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歯が無くても 歯周病菌はいるのでしょうか?

歯周病と全身疾患との関係がいわれるようになって久しいです。歯周病は糖尿病を筆頭に骨粗鬆症、動脈硬化、腎臓病、関節リュウマチ、認知症、早産など様々な疾患と関係していることがわかっていますΣ(・ω・ノ)ノ!。現在もこのテーマで国内外様々な研究や調査が行われています😲。

 

歯周病菌がどのように全身に影響を与えるかも研究が進んでいます。現在考えられている大きな経路としては、

 

★歯ぐきから歯周病菌が直接体内に侵入する😅。

侵入した歯周病菌は血液などを通して全身を巡ります💦。血中の白血球や動脈硬化の血栓の中、さらに羊水や胎盤の中でも歯周病原因菌が見つかっています( ノД`)シクシク…。

特に歯周病の進んでいる方は要注意。歯周病が進んでいる方は、体表面に手のひら以上の潰瘍やびらんがあるのと同じ状態といわれています。そういった場所からは歯周病菌が侵入しやすそうですよね🥶。

 

さて、今回のテーマである、歯の無い方ではどうでしょう。歯がないので歯周

病はありません。では歯周病菌はどうでしょうか?

 

実は歯周病菌は歯が1本も無くても、お口の中に生息していることがわかっ

ています😲。歯肉や舌、頬、唇などいわゆるお口の中の粘膜といわれる場所の

表面はすべてといっていいでしょう。さらに粘膜の組織内や細胞の中にも入り

込み生息できることが知られています。特に多いのは舌苔です。舌の表面にある

白いやつですね👅。この舌苔が増えると歯周病菌も増えることがわかっていま

す。これは直接粘膜を調べなくても、唾液の中の細菌を調べると検出できるレベ

ルです。

 

さらには入れ歯からも見つかっています😲。入れ歯にも歯垢(プラーク、特

に入れ歯に付着しているものをデンチャープラークといいます。)が付着しますがその中に含まれますし、入れ歯の内部にも入り込んでいるとの報告もあります。清掃が不十分な入れ歯では、手入れがよい入れ歯に比べて歯周病菌の検出率が高くなります。

 

このように歯周病菌は歯が無くなってもいなくなりません。しかし歯周病は無いため、上記のように歯周病菌が直接体内に侵入する可能性は低くなります。しかし、お口の中は傷が付きやすいため油断はしない方がいいでしょう( ノД`)シクシク…。

 

その他の問題としては誤嚥性肺炎の問題もあります。また、歯周病菌について

は腸内細菌の組成に影響するという報告もあります💦。その結果、腸の壁がも

ろくなる、腸の壁を透過しやすくなることで、本来通り抜けられない悪い物質が

体内に入り込みやすくなってしまうんです。そしてこの悪い物質は全身を巡り

ます( ノД`)シクシク…。細菌流行りの腸活にも関わるかもですね。いかがでしょ

うか😞。歯周病が無くても結構怖くなりませんか🥶。

 

お口はすべての入口です。その入口が悪くなれば、その先も悪くなるのは当た

り前です😊。歯のあるなしに関わらずきれいにしましょうね。

進化する歯周病の病因論!

歯周病は長く人類を苦しめています🥶。歯周病がどうして起こるのか、どうやったら治るのかは、昔から研究されています。もちろん今も続いていますね。現在行われている歯周病治療はこれまでのわかっていることの集大成です😊。もちろん、これから変わっていく可能性はありますが。

歯周病が細菌によって起こるとわかった19世紀後半から歯周病菌の探索が行われてきました。当時は一種類の歯周病菌が歯周病を起こしているに違いないと研究がされていました💦。こういった特定の細菌やウイルスが、何か1つの特徴的な病気を起こす例は多いです。有名どころで結核や天然痘、ペストなどでしょうか。世界の脅威となった病気はこのタイプが多いです😅。しかし、当時の顕微鏡や培養技術では難しかったようですね。お口の中には無数の細菌がいますから😞。

