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洗口液は何がいい?
さて今回はよくある質問から💦。「おすすめの洗口液はありますか?」についてです。私自身は歯磨き粉を使っての歯磨きの後、うがいをしないケアをしていますので、普段は洗口液を使っていません。のどが痛いなど、風邪のひき始めに使うぐらいですかね。一応、おすすめ(私が好きで効果も十分と思っている洗口液。)はありますので、医院ではそれが売りにでています。ちょこちょこ売れています。
さてこの洗口液、様々なものが売りに出されています。効能も虫歯や歯周病予防はもちろん、プラークの付着を抑えたり、口臭予防や知覚過敏、歯を白くするなど様々。どれを使うか迷いますよね😅。何がいいんでしょうかね?
私個人の考えとしては、「好きなものを使ってください。」です。自分の求めている効能があり、味や匂い、爽快感など、好きなものでいいのではないかと思います。
なんかやる気なさそうでしょう😊。それもそのはず。この洗口液、たくさんの有効成分が含まれていますが、歯磨きをしっかりせずに使ってもあまり効果が出ないんです。お口の中の汚れ、プラークはバリアを張っています.
これを物理的、機械的に破壊しないと、有効成分が入り込めないんです😅。これを壊してくれるのが歯磨きそのものです。ですから、歯ブラシのあて方、動かし方は、どの洗口液を使うかよりはるかに重要です。洗口液でうがいをするだけでは、歯磨きの代わりにはなりえません。あくまで補助という位置付けと考えていただければと思います💧。
こういった理由から、私個人は洗口液を重要視していません。やはり基本となる歯磨きを重視します。しかし、この洗口液、歯磨きをしっかりした後に用いれば効果は絶大です。かゆい所までよく手が届くといいますか、補助としては大変頼もしい。優秀です😊。また、忙しくて歯磨きできない、でもお口の臭いが気になる時なんかはいいですよね。災害時などに用いられる、水が無くても大丈夫なタイプもあり、役立っています。その特性をしっかり理解して正しく使っていただければと思います。
洗口液について最後にもう1つ!アルコール含有の洗口液、特にアルコールに弱い方は注意してください😞。患者さんの中に「お口の中の皮がむけてはがれる」、「お口の中がひりひりする」などと症状を訴えて来られる方がいます。すべての患者さんではありませんが、洗口液の使用の中止、もしくはアルコールを含まない洗口液に変更したところ症状が無くなった方が結構いらっしゃいます。当院だけでも10人ほど。参考になれば幸いです。
2023年8月9日 | カテゴリー:新着情報, お母さん達からよくいただく質問, これがお薦め ホームケア, 歯科の豆知識 Q&A, 院長からの発信 |
歯や歯ぐきは老化するの?
今回は老化がテーマです。私も40代中盤となり、いろいろと老化が進んでいます。昔より量を食べられなくなりましたし、お酒も弱くなりましたね。もともと白髪が多いのですが、ますます増えています。苦労してるんですよ、昔から。(ちなみに両親とも真っ白です、、、、、遺伝かな?)
では歯や歯ぐきなんかはどうなのでしょうか?
☆歯の老化💧。
老化というより、力がかかることによる疲弊といってもいいかもしれません。虫歯が無くても歯はだんだん減っているんです。これを歯の咬耗や摩耗といっています。お口から食べている限りある程度は避けられません。歯ブラシを強く当てて磨いたり、歯ぎしりや食いしばりも原因となります。咬む力は自分の体重以上の力がかかっています。最悪ヒビがはいって、割れてしまうことも。重度の人は要注意です💦。
また、歯の黄ばみも強くなる傾向があります。歯は外側からエナメル質、象牙質、そしてその内部に神経や血管の入っている歯髄腔があります。この中で象牙質は年齢とともに黄ばみが強くなる(色素が沈着する。)ことがわかっています。そして一番外側のエナメル質は先ほど出てきた咬耗や摩耗の影響で薄くなる傾向があります。そのため黄ばみが強くなった象牙質が、より目立つようになってくるんです😞。
☆歯ぐきの老化💧。
歯ぐきも皮膚と一緒です。年齢とともに張りやみずみずしさが減る傾向があります。また、歯と一緒で強い力が長い間かかっています。歯周病が無くてもいくらかは下がってきてしまいます。下がってくると歯が長く見えたり、歯と歯の間が空いてきたり、ものがつまりやすくなったりします😞。昔は通らなかった歯間ブラシ通る様になっていませんか?まあ、そんなもんです💦。
☆頬がたるむ💧。
これも訴えが多いですね。原因はいろいろあります。頬
自体に問題がある時もありますし、顎の関節や歯がすり減ってくることで相対的に頬がたるんでみえる場合もあります💦。
私個人としてはある程度の老化は受け入れるべきで、それも楽しむべきだと思っています。まあ確かに嫌なこともあるかもしれません。でも歯や歯ぐきって何才から使っています?早い歯は6才ぐらいから使っているんです。そんなに長く毎日使っているものなんか、身の回りにそうそうありません。本当に自分の体ぐらいです。素晴らしいじゃありませんか!
