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親がタバコを吸うと、こどもは虫歯になりやすくなりますか?

今回はタバコとお子さんの虫歯の関係についてです。とはいってもタバコを吸っているお子さんの話ではありませんよ。タバコを吸っているのは保護者の方ですからね。勘違いしないでくださいね😊。

タバコについては身体にとってまったくいいことがありません🚬。このことはみなさんもよくわかっているのではないかと思います。お口の中においても歯周病と深い関りがあるのは有名な話ですよね💦。

しかしタバコと虫歯、さらに受動喫煙と虫歯の関係となるとあまりよくわかっていないのが現状です。そんな中でも国内外で、受動喫煙と子供の虫歯の関係についての論文がいくつか報告されています。少しずつですが確実に因果関係が明確になっていますΣ(・ω・ノ)ノ!。

でも、エッて思いませんか❓受動喫煙がお子さんの虫歯に影響するんですよ😲。そこまで影響なさそうですよね。どれぐらい影響するのか気になりませんか。それでは一緒に研究データをみてみましょう👍。

🌟お子さんの虫歯が家族の喫煙でできやすくなるんです。🌟

お子さんと同居する家族に喫煙者がいる場合といない場合で、3才までの虫歯の発生率を調べた研究があります。

対象は1才半の時点で虫歯の無いお子さんとしています。1才半で虫歯の無いお子さんが3才になったとき、虫歯がある、もしくは虫歯の治療歴があった場合に虫歯が発生したとします。家庭内で喫煙があるお子さんと無いお子さんに分けて虫歯発生率を調べています。

【結果。】

男児(対象約16000人)         虫歯発生率

家族内で喫煙あり             21.0%

家族内で喫煙無し             14.3%

女児(対象約15000人)         虫歯発生率

家族内で喫煙あり             18.8%

家族内で喫煙無し             12.6%

いかがでしょうか。男女とも1.5倍近く虫歯ができやすくなっています。結構な差ですよね😞。

🌟喫煙する家族が多いほどお子さんの虫歯が増えるんです。🌟

家族内で喫煙する方がいない場合、1人だけいる場合、2人以上いる場合でお子さんの虫歯の数に差がでるかを調べた研究があります。

対象は3才のお子さんです。3才時における虫歯の本数と虫歯の治療歴がある歯の本数の合計を比較しています。

【結果。】

対象のお子さん約700人

家族内に喫煙者はいない        基本値1とします。

家族内に喫煙者1人            1.5倍

家族内に喫煙者2人以上          2.3倍

家族内の喫煙者が増えるほど増えていますね😞。ちなみに父親より母親が喫煙するときの方が、影響が大きいという結果もでています。一般的に母親の方がお子さんと触れ合う時間が多いためと考えられています。

🌟お子さんの前で吸わなくても、お子さんの虫歯に影響するんです。🌟

お子さんの虫歯の発生割合を家族内に喫煙者がいない場合、家族内に喫煙者がいるがお子さんの前では吸わない場合、家族内に喫煙者がいてお子さんの前でも吸う場合に分けて調べた研究があります。

対象は生後4ヶ月のお子さん、この時点において家族内における喫煙者の有無やお子さんの前で吸うかどうかを調べます。その後それぞれを追跡して虫歯の発生した割合を調べました。

【結果。】

対象者のお子さんは約7万人         虫歯発生率

家族内に喫煙者はいない         14.0%

家族内に喫煙者がいる          20.0%

(お子さんの前では吸わない)

家族内に喫煙者がいる          27.6%

(お子さんの前でも吸う)

これもはっきりと差がでていますね😞。タバコの害って思っている以上にあるのかもしれません🥶。

🌟妊娠中の喫煙がお子さんの虫歯を増やすんです。🌟

妊娠中の喫煙が、生まれた後のお子さんの虫歯に影響するかを調べた研究があります。これを出生前受動喫煙と呼んでいます。

妊娠中の喫煙が無い場合、妊娠初期のみ喫煙をしていた場合、妊娠中ずっと喫煙をしていた場合に分けて調べています。出生後お子さんが3才になった時点で、虫歯がある、あるいは虫歯の治療歴がある場合に虫歯ありとし、その割合を比べています。はたして影響あるのでしょうか。だってお腹のなかですよ😲。