その後、特定の細菌ではなく、お口の中の細菌の総量が増えることで歯周病の発症が起こると考えられるようになります。単純にお口の中の清掃状態が悪いほど歯周病が進んでいることが多いこと、また、歯磨きをしっかり行い歯石取りなどを行うことで歯周病が改善するためです。これらは特に特定の細菌のために起こる、行っている治療ではないと考えられるためですね😅。

さらに時代が進んで顕微鏡や細菌の分離技術・培養技術が進化すると、やはり特定の細菌が歯周病を起こすという考えが主流になってきます。しかしそう簡単にはいかない😞。歯周病に関与すると思われる細菌がたくさんみつかります。さらにこれらの菌がいれば必ず発症するわけではないこともわかってきます。このことから細菌と宿主である人間とのバランス関係が発症には重要と考えられるようになりました。

現在では宿主である人間の要因としては遺伝的要因や歯ぐきの形態、ストレス、食生活、嗜好品なども含めて多岐にわたります💦。細菌側の要因も棲みついている歯周病菌の数や種類に型、歯周病菌以外の細菌との兼ね合いなど様々です💦。本当に広い範囲で研究が進められています。

歯周病が1つの細菌から発症していればすでにワクチンなどで根絶されていたかもしれません。しかし現在の所そういったことは難しそうです😞。あまりにも多くの要因が関わっています。まだまだわかっていないことも多いでしょう。今後すごい発見があり、歯周病治療が大きく変わる可能性もありますが、今のところ歯磨きをしっかりしながら定期健診でそれを補うのが1番得策のようです。歴史が変わるその日まで、ぼちぼちがんばりましょう。

 

お子さんが歯医者さんを好きになるために!

ひかる歯科ちえこども歯科には毎日たくさんのお子さんが来られます🙇。そんなひかる歯科ちえこども歯科ですが、開業以来一貫した1つの目標があります。それは、「現在診療しているお子さんが大きくなって、お口の中で困らない状態にすること、そしてそのお子さんに子供が生まれたあと、その子供を当院に連れてきてくれること。」です。

 

そのためにスタッフ一同、知識や技術の研鑽に務めています。そしてその知識や技術の中には、お子さんに対する対応も含まれます。特に小さなお子さんに対する対応は大事です。歯医者さんを嫌いにならないよう、好きになってもらえるよういつも考えています😊。

 

基本は明るく、楽しく、やさしくとなるのですが、そればっかりというわけにはいきません。ひかる歯科ちえこども歯科は医療機関Σ(・ω・ノ)ノ!やるべきこと、やれることはきちんとやらねばなりません。ですから治療が難しいお子さんでも少しずつ、できるように、わたしたちと信頼関係ができるように関わっていきます。まずは簡単なことから始めて、スモールステップで進めていき、いつのまにか治療まで終わっていたというのが理想ですね。そしてお子さんが楽しんでくれていたら最高です👍。

 

とはいってもお子さんは多種多様です。知識をかじっただけではなかなか難しいところもあります。でもひかる歯科ちえこども歯科のスタッフは大丈夫👍。経験も豊富(たくさんお子さんが来院してくれますのでドのスタッフも経験豊富になります😊。)ですし、子供好きが多いです(子供嫌いならそもそもひかる歯科ちえこども歯科で働いていないです😊。)。安心してご来院くださいね。

 

さてお子さんが歯医者さんを好きになるためには、もう1つ大事なことがあります。それは保護者の方の協力です😲。この保護者の方の協力次第で、歯医者さんでの嫌な出来事がいい出来事になることもあります。逆に、歯医者さんでのいい出来事が悪い出来事になってしまうのです。その協力とはなにか❓まず1つ目は、とにかく前向きな声掛けをしてあげることです。

 

例えば診療で泣いてうまく治療ができないとき、、、、、

「嫌だったね。」、「恐かったね。」、「なんでできないの。」

ではなく(# ゚Д゚)、

「すごい。」、「できたね。」、「がんばったね。」、「上手だったね。」

「楽しかったね。」、「また来ようね。」

と声かけしてください。

1番大事な人から褒められることは何よりの自信に繋がります。治療がうまく進まないとやきもきされるかもしれません。でも、大丈夫。お子さんのペースで確実にできるようになっていきますよ😊。

