タバコを止めると歯周病はどれぐらいでよくなりますか?
今回はタバコと歯周病についてです🚬。タバコと歯周病は密接な関係があります。喫煙をされている方の歯周病の改善には禁煙が大前提といわれるほどです。喫煙をされている方は、歯周病に「かかりやすい💧」、「気がつきにくい💧」、「治りにくい💧」状態になっています。まずはそれぞれの項目について簡単にまとめました。
★「かかりやすい💧」
タバコに含まれる有害物質によって免疫機能が妨げられます。喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病罹患率が2.7倍高く、重度に進行した人の割合も高いことが知られています。
★「気がつきにくい💧」
タバコに含まれるニコチンなどの有害物質により、血管が収縮、腫れや出血がなどの自覚症状が出にくくなります。見た目より歯周病の状態が悪いことが多く、こちらがびっくりすることもあります💦。
★「治りにくい💧」
いざ治療を始めても、喫煙者の歯ぐきや歯石は固くて治療が大変です。また前述した血流の悪さから治りも悪く、治療効果が思うようにあがりません( ノД`)シクシク…。
いかがでしょうか。はっきりいって悪いことしかないんです。歯の喪失が10
年早まるともいわれています。怖いですよね🥶。数年間喫煙をすると、歯ぐき
の表面は釉薬(ゆうやく。)を塗ったような光沢は放ちます。歯ぐきが線維性に
厚くなり硬くなってしまいます。では禁煙して歯周病の治療をすると、この歯ぐ
きの状態は改善するのでしょうか?治るにしてもどれくらい時間がかかるので
しょうか?
禁煙を開始してから数週間すると、歯ぐきからの出血が起こりやすくなりま
す😅。みなさん不安になりますが、これは正常な反応です。喫煙によって血管
が収縮し出血しにくくなっていたのに加えて、免疫機能も落ちていたためです。
禁煙により歯ぐきに正常な反応が起こる様になったんです。いままで隠れてい
た悪い物がみえてきたといってもいいかもしれません。これは論文でもはっき
り証明されています。
こういった反応を経ながら歯周病治療を進めますが、繊維性に厚く硬くなっ
た歯ぐきが元通りになるのはかなりの時間がかかります。なんとその期間は大
体1年と言われていますΣ(・ω・ノ)ノ!。いかにタバコが歯ぐきに悪影響を与えて
いるかがわかりますね😢。
タバコは歯周病にとって大敵です。かといってやめるのもなかなか難しい。そ
れでも少しずつ本数を減らしたり、電子タバコや加熱式タバコなどを利用する
などストレスにならない程度でかまわないので禁煙の方向に進んでみてくださ
い。必ずいい方向で帰ってきますよ。
2024年1月15日 | カテゴリー:新着情報, 歯科の豆知識 Q&A, 歯を長持ちさせるには, 院長からの発信, 歯周病予防 |