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知覚過敏の原因と対応法

今回は知覚過敏についてのお話です。知覚過敏は歯医者さんの受診理由として結構な割合を占めています😲。訴えとしては、『冷たいものがしみる。』や『歯ブラシをあてるとしみる』、『スース―する。』といわれることが多いので、最初は虫歯を疑うのですが、みても虫歯は見当たらない、レントゲンでも虫歯は見当たらない、となると診断は知覚過敏となってきます🦷。

知覚過敏はテレビの宣伝でもよくでてきますし、雑誌などでも特集が組まれたりしているため、知らない方はもういらっしゃらないのではないでしょうか。私達歯医者さんも説明が楽です😊。知覚過敏に対する歯磨き粉も売りにだされており、よく売れているようです。“シュミテクト。”はその代表ですね👍。もはや国民病と言ってもいいほど、訴えが多い病気となっています。

さてこの知覚過敏ですが、原因としては大きく3つに分けられます。1番多いのは歯ぐきが下がって起こる知覚過敏、2つ目は最近増加している歯の表面が溶けることによる知覚過敏、そして3つ目が力による知覚過敏です。それぞれで原因はもちろん。対応法も変わってきます。それぞれみていきましょう😊。

🌟歯ぐきが下がって起こる知覚過敏。🌟

1番多い知覚過敏のパターンです。歯ぐきが下がってくることで、歯の根っこが露出してきます。その露出した部分が知覚過敏を起こします。人に例えると、服を脱がされたようなものです。いろんな刺激に弱くなっちゃいますよね😢。あまり脱ぎすぎると視線まで痛くなります。また、露出した歯の根っこは歯の頭の部分と違って、エナメル質という固い組織で覆われていません。そもそも弱いのです🥶。これも知覚過敏がでやすい要因となっています。1番の好発部位は上の糸切り歯や下の前歯、そして上下とも真ん中あたりの歯にでやすいです。

対応は比較的簡単です。露出している歯の根っこに対してしみ止めを塗ります。場合によっては白い詰め物で塞いでしまうこともありますね。しみ止めもいろいろな種類のものが販売されています。ひかる歯科ちえこども歯科でも作用機序の違うしみ止めを常に4種類常備しており、状況によって使い分けていますよ😊。一般で市販されている知覚過敏に対する歯磨き粉も、このタイプの知覚過敏を対象にしているものがほとんどです。

予防法としては歯ぐきを下げないことが1番です。歯ぐきを下げる要因は大きく3つ、年齢に歯周病、そして力の問題です💦。年齢については仕方が無い所もあります。歯ぐきが薄い方は下がりやすいなど遺伝的な要素も若干絡んできます💧。歯周病についてはしっかり歯磨きをがんばりましょう。定期的な歯医者さんへの受診もかかせません。セルフプラークコントロールとプロフェッショナルプラークコントロールをうまく組み合わせていきましょう😊。歯ぐきをさげる力の1つは歯ブラシをあてる力です。ブラッシング圧といわれていますが、これが強すぎると歯ぐきが傷つきやすく、歯ぐきを下げる原因となります。適切なブラッシング圧で磨くことが大事です。よくわからない方は、ひかる歯科ちえこども歯科でもアドバイスできますのでいつでもご相談ください👍。歯ぐきを下げる2つ目の力は歯ぎしりや食いしばりです。歯や歯ぐきに持続的に強い力がかかることで、歯はすり減ったり欠けたりしますし、歯ぐきは下がってしまいます。必要ならマウスピースを作ったりして対応します😊。

歯ぐきが下がると、知覚過敏がでやすくなるだけでなく、見た目も悪くなりますし、物がつまりやすくなったりもします。いいことはありません。若い時から十分注意していただければと思います。

🌟歯の表面が溶けることによる知覚過敏。🌟

2つ目は歯の表面が溶けることによって起こる知覚過敏です。歯が溶けるっておだやかじゃないですね。しかし、これが原因の知覚過敏は最近増加傾向にあります。代表的なのが酸蝕症です。

