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歯を長持ちさせるには 一覧

低栄養を防ごう!

今回はひそかに問題になっている低栄養についてです。日本で低栄養❓って思いますよね。でも御高齢の方を中心に問題となっており、体力低下や寝たきりになる原因として注目されています😲。

低栄養は恐いです。低栄養により筋力や体力が低下することで、日常生活動作の減少が起こります。日常生活動作が減少すると食事の準備も大変になりますし、お口の周りの筋力が減少することで食事自体が摂りにくくなります。結果として低栄養を加速させ、筋力や体力もさらに低下する悪循環に陥るのです🥶。日常生活動作が減少したことで、リハビリをすすめられることが多いのですが、これは低栄養時には逆効果になります😞。栄養が足りていない時にリハビリをしても体力を奪われるだけです。

原因は様々です。お口の中のトラブルによる食欲不振、歯の喪失やお口の周りの筋力低下による咬む力や飲み込む力の低下など、歯医者さんが関わる部分も多いですね。食べにくいもの(肉や野菜など。)を避けて、食べやすいもの(炭水化物中心。)ばかり食べるようになることで、低栄養までいかなくても栄養の偏りは確実に起こります。お口の中が悪くならないよう、歯医者さんにはしっかり通いましょう😊。

また栄養に対する誤解も結構あります。代表的なのは高齢になると粗食がいいというものです。実際、年を取るに連れて食欲も落ちますしね。私は40代ですが、20代の時より明らかに食べられる量・飲める(特にお酒。)量とも減っています😅。でも、知っておいていただきたいのは、70才を超えても1日に必要なたんぱく質やミネラルの量は減らないのです😲。一般成人と変わりはありません。特にたんぱく質は筋肉の材料であり、筋力低下を防ぐのに必須となります。食欲は減っても、しっかり食事を摂らないといけないのです👍。

とはいっても食欲は落ちています。そうなると効率よく栄養をとる必要がでてきます。少量で高カロリー、高タンパク質が理想ですね。そうなるとどうなるか❓。やはり肉や魚が理想となります。炭水化物は基本向いていません。肉類であれば鶏肉より豚や牛、ひれ肉よりバラ肉が良くなります🍖。魚類であればタイやヒラメなどの白身魚より、サバやアジ、ブリなどの青魚の方がいいですね🐟。あとは卵もいいですね🍳。

調味料もうまく使いましょう。特にオリーブオイルやマヨネーズは便利です。オリーブオイルは高カロリーな脂肪そのもの、いろいろなものにそのままかけて食べることができ、胃もたれもあまりしません。マヨネーズは完全栄養食の卵そのものです。どんどん使いましょう😊。

年をとるほど粗食がいいというのは間違いです。食欲が落ちる分、がっつりとした食材を選んで食べないといけません💦。そのためにはお口の中を悪くしないことも大事です。将来、低栄養にならないよう今から歯医者さんに通いましょうね。

知覚過敏の原因と対応法

今回は知覚過敏についてのお話です。知覚過敏は歯医者さんの受診理由として結構な割合を占めています😲。訴えとしては、『冷たいものがしみる。』や『歯ブラシをあてるとしみる』、『スース―する。』といわれることが多いので、最初は虫歯を疑うのですが、みても虫歯は見当たらない、レントゲンでも虫歯は見当たらない、となると診断は知覚過敏となってきます🦷。

知覚過敏はテレビの宣伝でもよくでてきますし、雑誌などでも特集が組まれたりしているため、知らない方はもういらっしゃらないのではないでしょうか。私達歯医者さんも説明が楽です😊。知覚過敏に対する歯磨き粉も売りにだされており、よく売れているようです。“シュミテクト。”はその代表ですね👍。もはや国民病と言ってもいいほど、訴えが多い病気となっています。

さてこの知覚過敏ですが、原因としては大きく3つに分けられます。1番多いのは歯ぐきが下がって起こる知覚過敏、2つ目は最近増加している歯の表面が溶けることによる知覚過敏、そして3つ目が力による知覚過敏です。それぞれで原因はもちろん。対応法も変わってきます。それぞれみていきましょう😊。

🌟歯ぐきが下がって起こる知覚過敏。🌟

1番多い知覚過敏のパターンです。歯ぐきが下がってくることで、歯の根っこが露出してきます。その露出した部分が知覚過敏を起こします。人に例えると、服を脱がされたようなものです。いろんな刺激に弱くなっちゃいますよね😢。あまり脱ぎすぎると視線まで痛くなります。また、露出した歯の根っこは歯の頭の部分と違って、エナメル質という固い組織で覆われていません。そもそも弱いのです🥶。これも知覚過敏がでやすい要因となっています。1番の好発部位は上の糸切り歯や下の前歯、そして上下とも真ん中あたりの歯にでやすいです。

対応は比較的簡単です。露出している歯の根っこに対してしみ止めを塗ります。場合によっては白い詰め物で塞いでしまうこともありますね。しみ止めもいろいろな種類のものが販売されています。ひかる歯科ちえこども歯科でも作用機序の違うしみ止めを常に4種類常備しており、状況によって使い分けていますよ😊。一般で市販されている知覚過敏に対する歯磨き粉も、このタイプの知覚過敏を対象にしているものがほとんどです。

予防法としては歯ぐきを下げないことが1番です。歯ぐきを下げる要因は大きく3つ、年齢に歯周病、そして力の問題です💦。年齢については仕方が無い所もあります。歯ぐきが薄い方は下がりやすいなど遺伝的な要素も若干絡んできます💧。歯周病についてはしっかり歯磨きをがんばりましょう。定期的な歯医者さんへの受診もかかせません。セルフプラークコントロールとプロフェッショナルプラークコントロールをうまく組み合わせていきましょう😊。歯ぐきをさげる力の1つは歯ブラシをあてる力です。ブラッシング圧といわれていますが、これが強すぎると歯ぐきが傷つきやすく、歯ぐきを下げる原因となります。適切なブラッシング圧で磨くことが大事です。よくわからない方は、ひかる歯科ちえこども歯科でもアドバイスできますのでいつでもご相談ください👍。歯ぐきを下げる2つ目の力は歯ぎしりや食いしばりです。歯や歯ぐきに持続的に強い力がかかることで、歯はすり減ったり欠けたりしますし、歯ぐきは下がってしまいます。必要ならマウスピースを作ったりして対応します😊。

歯ぐきが下がると、知覚過敏がでやすくなるだけでなく、見た目も悪くなりますし、物がつまりやすくなったりもします。いいことはありません。若い時から十分注意していただければと思います。

🌟歯の表面が溶けることによる知覚過敏。🌟

2つ目は歯の表面が溶けることによって起こる知覚過敏です。歯が溶けるっておだやかじゃないですね。しかし、これが原因の知覚過敏は最近増加傾向にあります。代表的なのが酸蝕症です。

酸蝕症とは酸性のものをお口の中に含むことが多い方に起こる疾患で、以前は酸を扱う工場などに務める方の職業病として認知されていました。ガス化した酸が歯に作用するんですね。しかし最近では、炭酸飲料水の頻回摂取や健康増進のため酢やワインなどを頻繁に摂取することで、一般の方にもよくみられる疾患となってきています😞。中学生や高校生でも認められますね。歯の表面が酸により溶けていくため、症状としては歯が透き通ったり、歯が丸みを帯びたり、しみたりしてきます。人でいえば太っていた方がやせてしまった感じでしょうか。特殊な例では拒食症で嘔吐を何度も繰り返す方でもみられます。胃酸は強力な酸ですからね、、、、、。

対応法は酸が歯に触れないようにすることが1番です。食生活で起こっている場合はその見直しが最重要となります。それに加えて、しみ止めを塗ったり、歯の修復などを行っていきます👍。

🌟力による知覚過敏。🌟

最後に力による知覚過敏です。実は3つの知覚過敏の中で1番やっかいな知覚過敏となります😢。咬む力(歯ぎしりや食いしばり。)や噛み癖(右側でばっかり咬むなど。)、口腔悪習癖(指しゃぶりや常に唇咬んでいる、つねに舌を歯に押し付けているなど。)、全身的なストレスなど原因が多岐にわたります。歯に持続的に強い力がかかることで、歯の神経が過敏にかってしまうんですね。上記2つの知覚過敏と違って、症状の発現や消失に波があり、症状がでた場合、知覚過敏を大きく超える痛みがでることもあります。見た目と症状が一致しないため私達歯医者さんも困ってしまいます😞。上記2つの知覚過敏に対する対応では症状が完全に改善しないか、まったく効果がないことも多いですね。

力というのは直接目にみえないため診断が難しいです。力による知覚過敏を疑うのは、まず通法の知覚過敏に対する治療だけでは効果が十分にでないことが第1となります。次に歯に力がかかっていないかどうかもみていきます。患者さんが歯ぎしりや食いしばり、お口の悪い癖などを自覚していればいいのですが、自覚していることは稀です💦。ただお口の中にその兆候があることは多いです。歯のすり減りがある。歯の先が少し欠けている。詰め物や銀歯がはずれやすい。顎が痛い、開きにくい、音がする。頭痛や肩こりがある。口内炎ができやすい。頬や舌に歯の圧痕がある。舌痛があるなど、、、、、💦。結構たくさんありますね😅。そういったことを総合して判断していきます。

