マイナ保険証」制度導入は『違憲』 医師ら270人が提訴(テレビ朝日より)②
思ったより長くなっていますね。まあ、言いたいことは山ほどあるといったところでしょうか(笑)。
☆高額療養費の手続きが不要になる
これも文句なくいいですね。手続き面倒ですからね。
☆医療費控除の確定申告が自動入力できる、、、保険外診療は?
保険診療における領収書の管理、計算が不要になります。ただし保険外診療は自分でしないといけません。そこは注意が必要です。
☆なくした時が大変
現状再発行まで1、2ヶ月は最低かかります。今後短縮される予定ですが、現状の保険証のようにスムーズにいくか疑問です。
また、保険証情報以外にもたくさんの情報が詰め込まれている点にも注意が必要です。今後、さらにいろいろな機能が追加されていくと予想されます。従来の保険証よりきちんとした管理が必要です。
☆医療機関側の負担が大きい
医療機関への導入が進まない最大のネックかもしれません。比較的新しい医療機関では問題ないところが多いのですが、マイナ保険証に対応するには、インターネット環境が必要になります。院内にはあっても、受付には繋いでないこともあります。状況によっては工事が必要になります。
また契約している通信回線によってはその変更も必要です。こういった専門的なことは正直わからないんです。みなさん考えたくもないので、できるだけ先延ばしにしてしまうのでしょうね💧。
さらに様々な面倒くさい事務手続きを経て導入しても、その後はマイナ保険証を読み取るためのカードリーダーの保守料などが発生します。故障などした場合、どうなるかよくわからないことが多いです。初回導入時は国からの補助金がでていますが、導入会社からは図ったようにそれと同じもしくはそれ以上の請求がきます(# ゚Д゚)。正直いって医療機関にとって負担しかないのが現状です。
こういった様々な事情があり、現在に至っています。
この裁判でどのような判決がでるか注目ですが、国にはもう少し考えてもらいたいことがあります。それは医療機関、患者さん双方にとっ
て、よりシンプルかつわかりやすい、メリットのあるシステム作りを目指して欲しいということです。
インボイス制度もそうなのですが、システムを複雑にし、不平がでるとその対応策としてさらに面倒なシステムを入れています💦。
その新たに増える無駄な事務手続きにどれだけの時間が必要になるか、日本の生産性をどれだけ落としているかを考えてもらいたい( ノД`)シクシク…。
民間企業は企業にとって、そして消費者の方々にメリットがあれば自発的に新しいシステムを導入するんですよ。
まあ、いろいろと書きましたが、当院はすでにマイナ保険証で対応できる体制を整えております。導入したものは役立ってほしい。
いいシステムに育っていくことを切に願います。