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小さなお子さんの食事指導(卒乳期編)😊 ②

さあ、①の続きですよ。思ったより長くなっていますがそれだけ質問が多いんです。そしてとても大事なんですよ。お付き合いくださいね。では続きをみていきましょう。

ケース5

🌟【ずっと咬んでいるんです。】🌟

🌟【いつまでも飲み込みません】🌟

  • ケース2と同じで一口量などに問題があることもあるのですが、精神面

と関係していることもあります。

◎食べ方、食べさせ方。

口に入れる量が多い場合は一口量を調整しましょう。咬む力に合わない食べ物を与えている場合は調理の仕方を見直す必要がありますね。

また嫌いなものを溜めている場合もあります。理由も味や形態、表面性状、臭いなど様々😅。お子さんが、「イヤ!。」、「嫌い!。」と言える安心感も大事になります。

ケース6

🌟【好き嫌いが多いです。】🌟

🌟【野菜を食べてくれないです。】🌟

🌟【肉や魚を食べてくれないです。】🌟

お口の機能の発達と食べ物があっておらず、食べられないため嫌がっている場合があります。また食欲や空腹感とも関係します。

◎食材の形状。

しっかりと咬めるまでは、月齢や年齢ではなく、発達に合わせた、咬みやすい調理形態のものを与えましょう。段階を踏んでいかないといけないこともあります😊。

また卒乳が完了しても、大人と同じものが何でも食べられるわけではありません。特に奥歯がまだ出ていない場合、苦手とする食べ物がたくさんあります。これは少し詳しくみてみましょうか😲。

  • 奥歯がまだ出ていないため、食材をすりつぶすことができず、お口の中でうま

く処理できない食べ物の例💦

・ペラペラしたもの。(わかめ、レタスなど。)

・皮が口に残るもの。(トマト、豆など。)

・硬すぎるもの。(かたまり肉、エビ、イカなど。)

・弾力のあるもの。(こんにゃく、かまぼこ、きのこなど。)

・口の中でばらけるもの。(ブロッコリー、ひき肉など。)

  • 唾液を吸われて上あごに食材がくっついて咬みにくくなる食べ物の例💦

・パン、ゆでたまご、さつまいもなど

結構多いですよね😅。ちなみに奥歯がでてきてこどもの歯が生えそろうのは大体2才半ぐらいなんですよ🦷。

◎おやつの与え方。

チョコレートなどの甘いお菓子や、スナック菓子などの味に慣れているお子さんは、野菜などの自然な味がわからなくなり野菜嫌いに繋がることがあります。また、おやつの食べ過ぎでご飯のときに空腹感を感じないと、好きなものだけ食べてしまうことになります😞。

ケース7

🌟【食べるときと食べないときの差が大きいです。】🌟

お口の機能に問題が無ければ、空腹感や食事のタイミング、食事の環境と関係することが多いですね。

◎生活習慣。

空腹を感じていないことが原因の場合が多いので、生活習慣を規則的にすることが1番です。活動量を増やして空腹を感じられるようにするのも効果がありますよ😊。

◎食事の環境。

食事に集中できていないことも多いです。食事に集中できるように、食事中はテレビを消す、おもちゃをかたづける、お子さんが気になるものを周りに置かないようにするといいですね👍。また、「これから食事をとるんだ。」という気持ちになるように、手を洗ってエプロンをつけたり、お気に入りの食器なんかがあるととても効果的ですよ🥄。

ケース8

🌟【食事中もお口がポカンと開いています。】🌟

🌟【よだれが垂れやすいです。】🌟

食事中だけでなく普段からお口が開いていることが多いです。お口の周りの筋肉の未発達が1番の原因です。

◎食べ方、食べさせ方。

食事では少し大きめに切った食べ物を与え、前歯でかじりとらせるようにしましょう。唇が鍛えることができますよ👍。

◎お口の運動。

お口の周りの筋肉、すなわち唇や頬、舌などをどんどん動かすようにしましょう。ラッパを吹くなどの遊びを取り入れたりしてもいいですね📯。おしゃぶりもとても効果的ですよ😊。

ケース9

お口の機能の発達のためには保護者の方による食べさせ方も注意が必要です。これまでにでていない注意点をいくつか挙げておきますね。

🌟【スプーンをなすり上げて食べさせていませんか❓。】🌟

スプーンでの適切な食べさせ方についてです。まずスプーンを口の前にもっていきますよね。お子さんが、「あーん。」と自分からお口を開けてくわえるのを待ちましょう。次に自分で、「パクッ」と食べてしっかりお口を閉じるのを待ちます。その後スプーンをまっすぐ抜いてください。しっかりとお口を閉じた後にスプーンをまっすぐに出すことが重要です😲。

結構多くみられるのですが、お子さんがしっかりスプーンをくわえる前に、スプーンを上唇になすり上げ、食べさせている方がいらっしゃいます。お子さんからすると何もしなくてもお口の中に食べ物が入ってくる状態で、唇を動かしたりする機会が減ってしまい、お口の周りの機能が育ちません🙅。もったいないですよ。

🌟【一口大で入る大きさばかりにしていませんか❓。】🌟

食べやすいように一口大に切って与えることが悪いわけではないのですが、そればっかりだとお口の周りの機能が育ちません。一口では入らないものを咬みとる練習も必要です。手づかみで食べてかじり取る練習のためには、持ちやすく、一口では入らない大きさの食べ物を与えましょう👍。

いかがだったでしょうか。なかなか難しいですよね。

おっぱいを飲むことは教えなくてもできること、また、保護者自身物心がついたときには咬んで食べることができていたため、咬む機能は成長とともに自然に獲得できるように思っている方が多いように思います💧。首が座り、おすわりをし、はいはい、つかまり立ち、そして歩くなどの身体の発達は、目に見えるのでわかりやすいですが、お口の中の発達は関心を持って観察しないとなかなか分かりにくいです💦。そのため、卒乳時期からお子さんのお口の機能の発達をよく観察し、お口の機能の発達に合った食べ物を与え、それぞれの時期の課題をしっかり練習して身につけていかなくてはなりません👍。苦手だからと食卓に出さないと、本当に食べられなくなってしまうので、食べやすい方法を色々と工夫していく必要があります。

歯医者さんとしてお口の中に携わる私達も、虫歯や歯周病の予防だけでなく、咬むことの大切さやそれぞれの発達に合わせた食べ物の与え方などに関する正しい情報を提供することはとても大事なことだと考えています。常に知識や技術のアップデートを行っていますので、なにか困りごとや不安なことがありましたらいつでもご相談ください。

とはいっても無理し過ぎないことも大事ですよ。私達や保護者の方々がどんなにがんばってもなかなかうまく食べてくれないときもあります😞。あまり食べない時期もあったりしますし、そんなときはがんばりすぎなくても大丈夫。まずは、「食事は楽しく。」という基本に帰りましょう😊。無理強いしたり、怒ったりしないで、あまり気にしないで楽しく食事を進めましょう。一緒に楽しく、保護者の方がおいしそうに食べているのをみていると、お子さんも「食べよう。」って思ってくれます。それも成長です👶。

最近はいろいろな情報が溢れています。インターネットやテレビ、雑誌などをみて、これをしないと、あれもしないと、こうでなければ、ああでなければとすごく頑張ってらっしゃる保護者の方もよくみかけます。今回のテーマに限らず虫歯予防なんかも同じで、お子さんと楽しみながらやるのが1番です。頑張り過ぎると保護者の方もお子さんも疲れてしまいます。ひかる歯科ちえこども歯科でもサポートできることがあると思いますのでご気軽にご来院くださいね。