かといって適当では駄目ですよね。やっぱり大事にしないと。上記の老化はある程度防ぐ方法もありますし、改善できるものもあります。例えば歯の黄ばみ、ホワイトニングすればいいんです。これからも歯や歯ぐきを大切にして、人生楽しんでいきましょう。さて、私も白髪染めますかね(笑)。
2023年8月7日 | カテゴリー:新着情報, 歯科の豆知識 Q&A, 歯を長持ちさせるには, 院長からの発信 |
開催、第10回歯医者さん体験( ゚Д゚)。
今年もやりました。毎年恒例、歯医者さん体験です🎉。ひかる歯科ちえこども歯科の開業以来、8月第1週の水曜日に必ず行っています。そこそこ人気があり、毎年定員はすぐに埋まってしまいます。もちろん無料でお土産つき。
現在、参加対象となる方は、定期健診や矯正治療などで長く定期的に来院されているお子さんと させていただいております。
実は開業して3年ぐらいは大々的に広告を出して募集をしていました。学校新聞にも参加者募集を出していたんです。当院の患者さん以外からもご応募いただいていたんですね。するとどうなるか❓応募が多すぎて応募者の把握や参加者の抽選、そしてその連絡などすごく大変だったんです( ノД`)シクシク…。ひかる歯科ちえこども歯科程度の規模の企業では、かなりの負担となってしまいました。ずっと電話が鳴っている感じになっていましたからね・・・・・。まあ、そういった反省も踏まえて、現在のように長く通っていただいているお子さん向けのイベントとなっています。
内容は始めに歯や歯ぐきについてのお話が30分程、その後は4グループに分かれて4つのセクションを回ってもらいます。その際、お子さん達には術衣を着てもらいます。雰囲気でますよー!終わったらみんなで記念撮影を行い、お土産をもらって終了となります。
4つにセクションについてみてみましょう😊。
⓵、お口の中にどんな歯があるかみてみよう。
自分のお口の中にどんな歯があるか鏡でみながら確認します。そしてそれ
を紙に書いたりシールを張ったりしながら同じ状態を作っていきます。歯医者さんでは『歯式を取る。』という処置ですね😊。
⓶、歯医者さんのチェアーや機械、器具を使ってみよう。 実際に歯医者さんが使うチェアー(患者さんが座るイスですね。)を動かしてもらいます。チェアーには模型(ファントムジョージ君というお名前。)が置かれており、その模型のお口の中を歯医者さんの器具(ミラーなど。)でみてもらいます。いつもは見られる側でしょうから、ちょっと不思議な感覚になりますよ👍。そして歯医者さんが清掃で使う機械と器具(電気エンジンとそれに取り付けるブラシ)を用いてファントムジョージ君のお口の中をきれいにしてもらいます。
⓷、型取りをしてみよう。
皆さんもお口の中の型取りをしたことあるのではないでしょうか。アルジネートと呼ばれる粉と水を混ぜて練り合わせ、実際に型取りをしてもらいます。うまく練り合わせるのは結構難しいですよ😊。
⓸、白い詰め物をしてみよう。
歯につめる白い材料(コンポジットレジン、CRといいます。)を使って、虫歯治療をしてもらいます。特殊な光をあてると固まる材料で、みんな夢中になって詰めていますよ。実際に使う材料を使っているのでかなり経費も高めのコーナーです。図工みたいで楽しいのか、4つのセクションの中で1番人気です😊。
いかがでしょうか。おもしろそうだと思ったら是非参加を検討してみてください。私達も自分のしている仕事に興味を持っていただければ大変うれしくおもいます😊。 来年はひかる歯科ちえこども歯科も10周年を迎えます。何か特別なことできないかなー。
2023年8月2日 | カテゴリー:新着情報, 小さい患者さんとの会話, 院長からの発信, 講演会 開催, その他 |
うちの子黒い着色がいっぱいつくんですけど!