【結果。】

対象のお子さんは約6400人       虫歯発生率

妊娠中の喫煙無し            13.8%

妊娠初期のみ喫煙あり          21.0%

妊娠中ずっと喫煙あり          25.8%

思ったより影響ありますね、、、、、😞。確かにお子さんの歯はお腹の中にいる時から作られています。特に妊娠初期は大事な時期ではあります。とはいってもここまで影響でるのかって感じですよね🥶。

🌟妊娠中と出生後、どちらも喫煙することで

さらにお子さんの虫歯の数が増えるんです。🌟

喫煙しない場合、妊娠中のみ喫煙した場合、出生後のみ喫煙した場合、妊娠中及び出生後も喫煙をした場合でお子さんの虫歯の数がどうなるかを調べた研究があります。

出生後お子さんが3才になった時点で、虫歯がある、あるいは虫歯の治療歴がある場合に虫歯ありとし、その割合を比べています。

【結果。】

対象のお子さんは約6400人

出生前の喫煙      出生後の喫煙      虫歯発生率

無し          無し        12.8%

あり          無し        19.2%

無し          あり        17.0%

あり          あり        23.9%

うん、そうですね。これまでの結果を踏まえればこうなりますよね😞。

🌟禁煙するとお子さんの虫歯が減るんです。🌟

これまでとは逆の研究ですね😊。まずは妊娠中の喫煙、禁煙についてです。

妊娠中ずっと喫煙をしていた場合と途中で禁煙した場合を比べています。3才時における虫歯のある割合を比較しました。

【結果。】

対象のお子さんは約2000人      虫歯発生率

妊娠中ずっと喫煙           33.0%

妊娠中に禁煙             26.3%

次は出生後です。

家族に喫煙者がずっといる場合と途中で禁煙した場合を比べています。5才時における虫歯のある割合を比較しました。

【結果。】

対象のお子さんは約1300人      虫歯発生率

ずっと喫煙              41.8%

途中で禁煙              24.8%

どちらも効果十分ですね👍。うんやめよう😊。

その他にも、こどもの歯は大人の歯より喫煙の影響を受けやすいという報告もあります。

ちなみに私達歯医者さんも、お口の中にいろいろな悪影響のあるタバコについてはやめるよう説明をします。ただやっぱり難しいところもあります💦。でも、このお子さんのために禁煙するというのは結構大きな動機になっています。実際そういったデータあるんですよ。みなさんも考えてみてくださいね💖。

これまで取り上げてきた研究は、喫煙とお子さんの虫歯との関連性を裏付けてはいるのですが、どのようなメカニズムで虫歯を増やしているかはまったく示していません。みなさんはどう思われますか❓。歯ぐきならともかく歯に喫煙(しかもこの場合受動喫煙です。)が影響するのはなんかピンっとこないですよね(。´・ω・)?。実際よくわかっていないところが多いです。そんな中でもわかっていることもあるので少し紹介していきますね😊。

○歯にタバコの煙を暴露させると虫歯の範囲が広がる!

○ニコチンが虫歯菌を増やす!

○ニコチンが歯垢(プラーク。)の成熟を促進する!

○カドミウムが唾液の量や質を悪くする!

○鉛やカドミウムが歯をもろくする!

直接的な影響もあれば間接的な影響もあります🥶。まだまだわかっていなことも多いのですが、いろいろと絡んでいるようですね😞。

いかがだったでしょうか。今回はタバコとお子さんの虫歯の関係についてみてみました。お子さんのため、また自分のためにもタバコはやめた方がいいものですよね。なかなか難しいことなのですが、さきほど前述した通り、妊娠したから、またお子さんが生まれるからという理由での禁煙成功率は高いんです👍。日頃なかなかできないことでも、お子さんのためならがんばれるんですね😊。ちなみに孫ができるからも結構強い動機になるそうです。かわいいお子さんのため、お孫さんのためがんばってみましょう。

フッ素濃度の単位を知ろう!