そして2つめです。歯医者さんが恐いというイメージを持たせないようしてください。歯医者さんが苦手な方は多いとおもいます😅。そりゃ、お口の中でわけわからんことをされるわけですからね。麻酔の注射もありますし💉、ドリルで歯は削るし🔩、血もでることがありますし、、、、、。そもそも歯医者さんを含めて医療機関なんて行かずにすむなら行きたくないところですよ😞。

 

ただ1つだけ確かなことがあります。歯医者さんが苦手な保護者のお子さんはもれなく歯医者さんが苦手です💦。前述した声掛けが後ろ向きになりやすいのもあるのですが、家庭でも歯医者さんが恐いという話を無意識のうちにしていることがほとんどです。嫌でも歯医者さんは最高だと言ってください((´∀`*))。最高ですか❓。最高です!。

 

私達もお子さんが歯医者さんを好きになるよう頑張りますので、保護者の方もご協力いただければ助かります。よろしくお願いいたします。

歯磨き粉を使うと、歯磨きする時間が短くなる❓

今回はよくいわれる歯磨きについての話題について検証していきます。今回は、『歯磨き粉を使うと歯磨きする時間が短くなる❓』についてです。おそらく聞いたことあるのではないでしょうか。結構患者さんにも聞かれます。

「歯磨き粉を使うと爽快感がでやすいため、すぐに磨いた気になってしまうから。」、「歯磨き粉に入っている発泡剤のせいで、お口の中がすぐに泡でいっぱいになってしまうから。」など、一見もっともらしい理由まで添えられています。納得してしまいそうですね😞。

では実際どうなのでしょうか。これに関しては論文がきちんとでています。どんな論文か簡単にみてみましょう👍。

🌟ある集団に対して以下3通りの歯磨きをしてもらい、その時間を計測した。

  • 歯磨き粉を使わない。
  • 歯磨き粉を使う。(発泡剤無し。)
  • 歯磨き粉を使う。(発泡剤あり。)

ただし2と3の歯磨き粉の成分は、発泡剤の有無以外同一とする。

さて結果はどうだったのでしょうか❓

結果は3つのやり方とも歯磨きの時間に差はでませんでした😲。歯磨き粉の使用の有無、そして発泡剤配合の有無に歯磨きの時間は関係がないことがわかったんです。ですから歯磨き粉を使うと、歯磨きをする時間が短くなるというのは完全にデマなんです。

逆に歯磨き粉を使わない方では、ブラッシング時間が短くなってしまうとういう報告があります😲。やってみるとわかるのですが、歯磨き粉を使わないと、歯ぐきに痛みがでやすくなるため、とても磨きにくくなります。歯磨き粉が歯ブラシの滑りを良くしてくれているんですね(緩衝作用とよんでいます。)。また、爽快感や心地よさも激減です。人間だれしも嫌なこと、面倒くさいこと、楽しくないことはしたくないものです😞。歯磨きを使った方が、気持ちよくしっかり歯磨きできるんです👍。

ただ歯磨き粉を使うとお口の中が泡でいっぱいになり磨きにくい方もいるかもしれません。そういった方は発泡剤の少ないタイプの歯磨きを選んでください。もしくは水分が多いと発砲しやすくなるため、歯磨き前に唾液を吐き出したり、水をつけずに磨くようにしてください👍。これだけで結構変わりますよ。

歯磨き粉を使って歯磨きの時間が短くなることはありません。むしろ歯磨きしやすくなりますし、気持ちよさも与えてくれます。また、歯磨き粉に含まれる様々な薬効成分も見逃せません。自分に合った歯磨き粉を是非みつけてくだあい。はっきりいって歯磨き粉を使わないという選択肢はありませんよ。

シーラントの下に虫歯菌が 残っていたら どうなりますか?

