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学校や家でもフッ素入りの歯磨き粉を使用していますが、歯科でも塗ってもらっていいですか?

よくある質問コーナーです😲。今回の質問は、「歯医者さんでのフッ素塗布と、自宅や学校でのフッ素洗口、フッ素入りの歯磨き粉の使用を併せてしてもいいのか?」というものです。特に学校でフッ素洗口をしているお子さんのご両親が心配されるケースが多いですね。

 

1番心配なのは、①フッ素が多すぎるんじゃないか?ということでしょう。そして2番目に、②そんなにいろいろして効果はでるのか?です。それぞれ答えはでているのでみていきましょう😊。

 

☆フッ素が多すぎるんじゃないか?

 

確かに不安ですよね。どんなものであっても、毒にもなりますし薬にもなります。フッ素も例外ではありません😞。一気にたくさんの量を摂取すれば急性中毒を引き起こし、下痢や嘔吐、悪心(フッ素量で2~5mg/kg、以下同じ)、さらに進むと不整脈やけいれん(5~10mg/kg)などを起こすことがあります。ちなみに致死量は32~64mg/kgとなっています。また、歯が作られる時期に慢性的にフッ素摂取量多いと、でてくる歯に変色などが起こります。斑状歯と呼ばれています(くわしくは検索を💦。)。

 

しかし、日本においては心配の必要はほぼありません。まず急性中毒ですが、実は日本でも報告はあります。1才半ほどのお子さんが歯磨き粉をたくさん(約30gとされています。)誤飲し、嘔吐などの症状がでたケース。次の日には退院していますが、30gは結構な量です。普通に生活している分にはまず大丈夫。歯磨き粉に限らず、誤飲はよくありますのでそちらに注意していただければ十分です。ちなみに海外ではフッ素入りの錠剤があり、これによるお子さんの急性中毒が多いようです。お菓子みたいですもんね💦。

 

次に慢性中毒、斑状歯についてです。これもまず心配はいりません。斑状歯は長期にわたってフッ素を体に取り入れることによって起こります。つまり飲み込む必要がある、全身応用の場合に起こります。日本では水道水のフッ素添加が行われておらず低濃度です。そしてフッ素塗布、フッ素洗口、フッ素入り歯磨き粉の使用はいすれも全身応用ではなく、お口の中での局所応用です。全身的に作用することはまずありません😊。

☆そんなにいろいろして効果はでるのか?

これも心配はいりません。やっただけ効果がでると思っていただいてかまいません。論文としてきっちり報告されています。

 

まず歯医者さんで行うフッ素塗布と学校や自宅で行うフッ素洗口やフッ素入り歯磨き粉の使用についてです。歯医者さんでのフッ素塗布は高濃度のフッ素を用います。フッ素洗口や歯磨き粉に入っているフッ素は低濃度となっており、実はそれぞれで作用機序が違います。一緒に行えばそれぞれの効果がでます😊。安心して行ってください。

 

次にフッ素洗口とフッ素入り歯磨き粉の併用です。フッ素濃度は両者とも低濃度となります。歯磨き粉を使った歯磨きのあとはうがいをしてしまうことが多いと思います。そうすると十分にその効果を得られないことも😲。フッ素洗口を併用することでカバーしましょう。(歯磨き後にうがいをしないという方法もあります。)継続してやることでそれだけ効果がでますよ😊。

 

さて、いかがでしょうか。フッ素に対する不安が少しでも無くなれば幸いです。フッ素もいろいろと言われています。100%安全なものではありませんし、使えば使うほどいいものでもありません。でもどんなものでもそうでしょう?正しく使って歯を守っていきましょう。