対応法としては、まず患者さんに、歯に対して無理な力がかかっていることを認識してもらうことが1番です。例えばいつも食いしばっている方の場合、安静時に食いしばっていないか注意するよう説明します。安静時に上下の歯が咬み合っているのは異常なんですよ😢。そしてマウスピースなど、歯に力がかかるのを防ぐ装置の使用も検討します👍。咬み合わせの調整なども1つの手段なのですが、ご自身の歯の場合、非常に慎重な診査と調整が必要となります。銀歯など人工物の調整はいくらでも替えがきくのでいいのですが、ご自身の歯の調整は元に戻せない処置となります。調整しても治らないというのは避けたいものです🥶。いずれにしても上記2つの知覚過敏に比べると対応が複雑かつ難しいですね。

今回は知覚過敏についてまとめてみました。一口に知覚過敏といっても原因が様々で、原因によって治療方法も変わります。治るまでなかなか苦労することも少なくありません😢。症状が日常生活でそんなに気にならない、強くならないようなら経過をみるのも1つの手となります。しかし症状が強くなると、神経を取らざる負えないときもあるため油断はできません。近年増えている知覚過敏、気になるならいつでもご相談くださいね。

加齢によるリスクを防ごう!

今回のテーマは加齢です。年齢を重ねるとともに、若かりし頃に難なくできていたことができなくなっていきますね😞。お酒には弱くなりますし🍺、食べる量も減ります。今やCoCo壱番屋の有名チャレンジメニュー、1300gカレー(ご飯1300g、カレールー700gで2kgです。)の完食など、絶対に不可能です(もうやってないですよ🍛。)。徹夜なんかも、もってのほかですね。昔は徹夜で麻雀を平日でもやっていたのに、、、、、。しかも連ちゃんで、、、、、。

どんなに頑張ってもやってくる加齢、お口の中や周りも例外ではありません😢。歯や歯ぐきだけでなく、唾液、お口の周りの筋肉や関節、味覚なども加齢に伴う様々な変化があります。そしてその変化の多くは好ましい変化ではなく、リスクとなってあらわれます🙅。これをできるだけ防ぎたい。ある程度は仕方ないとしても、生涯食べたりしゃべったりするのに困らないぐらいにしたい。そのためには若い頃からしておくべきこともありますし、年齢を重ねてから工夫していかないといけないこともあります。今回はそんなお話です👍。

★歯の加齢リスク。★

やはり1番の加齢リスクは虫歯です。加齢以外の要素も大きいので微妙なところではあるのですが、時間が経過するほど虫歯のリスクはどうしても上がります。虫歯菌に感染するのを遅らせたり🦠、歯磨きを頑張ったり、食事に気をつけたり、歯医者さんへ定期健診に通ったり、、、、、できることは多いです。一旦治療になってしまうと、その後定期的な治療が必要になることが多くなります。治療をした歯の数が多いほど虫歯のリスクが上がることがわかっています😲。治療のたびに歯が減っていき、最終的には抜歯となるのです💦。

歯の加齢リスクとして次に挙がるは咬耗・摩耗です。歯のすり減りといえばわかりやすいでしょうか。歯はすごく硬いのですが、食事をしたり咬み締めたりを繰り返すことで徐々にすり減っています😢。人によって歯の硬さや、食事内容、歯ぎしりや食いしばったりする頻度が違うので、すり減り方はそれぞれですが、まったく無傷な方はいません。少しずつ、でも確実に消耗していっています。そして、欠けたり割れたりしてきます💦。前述した虫歯などで歯が減っているとなおさらです。これについては車のタイヤをイメージしてもらうとわかりやすいと思います🚙。タイヤが弱かったり、運転が荒かったり、舗装されていない道を通ることが多かったりすればそれだけ消耗します。そしてパンクしてしまうのです。歯のすり減りに対してはマウスピースが効果的です。歯のすり減りはみればわかりますので、不安な方は1度ご相談ください😊。

★歯ぐきの加齢リスク。★

歯ぐきの1番の加齢リスクはやっぱり歯周病になります。虫歯と同じで、加齢以外の要素も大きいので微妙なところではあります。ただ、時間が経過するほど歯周病のリスクはどうしても上がります😞。歯周病も感染症となるため感染対策が有効です🦠。歯磨きも大事になりますし、定期健診も是非受けてくださいね。歯周病は虫歯に比べて、若い時にあまり深刻な症状がでないことが多いです。でも確実に進行していき、気づいた時には、、、、、ということが多い病気でもあります🥶。咬む力を支える歯ぐきが悪くなり、咬む力を支えることができなくなれば、咬むたびに痛みがでるようになります。そうなると、歯を抜かないと痛みは無くなりません😢。抜歯となります。

次に歯ぐきの加齢リスクとして挙げられるのは、歯ぐきが無くなっていく(下がっていく。)ことです。歯周病もその原因となるのですが、歯周病とは関係なく歯ぐきはだんだん無くなっていく(下がっていく。)傾向があります💦。歯ブラシをあてる力が強かったり、歯ぎしり・食いしばりが強いとなおさらです。歯ぐきが無くなっていくと、相対的に歯が長くみえるようになり見た目に影響がでてきます。これを気にされている方は多いです。

歯ぐきが無くなる影響が見た目だけならまだいいのですが、他にも様々な影響がでてきます。歯と歯の隙間も広がるので、物がつまりやすくなり、清掃しにくくなりますね💧。昔は通らなかった歯間ブラシが、だんだん通るようになるのはこのためです。こういったことが結構問題となります😲。物が詰まりやすくなった分、歯磨きを頑張らないといけません。でも清掃自体が難しくなっていきます、難度が上がるのです。これだけでも大変なのに、全身的な影響も絡んできます。一般的に加齢に伴い、歯磨き自体も困難になってくることがほとんどです。手がうまく動かせなくなることで歯磨きが大雑把になることが多く、新しいオーラルケアグッズを取り入れることも難しくなります💦。ご自身での歯磨きが難しくなれば、虫歯や歯周病が進みやすくなる悪循環です。定期健診を増やすなどして対応をしましょう。より安全かつ簡単シンプルに、かつ短時間でできる

歯磨きの方法やオーラルケアグッズがでるといいのですがね😊。

歯ぐき無くなることで最近問題になっているものに、歯の根っこの虫歯もあります。歯ぐきが無くなり露出した歯の根っこの部分にできる虫歯です。歯と歯ぐきの加齢の合わせ技ですね🙅。予防・治療ともなかなか難しく、私達歯医者さんも頭を抱える問題となっています。

★唾液の加齢リスク。★

次は唾液の加齢リスクです。唾液は年齢とともに減っていく傾向があります(年齢自体はあまり影響が無いとの報告もあります)。唾液の減少は加齢に加えて、薬の副作用や全身疾患、お口やその周りの機能低下など様々な原因がありますが、どれも加齢と大きく関わっているものが多いです💦。唾液が減ると、虫歯や歯周病が進みやすくなります。また、酸性の飲食物で歯の表面が溶ける酸蝕症も起こりやすくなりますね。食べ物をうまくまとめられないため、物を食べるのに影響がでますし、発音障害など会話にも支障がでます。唾液の減少というのはみなさんが考えているよりつらいんですよ😢。対応法は原因によって変わりますが、一筋縄ではいかないことも多いです。

★お口の周りの筋肉や関節の加齢リスク。★

お口の周りに限らずですが、筋肉や関節も加齢により弱くなっていく傾向がありますね。食べたり飲んだり、発音をしたり、呼吸をしたり、、、、、お口に歯様々な役割があります。これらは歯や歯ぐきだけでなく、そのまわりの筋肉や関節、もっといえば神経系まで含めての複雑な運動です。少しでも歯車が狂えば、その動きや機能に問題がでてきます🥶。どこに問題が出てきているかで対応法も変わります。気になることがあればご相談くださいね😊。

★味覚の加齢リスク。★

味覚にも変化があります。全体的に低下傾向があるのですが、特に感じにくくなる味があったりして厄介です。味覚も様々な原因によって加齢による変化がおこります👅。味覚が変わると全身的にも影響がでかねません。変だなと思ったら要相談ですよ😲。

加齢は避けては通れないところがあります。気づかないうちに進むことも多く、なかなか難しいです😞。ただ1つ言えるのは、症状がでてきてから対応すると大変ということです。これはお口の中や周りだけの話ではなく、全身的にも同じですね。まだ何も症状が無いころから、いろいろと対策をしておくことが大事です。できるだけ衰えないようにできることはたくさんありますよ😊。

生涯食べるのに、しゃべったりするのに困らないようにするのに、気を付けないといけないのは虫歯や歯周病だけではありません。他にもたくさんあります。それらは加齢リスクによるものも多いのが現状ですが、防げるものも多いです👍。症状がある方はその対応をしっかりしいきましょう。まだ何ともない方は将来に備えましょう。気になることがあれば何でもご相談くださいね。