今回は歯磨き粉に含まれるフッ素濃度の単位についてです。また、歯磨き粉に含まれるフッ素濃度によって、使っていい対象年齢などが変わってきますのでそれにも少し触れていきます👍。ではまず単位についてです。

みたことある方もいるかもしれません。歯磨き粉に含まれるフッ素濃度の単位はppmで表示されています。ppmとは微量物質の濃度を表すときに使う単位で、parts per millionの略、日本語だと100万分率を意味する割合の単位記号となります。まあ、100万分の1ですね😊。

なじみの深いパーセントに直すとどうなるでしょう。100%は1000000(100万)ppmとなりますので、1%は10000ppm、0.1%は1000ppmとなってきます。わかりにくいかもしれませんが、大丈夫ですかね💦。

さて、歯磨き粉に含まれるフッ素濃度については上限があり、大体数値も似たりよったりです。多いのは500ppm、1000(950)ppm、そして1500(1450)ppmですね。上限は1500ppmとなっており日本で市販されている歯磨き粉が、これを超えることはありません💦。海外ですと5000ppmなんて歯磨き粉もあります💧。日本はフッ素については少し慎重な国になるかと思うのですが、今後はさらに上限が上がるかもしれませんね。

基本的にフッ素濃度が上がるほど虫歯予防効果が上がることがわかっており、1000ppm以上では500ppmフッ素濃度を上げることで、虫歯予防効果が6%増加すると報告されています😲。また、出てきたばかりの大人の歯に対してはさらに高い虫歯予防効果あることもわかっています👍。

じゃあどんどん上げればいいじゃんって思いますよね。ただなんでもやり過ぎは身体に毒です😢。上げ過ぎて摂取量が多くなると急性・慢性の中毒が起こります。小さなお子さんが歯磨き粉を大量に食べて急性症状を起こしたり、毎日高めの濃度のフッ素を摂取することで班状歯といった慢性の歯の異常がおこることもあります😞。まあ、日本においては正しく歯磨き粉を使っている分にはこういったことはまず起こらないんですけどね😊。

では正しい使い方を簡単にですが触れておきましょう👍。

◎生後6ヶ月から2才まで。

500ppmの歯磨き粉が基本、切った爪程度の少量の使用。

◎3才から5才まで。

500ppmの歯磨き粉が基本、5mm以下。

◎6才から14才まで。

1000ppmの歯磨き粉、1cm程度。

◎15才以上。

1000~1500ppmの歯磨き粉、2cm程度。

これらは歯磨き粉の性状(泡タイプだと濃度高めでも大丈夫。)や含まれるフッ化物によっても若干変わってきます。よければパッケージをしっかりみて選んでください。わからなければ聞いていただければと思います。特に小さなお子さんに使う場合に注意が必要ですね😊。

前述した通り正しく使えば日本の歯磨き粉で全身的な影響がでることはまずありません。最大限そのメリットを得たほうが良いと思われます。せっかくなのでしっかり活用しましょうね。

ガーゼマスクは効果ない❓

今回はガーゼマスクについてです。新型コロナウイルスによるパンデミックでマスクが脚光をあびました🌠。なかなか手に入りにくくなった時期もありましたね😅。マスクも様々な種類があるのですが、その中でガーゼマスクがあります。学校の給食当番とかでよく使っている奴ですね。アベノマスクといわれたマスクもこれでしょうか❓。繰り返し使うこともでき、便利なマスクです。私達歯医者さんが使っているのは、基本医療用の不織布マスクとなっており使い捨てです。ぽんぽん捨てています😢。

このガーゼマスク、ウイルス感染に効果があるのかどうかが時々議論になります。実のところはどうなのでしょうか。ちょっとみてみましょうか😊。

実はガーゼマスク単体、ウイルス単体で考えるとほぼ効果がありません😲。ガーゼマスクの網目の大きさとウイルスの大きさを比較すると一目瞭然です。仮にガーゼマスクの網目の大きさを車の通る普通のトンネルの大きさとしましょう。ウイルスはどれぐらいの大きさになると思いますか❓。車ぐらい、人ぐらい❓。正解はなんとありぐらいです🐜。こう考えるとスカスカです。効果があるとは思えません。

しかし実際は効果があります。何故でしょうか❓。

ガーゼマスクに限らずになるのですが、マスクをすると吐く息の水分がマスク内に吸着します。また、マスクをすることで、マスク内部はもちろん、鼻やお口の中が加温加湿した状態になります。ウイルスは乾燥に強く湿気に弱い、低温に強く高温に弱いという特徴があります😲。マスクをすることでマスク内や鼻、お口の中を高温高湿度の状態にできます。ウイルスに対して有利な状態にできるのです👍。また、マスクに吸着している水分自体も関門として作用します。ウイルスが通りにくくなり、自分自身が感染しにくく、周りにウイルスをまき散らさずに済みます👍。こういった作用はガーゼマスクでも認められます。