今回はお子さんに時々みられる症状についてです。その症状とは、『歯全体に黒い着色がいっぱいつく。』というもの😲。これが本当にたくさんついています。それはもう、文字通り「歯全体」にです。大人ですとヘビースモーカーの方が似たような状態になっていることがありますが、それよりひどい時もあるぐらいです💦。初めてみるとびっくりしますよね💧。
この症状、【Black Stain】と呼ばれています。国によって出現率に差がありますが、大体2~20%ぐらいのお子さんに認められ、早いお子さんは2才頃からみられます。実際、当院に通われている患者さんにもいらっしゃいます。
一般に歯につく着色というとお茶🍵やコーヒー☕、タバコ🚬などの影響をいわれますが、この【Black Stain】は少し原因が異なります。なぜついてくるのか完全に解明されてはいないのですが、1番は細菌性の原因が大きいようです。この黒い色は細菌により産生された硫化鉄に由来しているといわれています。【Black Stain】を生じているお子さんのお口の中には、この硫化鉄を産生する細菌の比率が高いこともわかっています🦠。
また唾液の成分や作用も関係しているといわれています。【Black Stain】がみられるお子さんでは、唾液中のカルシウムやリンの濃度、また唾液の緩衝能(酸性に傾いたお口の中をもとの中性に戻す作用。)が高いことがわかっています。こういった方は歯石もつきやすかったりしますけどね😅。
ではこの【Black Stain】、何か悪いことをするんでしょうか❓実はお口の中で悪さをすることはありません。見た目の問題だけです。ただかなりたくさんついてくることので、気になる場合は頻繁に歯医者さんで取るしかありません。自分で取るのは困難です( ノД`)シクシク…。
ではなにか良いことはないのかというと、これがあったりします😲。【Black Stain】があるお子さんは虫歯になりにくいです。確かに当院に通われているお子さんでもその傾向はみられます。この理由は硫化鉄を産生する細菌の比率が高い分、虫歯菌の比率が下がるためです。また唾液中のカルシウムやリンが多いこと、唾液の緩衝能が高いことも虫歯を抑制する方向に作用します。
では治すにはどうすればいいのでしょうか❓これについては残念ながら治療法は確立していません。ただお子さんの【Black Stain】は、成長するにつれて自然に無くなっていくことほとんどです。だんだん硫化鉄を産生する細菌の比率が減ってくると考えられています。ただ、その代わりに虫歯菌や歯周病菌の比率が高くなっている可能性もあるため注意が必要です🙅。
大人の方でも着色が付きやすい方はいます。こういった方も食生活や歯ブラシだけの問題では無く、細菌の比率や唾液の成分や機能が関わっている可能性が高いです。前述した通り着色自体は何も悪さはしませんのでそこは安心していただければとは思います😊。
とはいっても気になる方はいつでもお声がけください。着色を取るだけでも来ていただいて大丈夫ですよ。
2023年7月30日 | カテゴリー:新着情報, お母さん達からよくいただく質問, 歯科の豆知識 Q&A, 院長からの発信 |
セミナーに行ってきました! (in 東京、御茶ノ水)(すぐ隣は秋葉原。)
実習付きセミナーin東京―――――Σ(・ω・ノ)ノ!