スポーツとお口の中🏓

みなさんは何かスポーツをしていますか❓。私は大学までずっと卓球をしていましたね。一応全国大会もでているんですよ。最近は卓球も人気があるようでなによりです。やっぱり日本代表が強いと盛り上がりますよね🎉。私の頃は稲中卓球部という感じでしたからね。わかりますかね、、、、、🌾。

最近は卓球とは離れていますが、ジョギングやウォーキングをしています。別名、深夜徘徊です😊。早朝のときもあります。毎年熊本城マラソンにでていますよ。まあ、遅いですけどね。もともとスプリンターですから、、、、、。

さて、今回はそんなスポーツとお口の中の関係についてです。みなさんはどう思われますか❓。スポーツをしている方は、お口の中も鍛えられていて健康そのものでしょうかね。実は逆となっていますΣ(・ω・ノ)ノ!。これは様々な研究報告があるのですが、スポーツを熱心に取り組んでいる方ほど、お口の清掃状態が悪く、虫歯も多い傾向があるのです。これはプロの選手でも同じ傾向があります😲。なぜこんなことになるのか。これもわかっていることが多いですので少しみていきましょう。スポーツをされている方や、お子さんがスポーツに励んでいる保護者の方は必見です👍。

★お口の中の清掃状態が悪くなりやすい。★

様々な研究報告でもこれは指摘されています。1番の理由はスポーツの練習に時間を取られていること、そして疲れてしまうことです。歯磨きにあてる時間が短い、もしくはしないで寝てしまうのです😞。歯医者さんでクリーニングを受ける時間もとれません。

本人もそれを問題と感じているのか、プロのスポーツ選手に対するアンケートでは、「お口の清掃に悩んでいる。」と答えた方が45%もいたそうです。お口の中の状態がスポーツのパフォーマンスに影響を与えることがわかってきているからでしょう。プロの選手ほど気にされています😲。

★虫歯や歯周病になりやすい。特に虫歯は重症化しやすい。★

前述した、“お口の中の清掃状態が悪くなりやすい。”とも密接に関連しているでしょう。虫歯や歯周病についても様々な研究報告で明らかになっています。特に虫歯については大きな差がでていますね。原因も多岐にわたっています。

【お口の中が乾燥しやすい。】

まずはお口の乾燥です。スポーツをしていると呼吸数は増えますし、口呼吸になりがちです。運動中は緊張状態になりますし、汗もかきます💦。そのため全身的に脱水状態になりやすく、お口の中も乾燥しやすくなります。

お口の乾燥は虫歯・歯周病ともそのリスクをあげます。きちんと水分を補給しながらスポーツはやってくださいね💧。

【飲食回数の増加。】

スポーツをやっているとどうしても飲食の回数が増えます。特に中学生や高校生。補食なんてものがあったりしますね😲。スポーツの前と後で食べているでしょう。スポーツ中もでしょうか❓。悪い事ではないのです。しっかりした体を作るのに、そして疲労回復にもとても大事なものです。ただ、その内容については一考の余地があるかもしれません。虫歯、歯周病とも悪影響ですよ🥶。

【炭酸飲料やスポーツ飲料の頻回摂取。】

前述したい飲食回数の増加にこれが加わるとさらに悪いです😞。特に虫歯に関しては大きく差がでることがわかっています。炭酸飲料やスポーツ飲料は糖分を多量に含まれているものがほとんどです🍺。さらに酸性、pHが低いもの多いのです。ご存じの通り、糖分は虫歯の原因ですし、酸は歯を溶かします。虫歯になりやすく、虫歯の進行にも強く関わってくる要因となっています🥶。

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これまでの内容で1番注意していただきたいのは中学生や高校生です🙅。この時期は他にも虫歯になりやすい要因がたくさんあります。小学校卒業まで虫歯無しだったお子さんが、中学生以降、急に虫歯ができやすくなることは珍しくありません😢。他の要因も挙げておきましょう。スポーツをやっていなくても虫歯に注意しなくてはならない時期なのです。

まず、中学生や高校生という時期、この時期は大人の歯がでてきたばかりです。出てきたばかりの歯はちょっと軟らかいため、虫歯になりやすい🦷。特に12才頃にでてくる第2大臼歯(前から7番目の歯。)は磨きにくさも相まって悪くなりやすいです。しかもこの時期は仕上げ磨きを卒業する時期にもあたります。卒業というより磨かせてくれなくなりますね💧。お口の中を十分に管理することができないうえ、今どうなっているのかもわからなくなります。結果として、痛みがでるまでわからないこともありますし、他の歯は大丈夫なのにこの歯だけ虫歯になっていることも少なくありません😢。

生活面も変わります。行動範囲や交友関係がどんどん広がります。いたらんことを覚えてきますよね💦。塾に遅くまで通っていると、食事も不規則になりがちで間食も増えることが多いです。スポーツ抜きにしても虫歯になりやすい生活になってしまうことが多いのです😢。

そして1番の問題です。それは反抗期です🥶。親のいうことなど聞きません。仕上げ磨きはおろか、歯磨き自体をしなかったり、、、、、歯医者さんにも来なくなります、、、、、。正直この時期は私達歯医者さんにとってもどうにかしたい👏。小学生卒業まで定期的に来ていたお子さんの来院が、急に不規則になったり、来なくなる時期なのです😢。

とにかく中学生、高校生の時期はスポーツも含めて、お口に中に注意が必要な時期なのですよ🙅。

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さて、スポーツとお口の中の話の続きにもどりましょう😊。

★咬み締めることが多いです。★

みなさんは力仕事をする時にお口の中はどうなっていますか。おそらくしっかり咬み締めていますよね。スポーツをする時も一緒です。力をしっかりと入れるとき、踏ん張らないといけないときは必ず咬み締めます🦷。そうすることで、より力が発揮できます。しかし、歯や歯ぐきに負担がかかるのは間違いありません。すり減ったり、欠けたりすることがあります。これはマウスピースで予防できますよ。

★練習を休む不安があるのです。★

真面目で熱心にやっている方やレギュラーメンバーになっている方は練習を休めません。休むことで他のメンバーに迷惑がかかることを気にしたり、レギュラーメンバーからはずされる不安があるためです。歯医者さんの定期健診で休むというのは、なかなか難しい、、、、、。歯が痛くなっても受診を我慢する方もいらっしゃいます。結果としてお口の中がどんどん悪くなります😢。

★外傷が多いです。★

スポーツによる外傷は増加傾向にあります。お口の中やお口の周りの外傷も同じく増加傾向です💦。お口の中やお口の周りの外傷が多くみられるスポーツとしては研究報告がいくつかあります。報告によって順位が若干異なるのですが、上位に入るスポーツとして、ラグビー🏉や野球⚾、サッカー⚽、バスケットボール🏀、バレーボール🏐などが挙げられます。大きい球を使う球技が多いですね。卓球は入っていません🏓。

お口の中の外傷に対してはマウスピースが有効です。ラグビーなどは特に外傷が多いため、試合の際にマウスピースを着用することを義務づけています。最近は、マウスピースを着用しないと練習にも参加できないようです。他のスポーツでも広がるといいですね😊。やはり外傷などで歯が大きくかけたり、折れたりするのはもったいないです😢。私達も残念でなりません。

いかがだったでしょう。まず知っていただきたいのは統計的にスポーツをしている方の方がお口の中の状態が悪くなりやすいことです。これはプロのスポーツ選手でも同じ傾向です。お口の中が悪くなると痛みやしっかり咬み締めることができなくなることで、やっているスポーツのパフォーマンスにも影響がでてきます💧。そのため1流のプロの選手ほどお口の中に気を使っていますし、しっかり噛み締めて力が出せるようマウスピースも使っていることが多いです。時間がなかなかとれないかもしれません。でも、1流のプロの選手を見習って、お口の中を大切にしましょうね。

定期健診の間隔は?