また、ウイルスもウイルス単体で空中に漂っていることは少ないです。塵や埃にくっついていることが多いため、実際はもっとマスクにひっかかりやすいと思っていただいてかまいません😊。ガーゼマスクでも同様です。

その他にもウレタンマスクや不織布マスクが一般に売られていますね。基本的に感染対策効果が高いほど息もしにくくなります💦。ウレタンマスクはガーゼマスクより楽ですよね。医療用の高密度不織布マスク(N95など)になると結構息苦しいです😅。しかし、どのマスクも程度の違いはあるものの、感染に対する効果はあります。人によって合う合わないもありますので、その方にあったマスクを使いましょう。まあ、使わないですむならそれが1番ですけどね💖。

 

フッ素が多い歯磨き粉が適した方は❓

今回は歯磨き粉に含まれるフッ素の話です。みなさんは歯磨き粉に含まれるフッ素の量を気にしたことはありますか❓。歯磨き粉に含まれるフッ素の量は大抵ppmとういう単位で記載されています。わかりやすくパーセントで記載すると1000ppmで0.1%となります。日本で市販されている歯磨き粉の最大フッ素濃度は1500ppmと決められており、これを超えるものは海外にしかありません😲。

歯磨き粉によって入っている成分は様々です。虫歯予防、歯周病予防、着色予防、知覚過敏予防など気になる疾患や症状によって選んでいる方も多いのではないでしょうか👍。今回は歯磨き粉のフッ素濃度、最大の1450~1500ppmとなっている歯磨き粉が適した方をみていきましょう。ちなみに15才以上の方での話となりますのでご注意ください🙅。

🌟虫歯のリスクが高い方。🌟

まあ当たり前といえば当たり前💦。そのためにフッ素は入っているといっても過言ではありません。1000ppm以上のフッ素が含まれた歯磨き粉のフッ素濃度が500ppm上がると、虫歯予防効果が6%増加することがわかっています。では虫歯のリスクが高い方とはどんな人かといいますと、、、、、

  • 未処置の虫歯はもちろん、治療した虫歯の数が多い方。
  • 歯磨きがうまくできない方。

(手が不自由などの理由も含みます。)

  • 糖分や酸を含む飲食物を頻繁に摂取する方。

(まずは食生活、摂取するものの改善も必要です。)

  • 唾液の分泌が少ない方。
  • 細菌検査で虫歯菌が多いと判断された人。

などなどです😅。

🌟歯ぐきが下がっている方。🌟

歯ぐきは年齢とともに少しずつ下がるのですが、歯周病があったり、歯ブラシの当て方が悪かったり、歯ぎしり・食いしばりが強いとより下がりやすくなります😞。歯ぐきが下がると知覚過敏がでやすくなります。歯磨き粉に含まれるフッ素には、歯を強化することで知覚過敏を抑えてくれる効果があります👍。

歯ぐきが下がることで起こるもう1つの問題は根面虫歯です。その名の通り、歯ぐきが下がって露出した歯の根っこに起こる虫歯です。高齢者ほど多く、歯を失う原因となっています。根面虫歯に関してもフッ素濃度の高い歯磨き粉の方が、予防効果が高いことがわかっています👍。

🌟男性より女性に適する。🌟

女性の方が男性に比べて歯の硬度が低いというデータがあります。また虫歯から歯を守ってくれる唾液も、その量・質ともに少ないこと、低いことがわかっています。虫歯になりやすいのです😞。

フッ素を多く含んでいる歯磨き粉の使い方については、特に変わりはありません。ただ1つ、これはすべての歯磨き粉で言えるのですが、歯磨き粉に含まれる有効薬効成分を十分効かせるため、うがいはしない、もしくは軽く1回に留めるようにしてください😲。もしくはうがいをしたあとにもう一回全体に塗り込んでもいいでしょう。せっかく使うのですから、最大限効果的に利用しましょうね。

黒酢で虫歯になりやすくなりますか❓

今回のテーマは黒酢で虫歯になりやすくなるかです。昨今の健康ブームから、黒酢や黒酢飲料を毎日飲んでいる方が結構いらっしゃいます😊。それはそれでいいのですが、一方で歯が溶けやすくなるという話も聞いたことあるのではないでしょうか。まあ、黒酢にかぎらず普通のお酢やワイン、炭酸飲料なども同じですね😞。酸性の飲み物を飲む頻度が多いと、歯が溶ける酸蝕症といわれる病気を引き起こします。