7月15日(土)から17日(月)まで東京に勉強しに行ってきました。コロナでなかなかいけない時期が長かったのですが、昨年の秋ぐらいから積極的に行くようにしています。私だけでなく副院長、働いてくれている歯科衛生士さんもいろいろと行っていますよ😊。やっぱりテンションあがります👍。
オンラインでのセミナーもあるのですが、やっぱり直接聞くのが1番ですよね。オンラインは何故か眠くなってしまうんです💤。何故なんでしょう❓そもそも歯医者さんのセミナーは実習付きが多いため、オンラインでは難しいことも多いんです。
今回のセミナーは、ひかる歯科ちえこども歯科が力を入れているお子さんの歯並びについてのセミナーです。当
院がお子さんに提供したい歯並び治療としては、いくつかテーマがあります。
⓵、歯並びが悪くならないよう予防する😊。
(お子さんの成長を見ていく中で、歯並びが悪くなりそうな傾向があり、矯正治療以外でできる歯並び治療があれば提案・処置をしていきます。)
⓶、見た目はもちろん、機能もしっかり😊。
(歯並びや咬み合わせはもちろん、お口の周りの機能全般を改善していきます。お口の周りの筋肉の強化(舌や唇、頬など)や正しい呼吸や飲み込み方法の説明・指導を行います。)
⓷、歯を抜かない歯並び治療😊。
(やっぱり抜きたくはありません。)
⓸、痛くない、目立たない歯並び治療😊。
(お子さんにやさしくです。)
などです。
すべてを成り立たせるのはなかなか難しかったりします(´ε`;)ウーン…。しかし今回のセミナーは、これらを高いレベルで網羅してくれる内容となっています。講師の先生は『各務 肇(かがみ はじめ)』先生、御年80を超える先生です😲。もう40年以上セミナーを開かれています。本も書かれていますので検索してみてください。現在、各務先生の治療法はひかる歯科ちえこども歯科において、お子さんの歯並び治療における柱の1つとなっています。
しかしすごいのは、その臨床に対する意欲、そしてそれを伝えたいという情熱ですね。有無を言わせない説得力があります。じつはセミナーの半分以上は臨床とは関係のない雑談だったりしますが(どんどん脱線していくんです💧。)、その中にも役に立つ情報があったりして耳が離せません。本当にいろいろな経験や勉強をしてこられたんだなと思います。あやからねばΣ(・ω・ノ)ノ!。爪の垢くれないかな、、、、、。
今回は実習付きですので各務先生によるデモもありました。うーん、うまい😲。なぜそうなる😅。同じようにはとてもできない😞。というか、各務先生だから治るのでは❓と思うほど、、、、、。でもとても勉強になりますし、うまくできると自信になります。もっと精進せねばですね😊。
ちなみにこの各務先生のセミナーは5段階あります。私はまだ2段階目なのですが、副院長は5段階すべて受講済( ゚Д゚)。しかも再受講に時々行っています。とても魅力のあるセミナーなんですよ。ひかる歯科ちえこども歯科全体で少しでも各務先生に追いつけるようにがんばります👍。
2023年7月21日 | カテゴリー:新着情報, 歯科の豆知識 Q&A, 研修, 院長からの発信, こどもの 口腔機能を 育てるには, 歯並び |
甘い物食べたい! ですよね
みなさんは甘い物好きですか?食べたくなっちゃいますよね。私も糖質制限をしている身にもかかわらず、時々食べたくなる。そして誘惑に負けてしまう時があります。おいしいですよね。
さて、この甘い物、虫歯菌の大好物でもあります。患者さんの中には虫歯にならないよう甘い物をとらないようにしている方や、お子さんに与えないようにされている方もいらっしゃいますね。もちろん悪いことではありませんが、それがストレスになっては困りもの。お子さんの場合、我慢させすぎると大人になってからその反動がくることもあります。甘い物を食べるのも人生の幸せの1つです。節度をもって食べれば大丈夫。今回はそんなお話をしていきますね😊。
では、どんなことに気をつければいいのでしょうか?
⓵、食後のデザートとして一緒に食べましょう!
どのみち食事はとりますよね。だったら同じタイミングにしましょう。虫歯の原因は甘い物だけではありませんしね。
⓶、食事やおやつの時間を決めて食べましょう!
規則正しくです。食事やおやつに限らず大事ですよね。特に小さな頃にこういった意識を持てるといいですよね。
⓷、だらだら食べない!