さて、今回はよく聞かれる質問からです。今回の質問は、『定期健診はどれぐらいの期間で来たらいいですか❓。』、です。これは本当によく聞かれます。みなさんとしてはどれぐらいがいいでしょうか。短めがいいですかね、それともできるだけ長めがいいですか。私は歯医者さん(お医者さんもですが。)なんて行かずにすめば、行かない方がいいと思っていますので、長めがいいですね。“お前は本当に歯医者さんか😅”、という出だしとなりましたが、お付き合いくださいね。

 

定期健診の期間を決めるにあたって、ひかる歯科ちえこども歯科が1番の判断材料にしているのは、虫歯や歯周病が進まないかどうかになります🦠。歯を失う原因の約7割をこの2つだけで占めます。残り3割の内、2割が破折となるのですが、この破折も、もとを辿れば虫歯や歯周病が原因なことも多いです。虫歯と歯周病、この2つは定期健診をする上でどうしてもはずせない判断材料となってきます👍。その他にも歯や歯ぐきの状態、歯磨きの状態、歯石や着色の付きやすさ、歯並びや咬み合わせ、入れ歯の状態、患者さん本人の希望などを参考にしながら決めていきます。

 

ちなみにお子さんと大人の方では判断基準が大きく変わってきます。少し違いを見てみましょうか。

🌟お子さんの定期健診の期間は❓。🌟

お子さんの定期健診の期間を決める基準についてです。

◎フッ素を定期的に塗布したいです😊

まずはこれです。これが1番の基準かもしれません。フッ素については、ほとんどの歯磨き粉にも含まれていますし、家や学校でフッ素洗口を行っているお子さんもいるかもしれません。“フッ素過多になるのでは❓。”、という質問を受けることもあるのですが心配はいりません。これは医学的、科学的にも安全性が確立されています。歯磨き粉に含まれるフッ素や、フッ素洗口で用いられるフッ素の濃度は低濃度、歯医者さんで行うフッ素塗布は高濃度のフッ素をも用います。歯を強化する作用機序も全く違い、どちらもしていただいたほうが歯の強化に効果的であることがわかっています😲。是非、歯医者さんでのフッ素塗布を受けられてください😊。出てきたばかりの歯の方が、フッ素の取り込みが良く、歯の強化に繋がりやすいこともわかっているんですよ。

さて、この歯医者さんでのフッ素塗布、どれぐらいの頻度で受けるのがいいのでしょうか❓。歯医者さんで使用する製品によっても若干異なるのですが、大体年に3、4回が1つの基準です。つまり3、4ヶ月に1回ですね。ひかる歯科ちえこども歯科ではこの期間での定期健診が1番多くなっています。

◎歯が弱いんです💦

こどもの歯も大人の歯も出たばっかりの時はちょっと弱いです。虫歯になりやすいんですね😞。その反面、フッ素を取り込みやすいため、歯の強化をしやすい時期でもあります。そのため上記のフッ素塗布の期間が1つの基準となります。歯磨きの練習やシーラントなど予防処置を交えながらみていくのですが、虫歯のリスクが高いと思われるお子さんは健診期間を短くする時もあります💦。そこはケースバイケースです。

◎お口の中の状態が変わりやすいです💧

お口の中の状態が変わる要因としては大きく2つあります。

1つ目は成長、歯がでてきたり生え変わったりしていくことです。お口の中がどんどん変わっていきます💦。時期によって注意が必要な部位も変わりますし、適した清掃方法も変わります。歯の出てき方にも注意が必要です。必要があれば、早めにこどもの歯を抜いたりすることで、大きな治療にならずにすむこともあります。

2つめは生活環境の変化が大きいことです。家で保護者の方と過ごすことが多かったお子さんが、幼稚園・保育園、小学校、中学校、高校とどんどん進んでいきます😊。部活や習い事を始めたり、塾に行き始めたり、交友関係も変わりますし、行動範囲もすごい勢いで広がります。それに伴い、生活習慣が変わります。それが如実にお口の中に現れることがあります😲。例えば、部活を始めたお子さんが、清涼飲料水を飲む頻度が一気に上がることがあります。部活で疲れて歯磨きも不十分になったりします。すると、突然虫歯になりやすくなるのです。他にもいろいろとありますよ。

こういった変化をみていくには、最低でも3、4ヶ月に1回は健診を受けた方が良いと感じています。お子さんにとって半年は長いです。1年だとびっくりするほど変わっています。注意が必要と感じたら、月に1回みていくこともあるぐらいなんですよ😊。

お子さんの定期健診の期間については、3、4ヶ月に1回は必ずといったところです。必要があればもっと短くすることもあります。この時期はとにかく悪くしない、虫歯なんかがができるにしても、できるだけ遅らせることが大事ですね😊。また、歯並びや咬み合わせなどもどんどん変わる時期です。この時期にしかできない治療も多いです。歯医者さんに行く習慣も付きますし、歯や歯ぐきが大事なものであるという考えも根付きやすいですよ👍。

🌟大人の方の定期健診の期間は❓。🌟

次に大人の方です。大人の方についてはその方の状態で判断していくことが多いのですが、1つ基準となっている研究報告があります。保険診療でもそれに従っています。まずはその研究報告を簡単にみてみましょう♪。

海外でのデータですが、中等度歯周炎以上の患者さんでの研究です。まずはこの歯周炎をきっちり治療し、検査結果が正常になるまで治します。その後どれぐらいの頻度で定期健診を行えば、良くなった状態を維持できるかを調べています。結果はというと、3、4ヶ月に1回だったとのことです。中等度歯周炎以上の方でのデータですから、軽度の歯周炎の方もこれに沿った定期健診を行えば、大丈夫と考えられます。そのため、歯医者さんでの定期健診は現在3、4ヶ月に1回が多くなっていますΣ(・ω・ノ)ノ!。どんな方でも3、4ヶ月に1回定期健診を勧める歯医者さんも多いです。

ひかる歯科ちえこども歯科でもこの研究報告も参考にしていますが、個人個人の状態も重視します👍。この研究報告はあくまで中等度歯周炎以上の患者さんでの報告です。歯周炎がごく軽度で、虫歯のリスクも低い患者さんではもっと長く期間を空けてもいいと考えています。

例えば5年ぶりに定期健診を受けにこられた患者さんがいるとします。歯石は少なく、歯ぐきの検査結果もほぼ問題ありません。虫歯はこれまでほとんど治療を受ける必要がなかった状態であり虫歯のリスクも低そうです。そういった方に3、4ヶ月毎の定期健診が必要かということです❓。もちろん定期健診をして悪いというわけではありません。ただ、虫歯や歯周病の観点からいえば、もっと長く期間を空けても大丈夫と予想できます。こういった場合、ひかる歯科ちえこども歯科では年に1回の定期健診をお勧めしています。まあ、健康診断と同じといったところでしょうか😊。

ひかる歯科ちえこども歯科における大人の方の定期健診の期間は、歯や歯ぐきの状態、歯磨きの状態、歯石や着色の付きやすさ、歯並びや咬み合わせ、入れ歯の状態など様々な要因を加味して決めています😲。基準となる3、4ヶ月に1回の方もいらっしゃいますし、年に1回、半年に1回の方もいます。逆に歯周病や虫歯のリスクが高い方は、短くなり1月に1回という方もいらっしゃいます。また、1回決めた期間でも、お口の中の状態が変われば、長くなることもありますし、短くすることもあります。大人の方ではお子さんに比べると少ないですが、生活環境の変化などで急にお口の中が変わることもあります💦。

また、歯医者さんにおける定期健診は虫歯や歯周病予防だけが目的ではありません。髪を切りに行く感覚で、お口の中をきれいにさっぱりしたいという方もいらっしゃいます。虫歯や歯周病は大丈夫でも、歯の着色や白さを気にされている方もいらっしゃいます。そういった方は、短めの定期健診でも大丈夫です😊。ご自由に設定してもらってかまいません。

定期健診の期間はなかなか難しいところもあります。やり過ぎれば費用も時間も負担となってしまいますし面倒です。足りなければ悪くなってしまいます🥶。できるだけ1番いい期間を提示できるよう、考えていますのでいつでもご相談くださいね。

生まれつき 大人の歯が少ない場合、 どうしたらいいですか?

さて今回は、「こんな時どうする❓。」のコーナーです。テーマは『大人の歯が無い!』です。まず、大人の歯が無いとはいったいどういう状態なのでしょうか?まずは大人の歯がどうやって出てくるかをみてみましょう。

人間は生まれてから6ヶ月ほど経つと、まずこどもの歯がでてきます。2才半から3才ぐらいまでに上下左右5本ずつ、合計20本のこどもの歯がでてきます。このこどもの歯も無い時がありますが、この場合は特に何もしなくていいことが多いですね💦。そして6才ぐらいになると、こどもの歯がぐらぐらしてきて抜けてしまいます。そこに大人の歯が新しくでてきて、生え変わりとなります。この生え変わりは、こどもの歯1本につき大人の歯1本がでてきますので、20本あったこどもの歯はすべて20本の大人の歯に生え変わります。すべて生え変わる年齢は大体12才前後ですね。なんと6年程かけて生え変わります😲。さらにこどもの歯の奥には生え変わらずでてくる大人の歯が上下左右2本ずつ(親知らず入れると3本ずつ。)あるので、大人の歯は合計28本(親知らず入れると32本。)となります。

生え変わらずにこどもの歯の奥にでてくる大人の歯が無いことはまずありません(親知らずは入れないでください。)。かなりのレアケースになります。無いことが多いのは、こどもの歯と生え変わる大人の歯です。つまり生え変わらなかったり、こどもの歯が抜けたのにでてこなかったりすることになります。今回はこういったケースをみていきます😅。

では、大人の歯がないのは珍しいことなのでしょうか❓。これは7大学の合同調査で割合がわかっており、論文にて報告されています。大人の歯が1本以上ないお子さんの割合は10.09%、大体10人に1人ですね。当院でもこれぐらいの割合となっています。結構多いですよね。珍しくはないんです😲。最近は大人の歯が無いお子さんの割合が増えているという話もあります。

