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低出生体重児 の お口の特徴 気に留めてほしいこと

今回は低出生体重児のお口の中についてです。歯周病との関連もよく言われていますがこの低出生体重児、どのようなお子さんかご存じでしょうか❓低出生体重児とは出生体重2500g未満のお子さんのことをいいます。さらに出生体重1500g未満を極低出生体重児、出生体重1000g未満を超低出生体重児といっています👶。

 

低出生体重児はめずらしくはありません。割合で言うと最近は9.5%ぐらいで推移しており、大体10人に1人の割合となっています。もちろん当院にもたくさんの低出生体重児のお子さんが来院されています😊。低出生体重児というのは、それ自体病気でも障害でもありません。しかしお口の中に特有の所見がみられることがあるので、教えていただけると助かります。

 

それではどのような所見がみられるのかみていきましょう。

 

☆歯の出てくる時期が遅くなる👶

こどもの歯は生後6ヶ月ぐらいで出てくるのですが、低出生体重児のお子さんはこの時期が遅れる傾向があります。早く生まれていることが多いので当たり前といえば当たり前ですが、1才ぐらいまででてこないこともめずらしくありません。しかしそれ以上歯が出てこない場合は、生まれつき歯の数が少なかったり、全身疾患などの影響で歯が出るのに異常が起きていることもあるので詳しい検査が必要です。

 

☆歯の出る順番が異なる👶

原因ははっきりわかっていないのですが、出生時の気管挿管などの影響で歯がでてくるのが妨げられたと考えられるケースが報告されています。通常1番前の歯からでてきますが、そこを差し置いて奥の歯がどんどんでてきたりします。遅れてもでてくればいいのですが、あまりに遅い場合はもともと歯が少ない可能性も考えないといけません。

 

☆歯が少ないことが多い👶

これまでの所見のなかでも少し話がでていますが、こどもの歯が少ない割合が多いという報告があります。こどもの歯が少なくても基本的に何もせず、経過をみます。しかし、その後出てくる大人の歯も無いことが多く、形態などに影響がでていることも多いため、継続して経過をみる必要があります💦。

 

☆エナメル質形成不全が多い👶

歯の色が全体的に黄色や茶色になっていたり、表面がもろくなっていることがあります😞。特に上の前歯に多いことが知られており、出生体重が低いほどエナメル質形成不全を伴う割合が高くなることが報告されています。極もしくは超低出生体重児では実に60%以上に認められたとする報告もあります。

エナメル質形成不全の歯は虫歯に注意が必要になるため、出てきた直後から専門的なケアを受けることをおすすめします😊。

☆癒合歯が多い👶

癒合歯とは本来2本あるはずの歯が1本になってしまっている(癒合している。)歯のことです。歯が作られる段階でくっついてしまたんですね。下の前歯で多くみられます。次いで上の前歯も多いですね。この癒合歯の頻度は一般に1~5%といわれていますが、極もしくは超低出生体重児では15%程度にのぼると報告されています。

歯の形態が複雑になるため虫歯に注意が必要です。また大人の歯への生え変わりがスムーズにいかないことも多いので、継続的に経過をみる必要があります。

 

☆大人の歯の発育が遅れる👶

発育が遅れている大人の歯は生え変わりも遅くなる傾向があります。全体的に遅い場合は特に問題無いのですが、部分的に遅かったりする場合は処置が必要になることもあります。歯の大きさについてはほとんど変わりがないことが多いようですが、やや小さいとの報告もあります。

 

☆歯並びが悪くなることが多い👶

生まれてからの気管挿管や授乳がうまくできなかったりすることで、顎がうまく発育せず小さいことが多いです。悪い舌癖がついていることもあります。継続的に生え変わりをみながら、適切な時期に治療を行うことをおすすめします😊。

いかがだったでしょうか。低出生体重児のお子さんに特有の所見と書きまし

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