食事やおやつに全集中(古い!)です。しっかり楽しみましょう。
①~③の目的は一緒です。
⓵、⓶、⓷については間食の回数を減らす、だらだら食べないことが1番の目的です。食事の後はお口の中が酸性に傾き、虫歯に対して不利な状態になります。30分もすると唾液の作用などで中和されますが、間食が多くだらだら食べていると不利な状態がずっと続いてしまいます。お口に食べ物(砂糖などを含む飲み物も含めて。)を入れるのは1日5回までなら虫歯のリスクはそんなに上がらないといわれています😊。しかし、7回以上になると明らかにリスクが上がります。
⓸、虫歯になりにくい甘味料をうまく使おう!
代表的なのはキシリトールでしょうか。虫歯の原因菌が利用できない甘味料ですね。多く食べると下痢をしやすくなったりと他の問題もありますが、是非活用しましょう。
⓹、間食を工夫しよう!
どうせ食べるなら、歯ごたえのある甘い物(グミなど)や、ビタミンや食物繊維をたっぷり含む甘い物(フルーツなど)にしましょう。
⓺、歯磨きをしっかり!
まあ、基本です。一番大事です。
⓻、フッ素を活用しましょう!
歯を強化してくれるフッ素を活用しましょう。家でできること(歯磨き粉やフッ素洗口など)、歯医者さんでできること(フッ素塗布)とあります。
☆定期健診を受けましょう!
悪くなってないか要チェックです。
甘い物をたべることは人生の楽しみです。ストイックに我慢するのも、かっこ
いいですが、その楽しみを自ら放棄してはもったいない。食べ方、歯磨き、フッ素、定期健診をうまく活用して甘い物を楽しみましょう。
2023年7月19日 | カテゴリー:新着情報, お母さん達からよくいただく質問, 院長からの発信 |
口臭の原因は?
口臭気になりますよね!実は私も気になります。最近はずっとマスクをしていたので、あまり気にせずにすんでいました。外せるのは嬉しいのですが、口臭がしてないか気になりますよね。自分ではわからないからですね。
実は調査結果で8割の方が口臭を気にされていると言われています。結構多いですよね。比率は女性の方が多く、40代あたりが1番きになる方が多いとのことです。しかし、実際に歯医者さんなどに口臭を主訴に通われるのは、1割ぐらい。多くは放置しているか、ガムや洗口液などでごまかしているようです。
それでは、口臭の原因はなんなのでしょうか?まずは病的ではない口臭についてみていきましょう。
☆生理的口臭😊。
臭いの強さは人によって異なりますが、誰にでもある口臭です。食事や歯磨きをすることで弱まります。
特徴としては朝起きた時や、お腹が空いている時、緊張している時に臭いが強くなる傾向があります。特に朝起きた時ですね。これは唾液の量が減ってしまい、その間にお口の中の細菌が増加、細菌によって作られる臭いのもと(揮発性の硫黄化合物)も増加するために起きる口臭です。生きている限り当たり前に起こる口臭と思っていただいてかまいません。ゼロは不可能です💦。
また時期的な生理的口臭もあります。例えば思春期の口臭。これは性ホルモンの影響で男女とも体臭・口臭とも強くなる傾向があります。また、女性特有の口臭としては女性ホルモンの影響(生理や妊娠など。)によって、口臭が強くなることもあります。こういった、一時的に強くなる口臭は心配の必要はまったくありません。
また生理的口臭とは少し毛色が異なるかもしれませんが、原因のはっきりした一時的な口臭もありますね。わかりやすい例はニンニクやニラをたくさん食べた後や、お酒を飲んだ後ですね。私もお酒を飲んで帰ってきて、娘にほおずりしたら露骨に嫌がられたことがあります。まだ娘が5才ぐらいの時です。ほおずり自体が嫌だった可能性もありますが、そこは考えないようにしましょう((´∀`*))。
こういった臭いは自分ではあまりわからなかったりしますよね。まだ勤務医だった頃、その医院の院長ともつ鍋を食べにいった次の日、自分では大した事ないと思っていたのですが、スタッフに「今日の院長と先生の臭いはやばいですよ。勘弁してください。」と言われた(怒られた?)ことがあります😅。それ以後、次の日が診療の時は気を付けるようにしています。ちなみのこういった口臭は胃の中から臭っているわけではありません。一度胃腸から吸収された臭い成分が血液の中に溶け込み、肺などからでてきて口臭となります。ブレスケア効果あるのか?
