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私自身の矯正治療 と MRC

自分自身の矯正治療について  ですが

私は歯科とは無関係の一般的な家に生まれました。

(主人(院長)は父が歯科医師です。)

 

しかし、ほとんど虫歯がありません。

実は奥歯に2本治療痕がありますが、今となっては、これってたぶん、削らなくてよかったのに治療されたんだろうな、と思います。

まあその話はいつかまた書きます。

親に感謝しているのは、虫歯がほとんどない子に育ててくれたことです。

ちなみにうちの子供も(小学生2人)1本もむし歯はありません。むし歯は食生活さえ気を付ければ できません。

 

小さい頃は 下唇をかむ癖があり、それをよく親に指摘されていました。

実際そういう写真も実家に残っています。

 

かみ合わせは悪かったのですが、出っ歯ではあったものの、歯がガタガタしていなかったので 自分の歯並びが悪いということに 気づいていませんでした。

そういう方、患者さんにもたくさんいらっしゃいます。かみ合わせが悪くても、ガタガタしてなければ、OK!みたいな。

実際専門的なことを学ばないと歯並びって難しいですよね。

 

しかし、大学に入って、1年生のとき、すべての科(歯科のなかでもいろんな専門科にわかれています)を回る授業がありました。

そこで訪れる科で、必ず、あなたは歯並びを治した方がいいね、と指摘されるんです。

小さい頃、下唇をかむ癖があったね、とも指摘されました。

自分の小さい頃の癖まで当てられて、すごいなーと思いました。

私の歯並び、治した方がいいんだ、ということに気づきました。

 

しかし、当時学生でお金もなかったですし、何よりあの装置をつけるのが嫌で、結局学生時代6年間矯正しませんでした。

(歯学部の半数以上は学生の間に矯正します。やはり自分の歯並びについてしり、気になりだすからです)

でもずっと治したいと思っていたところ、ある日、歯並びが悪いせいもあり、顎関節症になりました。

口が開かなくなったり、顎がすごく痛くなったり、そういうことです。

 

それで観念して 研修医のときに、矯正治療を開始しました。

そのときの主治医は 現在小倉で 開業されている 五百井先生です。

五百井先生は技術はすばらしいうえに、仏のように優しい先生で、矯正科を回った時に

この先生にぜひ主治医になってもらいたい、と思ったので、実習で担当してもらった後、お願いに行きました。

その後2年して、治療が終わり、顎関節症がよくなりました。

 

私は 歯科とは無縁の 一般家庭で育ち、 歯並びのこともよくわからず、矯正も高額と感じていました。

ブラケットの装置もとても嫌でした。

ですから、一般的な感覚もよくわかっているつもりです。

しかし、歯並びを治したことは、非常に良かったです。

それは、審美的に、というのもありますが、かみ合わせがかわったことで、顎関節症もなおり、口も閉じやすくなり、風邪もひきにくくなりました。

 

さらに、当院でやっているMRC矯正はというと、 ブラケット装置もつけずにできますし、大人になってブラケット治療をするよりも成長を味方につけて

よい発達を得ることができます。気道も広くなり、よい睡眠が獲得できて、健康になります。

治療のゴールのレベルも高いと思います。

健康を獲得すること、呼吸が変わることによる顔貌の変化もふくめると、素晴らしい価値があります。

(そういえば、呼吸と睡眠がよくなった結果、成績があがった子もいます。勉強に集中できるようになったそうです。

これは患者さんの自己申告によるものなので、確かめようはないのですが)

 

私がこどものときにこの治療があったら、ぜひ受けたかったと本当に心から思っています。

タイムマシンがあったら、トレーナー(マイオブレイス)を子供のころの自分に渡したいです。

もしそういうことができていたら、今より健康で風邪をひきにくいでしょうし、今より顔のバランスもいいはずです。

 

実際にお母さんたちにも、大人はできないんですか?とか、私も子供のころにこの治療を受けたかったといわれます。

もちろん、自分のこどもにもやっています。

自分のこどもにこの治療をやることができたことが、歯科医師になっての一番の収穫のようにも感じています。

本当は、知っている子供たちみんなに薦めたいですが、自費なので、聞かれた時だけお話しています。

 

 

でも、本当にお薦めなんです。

どうしたら、この価値を 皆さんにわかってもらえるかなと、考えています。

 

今度、歯科の友人にMRC治療についてのセミナーをすることになりました。

当院はかなりよいレベルで患者さんが治っていっていると思います。

MRC矯正についてはもう長い間取り組んでいるのでだいぶ自分のなかでもいろんなことが整理されてきました。

セミナーをすることで患者さんにもより伝わりやすいお話ができるようになると思います。