今回は時々ある質問から😊。それは、『シーラントをする前にばい菌を全部取りきっているのかどうか?』というものです。うん、シーラントに関して調べている方の質問ですね。歯科関係者かな?しかも若干答えづらい質問です💧。何故なら残っている可能性がかなりの確率であるからです💦。エーって思いますよね😱。

シーラントは歯の溝が虫歯にならないように予防的に埋めてしまう処置です。シーラントを行う前にブラシや超音波で機械的に清掃したり、薬液で化学的にきれいにします。もちろん徹底的にやります。しかし深い溝の底にはどんなにがんばってもばい菌が残ることわかっています😲。もう一度いいます。残っているんですよ(m´・ω・`)m ゴメン…。大事なことなので2回、、、、、。では、これら残ってしまったばい菌の上にシーラントをすると、どうなってしまうのでしょうか?悪くなってしまうのでしょうか?

虫歯は歯の表面に付着した虫歯菌によって引き起こされるダイナミックな変化といえます。普段は虫歯菌とお口の中の環境や歯との力のバランスが保たれていますが、歯ブラシの不良や不適切な食生活により、虫歯菌の活性が勝ってそのバランスが崩れると、虫歯菌が産生した酸によってしだいに歯の硬組織が崩壊し、病変が進行します😞。

逆手にとれば、虫歯菌の活性を押さえることができたら、虫歯の進行は止められるということです。シーラントをすると、シーラントに覆われた虫歯菌と外界が遮断され、虫歯菌への栄養供給が断たれます。栄養が届かなくなった虫歯菌は活性が抑えられるのと同時に、その数を減らしていきます。結果として、歯の溝における虫歯の進行は止まります。まさに兵糧攻め😊。虫歯菌がシーラントの下に残っていたとしても、基本的には大丈夫です。

私が言っているだけでは心配ですよね。実はきちんと論文でも報告されているんです😊。簡単にまとめさせていただきますが、まずシーラントを行った後にばい菌が増殖したという報告はありません。むしろ減少しており、シーラント処置歯はシーラント未処置に比べて平均総ばい菌数が100分の1になっていたと報告されています。さらに、約50%においてはシーラント処置後に生きているばい菌がいなくなっていたとのことです👍。

いかがだったでしょうか。シーラントをして虫歯が進みやすくなることはまずありません。虫歯のリスクが高い方にとってはとても有益な処置となります。

不安なことがあったらなんでも聞いてくださいね。

あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いいたします。

新年度の診療開始は1月4日からです。

どうぞよろしくお願いいたします。

今年もありがとうございました

あっという間の1年でしたが、今年ももう少しで終わりですね。

今年も本当にありがとうございました。

来年度もどうぞ ひかる歯科ちえこども歯科をよろしくお願いいたします。

年内の診療予定

年内の診療は12月28日までです。

年明けは1月4日から診療いたします。

どうぞよろしくお願いいたします。

発音障害とは❓

今回は発音障害についてです。近年増えている障害の1つです。言語聴覚士さんが1番得意としている分野ですが、歯医者さんも結構関係あったりします😊。

 

私たちは生まれてから少しずつ発音を獲得していきます。母音(あ、い、う、え、お。)から始まり、比較的簡単な子音からだんだん発音できるようになります。発達に遅れが無い場合、大体6才から7才頃までにすべての音が発音できるようになりますが、個人差もありますね😅。

 

発音障害とは、話し言葉の中の、ある決まった音が正しく発音ができず、それが習慣化した状態をいいます。発音障害があると、言いたいことがうまく伝わらず、周囲とのコミュニケーションに支障をきたしてしまいます💦。何度も聞き返されることでイライラして周囲の人にあたったり、自信を無くして話さなくなったりするなど、発音障害が心理的なストレスになることも少なくありません💧。お子さんで多い障害となりますが、大人の方でも脳卒中などの後遺症やお口の中の状態によっては起こることがあります。

 

発音障害はその原因によって大きく3つに分けられます。それぞれをみていきましょう👍。

 

  • 器質性構音障害。●

発音をするときに使う構音器官の形の異常によるものです。

(例)悪い歯並び、咬み合わせ。

【特に反対咬合(下の歯が上の歯より前にでている。)や前歯部開咬(奥歯で咬むと前歯が咬まず開いている。)で問題になることが多く、1番影響を受けるのがサ行音です。】

 