次に、どの大人の歯がないことが多いのかについてです。これもわかっていて1番無いことが多いのは下顎第2小臼歯(下の5番目の歯です。)、次いで下顎側切歯(下の2番目の歯です。)、上顎第2小臼歯(上の5番目の歯です。)、上顎側切歯(上の2番目の歯です。)の順となっています。下顎第2小臼歯が無いことは本当に多いですね😞。また1本だけ大人の歯が無いこともあれば、複数の大人の歯が無いこともあります。左右対称に無かったり、片側だけ無かったりいろいろなバリエーションがあり、本当に多種多様なんです💦。

さて、大人の歯が無いことがわかるのはどんな時でしょうか。実は偶然みつかることがほとんどです😲。「大人の歯が無さそうなのでみてほしい。」なんて訴えで歯医者さんに来られることはまずありませんし、大人の歯があるか無いかをお口の中をみただけで判断できません😞。レントゲンを撮らないとわからないんです。そのため、虫歯を詳しく調べるためレントゲンを撮影した時にわかることがほとんどです💧。1ヶ所で無ければ、他も無いかもしれないと考え、他の部位も調べます。そしてどこの大人の歯がいくつ無いのかをはっきりさせていきます。その結果、今後どうしていくのかを考えていきます。

治療方針をみていきましょう。まず判断しないといけないのは、①:大人の歯が無いこどもの歯を残すか残さないか❓。そして次に考えるのは、②:こども歯が抜けてしまう、もしくは抜いた場合に、矯正で治療するのか、修復物(ブリッジや入れ歯、インプラントなど。)で治療するのか、はたまたどちらも必要になるのか❓。最後に、③:全体的に歯並びが悪い場合、全体的に治療するのか、部分的に治療するのか❓についてです。これがまたなかなか難しいんですよ😞。大人の歯が無いことがわかった時点でどうするかをすべて決めるのは実は不可能なことも多いです。  

生え変わらないこどもの歯が将来どれくらい持つのかはわかりませんし、生え変わる予定の場所もきちんと生え変わっていくかわかりません。歯並びもどうなるか完全に予想できるものではありません。治療するにしても成長期のインプラントは禁忌です。インプラント部のみ骨が成長せず取り残され、だんだんずれていってしまいます。保険も利きません😞。成長期のブリッジも、歯が成長に合わせて動いていくのを阻害するうえ、歯の神経にダメージを与えやすいため駄目🙅。かといって入れ歯も微妙ですよね💦。矯正も保険が利かないし、時間がかかる💧。本当に悩ましい。成人するまでは、歯並びが大きく乱れないようできることをしていくことが多くなります。成人してどうするかはっきりさせていくことが多いですね。しかし、上記した方針の組み合わせによって、治療方針がまったく異なるため、その方にあった方針をその都度考えていかねばなりません😊。
まあその中でも多いパターンはあります。いくつかみていきましょう。

☆前から4番目(第1小臼歯)、もしくは5番目(第2小臼歯)のおとなの歯が無い場合😅。
  結構こどもの歯ががんばってくれることが多いです。80代の方でも、まだ抜けずにがんばってくれている時もあるぐらいです。歯並びや咬み合わせに問題が無く、患者さんが気にされなければ、悪くなるまでそのまま経過をみることがほとんどとなります😊。こどもの歯がそのままがんばってくれれば問題ありませんし、成人して悪くなった場合はブリッジや義歯、インプラントなどを考えていきます。成長期にこどもの歯が悪くなってしまった場合は、歯並びや咬み合わせが乱れないよう成長期が終わるまで見守ります。

☆下の前歯で大人の歯が無い場合😅。
  下の前歯が1本だけ無い場合はこどもの歯を抜いてしまった方がよいです。こどもの歯が残っていると色や大きさがまったく大人の歯と合わないため、見た目が大変わるく目立ちます💧。こどもの歯を抜くと下の前歯は本来4本、それが3本になりますが、下の前歯をまじまじとみられることは少なく、ぱっと見気づかれません👍。最近は顎がせまいお子さんが多いため、1本無い状態できれいに並んでいる場合も結構あります。その場合は上の大人の歯がそろっていると、上の歯並びが込み合ってきますので矯正を考えます😞。
  では下の前歯が2本無い時は❓。この場合は上下の歯並びのバランスがかなり悪くなってしまいます。下の歯にブリッジや義歯、インプラントを用いて歯を作ることで改善を図るか、上の歯を抜いて矯正を行うことでバランスをとることになります。

☆上の前歯で大人の歯が無い場合😅。
  こどもの歯をそのままにしておくこともありますが、上の歯は下の歯に比べて目立つため気にされることが多いですね😞。こどもの歯を抜いても、上の歯は大きいため隙間が大きくなりがちで、やはり気になります😞😞😞。最善策は矯正にてブリッジ、もしくはインプラントがしやすいように歯並びや咬み合わせを整えておき、成人になってからしっかりと歯を作ることになります。また、下の歯を抜いて矯正を行うことでバランスをとる方法もありますが、この場合はあまりおすすめしません。

 一口に「大人の歯が無い。」と言っても、いろいろなバリエーションがあります。比較的簡単に方針が決まる場合もあれば、なかなか難しい場合もあります。これは大人の歯が無い場所、数だけでなく、その周りの歯の状態や歯並び、そして咬み合わせまで考えなくてはならないためです。もちろん見た目も大事になります。当院では大人の歯が無いことがわかった時点である程度の方針をお伝えします。またその後も経過をみながら、適時できることをご説明させていただきます。一緒にどうするか考えていきましょう。

高齢者の低栄養に気をつけて!

低栄養(。´・ω・)?。日本でそんなことがあるの❓って思いますよね。確かに若い方々にとってはあまり関係無いことかもしれません。しかし、御高齢の方々にとっては結構深刻な問題なんです。

 高齢になるとだんだん体力が落ちていくことが多いです。筋力の低下や活動意欲の減退、社会参加の不活発化など様々な原因がいわれています。疾患によるものは別として、ある程度は仕方ないのかもしれません。40代の私ですら20代と比べるとですね、、、、、😞。(´・ω・`)ショボーン。

 しかし、この高齢による衰弱、侮れないんです。前期高齢者(65才~74才)における要介護の原因で、高齢による衰弱は7位となっています(上位は脳血管障害や関節疾患、神経疾患、転倒・骨折、認知症などの疾患が占めます。)。これが後期高齢者(75才以上)になると、2位へと急上昇します😲。つまり疾患以外で要介護になる原因として大きな割合を占めるようになるんです。今後、75才以上の人口は唯一増加していく年齢層といわれていますので、結構大きな問題になっていくでしょう🥶。

 そして、この高齢による衰弱に大きく関わっているのが、慢性的な栄養不足から起こる低栄養です。では、この低栄養、どのように起こるのでしょうか❓少しみていきましょうか。

 年齢や身長、日常の活動量などから、1日の必要栄養量はある程度計算できます。例えば、1日の必要栄養量1600キロカロリーの方がいるとします。この方が1日1200キロカロリーしか摂取していないとどうなるでしょうか?1日当たり400キロカロリー足りません。これが1ヶ月続くと、大体1.7kgの体重減少となります。ダイエットならいいですけどね、、、、、😉。

 ではこういった状態が続くと体はどうするのでしょうか。必要栄養量が足りないと体はまず貯蔵してある糖を使っていきます。肝臓にグリコーゲンという形で蓄えられており、これを真っ先に消費します。しかし、このグリコーゲンの貯蔵量は300キロカロリーから400キロカロリーしかないため、1日か2日で使い果たしてしまうんです😢。すると体が次に使っていくのは脂肪です。脂肪はカロリー貯蔵としては非常に優秀な組織で、体には大体10万キロカロリーが貯蔵されています。1日400キロカロリー足りなくても、250日大丈夫な計算になります。大したものですよね👍。では、この脂肪を使い果たすとどうなるか❓問題はここからになります。

 体が次に使っていくのはタンパク質です。具体的にいうと筋肉です💪。筋肉を分解して使っていくんです。そうするとどうなるでしょう?いわなくてもわかるのではないでしょうか。よくいわれるのは、「タコが自分の足を食べて飢えをしのいでいる。」とうものですね😢。この状態が低栄養といわれる状態です🥶。

 このような状態になると、全身的にも様々な問題がでてきます。全身の筋肉が減少していきますので、体力や機能の低下が起こります。これが、要介護の原因となっていくんです。具体的には、、、、、

★全身の筋肉量の減少。★
 よろけやすくなりますし、よろけたときに支えることができず転倒するリスクが増えます。さらに、骨を支える筋肉の減少や骨自体も弱くなっていることもあり、骨折に至ることが多くなります。高齢者の骨折は、一気に生活の質を落としてしまいます。寝たきりになる可能性も高いです😞。

★食べる、飲み込む機能の低下。★
 全身の筋肉量の減少とともに、食べたり飲み込むのに必要な筋肉も減少します。食事をするのに時間がかかるようになったり、柔らかいものしか食べられなくなったり、飲み込めなくなったり、ムセがでやすくなったり、、、、、。食事の摂取量の減少に密接にかかわってくるんです。こうなると低栄養がさらに進みますし、誤嚥性肺炎などのリスクも高まります。要介護へまっしぐらです😞。