歯が溶けるという話を聞いて、虫歯になりやすくなると誤解されている方が結構いらっしゃいます。虫歯と酸蝕症はまったく別の病気です。それぞれを簡単にみていきます。

  • 虫歯。●

虫歯は虫歯菌によって引き起こされます。虫歯菌はお口の中に入ってくる糖分をエサとして、酸を産生しそれが歯を溶かします💦。従って虫歯菌を減らす歯磨きが1番重要です。また、間食をし過ぎない、糖分を減らす、虫歯菌の利用できない代用糖を用いるなどの糖分コントロールも効果がありますね😊。

  • 酸蝕症。●

酸蝕症は酸性の物質が直接歯に接触することで起こります💦。虫歯菌はまったく関係ありません。昔は酸性の物質をよく使う仕事をされる方に起こるいわゆる職業病だったのですが、最近の食生活や嗜好の変化、健康ブームなどにより酸性の食品の摂取頻度が多くなった方にもよくみられるようになっています( ノД`)シクシク…。日常における酸性食品の摂取頻度や摂取時間を見直す必要がありますね。

いかがでしょうか。どちらも歯が酸で溶けるという点は同じなのですが原因がまったく違います👍。

では黒酢はといいますと、結構強い酸です。pHでは3.1程度、大体歯が溶けるpHが5.5ぐらいですので、酸蝕症の原因にはなりえます💧。しかし糖分は少ない食品であり、歯の表面に長く留まることもないので虫歯の原因としては小さいです。ただし歯の表面を溶かしますので、間違いなく歯の表面は脆くなります。それが虫歯の進行に関わる可能性はあるでしょう💧。

あと気をつけていただきたいのは黒酢の飲み方でしょうか。1番いいのは黒酢そのものを水で割って飲むことです。すっぱさが減って飲みやすくなりますし、酸も薄まるので酸蝕症対策になります😊。炭酸で割ってもおいしいのですが、炭酸は酸性です。あまりおすすめできません。ちなみに砂糖やはちみちなんかをいれて甘くするのは避けてくださいね😢。

あとは黒酢飲料も注意してください。いろいろと甘味料が加えられている可能性があります。かならず原材料名を確認してください。飲みやすくても余計なものはいりませんよ😅。

まあいろいろとブームがあります。やってみて調子が良ければ続けるべきだと思いますが、なんでもやり過ぎはよくない。なんでも必ずデメリットがあります。うまく使っていきましょう。

お口の粘膜って❓

さて今回はお口の粘膜についてのお話です。

みなさんどうでしょうか。お口の中をみるとき歯や歯ぐきはよくみますよね。それ以外の部分をみることはありますか❓実はお口の中は歯以外、すべて粘膜で覆われています。総称して口腔粘膜と呼んでいます。この口腔粘膜、場所によって性質が違っており本当によくできています。歯や歯ぐきに注目が行きがちですが、口腔粘膜も病気になることがあるので注意が必要です。代表的なのは口内炎でしょうか。私達歯医者さんはお口の中をみるとき、口腔粘膜にも異常がないか常にみています😊。

口腔粘膜の構造についてですが、基本的に皮膚と同じです。ただし汗を作る汗腺や毛根はありません。かわりに唾液を作る唾液腺があったりします。よく聞かれるのは皮膚と口腔粘膜の色の違いでしょうか。基本的な構造は同じなのに全然ちがいますよね(。´・ω・)?。これは口腔粘膜の一番上の層にあたる粘膜上皮が薄いこと、また皮膚にくらべてメラニンがほとんど無いこと、さらに血流も豊富なためです。血流の豊富な粘膜上皮下の組織が透けてみえているんですね。それで皮膚と違って赤くみえます。

次に口腔粘膜の分類です。これは大きく3つに分けられます。それぞれ簡単にみていきましょう。

◎咀嚼粘膜

歯ぐきや硬口蓋を覆う粘膜です。咬むことによる刺激に耐えられるように、粘膜上皮が厚くなっています。さらに粘膜上皮が骨と骨膜を介して直接くっついています。さわっても動かない部分がありませんか。その部分です👍。