舌小帯短縮症。

【舌の下にあるすじ(舌小帯。)が太く短くなっているのが舌小帯短縮症です。舌の動きが制限され発音に問題がでます。特に影響をうけるのがラ行音やサ行音です。】

 

口唇口蓋裂。

【上唇や上顎に亀裂が入った状態で生まれてくる疾患です。頻度は500人から600人に1人で少なくありません。】

歯が無い、入れ歯が無い、入れ歯が合ってない。

などなどです。他にもありますが、この分野は歯医者さんが大きく関わるこ

とが多いです。言語聴覚士さんから依頼が多いのは、舌小帯短縮症の切除ですかね😊。

 

  • 運動障害性構音障害。●

発音に関わる神経や筋肉の異常によるものです。

(例)脳卒中(脳梗塞や脳出血。)の後遺症。

脳性マヒ。

神経マヒなど。

 

  • 機能性構音障害。●

構音器官の形や機能に問題がなく原因が明らかでないものです。ようするに、「ようわからん。」です。実はお子さんの発音障害で最も多いのはこの機能性構音障害です😞。言語聴覚士さーーーーーん( ノД`)シクシク…。

 

発音の問題は様々な要因が絡み、お互いに負の連鎖に陥っていることも多いです🥶。そのため1つの業種だけでは対応できないことも多くなります。言語聴覚士さんはもちろん、私達歯医者さん、他にも協力が必要なことがあります。ひかる歯科ちえこども歯科はお子さんが多く通われており、発音に関する相談も多いです。ご気軽にご相談ください。

アルカリ性食品なのに酸性❓

さて、みなさんはアルカリ性食品、酸性食品とういうのを聞いたことありますか(。´・ω・)?。健康食品などでよくみかけますね。「アルカリ性食品だから体にいいですよー。」、「酸性食品だからこんな効果がありますよー。」とかいろいろといわれています。結構根強く残っているこの分類、実はちょっと注意が必要な分類なんです😅。

 

このアルカリ性食品、酸性食品とういう分類は19世紀末に提唱された概念です。体内での栄養素の燃焼を想定し、食品を高温で燃やして生じた灰を溶かした水溶液がアルカリ性であればアルカリ性食品、酸性であれば酸性食品としています(´ε`;)ウーン…。食品に含まれる無機陽イオン(ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)と無機陰イオン(リン、イオウなど)のバランスで判断されるもので、無機陽イオンが多いとアルカリ性食品、無機陰イオンが多いと酸性食品と分類されます。何が注意かというと、このアルカリ性食品や酸性食品という分類と、その食品自体がもつ酸性度と異なることがあることです😲。

 

代表的な例はお酢です。お酢は無機陽イオンを多く含むためアルカリ性食品に分類されます。しかし実際の酸性度はどうでしょう。お酢のpHは2後半から3前半のものが多いのですが、これはまぎれもなく酸性です。数値を出さなくてもお酢は酸性であることはほとんどの方はご存じではないでしょうか。でもこの分類ではアルカリ性食品なってしまうのです😞。

 

歯医者さんで問題になるのは酸蝕症などの説明をするときです。酸蝕症とは酸性度の高い食べ物や飲み物、サプリメント、薬剤などを頻繁に摂取している方にみられる疾患で、歯の表面が溶けて薄くなったり、丸みをおびたり、しみてくるなどの症状がでてきます🥶。現在増えている疾患です。この場合、酸性度が高く、頻回に摂取している品物を制限する必要があります。しかし、その品物がアルカリ性食品となっていると、患者さんとしてはなぜとなってしまいます❓。

 

前述したお酢なんかはその代表例です。健康食品として定期的に取り上げられますし、日常的に摂取している方が多いですね。

 

食品中の無機イオンがお口の中で完全に溶出することはなく、その影響でお口の中のpHが大きくかわることはありません。お口の中ではその食品自体がもつ酸性度のみが問題となり、アルカリ性食品や酸性食品という分類は関係がないことを知っていただければと思います。でも、なかなか難しいですよね。