★病気にかかりやすくなる。持病の悪化。★
 低栄養になると体力の低下だけでなく、体を守る機能である免疫力も低下します。結果として感染症にかかりやすくなりますし、もともとある持病の悪化なども起こります。これも要介護になる原因として大きいです😞。
 怖いですよね🥶。低栄養は少しずつ進んでいきますし、なかなか気づきにくいものです。昔なら老化の一言で片づけられていたでしょう。でも今は、高齢者の衰弱において大きな原因となっていることがわかっています。普段から意識すれば予防できるんです😊。ではこの低栄養になる原因はなんでしょうか?いろいろとありますが、少しだけ挙げていきますね。

●お口の中の問題●
 歯が無い。痛い歯がある。歯が揺れている。入れ歯が合わない。飲み込めないなど、、、、、。

●全身の問題●
 持病があってなかなか動けない。認知症や精神的な問題など、、、、、。

●環境の問題●
 一緒に食べてくれる人がいない。食事が楽しくない。作ってくれる人がいない。自宅にこもりがちなど、、、、、。

●経済的な問題●
 お金がないなど、、、、、。

 細かい事まで挙げるときりがありません。原因は1つだけでなく、複数が絡み合っていることが多いといわれています。その方に係る方々みんなで対応していく必要があるのですが、私達歯医者さんにできることは多いと思います😊。小さなことでもかまいません。何かありましたらご気軽にご相談ください。

 それでは最後に食事や体重、低栄養のことで注意してもらいたいことを!医療従事者や介護者でも間違っていることがあるので注意してください😲。

🌟年を取ったら粗食がよい?🌟
 粗食を進める本は多いですよね。もちろん程度の問題はあるのですが、御高齢の方ほど肉や魚をしっかり食べた方がよいです🍖🐟。たんぱく質やミネラルの1日の推奨摂取量は御高齢の方(70才以上)でも減りません。男女とも一般の成人の方と同じ量となっています。おおまかにいってたんぱく質は筋肉の材料です。それが減っていけば、当然筋肉は減りやすくなり、骨を支えることができなくなることを意味します。

🌟やせるのはいいこと?🌟
 みんな気になるところですよね(´・ω・`)ショボーン。でもやせていることは健康にとっていいことではありません。世界的なデータでも少し太り気味ぐらい(よくいわれる標準体重より少し重いぐらい。)が1番長生きであることは実証されています。特に御高齢の方がやせていくのは、筋肉量の減少や身体機能の低下を意味すると思っていただいてかまいません😅。やせることはいいことだという誤解は、一般の方々だけでなく、医療従事者や介護者でも見受けられます。もちろん太りすぎもよくありませんが、やせすぎよりはいいと思ってください😊。ご近所の方で、最近ちょっとやせた御高齢の方はいませんか?注意が必要ですよ。

🌟リハビリで運動すれば大丈夫?🌟
 筋肉や体力の減少のため、リハビリを薦められことがあるかもしれません。でもちょっとまってください。まずは食事を見直してみませんか。栄養は足りていますか?特にたんぱく質はどうでしょうか?

 もともと栄養が足りていない方がリハビリを頑張ったらどうなるでしょう?消費カロリーが増えますから、さらにカロリーが足りなくなってしまうんですよ😲。低栄養がさらに進んでしまうんです。リハビリをするのであれば、摂取カロリーも増やさないと駄目なんです。せっかくリハビリをしても、食事が変わらなければ、健康の改善どころか悪化することにしかなりません💧。
 食は生物にとって体、というより命を維持するために1番大切なものです。だからこそ、そこに過不足や偏りがあれば必ず異変が起こってきます💦。今回はそのなかでも低栄養を取り上げました。人間は基本的に飢餓に悩まさられる時期が長かったためか、栄養が足りなくてもある程度はどうにかしてくれます。そのためすぐには症状となって現れません。しかし、症状がでてくるときにはすでにかなり進行した状態です。そのような状態にならないよう、お口の中を悪くしないことはもちろん、小さな異変に気付けるように今後も研鑽していければと思っております。

歯ブラシの 選びかたに ついて

今回は歯ブラシについて部分別に説明していきたいと思います。

 

本来お口の中は人それぞれですから、その方にあった歯ブラシをみつける必要があります😲。お口の大きさも違えば歯の大きさも違います。歯並びも違いますし、虫歯に注意が必要な方、歯周病に注意が必要な方もいらっしゃいます。もっといえば、手の大きさや不自由がないかで歯ブラシの持ち方が変わってきますし、年齢や食生活、生活習慣によってお口の環境も違うのです。本来であれば、歯ブラシ選びをお手伝いする「歯ブラシソムリエ」みたいな方が必要と思っています😊。

 

現在市販されている歯ブラシは多種多様、私達歯医者さんでもすべてを把握できません。その中で一般の方が自分にあった歯ブラシをみつけるのは至難の業です💦。みなさんはどうやって選んでいますか❓。宣伝やパッケージのキャッチコピーを参考にしたいたり、歯医者さんのおすすめなんかをそのまま使っている方が多いと思います。でも、ひょっとしたら自分にもっと合う歯ブラシがあるかもしれません。その歯ブラシ選びの助けになればと思います😊。

 

🌟頭部(ヘッド)。🌟

毛が付いている先の部分です。長さ、厚さ、幅とみるところがあります。

◎長さ。

歯は小さいですよね。1本1本しっかり磨くには、ヘッドの長さについては短い方が適しています。長いと小回りが効かず、細かい所が磨けません。まあ、短すぎるのも問題ですので、大まかな目安として2cmは超えないぐらいの長さがおすすめです👍。

 

◎厚さ。

厚さについては薄い方が有利です👍。奥歯などにも入れやすいですね。

 

◎幅。

幅も大きすぎるとうまくお口の中で動かせません。基本は少し小さめの方が、小回りも効ききますのでおすすめです👍。特に歯並びが悪い方は幅がより小さい方が磨きやすいですね。

ヘッドについてはお口や歯の大きさによって適したサイズが異なります。奥まで楽に入り、しっかり細かく動かせるサイズが理想でしょうか😊。いろいろ試してみてください。

 

🌟毛。🌟

歯についている汚れを取ってくれる1番大事な部分です👍。あまり気にされていないかもしれませんが結構種類があります。みていただきたいのは、植毛部の形状、毛先の形状、毛の硬さ、毛の素材などでしょうか。

 

◎植毛部の形状。

大きく分けるとフラットなタイプとギザギザしているタイプですね。ギザギザしているタイプは山切りカットとかいわれていますね🏔。どちらも良いところがあるので、好みで選んでもいいのですが、安心確実なのはフラットタイプです。フラットタイプの方が確実に当たる範囲が広いです。山切りカットはうまく形にはまる場所はいいのですが、うまくはまらないと磨くのが難しくなります😞。歯の大きさは前歯と奥歯で異なりますので、すべての場所で山切りカットがうまくはまることはありません。基本はフラットタイプで大丈夫でしょう😊。一般に市販されている歯ブラシもフラットタイプが主流です。

 

◎毛先の形状。

毛先の形状は大きく2種類、ラウンドタイプとテーパードタイプに分けられます。ラウンドタイプは切った毛先を丸めたもの、テーパードタイプは毛の先にいくほど細くなっているタイプです。どちらも良いところ、悪いところがありますね😊。

ラウンドタイプは毛先の面積が大きいため汚れの除去効果が高いですね。テーパードタイプと違って先にいくほど細くならないため、コシも強く毛先が開きにくいです。1番多く売られているタイプです😲。

一方、テーパードタイプは毛先が細いため細かいところに入り込みやすいです。特に歯と歯ぐきの間の溝、歯周ポケットの中を磨くのには適しています👍。歯周病の方にはいいかもしれません。ただし毛先の面積が狭く、先細りのためコシも弱いため、汚れの除去効果が低くなります。材料の技術も進んでいますが、今のところちょっと上級者向けの歯ブラシといえます💦。

毛先の形状についてはラウンドタイプが無難といえるでしょう。

 

◎毛の硬さ。

毛の硬さは硬め、普通、やわらかめと3種類ありますね。それぞれ特徴をみてみましょう。

○硬め。

毛が硬いため汚れを取る力は強いです。コシもあり長持ちしますね。汚れが多い方、硬い方(唾液の少ない方などは汚れが硬くなりやすいです。)には適しています。しかし、硬い分だけ柔軟性に乏しく、歯や歯ぐきを傷つけやすいです。歯ブラシをあてる力に気をつけないと、歯が削れてきたり、歯ぐきが下がったりしてしまいます💦。もろ刃の剣ですね😢。特に知覚過敏がある方や、歯ぐきが弱い方は絶対におすすめできません。

 

○普通。

現在1番売られているタイプです😊。汚れ除去効果は十分ですね。歯ぐきが弱い方はこれでも痛みを感じることがあります。

 

○やわらかめ。

毛がやわらかく、コシも無いため、汚れの除去能力がどうしても低くなります💦。その分時間をかけないといけません💦。歯ブラシの交換も早めにする必要があります💦。ただ、歯ぐきが弱って痛みを感じやすい方、磨くときに力を入れ過ぎる方には適しています。