◎被覆粘膜

咀嚼粘膜とは逆に粘膜上皮が薄く、骨とくっついていません。筋組織を覆っており、筋肉の動きに順応できるよう柔軟かつ可動性に富んだ口腔粘膜になっています。場所で言うと唇や頬内面、舌の下、軟口蓋などを覆っています。この粘膜のおかげでお口を自由に動かせるんですよ😃。

◎特殊粘膜

舌表面を覆う粘膜です。味覚を感じる味蕾を持ち😋、特殊な表面形状をしています。明らかに他の口腔粘膜とはちがいますよね。乳頭と呼ばれているこの形状は、糸状乳頭、茸状乳頭、葉状乳頭、有郭乳頭の4つに分類されます。奥にある葉状乳頭と有郭乳頭は普通に生活しているとまずみることはないでしょう。結構グロテスクな形状をしているため、初めてみた方は癌ではないかと歯医者さんを受診されることもあります😅。みなさんも1度みてみるといいですよ。

ちなみに役割も皮膚とほとんど同じです。体内面の保護やバイ菌の侵入防止

🦠、体液などの流出阻止、痛覚・触覚・温度覚などの感覚伝達(舌においては味覚も。)などです。

普段あまり重要視されませんが、この口腔粘膜、体の中で唯一直視できる粘膜となっています。全身的な病気の症状が口腔粘膜をみることでわかるときもあります。何か気になることがありましたらいつでもご相談くださいね。

お子さんの口臭の原因は❓

みなさん口臭気にされていますか。実はこんな私でも結構気にしていて、気になる時は歯磨きしたり、ガムを咬んだりしています。口臭は年齢が上がるほど歯周病が進んでいくことが多いため、強くなる傾向があります。お子さんでは基本的に少ないのですが、時々相談を受けることがあります💦。

お子さんですと歯周病がすごく進んでいることはまずありません。原因としては、大きく以下の3つに分けられます。それぞれ簡単にみていきましょう😊。

◎生理的口臭。◎

臭いの強さは人によって異なりますが、誰にでもある口臭です。食事や歯磨きをすることで弱まります。

特徴としては朝起きた時や、お腹が空いている時、緊張している時に臭いが強くなる傾向があります。特に朝起きた時ですね。これは唾液の量が減ってしまい、その間にお口の中の細菌が増加、細菌によって作られる臭いのもと(揮発性の硫黄化合物)も増加するために起きる口臭です。生きている限り当たり前に起こる口臭と思っていただいてかまいません。ゼロは不可能です💦。話を聞くと、朝起きた時や学校から帰ってきた時などに気になると言われることが結構多いです。基本的に心配いりません。

また時期的な生理的口臭もあります。例えば思春期の口臭。これは性ホルモンの影響で男女とも体臭・口臭とも強くなる傾向があります。こういった一時的に強くなる口臭も心配の必要はまったくありません😊。とはいっても気になるんですよね😅。

◎歯垢(プラーク。)がいっぱい。◎

お口の中に問題がある口臭の最大の元凶といっても過言ではありません🙅。汚れといったりしますが、バイ菌の塊です🦠。うがい程度ではとれません、歯磨きをしっかり行うとともに、定期的なクリーニングを歯医者さんで受けましょう。

また、歯と歯ぐきは気を付けている方も舌はどうでしょうか?舌はお口の中の口臭の原因の中でも結構重要な位置付けです。報告にもよりますがお口の中の口臭の原因の半分を占めるとも😲。白くなっている方は要注意!歯ブラシでも構いませんが、舌磨き専用のブラシもありますので是非きれいにしてみてください👅。

◎口呼吸。◎

近年、口呼吸のお子さんの割合が増えています。それに伴い、口呼吸を原因とするお子さんの口臭も増えているといわれています。口で息をするとお口の中が乾燥し、唾液による自浄作用が低下します。それによりバイ菌の増殖が進み🦠、口臭の原因となってしまいます。周りの方々は、お子さんのお口が日常的に開いていないか、お口で息をしていないか確認してみてください。口呼吸の原因として、鼻が悪い場合は耳鼻科の受診も必要です🐽。

前述しましたが、お子さんの口臭は基本的に少ないです。相談を受けた場合も、朝起きた時や学校から帰ってきた時に気になるなど、生理的口臭の特徴を言われることがほとんどで、まず心配いらないことが多いです。とはいっても気になるお年頃ですよね😅。