酸蝕症とは酸性のものをお口の中に含むことが多い方に起こる疾患で、以前は酸を扱う工場などに務める方の職業病として認知されていました。ガス化した酸が歯に作用するんですね。しかし最近では、炭酸飲料水の頻回摂取や健康増進のため酢やワインなどを頻繁に摂取することで、一般の方にもよくみられる疾患となってきています😞。中学生や高校生でも認められますね。歯の表面が酸により溶けていくため、症状としては歯が透き通ったり、歯が丸みを帯びたり、しみたりしてきます。人でいえば太っていた方がやせてしまった感じでしょうか。特殊な例では拒食症で嘔吐を何度も繰り返す方でもみられます。胃酸は強力な酸ですからね、、、、、。

対応法は酸が歯に触れないようにすることが1番です。食生活で起こっている場合はその見直しが最重要となります。それに加えて、しみ止めを塗ったり、歯の修復などを行っていきます👍。

🌟力による知覚過敏。🌟

最後に力による知覚過敏です。実は3つの知覚過敏の中で1番やっかいな知覚過敏となります😢。咬む力(歯ぎしりや食いしばり。)や噛み癖(右側でばっかり咬むなど。)、口腔悪習癖(指しゃぶりや常に唇咬んでいる、つねに舌を歯に押し付けているなど。)、全身的なストレスなど原因が多岐にわたります。歯に持続的に強い力がかかることで、歯の神経が過敏にかってしまうんですね。上記2つの知覚過敏と違って、症状の発現や消失に波があり、症状がでた場合、知覚過敏を大きく超える痛みがでることもあります。見た目と症状が一致しないため私達歯医者さんも困ってしまいます😞。上記2つの知覚過敏に対する対応では症状が完全に改善しないか、まったく効果がないことも多いですね。

力というのは直接目にみえないため診断が難しいです。力による知覚過敏を疑うのは、まず通法の知覚過敏に対する治療だけでは効果が十分にでないことが第1となります。次に歯に力がかかっていないかどうかもみていきます。患者さんが歯ぎしりや食いしばり、お口の悪い癖などを自覚していればいいのですが、自覚していることは稀です💦。ただお口の中にその兆候があることは多いです。歯のすり減りがある。歯の先が少し欠けている。詰め物や銀歯がはずれやすい。顎が痛い、開きにくい、音がする。頭痛や肩こりがある。口内炎ができやすい。頬や舌に歯の圧痕がある。舌痛があるなど、、、、、💦。結構たくさんありますね😅。そういったことを総合して判断していきます。

対応法としては、まず患者さんに、歯に対して無理な力がかかっていることを認識してもらうことが1番です。例えばいつも食いしばっている方の場合、安静時に食いしばっていないか注意するよう説明します。安静時に上下の歯が咬み合っているのは異常なんですよ😢。そしてマウスピースなど、歯に力がかかるのを防ぐ装置の使用も検討します👍。咬み合わせの調整なども1つの手段なのですが、ご自身の歯の場合、非常に慎重な診査と調整が必要となります。銀歯など人工物の調整はいくらでも替えがきくのでいいのですが、ご自身の歯の調整は元に戻せない処置となります。調整しても治らないというのは避けたいものです🥶。いずれにしても上記2つの知覚過敏に比べると対応が複雑かつ難しいですね。

今回は知覚過敏についてまとめてみました。一口に知覚過敏といっても原因が様々で、原因によって治療方法も変わります。治るまでなかなか苦労することも少なくありません😢。症状が日常生活でそんなに気にならない、強くならないようなら経過をみるのも1つの手となります。しかし症状が強くなると、神経を取らざる負えないときもあるため油断はできません。近年増えている知覚過敏、気になるならいつでもご相談くださいね。