またタバコの臭いもありますね。ただ、タバコの臭いは一時的ですまないこともあります。タバコをずっと吸われている方は、肺にニコチンやタールが染みついていることがあります。禁煙をしても、すぐには臭いが無くならず、しばらく残ってしまうようです😞。せっかくやめたのに、、、、、。
では次に病的な口臭に入っていきましょう。病的な口臭は大きく3つに分けられます。
☆仮性口臭症、口臭恐怖症💧。
☆お口以外の部分に原因がある口臭💧。
☆お口の中に問題がある口臭💧。
1つ1つみていきましょう。
☆仮性口臭症、口臭恐怖症💧。
患者さんは口臭を訴えるのですが、社会的容認限度を超える口臭が認められない場合に分類されます。心理的な口臭です。特徴としては自分で口臭を気にされてはいますが、他人からの指摘は受けていないことがあります。また話している時などに、お口の周りを隠すなど、口臭を気にされる仕草が多いことも特徴でしょうか。検査結果を用いたカウンセリングなどで改善すれば仮性口臭症、それでも改善しなければ口臭恐怖症となります。口臭恐怖症になると、1歯科医院だけで対応しても改善は難しく、精神面で専門的なサポートが必要になってきます💦。
☆お口以外の部分に原因がある口臭💧。
耳鼻咽喉科疾患、呼吸器系疾患、消化器系疾患、内分泌系疾患など様々な疾患が原因となります💦。その疾患に応じた、特徴的な臭いがでることもあり、状態によっては原因の特定が容易なこともあります。ただ、病的な口臭の中で占める割合は10パーセントあるかないかで頻度は低いです。
特に原因として多くなるのは耳鼻咽喉科疾患、鼻が悪いと鼻で呼吸ができなくなってしまいます。必然的に口呼吸にあるので、お口が乾燥して口臭がしやすくなってしまいます😞。お口の中とも絡んできますが、これは結構多いです。
☆お口の中に問題がある口臭💧。
口臭のほとんどはこれにあたります。報告により若干のブレはありますが、病的な口臭の7割から9割はお口の中に原因がある口臭なんです😲。
✕歯垢・歯石💦
お口の中に問題がある口臭の最大の元凶といっても過言ではありません。この後の項目のほとんどは、この歯垢や歯石が原因となっていたり、それらを溜まりやすくしたり、清掃しにくくする要因です。汚れと言ったりしますが、細菌の塊です。うがい程度ではとれません、歯磨きをしっかり行うとともに、定期的なクリーニングを歯医者さんで受けましょう。
✕虫歯💦
虫歯が小さなうちは口臭がきつくなることはありません。しかし進行してくると、虫歯の穴に歯垢がつまりやすくなります。細菌数も急激に増え、臭いのもともどんどん増えます。その結果、口臭が強くなります。さらに進行して歯の神経が腐ったり、虫歯が原因で膿がでてくるようになると、かなり口臭が強くなり、独特な臭いがしてきます。しっかり治療をするとともに、歯ブラシをがんばりましょう😊。
✕歯周病💦
こちらも初期の頃は大丈夫なのですが、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケットと呼んでいます。)が深くなるにつれて口臭が強くなっていきます。歯周ポケットが深くなってくると歯ブラシの毛先がどんなに頑張っても届かなくなります。また、歯石がこの歯周ポケットに蓋をしてしまうこともあり、自分では清掃したくてもできない状態になってしまうのです。その結果、細菌数がどんどん増加、臭いの元も溜まっていきます。さらに歯周病が進行し、歯ぐきが出血しやすくなったり、膿をもつようになると口臭がさらに強くなります。虫歯と同じでしっかり治療をすること、また、歯ブラシをがんばりましょう😊。
✕舌苔💦。
歯と歯ぐきは気を付けている方も舌はどうでしょうか?舌はお口の中の口臭の原因の中でも結構重要な位置付けです。報告にもよりますがお口の中の口臭の原因の半分を占めるとも。白くなっている方は要注意!歯ブラシでも構いませんが、舌磨き専用のブラシもありますので是非試してみてください。