生理的口臭でない場合は明らかに歯磨き不良なことが多いですね。まずは歯ブラシがんばりましょう。

口呼吸をしている場合もみれば大体わかります。その場合、本人はもちろん、周りの方々も含めてお口を閉じるよう注意していただきます。鼻が悪いようなら耳鼻科受診を促します。口呼吸は口臭以外の害も大きいですからね😞。

口臭はデリケートな問題で、難しいところもあります。気になる場合はいつでもご相談くださいね。

 

今年も完走🎉。熊本城マラソン🏯。

さて、今年も参加させていただきました。年に1度のお祭り、熊本城マラソンです。今年はひかる歯科ちえこども歯科からは私とスタッフ1名が参加しました。2人とも無事に完走しましたが、6時間を超えるタイムです。後ろには選手収容のバスが迫る中、関門との熱い戦いを繰り広げていました🥵。熊本城マラソンのもう1つの見どころです😢。

まあ、聞いての通り私はまったく速くありません。これまでのマラソンでの最高タイムは5時間7分で、5時間すら切れない💦。それでも、熊本城マラソンは皆勤賞で、これまですべて完走しています。

もともとやっていたスポーツは卓球🏓、長距離走は昔から遅く、短距離走の方が得意です。短距離走なら陸上部と張りあえるぐらいの実力がありました。大学生の頃に筋肉の質を調べてくれるプログラムがあったのですが、そこでも短距離・瞬発力タイプといわれています。長距離を走るのは正直嫌いでしたね💧。

そんな私が熊本城マラソンに参加したきっかけです。当時私は、福岡から熊本に帰ってきて大江の宇治歯科医院に勤務していたのですが、その同僚に「せっかくだから参加しよう。」、と誘われたことでした😲。ちなみにその同僚も別にマラソンが好きなわけではありませんΣ(・ω・ノ)ノ!。完全にノリです(笑)。熊本城マラソンが第1回だったというのも大きいですね。第1回じゃなければそんな話になってないと思います💧。

エントリーしたのですが、正直マジかと思ったものです。練習で走ろうとしてもやっぱり走れない😢。すぐ息切れしてしまいます_| ̄|○。絶対に関門を突破できる気がしない。でも、出るからには完走したい🥵。そんな思いからいろいろ調べて、作戦を立て、練習もそこそこ頑張りました。そのおかげで、現在はタイムさえ気にしなければ、完走は確実にできるぐらいにはなりました😊。

もし、出てみたいけど躊躇している方がいたら是非思い切ってエントリーしてみてください。どうにかなるものです👍。そもそも私のように完走に5、6時間かかる方々は、中盤から終盤はほぼ歩いています。最後まで走れないのです。最後の方はゴールに向かう亡者の群れの行進みたいになっていますよ((´∀`*))。みたことありますか❓。

第1回から今回まですべて完走していますので、今後も続けていきたいものです。でも、やっぱり長距離走るのはやっぱり憂鬱だったりします。特に練習はですね、、、、、。走り終えると気持ちいいんですけどね、、、、、。来年も当たるといいな。でも、外れてもちょっとホッとするかもです。

歯を抜いた後の症状は?②

さて①では痛みと腫れについてみていきました。②は出血についてです。最近は血液をさらさらにするお薬を服用されている方も多いので、私たちにとっては痛みや腫れよりも心配なことがあります。みてわかるぐらいさらさらしているときがあるんですよ🥶。

出血をゼロにすることは不可能です。多かれ少なかれ出血はあります。では普通、歯を抜いた後の出血はどういったかたちで推移するのでしょう❓
歯を抜いて消毒した後はすぐ血を止める処置に入ります。特に血が止まりにくい要因が無ければ、ガーゼをしばらく咬んでいただくだけです。大体5分、長くても10分も咬んでいただくと、ほぼ出血は止まります(圧迫止血といいます。止血の基本です。)👍。通常はこれだけで大丈夫です😊。血が止まりにくい要因がある方や歯ぐきを切って歯を抜いた方は、糸で傷口を結んだ後(縫合といいます。)にガーゼを咬んでいただきます。血が止まりやすくするお薬を使うこともありますね。
その後は次の日ぐらいまで、唾液に少量の出血が混じりますがほっておいて大丈夫。そのうち完全に止まります👍。その後は経過をみるだけです。少し出血が多いと感じたら、ガーゼをまた咬んでもらうといいですね。当院ではお持ち帰り用のガーゼを必ずお渡しするようにしています。もちろん出血が多く感じたり、気になることがあればいつでもご連絡いただいてかまいませんよ😊。歯を抜いた後の出血は唾液も混じって量を多く感じます。結構、不安になりますから。

