若い頃から歯が丈夫。虫歯知らずの方へ
さて今回は歯が丈夫な方へ向けての内容となっています。10代、20代から歯で困っている方もいれば、20代、30代、40代ぐらいまで歯ではまったく困ったことが無い方もいらっしゃいます。若い頃からトラブルが多い方からしたらうらやましい限りですよね。でも実はこういった方は、40代頃からガクッと悪くなることがあるので、注意が必要なんですよ。
その理由は歯周病です。若い頃、歯医者さんに縁の無い人に限って、歯周病が進んでいることが多いんです。その理由は大きく2つあります。さっそくみていきましょう。
☆歯周病菌の割合が多いことが多い。
お口の中にどんな細菌がすんでいるか、その割合は人によって違います。虫歯菌の割合が多い方もいれば、少ない方もいます。歯周病菌の割合が多い方もいれば、少ない方もいるんです。両方とも少ない方もいるでしょう。ただ1ついえるのは、虫歯菌の割合が少ないお口の中は、歯周病菌がすみやすく、その割合が高くなっていることが多いということ。これは逆もしかりです。そのせいで、若いころは虫歯で困ることが無く、歯医者さん知らずだったにもかかわらず、40代を過ぎて進行した歯周病で苦しむことになるのです。
☆歯周病に気付くのが遅れる。
歯で困ることが無いので歯医者さんへなかなかいきませんよね。歯の検診も学校に通っている間はありますが、その後は無いことが多いです。すると付着した歯周病の原因となる、プラークや歯石はそのままです。誰にも指摘されません。歯周病の進行はゆっくりで、よほどひどくならないと痛みがでることありません。若い頃は歯医者さんに行くほどの症状がでにくいのです。しかし、確実に歯を支える歯ぐきや骨を破壊し、進行しています。
さらに、40代を過ぎると忙しくて歯ブラシがおろそかになったり、ストレスが重なったりします。そうすると歯周病菌が増えて、体の抵抗力も落ちるでしょう。これまでずっと咬む力を受けてきた歯や歯ぐきも疲弊していますし、糖尿病や喫煙などがあればその影響も受けるでしょう。そういった様々な要因が重なり、40代頃から歯周病が一気に表面化してくるのです。症状がでてきた時にはすでにかなり進行していることが多いです。
お口の健康は症状だけで判断してはいけません。症状が無くても、しばらく歯医者さんに行っていないという方は、遅くならないうちに一度受診されることをおすすめします。悪くなければそれでいいじゃないですか。
平均寿命が80才近い昨今、40代から歯を失うのは早すぎます。まだまだ先は長いですよ😊。豊かな食生活を楽しむことは人生の楽しみの1つ、歯や歯ぐきを大事にしていきましょう。早くから始めることが大事ですよ。
2023年6月3日 | カテゴリー:新着情報, 歯科の豆知識 Q&A, 歯を長持ちさせるには, 院長からの発信 |