2歳です。卒乳していませんが、虫歯になりますか? お母さんからいただく質問
こんにちは。
熊本市中央区国府の 家族で通える歯科医院 ひかる歯科ちえこども歯科の 甲斐田です。
Q. 卒乳していません。虫歯になりますか?
という質問をよくいただきます。
歯科的には 1歳半くらいでの卒乳がお薦めではありますが、私はお母さんの方針にお任せしています。私も卒乳は寂しかったので、卒乳したくないというお母さんのお気持ちもわかります。特に末っ子の場合に多いですね。
実はこういう論文があります。虫歯菌を培養したシャーレが2つあります。1つは、母乳のみを 滴下、もう一つのシャーレには母乳と離乳食を混ぜたものを滴下、どうなったと思いますか?
母乳のみを滴下したシャーレの虫歯菌はあまり増えなかったのに対し、母乳と離乳食を混ぜたものを滴下したシャーレの虫歯菌は 増えました。
つまり、母乳のみだと 虫歯の原因にならないが、 母乳を飲みながら、ほかの食品、特に砂糖が多く含まれるような食品をとると 虫歯になりやすくなる、ということがいえると思います。
それを踏まえて、
A.おっぱいを継続したい場合は、お砂糖の入ったおやつや食品はなるべく控えていただくのがよいです。お砂糖が お米やかぼちゃや果物のようにその素材自体に入っているような食品は問題ないのですが、その他の 白砂糖を沢山加えて作ったようなおやつは 卒乳するまでなるべく控えましょう。
というふうにいっています。
ちなみに、卒乳するまでに 虫歯になりやすい部位は 圧倒的に 上の前歯です。
ここの虫歯の予防には、①フロスも使う ②上の前歯の歯磨きを フッ素ジェルを使用して丁寧に行っていただく というのが おすすめです。
2020年7月5日 | カテゴリー:新着情報, お母さん達からよくいただく質問, 歯科の豆知識 Q&A, お知らせ |