硬めは基本おすすめしません。やわらかめは状況によっては使っていただく時もありますが、状況が改善すれば普通に戻します。まあ、基本的に普通で大丈夫ということです😊。

 

◎毛の素材。

毛の素材も何種類かあります。有名どころをみていきます。

 

○ナイロン。

摩耗に強く、歯ブラシに向いている素材といわれています。毛が広がりやすいため、1ヶ月程で交換が必要なのが唯一の欠点です。現在の歯ブラシの主流となっています😊。

 

○飽和ポリエステル樹脂(PBT)。

ナイロンより耐久性にすぐれ、毛先の劣化も遅いです。乾燥も早いので、ばい菌の繁殖も抑えることができます🦠。テーパードタイプの歯ブラシはほとんどがこのタイプです。特に欠点が無いため、今後どんどん増えていくと思われます😊。

 

○動物の毛。

たいへんやわらかくしなやかです🐎🐖。歯や歯ぐきにやさしいですが、汚れを落とす力は弱いため歯ブラシには適しません。しかも乾燥しにくく、不衛生になりがちです。動物アレルギーの心配もあり、天然素材ですがあまりおすすめはできません😞。

 

○シリコン。

歯を磨く形態になっていないものが多く、歯磨きには適していません。赤ちゃんの歯ブラシの代用品や歯ぐきのマッサージなどに用います💦。

歯ブラシの素材はナイロン、もしくは飽和ポリエステル樹脂(PBT)がよいでしょう。まあ、普通に選ぶとこの2つのどちらかです。

 

🌟把持部(ハンドル。)。🌟

歯ブラシをもつところですね。これも太い、細い、長い、短いなどの違いがあります。

 

◎太い。

つかみやすいため、手の不自由な方や握力の弱い方、御高齢の方に適しています😊。

 

◎細い。

手が小さい方やペングリップで歯ブラシを持つ場合は細いタイプが適しています👍。

 

◎長い。

手の大きな方(特に男性。)は把持部が短いと磨きにくいです。長めのタイプを選びましょう。

 

◎短い。

手が小さい方、特にお子さんに適しています。

把持部については手の大きさなどで個別に判断していく方がよさそうですね😊。持ち方は大事です。

 

🌟頸部(ネック。)。🌟

毛のついている頭部と、持つ部位になる把持部との間の部分です。大きくストレートネックとカーブネックがあります。

基本的には歯の面に垂直に毛先があたるストレートネックの方が、汚れが除去しやすいため歯磨きに適しているとされています。ただし、カーブネックは力の緩和が期待できるため、歯ブラシをあてる力が強くなりがちな方には有効です。ちなみに、ある一定以上力がかかるとカチッという音で教えてくれる歯ブラシもありますよ👍。

 

いかがだったでしょうか。今回は歯ブラシの各部位についてくわしくみてみました。歯ブラシは本当に多種多様で私達歯医者さんでもすべては把握できていません💦。もちろん磨き方や磨く時間などの方が重要になるのですが、どんな歯ブラシを使うかで効率は変わってきます。できるだけ自分に合った歯ブラシを使った方が楽になります👍。良い歯ブラシみつけてくださいね。

市販のお菓子を与えていいのは何才から❓

さて今回はよくある質問からとなります。その質問は、「お菓子は何才から与えていいでしょうか❓」です。注意していただきたいのは「おやつは何才から与えていいでしょうか❓」ではないことです。ひかる歯科ちえこども歯科にはたくさんの小さなお子さんが来院されるため、おやつをどうしたらいいかについてよく話題になります😊。そんな中よく、“市販のお菓子は与えては駄目なのか❓”、“市販のお菓子を与えるとしたら何才からが妥当か❓”を聞かれます。正直にいいますと、基本的に虫歯予防の観点からいえば、『市販のお菓子は与えない方がいい。』となります😞。全身的にもあまり良いとはいえません。もちろんすべてのお菓子でありませんが、、、、、。

 

気持ちはわかります。おやつを準備するのも大変です。いろいろと考えながらだとさらに大変です。市販のお菓子なら買ってストックもしておけますし便利ですもんね。みんな忙しいのです💦。お子さんも喜びますしね😞。私もちょこちょこ買ってあげていました🙅。

 

さて今回はそんな便利な市販のお菓子の話なのですが。まずおやつとの違いをはっきりさせておきましょうか。ここがごっちゃになっているといけません🙅。おやつとお菓子はまったくの別物なのです😲。それではおやつとはなんでしょう。何のためにあるのでしょうか❓。

 

🌟おやつとは❓🌟

 

さて、まずは質問からです。おやつは必要なものしょうか❓、それともなくてもいいものでしょうか❓。正解はというと必要なものとなります。しかも小さなお子さんほど大事なものになります。何故でしょうか。

 

そもそも、お子さんにおやつを与える本来の目的は、栄養とエネルギーの補給です。小さなお子さんほど消化機能が未熟で、1回で食べられる量が少なく、1日3回の食事だけでは必要なエネルギー量を満たすことが難しいのです💦。お子さんの必要なエネルギー摂取量は身体の大きさに比べてかなり多くなります。3才を過ぎると1日の必要エネルギー摂取量は、大人の3分の2を超えてきます。でも、3回の食事でそんなに食べることができません。そのため第4の食事としておやつが欠かせないのです😊。

 

ではこういった点を踏まえて市販のお菓子がおやつに適しているかを考えていきましょう。まずは市販のお菓子の特徴をみてみましょう💧。

 

⓵、糖分からできているものが多い。

⓶、揚げ物が多い。

⓷、味の濃いものが多い。

⓸、着色料や保存料が多く含まれる。

などでしょうか。それぞれ何が悪いかをみていきましょうか👍。

 

⓵、糖分からできているものが多い。

これについてはいうまでもなく虫歯になりやすいですよね( ノД`)シクシク…。糖分、特にブドウ糖は虫歯菌として1番悪名高いミュータンス連鎖球菌の大好物です🦠。ミュータンス連鎖球菌はブドウ糖を栄養に増殖し、歯を溶かす酸を産生します。さらにネバネバした身を守るバリアーまで作ってしまうんです😢。これが結構厄介です。市販のお菓子はこの点で大変不利です。

 

また、飴やキャラメルなどお口の中に長い時間留まるものが多いのも問題です。お口の中は食べ物を食べると酸性へと傾いていきます。お口に中から食べ物が無くなると、唾液などの作用などでまた中性へと戻っていくのですが、お口の中に長い時間食べ物が留まったり、だらだら食べ続けていたり、頻繁に食べているといつまでたっても中性に戻りません💦。お口の中が酸性に傾いている時間が長ければ長いほど虫歯になりやすくなります💧。市販のお菓子はこの点でも適しているとは言えません。

 

そもそも論なのですが、おやつの役割である栄養の補給ができていません。エネルギーの補給はともかく、栄養にはミネラルやビタミンなども含まれます。市販のおやつはこういった栄養素が絶望的に不足しています😢。さらに糖分は過剰摂取になりやすく、中毒性もあるため良いことがありません。最近はお子さんの糖尿病も増えているとのことです。虫歯だけでなく全身的にも良くないのです😞。注意が必要ですね🙅。

 

⓶、揚げ物が多い。

ポテトチップスなんかが代表でしょうか。素材が糖分ですから⓵の問題もありますね💧。そもそも糖分と油の組み合わせは最悪です。1番肥満になるパターンですね。でも、1番おいしいのです、、、、、😢。宣伝でも言っていますよね。黒烏龍茶の宣伝でしたっけ(。´・ω・)?。

 

⓷、味の濃いものが多い。

甘味が強かったり塩味が強かったり、味の濃いものが多いですよね。これは味覚を育むうえで問題となってきます🥶。

味覚は離乳食が始まる5ヶ月頃から10才頃までの食生活により育まれていきます。この時期に与えられた食べ物によって味覚の好みができます。特に離乳食スタートから3才頃までは、重要な時期と言われています😲。この頃に味の濃い物ばかり食べていると、味を感じにくくなり、自然の味を感じなくなってしまいます。

 

例えば、甘いお菓子ばかり与えていると、野菜やお米など自然な素材本来の甘さをおいしいと思えなくなってしまいます。甘い物への欲求もエスカレートしやすくなり、好き嫌いが多いお子さんになってしまいます😢。結果として将来の健康も損なうことになります。

 

この時期は食生活の基盤をつくる大切な時期となります。保護者の方がコントロールできる間に正しい食生活を身につけることが、お子さんの将来の健康に繋がります😊。

 

⓸、着色料や保存料が多く含まれる。

もちろん安全基準にのっとって使用されているのですが、避けることに越したことはありません。現在は安全とされているものでも、将来やっぱり害があったなんてものはいくらでもあります。こういったものは小さな頃から、積み重なったものが将来影響をだしてきます💦。

 

いかがでしょうか。市販のお菓子については、虫歯や味覚などお口の健康はもとより、全身的な健康、将来の健康にも影響が大きいです。食べずに済むならそれにこしたことはありません😢。

 

