |
乳歯がぬけてないのに 永久歯が生えてきたとき
乳歯の前歯が抜けていないのに、永久歯の前歯が後ろから生えてくることがあります。
よくありがちなのが下の前歯です。
歯ならびが悪くなると心配されて 来院される方が多いのですが
乳歯の前歯が抜けたら、永久歯の前歯は舌におされて、前方に移動してきます。
そもそも、歯は、生えてきたところに並ぶ、というわけではありません。
内側に生えすぎると、舌におされて外側にいきますし、
外側に生えすぎると、唇や頬の筋肉におされて、内側に移動します。
舌や唇、頬の筋肉のバランスのとれたところにならんでいくのです。
ただ、このバランスのとれたところが、ミソです。
というのが、お口の機能のバランスが崩れていると、たとえば、いつもお口を閉じずぽかーんとしている、という子なら
バランスのとれたところは 大分外側になってしまい、出っ歯になってしまいます。
歯並びが悪くなる原因はこういうところにあるんです。
(この原因となる お口の機能のバランスをよくしていくのが MRC矯正 です)
なかなか抜けない乳歯の話に戻ると、歯はバランスのとれたところに並びますので、
乳歯を慌てて抜く必要はありません。
ただ、永久歯が 乳歯の下から生えてこなかったために、永久歯がはえても 何ヶ月も抜けないことがありますので
その場合は 抜歯して助けてあげたほうがいいことあります。
2018年1月20日 | カテゴリー:こどもの 口腔機能を 育てるには, 歯並び |