✕口腔乾燥💦。
口呼吸やストレス、薬剤性や全身疾患など口腔乾燥を引き起こす要因はたくさんあります。お口が乾燥すると、お口の中を守ってくれている唾液の作用が弱まり、細菌が増えやすくなります。その結果、臭いの元が増加し口臭が強くなります。特に口呼吸はお口の中や周りに原因がある場合もありますが、鼻がわるいことも多いです。それぞれに合わせた対応が必要です😊。
✕悪くなった人工物💦。
お口の中の詰め物や被せ物。だんだん劣化してヒビがはいったり、穴があいたり、合いが悪くなったりしてきます。意外に口臭の原因になっていることがあります😞。
✕入れ歯💦。
入れ歯を入れている方も注意が必要です。入れ歯のプラスチック部分は色や臭いを吸着します。一度吸着してしまうと、なかなか取れなくなります💦。毎日、しっかり清掃し入れ歯洗浄剤を活用しましょう😊。
いかがでしょうか。口臭の原因のほとんどはお口の中に原因があります。
言わないだけで気にされている方は多いです。ガムや洗口剤を使うのも1つの対策ですが、根本的には歯垢や歯石が原因です。歯磨きをしっかりするとともに、定期的に歯医者さんでクリーニングをしましょう。
2023年7月13日 | カテゴリー:新着情報, 歯科の豆知識 Q&A, 院長からの発信 |
フッ素っていつまで塗るの?
今回はよくある質問、「フッ素はいつまで塗りに来たらいいんですか?」についてです。
小学校高学年や中学校になると、歯磨きもお子さんにまかせるようになってきますし、お口の中への関心は薄れてきます。忙しくなってきますし、勉強や部活、そして受験なんかの方が気になる様になってきますよね。でも、できればもう少しがんばって欲しい!
まず質問の答えからです。実はこのフッ素塗布、一生続けてもいいです。フッ素塗布により、歯の構成成分であるハイドロキシアパタイトが、より酸に強い結晶であるフロルアパタイトに変わります。これにより虫歯になりにくくなります。ただこの変化が起こりやすい、フッ素を取り込みやすく効果のでやすい時期があります。それが、歯が生えてきて4・5年の間です😊。この時期はとても大事です。
生えてきたばっかりの歯は実はまだまだ未成熟でやわらかいんです👶。溝も深く汚れも溜まりやすいうえ、歯磨きもまだまだうまくできません。虫歯になりやすい環境がそろっています。だんだん硬く成熟していくのですが、この時フッ素塗布の効果が最も高くなります。
ではその時期はいつでしょうか?こども歯から大人の歯への生え変わりが終わるのが大体12才頃、それから4・5年になりますので、大体高校生頃までですね。この時期までは継続してフッ素塗布を行うことを強くおすすめします。先程も記した通り、虫歯のリスクも大変高い時期でもあります。定期的なクリーニングやブラッシング指導、虫歯予防処置であるシーラントなども併せて行うとより安心です。
ちなみにこの時期ですと、「歯医者さんでのフッ素塗布と、自宅や学校でのフッ素洗口、フッ素入りの歯磨き粉の使用を併せてしてもいいのか?」という質問もよくあります。これもどんどんしていただいてかまいません。歯医者さんでのフッ素塗布は高濃度のフッ素を用います。フッ素洗口や歯磨き粉に入っているフッ素は低濃度となっており、実はそれぞれで作用機序が違います。一緒に行えばそれぞれの効果がでます😊。安心して行ってください。
中学生、高校生は勉強や部活で自分を鍛える時期。是非歯もフッ素で鍛えてあげてください。いろいろな面で人生の分かれ道となる時期ですが、歯にとっても将来どうなるかの分かれ道となります。受診率も下がりがちな時期ですが、将来のため、お子さん・ご両親ともご協力いただければと幸いです。
2023年7月8日 | カテゴリー:新着情報, お母さん達からよくいただく質問, 歯科の豆知識 Q&A, 院長からの発信 |