大変かもしれませんが、おやつは自然の甘みを感じられる季節の果物や、野菜など具沢山のサンドイッチなんかがいいですね。無糖のヨーグルトに果物をいれてもいいかもしれません。できればお子さんと一緒に準備し、手作りするのが理想です😊。栄養とエネルギーの補給というおやつの1番の目的を踏まえた上で、簡単に作れ、お子さんと触れ合うことができ、規則正しく与えられるといいですね。まあ、なかなか難しい🥶。面倒くさい(# ゚Д゚)。忙しいだよ🔥。

 

というわけでうまく市販のお菓子も利用することも考えましょう😊。市販のお菓子の中にも、栄養バランスを考えてあるものもあります。探してみると面白いですよ。また、市販のお菓子はお子さんが喜ぶものが多いですよね。たまには悪い所に目をつむって、そういった楽しみを経験するのもいいことだと思います。いつもだと駄目ですが、、、、、💦。

 

市販のお菓子を与える年齢については、できるだけ遅い方がいいというのが答えになります。もし与えるならば、虫歯予防や味覚の形成・おやつの目的の観点から、早くても3才以降が望ましいとされていますね😊。

 

こういったことについては、私個人はどちらかというとあまり厳しくはありません。世の中には楽しいはたくさんあります。厳しくし過ぎてそういった楽しいことを経験しないのは間違っていると思っています。また、保護者の方も楽をしていいと思います。便利なものがあればどんどん活用すべきです。私も活用します😊。あとは程度の問題というとこでしょうかね💖。

 

根面う蝕ってなに?

みなさん根面う蝕をご存じでしょうか❓根面虫歯といったほうがわかりやすいでしょうかね。その名の通り、歯の根っこの部分にできる虫歯のことです。歯の根っことは何ぞや?と思った方もいるかもしれません。歯は頭の部分(歯冠といいます。)と根っこの部分(歯根といいます。)に分かれています。それぞれ簡単に説明していきましょう😊。

 

🌟歯の頭の部分(歯冠。)。🌟
通常みえている部分です。エナメル質といわれる生体において1番硬い組織で覆われています。一般に虫歯というと、この部分にできたものを指していることが多いです。

 

🌟歯の根っこの部分(歯根)。🌟
通常は歯を支えている歯ぐきや骨に囲まれている部分です。ですから歯ぐきや骨が減っていない、無くなっていない状態なら見えません。しかし歯ぐきは、年齢とともに少しずつ減っていきますし、歯周病が進んでいる方や、歯ブラシをあてる力が強い方、咬む力が強い方などはさらに歯ぐきや骨の減るスピードが上がります。だんだんと歯の根っこがみえるようになってしまうんです😞。

 

この歯の根っこには前述したエナメル質がありません。硬さに関しては歯の頭の部分より劣るため(それでも骨ぐらいの硬さはあります。)、露出すると削れやすく、知覚過敏を起こしやすい部位でもあります。
さて歯の根っこのついてわかっていただけたでしょうか。基本的に年齢があがるほど、見えてくることが多くなります( ノД`)シクシク…。10代、20代まではよほど特殊な原因でもない限りみえていることはないですね。

 

根面虫歯はこの歯の根っこに起こる虫歯になります。歯ぐきや骨に歯の根っこが覆われていれば、根面虫歯にはなりません。根面虫歯ができるには歯を支える歯ぐきや骨が減ってしまい、歯の根っこが露出してくることが必要十分条件になります。そのためこの根面虫歯は、御高齢の方に多い虫歯となります😲。

 

さて、今回この根面虫歯を取り上げたのは理由があります。みなさんは虫歯の数や虫歯罹患率が、昔に比べて増えているか、それても減っているかご存じでしょうか❓ほとんどの方が減っていると答えることができたのではないでしょうか。実際全体的にはその通りです。昔は虫歯の洪水といわれた時代もあるぐらい、虫歯に溢れていました。今はそういったことはありません。特に19才以下のお子さんにおける虫歯の数および虫歯罹患率の低下は顕著ですね👍。本人や保護者の方々の意識の変化や仕上げ磨きなどの努力、歯を強化するフッ素の活用など様々や要因がありますが現在もこの減少傾向は続いています😊。

 

ところがです。実は虫歯の数や虫歯の罹患率が増えている年齢層があるんです😲。それが65才以上の方々です。この原因の多くを占めるのが根面虫歯といわれていますΣ(・ω・ノ)ノ!。
ではなぜ根面虫歯が増えているのでしょうか❓理由を見てみましょう。

 

●平均寿命の上昇と歯を失う高齢者の減少💦。
誤解しないでいただきたいのですが、いいことなんです。しかし、長く生きれば生きるほど、そして残っている歯が多いほどか虫歯になるリスクが高いのも事実_| ̄|○。御高齢の方は全身状態の悪化に伴いお口の中の環境も急激に悪くなることが少なくありません。根面虫歯もその中に含まれます😞。

 

●御高齢の方ほど歯ぐきが減っていることが多い💦。
前述した通り、歯の根っこは基本的に年齢が上がるほど、でてくることが多くなります( ノД`)シクシク…。しかも磨きにくいことが多いΣ(・ω・ノ)ノ!。ただでさえ御高齢になるにつれ歯磨きがしんどくなるのに、難易度も上がります。どうしても悪くなりやすくなってしまうんです😢。
うーん。如何ともし難いですな(-ω-;)ウーン。予防するのもなかなか難しいそうです。でもそういうわけにもいきません。

次に根面虫歯の特徴を見ていきます。その後、現在行われている予防法や対処法をみていきましょう👍。

 

【根面虫歯の特徴】
・歯の頭と歯の根っこの境目から始まることが多く、歯の根っこの方向や横方向に広がっていく。
・深い虫歯になることは少なく、広範囲に浅い虫歯になることが多い。
・進行は比較的ゆっくりしている。
・痛みがでにくく、気づきにくい。
・色は黒や暗褐色。
・全身の健康状態によっては急速に悪化する。
・根面虫歯が進行すると破折し、歯の頭の部分が取れてしまうことがある。

 

根面虫歯の特徴はこんな感じでしょうか。実は一般に虫歯といわれる、歯の頭の部位にできる虫歯とは少し違った特徴を持っています!根面虫歯についてはまだわかっていないことも多く、長期間経過を追った研究もあまり無いのが実情です😞。人間が長生きするようになってでてきた、新しい病気の1つなのかもしれませんね。

さて、それでは現在行われている予防法や対処法です。

 

 

🌟歯ぐきが減っている方に対して。🌟
まだ根面虫歯ができてはいないけれど、歯ぐきが減っている方には根面虫歯について説明を行います。虫歯は知っていても、根面虫歯については知らない方がほとんどです💦。歯の根っこが弱い部位であることの説明や磨き方の説明、定期的な観察、フッ素塗布による歯の根の強化などを行います。実は根面虫歯の予防を目的とした歯磨き粉も売っていたりしますのでお薦めですね。やっぱりならないのが1番です😊。

 

🌟初期の根面虫歯に対して。🌟
多くのみなさんは虫歯をどうするかと聞かれれば、削って詰めたりかぶせたりを想像しますよね。しかし初期の根面虫歯でそういったことは行いません。削ったりする治療をするのではなく、継続して管理するのが基本です👍。患者さんに根面虫歯の位置を説明し気を付けていただきます。定期的に受診していただき悪くなってないか確認、フッ素を塗ることで歯を強化したりします。近年65才以上の方を対象に、根面虫歯に対するフッ素塗布が健康保険に導入されました。それだけ問題が大きくなっていることの表れでもあるのでしょう😞。

 

根面虫歯に対する予防法として特徴的なものとしてはサホライドの塗布もあります。サホライドとはフッ化ジアミン銀を主成分とし、非常に強い虫歯抑制効果があります。しかしいかんせん、塗布した部位が黒くなってしまうため大人の歯には基本ご法度となっています。治療がうまくできないお子さんの、虫歯の進行止めとしてこどもの歯に使うことが多いお薬です。しかし根面虫歯はみえにくい部位であることが多く、黒くなってもあまり目立ちません。そのため根面虫歯に足して大変有用なお薬となっています。

 

🌟削っての治療が必要な場合は❓🌟
でもやっぱり削っての治療に踏み切らないといけないときもあります。根面虫歯はできる場所が治療しにくいことが多いため、私達歯医者さん側もできるだけ避けたいのが本音なのですが、どういった場合か挙げていきましょう😊。

 

○根面虫歯の進行が止めることができない場合💧。
○根面虫歯が大きく、清掃が難しい場合💧。
○患者さんの様々な事情により、定期的な受診ができなくなる場合💧。
などなど。管理よりも治療のメリットが大きいと判断した場合です。ただしこの場合も管理による虫歯リスクの低減ができていないと、良好な結果は望めません。やっぱり管理は大事です😊。

 

根面虫歯はあまり大きく取り上げられることは無いのですが、静かに増えています。近年、根面虫歯に対するフッ素塗布が保険導入されたことからもそのことがわかります😞。わかっていないことも多く、なかなか対応がむずかしい虫歯でもあります。しかし、どんな病気かしっているだけでも将来への予防につながります。どうか記憶の片隅にでも入れておいていただけれ幸いです💖。

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