こどもに 口の中の感覚に慣れてもらうには ①
年長さんのときに どこの歯科医院でもむし歯の治療ができなかったと紹介されてきたお子さんがいます
その子は、口腔に過敏があり、歯科治療で、器具を口に入れられることが受け入れられないお子さんでした。
自分の唾液も器具が入っている状態では、ためることも、飲み込むことも難しいため、こまめに吸引しているのですが、すぐに、ペッと外に唾を吐きだすような状態でした。
私たちは、全身麻酔を勧めましたが、お母さんの希望で最初は普通通りの治療で、時に、手足を抑制しながら診療室で治していました。
しかし、途中でやはり全身麻酔での治療を希望され、味噌天神の宇治歯科医院さん(今はグランパレッタの中に移転されています)で 全身麻酔での歯科治療をすることになりました。
私も以前宇治歯科医院に非常勤で勤務させていただいていたこともあり、宇治歯科医院さんのはからいで、全身麻酔は、宇治歯科医院さんでかけてもらい、虫歯治療は私が、させてもらえることになりました。
治療はとても良い結果となり、数年間問題は出ませんでした。
その後、予防で通っていてくれたのですが、6歳臼歯が生えてきて、歯の溝が初期むし歯になってきたので、予防もかねて、治療をしようということになりました。
その治療を、先日行いましたが、通常の診療室で、通常の診療で、治療することができました。
まだお口の中に少し過敏がありますが、今までの関係でお互いに信頼関係もできてましたし、その子もこの歯科治療が自分に必要だとわかってくれたこともあり
上手に治療することができました。
この、うまくできた!という体験が今後もその子の自信になり 歯科治療の苦手意識を取り除く助けになっていきます。
この子のように歯科治療が難しいおこさんに 口腔内の過敏、という問題があることがあります。
まずは口腔過敏がおこらないように お口の感覚を育てるには
赤ちゃんのときに、自分の手、おもちゃで口の中を触ってみる、という体験が大切です。
このことについては 離乳食準備 のところにも書きました。
また、熊本市中央区の歯科医師 吉良直子先生が推奨されている ベロタッチ、もこの過敏をとるのに非常にいいと思います。
ほかにも 受診時にはお母さんが赤ちゃんのときからできる 口腔内マッサージを紹介していますので、興味のある方はきいてみてくださいね。
2018年1月4日 | カテゴリー:こどもの 口腔機能を 育てるには |