それでは出血に関して気をつけてもらいたいことをいくつか、、、

🌟うがいはできるだけ控えましょう💦。
出血が完全に止まるまで、うがいはできるだけ控えてください。出血があるからとうがいを頻繁にする方が結構いらっしゃいますが、逆効果になってしまいます😞。歯を抜いた後の傷口は、まず血が固まったもの(血餅といいます。)で覆われます。このときうがいをすると、この血餅が流れてしまい、抜いた直後の状態に戻ってしまうんです。うがいをすればするほど血は止まりにくくなりますし、痛みもでやすくなります。うがいは特に注意してください。もちろん、歯を抜いた後は必ず説明させていただきます。

🌟血行がよくなることは控えましょう💦。
血流が良くなると血が止まりにくくなるだけでなく、一旦止まった出血が再度でてくる原因になります。また、痛みもでやすくなります。具体的には長湯をしない(できればシャワーのみ。)、激しい運動をしない、飲酒を控えるなどです。歯を抜く日が決まっている場合は、そういった予定をいれないようにしましょう。これも歯を抜いた後に必ず説明させていただきます。
②では出血についてみてみました。これも大きな問題が起きることはほとんどありませんが、稀に追加の処置が必要になることがあります。痛みや腫れと違いご自身でも気をつけることがありますので、よろしくお願い致します。

歯を抜いた後の症状は?①

歯を抜いた後はどんな症状がでるのでしょうか?虫歯や歯周病がひどくなって抜く時もあれば、変な方向にでてきた親知らずを抜くこともあります😞。こどもの歯の生え変わりで抜くときもありますし😊、矯正治療などで何も悪くないきれいな歯を抜くこともありますね(ノД`)・゜・。いずれにしても心配ですよね。
 よく質問される内容でもありますので、今回は歯を抜いた後にでやすい症状をみていきたいと思います。それでは開始です!!!

○痛み💧。
 1番心配なのはこれですよね。多かれ少なかれ出ると思っていただいていた方がいいでしょう。でも、そんなに心配しなくても大体は大丈夫❤。多いパターンとしては、「その日は少し痛んだので痛み止めを飲んだけど、次の日からはまったく大丈夫でした。」、もしくは、「出された痛み止めで十分でした。」というものが多いです。これは、難度の高い親知らずを抜いたときも同様です。世間で想像されているような、痛みがでることはほとんどありません。しかし、本当に極まれにですが、痛み止めを飲んでも完全に引かないぐらい強く痛んだり、1週間から10日ほど痛みが続くときもあります🥶。痛み止めで踏ん張ってもらうしか方法がなく、本当に申し訳ない(m´・ω・`)m ゴメン…。

○腫れ💧。
 2番目は腫れですね。特に人前にでる仕事の方は気にされることが多いです。ただ、こちらもそんなに心配しなくても大丈夫なことが多いです。みなさんが想像するような、顔貌が左右非対称になるほどの腫れがでることはまずありません。あっても、「少し腫れぼったいなー。」程度ですすむことがほとんどです。ただ、こちらも腫れるときは腫れます🥶。腫れると引くまで待つしか方法がなく、本当に申し訳ない(m´・ω・`)m ゴメン…。
 痛みと腫れ、どちらも日常生活に支障がでるような症状がでることはほとんどないのですが、こればっかりはやってみないとわからない所もあります😞。もちろん抜く歯の状態や難易度、私の技術なども影響しますが、本人の体質や感じ方も影響します。すごく難度の高い親知らずを抜いた方でもまったく大丈夫な方もいます。私の方が、「本当かいな❓」と思うこともあるぐらいです。逆に簡単な抜歯で、ものの数秒で抜けたときでも痛みが強く出て、続くときもあります。わからないもんなんです(。´・ω・)?。
 まずは痛みと腫れについてみていきました。次は出血について②でみていきたいと思います。私達歯医者さんにとっては、この出血の方が気になったりします。言っても痛みと腫れはでても引くまで待つだけですからね。
                              ②へ続く。